JP3061725B2 - ストリップ溶接装置 - Google Patents

ストリップ溶接装置

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JP3061725B2
JP3061725B2 JP6104720A JP10472094A JP3061725B2 JP 3061725 B2 JP3061725 B2 JP 3061725B2 JP 6104720 A JP6104720 A JP 6104720A JP 10472094 A JP10472094 A JP 10472094A JP 3061725 B2 JP3061725 B2 JP 3061725B2
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武 北里
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Nippon Steel Plant Designing Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップ溶接装置に
係り、更に詳しくは、ホットストリップを成形して連続
的に電縫管を製造する設備などにおいて、成形機の上流
でのルーパー設備の有無に係わらず、先後行ストリップ
の溶接が可能なストリップ溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホットストリップを成形して、連続的に
電縫管を製造する設備においては、ストリップを連続的
に供給するために、コイルが切り替わる時点で、先行ス
トリップの形状不良なストリップ後端部と、後行ストリ
ップの形状不良なストリップ前端部とを溶接により接続
している。このようなストリップの溶接装置として、例
えば特願平3−287010号公報の「ストリップ溶接
装置」に記載されたものが知られている。
【0003】このストリップ溶接装置は、予めクロップ
シャー装置により、形状不良なストリップ後端部が切断
された先行ストリップを、先行側可動クランプ手段によ
りクランプし、次いで開先加工刃を先行ストリップの切
断縁部に沿って移動させて開先加工し、先行ストリップ
を先行側可働クランプ手段の移動により、所定長さだけ
下流側へ送り込み、それから形状不良なストリップ前端
部が切断された後行ストリップを後行側固定クランプ手
段によりクランプし、続いて同じ移動軌跡で開先加工刃
を戻すことにより後行ストリップの切断縁部を開先加工
し、その後、先行側可動クランプ手段の移動により、先
行ストリップを所定長さだけ上流側へ引き戻して、先後
行ストリップの切断縁部どうしを突き合わせ、それから
溶接トーチにより両ストリップを溶接するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のストリップ溶接装置においては、前述したように開
先加工された先後行ストリップの切断縁部を突き合わせ
る際に、先行側可動クランプ手段により先行ストリップ
を引き戻すことが必要であり、またこのように開先加工
刃の移動軌跡は直線的であるので、開先加工刃を戻して
後行ストリップの切断縁部を開先加工する際に、先に開
先加工された先行ストリップの切断縁部に開先加工刃が
接触するため、先行側可動クランプ手段により、先行ス
トリップを下流側に所定長さ送り込むことが必要であ
る。しかしながら、成形機の上流にストリップを溜め込
むルーパーがなければ、現実的には電縫管が製造できな
いという問題点があった。
【0005】さらに、開先加工時は多量の切粉が発生す
るので、切粉が飛散しないように、クランプされた先後
行ストリップの切断縁部の下方に切粉の回収ボックスを
配置しなければならない。しかしながら、従来では、開
先加工刃の移動部がこのクランプされた切断縁部の下方
に配置されているので、ライン直交方向へ移動する移動
部が邪魔になり、回収ボックスが配置できないという問
題点があった。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、成形機の上流にルーパー設備が有る無しに係わらず
先後行ストリップの溶接が可能で、また後行ストリップ
側の開先加工時に先行ストリップ側の開先部を破損させ
ることがなく、さらに開先加工時に発生する切粉を回収
可能なストリップ溶接装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のストリップ溶接装置は、形状不良なストリップ後
端部が切断された先行ストリップの切断縁部付近をクラ
ンプする先行側固定クランプ手段と、形状不良なストリ
