JP3061170B2 - 伸縮継手装置 - Google Patents

伸縮継手装置

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JP3061170B2
JP3061170B2 JP31932895A JP31932895A JP3061170B2 JP 3061170 B2 JP3061170 B2 JP 3061170B2 JP 31932895 A JP31932895 A JP 31932895A JP 31932895 A JP31932895 A JP 31932895A JP 3061170 B2 JP3061170 B2 JP 3061170B2
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盛剛 新崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、隣接する2つの躯
体の相対的な近接および離反する方向の変位を許容し
て、各建物間の空隙を塞ぐ伸縮継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、典型的な先行技術の伸縮継手装
置1を示す水平断面図である。隣接する2つの建物の各
躯体2a,2b間には空隙3が存在し、伸縮継手装置1
は各躯体2a,2bの急激な地震または地盤の不等沈下
などによって生じた相対的変位を許容し得るようにし
て、外部4から空隙3内への風雨の浸入を防止するため
に設けられる。各躯体2a,2bには、その外壁部5
a,5b側からアンカーボルト6a,6bによって縁材
7a,7bが固定される。各縁材7a,7bは、外部4
側に突出した突部8a,8bをそれぞれ有し、各突部8
a,8bによってカバープレート9の裏面10に図5の
紙面に垂直な空隙3の延在方向に間隔をあけて固定され
るホルダ11が支持される。ホルダ11は、その断面形
状が略C字状であって、このホルダ11内には一対の摺
動片12a,12bがホルダ11の長手方向に(図5の
左右方向)に摺動自在に収納される。各摺動片12a,
12bにはボルト13a,13bが挿通され、各ボルト
13a,13bには圧縮コイルばね14a,14bがそ
れぞれ装着され、これらの圧縮コイルばね14a,14
bによって前記ホルダ11内の各摺動片12a,12b
は各縁材7a,7bの突部8a,8b上に弾発的に押付
けられた状態で支持されている。
【0003】カバープレート9はアルミニウム合金から
成る押出形材等であって、その幅方向の端部にはパッキ
ン15a,15bがそれぞれ装着され、カバープレート
9と各外壁部5a,5bとの間が水密に塞がれる。この
ような構成によって、空隙3への外部4からの風雨の浸
入が防がれるとともに、各躯体2a,2bが相対的に近
接/離反する左右方向(図5の左右方向)およびこの方
向に直角な前後方向(図5の上下方向)に変位すること
を許容し得るように構成されている。
【0004】図6は、他の先行技術の伸縮継手装置1a
を示す水平断面図である。一方の躯体2aの外壁部17
aは他方の躯体2bの外壁部17bに対してほぼ直角で
あり、外部4側に延びて形成される。このような各躯体
2a,2b間にわたって設けられる伸縮継手装置1a
は、前記一方の躯体2aの外壁部17aには縁材18a
が固定され、また他方の躯体2bの外壁部17bには縁
材18bが固定される。一方の縁材18aには、ヒンジ
19によってカバープレート20がその幅方向一端部で
回動自在に連結され、カバープレート20の裏面21に
はホルダ22が図6の紙面に垂直な延在方向に間隔をあ
けて固定される。ホルダ22は、その断面形状が略C字
状であって、このホルダ22内には摺動片23がホルダ
22の図6の左右方向である長手方向に摺動自在に収納
される。摺動片23にはボルト24が挿通され、ボルト
24には圧縮コイルばね25が装着され、この圧縮コイ
ルばね25によって、ホルダ22はカバープレート20
とともに縁材18bの突部26上に支持される。
【0005】カバープレート20の幅方向一端部は、一
方の躯体2aに縁材18aよりも外部4側に設けられる
カバー体27によって覆われ、このカバー体27に装着
されたパッキン28によって水密に塞がれている。また
