JPH07242394A - 大型部品着脱用作業台 - Google Patents

大型部品着脱用作業台

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JPH07242394A
JPH07242394A JP6010194A JP6010194A JPH07242394A JP H07242394 A JPH07242394 A JP H07242394A JP 6010194 A JP6010194 A JP 6010194A JP 6010194 A JP6010194 A JP 6010194A JP H07242394 A JPH07242394 A JP H07242394A
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JP
Japan
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engine
vehicle
workbench
attaching
detaching
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JP6010194A
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English (en)
Inventor
Morinobu Takehisa
盛聿 武久
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JIDOSHA SEIKI KOGYO KK
Original Assignee
JIDOSHA SEIKI KOGYO KK
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、車両などの対象物において、エン
ジンなどの大型の部品をスムーズに着脱するために用い
て有用な大型部品着脱用作業台を提供せんとするもので
ある。 【構成】 本発明は、車両底面側などに搬送されて、当
該車両などの被対象物から大型部品Aを着脱するための
作業台であって、可搬自在な台本体1と、当該台本体1
に昇降自在に組み込まれた可動台20と、前記台本体1
に設置されて前記可動台を昇降させる駆動源30と、前
記可動台20の上面テーブル22側の少なくとも3点に
昇降自在に立設して装着された昇降軸5,6a,6b
と、当該昇降軸5,6a,6bの下端側に取り付けられ
た昇降操作部7と、前記昇降軸5,6a,6bの上端側
に取り付けられた部品受け部8とからなり、これら3個
の部品受け部8によって前記大型部品Aを受けて着脱す
る大型部品着脱用作業台にあり、3個の部品受け部8に
よる3点支持と上記昇降自在な可動台20によって、安
定な設置と極めて良好な使い勝手が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両などの対象物にお
いて、エンジンなどの大型の部品をスムーズに着脱する
ために用いて有用な大型部品着脱用作業台に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】車両の整備において、エンジンやミッシ
ョン、あるいはミッション付きのエンジンなどの大型の
部品を整備するには、整備の程度にもよるが、理想的に
は、これらの大型部品を車両から取り外して行うことが
望ましい。
【0003】例えば、エンジンをボンネットを開けて車
両のフロント部分から取り外す場合には、チェンホイス
トなどをリフト装置の昇降部や長尺なパイプ材などを三
角錘形状に組み付けてなるフレーム構造体のセンタ部分
などに吊り下げ、このチェンホイストによりエンジンを
吊り上げ、この吊られたエンジンを作業台側に移し、必
要な整備作業を行い、作業終了後には、同様にしてエン
ジンを車両側に戻している。
【0004】一方、ワッボックス車などのような車体構
造の違うものや、ミッションあるいは当該ミッション付
きのエンジンなどのように車両の底面側からしか取り外
せない場合には、一般に車両自体をリフト装置で持ち上
げたり、あるいは当該車両の底面側をピットの開口部に