ップ前端部が切断された後行ストリップの切断縁部付近
をクランプする移動可能な後行側可動クランプ手段と、
前記先後行ストリップの切断縁部を開先加工する開先加
工刃を有して、該開先加工刃をライン直交方向へ移動さ
せる開先加工手段と、該開先加工手段に取り付けられ
て、前記開先加工刃を前記先行ストリップの開先加工位
置と前記後行ストリップの開先加工位置との間でシフト
させる開先刃シフト手段と、前記後行側可動クランプ手
段の移動により突き合わされた前記先後行ストリップの
切断縁部どうしを溶接する溶接手段とを備えるように構
成されている。
【0008】また、請求項2記載のストリップ溶接装置
は、請求項1記載のストリップ溶接装置において、前記
開先加工刃が、吊下状態で開先刃シフト手段に取り付け
られ、開先加工時に発生した切粉の回収ボックスを移動
可能に備えた切粉回収装置を設けるように構成されてい
る。
【0009】
【作用】請求項1、2記載のストリップ溶接装置におい
ては、開先加工後における先後行ストリップの切断縁部
の突き合わせ時に、後行側可動クランプ手段により、後
行ストリップを突き合わせ位置まで前進させるので、成
形機の上流にストリップを溜め込むルーパーの有無に係
わらず先後行ストリップの溶接が可能になる。また、先
行ストリップの開先加工位置において、先行ストリップ
の切断縁部を開先加工した後、開先刃シフト手段により
開先加工刃を後行ストリップの開先加工位置へシフトさ
せてから、後行ストリップの切断縁部の開先加工を行う
ので、この後行ストリップの切断縁部の開先加工時に、
先に加工された先行ストリップ側の開先部に開先加工刃
が接触して、この開先部を破損させる虞れがない。
【0010】特に、請求項2記載のストリップ溶接装置
においては、開先加工刃を吊下状態で移動させながら先
後行ストリップの切断縁部を開先加工し、発生した切粉
は、切粉回収装置によりストリップ溶接装置の下部へ移
動された回収ボックスに回収される。
【0011】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。なお、説明の都合上、図において、ストリップの搬
送ライン方向をX方向、ストリップの搬送ライン方向に
直交する方向をY方向、高さ方向をZ方向とする。ここ
に、図1は本発明の一実施例に係るストリップ溶接装置
による溶接作業状態を示す斜視図、図2はストリップ溶
接装置が配備されたストリップ供給装置の全体側面図、
図3は先行ストリップ側の開先加工状態を示す斜視図、
図4は開先刃シフト手段の斜視図、図5(a)は先行ス
トリップ側の開先加工状態を示す側面図、図5(b)は
先行ストリップ側の開先加工状態を示す要部概略平面
図、図6(a)は後行ストリップ側の開先加工状態を示
す側面図、図6(b)は後行ストリップ側の開先加工状
態を示す要部概略平面図、図7(a)は溶接作業状態を
示す側面図、図7(b)は溶接作業状態を示す要部概略
平面図である。
【0012】図2に示すように、本発明の一実施例に係
るストリップ溶接装置10が適用されたストリップ供給
装置11は、コイル状に巻かれたストリップ12(先行
ストリップ12A、後行ストリップ12B)を巻き戻す
アンコイラ13を有している。アンコイラ13の下流に
は、ストリップ12の口開けを行うオープナ14が配置
されており、オープナ14により口開けされたストリッ
プ12は、幅方向位置を規制するサイドガイド15や、
ストリップ12の巻き癖を矯正するレベラ16を通過し
て、先行ストリップ12Aの後端部と、後行ストリップ
12Bの前端部との切断を行うクロップシャー17へ送
られる。
【0013】その後、形状不良な端部の切断と開先加工
が行われた先後行ストリップ12A、12Bは、入口側
と出口側とにサイドガイド18a、18bが配置された
ストリップ溶接装置10により溶接される。なお、移送
中のストリップ12は、溶接装置10の下流に配置され
たピンチロール19により適度なテンションが与えられ
ており、またピンチロール19の下流には、ルーパー2
0へストリップ12を導くガイドロール21が配備され
ている。ルーパー20は、ストリップ12を貯蔵して、
切断や溶接作業中でもストリップ12の供給を停止させ
ることなく、次工程の成形機22により電縫管を製造で
きるようにする装置である。
【0014】これらの装置に加えて、クロップシャー1
7の入口側には、ストリップ送り長さを計測するロータ
リーエンコーダなどのストリップ測長機23や、光電管
などからなるストリップ端末検出機24が配置されてい
る。また、ストリップ溶接装置10の入側と出側には、
それぞれCCDカメラなどからなる板幅検出機25、2
