JP3061689B2 - ボード搬送装置 - Google Patents

ボード搬送装置

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JP3061689B2
JP3061689B2 JP4182596A JP18259692A JP3061689B2 JP 3061689 B2 JP3061689 B2 JP 3061689B2 JP 4182596 A JP4182596 A JP 4182596A JP 18259692 A JP18259692 A JP 18259692A JP 3061689 B2 JP3061689 B2 JP 3061689B2
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保之 三浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボード搬送装置に関す
るものであり、より詳細には、複数のボード類を搬送す
るのに用いられるボード搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築工事等に用いられる内装又は外装用
ボード類、例えば、石膏ボードは、工事現場等に搬送さ
れる前に、50乃至200枚程度積み重ねられ、倉庫又
は貯蔵スペースに保管される。保管されたボードは、所
望の枚数毎に輸送車両に荷積みされる。工事現場に輸送
されたボードは、輸送車両から下ろされ、工事現場内の
所望の施工場所に運搬される。
【0003】一般に、輸送車両への荷積み作業は、所望
の枚数のボードをフォークリフトによって輸送車両の荷
台に積み込むことによりなされる。また、工事現場に輸
送されたボード類は、フォークリフトや、人手、或い
は、玉掛けにより荷下しされ、地上レベルの保管場所又
は施工場所に搬入されたり、或いは、工事現場内のクレ
ーンや、仮設エレベータなどにより、高所の施工場所な
どに搬入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、工場に
おける荷積み作業や、工事現場における荷下ろし及び搬
入作業は、かなりの部分を実質的に人手に依存してお
り、かような作業を機械化できるボード搬送装置が強く
望まれている。本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、石膏ボード等のボー
ド類の搬送に要する人手を軽減できるボード搬送装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、昇降装置によって懸吊される吊具と、該吊具に連結
され、対をなすリンクを備えたパンタグラフ型の動力伝
達装置と、該動力伝達装置の中間部分に連結され、前記
リンクの支点を構成する上位フレームと、該上位フレー
ムの下方に配置され、対をなす左右のアーム部を備えた
下位フレームと、該下位フレームに対して側方且つ上下
方向に変位可能に配置され、前記リンクの下端部に関節
連結された一対の可動フレームと、ボードの積重ねの上
面に当接する当接部材を備えた調節可能な下降規制装置
と、前記アーム部の下端部に夫々配置され、該アームの
下端部に対して回動可能なボード支受装置とを有し、前
記動力伝達装置は、上下方向の伸長を規制する伸長規制
手段を備え、前記可動フレームは夫々、ボードの積重ね
の上部分に配置された複数のボードを把持する把持部分
を有し、前記ボード支受装置は、前記複数のボードの下
面を支持する支受面と、該支受面を水平に保持する保持
手段とを有することを特徴とするボード搬送装置を提供
する。
【0006】本発明の上記構成によれば、ボード搬送装
置は、積重ねたボードを跨ぐように、該積重ねの上方域
に位置決めされた後、昇降装置による下降及び上昇を少
なくとも2回行い、これによって、所定枚数のボードを
左右のボード支受装置で支持する。パンタグラフ型の動
力伝達装置は、伸長時にリンクの下端部を内方に変位さ
せ、左右の可動フレームを互いに接近させる。動力伝達
装置の伸長規制手段は、第1の降下時及び第2の上昇時