跨がらせ、この状態で、作業者が車両の底面側に入った
り、あるいはピット側に入って、先ず、上記対象の大型
部品を取り外す同時に、当該大型部品を支持装置で受
け、その後、支持装置から作業台に移し替え、必要な整
備作業を行い、作業終了後には、ほぼ逆の手順によって
当該大型部品を車両側に戻している。このとき、エンジ
ンやミッションなどを受ける上記支持装置としては、例
えばエンジンジャッキやエンジンリフト、あるいはミッ
ションジャッキやミッションリフトのような専用の装置
が既に提案されており、これらの装置の場合、一旦大型
部品を支持した後、一般的には、上記のように当該大型
部品を作業台に移し替える作業が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような整備作業の
現状を考えた場合、いずれにしても最後は、作業台側に
対象の大型部品を載せるわけで、このとき、その作業台
自体が単に上面な平坦なテーブル形の作業台であると、
一般にエンジンやミッションなどの場合、その形状が不
定形であるため、作業台上での収まりが悪く、いずれか
の方向に不意に傾いたりする恐れがあった。このため、
チェンやワイヤなどでしっかり固定するなどの必要があ
り、結構取り扱いが面倒であった。
【0006】一方、上記車両の底面側からエンジンなど
を取り外す方法にあっても、上記のように専用の支持装
置が必要とされ、しかも、この支持装置の場合、単に支
持することを主たる機能とするものであるため、その後
作業台側への移し替え作業が必要となり、また、作業台
側では、部品の固定作業などが必要とされるなど、作業
性が悪いなどの問題があった。この点は、当該エンジン
などの部品を車両側に戻す場合にも同様であった。
【0007】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、エンジンなどの大型部品を着脱する
際、当該作業を安全にかつスムーズに行うことができる
大型部品着脱用作業台を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かゝる本発明の1つは、
車両底面側などに搬送されて、当該車両などの被対象物
から大型部品を着脱するための作業台であって、可搬自
在な台本体と、当該台本体の上面テーブル側の少なくと
も3点に昇降自在に立設して装着された昇降軸と、当該
昇降軸の下端側に取り付けられた昇降操作部と、前記昇
降軸の上端側に取り付けられた部品受け部とからなり、
これら3個の部品受け部によって前記大型部品を受けて
着脱することを特徴とする大型部品着脱用作業台にあ
る。
【0009】本発明のもう1つは、車両底面側などに搬
送されて、当該車両などの被対象物から大型部品を着脱
するための作業台であって、可搬自在な台本体と、当該
台本体に昇降自在に組み込まれた可動台と、前記台本体
に設置されて前記可動台を昇降させる駆動源と、前記可
動台の上面テーブル側の少なくとも3点に昇降自在に立
設して装着された昇降軸と、当該昇降軸の下端側に取り
付けられた昇降操作部と、前記昇降軸の上端側に取り付
けられた部品受け部とからなり、これら3個の部品受け
部によって前記大型部品を受けて着脱することを特徴と
する大型部品着脱用作業台にある。
【0010】
【作用】上記のように構成される本発明では、いずれの
場合にも、大型部品の着脱にあったて、昇降自在とする
3個の昇降軸の部品受け部によって、当該大型部品が3
点支持される。このため、部品の不定形状などにあまり
左右されることなく、安全にかつ確実に支持される。ま
た、台本体自体の可搬性によって、整備作業を空スペー
スなどの任意の場所で行うことができる。さらに、大型
部品を車両の底面側から着脱する場合、上記可搬性によ
って台本体を車両底面下側に運び込み、当該車両支持側
のリフト装置を昇降動作させれば、一連の着脱作業を、
従来のような移し替え作業などをなくして、迅速かつス
ムーズに行える。もちろん、上記昇降自在な可動台を組
み込んだものにあっては、着脱時、車両底面側に高いス
ペースを確保できるため、より良好な作業性が得られ
る。
【0011】
【実施例】図1〜図4は、本発明に係る大型部品着脱用
