JP3061341U - コ―ナ―カット鋏 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帳票類等のシートの角を所定の大きさの三角
形片として切り落とすことができる鋏を提供しようとす
る。 【解決手段】 鋏要軸４により連結された一対の鋏身の
うち、第１の鋏身５ａの表面に、切断操作時において第
２の鋏身５ｂと擦合する裏面側８から前記第１の鋏身の
刃線９を越えて表面側に突出させた被切断シートの角部
の縁を当て止めするための内側面を形成する少なくとも
１双の屏風状アタッチメント７を、その各双及び双間の
折り目７ｃが前記鋏身の表面を横断する方向と一致し、
且つ屏風状の上縁部が前記鋏身の刃線レベルより上方に
突出するように固定したコーナーカット鋏である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、帳票類等の処理済目印、又は早めくり部分の目印等として角落としす るに適したコーナーカット鋏に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、帳簿処理等においては、伝票その他の帳票類の記帳済マークなどとしてそ の帳票類の一角を鋏で切り落とすことが行われているが、これを目分量でなく簡 単に位置決めして切断できれば作業能率を大幅に向上し、しかも所定の大きさの 三角形片として整然と切り落とすことにより見た目にもすっきりとさせ、保管に も便利になると考えられる。

【０００３】

【考案が解決しようする課題】

本考案は、帳票類等のシートの角を所定の大きさの三角形片として切り落とすこ とができる鋏を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

従って本考案は、鋏要軸により連結された一対の鋏身のうち、第１の鋏身の表面 に、切断操作時において第２の鋏身と擦合する裏面側から前記第１の鋏身の刃線 を越えて表面側に突出させた被切断シートの角部の縁を当て止めするための内側 面を形成する少なくとも１双の屏風状アタッチメントを、各双と双間の折り目が 前記鋏身の表面を横断する方向と一致し、且つ各双の上縁部が前記鋏身の刃線レ ベルより上方に突出するように固定したことを特徴とするコーナーカット鋏を提 供しようとするものである。なお、複数双の屏風状アタッチメントとする場合、 切削部三角片の大きさを選択できるよう、各双の奥行き即ち折り目間寸法を双ご とに変えることができる。

【０００５】 上記の構成によれば、切断すべき帳票類等の角部は第２の鋏身に対して開放した 第１の鋏身の、上向きにした刃先（刃線）の上にあてがい、その角部の縁を前記 の通り屏風状アタッチメントのいずれか一双部の内側面に当接させた位置におい て切断すれば、切断される角部の大きさは常に第１の鋏身の刃線と当該アタッチ メントの隣接内側面とで囲まれた三角形と同じになり、従来のように目分量で切 断前の配置に注意してもなお切断寸法にバラツキを生ずる等の欠点を排除するこ とができる。また、これによって作業能率を大幅に向上し、しかも美麗に仕上が ることで作業にも愉しさをもたらすことができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の基本的実施例を示す斜視図であって、鋏はいずれか一方の刃の柄 を右手親指挿入用の柄１ａと決めてこの刃を“動刃”２と命名し、他方の刃の柄 を右手中指等挿入用の柄１ｂと決めてこの刃を“静刃”３と命名した場合、使用 者が柄１ａを上位にし鋏先を前方に向けてこれらの刃を見下ろしたとき、動刃２ が静刃３の右側に位置するようにした右利き用として構成されている。

【０００７】 動刃２及び静刃３は鋏要軸４により連結され、これら一対の刃２、３の刃先形成 部、すなわち鋏身５ａ、５ｂのうち、動刃２の鋏身５ａの表面６（但し、図１で は裏面に隠れるが、同一数字で指示した鋏身５ｂの表面６との対称位置として理 解される。）には、少なくとも１双、この場合は２双の屏風状をなすアタッチメ ント７が固定される。この屏風状の双数と屏風１枚の平均的な幅（隣接折り目間 の寸法）は、鋏身の長さに応じて選択することができる。特に屏風の幅について は、同一の鋏で切断すべき帳票類の角部の大きさをその都度変えることができる よう、屏風状の双ごとに変化させることができる。アタッチメント７は好ましく は金属製であってスポット溶接等により、その両端縁７ａ、７ｂが前記表面に固 定され、図示の通り、その各双及び双間の折り目７ｃが前記鋏身の表面を横断す る方向と一致し、且つ屏風状の上縁部が鋏身５ａの刃線９の上方に突出するよう にしてある。

【０００８】 かくして、帳票類などのシートの角部を切断しようとするときは、そのシート角 部を鋏身５ｂと擦合する鋏身５ａの裏面８側から、その鋏身５ａの刃線９を越え て前記表面側に突出させ、さらにシート角部の縁をアタッチメント７のいずれか の屏風状双部の内側面に当接させた状態にする。図２は、このように角部１０ａ の縁を、アタッチメント７における鋏先側の１双部の内側面７ｄ、７ｅにより位 置決めして切断する状態（Ａ）と、かくしてシート１０の角部１０ａを切断した 状態（Ｂ）を示すものであり、この鋏により容易に同一角度及び同一サイズ、典 型的には小型の直角二等辺三角形としてシート類の角部を切断できることが理解 されるであろう。

【０００９】 以上図示説明した鋏の構造は、前述の通り右利き用であり、左利き用の場合には 、鋏先を前方に向けた使用状態において使用者から鋏を見下ろしたとき、動刃（ 左手親指を差し込むべき鋏柄を有する刃）が左側となり、静刃が右側になるよう に構成され、この状態において動刃の鋏身表面に、図１及び図２のものと同様な 屏風状アタッチメントを、その上縁が当該動刃の刃線より上位に突出するように 固定したものであり、その作用効果は前述した右利き用コーナーカット鋏と同様 である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上述べた通り、利き腕の手に鋏を持ち反対の手で切断すべきシート等 をもち、開放した鋏の動刃の刃線を越えてそのシート角部をアタッチメントに当 接させて位置決めし、シート類を何枚でも容易に同一角度及び同一サイズで角落 としできるようにしたコーナーカット鋏を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】基本的実施例の斜視図である。

【図２】切断すべきシート類の角部の縁を、アタッチメ
ントの屏風状１双部により位置決めして切断する状態を
示す要部平面図（Ａ）、及びシート類の角部を切断した
状態を示す部分平面図（Ｂ）である。

【符号の説明】

１ａ、１ｂ 鋏柄 ２ 動刃 ３ 静刃 ４ 鋏要軸 ５ａ、５ｂ 鋏身 ６ 鋏身表面 ７ 屏風状アタッチメント ８ 鋏身裏面 ９ 刃線 １０ 帳票類

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 鋏要軸により連結された一対の鋏身のう
   ち、第１の鋏身の表面に、切断操作時において第２の鋏
   身と擦合する裏面側から前記第１の鋏身の刃線を越えて
   表面側に突出させた被切断シートの角部の縁を当て止め
   するための内側面を形成する少なくとも１双の屏風状ア
   タッチメントを、各双及び双間の折り目が前記鋏身の表
   面を横断する方向と一致し且つ各双の上縁部が前記鋏身
   の刃線レベルより上方に突出するように固定したことを
   特徴とするコーナーカット鋏。