JP2552970B2 - ストリップ溶接装置 - Google Patents
ストリップ溶接装置Info
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Description
プを成形して連続的に電縫管を製造する設備などの前段
に於いて、先行ストリップの尾端と後行ストリップの先
端とを炭酸ガスアーク溶接などにて溶接接続するための
ストリップ溶接装置に関するものである。
縫管を製造する設備に於いては、ストリップをとぎれな
いように連続的に供給するために、コイルが切替わる時
点で先行ストリップの尾端と後行ストリップの先端とを
溶接接続するようにしている。このようなストリップの
溶接装置として、前工程でシャー切断された先行ストリ
ップと後行ストリップとの突き合わせ端面を、溶接前に
予め切削加工するための切削装置を取付けたものが特公
平2−35637号公報に開示されている。これによる
と、両ストリップの端縁をゲージバーに突き当てて両ス
トリップ間を所定の間隔寸法に設定し、かつ回転するカ
ッタにて両ストリップの端縁を同時に切削加工したうえ
でレーザ溶接機にて突き合わせ溶接を行うようになって
いる。
よると、比較的薄いストリップをシャーリング装置にて
切断した後に切削装置へ送るまでの間に進行方向に対す
るストリップ端縁の直角度に狂いが生じ、ストリップ端
縁をゲージバーに突き当てるに際してクランプを解放し
てストリップの曲がりを直す作業が必要になることがあ
る。また、板厚が6ミリメートルを超えると、ゲージバ
ーに突き当てる荷重も大きくなるため、ゲージバーの強
度を大きくする必要がある。
ップの端縁間に挟んだ状態で両端縁を同時に切削加工す
ると、硬度が高くなった切り粉が切削面に巻き込まれ、
カッタ寿命が著しく短くなったりする不都合が生ずる。
これに対して各端縁を別個のカッタで切削するように構
成すると、カッタの駆動装置や移動装置が複雑化しがち
となる。
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、切
削装置に対する負荷を軽減し、かつストリップ端縁同士
の溶接ギャップを適切に設定することができるように構
成されたストリップ溶接装置を提供することにある。
明によれば、先行ストリップの尾端を保持固定するため
の下流側クランプ装置と、後行ストリップの先端を保持
固定するための上流側クランプ装置と、これら両クラン
プ装置間にてラインに直交する向きに移動可能な開先加
工装置と、同じく両クランプ装置間にてラインに直交す
る向きに移動可能な溶接装置とを有し、先行ストリップ
の尾端と後行ストリップの先端とを溶接接続するための
ストリップ溶接装置の構成を、前記両クランプ装置のい
ずれか一方が定置式の固定クランプ装置からなり、いず
れか他方がライン方向に移動可能な可動クランプ装置か
らなると共に、前記固定クランプ装置に固定されたスト
リップ端部の開先加工時に前記可動クランプ装置に固定
されたストリップ端部が前記開先加工装置の刃物から離
間する位置と、先行ストリップと後行ストリップとを溶
接する位置との間で前記可動クランプ装置を移動させる
ための駆動装置と、前記可動クランプ装置に固定された
ストリップ端部の開先加工位置に該可動クランプ装置を
固定するための開先加工用ストッパと、開先加工後に先
行ストリップと後行ストリップとの間の溶接ギャップを
調整して前記可動クランプ装置を位置決めするための溶
接ギャップ調整用ストッパとを備えるものとすることに
よって達成される。
固定されたストリップ端部を開先加工する時は、開先加
工用ストッパにてそのストリップ端部が位置決めされ、
同じく可動クランプ装置に固定されたストリップ端部を
加工刃物から待避させる時は、駆動装置のストロークエ
ンドで位置決めされ、先行ストリップの尾端と後行スト
リップの先端との間の溶接ギャップを設定する時は、溶
接ギャップ調整用ストッパにて位置決めされる。これに
より、先行ストリップの尾端及び後行ストリップの先端
に高精度の開先形状を与えることができ、かつ刃物の先
行ストリップに対する2度当たりが防止でき、しかも溶
接する板厚に適した溶接部ギャップの設定が可能とな
る。
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
れたストリップ供給設備を示している。このストリップ
供給設備は、電縫管製造設備に於ける造管設備(図示せ
ず)の前段階に設けられる。
れたストリップ2を巻き戻すためのアンコイラ3と、ス
トリップ2の口開けを行うためのオープナ4と、ストリ
ップ2の幅方向位置を規制するためのサイドガイド5
と、ストリップ2の巻き癖を矯正するためのレベラ6
と、ストリップ2の先行材尾端並びに後行材先端の両端
部を除去するためのクロップシャー7と、その入口側と
出口側とにそれぞれサイドガイド8a・8bが設けられ
た溶接装置9と、ストリップ2に適度なテンションを与
えるためのピンチロール10と、ストリップ2を貯蔵し
