JPH0736732U - レインコート付背負い鞄 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鞄を背負っている人の身体と共に背負い鞄を
レインコートで覆うことができ、しかも使用時にレイン
コートに対する鞄による突っ張り感も少なく、更にレイ
ンコートを必要に応じて出し入れできるレインコート付
背負い鞄を提供することにある。 【構成】 背負い鞄本体の裏面に、上部が開閉自在な収
納袋を付設すると共に、裏返したレインコートの首付近
の一点を、上記収納袋の上部近傍の背負い鞄本体の裏面
に付設し、上記レインコートを収納袋に収納でき、且つ
このレインコートを背負い鞄本体を覆うように展開でき
るようにした構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主に幼児や子供が通園や通学の時に使用すると便利なレインコート 付背負い鞄に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、レインコート付背負い鞄としては、実開平４ー１６９２１号や実開平１ ー９５１２６号等に記載されているようなものがある。 上記実開平４ー１６９２１号や実開平１ー９５１２６号に記載のものは、鞄に 袋体を取り付け、この袋体にカッパを収納したものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような実開平４ー１６９２１号のレインコート付背負い鞄では、カッパ のフードの首筋部分が鞄に固定されているため、収納袋からカッパを取り出して 着用した時、頭を振ったり身体を動かすと突っ張り感を強く感じ、着心地が悪い といった問題があった。また上記実開平１ー９５１２６号のレインコート付背負 い鞄では、人だけがカッパを着用できるだけで、鞄までは覆うことができなかっ た。

【０００４】 本考案は上記のような点に鑑みて考案されたものであり、その目的とするとこ ろは、鞄を背負っている人の身体と共に背負い鞄をレインコートで覆うことがで き、しかも使用時にレインコートに対する鞄による突っ張り感も少なく、更にレ インコートを必要に応じて出し入れできるレインコート付背負い鞄を提供するこ とにある。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

そこで、本考案は上記のような目的を達成するために、次のような構成にして ある。すなわち、背負い鞄本体の裏面に、上部が開閉自在な収納袋を付設すると 共に、裏返したレインコートの首付近の一点を、上記収納袋の上部近傍の背負い 鞄本体の裏面に付設し、上記レインコートを収納袋に収納でき、且つこのレイン コートを背負い鞄本体を覆うように展開できるようにした構成である。 また、背負い鞄本体の裏面に、上部が開閉自在な収納袋を付設すると共に、裏 返したレインコートの首付近を、連結帯の一端に付設すると共に、この連結帯の 他端を、上記収納袋の上部近傍の背負い鞄本体の裏面に付設し、前記連結帯を介 して上記レインコートを収納袋に収納でき、且つこのレインコートを背負い鞄本 体を覆うように展開できるようにした構成てある。

【０００６】

【作用】

上記のように請求項１の構成では、通常はレインコートは裏返した状態で折り 畳んで、収納袋の中に収納される。そして雨が降ってきた時に、収納袋を開放し てレインコートを引っ張り出し、折り畳まれたレインコートを展開させて、裏返 しに成っていたレインコートの表側を外側にし、レインコートの後側の部分を、 背負い鞄本体を覆うようにして垂れ下げる。また、レインコートのフードの部分 は表返して頭に被ると共に、レインコートの前側の部分を身体の前に垂らし、鞄 を背負って入る人の前の部分を覆うようにする。このようにすることにより、人 と共に鞄も同時にレインコートで覆うことができる。更に背負い鞄本体にレイン コートを一点で付設してあるため、背負い鞄本体の裏面全体にレインコートを付 設した場合に比べ、背負った鞄の後方や下方への引張りによる突っ張り感が小さ い。

【０００７】 また、請求項２の構成では、上記請求項１の構成による作用と共に、背負い鞄 本体とレインコートとを連結帯を介して接続してあるため、背負った鞄の後方や 下方への引張りも、この連結帯による遊びによって吸収され、突っ張り感（引張 り感）をより小さくすることができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本発明の実施例を図１〜図９に基づいて説明する。 図１〜図３は本発明に係る一実施例のレインコート付背負い鞄１を示し、このレ インコート付背負い鞄１は、背負い鞄本体２とショルダーベルト３とからなる背 負い鞄４と、レインコート５と、このレインコート５を収納する収納袋６とによ って構成されている。

【０００９】 具体的には、上記背負い鞄４の本体２の裏面２ａには、上部６ａが開閉自在 に開口形成された収納袋６が、両ショルダーベルト３の間に付設してある。収納 袋６の上部開口はマジックテープ（登録商標）等によって着脱自在に開閉できる 。

【００１０】 この収納袋６にレインコート５が取り出し自在に収納されている。すなわち、 裏返したレインコート５の首５ａ付近の一点を、上記収納袋６の上部近傍の背負 い鞄本体２の裏面２ａに縫製等によって付設してある。

【００１１】 上記のような構成のレインコート付背負い鞄１にあっては、通園や通学途中に 急な雨にあった時など、収納袋６の上部開口を開け、裏返した状態で折り畳んで 収納袋６の中に収納されているレインコート５を、収納袋６から引張出し、この レインコート５を展開する。そして裏返しに成っていたレインコート５の表側５ ｂを外側にし、レインコート５の後側５ｃの部分を、背負い鞄本体２を覆うよう にして垂れ下げる。また、レインコート５のフード５ｄの部分は表返して頭に被 ると共に、レインコート５の前側５ｅの部分を身体の前に垂らし、この鞄１を背 負っている人の前の部分を覆うようにする。

