JP3063195U - 液化石油ガスボンベ内蔵型ガスコンロ用のたこ焼き鉄板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 液化石油ガスのカートリッジガスボンベを燃
料源とするガスコンロで使用することのできるたこ焼き
用鉄板の提供。 【解決手段】 裏面に突出している球殻状突起４の内
の、四隅に位置する各球殻状突起に、五徳の煮炊具載置
部上面に当接する脚部分７と五徳の側面部分に沿う脚部
分６とで形成したＴ字状脚片５をそれぞれ突設形成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ケーシング内に収容した液化石油ガスのカートリッジガスボンベを 燃料源とするガスコンロで使用するたこ焼き鉄板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、家庭でたこ焼きを焼いて食することが一般化し、家庭用タコ焼き鉄板が 提供されている。この家庭用タコ焼き鉄板は表面に半球状の凹部を多数凹設し、 側面部分からハンドル等を突設した形状になっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の家庭用タコ焼き鉄板を都市ガス用ガスコンロで使用した場合には、支障 なく使用できるが、液化石油ガスのカートリッジガスボンベを燃料源とするガス コンロで使用した場合には、短時間のうちに安全装置が作動して、たこ焼きが焼 けないという問題があった。これは、カートリッジガスボンベを燃料源とするガ スコンロには、カートリッジガスボンベ内の圧力が所定の圧力よりも上昇したさ いに、ガス供給を遮断する緊急遮断弁がガス供給路に装着してあること、及び、 バーナを取り囲む状態で配置した五徳上に載置した鉄板の高さ方向での位置が低 く、鉄板からの輻射熱でのカートリッジガスボンベが加熱されやくなる点に原因 がある。

【０００４】 本考案は、このような点に着目して、液化石油ガスのカートリッジガスボンベ を燃料源とするガスコンロで使用することのできるたこ焼き用鉄板を提供するこ とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案は、ガスコンロの五徳上に載置する表面 に多数の半球状の凹部を凹設したたこ焼き鉄板の、裏面に突出している球殻状突 起の内の四隅に位置する球殻状突起に、五徳の煮炊具載置部上面に当接する脚部 分と五徳の側面部分に沿う脚部分とで形成したＴ字状脚片をそれぞれ突設形成し たことを特徴としている。

【０００６】

【作用】

本考案では、裏面には突出している多数の球殻状突起の内の四隅に位置する殻 球殻状突起にＴ字状脚片を突設してあることから、このＴ字状脚片をガスコンロ の五徳上に載置することにより、たこ焼き鉄板の配設高さを高くすることができ 、ボンベ配設個所との間に十分な空間を確保することができることになる。

【０００７】

【考案の実施形態】

図１は本考案にかかるたこ焼き鉄板の裏面斜視図、図２はたこ焼き鉄板の裏面 図である。このたこ焼き鉄板(１)は半球状の凹部を４行４列に凹陥形成した方形 の鋳物性鉄板であり、ケーシング内に収容した液化石油ガスのカートリッジガス ボンベを燃料源とするガスコンロの燃焼部に配置した五徳付き汁受け皿の寸法よ りも大きくならないように形成してある。

【０００８】 そして、このたこ焼き鉄板(１)の対辺部分に位置する側面に把手(３)がそれぞ れ突出する状態で形成してある。また、裏面側に突出している球殻状突起(４)の うち、四隅に位置する球殻状突起(４)にＴ字状脚片(５)が一体に突出形成してあ る。

【０００９】 Ｔ字状脚片(５)は、図３に示すように、たこ焼き鉄板(１)の対角方向に沿う脚 片部分(６)と、対角方向と直交する方向に形成された脚片部分(７)とで形成して あり、対角方向に沿う脚片部分(６)の突出高さが対角方向と直交する方向に形成 された脚片部分(７)の突出高さよりもわずかに高く形成してある。そして、たこ 焼き鉄板をガスコンロの五徳に載置した際、対角方向に沿う脚片部分(６)がガス コンロの五徳(８)の側面部分に沿う状態となり、対角方向と直交する方向に形成 された脚片部分(７)が五徳(８)の上面(煮炊具載置面)に載置当接することになる 。

【００１０】 なお、四隅に配置したＴ字状脚片(５)は、図２に示すように、鉄板中心を通る 突起(４)の配列方向と平行をなす直交二軸を中心とする線対称状態に形成してあ る。Ｔ字状脚片(５)をこのように配置することによって、五徳(８)上にたこ焼き 鉄板(１)を載置した際に、対角方向に沿う脚片部分(６)が五徳(８)の側面部分に 沿って位置することになり、たこ焼き鉄板(１)の横方向へのずれ動きをこの脚部 分(６)が抑制することになって、たこ焼き鉄板(１)のがた付きを抑制することが できる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案では、裏面には突出している多数の球殻状突起の内の四隅に位置する殻 球殻状突起にＴ字状脚片を突設してあることから、このＴ字状脚片をガスコンロ の五徳上に載置することにより、たこ焼き鉄板の配設高さを高くすることができ 、ボンベ配設個所との間に十分な空間を確保することができることになる。これ により、ガスコンロケーシング内に収容されているカートリッジガスボンベに対 する鉄板からの輻射熱の影響が少なくなり、ホンベ内圧異常昇圧に基づく安全装 置の作動が抑制され、ガス供給の停止が少なくなる。この結果、液化石油ガスの カートリッジガスボンベを燃料源とするガスコンロを使用してタコ焼きを焼くこ とかできるようになる。

【００１２】 また五徳の煮炊具載置部上面に当接する脚部分と五徳の側面部分に沿う脚部分 とで形成したＴ字状脚片を、鉄板中心を通る突起の配列方向と平行をなす直交二 軸を中心とする線対称状態に形成したばあいには、Ｔ字状脚片の五徳の側面部分 に沿う脚部分が五徳側面に当接することにより、たこ焼き鉄板の横方向へのずれ 動きを抑制することになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】たこ焼き鉄板の裏面斜視図である。

【図２】たこ焼き鉄板の裏面図である。

【図３】Ｔ字脚を示す要部の取り出し斜視図である。

【符号の説明】

４…球殻状突起、５…Ｔ字状脚片、６…五徳の側面部分
に沿う脚部分、７…五徳の上面に当接する脚部分、８…
五徳。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシング内に液化石油ガスを貯蔵した
   ガスカートリッジボンベを収容している液化石油ガスボ
   ンベ内蔵型ガスコンロの五徳(８)上に載置する表面に多
   数の半球状の凹部を凹設したたこ焼き鉄板であって、 裏面に突出している球殻状突起(４)の内の、四隅に位置
   する各球殻状突起の裏面部分に、五徳(８)の煮炊具載置
   部上面に当接する脚部分(７)と五徳(８)の側面部分に沿
   う脚部分(６)とで形成したＴ字状脚片(５)をそれぞれ突
   設形成したことを特徴とする液化石油ガスボンベ内蔵型
   ガスコンロ用のたこ焼き鉄板。
2. 【請求項２】 半球状の凹部を複数列複数行に整列させ
   て形成し、四隅に配置したＴ字状脚片(５)を鉄板中心を
   通る球殻状突起(４)の配列方向と平行をなす直交二軸を
   中心とする線対称状態に形成した請求項1に記載の液化
   石油ガスボンベ内蔵型ガスコンロ用のたこ焼き鉄板。