カバープレート20の幅方向他端部にはパッキン29が
装着され、このパッキン29は他方の躯体2bの外壁部
17bに弾発的に当接して、カバープレート20と外壁
部17との間を水密に塞いでいる。このようにして各躯
体2a,2bが相対的に近接/離反する左右方向および
前後方向に変位しても、その変位を許容することができ
るとともに、外部4側から空隙3への風雨の浸入を防止
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の図5に示される
先行技術では、カバープレート9はホルダ11および各
パッキン15a,15bとともに各躯体2a,2bの略
同一平面を成す各外壁部5a,5b上に配置され、各躯
体2a,2bの近接/離反する方向の変位は、カバープ
レート9およびホルダ11の裏側で許容される。また図
6に示される先行技術では、カバープレート20および
ホルダ22がヒンジ19によって一方の躯体2aに角変
位自在に取付けられた状態で、他方の躯体2bの外壁部
17b上に支持されており、各躯体2a,2bの相互に
近接/離反する左右方向および前後方向の変位はカバー
プレート20およびホルダ22の裏側で許容される。
【0007】したがって、これらの図5および図6に示
される各先行技術では、各躯体2a,2bを外部4側か
ら見たとき、図5ではカバープレート9が各外壁部5
a,5bら突出しており、また図6ではカバープレート
20が一方の外壁部17bから突出しており、このよう
にして各躯体2a,2b間の相対的な変位を許容し得る
ように構成されているため、構造上または意匠上の要求
からカバープレート9,20を外壁部5a,5b;17
bから突出させることが好ましくない場合であっても、
各躯体2a,2bが相対的に近接/離反する左右方向お
よび前後方向の変位を許容するためには、図5および図
6のいずれの先行技術であっても、カバープレート9,
20を外部4側へ角変位させなければならず、カバープ
レート9,20を各躯体2a,2bから外部4側へ突出
させずに伸縮継手装置1,1aを設けることができない
という問題がある。
【0008】したがって本発明の目的は、カバープレー
トが各躯体の外壁部から突出することなしに各躯体間に
設けて、各躯体の相対的な近接/離反する左右方向およ
び前後方向への変位を許容することができる伸縮継手装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、各躯体の空隙
をあけて対向する各対向壁部のいずれか一方に、カバー
プレートがヒンジによって回動自在に設けられ、各対向
壁部のいずれか他方に、カバープレートを支持する支持
部材が前記他方の対向壁部から突出して設けられ、カバ
ープレートの前記支持部材に臨む裏面には、カバープレ
ートの幅方向に延び、両端部間にストッパが設けられる
ホルダが固定され、カバープレートは、一端部がホルダ
に摺動自在に連結されかつ他端部が前記他方の対向壁部
に枢止される揺動アームによって、前記ヒンジを回動中
心として外部側から内部側へ回動する方向に弾発的に付
勢されることを特徴とする伸縮継手装置である。 本発明に従えば、各躯体の空隙をあけて対向する各対向
壁部のいずれか一方には、カバープレートがヒンジによ
って回動自在に設けられ、このカバープレートの前記空
隙の臨む裏面にはホルダが固定される。各対向壁部のい
ずれか他方にはその壁面から突出して支持部材が設けら
れ、この支持部材によって前記カバープレートの遊端部
が空隙に臨む裏面側から支持される。ホルダには揺動ア
ームの一端部が摺動自在に連結され、この揺動アームの
基端部は前記他方の対向壁部に枢止される。このような
揺動アームによって、カバープレートは外部側から内部
側へ回動する方向に弾発的に付勢され、前記遊端部が支
持部材によって支持された状態で前記空隙が塞がれる。 このような状態で各躯体が相互に近接する方向に相対的
変位を生じると、カバープレートはその変位に連動して
遊端部が支持部材から内部側から外部側へ離反する方向
にストッパに当接した揺動アームによって押圧され、各
躯体間の相対的な変位量に応じてカバープレートを開く
ことができる。また各躯体が相互に離反する方向に相対
的変位を生じると、揺動アームの一端部がホルダによっ
