JP3063233U - 電磁波遮蔽テープ - Google Patents
電磁波遮蔽テープInfo
- Publication number
- JP3063233U JP3063233U JP1998009310U JP931098U JP3063233U JP 3063233 U JP3063233 U JP 3063233U JP 1998009310 U JP1998009310 U JP 1998009310U JP 931098 U JP931098 U JP 931098U JP 3063233 U JP3063233 U JP 3063233U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic wave
- wave shielding
- tape
- conductive cloth
- shielding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単に被遮蔽物を包み、細かい隙間をも簡単
に電磁波から遮蔽することができる遮蔽材を提供する。 【構成】 導電性を有する布帛、網、不織布等よりなる
導電性クロスと柔軟性のあるシート状基材を積層して接
合し、その片面に粘着剤層を設けたテープよりなる電磁
波遮蔽テープ。 【効果】 小形或いは微小サイズの電子機器の電磁波の
遮蔽処理を極めて容易に行うことができ、隙間や平面状
でない変形部分の電磁波遮蔽処理施工を容易に行なうこ
とができる。
に電磁波から遮蔽することができる遮蔽材を提供する。 【構成】 導電性を有する布帛、網、不織布等よりなる
導電性クロスと柔軟性のあるシート状基材を積層して接
合し、その片面に粘着剤層を設けたテープよりなる電磁
波遮蔽テープ。 【効果】 小形或いは微小サイズの電子機器の電磁波の
遮蔽処理を極めて容易に行うことができ、隙間や平面状
でない変形部分の電磁波遮蔽処理施工を容易に行なうこ
とができる。
Description
【0001】
本考案は電磁波を遮蔽することができる粘着テープに関する。
【0002】
従来、導電性繊維よりなる網、布帛等よりなる電磁波の遮蔽材が知られ、電磁 波の侵入を防ぐ必要のある機器を包んだり、電磁波遮蔽室を構成する壁面に貼り 付け、或いはブラウン管等の陰極線管から放射する電磁波から、コンピューター 等の操作者を保護するために、陰極線管の前面に設置して広く用いられている。
【0003】 これらの電磁波遮蔽用の網、布帛等に用いられる導電性繊維としては、合成繊 維等の表面に銅、ニッケル等を化学メッキして導電性を付与した繊維が用いられ 或いは製織した布帛表面に銅、ニッケル等を化学メッキして導電性を付与した布 帛が用いられている。
【0004】
従来の導電性繊維よりなる電磁波遮蔽材は、網、布帛等の形状で用いられてお り、広い面積を遮蔽したり、かなり大型の機器を包むためには都合がよいが、完 全な電磁波の遮蔽を行うために、小さな隙間も洩らさないように丁寧に遮蔽した り、小さな機器を包んで、完全に電磁波を遮蔽するためには、取り扱いが厄介で ある。また従来の網状又は布帛状の電磁波遮蔽材は固定するために、何等かの方 法が必要であり、施工に手数がかかるという問題もある。
【0005】 従って、本考案の目的は簡単に被遮蔽物を包み、細かい隙間をも簡単に電磁波 から遮蔽することができる遮蔽材を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成すべく、本考案者は鋭意研究を重ねた結果、導電性性繊維より なる網、布帛等をテープ状に形成し、その片面に予め粘着剤を塗布すれば、簡単 に狭い隙間や小さい物体の表面にも張り付けることができる、電磁波遮蔽テープ がえられることを見出し本考案を完成するに到った。
【0007】 即ち、本考案は導電性を有する布帛、網、不織布等よりなる導電性クロスと柔 軟性のあるシート状基材を積層して接合し、その片面に粘着剤層を設けたテープ よりなる電磁波遮蔽テープを要旨とする。
【0008】
次に本考案の電磁波遮蔽テープの実施の形態について、図面により具体的に説 明する。図1は本考案の電磁波遮蔽テープの一例の断面図である。基材1と導電 性繊維よりなる導電性クロス2を積層して貼り合わせ、基材1の外側に粘着剤層 3を設ける。導電性クロス2の外側には保護層4を積層して貼り合わせる。
【0009】 導電性クロス2は合成繊維等の繊維表面に銅、ニッケル等を化学メッキした公 知の導電性繊維を製織してなる布帛、網、或いは導電性繊維よりなる不織布等が 用いられ、薄く柔軟性のあるものが好ましく用いられる。
【0010】 更に導電性クロス2としてはポリエステル等の合成繊維のモノフィラメントを 撚り合わせた糸を薄く目の粗い網状の布帛に製織し、これに銅、ニッケル等の金 属を化学メッキした導電性クロス2が好ましく用いられる。この導電性クロス2 のメッシュ密度は特に制限はないが、たとえば20〜400本/インチのものが 用いられ、50〜300本/インチのものが好ましく用いられ、100〜250 本/インチのものが更に好ましく用いられる。糸の太さは特に制限はないが、導 電性クロス2の柔軟性を保つため、例えば30〜50μmのものが用いられる。