に動力伝達装置の伸長を禁止し、第1の上昇時及び第2
の降下時に動力伝達装置の伸長を許可する。下降規制装
置の当接部材は、降下時にボードの積重ねの上面に当接
し、可動アームの把持部分にて把持可能なボードの枚数
を規定する。左右の把持部分は、第1の上昇時に、下降
規制装置によって規定された所定枚数のボードを把持
し、これらボードを上昇させ、第2の降下時に、把持し
たボードをボード支受装置の支受面上に載置し、これら
ボードを解放する。ボード支受装置は、第1の降下時に
ボードの積重ねに当接し、上方に回動され、第1の上昇
時に、所定枚数のボードの上昇により内方に回動し、保
持手段によって水平位置に保持される。
【0007】本発明の好ましい実施態様においては、上
記把持部分の内側面に緩衝材が配設される。本発明の更
に好ましい実施態様においては、上記伸長規制手段は、
内装管及び外装管を有する入子式の支柱を備え、前記外
装管は上記上位フレームに固定され、前記内装管の上端
は、前記吊具に連結された動力伝達装置の上位ビームに
固定され、前記内装管と前記外装管との間には、内装管
が外装管に完全に引き込まれる毎に、外装管からの内装
管の伸長を禁止する伸長禁止位置と、外装管からの内装
管の伸長を許可する伸長許可位置の一方に交互に切り替
わる係止機構が設けられる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施
例について詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に
係るボード搬送装置の正面図及び斜視図である。図1及
び図2において、ボード搬送装置1は、クレーンのフッ
クHを係止する吊環2と、吊環2に連結されたパンタグ
ラフ型の動力伝達装置3と、動力伝達装置3に連結され
た上位フレーム4と、上位フレーム4の下方に配置され
た下位フレーム5と、下位フレーム5に相対変位可能に
支持された可動フレーム6、6と、ボード搬送装置1の
下降を規制する下降規制装置7と、下位フレーム5の下
端部に配設されたボード支受装置8、8とから略構成さ
れる。
【0009】動力伝達装置3は、吊環2に連結された上
位ビーム31を備え、上位ビーム31の中央部下面から
内装管32が垂下する。内装管32は、同心状に配置さ
れた外装管33(図2)内に延び、内装管32及び外装
管33は、伸縮可能な入子式の支柱を構成する。外装管
33の下端部分は、上位フレーム4に固定され、内装管
32の下端部には、枢軸35を介して係止部材34が回
動可能に取付けられる。係止部材34は、図1に示す水
平位置にて、上位ビーム31、内装管32、外装管33
及び上位フレーム4を実質的に一体的に連結している。
【0010】動力伝達装置3は更に、上位ビーム31の
両端に設けられた一対のリンク機構を有する。リンク機
構は、吊環2に対して前後対称に設けられている。以
下、上位ビーム31の前端側に配置されたリンク機構に
関して説明する。リンク機構は、上位ビーム31の前端
に配設された支軸36と、支軸36に回動可能に連結さ
れた一対の第1リンク37、37と、ピン38を介して
第1リンク37に夫々関節連結された一対の第2リンク
39、39とを有する。第2リンク39、39は上位フ
レーム4の上方で交差して、上位フレーム4の側面に配
置された支軸41、41に回動可能に支持される。各第
2リンク39は、支軸41の付近で下方に屈曲し、可動
フレーム6まで下方に延びる脚部39aを備え、脚部3
9aの下端部が、支軸61に回動可能に連結される。
【0011】上位フレーム4は、各支軸41の外方に配
置されたピン42、42を備え、脚部39aと平行に延
びるガイドリンク44の上端部がピン42に回動可能に
連結される。また、ガイドリンク44の下端部が、可動
フレーム6の支軸62に回動可能に連結される。下位フ
レーム5は、側方向に延在する横架材51と、横架材5
1の両端部から垂下するアーム部52、52とを有し、
横架材51は、可動フレーム6のスライド部分63、6
3を介して脚部39a及びガイドリンク44で懸吊され
る。ボード支受装置8は、各アーム部52の下端部に配
設され、可動フレーム6は、横架材51に対して側方向