てヒンジ側の基端部から遊端部に向かって摺動し、カバ
ープレートを保持したままで各躯体の離反する方向への
変位を許容することができる。このようにして各躯体が
仮想水平面内において相対的に近接する方向に変位し、
または離反する方向に変位しても、カバープレートの遊
端部が躯体に干渉することなく、したがって空隙内で各
躯体の変位を許容して前記空隙を塞ぐことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
伸縮継手装置41を示す水平断面図である。本形態の伸
縮継手装置41は、相互に隣接する2つの建物であるコ
ンクリート製の躯体42a,42bの空隙43をあけて
対向する対向壁部44a,44b間に設けられる。本形
態では、前記伸縮継手装置41は、外部である屋外空間
45側に設けられる屋外側伸縮継手装置41aと、内部
である屋内空間47側に設けられる屋内側伸縮継手装置
41bとから成る。
【0011】一方の躯体42aには、対向壁部44aに
その壁面から凹んで図1の紙面に垂直な空隙43の延在
方向に延びる取付凹所49が形成され、この取付凹所4
9内にはライナプレート50と固定側取付部材51とが
アンカーボルト52によって固定される。固定側取付部
材51上には可動側取付部材53が乗載され、可動側取
付部材53には長孔54が形成され、前記固定側取付部
材51には長孔55が形成される。各長孔54,55に
はボルト56が挿通され、このボルト56にはナット5
7が螺着され、可動側取付部材53を固定側取付部材5
1に対して位置決めして固定することができる。
【0012】前記可動側取付部材53には、たとえば溶
接によって長尺のバックアッププレート61が固定さ
れ、このバックアッププレート61には2本の長尺の縁
材62,63が固定される。屋外空間45側に配置され
る縁材62には、その屋外空間45寄りの端部付近に他
方の対向壁部44b側に向けて直角に突出する支持部材
64が一体的に形成され、この支持部材64の先端部に
はパッキン65が装着される。このような屋外側縁材6
2の屋内空間47側には、もう1つの縁材63が平行に
設けられる。この縁材63には屋内空間47寄りの端部
にヒンジ66によって屋内側カバープレート67の幅方
向一端部が連結される。また屋内側縁材63の前記ヒン
ジ66よりも屋外空間45側には、合成ゴムなどの可撓
性および弾発性を有する材料から成る止水板68の幅方
向一端部が固定され、止水板68の幅方向他端部は他方
の躯体42の対向壁部44に直接にコンクリートビスな
どによって固定される。
【0013】他方の躯体42bの対向壁部44bには、
ヒンジ70によって屋外側カバープレート71が回動自
在に連結される。この屋外側カバープレート71の遊端
部は、上記の支持部材64に装着されたパッキン65に
屋外空間45側から弾発的に当接して支持される。また
この屋外側カバープレート71の屋内空間47に臨む裏
面72には、前記遊端部側で延在方向に延び、断面形状
が略台形状の枠材73と基端部側に設けられる断面形状
が矩形の枠材74と、枠材73,74間で延在方向に間
隔をあけて平行に配置される複数のホルダ75とが設け
られる。
【0014】また上記の屋内側カバープレート67の屋
外空間45に臨む裏面76には、遊端部側で延在方向に
延びる断面形状が矩形の枠材77と、基端部側で延在方
向に延びる枠材78と、各枠材77,78間で前記延在
方向に間隔をあけて平行に配置される複数のホルダ79
とが設けられる。このような各ホルダ75,79は、カ
バープレート67,71とともに揺動アーム81,82
によって各ヒンジ66,70を回動中心として外部側か
ら内部側へ回動する方向、すなわち屋外側カバープレー
ト71はその遊端部が屋外空間45から屋内空間47に
回動する方向D1、また屋内側カバープレート67は、
その遊端部が屋内空間47から屋外空間45へ向けて回
動する方向D2へ向けて弾発的に付勢される。このよう
な構成によって、各カバープレート67,71は空隙4
3を常に塞いだ状態に保つことができる。
【0015】図2は、図1の切断面線II−IIから見
た拡大断面図である。上記の各揺動アーム81,82の
うち屋外空間45側に配置される一方の揺動アーム81