て切断・溶接作業中もストリップの供給を停止すること
なく後段の成形設備を操業可能にするためのルーパ(図
示せず)に対してストリップ2を導くためのガイドロー
ル11とからなっている。これら各装置に加えて、クロ
ップシヤー7の入口側には、ロータリエンコーダなどか
らなるストリップ送り長さを計測するためのストリップ
測長機12と、光電管などからなるストリップ端末検出
機13とが設けられ、溶接装置9の入口側及び出口側に
は、それぞれCCDカメラなどからなる板幅検出機14
・15が設けられ、ピンチロール10の出口側には、ス
トリップ測長機16が設けられている。
に、油圧シリンダ17の作用にて先行材2aの尾端を挟
み込んで保持固定するための下流側クランパ18と、同
じく後行材2bの先端を挟み込んで保持固定するための
上流側クランパ19と、これら2台のクランパ18・1
9間の部分でラインに直交する向きにスライド移動する
移動台20上に設けられたミーリングカッタ21及びバ
ッキングプレート22と、上流側クランパ19の上部に
設けられたガイドレール19aにラインに直交する向き
に移動可能に取付けられた溶接トーチ23と、下流側ク
ランパ18をライン方向について移動させるための油圧
シリンダ式駆動装置24と、大地に固定されたベースフ
レーム側に固着されたストッパ25と当接して先行材2
aの尾端と後行材2bの先端との溶接ギャップ量を板厚
に対応して調整するためのウォームジャッキ式可動スト
ッパ26と、下流側クランパ18の下流側への移動限度
を2段階に切り替えるための油圧式開先加工ストッパ2
7とからなっている。
いて説明する。
て計測した先行材2aの残量が所定量になると、ストリ
ップ送り速度を減速し、かつクロップシャー7手前のス
トリップ端末検出機13で先行材2aの尾端の通過が検
出されると、ピンチロール10出口側の測長機16にて
先行材尾端のトラッキングを行なう。そして先行材2a
の尾端がクロップシャー7に到達したところでその尾端
を剪断する。
達が測長機16によるトラッキングにて検出されたなら
ば、下流側クランパ18にてその尾端を保持固定し、か
つ板幅検出機15にて得られた板幅情報に基づいて溶接
トーチ23を待機させる。と同時に、ピンチロール10
で先行材2aを送りつつ、駆動装置24を引き込んで下
流側クランパ19を下流側へ牽引する。その際、開先加
工ストッパ27を突出させて下流側クランパ18の移動
限度の位置決めをしたうえで、ミーリングカッタ21に
よる先行材2a尾端の開先加工を実施する。このミーリ
ングカッタ21は、開先形状に応じた総形刃物からな
り、往行程(図2に於ける右から左へ向けての移動)で
先行材2aの端縁に適正な開先加工を施すことができ
る。
開先加工ストッパ27を没入させて下流側クランパ18
の位置を更に(2ミリメートル程度)下流側へ牽引す
る。
でその先端をコイルから口開けし、レベラ6を開いて後
行材2b(次コイル)の通板を開始したならば、再びレ
ベラ5を圧下する。そして、ストリップ端末検出機13
及びストリップ測長機12にて後行材2bの先端を正確
にトラッキングし、クロップシャー7への到達が検出さ
れたところでその先端を剪断除去する。さらに溶接装置
9に後行材2bを通板し、板幅検出機14・15の情報
に基づいて先行材2aに対する後行材2bのセンタリン
グをサイドガイド8aにて行なったうえで上流側クラン
パ19をもって後行材2bの先端をクランプする。そし
てミーリングカッタ21の復行程にて後行材2bの開先
加工を行なう。この時、下流側クランパ18の位置が下
流側へ移動しているので、ミーリングカッタ21は先行
材2aの開先加工面に接触せずに済む。
先行材2aと後行材2bとの各板厚に応じた適正溶接ギ
ャップが得られるように可動ストッパ26の出代を調節
したうえで、駆動装置24の押し出し速度に後行材2b
の戻し速度をピンチロール10によって同調させて下流
側クランパ18を上流側クランパ19へ向けてシフトさ
せる。このようにして下流側クランパ18と上流側クラ
ンパ19とを互いに近接させると、可動ストッパ26の
先端が固定ストッパ25に当接し、開先加工が施された
先行材2aと後行材2bとの間隔が炭酸ガスアーク溶接
に適した溶接ギャップに設定される。
るが、この時、バッキングプレート22を上昇させるこ
とにより、ストリップ2の接合部の下面をバックアップ
する。
18・19を解除すると共にレベラ6を圧下してストリ
ップ供給設備を再稼働する。
の開先加工中に後行材2bの通板が行えるため、先行材
2aと後行材2bとの開先加工を同時に行う場合に比し
てのロスタイムは最小限に抑えることができる。また、
上記実施例に於いては、下流側クランパ18の駆動を油
圧シリンダにて行うものとしたが、これは電動機による
ものであっても良い。
カッタなどからなる開先加工装置を溶接トーチに並設し
たため、ストリップ端末の溶接部に高精度の開先形状を
与えることができ、しかも、先行材の尾端と後行材の先
端とを個別に切削するため、切削装置を大型化かつ複雑
