JP3062386U - 跳ね上げ式メガネフレ―ム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 跳ね上げフレームを備えた跳ね上げ式メガネ
フレームにおいて、この跳ね上げフレームは跳ね上げら
れるだけでなく、必要に応じて取り外しすることが出来
る跳ね上げ式メガネフレームの提供。 【解決手段】 跳ね上げフレーム１には継手部８を介し
て取付け部材６を備え、この取付け部材６の両脚７,７
をフロントフレーム側に設けた嵌合部９,９に嵌めて取
着している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はメガネのフロント部に別のフレームを取付けし、このフレームを必要 に応じて跳ね上げることが出来るように構成している跳ね上げ式メガネフレーム に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

跳ね上げ式メガネフレームとはフロントフレームが上下に開閉するように構成 したフレームである。この種のメガネフレームは従来から周知であり、例えば近 視用メガネにサングラスを取着して跳ね上げ式としたり、老眼鏡を跳ね上げ式と した形式が多用されている。すなわち、フロントフレームを二重構造としたメガ ネフレームであり、表側のフレームを開閉式としている。

【０００３】 ところで、このような従来の跳ね上げ式メガネフレームの跳ね上げ装置として 採用されているものに図４に示すものが知られている。該フレームは同図から明 らかなごとく、跳ね上げられる跳ね上げフレーム(イ)とツルを取着したメガネの フロントフレーム(ロ)を、それぞれ両サイドに凹継手部(ハ)と凸継手部(ニ)を取 付けしてピン(ホ)を介して連結している。

【０００４】 図５は上記継手部の断面拡大図であり、凸継手部(ニ)は凹継手部(ハ)に嵌入し 、凹継手部(ハ)の開口底面(ヘ)に止着した板バネ(ト)が凸継手部(ニ)の突き合わ せ面(チ)にバネ力を付勢した状態で当接している。よって跳ね上げフレーム(イ) を跳ね上げする場合には上記板バネ(ト)は変形して底面側へ押され、凸継手部( ニ)の上面(リ)と当接したところで元の形に復元する。勿論、上面と当接する場 合にも所定のバネ力が作用する為、跳ね上げフレーム(イ)は自然に閉じることな く、跳ね上げられたままの状態を保持する。

【０００５】 ところで、跳ね上げられる跳ね上げフレームは上記継手を介して取着されてい て、必要に応じて取り外しすることは出来ない。例えば老眼鏡を跳ね上げ式とし たメガネの場合、車を運転する場合や道を歩く場合にはこの老眼鏡は不要であり 、従来の跳ね上げ式メガネフレームでは常に持ち上げて開いた状態としなくては ならない。したがって跳ね上げフレームは正面に突出した状態にあり、メガネが 重いだけでなく、重心がさらに前方へ移動してメガネの位置ズレが発生する。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

このように従来の跳ね上げ式メガネフレームには上記のごとき問題がある。本 考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、跳ね上げフレームは跳ね上げ られるように取付けされているだけでなく、必要に応じて簡単に取り外しできる 跳ね上げ式メガネフレームを提供する。

【０００７】

【課題を解決する為の手段】

本考案の跳ね上げ式メガネフレームは、跳ね上げフレームが跳ね上げられるだ けでなく、メガネから取り外し出来る構造と成っている。そこで跳ね上げフレー ムにはその裏側に取付け部材を取着し、この取付け部材は両脚を有していて、脚 先端がフロントフレームに設けている嵌合部に嵌ることが出来る。この嵌合部は 穴であったり、又は溝形式とすることが出来、脚が嵌ることで跳ね上げフレーム は取付けられる。

【０００８】 そしてこの取付け部材は、跳ね上げフレームと継手部を介して屈曲可能に連結 している。上記継手部は跳ね上げフレームが跳ね上げられた場合に閉じないよう にバネ力が付勢されているが、具体的な構造は特に限定しないことにする。例え ば前記図５に示したような継手構造を採用してもよい。そして取付け部材の脚は フロントフレーム側に設けている嵌合部に嵌ることになるが、跳ね上げフレーム を安定して取り付けする為には、該脚にバネ性を備えることも必要である。そし てこの脚は一般に２本が適しているが、１本で支えることも可能である。以下、 本考案に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【０００９】

【実施例】

図１は跳ね上げフレーム１をメガネのフロントフレーム２から外した場合を示 している。勿論、同図は一部詳細を示している訳で全体図ではないが、跳ね上げ フレーム１の形状はフロントフレームと基本的には同じである。両リム３,３は ブリッジ４にて連結され、さらに両リム３,３間にはワタリ５が取着され、跳ね 上げフレーム１の上部に位置している。このリム３には適当なレンズやサングラ スが嵌められる。