について説明する。この揺動アーム81の長手方向一端
部には、軸83によって断面形状がI字状の摺動片84
が前記軸83の軸線まわりに回動自在に連結される。こ
の軸83の軸線は、前記ヒンジ70の軸線と平行であ
る。摺動片84は前記ホルダ75の内向きフランジ8
5,86が嵌まり込む2つの嵌合溝87,88を有し、
摺動片84は、各内向きフランジ85,86に沿ってホ
ルダ75の長手方向に移動自在である。ホルダ75に
は、図1に示すように、カバープレート71の遊端部が
前記支持部材64に装着されたパッキン65に当接した
状態、すなわち各対向壁面44a,44bに対して直角
に配置された状態で、摺動片84が配置される位置より
もカバープレート71の基端部側でその摺動片84に近
接して、ストッパ89がたとえば溶接によって固定され
る。
【0016】このストッパ89と摺動片84とは僅かな
間隔d1をあけて離間しており,この間隔d1はカバー
プレート71の遊端部と縁材62との間の間隔d2より
も小さく選ばれる。これによってカバープレート71が
ヒンジ70の軸線まわりに矢符D1方向とは逆方向に回
動したときに、カバープレート71の遊端部が縁材62
に接触することが防がれる。このようなホルダ75は、
断面形状がL字状のブラケット90にビス91によって
固定され、ブラケット90はカバープレート71の裏面
72にたとえば溶接によって植設されたスタッド92に
ナット93によって固定される。
【0017】このようなブラケット90をカバープレー
ト71の裏面72に固定するための手段は、上記の構成
に限るものではなく、たとえばホルダ75をカバープレ
ート71の裏面72に直接溶接によって固定するように
してもよい。また前記ブラケット90は、カバープレー
ト71の図2の紙面に垂直な幅方向全長にわたって設け
るようにしてもよく、前記幅方向に間隔をあけて複数の
短尺のブラケットを設けるようにしてもよい。
【0018】図2に示されるような屋外空間40側の揺
動アーム81の長手方向一端部とホルダ75とを連結す
るための構成およびこの伸縮継手装置41をカバープレ
ート71の裏面72に固定するための構成に関しては、
屋内空間47側に配置される揺動アーム82の長手方向
一端部をホルダ79に連結するための構成およびこのホ
ルダ79をカバープレート67の裏面76に固定するた
めの構成にも同様に実施することができ、対応する部分
には同一の数字に添え字cを付して説明は省略する。
【0019】図3は屋外空間45側に配置される揺動ア
ーム81の長手方向他端部を一方の躯体42aに設けら
れる縁材62に枢止するための構成を示す斜視図であ
る。前記揺動アーム81の長手方向両端部間の中間部
は、その断面形状が矩形であって、上壁95と下壁96
と、上壁95および下壁96を連結する一対の側壁9
7,98とを有する。各側壁97,98は、揺動アーム
81の長手方向他端部付近において切欠かれており、上
壁95および下壁96だけが存在している。これらの上
壁95および下壁96には、捩りばね99が装着された
支軸100が上壁95および下壁96をそれらの厚み方
向に貫通して装着され、支軸100の軸線方向両端部は
断面形状が略U字状のブラケット101に固定される。
すなわち、このブラケット101は、縁材62にビス1
02によって固定される基部103と、基部103の図
3における上下方向両端部から直角に屈曲して空隙43
内へ延びる一対のフランジ104,105とを有し、各
フランジ104,105には軸孔106,107がそれ
ぞれ形成され、各軸孔106,107に前記支軸100
の軸線方向両端部が圧入される。
【0020】この支軸100よりも揺動アーム81の長
手方向一端部寄りには、ばね受ピン108が前記支軸1
01の軸線と平行に設けられる。このばね受ピン108
には、前記捩りばね99の一端部109が図1の屋外空
間45側から弾発的に当接して係止される。また捩りば
ね99の他端部110はブラケット101の基部103
に弾発的に当接して支持される。このように両端部10
9,110が支持される捩りばね99によって、揺動ア
ーム81は支軸100の軸線まわりに前記カバープレー
ト101が矢符D1方向に回動する方向、すなわちカバ
ープレート71を屋内空間47側に回動させる方向にば