及び上下方向に変位可能に支持された上記スライド部分
63、63と、各スライド部分63から垂下し、アーム
部52を囲む把持部分64とを有する。対向する把持部
分64の内側面には、緩衝材65が夫々貼着されてい
る。更に、下降規制装置7は、横架材51から下方に突
出し、積み重ねられたボードの上面と当接する当接部材
71を備えている。
【0012】図3は、内装管32及び外装管33を概略
的に示す構成図であり、図4及び図5は、内装管32及
び外装管33の下端部分を異なる切断面で示す縦断面図
である。図3に示すように、内装管32の上端は、上位
ビーム31の下面に固定され、外装管33の側壁は上位
フレーム4に固定される。内装管32は、外装管33内
に延び、外装管33の下端部分にて終端している。図4
及び図5に示すように、外装管33の内壁には、内装管
32の上昇を規制するストッパ301が設けられ、スト
ッパ301は、水平位置にある係止部材34と係合する
ように所定の長さ内方に突出している。
【0013】係止部材34は、内装管32の内部で枢軸
35に固定され、実線で示す水平位置と、仮想線で示す
垂直位置とに交互に配向される。枢軸35は、軸受30
2、302によって内装管32の下端部に回転自在に支
持され、両端部分が内装管32から外方に突出してい
る。枢軸35の一端には、正方形断面を有する位置決め
部材303が固定され、板バネ304が位置決め部材3
03の一辺に当接している。カム305が枢軸35の他
端に固定され、カム305は、90度の角度間隔をなし
て配置された4つのカム溝306を備えている。
【0014】カム溝306と係合可能なローラ307
が、揺動アーム308の上端に取付けられる。外装管3
3の底壁は、ピン309を介して、揺動アーム308を
揺動可能に支持している。コイルバネ310が揺動アー
ム303と外装管33の内壁との間に介挿されており、
コイルバネ310は、揺動アームを起立位置に弾力的に
保持する。
【0015】ローラ307は、内装管32の下端が外装
管33の底壁に達する毎に、板バネ304の弾発力に抗
してカム305を時計廻り方向に90度回転させ、板バ
ネ304は、カム305が90度回転したときに、位置
決め部材303を保持する。従って、内装管32が外装
管33に完全に引き込まれる毎に、係止部材34は水平
位置又は垂直位置に交互に配向され、外装管33に対す
る内装管32の伸長を交互に制限又は許可する。
【0016】図6及び図7は、把持部分64、アーム部
52及びボード支受装置8の構造を概略的に示す正面図
及び側面図である。また、図9は、ボード支受装置8を
水平位置に係止するための機構を示す概略平面図であ
る。可動フレーム6の把持部分64はアーム部52を囲
み、把持部分64を側方向及び上下方向に移動可能にす
るための空間を把持部分64内に形成している。把持部
分64の内側面に貼着された緩衝材65は、好ましく
は、約15mmの厚さを有する硬度50乃至90程度のラ
バーからなる。緩衝材65の下端を画成する角材66が
把持部分64に固定され、角材66は、縦横約12mmの
断面寸法を有する鋼材からなる。
【0017】アーム部52は、把持部分64の下方に延
び、内方に延びる一対のブラケット53がアーム部52
の下端に固定されている。ブラケット53は、枢軸54
によってボード支受装置8を回動可能に支持しており、
ボード支受装置8は、図示された下方位置から枢軸54
を中心に上方に回動できる。また、ボード支受装置8の
回動を規制するために、コイルバネ57がアーム部52
に配設されている。
【0018】ボード支受装置8は、枢軸54に取付けら
れた一対の側板81と、枢軸54を中心に側板81の間
に配置されたローラ(図示せず)と、側板81の先端部
に固定された支軸82と、支軸82に回転可能に支持さ
れたローラ(図示せず)とを備えている。無端ベルト8
3が両ローラに掛け廻され、無端ベルト83は、ボード
の積重ねの側面に転動可能に当接し、該積重ねから受け
る反力を側板81に伝達する。また、支受プレート81
aが側板81の上端に取付けられており、支受プレート
81aは、複数のボードSAを下側から支持する支受面
を構成する。