6が配置されている。さらに、ピンチロール19の出側
には、ストリップ測長機27が取り付けられている。以
下、図1〜4を参照して、ストリップ溶接装置10を詳
細に説明する。
【0015】図1に示すように、ストリップ溶接装置1
0には、形状不良なストリップ後端部が切断された先行
ストリップ12Aの切断縁部12a付近をクランプする
先行側固定クランプ手段28と、形状不良なストリップ
前端部が切断された後行ストリップ12Bの切断縁部1
2b付近をクランプする移動可能な後行側可動クランプ
手段29と、両クランプ手段28、29の間において、
切粉の回収ボックス30をY方向へ移動させる切粉回収
装置31とを備えている。
【0016】図3に示すように、先行側固定クランプ手
段28は、床面に固定された架台32を有しており、架
台32には、ストリップ12の搬送ラインより上方に配
置された油圧シリンダ式の先行側クランパ33が取り付
けられている。架台32の上部には、Y方向へ延びる台
部34が取り付けられており、台部34にはYレール3
5が延びている。Yレール35には、それぞれ一対のス
ライダ36、37が設けられており、スライダ36には
開先刃シフト手段38が取り付けられ、スライダ37に
はMAG式の2本の溶接トーチ部39を有する溶接手段
40が取り付けられている。
【0017】開先刃シフト手段38は、先後行ストリッ
プ12A、12Bの切断縁部12a、12bの開先加工
刃46を、先行ストリップ12Aの開先加工位置aと後
行ストリップ12Bの開先加工位置bとの間で移動させ
る装置である(図5(a)、図6(a)参照)。なお、
詳細は後述する。溶接手段40には、2本の溶接トーチ
部39の他にも、プラズマ切断機47が配置されてい
る。第1のYモータ41によりボールネジ42を回転さ
せると、開先刃シフト手段38がYレール35に沿って
移動する。また、スライダ37に搭載された2個の第2
のYモータ43によりYラック44に噛合する一対のギ
ヤ45を回転させると、溶接手段40が、開先刃シフト
手段38とは別個に、Yレール35に沿って移動する。
これらの構成部品35、36、41、42、46により
開先加工手段が構成される。
【0018】また、図1に示すように、後行側可動クラ
ンプ手段29は、床面に固定された下部固定架台48と
上部移動架台49とを有しており、上部移動架台49
に、ストリップ12の搬送ラインの上方に配置された油
圧シリンダ式の後行側クランパ50が取り付けられてい
る。上部移動架台49は、下部固定架台48上のX摺動
レール49aに、スライダ49bを介してX方向へ摺動
可能になっている。上部移動架台49の下方突出部49
cは、下部固定架台48内に固定された油圧シリンダ5
1のロッド52に固定されており、油圧シリンダ51の
ロッド52を突出させると、後行ストリップ12Bを後
行側クランパ50でクランプしたまま、前進させること
ができる。
【0019】また、下部固定架台48内には、大地に固
定されたベースフレーム側に固着されたストッパ53に
先端が当接して、先後行ストリップ12A、12Bの切
断縁部12a、12b間の溶接ギャップ量をストリップ
板厚に応じて調整するウォームジャッキ式の可動ストッ
パ53aが設けられている。次に、図1、3を参照し
て、前記切粉回収装置31を詳細に説明する。
【0020】図1、3に示すように、切粉回収装置31
は、両クランプ手段28、29間の床面上に固定された
Y方向へ延びるリニヤガイド54を有している。リニヤ
ガイド54上には、リニヤ台車54aと、それぞれ連結
部材55を介して連結された一対のスライダ56、57
とが設けられている。スライダ56には溶接用のバッキ
ングプレート58が取り付けられ、スライダ57には、
回収ボックス30が取り付けられている。駆動モータ5
9によりリニヤ台車54aがY方向へ移動し、これによ
りバッキングプレート58および回収ボックス30が、
リニヤガイド54上を一体的にY方向へ移動する。リニ
ヤ台車54aおよび回収ボックス30により、切粉回収
装置31が構成される。
【0021】回収ボックス30は、上方付勢された垂直
方向へ回動可能な箱体であり、回収ボックス30の下部
中央部には、開閉レバー61が取り付けられている。回
収ボックス30が、リニヤガイド54の一端部の切粉排
出位置cに達すると、開閉レバー61が操作爪64に挿
入され、その後、リニヤガイド54の支柱に固定された
開閉シリンダ63により、操作爪64を引き下げると、
開閉レバー61が押し下げられて回収ボックス30が下
方へ回動し、これによりシュート65を介して、回収ボ
ックス30内の切粉が、切粉箱65aに投下される。次
