JP3061144U - クロスフロ―ファンの組合せ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローター配設部がファンと簡単に係合でき、
外部筺体が簡単に組み立てられる、クロスフローファン
の組合せ構造を提供する。 【解決手段】 クロスフローファンの組合せ構造が、マ
グネットリングと、マグネットリングの下に配設された
第１の組合せ部材とを有するローター配設部と、複数の
ファンブレードと、第１の組合せ部材と係合するための
第１のアクセプタとを有する、ローター配設部の下に配
設されたファンと、マグネットリング内に格納され且つ
マグネットリングに誘導されるコイルと第２の組合せ部
材とを有する、ローター配設部の上に配設された固定子
配設部と、ローター配設部、ファン、および固定子配設
部を収容し、入口、出口、および第２の組合せ部材を係
合するための第２のアクセプタを有する筺体とを含む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はクロスフローファンに関し、詳細には、製造および組立が簡単に行わ れるクロスフローファンの組合せ構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のクロスフローファンは主に、固定子配設部、ローター配設部、ファンお よび筺体を含む。従来のローター配設部はマグネットリングを含み、マグネット リングは、材料が異なるので、プラスチックファンと一緒に製造することができ ない。あるいは、マグネットリングはファンの製造後にファン内に設置され、フ ァンと係合する。従来の組合せ方法では、マグネットリングとファンとを接着す る。しかし、このような設置方法は簡単にファンブレードを破壊してしまうので 、ファンの製造は難しく、品質の制御も難しい。さらに、従来の、クロスフロー ファンの筺体は、組み合わせが難しい上部筺体と下部筺体を含む。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、ローター配設部がファンと簡単に係合でき、外部筺体が簡単 に組み立てられる、クロスフローファンの組合せ構造を提供することである。し たがって、クロスフローファンを簡単に組み立てられ、クロスフローファンの品 質を制御できるように、部材はそれぞれ別個に製造され、組み立てられ得る。

【０００４】 本考案の別の目的は、ローター配設部の下に配設された第１の組合せ部材と、 ファンに配設された第１のアクセプタとを提供し、これによりローター配設部と ファンとを簡単に組み立てることにある。

【０００５】 本考案の更に別の目的は、固定子配設部に配設された第２の組合せ部材と、筺 体に配設された第２のアクセプタとを提供し、これにより固定子配設部と筺体と を簡単に組み立てることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のクロスフローファンの組合せ構造は、マグネットリングと、マグネッ トリングの下に配設された第１の組合せ部材とを有するローター配設部と、複数 のファンブレードと、第１の組合せ部材と係合するための第１のアクセプタとを 有する、ローター配設部の下に配設されたファンと、マグネットリング内に格納 され且つマグネットリングに誘導されるコイルと第２の組合せ部材とを有する、 ローター配設部の上に配設された固定子配設部と、ローター配設部、ファン、お よび固定子配設部を収容し、入口、出口、および第２の組合せ部材を係合するた めの第２のアクセプタを有する筺体とを含み、これにより上記目的が達成される 。

【０００７】 第１の組合せ部材が、下方に延びた複数の凸部であり、第１のアクセプタが、 ローター配設部とファンとを組み立てるための、第１の組合せ部材の凸部と適合 する複数の凹部であってもよい。

【０００８】 第１の組合せ部材が、下方に延びた凸部であり、第１のアクセプタが、ロータ ー配設部とファンとを組み立てるための、第１の組合せ部材の凸部と適合する凹 部であってもよい。

【０００９】 第２の組合せ部材が、複数のフックであり、第２のアクセプタが、固定子配設 部と筺体とを組み立てるための、フックの連結位置に配設された複数の凹部であ ってもよい。

【００１０】 筺体の入口が、筺体の出口よりも大きくてもよい。

【００１１】 本考案のクロスフローファンのためのローター配設部およびファンの組合せ構 造は、マグネットリングを有するローター配設部に配設された組合せ部材と、ロ ーター配設部の下に配設され、複数のファンブレードを有するファン上に配設さ れた、組合せ部材と係合するためのアクセプタとを含み、これにより上記目的が 達成される。

【００１２】 組合せ部材が、下方に延びた複数の凸部であり、アクセプタが、ローター配設 部とファンとを組み立てるための、組合せ部材の凸部と適合する複数の凹部であ ってもよい。

【００１３】 組合せ部材が下方に延びた凸部であり、アクセプタが、ローター配設部とファ ンとを組み立てるための、第１の組合せ部材の凸部と適合する凹部であってもよ い。

