JP3061903U - スロットマシンの不正操作防止板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、スロットマシンの不正操作に対抗
するために考案されたもので、異物の進入を防止する一
方、基本的にスロットマシンの機能を阻害することが一
切ないスロットマシンの不正操作防止板を提供する。 【解決手段】 隔壁１を硬い金属で形成する。隔壁１の
下端部を手前側に折り返して裾部分１１とする。裾部分
１１はスロットマシンの底面に密着する。調整用のスイ
ッチ６１を操作するための操作孔１２を設ける。異物が
進入する払い出し口８と、払出制御装置４およびリセッ
ト装置６との間に隔壁１を配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スロットマシンの内部に取りつけられるものであって、払い出し口 から異物を挿入してコインの払い出しを操作する不正行為に対抗し、この不正操 作を防止するスロットマシンの不正操作防止板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

「国民の娯楽」とも称されるパチンコ産業において、機器の電子的技術は近年 目覚しい。パチンコ業界側からすると、多くの客により攻略された機器では当然 儲からない。その反面、払い出しの悪い店には客が入らないため、それによって も儲からない。そこで、儲けるようにするために、最新の機器はいわゆる「出そ うで出ない」巧妙な作動を電子的に制御してなされるわけである。したがって、 パチンコの技術的向上の目的は、客をあきさせずに長時間ゲームに没頭させる一 方、新しい機種を投入することにより新たな挑戦欲を掻き立てさせ、要はより多 額の金銭を浪費させることにある。

【０００３】 昨今、従来のパチンコに加え人気が高いスロットマシンもまた同様である。そ のため、出そうで出ない機器を不正な手段を講じて、不法にコインを払い出させ ようとする輩が後を絶たず、パチンコ業界の問題となっている。 特に、悪質なものとしてはスロットマシンの払い出し口から先端の尖ったニー ドル状の異物などを侵入させ、その裏側にありコインの払い出しを制御する機器 を不正に操作して、強制的に不当な数を払い出させるものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような不正操作に対抗するために考案されたもので、異物の進 入を防止する一方、基本的にスロットマシンの機能を阻害することが一切ないス ロットマシンの不正操作防止板を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、金属等の硬質素材で形成された板であって、スロットマシンのコイ ン払い出し口と、その裏側に配置されコイン払い出しを制御する制御装置との間 に立設され、不正操作をするために挿入された異物が該制御装置に至ることを防 止するようにしたものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案においては、コインの払い出し口から挿入された異物が、コインの払い 出しを制御する機器に至らないように、異物の進入を阻止するに足る硬質材で形 成された隔壁を、コインの払い出し口と払い出し制御機器との間に立設したもの である。ただし、これらの制御機器には正当に操作されるべき調整装置も付随し ているため、これらの操作には影響を与えないようにしたものである。

【０００７】

【実施例】

図１は、本考案の不正操作防止板をスロットマシンに取りつけた状態を示す模 式図、図２は不正防止板を取りつける前のスロットマシンの状態を示す模式図、 図３はスロットマシンの化粧扉を閉じた状態の模式図である。 図２に示すように、スロットマシンの内部は、その基本構成として、上部に機 器全体を電子的に制御する基盤２と、回転してゲームの結果を表示する３個のホ イール５と、コインを蓄積するホッパー３と、その下に配置され、基盤２からの 指令に基づきホッパー３内に蓄積されたコインの払い出しを制御する払出制御装 置４と、ホッパー３を全開放するリセット装置６とからなり、図３に示すように 化粧扉７の下部に位置する払出し口８とホッパー３が連通している。

【０００８】 本発明の不正操作防止板は、図１に示すように払出制御装置４とリセット装置 ６とを、進入する異物から守るために配置されたものであり、具体的には鉄など の硬い金属で形成された隔壁１である。

【０００９】 この隔壁１の下端部には手前側に折り返した裾部分１１が設けてあり、これが スロットマシンの底面に密着することにより、完全に異物の進入を防止する。ま た、隔壁１には調整用のスイッチ６１を操作するための操作孔１２が、その機種 に対応した位置に穿設されている。この操作孔１２は調整用のスイッチ６１の正 面に穿設され、これにより異方向である払出し口８から挿入した異物では操作装 置を触ることができないように設けられている。

【００１０】 尚、本考案は上記実施例の隔壁１に限定されるものではなく、鉄製に限られる ことなく、異物の進入を阻止するに足る材質のものであれば同様の効果を得られ る。すなわち、硬質プラスチックやグラスファイバー積層素材などでも良い。ま た、調整用のスイッチ操作用の操作孔は例えば開閉自在な蓋体を設けるようにし ても良い。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成したので、異物を挿入してスロットマシンを不正に 操作することを阻止する一方、スロットマシン自体の作動には一切影響を与える ことがない。 また、調整装置等の正当な操作については、正常に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の不正操作防止板をスロットマシンに取
りつけた状態を示す模式図である。

【図２】不正防止板を取りつける前のスロットマシンの
状態を示す模式図である。

【図３】スロットマシンの化粧扉を閉じた状態の模式図
である。

【符号の説明】

１………隔壁（不正操作防止板） １１……裾部分 １２……操作孔 ２………基盤 ３………ホッパー ４………払出制御装置 ５………ホイール ６………リセット装置 ６１……スイッチ ７………化粧扉 ８………払出し口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属等の硬質素材で形成された板であっ
   て、スロットマシンのコイン払い出し口と、その裏側に
   配置されコイン払い出しを制御する制御装置との間に立
   設され、不正操作をするために挿入された異物が該制御
   装置に至ることを防止することを特徴とするスロットマ
   シンの不正操作防止板。