JP3061477U

JP3061477U - 浴用腰掛け

Info

Publication number: JP3061477U
Application number: JP1999000686U
Authority: JP
Inventors: 陽一松田
Original assignee: Richell Corp
Current assignee: Richell Corp
Priority date: 1999-02-16
Filing date: 1999-02-16
Publication date: 1999-09-17
Anticipated expiration: 2005-02-16

Abstract

(57)【要約】【課題】簡単な操作で各吸盤内の真空をほぼ同時に破
って被吸着面への吸着を解除し、容易に動かすことので
きる使い勝手のよい浴用腰掛けを提供する。【解決手段】複数の板部材６が並設された腰掛け部２
と、両端部に吸盤４が取り付けられ腰掛け部２の下面側
に固定された一対の脚部３と、一対の脚部３の各吸盤４
にそれぞれ連結され、腰掛け部２の板部材６の間隙を介
して上下方向に移動可能な牽引金具５とを備えたもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、浴室、特に浴槽内において腰掛けまたはステップ台等として使用される浴用腰掛けに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図８は従来の浴用腰掛けの斜視図である。図において、２１は浴用腰掛けで、利用者が座る台部２２と、台部２２の下面から垂設されている４個の脚部２３とからなり、各脚部２３の下端には吸盤２４がそれぞれ取り付けられている。

【０００３】そして、浴用腰掛け２１を浴室内で使用する場合は、浴用腰掛け２１を浴室の床面に置いて台部２２を上方から押圧し、各脚部２３に取り付けられたそれぞれの吸盤２４を浴室の床面に吸着させて設置する。また、設置された浴用腰掛け２１を動かす場合は、各吸盤２４の一部を１個ずつ床面から離して吸盤２４内の真空を破り、各吸盤２４の吸着を解除した後、台部２２の一部を片手または両手で持って動かす。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような従来の浴用腰掛け２１は、各脚部２３にそれぞれ取り付けられた吸盤２４を浴室の床面に吸着させて設置するので、滑りやすい浴室においても、安定した使用が得られる。しかしながら、浴室の床面はほとんどの場合が濡れているので、各吸盤２４の気密性が高くなり、浴用腰掛け２１を動かす場合には、各吸盤２４を床面から離すための大きな労力が必要となって、特に年寄りや子供にとっては大変は作業となっていた。

【０００５】そこで、このような課題を解決するために、例えば実用新案第２５５６３４８号公報などに開示された考案がある。この考案は、台部と、台部下面四隅から垂設されている脚部と、脚部下端にそれぞれ取り付けられている吸盤と、台部左右両側にそれぞれ上下回動可能に取り付けられている把手と、吸盤の縁部からそれぞれ差し出され把手に連絡する紐とからなる浴槽台である。

【０００６】そして、各吸盤により浴室の床面に吸着された浴槽台を動かすときには、台部の左右両側に設けられた把手をそれぞれ上方に引き上げ、紐を介して吸盤の縁部を持ち上げて吸盤内の真空を破る。これにより、吸盤が床面から離れて浴槽台を動かすことが可能となる。

【０００７】しかしながら、浴槽台を動かすには、一度に全て（ここでは４つ）の吸盤内の真空を破ることが好ましく、４つの吸盤内の真空を破るには、台部の左右両側に設けられた２つの把手をそれぞれほぼ同時に上方に引き上げなければならなかった。このため、濡れた床面で各吸盤との気密性が高い場合には、各吸盤を床面から離す作業は煩雑であり、浴槽台を動かすにはやはり大きな労力が必要であった。

【０００８】本考案は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な操作で各吸盤内の真空をほぼ同時に破って被吸着面への吸着を解除し、容易に動かすことのできる使い勝手のよい浴用腰掛けを提供することを目的としたものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る浴用腰掛けは、１枚の板部材または並設された複数の板部材からなる腰掛け部と、両端部に吸盤が取り付けられ腰掛け部の下面側に固定された一対の脚部と、一対の脚部の各吸盤にそれぞれ連結され、腰掛け部の板部材の間隙を介して上下方向に移動可能な牽引金具とを備えたものである。