に、図4を参照して、前記開先刃シフト手段38を詳細
に説明する。
【0022】図4に示すように、開先刃シフト手段38
は、一対のスライダ36に取り付けられた固定フレーム
66を有し、固定フレーム66の両端部の上下部に、そ
れぞれ軸受67が設けられている。上下対配置された軸
受67間には、Z方向へ延びる偏心軸68を介して、略
U字形のシフト刃物フレーム69が取り付けられてい
る。シフト刃物フレーム69は、それぞれの偏心軸68
が取り付けられた両側部69aと、下方に開先加工刃4
6が配置される中央部69bとを有しており、両側部6
9aの上部間のモータ取り付け部69cに、開先加工刃
46の駆動モータ70が取り付けられている。開先加工
刃46は、中央部69bを貫通するように下方へ延びた
駆動モータ70のシャフト71の先端部に固着されてい
る。
【0023】開先刃シフト手段38の駆動系は、固定フ
レーム66の一方の上端部裏面から突出した取り付け片
72に固定された偏心軸回転用シリンダ73を有してい
る。このシリンダ73のロッド74には、一対のリンク
75aの先端部がそれぞれの偏心軸68の上端部に固着
されたリンク機構75が取り付けられている。偏心軸回
転用シリンダ73のロッド74が、図4実線矢印のよう
に突出すると、リンク機構75が実線矢印のように押さ
れて、偏心軸68が実線矢印のように回動し、これによ
りシフト刃物フレーム69は固定フレーム66側へ近接
する方向へ移動し、開先加工刃46は先行ストリップ1
2Aの開先加工位置aへシフトされる。また、偏心軸回
転用シリンダ73のロッド74を図4破線矢印のように
引き込ませると、リンク機構75が破線矢印のように引
き戻されて、偏心軸68が破線矢印のように回動し、こ
れによりシフト刃物フレーム69は固定フレーム66側
から離れる方向へ移動して、開先加工刃46は後行スト
リップ12Bの開先加工位置bへシフトされる。
【0024】なお、開先加工刃46は、固定フレーム6
6の四隅に取り付けられた両側部69aの支持シリンダ
66aのロッド66bにより、先後行ストリップ12
A、12Bの開先加工位置a、bに応じて支持されるの
で、開先加工時に開先加工刃46ががたついたり、例え
ば開先加工位置bで後行ストリップ12Bを開先加工中
の開先加工刃46が、開先加工時の振動により元の開先
加工位置aへ戻ることはない。
【0025】続いて、本発明の一実施例に係るストリッ
プ溶接装置10の動作を説明する。図2に示すように、
巻き戻されたストリップ12は、オープナ14、サイド
ガイド15、レベラ16、クロップシャー17、ストリ
ップ溶接装置10、ピンチロール19、ガイドロール2
1、ルーパー20を通過して成形機22へ供給され、こ
こで電縫管に成形される。先行ストリップ12Aの後端
部を、ストリップ測長機23とストリップ端検出機24
とにより検出したなら、クロップシャー17により先行
ストリップ12Aの形状不良なストリップ端部を切断す
る。
【0026】その後、図5(a)に示すように、先行ス
トリップ12Aの後側がストリップ溶接装置10へ進め
られて、その切断縁部12a付近が先行側クランパ33
によりクランプされる。それから、リニヤ台車54aに
より回収ボックス30をストリップ溶接装置10の下部
へ移動させ、開先刃シフト手段38により先行ストリッ
プの開先加工位置aに配置された開先加工刃46を回転
させながら、第1のYモータ41によりYレール35に
沿って移動させることにより、先行ストリップ12Aの
切断縁部12aを開先加工する(図5(b)参照)。こ
の際に発生した切粉は、下方に配置された回収ボックス
30により受け取る。
【0027】その間、後行ストリップ12Bの交換が行
われ、その後行ストリップ12Bの先側が巻き戻され
て、形状不良なストリップ先端部がクロップシャー17
により切断され、それからストリップ溶接装置10へ送
られて、図6(a)に示すように、その切断縁部12b
付近が後行側可動クランプ手段29の後行側クランパ5
0によりクランプされる。開先加工刃46は、開先刃シ
フト手段38の偏心軸回転用シリンダ73により後行ス
トリップの開先加工位置bへ移動され、その後、開先加
工刃46を後行ストリップ12Bの切断縁部12bに沿
って移動させて、この切断縁部12bを開先加工する
(図6(b)参照)。
【0028】次にまた、図1に示すように、ストリップ
溶接装置10の下部においては、リニヤ台車54aによ
りバッキングプレート58をストリップ溶接装置10へ
移動させると同時に、回収ボックス30を切粉排出位置
cへ移動させ、続いて開閉シリンダ63により開閉レバ
ー61を操作して回収ボックス30内の切粉を切粉箱6