【0011】 導電性クロス2への金属のメッキは先ず銅を化学メッキした後その上にニッケ ルを化学メッキするのが好ましい。メッキ金属付着量は特に制限はないが、導電 性クロス2の柔軟性を保持しつつ、高い導電性を付与するため、たとえば銅を1 0〜15重量%、ニッケルを20〜25重量%付着させることにより、必要な導 電性を与えることができる。更に導電性を高めるため、導電性クロス2の表面に カーボンブラックの塗膜を塗布することができる。
【0012】 導電性クロス2のシールド性能は例えば100〜1000MHz の電磁波に対し 、20db以上、好ましくは30db以上、更に好ましくは60db以上のものが用い られる。
【0013】 基材1の材質は特に制限はなく、公知の粘着テープの基材として用いられる軟 質合成樹脂フィルム、弾性合成樹脂フィルム、布帛が用いられ、軟質ポリ塩化ビ ニル樹脂フィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、或いはポリ ウレタンフィルム、ポリエチレンプロピレン共重合樹脂フィルム等の弾性樹脂フ ィルムを用いることができる。又必要に応じてシリコンゴム、フッ素ゴム等ある いは合成ゴム、天然ゴムのシートを基材1の素材として用いることもできる。
【0014】 基材1と導電性クロス2との接合は公知の接着剤を用いて接合することができ る。基材1の外側に塗布する粘着剤は特に制限はなく、公知の粘着テープ用の粘 着剤が、用途に応じて適宜選択して用いられる。
【0015】 導電性クロス2の外側に設ける保護層4の素材はとくに制限はなく、基材1と 同様の材質の柔軟性のあるフィルムが用いられる。保護層4は必ずしも必要では ないが、保護層4を設けることにより、電磁波遮蔽テープを使用中の導電性クロ ス2の損傷防止のために、設けるのが好ましい。
【0016】 保護層4表面は粘着剤層3の粘着剤が剥離し易いように必要に応じて表面処理 すれば、通常の粘着テープと同様に電磁波遮蔽テープのみを巻き取った状態で製 品として供給し、使用の際巻き解いて使用することができる。或いは粘着剤層3 の外側に剥離紙等の剥離層を設け、電磁波遮蔽テープを剥離層と積層して巻取り 、使用の際剥離層を剥離して用いることができる。保護層4を設けない場合は剥 離層を設ける必要がある。
【0017】 本考案の電磁波遮蔽テープの粘着剤層を基材1の外側に設ける代わりに、逆に 基材1と積層した導電性クロス2の外側に粘着剤層3を設けることも可能である 。この場合には基材1表面に剥離性処理を施しておけば、保護層4及び剥離層を 省略することができる。
【0018】 電磁波遮蔽テープの幅は特に制限はなく、たとえば10〜50mmの幅のものが 用途に応じて用いられるが、特殊な用途のためには幅5〜10mmのもの、幅50 〜500mmのものも必要に応じて用いることができる。
【0019】 本考案の電磁波遮蔽テープの用途としては、あらゆる電磁波の遮蔽の必要な個 所に使用可能であり、パソコンや大型コンピューター周辺の電磁波の遮蔽、電話 線の妨害電波からの遮蔽、航空機、船舶、自動車、列車内部の電子機器の遮蔽、 カメラ等の小形電子機器内部の電磁波の遮蔽、医療機器の遮蔽等に広く用いられ る。特に小形電子機器内部の電磁波の遮蔽には、従来の電磁波遮蔽クロスを用い ては遮蔽処理が極めて困難であったが、本考案の電磁波遮蔽テープを用いれば、 必要個所の周囲に貼り付けるだけで、極めて容易に電磁波遮蔽処理を施すことが できる。
【0020】 又電磁波遮蔽室等を施工をする場合に壁面の内部、天井、床の敷物、カーテン 等の広い面積の部分は公知の電磁波遮蔽クロスを用いて遮蔽処理をすることがで きるが、細部の遮蔽処理に本考案の電磁波遮蔽テープを用いると、極めて容易に 電磁波遮蔽施工を行うことができる。
【0021】
本考案の電磁波遮蔽テープによれば、小形或いは微小サイズの電子機器の電磁 波の遮蔽処理を極めて容易に行うことができる。粘着テープ状に形成されている ので従来の電磁波遮蔽クロスのみでは遮蔽困難であった隙間や平面状でない変形 部分の遮蔽を容易に施工することができる。広幅の電磁波遮蔽テープを用いれば 、従来の電磁波遮蔽クロスで遮蔽処理施工を行っていた遮蔽処理施工も能率よく 行うことができる。
【図1】本考案の一例の電磁波遮蔽テープの断面図であ
る。
る。
1 基材 2 導電性クロス 3 粘着剤層 4 保護層
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性を有する布帛、網、不織布等より
なる導電性クロスと柔軟性のあるシート状基材を積層し
て接合し、その片面に粘着剤層を設けたテープよりなる
電磁波遮蔽テープ。 - 【請求項2】 該導電性クロスが銅、ニッケル等の金属
のメッキにより導電性を付与された導電性クロスである
請求項1記載の電磁波遮蔽テープ。 - 【請求項3】 該基材の外側に粘着剤層を設け、該導電
性クロスの外側に保護層を積層して接合した請求項1又