【００１０】本考案に係る浴用腰掛けは、ほぼ中心部に操作孔を有する１枚の板部材からなる腰掛け部と、両端部に吸盤が取り付けられ腰掛け部の下面側に固定された形状がほぼ逆Ｕ字状の一対の脚部と、両端部が脚部の各吸盤にそれぞれ連結された側面形状が山形状の牽引部、および、両端部に牽引部の頂部が係止する係止部を有し、ほぼ中間部に腰掛け部の操作孔を介して上下方向に移動可能な把持部を備えた正面形状がほぼ凸字状の牽引操作部からなる牽引金具とを備えたものである。

【００１１】本考案に係る浴用腰掛けは、複数の板部材が間隙を有して並設された腰掛け部と、両端部に吸盤が取り付けられ腰掛け部の下面側に固定された形状がほぼ逆Ｕ字状の一対の脚部と、両端部が脚部の各吸盤にそれぞれ連結されて長手方向が腰掛け部の板部材と直交する方向に位置する側面形状が山形状の牽引部、および、両端部に牽引部の頂部が係止する係止部を有し、ほぼ中間部に腰掛け部の中心部に位置する２枚の板部材の間隙を介して上下方向に移動可能な把持部を備えた正面形状がほぼ凸字状の牽引操作部からなる牽引金具とを備えたものである。

【００１２】本考案に係る浴用腰掛けは、複数の板部材が並設された腰掛け部の中心部に位置する２枚の板部材のほぼ中央部に、２枚の板部材の間隙を介して牽引操作部を操作する操作穴を設けたものである。

【００１３】本考案に係る浴用腰掛けは、１枚の板部材からなる腰掛け部の操作孔、または、複数の板部材が並設された腰掛け部の中心部に位置する２枚の板部材の間隙の操作穴の両側に、牽引操作部の把持部を保持する一対の保持部を設けたものである。

【００１４】本考案に係る浴用腰掛けは、牽引部の頂部と牽引操作部の係止部との間に、牽引操作部の把持部を下方に移動させたときの遊びを設けたものである。

【００１５】

【考案の実施の形態】

実施の形態１．図１は本考案の実施の形態１の平面図、図２はその一部をＡ−Ａ断面で示した正面図、図３は図１のＢ−Ｂ断面図、図４は図１の一部をＣ−Ｃ断面で示した側面図、図５は図１のＤ−Ｄ断面図である。

【００１６】図において、１は浴用腰掛けで、平面形状がほぼ矩形状の腰掛け部２と、腰掛け部２の下面側に固定された一対の脚部３と、一対の脚部３のそれぞれの端部に取り付けられ、例えば浴槽内の底面などの被吸着面に吸着させて浴用腰掛け１を設置する吸盤４と、各吸盤４の一部を持ち上げて吸盤４内の真空を破り吸盤４を被吸着面より離す牽引金具５とによって構成されている。

【００１７】腰掛け部２は、図１に示すように、例えば木材からなる平面形状がほぼ矩形状の板部材６がほぼ等間隔に複数（ここでは４枚）並設されており、各板部材６は、その下面において、図３および図４に示すように、各板部材６の長手方向と直交する例えば金属材料により構成された一対の固定板７と、この固定板７を各板部材６に螺着する複数のねじ８とによって形成されている。そして、４枚の板部材６のうち、内側に位置する２枚の板部材６の長手方向のほぼ中央部内側には、平面形状がほぼ半円状の溝部９ａが対向して設けられており、溝部９ａおよび２枚の板部材６の間隙６ａによって、牽引金具５の操作や水抜きなどのための操作穴９が形成されている。また、図１および図３に示すように、２枚の板部材６の間隙６ａの溝部９ａの縁部外側で板部材６の厚さのほぼ中央部には、後述する牽引金具５の把持部を保持する例えば金属材料からなるピン状の一対の保持部１０が設けられいる。なお、この実施の形態では、４枚の板部材６のうち、外側に位置する２枚の板部材６において、腰掛け部２の四隅となる部分が円弧状に形成されている。

【００１８】一対の脚部３は、図２に示すように、例えば筒状の金属材料によって正面形状がほぼ逆Ｕ字状に形成されており、それぞれの両端部には、軟性を有する合成樹脂材料によって構成され上部が脚部３の端部に嵌合された吸盤４が取り付けられている。そして、脚部３の上面部の一部は、４枚の板部材６のうちの外側に位置する２枚の板部材６に対応する固定板７の下面において、脚部３の長手方向が腰掛け部２の長手方向と同一方向になるように例えば溶接によって固定されている。また、各脚部３の各吸盤４の縁部上面には、牽引金具５と連結させるための連結部４ａが一体に形成されている。なお、一対の脚部３は、その長手方向が腰掛け部２の長手方向と直交するように固定してもよい。