作業台の一実施例を示したものである。図中、1は矩形
のフレーム構造体からなり、底面の4隅部分にキャスタ
(好ましくはロック機構付きのキャスタ)などの回転部
2が取り付けられた可搬自在な台本体、3は台本体1の
上面テーブル、4は台本体1の棚兼用の底板、5,6
a,6bは上面テーブル3側の少なくとも3点に昇降自
在に立設して装着された昇降軸、7は昇降軸5,6a,
6bの下端側に取り付けられたハンドル(レバーなども
可)からなる昇降操作部、8は昇降軸5,6a,6bの
上端側に取り付けられた部品受け部である。
【0012】上記3個の昇降軸5,6a,6bは、上面
テーブル3上の長手方向に対して、ほぼ三角形状に配置
されると共に、それぞれ外周に雄ネジ部が形成されたネ
ジシャフトからなる。そして、また、上記三角形状の頂
点部に配置された昇降軸5は、上面テーブル3の長手方
向の中心部に形成された長穴9に貫通されると共に、当
該長穴9に沿って摺動自在に設置された上面テーブル3
側の装着部10の雌ネジ部(図示省略)に螺着されてい
る。一方、上記三角形状の底辺部の2点に配置された昇
降軸6a,6bは、上面テーブル3の幅方向に一体に連
設された装着部11の雌ネジ部(図示省略)に螺着され
ている。したがって、昇降軸5は、昇降と共に、上面テ
ーブル3の長手方向(前後方向)にも移動させることが
できる。また、一対となっている昇降軸6a,6bは、
両者連動して昇降させることが基本であるが、両者間に
多少の差を設けることによって、部品受け部8を上面テ
ーブル3の幅方向に多少の傾斜を設けることが可能であ
る。なお、上記昇降軸6a,6bの部品受け部8はそれ
ぞれ独立させることもでき、また、各昇降軸5,6a,
6bの部品受け部8は、例えば図4に示したように、溝
型の金属部材などで形成し、好ましくは大型部品側に傷
などが付かないように木材や硬質ゴムなどの弾性材12
を取り付けておくとよい。
【0013】かゝる構成からなる本発明の大型部品着脱
用作業台にあっては、例えば次のようにして使用され
る。図1に示したように、取り扱う大型部品Aがミッシ
ョン付きのエンジンの場合、その取り外しにあたって
は、従来と同様、対象車両を適当なリフト装置によって
持ち上げ、作業者がその底面側に入って取り外すわけで
あるが、この際、台本体1をその可搬性を利用して当該
車両の底面側に運び込み、丁度上記各昇降軸5,6a,
6bがミッション付きのエンジンAの所定の部分に対峙
するように位置させる。
【0014】この状態で、上記車両を持ち上げているリ
フト装置を降下させて、上記各昇降軸5,6a,6bが
ミッション付きのエンジンAの所定の部分に近接するよ
うにした後、各昇降軸5,6a,6bを操作して、当該
する部分に当接するように調整する。すなわち、ミッシ
ョン付きのエンジンAは、その形状が一般に不定形であ
って、単に本発明の大型部品着脱用作業台に載せるのみ
では、収まりが悪く不安定なことから、例えば径が大き
く重量もあるエンジン本体部分A1 は、上記一対の昇降
軸6a,6b側の部品受け部8で受けるように調整する
一方、径が細く軽いミッション部分A2 は、摺動自在な
上記昇降軸5の部品受け部8で受けるように調整する。
【0015】この調整終了後、作業者は、当該ミッショ
ン付きのエンジンAを車両側から取り外す。そうする
と、当該ミッション付きのエンジンAは、直ちにそのま
ま本発明の大型部品着脱用作業台に支持設置される。こ
の段階で、必要により、上記車両用のリフト装置を上昇
させて退避させる一方、本発明の大型部品着脱用作業台
も車両の底面側から運び出す。上記ミッション付きのエ
ンジンAの設置バランスが悪いときには、再度各昇降軸
5,6a,6bの高さなどを調整すればよい。例えばエ
ンジン本体部分A1 側において、上面テーブル3の幅方
向に多少の傾き(段差)が必要な場合には、両昇降軸6
a,6bの高さに多少の段差を設けて調節するようにす
る。これらの操作によって、極めて安定した設置状態が
得られる。しかも、台本体1の自在な可搬性により、作
業台は、任意の場所に移動できるため、任意の空スペー
ス部分で整備作業が行える。
【0016】また、昇降軸5側は上記のように上面テー
ブル3の長手方向にスライドさせることができることか