ね付勢することができる。したがってカバープレート7
1は、その遊端部が支持部材64のパッキン65に弾発
的に当接した状態で支持され、空隙43を常に塞いだ状
態に保ち、屋外空間45から空隙43内に風雨が浸入す
ることを防ぐことができる。
【0021】屋内空間47側に配置される揺動アーム8
2の長手方向他端部は、上記の屋外空間45側に配置さ
れる揺動アーム81の長手方向他端部と類似の構成によ
って他方の躯体42に枢止されており、対応する部分に
は同一の数字に添え字cを付して説明は省略する。次
に、各躯体42a,42bが相対的に近接したときおよ
び離反したときにおける上記の伸縮継手装置41の動作
について説明する。
【0022】図4は、伸縮継手装置41を簡略化して示
す水平断面図であり、図4(1)は各躯体42a,42
bが相対的に近接した状態を示す図であり、図4(2)
は各躯体42a,42bが相対的に離反した状態を示す
図である。まず図4(1)において、各躯体42a,4
2bが相対的に近接するとは、一方の躯体42aが他方
の躯体42bに左右方向およびこの方向に直角な前後方
向(図4の上下方向)において近接した場合、および他
方の躯体42bが一方の躯体42aに左右方向および前
後方向において近接した場合、および各躯体42a,4
2bが相互に近接した場合の仮想水平面上の相対的変位
をいう。
【0023】このような各躯体42a,42bの相対的
な近接方向の変位が生じたときには、各揺動アーム8
1,82の長手方向一端部にそれぞれ設けられる摺動片
84,84cが各ストッパ89,89cに当接し、各カ
バープレート71,67を各ヒンジ70,66の軸線ま
わりに矢符D1,D2とは逆方向に押圧して角変位さ
せ、これによって屋外空間45側のカバープレート71
は、その遊端部が一方の躯体42aの対向壁部44aに
接触することなしに屋外空間45側へ開き、また屋内空
間47側に配置されるカバープレート67は、その遊端
部が他方の躯体42bの対向壁部44bに接触すること
なしに屋内空間47側へ開く。このとき各ストッパ8
9,89cと各摺動片84,84cとの間隔d1,d1
cは、各カバープレート71と縁材62およびカバープ
レート67と対向壁部44bとの間隔d2,d2cより
も小さく選ばれるので、各対向壁部44a,44bが平
行である限り、各カバープレート71,67の各遊端部
が縁材62および対向壁部44bに接触することが確実
に防がれる。しかも屋外空間45側に設けられるカバー
プレート71は、他方側の躯体42の外壁面46よりも
屋内空間47側に退避して設けられるので、屋外空間4
5側から見てカバープレート71と、一方の空間42a
の対向壁部44aとの間に大きな隙間が発生せず、美観
が損なわれることが防がれるとともに、屋外空間45か
ら空隙43内に風雨が浸入することが防がれる。
【0024】上記のように各カバープレート71,67
が開いた状態から各躯体42a,42bが左右方向およ
び前後方向に相対的に離反する方向に変位すると、図4
(2)に示されるように、各躯体71,67は、各対向
壁部44a,44bとほぼ直角を成した状態のままで矢
符D1,D2方向に円滑に角変位して封止し、各摺動片
84,84cが各ホルダ75,79に沿って遊端部側へ
移動することができる。このようにして各躯体42a,
42bの相対的に離反する方向への変位を許容すること
ができる。ここで、相対的に離反するとは、一方の躯体
42aが他方の躯体42bに対して離反する場合、他方
の躯体42bが一方の躯体42aに対して離反する場
合、および各躯体42a,42bが相互に離反する場合
を含む。
【0025】このように図4(2)に示される状態から
各躯体42a,42bが相対的に近接する方向に変位す
ると、各揺動アーム81,82の長手方向一端部にそれ
ぞれ設けられる摺動片84,84cは、ホルダ75,7
9に沿ってストッパ89,89に当接する直前、すなわ
ち間隔d1,d1cだけ手前側またはその近傍に復帰さ
せることができる。このようにして各揺動アーム81,
82によって各カバープレート71,67を開く方向お
よび閉じる方向に作動させることができ、各カバープレ
ート71,67の縁材62や対向壁部44a,44bへ
の干渉を防ぎ、さらに各躯体42a,42bの左右方向