【００１９】牽引金具５は、例えばステンレスなどの金属線材によって構成され、図３および図５に示すように、ほぼ中間部に金属材料または合成樹脂材料からなる円筒状のカバー部材１１ｂを備え、不使用時には一対の保持部１０に保持されて内側の２枚の板部材６の間隙６ａ内に位置する把持部１１ａを有し、両端部にほぼ楕円形状の係止部１１ｃが設けられて、長手方向が腰掛け部２の長手方向と同一方向である正面形状ほぼ凸字状の牽引操作部１１と、係止部１１ｃにそれぞれ挿通され、牽引操作部１１が上方に引き上げられたときに係止部１１ｃに係止される頂部１２ａを有し、両端部にそれぞれの端部が対向するように折り曲げられかつ吸盤４に設けられた連結部４ａに挿通された連結片１２ｂを備えて、長手方向が腰掛け部２の長手方向と直交する側面形状ほぼ山形状の一対の牽引部１２とによって構成されている。

【００２０】そして、連結部４ａに挿通された連結片１２ｂのそれぞれの端部には、例えば合成樹脂材料からなるキャップ１３が取り付けられており、各連結片１２ｂがそれぞれの連結部４ａから抜けるのを防止している。また、牽引操作部１１の両端部近傍の上面部は、把持部１１ａおよび牽引操作部１１の一部が操作穴９および間隙６ａを介して上方に引き出されたときに、一対の固定板７のそれぞれの下面に当接することによって、それ以上引き出されないようにするためのストッパーとなっている。なお、係止部１１ｃをほぼ楕円形状としたが、例えばＪ字状などでもよく、牽引部１２の頂部１２ａが、係止部１１ｃとの間に牽引操作部１１の把持部１１ａを下方に移動させたときの遊びを有しつつ係止される形状であれば、適宜変更することができる。

【００２１】このように構成されたこの実施の形態１において、例えば浴用腰掛け１を浴槽内で使用する場合、まず、図３に示すように、湯をはる前の浴槽（図示せず）内または湯をはった後の浴槽内の底面Ｔの任意の位置に浴用腰掛け１を載置し、腰掛け部２を上方から押圧して一対の脚部３の各吸盤４内を真空にして底面Ｔに吸着させる。ついで、各吸盤４が底面Ｔに吸着されていることを確認した後、浴槽内に入った利用者は、浴用腰掛け１の腰掛け部２に座りつつ湯に入いる。この時、牽引金具５の牽引操作部１１の把持部１１ａは操作穴９から突出せず、一対の保持部１０に保持されている。なお、浴用腰掛け１を浴槽への入出のためのステップ台として使用してもよい。

【００２２】次に、浴用腰掛け１を浴槽内から取り出す場合は、腰掛け部２の操作穴９に例えば片手の指数本を挿入し、牽引操作部１１の把持部１１ａ（カバー部材１１ｂ）を握る。ついで、図６に示すように、牽引操作部１１を上方に引き上げながら内側に位置する２枚の板部材６の間隙６ａから引き出し、牽引操作部１１の両端部近傍の上面部が一対の固定板７のそれぞれの下面に当接するまで引き上げる。この時、牽引操作部１１はその引き上げによって係止部１１ｃで一対の牽引部１２の頂部１２ａを係止しつつ各牽引部１２を引き上げる。そして、上方に引き上げられた一対の牽引部１２は、図６に示すように、各連結片１２ｂによってそれぞれの吸盤４の連結部４ａを持ち上げて底面Ｔとの間に隙間Ｇを形成し、底面Ｔに吸着されていた各吸盤４内の真空を破って、各吸盤４の底面Ｔへの吸着を解除する。吸着解除後、例えば牽引操作部１１あるいは腰掛け部２を片手または両手手で持って動かし、浴槽内から浴用腰掛け１を取り出す。

【００２３】このように、両端部が各吸盤４にそれぞれ連結された一対の牽引部１２と、片手による上方への引き上げ操作によって、一対の牽引部１２の頂部１２ａを係止しかつ各吸盤４を持ち上げる牽引操作部１１とからなる牽引金具５を備えた浴用腰掛け１としたので、簡単な操作で各吸盤４内の真空を一度に破ることができる。これにより、各吸盤４への気密性の高い濡れた浴槽の底面Ｔなどからでも、煩わしい操作や大きな労力を必要としないで浴用腰掛け１を容易に動かすことができ、使い勝手のよい浴用腰掛け１を得ることができる。