5aへ廃棄する。一方、ストリップ溶接装置10の上部
においては、第1のYモータ41により開先加工刃46
を側部へ退避させ、代わりに図7(a)に示すように、
第2のYモータ43により溶接手段40をストリップ溶
接装置10へ配置する。
【0029】また、油圧シリンダ51により、後行側可
動クランプ手段29の上部移動架台49を、後行ストリ
ップ12Bのクランプ状態でストリップ進行方向へ移動
させて、可動ストッパ53aにより、ストリップ12板
厚に応じて溶接ギャップ量が調整された切断縁部12
a、12bを突き合わせ、この突き合わせ部を溶接トー
チ部39により溶接する(図7(b)参照)。
【0030】このように、開先加工後における先後行ス
トリップ12A、12Bの切断縁部12a、12bの突
き合わせ時に、従来手段では、先行ストリップ12Aを
引き戻して突き合わせしていたので、成形機22の上流
に必ずルーパー20を配備させなければならなかった
が、本手段においては、後行側可動クランプ手段29に
より、後行ストリップ12Bを突き合わせ位置まで前進
させるようにしたので、このルーパー20の有無に係わ
らず先後行ストリップ12A、12Bの溶接ができる。
【0031】また、後行ストリップ12Bの開先加工時
には、開先刃シフト手段38により開先加工刃46を後
行ストリップ12Bの開先加工位置bへシフトさせてか
ら、後行ストリップ12Bの切断縁部12bの開先加工
を行うようにしたので、この後行ストリップ12B側の
開先加工時に、開先加工刃46が、先に加工された先行
ストリップ12A側の開先部に接触して、この開先部を
破損させる虞れがない。
【0032】さらに、開先加工刃46の移動部をストリ
ップ溶接装置10の上部に配置し、開先加工刃46を吊
下状態で移動させながら先後行ストリップ12A、12
B側の開先を加工し、加工時に発生した切粉は、開先加
工位置a、bの下方に配置された回収ボックスに回収さ
れるので、ストリップ溶接装置10の周囲に切粉を飛散
させることなく、切粉を綺麗に回収できる。
【0033】以上、本発明を説明したが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しな
い範囲での設計などの変更があっても本発明に含まれ
る。例えば、実施例では、後行側可動クランプ手段とし
て、床面に固定された下部固定架台と、後行側クランパ
が取り付けられた移動可能な上部固定架台とからなるも
のを例にとったが、これに限定しなくても、少なくとも
後行側クランパがストリップ進行方向へ移動可能であれ
ばどのような構造のクランプ手段でもよい。
【0034】また、開先刃シフト手段は、実施例の構造
のものに限定されなくても、開先加工刃を先後行ストリ
ップの開先加工位置間でシフトできる構造であれば、ど
のようなものでもよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1、2記載のストリップ溶接装置
は、このように開先加工後における先後行ストリップの
切断縁部の突き合わせ時に、後行側可動クランプ手段に
より、後行ストリップをクランプしたまま突き合わせ位
置まで前進させるようにし、また後行ストリップの開先
加工時には、開先刃シフト手段により開先加工刃を後行
ストリップの開先加工位置へシフトさせてから、後行ス
トリップの切断縁部の開先加工を行うようにしたので、
この後行ストリップ側の開先加工時に、先に加工された
先行ストリップ側の開先部に開先加工刃が接触して破損
しないように、先行ストリップを下流側に所定長さ送り
込む必要がない。従って、一連の溶接作業時に、先行ス
トリップを上流側あるは下流側へ移動させることがない
ので、ルーパー設備の有無に係わらず、先後行ストリッ
プの溶接が可能になる。
【0036】特に、請求項2記載のストリップ溶接装置
においては、開先加工刃の移動部をストリップ溶接装置
の上部に配置し、開先加工刃を吊下状態で移動させなが
ら先後行ストリップの切断縁部の開先を加工し、加工時
に発生した切粉は、開先加工位置の下方に配置された回
収ボックスに回収されるようにしたので、ストリップ溶
接装置の周囲に切粉を飛散させることなく、切粉を綺麗
に回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るストリップ溶接装置に
よる溶接作業状態を示す斜視図である。
【図2】ストリップ溶接装置が配備されたストリップ供
給装置の全体側面図である。
【図3】先行ストリップ側の開先加工状態を示す斜視図
である。
【図4】開先刃シフト手段の斜視図である。
【図5】(a) 先行ストリップ側の開先加工状態を示
す側面図である。 (b) 先行ストリップ側の開先加工状態を示す要部概