【0019】ボード支受装置8は又、側板81を図6に
示す下方位置に保持する保持機構を備えている。保持機
構は、図8に示すクラッチピン84と、側板81に穿設
された挿入孔85とを有し、クラッチピン84の先端部
は、下方位置にある側板81の挿入孔85に挿入し得
る。クラッチピン84を変位可能に支持するホルダー5
5がブラケット53に取付けられ、クラッチピン84を
挿入孔85の外方に付勢する引張スプリング86がホル
ダー55内に配設されている。揺動レバー87が、支軸
88に揺動可能に支持されており、揺動レバー87は、
一端がクラッチピン84の外端面に当接し、他端がワイ
ヤー89に締結される。ワイヤー89は、鞘管90に挿
通され、上方に延びて上位フレーム4に達しており、上
位フレーム4とスライド部分63との相対変位により、
緊張又は弛緩される。
【0020】図9は、下降規制装置7の構造を示す概略
正面図である。下降規制装置7は、流体作動型シリンダ
装置72と、シリンダ装置72のピストンロッド73に
固定された当接部材71とを備えている。当接部材71
は、図2に示す如く、方形枠の形態をなし、ガイドロッ
ド74が当接部材71の各隅部領域に植設されている。
ガイドロッド74は、案内管75(図2)に挿通され、
上下方向に当接部材71を案内する。
【0021】下降規制装置7は又、シリンダ装置72に
対する作動流体を給排制御する流体制御回路(調整弁7
6のみ図示されている)と、作動流体を供給する流体加
圧源とを備え、作動流体の給排制御によりピストンロッ
ド73を伸縮する。次に、図10乃至図17を参照し、
ボード搬送装置の作動について説明する。クレーンのフ
ックHに懸吊されたボード搬送装置1は、図10に示す
如くボードの積重ねSの上方域に位置決めされ、降下さ
れる。動力伝達装置3は上下方向に短縮し、可動フレー
ム6、6は互いに最も離間した位置、即ち、外方位置に
位置し、ボード支受装置8は下方位置に位置し、アーム
部52の下端から内方に突出している。また、係止部材
34は水平位置に位置し、外装管33(図示せず)を介
して内装管32と上位フレーム4とを相互に連結してい
る。
【0022】ボード搬送装置1は、図11に示すように
下降規制装置7の当接部材71が積重ねSの上面に当接
するまで下降される。この際、ボード支受装置8は、積
重ねSの側面に押されて上方に回動し、上向きに傾斜し
た状態で、無端ベルト83を転動させつつ、積重ねSの
側面に沿って降下する。ボード搬送装置1が、図12に
示す如く更に降下されると、動力伝達装置3は上下方向
に若干短縮し、内装管32は降下する。内装管32の下
端部は、図4及び図5に示すように、外装管33の底壁
まで降下する。このとき、ローラ307がカム305と
係合し、カム305を時計廻り方向に90度回転させ
る。係止部材34は、カム305と一体的に回転し、図
4に仮想線で示し、図12に実線で示す如く、垂直位置
に配向する。
【0023】図13に示すように、フックHを上昇させ
ると、内装管32は、外装管33(図示せず)及び上位
フレーム4に対して上昇し、動力伝達装置3は上下方向
に伸長する。第2リンク39は支軸41を中心に回動
し、脚部39aに連結された可動フレーム6を内方に変
位させる。このとき、イドリンク44も又、可動フレ
ーム6の変位に追随して回動する。かくして内方に変位
した左右の可動フレーム6、6は、把持部分64の緩衝
材65を介して、積重ねSの上部分に位置する複数のボ
ードを把持する。なお、把持されるボードの枚数は、当
接部材71と緩衝材65の下端との間の距離によって決
定される。
【0024】図14に示す如く、更にフックHを上昇さ
せると、左右の把持部分64、64で把持された複数の
ボードSAが積重ねSから上昇されるとともに、ボード
支受装置8が下方に回動される。図8に示すワイヤー8
9は、可動フレーム6が内方に変位している間、弾性部
材(図示せず)を介して緊張状態に保持されるようにな
っており、従って、ボード支受装置8のクラッチピン8
4は側板81に向かって付勢されている。このため、下
方に回動した側板81の挿入孔85にクラッチピン84
が挿入され、側板81に支持された支受プレート81a