化せずに済む。そして後行材の先端を保持固定するクラ
ンプ装置と先行材の尾端を保持固定するクランプ装置と
をライン方向へ相対移動することで溶接部のギャップ調
節が正確に行なえると共に、下流側クランプ装置の停止
位置を2段階に切り替えることにより、先行ストリップ
の開先加工面に対してミーリングカッタが2度当たりし
ないようすることができる。従って、十分に高い溶接強
度を確保することが可能となるためにストリップの接続
部が工程途中で破断する可能性が極めて低くなり、しか
も開先加工刃物の寿命が延長されることから、造管設備
を含めたライン全体としての稼働率を高めるうえに多大
な効果を奏することができる
構成図である。
グ作業状態を示す全体斜視図である。
状態を示す全体斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 先行ストリップの尾端を保持固定するた
めの下流側クランプ装置と、後行ストリップの先端を保
持固定するための上流側クランプ装置と、これら両クラ
ンプ装置間にてラインに直交する向きに移動可能な開先
加工装置と、同じく両クランプ装置間にてラインに直交
する向きに移動可能な溶接装置とを有し、先行ストリッ
プの尾端と後行ストリップの先端とを溶接接続するため
のストリップ溶接装置であって、 前記両クランプ装置のいずれか一方が定置式の固定クラ
ンプ装置からなり、いずれか他方がライン方向に移動可
能な可動クランプ装置からなると共に、 前記固定クランプ装置に固定されたストリップ端部の開
先加工時に前記可動クランプ装置に固定されたストリッ
プ端部が前記開先加工装置の刃物から離間する位置と、
先行ストリップと後行ストリップとを溶接する位置との
間で前記可動クランプ装置を移動させるための駆動装置
と、 前記可動クランプ装置に固定されたストリップ端部の開
先加工位置に該可動クランプ装置を固定するための開先
加工用ストッパと、 開先加工後に先行ストリップと後行ストリップとの間の
溶接ギャップを調整して前記可動クランプ装置を位置決
めするための溶接ギャップ調整用ストッパとを有するこ
とを特徴とするストリップ溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3287010A JP2552970B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | ストリップ溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3287010A JP2552970B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | ストリップ溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663740A JPH0663740A (ja) | 1994-03-08 |
JP2552970B2 true JP2552970B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=17711866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3287010A Expired - Fee Related JP2552970B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | ストリップ溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2552970B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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JP5495693B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2014-05-21 | 日立造船株式会社 | 長大鋼板の製造方法および開先加工装置 |
KR102175838B1 (ko) * | 2018-09-28 | 2020-11-06 | 주식회사 포스코 | 스트립 용접방법 |
CN112091493A (zh) * | 2020-08-17 | 2020-12-18 | 胡秀凤 | 一种船舶厚板焊接固定夹持装置 |
CN113044629B (zh) * | 2021-03-09 | 2023-04-21 | 佛山市诚德新材料有限公司 | 轧线上的激光焊接装置 |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP3287010A patent/JP2552970B2/ja not_active Expired - Fee Related
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