ら、ミッション部分A2 の最適の設置点が選べると同時
に、サイズの異なる他の大型部品にも、柔軟に対応する
ことが可能となる。また、各昇降軸5,6a,6bの部
品受け部8に木材や硬質ゴムなどの弾性材12を取り付
けておけば、部品を傷付けることもなく、設置にあたっ
て細心の注意が不要となるなど、楽な取り扱いが可能と
なる。また、台本体1の底板4部分には、必要により、
工具ボックスBなどを設置しておくことができるため、
工具の出し入れや管理が容易で、良好な使い勝手が得ら
れる。もちろん、上面テーブル3の高さは、作業上最適
の高さとしてあるため、作業者は、極めて楽な姿勢で安
心して、必要な整備作業を行うことができる。
【0017】このようにして、必要な整備作業が終了し
たら、上記とは逆の手順によって、本発明の大型部品着
脱用作業台から、整備済のミッション付きのエンジンA
を車両側に戻せばよい。つまり、本発明の大型部品着脱
用作業台によると、ミッション付きのエンジンAの着脱
において、必要とされる一連の作業を、従来のような結
構面倒な移し替え作業などを不要として、迅速かつスム
ーズに行える。
【0018】なお、本発明の大型部品着脱用作業台を使
用する場合でも、従来と同様リフト装置によって持ち上
げられた車両の底面側にエンジンやミッション付を取り
外すための、専用のエンジンジャッキやミッションジャ
ッキなどの支持装置を運び込み、この支持装置で一旦支
えた後、その外されたミッション付きのエンジンAを、
本発明の大型部品着脱用作業台に移し替えるようにして
行うこともできる。
【0019】図5〜図8は、本発明に係る大型部品着脱
用作業台の他の一実施例を示したものである。この大型
部品着脱用作業台も、基本的な部分は、上記図1〜図4
の作業台とほぼ同様であるが、台本体1に可動台20が
昇降自在に組み込まれている点が異なる。
【0020】この可動台20は、上下方向に伸縮自在と
する概略X型のリンクフレーム構造体21,21を介し
て、台本体1上に組み付けられ、その上面には上面テー
ブル22を備えてなる。この上面テーブル22には、上
記図1〜図4の作業台とほぼ同様で、各昇降軸5,6
a,6bなどが構成されている。
【0021】上記リンクフレーム構造体21,21は、
台本体1の両縁枠部分に設置されて互いにX型に軸着し
て交差された両フレームバー21a,21bと、これら
の両フレームバー21a,21bの両端に軸着された回
転ローラ23と、上記両フレームバー21a,21b間
の内側同士を連結させた連結バー24とを備えなり、上
記各回転ローラ23は、台本体1の両縁枠部上に設けた
ガイドレール部材25,25及び上記上面テーブル22
の両縁部の底面側に設けたガイドレール部材26,26
に摺動自在に装着されている。また、このリンクフレー
ム構造体21,21の一方のフレームバー21bには、
台本体1側及び上面テーブル22との間に移動規制用の
リンクロッド27,28が軸着されている。つまり、こ
のリンクフレーム構造体21,21部分では、X型の両
フレームバー21a,21bが上下方向に開閉すると、
各回転ローラ23がそれぞれの対応するガイドレール部
材25,25及びガイドレール部材26,26に案内さ
れて水平方向に移動しながら、上面テーブル22が昇降
するようになっている。
【0022】この上面テーブル22の昇降、すなわち可
動台20の昇降には、駆動源として油圧シリンダ30を
用い、当該油圧シリンダ30は、上記台本体1の底板4
上に設置すると共に、その伸縮ロッド31の駆動力は、
当該伸縮ロッド31の先端に軸着された回転ローラ3
2、当該記回転ローラ32に逆U字形に巻回されると共
にその一端が台本体1の底板4側に固着されたチャンや
ワイヤーなどの動力伝達手段33、概略コ字型でその両
上端が上面テーブル22の底面側に取り付けられると共
に、その下端の水平部に上記動力伝達手段33の他端が
固着されたフレーム枠部材34を介して、上面テーブル
22側に伝達されるようになっている。
【0023】つまり、油圧シリンダ30の伸縮ロッド3
1が伸びると、チェンなどの動力伝達手段33の他端が
引かれて、フレーム枠部材34の水平部が引き上げられ