【００１０】 そしてこのワタリ５には取付け部材６が取着され、該取付け部材６は両先端部 に脚７、７を有し、ワタリ５を基準として旋回することが出来る。すなわち、ワ タリ５と取付け部材６は継手部８を介して連結され、そしてワタリ５及びリム３ になじんだ形状となっていて、正面からは取付け部材６は見えないように成って いる。

【００１１】 取付け部材６の先端脚７,７はフロントフレーム２に設けている嵌合部９,９に 嵌入して跳ね上げフレーム１が取付けられる。嵌合部９は小さなパイプの一部を 切欠いたものであって、パイプ穴に脚７が嵌ることが出来、２本の脚７,７が嵌 合部９,９にて固定されることにより、跳ね上げフレーム１はフロントフレーム ２の所定の位置に配置される。ここでフロントフレーム２は一般メガネのフロン ト部と同じく、リムにはレンズが嵌められる。しかし、時にはレンズを嵌めない こともある。

【００１２】 取付け部材６の両脚７，７がフロントフレーム２側に固定されることで、跳ね 上げフレーム１が上記継手部８を介して旋回することが出来て跳ね上げられる。 該継手部８の具体的な構造は限定しないが、跳ね上げフレームを跳ね上げた場合 に、手を放しても落下しないように一般にバネ力を利用している。前記図５に示 したように凹継手部と凸継手部を用いて互いに組み合わせ、凹継手部底に取着し た板バネを凸継手部の突き合わせ面に当接し、バネ力を付勢することが出来る。

【００１３】 図２は跳ね上げフレーム１のワタリ５と取付け部材６の継手部８を示している 具体例であり、(ｂ)Ａ−Ａ断面拡大図を表している。取付け部材６側には断面コ 型をした板バネ１０が取着され、該板バネ１０の上片１１と下片１２とで概略断 面正方形のワタリ５を挟み込んでいる。板バネ１０の中央部は軸受け１３となっ ていて、ワタリ５は回転できるように円形断面をなし、しかし軸方向への位置ズ レは防止される。

【００１４】 軸受け部を除いてワタリ５は正方形断面をなし、(ｂ)では正方形断面のワタリ ５の上下面に上片１１と下片１２が当接した状態で挟み込んでいる。したがって ワタリ５及び跳ね上げフレーム１は安定し、跳ね上げフレーム１が跳ね上げられ た場合にはワタリ５は９０度回転して同じように上下面が上片１１と下片１２と で挟み込まれ、自重によって独りでに閉じないようにしている。ここで、ワタリ ５の断面によっては跳ね上げ角度が９０度にならない場合もある。

【００１５】 図３は跳ね上げフレームの取付け部材６の先端脚を嵌める為の嵌合部９の別形 態を示している。同図の嵌合部はフロントフレームのブリッジ１４の両サイドに 一体成形したものであり、別部品を後でロウ付けしているものではない。嵌合部 ９には前記実施例の場合と同じように、脚７が嵌る穴を有している。以上述べた ように、本考案の跳ね上げ式メガネフレームはフロントフレームに着脱自在とし たものであり、次のような効果を得ることが出来る。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の跳ね上げ式メガネフレームはフロントフレームに取着した跳ね上げフ レームを簡単に跳ね上げ、また簡単に閉じることが出来るだけでなく、跳ね上げ フレームをフロントフレームから取り外すことが出来る。したがって、近視用メ ガネにサングラスを跳ね上げフレームとして使用する場合、該サングラスが長時 間にわたって不要である際には跳ね上げることなく、取り外すことが出来る。し たがって、メガネ全体としては軽くなり、特に跳ね上げた状態のメガネは重心が 移動してメガネの位置ズレを発生するが、このような位置ズレもなく、さらに疲 れも少なくて済む。

【図面の簡単な説明】

【図１】跳ね上げフレームをフロントフレームから外し
た状態の部分詳細図。

【図２】跳ね上げフレームと取付け部材の継手部構造。

【図３】跳ね上げフレームを取付ける嵌合部の実施例。

【図４】従来の跳ね上げ式メガネフレーム。

【図５】図４における跳ね上げ装置。

【符号の説明】

１ 跳ね上げフレーム ２ フロントフレーム ３ リム ４ ブリッジ ５ ワタリ ６ 取付け部材 ７ 脚 ８ 継手部 ９ 嵌合部 10 板バネ 11 上片 12 下片 13 軸受け 14 ブリッジ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メガネのフロントフレームの正面に取付
   けられて、必要に応じて跳ね上げることが出来る跳ね上
   げフレームを備えた跳ね上げ式メガネフレームにおい
   て、跳ね上げフレームには継手部を介して取付け部材を
   備え、この取付け部材の脚をフロントフレーム側に設け
   た嵌合部に嵌めて取着したことを特徴とする跳ね上げ式
   メガネフレーム。
2. 【請求項２】 上記取付け部材は跳ね上げフレームに沿
   った形状とし、正面からは隠れて見えないようにした請
   求項１記載の跳ね上げ式メガネフレーム。