【００１２】 このようにすることにより、人と共に鞄１も同時にレインコート５で覆うこと ができる。また、レインコート５の一点である首５ａの部分を背負い鞄本体２の 裏面上部に付設してあるため、この鞄１を背負った時の肩の近くに、この付設部 分が位置し、鞄２が歩行中に揺れたり、教科書等の本の重みで下方や後方に引っ 張られても、付設位置が大きく上下、左右に揺れることもなく、背負い鞄本体２ の裏面全体にレインコートを付設した場合に比べ、突っ張り感が小さい。

【００１３】 図４〜図９は本発明に係る他の実施例のレインコート付背負い鞄１ａであって 、このレインコート付背負い鞄１ａは、連結帯７を介して背負い鞄本体２とレイ ンコート５とを連結してあるところが、上記実施例と相違する。他の部分は上記 実施例と同様であるので説明を省略する。また、共通部分については符号を同一 にする。

【００１４】 すなわち、この実施例では、背負い鞄本体２の裏面２ａに付設した収納袋６の 中から連結帯７の一端を背負い鞄本体２の裏面２ａに縫製によって付設してある 。またこの連結帯７の他端は、裏返したレインコート５の首５ａの部分に付設し てある。この連結帯７は、図７に示すように両端を四角形状に形成した長さ数cm のベルト体である。勿論、内部にゴムを縫い込んだ伸縮性の有るベルト体であっ てもよい。

【００１５】 この実施例の鞄１では、背負い鞄本体２とレインコート５とを連結帯７を介し て接続してあるため、背負った鞄１の後方や下方への引張りも、この連結帯７に よる遊びによって吸収され、突っ張り感（引張り感）をより小さくすることがで きる。また、前記したように連結帯７が伸縮性の有るベルト体であれば、背負っ た鞄１の後方や下方への引張りもこのベルト体によって確実に吸収され、更に突 っ張り感（引張り感）を小さくすることができる。

【００１６】 尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、レインコートの形状、色 、大きさ等は変更するも自由である。また、本発明に係るレインコート５は撥水 性のあるウインドブレーカであってもよい。またレインコート５に代えて簡単な 防寒着であってもよい。

【００１７】

【考案の効果】

以上、上記説明でも明らかなように本発明のレインコート付き背負い鞄では、 人と共に鞄も同時にレインコートで覆うことができると共に、背負い鞄本体にレ インコートを一点で付設してあるため、背負い鞄本体の裏面全体にレインコート を付設した場合に比べ、背負った鞄の後方や下方への引張りによる突っ張り感が 小さく、動き易く、より快適に雨の日でも通園や通学等ができる。

【００１８】 また、背負い鞄本体とレインコートとを連結帯を介して接続することにより、 背負った鞄の後方や下方への引張りも、この連結帯による遊びによって吸収され 、突っ張り感（引張り感）をより小さくレインコートの着心地もよい。 更にレインコートが収納袋に入っている時は、鞄を背負った時にこの収納袋が クッションになり、背中が痛くならないといった利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る一実施例のレインコート付き背負
い鞄であって、レインコートを収納袋に収納した状態の
簡略横断面説明図である。

【図２】収納袋からレインコートを引き出した状態の簡
略横断面説明図である。

【図３】展開したレインコートを人と鞄に被せた状態の
簡略横断面説明図である。

【図４】本発明に係る他の実施例のレインコート付き背
負い鞄であって、レインコートを収納袋に収納した状態
の簡略横断面説明図である。

【図５】他の実施例の収納袋からレインコートを引き出
した状態の簡略横断面説明図である。

【図６】他の実施例の展開したレインコートを人と鞄に
被せた状態の簡略横断面説明図である。

【図７】連結体の正面図である。

【図８】他の実施例の鞄を背負った状態の裏面簡略説明
図である。

【図９】子供が本発明に係るレインコートを着た状態の
斜視図である。

【符号の説明】

１ レインコート付背負い鞄 ２ 背負い鞄本体 ２ａ裏面 ５ レインコート ６ 収納袋 ７ 連結体

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 背負い鞄本体の裏面に、上部が開閉自在
   な収納袋を付設すると共に、裏返したレインコートの首
   付近の一点を、上記収納袋の上部近傍の背負い鞄本体の
   裏面に付設し、上記レインコートを収納袋に収納でき、
   且つこのレインコートを背負い鞄本体を覆うように展開
   できるようにしたことを特徴とするレインコート付背負
   い鞄。
2. 【請求項２】 背負い鞄本体の裏面に、上部が開閉自在
   な収納袋を付設すると共に、裏返したレインコートの首
   付近を、連結帯の一端に付設すると共に、この連結帯の
   他端を、上記収納袋の上部近傍の背負い鞄本体の裏面に
   付設し、前記連結帯を介して上記レインコートを収納袋
   に収納でき、且つこのレインコートを背負い鞄本体を覆
   うように展開できるようにしたことを特徴とするレイン
   コート付背負い鞄。