及び無端ベルト83は、上方走行帯が水平に配向される
下方位置にて保持される。
【0025】引き続いてフックHを下降させると、図1
5に示すように動力伝達装置3、上位フレーム4、可動
フレーム6及び下降規制装置7が、下位フレーム5及び
ボード支受装置8に対して降下する。把持部分64、6
4で把持されたボードSAは、可動フレーム6とともに
降下し、ボード支受装置8の支受プレート81a上に載
置される。
【0026】かかる動力伝達装置3の下降により、脚部
39aに連結された可動フレーム6は外方に変位し、ボ
ードSAを解放する。また、内装管32は外装管33の
底壁(図4及び図5)まで降下し、ローラ307がカム
305と係合し、カム305を時計廻り方向に90度回
転させる。この結果、ボードSAは、図16に示すよう
に左右のボード支受装置8、8によって支持され、カム
305と一体的に回転する係止部材34は、水平位置に
配向する。
【0027】次いで、図17に示す如くフックHを上昇
させると、動力伝達装置3が上下方向に若干伸長した
後、水平位置の係止部材34が内装管32、外装管33
(図示せず)及び上位フレーム4を一体的に連結し、ボ
ード搬送装置1は、ボードSAをボード支受装置8によ
って支持した状態で全体的に上昇される。かくしてボー
ド搬送装置1に支持されたボードSAは、クレーンによ
って輸送用車両に移送され、ボードSAと共に車両の荷
台に載置される。輸送車両が現場に到着した後、ボード
SAを保持したボード搬送装置1はクレーンにより所望
の施工場所、例えば、高所の施工場所まで上昇され、ボ
ードSAの各ボードは、施工場所にて待機する作業員に
より所定枚数ずつボード搬送装置1から引き出される。
【0028】このように、ボード搬送装置1は、クレー
ンのフックHを係止する吊環2と、吊環2に連結された
パンタグラフ型の動力伝達装置3と、リンク部材39の
支点を構成する上位フレーム4と、上位フレーム4の下
方に配置された下位フレーム5と、下位フレーム5に対
して側方及び上下方向に相対変位可能な可動フレーム
6、6と、積重ねSの上面に当接し、ボード搬送装置1
の下降を規制する下降規制装置7と、下位フレーム5の
下端部に配設されたボード支受装置8、8とから略構成
されており、動力伝達装置3は、ボード搬送装置1が降
下する毎に、動力伝達装置3の伸長を交互に規制するよ
うに構成された入子式の支柱(内装管32及び外装管3
3)を備えており、ボード支受装置8は、下位フレーム
5のアーム部52に回動可能に取付けられた側板81
と、側板81に支持された支受プレート81a及び無端
ベルト83と、側板81を下方に回動した位置に保持す
るクラッチピン84とを備えている。
【0029】かかる構成のボード搬送装置1によれば、
左右のアーム部52、52がボードの積重ねSを跨ぐ位
置にボード搬送装置1を位置決めし(図10)、フック
Hの下降により全体的にボード搬送装置1を降下させる
ことにより、所定の枚数のボードSAを可動フレーム
6、6の把持部分64、64の間に位置決めし(図11
及び図12)、フックHを上昇させることにより、把持
部分64、64にてボードSAを把持して上昇させ(図
13及び図14)、フックHを再び下降させることによ
り、ボードSAをボード支受装置8、8の上に載置する
(図15及び図16)ことができ、かくして、図17に
示す如く、ボード搬送装置1によりボードSAを積重ね
Sから所望の場所、例えば、輸送車両の荷台や、高所の
施工場所に搬送できる。
【0030】また、上記ボード搬送装置1では、ボード
SAを把持する把持部分64の内側面に緩衝材65が配
設されているので、ボードの側縁を損傷することなく、
ボードSAを搬送できる。更に、ボード搬送装置1は、
ボードの積重ねSの直上にボードSAを移送できるの
で、複数の積重ねSが置かれ、積重ねSの間の作業領域
が比較的狭小な保管空間又は保管場所、或いは、積重ね
Sの周囲に十分な作業領域を確保できない倉庫内などに
おいて、積重ねSから所望のボードSAを容易に搬出で
る。また、ボード搬送装置1によれば、ボードSAを
保持したまま任意の積重ねSの真上にボードSAを移送