【００２４】実施の形態２．図７は本考案の実施の形態２の平面図である。この実施の形態２は、実施の形態１において、腰掛け部２を、例えばブラスチックからなる平面形状がほぼ矩形状の１枚の板部材１４によって構成したものである。そして、板部材１４のほぼ中心部には、長手方向が板部材１４の長手方向と同一方向で平面形状が矩形状の操作孔１５が設けられており、操作孔１５の両端部近傍で板部材１４の下面側には、牽引金具５の牽引操作部１１の把持部１１ａを保持する例えば金属材料からなるピン状の一対の保持部１０が固定されている。なお、この実施の形態２では、実施の形態１に係る一対の固定板７およびねじ８は省略される。

【００２５】このように構成したことにより、実施の形態１とほぼ同じ作用および効果が得られ、片手による牽引金具５の上方への引き上げ操作によって、脚部３の各吸盤４をほぼ同時に持ち上げて吸盤４内の真空を一度に破ることができる。これにより、各吸盤４への気密性の高い濡れた浴槽の底面Ｔなどからでも、簡単な操作で浴用腰掛け１を容易に動かすことができ、使い勝手のよい浴用腰掛け１を得ることができる。

【００２６】なお、上述の実施の形態２では、平面形状が矩形状の操作孔１５をその長手方向が板部材１４の長手方向と同一方向になるように設けた場合を示したが、例えば操作孔１５をその長手方向が板部材１４の長手方向と直交するように設けてもよい。この場合、牽引金具５も操作孔１５に対応して設置される。また、操作孔１５の形状は、例えば円形状あるいはΦ字状などでもよく、あるいは、一部を貫通させ他の部分を非貫通に形成してもよい。これらの場合も同様の効果を奏する。

【００２７】

【考案の効果】

以上のように本考案に係る浴用腰掛けは、１枚の板部材または並設された複数の板部材からなる腰掛け部と、両端部に吸盤が取り付けられ腰掛け部の下面側に固定された一対の脚部と、一対の脚部の各吸盤にそれぞれ連結され、腰掛け部の板部材の間隙を介して上下方向に移動可能な牽引金具とを備えたので、牽引金具を上方に引き上げるだけで被吸着面に吸着された各吸盤を被吸着面より離すことができ、簡単に浴用腰掛けを動かすことができる。

【００２８】本考案に係る浴用腰掛けは、ほぼ中心部に操作孔を有する１枚の板部材からなる腰掛け部と、両端部に吸盤が取り付けられ腰掛け部の下面側に固定された形状がほぼ逆Ｕ字状の一対の脚部と、両端部が脚部の各吸盤にそれぞれ連結された側面形状が山形状の牽引部、および、両端部に牽引部の頂部が係止する係止部を有し、ほぼ中間部に腰掛け部の操作孔を介して上下方向に移動可能な把持部を備えた正面形状がほぼ凸字状の牽引操作部からなる牽引金具とを備えた、あるいは、複数の板部材が間隙を有して並設された腰掛け部と、両端部に吸盤が取り付けられ腰掛け部の下面側に固定された形状がほぼ逆Ｕ字状の一対の脚部と、両端部が脚部の各吸盤にそれぞれ連結されて長手方向が腰掛け部の板部材と直交する方向に位置する側面形状が山形状の牽引部、および、両端部に牽引部の頂部が係止する係止部を有し、ほぼ中間部に腰掛け部の中心部に位置する２枚の板部材の間隙を介して上下方向に移動可能な把持部を備えた正面形状がほぼ凸字状の牽引操作部からなる牽引金具とを備えたので、浴用腰掛けを動かす場合に、牽引操作部を上方に引き上げるだけの操作で各吸盤内の真空を一度に破ることができ、煩わしい操作や大きな労力を必要とすることなく浴用腰掛けを容易に動かすことができ、使い勝手のよい浴用腰掛けを得ることができる。

【００２９】本考案に係る浴用腰掛けは、複数の板部材が並設された腰掛け部の中心部に位置する２枚の板部材のほぼ中央部に、２枚の板部材の間隙を介して牽引操作部を操作する操作穴を設けたので、牽引操作部の上下方向の移動をより簡単に行うことができる。

