JP3061797U - 保護筒におけるしんきゅう針抜け止めストッパ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストッパーをしんきゅう針の抜け止めのため
保護筒内に挿入する際、ストッパーの挿入部の向きにこ
だわることなく容易に挿入を行うことができるようにす
る。 【解決手段】 合成樹脂薄板からなり、保護筒内に挿入
不能の広幅基部と、上記基部の両側端からそれぞれ延出
されると共に次第に上記保護筒内に挿入可能の先細りに
形成された一対の挿入部と、からなる保護筒におけるし
んきゅう針抜け止めストッパー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、細い針の基部にそれより太い柄を止着してなるしんきゅう針を両端 開放の円筒状保護筒内に挿入し、該しんきゅう針を抜け止め状態に保持するスト ッパーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のストッパーとして、合成樹脂薄板からなり、保護筒内に挿入不 能の広幅基部の一側端から、次第に保護筒内に挿入可能の先細りに形成された挿 入部を延出してなる扁平小片体であって、使用においては、上記保護筒内に挿入 されたしんきゅう針の柄と保護筒との間に、上記ストッパーの挿入部を挿入して 強く押しこみ、それによりストッパーの挿入部と、保護筒内面との間でしんきゅ う針の柄を抜け止め状態に圧着保持し、しんきゅう針使用時には、上記ストッパ ーの基部をつまんで抜き取るようにしたものが知られている。

【０００３】 しかし、上記の従来ストッパーは扁平な小片体であるから、作業テーブル上の ストッパーをつまみ取ることが容易でなく、しかも一旦つまみ取った後挿入部が 挿入方向に向いていない場合、面倒な向き変更の操作が必要となり、また保護筒 に挿入後しんきゅう針を使用するためストッパーを抜き取る際はストッパー基部 をつまみにくい欠点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本願請求項１の考案は、ストッパーをしんきゅう針の柄と保持筒との間に挿入 する際、ストッパーの挿入部の向きにこだわることなく容易に挿入を行うことが できるようにすることを課題とし、

【０００５】 また本願請求項２の考案は、ストッパーのつまみ取りを確実、容易に行うこと ができるようにすることを課題とする。

【０００６】

【課題解決するための手段】

そこで、本願請求項１の考案は、 合成樹脂薄板からなり、 保護筒内に挿入不能の広幅基部と、 上記基部の両側端からそれぞれ延出されると共に次第に上記保護筒内に挿入可 能の先細りに形成された一対の挿入部と、 からなる保護筒におけるしんきゅう針抜け止めストッパーを提案し、

【０００７】 また本願請求項２の考案は、 上記請求項１の考案における基部の板面における折り目を介して上記両挿入部 を互の板面が適宜角度をなすように折曲した、 保護筒におけるしんきゅう針抜け止めストッパーを提案する。 以下図面を参照して本考案の実施例について説明する。

【０００８】

【実施例】

図１のストッパー（１）は、弾性を有する硬質もしくは半硬質の合成樹脂薄板 からなるもので、図２、３に示すような合成樹脂製円筒状保護筒（ａ）内に挿入 不能の広幅基部（２）の相対する両側端から、次第に上記保護筒（ａ）内に挿入 可能の先細りに形成された挿入部（３）、（３）をそれぞれ上記基部（２）と同 一平面上に延出してある。

【０００９】 使用においては、まず細い針（ｃ）の基部に、上記保護筒（ａ）の内径の２分 の１径の柄（ｄ）を止着してなるしんきゅう針（ｂ）を保護筒（ａ）内に挿入す る。ついでしんきゅう針の柄（ｄ）を適宜長保護筒（ａ）から突出させ、その状 態を維持しつつストッパー（１）をつまみ取り、該ストッパー（１）のいずれか 一方の挿入部（３）を図２、３に示すように上記しんきゅう針の柄（ｄ）と保護 筒（ａ）との間に挿入して強く押しこみ、それにより上記ストッパー挿入部（３ ）と保護筒（ａ）内面との間で上記柄（ｄ）を抜け止め状態に圧着保持する。上 記ストッパー（１）に一対の挿入部（３）、（３）が反対向きに突出しているか ら、上記ストッパー（１）をつまんだ際一方の挿入部（３）が挿入方向に向いて いなくても、他方の挿入部（３）が容易に挿入できるから挿入作業が容易に行え る。

【００１０】 しんきゅう針（ｂ）を使用するため上記ストッパー（１）を保護筒から抜き取 る場合は、他方の挿入部（３）が外部に突出しているので、これをつまんで容易 に抜き取ることができる。

【００１１】 図４、５の他の実施例は、一対の挿入部（３ａ）、（３ａ）を基部（２ａ）に 設けた折り目を介して互の板面が鈍角をなすように折曲した例、図６のさらに他 の実施例は、一対の挿入部（３ｂ）、（３ｂ）を互の板面が鋭角をなすように折 曲した例である。

【００１２】 上記図４〜６のいずれの例も、ストッパーが作業テーブル上に立体的に起ち上 がることとなるから、ストッパーのつまみ取りが確実、容易に行えるようになる 。

【００１３】

【考案の効果】

本願請求項１の考案によれば、基部の両側端から一対の挿入部を突出している から、該ストッパーをつまんで保護筒内に挿入する際一方の挿入部が挿入しにく い方向に向いていても、他方の挿入部が容易に挿入できるようになり、それによ り挿入作業が能率的に行えるようになり、また挿入後しんきゅう針使用のためス トッパーを保護筒から抜き取る場合は、他方の挿入部が保護筒外部に突出してい るので、これをつまんで容易に抜き取ることができる利点もえられる。

【００１４】 本願請求項２の考案によれば、上記請求項１の考案の効果に加え、ストッパー の一対の挿入部を互に抜面が適宜角度をなすように折曲したから、作業テーブル 上でストッパーが立体的に起ち上がることとなり、それにより保護筒内への挿入 のためストッパーをつまみ取る作業が確実、容易となり、作業能率の向上に資す るのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】（イ）ストッパーの拡大平面図である。 （ロ）同上側面図である。

【図２】しんきゅう針の抜け止めに使用した状態の斜面
図である。

【図３】図２におけるストッパー部分の拡大縦断面図で
ある。

【図４】（イ）ストッパーの他の例の拡大平面図であ
る。 （ロ）同上側面図である。

【図５】しんきゅう針の抜け止めに使用した状態の一部
の拡大縦断面図である。

【図６】ストッパーのさらに他の例の拡大側面図であ
る。

【符号の説明】

１、１ａ、１ｂ ストッパー ２、２ａ、２ｂ 基部 ３、３ａ、３ｂ 挿入部 ａ 保護筒

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂薄板からなり、 保護筒内に挿入不能の広幅基部と、 上記基部の両側端からそれぞれ延出されると共に次第に
   上記保護筒内に挿入可能の先細りに形成された一対の挿
   入部と、からなる保護筒におけるしんきゅう針抜け止め
   ストッパー。
2. 【請求項２】 上記基部の板面における折り目を介して
   上記両挿入部を互の板面が適宜角度をなすように折曲し
   た、請求項１に記載の保護筒におけるしんきゅう針抜け
   止めストッパー。