るため、このフレーム枠部材34の上昇を通じて、上面
テーブル22が上昇されるようになっている。また、逆
に、油圧シリンダ30の伸縮ロッド31が収縮すると、
チェンなどの動力伝達手段33の他端が緩むため、上面
テーブル22は、その自重などによって、下降するよう
になっている。また、ここで、回転ローラ32の外径設
定やチェンなどの動力伝達手段33との組み合わせによ
って、比較的少ない油圧シリンダ30の伸縮ロッド31
の移動ストロークで大きな可動台20の昇降ストロー
ク、すなわち上面テーブル22の昇降ストロークを得る
ことができる。言い換えれば、小型の油圧シリンダ30
で十分対応することができ、装置全体のコストダウンが
図られる。
【0024】なお、この油圧シリンダ30は、図7に示
したように、操作レバー35の操作によって、手動で駆
動されるようになっている。また、上面テーブル22の
高さを安定して確保するためには、図5や図7から明ら
かなように、台本体1の縁枠部分の側面にピン穴などの
ロック係合部36を適当な間隔で配列させ、当該ロック
係合部36にロックピンなどのロック部材37を挿し込
むなどして係合させればよい。これによって、リンクフ
レーム構造体21の一方のフレームバー21aの下端が
規制され、上面テーブル22の落下のような危険が未然
に防止できるようになっている。
【0025】このように構成された本発明の大型部品着
脱用作業台の場合、可動台20を有することから、例え
ば、上述の実施例と同様、大型部品Aとして、図5に示
したような、ミッション付きのエンジンの着脱を行う場
合、先ず、その取り外しにあたっては、従来と同様、対
象車両を適当なリフト装置によって持ち上げる。
【0026】この状態で、作業者が車両の底面側に入る
と共に、当該作業台も運び込み、操作レバー35を操作
して、台本体1の上面テーブル22を上昇させる。そし
て、ミッション付きのエンジンAに対して、所定の距離
に達したら、上昇を停止させ、念のため、ロック部材3
7の係合によって、この上面テーブル22の高さを安定
的に確保する。この後、昇降軸5,6a,6bを操作し
て、エンジン本体部分A1 には、上記一対の昇降軸6
a,6b側の部品受け部8を押し当てる一方、径が細く
軽いミッション部分A2 には、摺動自在な上記昇降軸5
の部品受け部8を押し当てる。
【0027】この支持状態を維持しながら、作業者が、
ミッション付きのエンジンAを車両側から取り外せば、
当該ミッション付きのエンジンAは、直ちにそのまま作
業台に支持された形となり、さらに、上記操作レバー3
5を操作して、可動台20の上面テーブル22を所定の
位置まで降下させれば、そのまま最適の作業高さが得ら
れる。もちろん、上記図1〜図4の作業台と同様、ミッ
ション付きのエンジンAに対してバランスの取れた最適
の設置状態が得られる。この場合、可動台20の存在に
よって、車両底面側に高いスペースが確保されるため、
作業者は、極めて楽な姿勢で安心して、必要な取り外し
作業や取り付け作業などを行うことができる。そして、
必要な整備作業が終了したら、上記手順とほぼ逆の手順
を取ることによって、整備済のミッション付きのエンジ
ンAを車両側に簡単かつスムーズに戻すことができる。
【0028】なお、上記各実施例では、昇降軸5,6
a,6bがネジシャフトの場合であったが、本発明は、
これに限定されず、油圧シリンダなどの駆動手段に変更
することも可能である。また、上記図5〜図8の実施例
における可動台20の昇降機構も、上記リンクフレーム
構造体21に限定されず、油圧シリンダ30で直接上面
テーブル22を昇降させる構造としてもよい。さらに、
可動台20の駆動源としても、この油圧シリンダ30に
限定されず、空気圧式、あるいはネジシャフトを用いた
構造の昇降機構とすることもできる。さらに、本発明
は、車両のみを対象とするものではない。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る大型部品着脱用作業台によれば、いずれの場合
も、昇降自在とする3個の昇降軸を有するため、車両の
エンジンやミッション付きのエンジンなどの大型部品の
着脱にあったて、当該3個の昇降軸の部品受け部によっ