し、次いで、上記手順と実質的に逆の手順に従い、ボー
ドSAを該積重ねSの上に積増しできる。しかも、ボー
ド搬送装置1は、下降規制装置7の当接部材71の昇降
により、所要のボード枚数を容易に変更できるので、実
用上極めて有利である。
【0031】
【発明の効果】本発明の上記構成によれば、石膏ボード
等のボード類の搬送に要する人手を軽減できるボード搬
送装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボード搬送装置の正面図である。
【図2】本発明に係るボード搬送装置の斜視図である。
【図3】図1及び図2に示す内装管及び外装管を概略的
に示す構成図である。
【図4】内装管及び外装管の下端部分の縦断面図であ
る。
【図5】内装管及び外装管の下端部分を図4と異なる断
面で示す縦断面図である。
【図6】図1及び図2に示す把持部分、アーム部及びボ
ード支受装置の構造を概略的に示す正面図である。
【図7】アーム部及びボード支受装置の構造を概略的に
示す側面図である。
【図8】ボード支受装置を水平位置に係止するための機
構を示す概略平面図である。
【図9】図1に示された下降規制装置の構造を示す概略
正面図である。
【図10】ボード搬送装置をボードの積重ねに位置決め
した状態を示すボード搬送装置の作動説明図である。
【図11】ボード搬送装置を積重ねに対して降下させる
過渡的な状態を示すボード搬送装置の作動説明図であ
る。
【図12】ボード搬送装置を積重ねに対して完全に降下
させた状態を示すボード搬送装置の作動説明図である。
【図13】ボード搬送装置の把持部分により所定枚数の
ボードを把持した状態を示すボード搬送装置の作動説明
図である。
【図14】把持部分により所定枚数のボードを上昇させ
た状態で示すボード搬送装置の作動説明図である。
【図15】ボード搬送装置のボード支受装置上に所定枚
数のボードを載置した状態で示すボード搬送装置の作動
説明図である。
【図16】ボード搬送装置の把持部分が所定枚数のボー
ドを解放した状態を示すボード搬送装置の作動説明図で
ある。
【図17】ボード搬送装置を上昇させる状態を示すボー
ド搬送装置の作動説明図である。
【符号の説明】
1 ボード搬送装置 2 吊輪 3 動力伝達装置 4 上位フレーム 5 下位フレーム 6 可動フレーム 7 下降規制装置 8 ボード支受装置 32 内装管 33 外装管 34 係止部材 52 アーム部 63 スライド部分 64 把持部分 71 当接部材 81a 支受プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 57/00 - 57/32 B65G 60/00 - 61/00 B65G 59/00 - 59/12 B66C 1/28,1/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降装置によって懸吊される吊具と、該
    吊具に連結され、対をなすリンクを備えたパンタグラフ
    型の動力伝達装置と、該動力伝達装置の中間部分に連結
    され、前記リンクの支点を構成する上位フレームと、該
    上位フレームの下方に配置され、対をなす左右のアーム
    部を備えた下位フレームと、該下位フレームに対して側
    方且つ上下方向に変位可能に配置され、前記リンクの下
    端部に関節連結された一対の可動フレームと、ボードの
    積重ねの上面に当接する当接部材を備えた調節可能な下
    降規制装置と、前記アーム部の下端部に夫々配置され、
    該アームの下端部に対して回動可能なボード支受装置と
    を有し、前記動力伝達装置は、上下方向の伸長を規制す
    る伸長規制手段を備え、前記可動フレームは夫々、ボー
    ドの積重ねの上部分に配置された複数のボードを把持す
    る把持部分を有し、前記ボード支受装置は、前記複数の
    ボードの下面を支持する支受面と、該支受面を水平に保
    持する保持手段とを有することを特徴とするボード搬送
    装置。
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