および前後方向に近接/離反する相対的な変位を確実に
許容することができる。
【0026】本発明の実施の他の形態として、各カバー
プレート71,67が図4(2)に示された状態で、閉
鎖時の慣性力あるいは風圧によって、各カバープレート
71,67が相互に近接する方向に対向壁部44a,4
4bに対して直角を超えて角変位することを防止するた
めに、各ブラケット101,101cに、各揺動アーム
81,82の前記カバープレート67,71が直角を超
えた角変位を制限し得る図1の仮想線110,110c
で示される位置に、ストッパを設けるようにしてもよ
い。
【0027】本発明の実施の他の形態として、上記の各
揺動アーム81,82に代えて既存のダンパを揺動アー
ムとして用いるようにしてもよい。このようなダンパを
用いることによって、前記捩りばね99,99cが不要
となり、部品点数を削減することができ、組立作業の手
間を少なくすることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、カバープレートがヒン
ジによって一方の躯体に回動自在に設け、このカバープ
レートの裏面にはホルダを設け、揺動アームの一端部を
当接片を備えるホルダに摺動自在に連結するとともに、
揺動アームの他端部を他方の対向壁部に枢止して、前記
カバープレートを外部側から内部側へ回動する方向に弾
発的に付勢するようにしたので、カバープレートを各躯
体から外部へ突出して設けることなく、各躯体が相対的
に近接したときにカバープレートが相手側の躯体および
その他の部材に干渉することを防ぐことができ、各躯体
間の仮想水平面における相対的な近接/離反する方向へ
の変位を許容することができる。また前記揺動アームは
ホルダに摺動自在であるので、各躯体が相対的に離反し
たときにカバープレートを保持したままで前記変位を許
容することができ、カバープレートの慣性や風圧による
不所望な変位を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の伸縮継手装置41を示
す水平断面図である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た拡大断面図
である。
【図3】揺動アーム81の基端部付近を拡大して示す斜
視図である。
【図4】伸縮継手装置41の動作を説明するための簡略
化した水平断面図であり、図4(1)は各躯体42a,
42bが相対的に近接する方向に変位した状態を示し、
図4(2)は各躯体42a,42bが相対的に離反する
方向に変位した状態を示す。
【図5】典型的な先行技術の伸縮継手装置1を簡略化し
て示す水平断面図である。
【図6】他の先行技術の伸縮継手装置1aを簡略化して
示す水平断面図である。
【符号の説明】
41,41a,41b 伸縮継手装置 42a,42b 躯体 43 空隙 44a,44b 対向壁部 45 屋外空間 46 外壁部 47 屋内空間 48 内壁部 64 支持部材 67 屋内側カバープレート 68 止水板 71 屋外側カバープレート 72,76 裏面 75,79 ホルダ 81,82 揺動アーム 84,84c 摺動片 99,99c 捩りばね 100,100c 支軸 101,101c ブラケット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各躯体の空隙をあけて対向する各対向壁
    部のいずれか一方に、カバープレートがヒンジによって
    回動自在に設けられ、 各対向壁部のいずれか他方に、カバープレートを支持す
    る支持部材が前記他方の対向壁部から突出して設けら
    れ、 カバープレートの前記支持部材に臨む裏面には、カバー
    プレートの幅方向に延び、両端部間にストッパが設けら
    れるホルダが固定され、 カバープレートは、一端部がホルダに摺動自在に連結さ
    れかつ他端部が前記他方の対向壁部に枢止される揺動ア
    ームによって、前記ヒンジを回動中心として外部側から
    内部側へ回動する方向に弾発的に付勢されることを特徴
    とする伸縮継手装置。
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