【００３０】本考案に係る浴用腰掛けは、１枚の板部材からなる腰掛け部の操作孔、または、複数の板部材が並設された腰掛け部の中心部に位置する２枚の板部材の間隙の操作穴の両側に、牽引操作部の把持部を保持する一対の保持部を設けたので、浴用腰掛けの使用時において牽引操作部の把持部が間隙から突出することがなく、使用時の邪魔になったり、使用時に誤って牽引操作部を操作するおそれもない。

【００３１】本考案に係る浴用腰掛けは、牽引部の頂部と牽引操作部の係止部との間に、牽引操作部の把持部を下方に移動させたときの遊びを設けたので、必要時にのみ牽引部の頂部が牽引操作部の係止部に係止され、確実に各吸盤の吸着を解除することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態１の平面図である。

【図２】図１の一部をＡ−Ａ断面で示した正面図であ
る。

【図３】図１のＢ−Ｂ断面図である。

【図４】図１の一部をＣ−Ｃ断面で示した側面図であ
る。

【図５】図１のＤ−Ｄ断面図である。

【図６】図１のＢ−Ｂ断面における本考案の実施の形態
の作用説明図である。

【図７】本考案の実施の形態２の平面図である。

【図８】従来の浴用腰掛けの斜視図である。

【符号の説明】

１浴用腰掛け２腰掛け部３脚部４吸盤４ａ連結部５牽引金具６，１４板部材６ａ間隙９操作穴１０保持部１１牽引操作部１１ａ把持部１１ｃ係止部１２牽引部１２ａ頂部１２ｂ連結片１５操作孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】１枚の板部材または並設された複数の板
部材からなる腰掛け部と、両端部に吸盤が取り付けられ
前記腰掛け部の下面側に固定された一対の脚部と、該一
対の脚部の各吸盤にそれぞれ連結され、前記腰掛け部の
板部材の間隙を介して上下方向に移動可能な牽引金具と
を備えたことを特徴とする浴用腰掛け。
【請求項２】ほぼ中心部に操作孔を有する１枚の板部
材からなる腰掛け部と、両端部に吸盤が取り付けられ前
記腰掛け部の下面側に固定された形状がほぼ逆Ｕ字状の
一対の脚部と、両端部が前記脚部の各吸盤にそれぞれ連
結された側面形状が山形状の牽引部、および、両端部に
前記牽引部の頂部が係止する係止部を有し、ほぼ中間部
に前記腰掛け部の操作孔を介して上下方向に移動可能な
把持部を備えた正面形状がほぼ凸字状の牽引操作部から
なる牽引金具とを備えたことを特徴とする浴用腰掛け。
【請求項３】複数の板部材が間隙を有して並設された
腰掛け部と、両端部に吸盤が取り付けられ前記腰掛け部
の下面側に固定された形状がほぼ逆Ｕ字状の一対の脚部
と、両端部が前記脚部の各吸盤にそれぞれ連結されて長
手方向が前記腰掛け部の板部材と直交する方向に位置す
る側面形状が山形状の牽引部、および、両端部に前記牽
引部の頂部が係止する係止部を有し、ほぼ中間部に前記
腰掛け部の中心部に位置する２枚の板部材の間隙を介し
て上下方向に移動可能な把持部を備えた正面形状がほぼ
凸字状の牽引操作部からなる牽引金具とを備えたことを
特徴とする浴用腰掛け。
【請求項４】複数の板部材が並設された腰掛け部の中
心部に位置する２枚の板部材のほぼ中央部に、前記２枚
の板部材の間隙を介して牽引操作部を操作する操作穴を
設けたことを特徴とする請求項３記載の浴用腰掛け。
【請求項５】１枚の板部材からなる腰掛け部の操作
孔、または、複数の板部材が並設された腰掛け部の中心
部に位置する２枚の板部材の間隙の操作穴の両側に、牽
引操作部の把持部を保持する一対の保持部を設けたこと
を特徴とする請求項２，３または４記載の浴用腰掛け。
【請求項６】牽引部の頂部と牽引操作部の係止部との
間に、前記牽引操作部の把持部を下方に移動させたとき
の遊びを設けたことを特徴とする請求項２乃至５のいず
れか記載の浴用腰掛け。