略平面図である。
【図6】(a) 後行ストリップ側の開先加工状態を示
す側面図である。 (b) 後行ストリップ側の開先加工状態を示す要部概
略平面図である。
【図7】(a) 溶接作業状態を示す側面図である。 (b) 溶接作業状態を示す要部概略平面図である。
【符号の説明】
10 ストリップ溶接装置 11 ストリップ供給装置 12 ストリップ 12A 先行ストリップ 12B 後行ストリップ 12a 切断縁部 12b 切断縁部 13 アンコイラ 14 オープナ 15 サイドガイド 16 レベラ 17 クロップシャー 18a サイドガイド 18b サイドガイド 19 ピンチロール 20 ルーパー 21 ガイドロール 22 成形機 23 ストリップ測長機 24 ストリップ端末検出機 25 板幅検出機 26 板幅検出機 27 ストリップ測長機 28 先行側固定クランプ手段 29 後行側可動クランプ手段 30 回収ボックス 31 切粉回収装置 32 架台 33 先行側クランパ 34 台部 35 Yレール 36 スライダ 37 スライダ 38 開先刃シフト手段 39 溶接トーチ部 40 溶接手段 41 第1のYモータ 42 ボールネジ 43 第2のYモータ 44 Yラック 45 ギヤ 46 開先加工刃 47 プラズマ切断機 48 下部固定架台 49 上部移動架台 49a X摺動レール 49b スライダ 49c 下方突出部 50 後行側クランパ 51 油圧シリンダ 52 ロッド 53 ストッパ 53a 可動ストッパ 54 リニヤガイド 54a リニヤ台車 55 連結部材 56 スライダ 57 スライダ 58 バッキングプレート 59 駆動モータ 61 開閉レバー 63 開閉シリンダ 64 操作爪 65 シュート 65a 切粉箱 66 固定フレーム 66a 支持シリンダ 66b ロッド 67 軸受 68 偏心軸 69 シフト刃物フレーム 69a 側部 69b 中央部 69c モータ取り付け部 70 駆動モータ 71 シャフト 72 取り付け片 73 偏心軸回転用シリンダ 74 ロッド 75 リンク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B23Q 11/00 B23Q 11/00 K (72)発明者 中川 理洋 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製鐵株式会社 機械・プラント事 業部内 (56)参考文献 特開 平5−245509(JP,A) 特開 平6−63740(JP,A) 特開 平4−356308(JP,A) 特開 平4−262804(JP,A) 特開 平4−200907(JP,A) 特開 昭62−187504(JP,A) 特開 昭60−223657(JP,A) 特開 昭60−223602(JP,A) 特開 昭57−31489(JP,A) 特開 昭56−68588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 15/00 B21B 1/26 B21C 47/26 B23C 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状不良なストリップ後端部が切断され
    た先行ストリップの切断縁部付近をクランプする先行側
    固定クランプ手段と、形状不良なストリップ前端部が切
    断された後行ストリップの切断縁部付近をクランプする
    移動可能な後行側可動クランプ手段と、前記先後行スト
    リップの切断縁部を開先加工する開先加工刃を有して、
    該開先加工刃をライン直交方向へ移動させる開先加工手
    段と、該開先加工手段に取り付けられて、前記開先加工
    刃を前記先行ストリップの開先加工位置と前記後行スト
    リップの開先加工位置との間でシフトさせる開先刃シフ
    ト手段と、前記後行側可動クランプ手段の移動により突
    き合わされた前記先後行ストリップの切断縁部どうしを
    溶接する溶接手段とを備えたことを特徴とするストリッ
    プ溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記開先加工刃が、吊下状態で開先刃シ
    フト手段に取り付けられ、開先加工時に発生した切粉の
    回収ボックスを移動可能に備えた切粉回収装置を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のストリップ溶接装置。
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