JP3062149U - 携帯雨用帽子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帽子とその収納ポーチが分離していない携帯
雨用帽子であって、且つ通常の帽子と変わらないデザイ
ン、被り心地を実現させる。 【解決手段】 サイドクラウンを、トップクラウンとブ
リムに縫着している内側部分とトップクラウンにのみ縫
着している外側部分との二重構造にし、外側のサイドク
ラウンとトップクラウンを収納ポーチとして、帽子本体
（内側サイドクラウンとブリム）を納める。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】

従来の雨用帽子は、帽子本体とその収納ポーチが分離していた為、帽子を取り 出した後それを収納していたポーチを納める場所が必要であり、その為に紛失の 可能性もあった。又、帽子のデザインや被り心地よりも利便性が優先されており ファッション性を重視する消費者には受入れ難いものがあった。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

突然の雨の際、特に荷物が多い時等は、帽子を収納ポーチから取り出した後、 そのポーチをしまうという行為は利便性を欠くものである。そのような理由から か、旅行や雨の予報がある時には、折り畳み傘を持って外出する人が多いが、利 便性とデザイン、被り心地のよさを兼ね備えた携帯雨用帽子があれば、軽量でバ ッグへの収納もし易いので、折り畳み傘をもつよりも重宝する。そこで、本考案 の目的は、携帯に便利な大きさと軽さを失わず、紛失の可能性のある収納ポーチ を本体から分離させない帽子であり、且つ通常の帽子と変わらないデザイン、被 り心地を実現することである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案はサイドクラウン１を、トップクラウン２とブリム３に縫着している内 側のサイドクラウン１ａとトップクラウンにのみ縫着している外側のサイドクラ ウン１ｂとの二重構造とし、携帯する際には、外側サイドクラウン１ｂとトップ クラウン２が収納ポーチとなり、その中に内側サイドクラウン１ａとブリム３を 折り畳んで納めることができると共に、外側サイドクラウン１ｂの下縁全周に設 けた通し穴４にその下縁を絞るひも５を取り付けたものである。

【０００４】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態を図面を参照して説明する。 この帽子はっ水加工を施した薄手の布地を使用して制作する。図１に示すように 外観上は通常の帽子と全く変わりないが、図２に示されるように、サイドクラウ ン１を、トップクラウン２とブリム３とに縫着している内側サイドクラウン１ａ とトップクラウン２にのみ縫着している外側サイドクラウン１ｂの二枚重ねとす る。 帽子を広げた際には、二つのサイドクラウン１ａと１ｂは、全く重なった状態 にあり、携帯する際には図３の示すように、外側サイドクラウン１ｂとトップク ラウン２の中に内側サイドクラウン１ａとブリム３を折り畳んで納めることがで きる。この構造により、収納ポーチとなる外側サイドクラウン１ｂは、帽子装着 時に頭や額に接触する部分に影響しない為、その被り心地は損なわれない。 更に、外側サイドクラウン１ｂの下縁全周に設けられた通し穴４に、両サイド からひも５、５を通し、それを両側から引っ張ることにより、外側サイドクラウ ン１ｂの下縁を絞ることができる。帽子を広げた状態では、図４に示すように、 ２本のひも５、５の両端の結び目が外側サイドクラウン１ｂの両サイドに顕出し ている。 図５、６は、サイドクラウンの下縁を絞り、平らな巾着状になった状態を示し ており、この型にすると、厚みのないバッグにも納めることができる。 又、外側サイドクラウン１ｂの横上部に取り付けたスナップボタン６を留める と図７に示すようなポーチ型になり、この状態では携帯時にも、店頭での陳列の 際にも場所をとらない。

【０００５】

【考案の効果】

本考案による帽子は、巾着型あるいはポーチ型というように収納の形を変化さ せることができる為バッグの型に応じての携帯が可能であり、又、取り出して広 げるだけで装着可能となるので、折り畳み傘を持つよりも重宝する。加えて、そ のデザインと被り心地は通常の帽子と変わらないものである為、携帯雨用帽子の 実用的価値が高まることが期待される。

【図面の簡単な説明】

【図１】帽子を広げた状態を示す斜視図である。

【図２】サイドクラウンの二重構造を示す断面図であ
る。

【図３】内側サイドクラウンとブリムが外側サイドクラ
ウンの中に折り畳まれた状態を示す断面図である。

【図４】通し穴からひもが外部に顕出している状態を示
す拡大図である。

【図５】ひもの結び目を両側から絞った状態を示す斜視
図である。

【図６】平らな巾着型にして携帯する場合の斜視図であ
る。

【図７】ポーチ型にして携帯する場合の斜視図である。

【符号の説明】

１ サイドクラウン １ａ 内側サイドクラウン １ｂ 外側サイドクラウン ２ トップクラウン ３ ブリム ４ 通し穴 ５ ひも ６ スナップボタン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 サイドクラウン１が、トップクラウン２
   とブリム３とに縫着している内側のサイドクラウン１ａ
   と、トップクラウン２にのみ縫着している外側サイドク
   ラウン１ｂの二重構造となっている帽子で、内側サイド
   クラウン１ａとブリム３を折りたたんで、外側サイドク
   ラウン１ｂとトップクラウン２の中に納めることがで
   き、外側サイドクラウン１ｂの下縁全周に設けられた通
   し穴４に外側サイドクラウン１ｂの下縁を絞るひも５を
   装着した帽子。