て、大型部品が3点支持される。このため、部品の不定
形状などにあまり左右されることなく、安全かつ確実に
支持される。したがって、従来のように作業テーブル上
の部品をチェンなどでしっかり固定する面倒な作業も不
要となる。しかも、台本体自体の自在な可搬性によっ
て、整備場所を特に選ばず、空いている任意のスペース
を作業場所とすることができるため、極めて良好な使い
勝手が得られる。
【0030】また、大型部品を車両などの底面側から着
脱する場合、上記可搬性によって台本体を車両底面下側
に運び込み、車両支持側のリフト装置との連係作業によ
って、一連の着脱作業を、従来のようなエンジンジャッ
キやミッションジャッキなどの支持装置との間での移し
替え作業などをなくして、迅速かつスムーズに行え、極
めて良好な作業性が得られる。
【0031】もちろん、昇降自在な可動台を組み込んだ
ものにあっては、着脱時、車両底面側に高いスペースを
確保できるため、作業者は、より楽な姿勢で作業をする
ことができ、より一層の優れた作業性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大型部品着脱用作業台の一実施例
を示した部分縦断側面図である。
【図2】図1の本発明に係る大型部品着脱用作業台の平
面図である。
【図3】図1の本発明に係る大型部品着脱用作業台のC
方向から矢視図である。
【図4】図1の本発明に係る大型部品着脱用作業台の部
品受け部の部分斜視図である。
【図5】本発明に係る大型部品着脱用作業台の他の一実
施例を示した部分縦断側面図である。
【図6】図5の本発明に係る大型部品着脱用作業台の平
面図である。
【図7】図5の本発明に係る大型部品着脱用作業台のC
方向から矢視図である。
【図8】図5の本発明に係る大型部品着脱用作業台にお
ける可動台の昇降機構の一部を示した部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 台本体 2 回転部 3 上面テーブル 4 底板 5 昇降軸 6a,6b 昇降軸 7 昇降操作部 8 部品受け部 9 長穴 10,11 装着部 20 可動台 21 リンクフレーム構造体 22 上面テーブル 23 回転ローラ 24 連結バー 25,26 ガイドレール部材 27,28 リンクロッド 30 油圧シリンダ 32 回転ローラ 33 動力伝達手段 34 フレーム枠部材 36 ロック係合部 37 ロック部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両底面側などに搬送されて、当該車両
    などの被対象物から大型部品を着脱するための作業台で
    あって、可搬自在な台本体と、当該台本体の上面テーブ
    ル側の少なくとも3点に昇降自在に立設して装着された
    昇降軸と、当該昇降軸の下端側に取り付けられた昇降操
    作部と、前記昇降軸の上端側に取り付けられた部品受け
    部とからなり、これら3個の部品受け部によって前記大
    型部品を受けて着脱することを特徴とする大型部品着脱
    用作業台。
  2. 【請求項2】 車両底面側などに搬送されて、当該車両
    などの被対象物から大型部品を着脱するための作業台で
    あって、可搬自在な台本体と、当該台本体に昇降自在に
    組み込まれた可動台と、前記台本体に設置されて前記可
    動台を昇降させる駆動源と、前記可動台の上面テーブル
    側の少なくとも3点に昇降自在に立設して装着された昇
    降軸と、当該昇降軸の下端側に取り付けられた昇降操作
    部と、前記昇降軸の上端側に取り付けられた部品受け部
    とからなり、これら3個の部品受け部によって前記大型
    部品を受けて着脱することを特徴とする大型部品着脱用
    作業台。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001293038A (ja) * 2000-04-17 2001-10-23 Kyowa Sobi Kk 高さ調整機構を備えたベッド
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