は2記載の電磁波遮蔽テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998009310U JP3063233U (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 電磁波遮蔽テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998009310U JP3063233U (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 電磁波遮蔽テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3063233U true JP3063233U (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=43196951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998009310U Expired - Lifetime JP3063233U (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 電磁波遮蔽テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3063233U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04132530U (ja) * | 1991-05-28 | 1992-12-08 | 沖電気工業株式会社 | 手入力装置 |
WO2017061597A1 (ja) * | 2015-10-07 | 2017-04-13 | 積水化学工業株式会社 | 接着剤層付き金属被覆不織布、接着剤層付き金属被覆不織布の製造方法、及び被覆芯線 |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP1998009310U patent/JP3063233U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04132530U (ja) * | 1991-05-28 | 1992-12-08 | 沖電気工業株式会社 | 手入力装置 |
WO2017061597A1 (ja) * | 2015-10-07 | 2017-04-13 | 積水化学工業株式会社 | 接着剤層付き金属被覆不織布、接着剤層付き金属被覆不織布の製造方法、及び被覆芯線 |
US10124562B2 (en) | 2015-10-07 | 2018-11-13 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Metal-coated nonwoven fabric with adhesive layer, process for producing metal-coated nonwoven fabric with adhesive layer, and covered core wire |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6855883B1 (en) | Electromagnetic wave blocking material and electromagnetic wave blocking case | |
CN100499986C (zh) | 具有传导或吸收电磁波特性的结构体 | |
JP2007299907A (ja) | 電磁波を伝導又は吸収する特性を有する構造体 | |
JPH02296396A (ja) | 電磁気障害/電波障害遮蔽用ガスケツト | |
JP2007299906A (ja) | シート状電磁波シールド性構造体を具備する物品。 | |
KR20070122549A (ko) | 전자파를 전도 또는 흡수하는 특성을 가지는 구조체 | |
US6465731B1 (en) | Through conductive EMI shielding gasket | |
JP3063233U (ja) | 電磁波遮蔽テープ | |
KR100825675B1 (ko) | 전기 전도성 점착 테이프 및 이의 제조방법 | |
US20020071551A1 (en) | Cellular phone electromagnetic wave earpiece shield | |
JPH10209671A (ja) | 携帯電話機用シールド布及びケース | |
JP2006324645A (ja) | 電磁波を伝導又は吸収する特性を有する構造体 | |
JPH11215642A (ja) | シールド付後被覆式チューブ | |
JP2003069284A (ja) | 電磁波シールド材及びその製造方法 | |
KR101419994B1 (ko) | 내약품성 제전원단 | |
KR200216783Y1 (ko) | 전자파 차단장치 | |
JPH11330778A (ja) | 電磁波シ―ルド用積層体およびその製造方法 | |
JP2000101282A (ja) | 導電性複合体シートの接続方法およびこの接続方法に よる導電性構造物 | |
JPH1197882A (ja) | 機能性材料 | |
JP2003268565A (ja) | シート材の表面処理方法およびそれによるシート材 | |
JPH0831237A (ja) | 電線ケーブル巻装用電磁波シールド材 | |
JP4369472B2 (ja) | 電磁波シールド材 | |
JPS5856400A (ja) | 電磁波シ−ルド壁装材 | |
JP2004104072A (ja) | 電磁波シールド材 | |
JP2614025B2 (ja) | 電磁波シールド用金属ネット |