【００１４】 本考案のクロスフローファンのための筺体の組合せ構造は、コイルを有する固 定子配設部に配設された組合せ部材と、入口および出口を有する筺体に配設され た、組合せ部材と係合するためのアクセプタとを含み、これにより上記目的が達 成される。

【００１５】 組合せ部材が複数のフックであり、アクセプタが、固定子配設部および筺体を 組み立てるための、フックの連結位置に配設された複数の凹部であってもよい。

【００１６】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案によるクロスフローファンの分解図である。クロスフローファ ンは主に、固定子配設部１、ローター配設部２、ファン３および筺体４を含む。 ローター配設部２は、マグネットリング２２、ローターシャフト２４、ベアリン グ２６および２つの円形凸部２８を含む。ファン３は、ローター配設部２の下に 配設される。ファン３は、ファンブレード３２と、２つの円形凸部２８と係合す るための２つの円形凹部３４を含む。ファン３は、上カバー３１および下カバー ３３を更に含む。ファンブレード３２は上カバー３１と共に製造され得、その後 下カバー３３と係合され得る。ファンブレード３２はまた、下カバー３３と共に 製造され得、その後上カバー３１と係合され得る。また、まずはじめにファンブ レードが製造され得、その後上カバー３１および下カバー３３と係合され得る。 ２つの円形凹部３４は、上カバー３１に配設され得る。実際、２つの円形凸部２ ８は第１の組合せ部材として機能し得る。２つの円形凸部２８の形状に適合する ２つの円形凹部３４は、ローター配設部２およびファン３を受ける第１のアクセ プタとして機能し得る。したがって、ローター配設部２とファン３とを簡単に組 み立てることができる。

【００１７】 固定子配設部１は、ローター配設部２上に配設される。固定子配設部１は、コ イル１２および第２の組合せ部材として複数のフック１４を含む。コイル１２は マグネットリング２２内に配設され、マグネットリング２２に誘導される。固定 子配設部１は、下方に伸び且つ固定子配設部１の中心に配設されたハブ１１を更 に含む。シャフト１３がコイル１２内に配設され得る。上部極板１５および下部 極板１６が、コイル１２をシャフト１３に固定し、その後上記部材が、ハブ１１ に配設される。筺体４が、固定子配設部１、ローター配設部２およびファン３を 収容するために提供される。筺体４は、入口４２と、出口４４と、ベアリング４ ６と、フック１４に係合するための複数の凹部４８とを含む。筺体４の入口４２ は、筺体４の出口４４よりも大きい。図１に示すように、フック１４は第２の組 合せ部材として機能し得る。凹部４８はフック１４の連結位置に配設され、第２ のアクセプタとして機能する。したがって、フック１４は凹部４８と係合し、固 定子配設部１と筺体４とを組み立て得る。本考案の組合せ構造によると、クロス フローファンの外部の筺体構造体と内部のローター構造体とを簡単に組み立てる ことができる。

【００１８】 図２および図３を参照する。図２は本考案によるクロスフローファンを示す。 フック１４は凹部４８と係合し、固定子配設部１と筺体４とを組み立て得る（図 ２参照）。図３はクロスフローファンの構成を示す断面図である。本考案の設計 によって、部材の配置は、適切且つ整然としている。部材はそれぞれ別個に製造 され、その後一体に組み立てられ得る。固定子構造体がマグネットリング２２内 に配設され、マグネット２２で誘導し、ローター配設部２を回転し得る。ロータ ーシャフト２４がベアリング２６内に配設される。本考案の新規な組合せ構造に よって、ローター配設部２とファン３とを簡単に組み立てることができる。ロー ター配設部２がファン３を回転させ得る。ベアリング４６はファン３の下に配設 され、ベアリング４６およびベアリング２６は、ローター配設部２およびファン ３を固定された軸を中心に回転させる。

【００１９】 図４は、本考案の別の実施形態によるクロスフローファンの分解図である。十 字凸部２９は、実際に、組合せ部材として機能し得る。十字凸部２９の形状と適 合する十字凹部３５は、アクセプタとして機能し得る。十字凸部２９は十字凹部 ３５に配設され、ローター配設部２とファン３とを係合し得る。ローター配設部 ２とファン３とを簡単に組み立てることができる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案によれば、ローター配設部とファンとが簡単に係合され、且つ外部筺体 が簡単に組み立てられ得るクロスフローファンの組み合わせ構造が提供される。 これにより、部材を別個に製造して、クロスフローファンを簡単に組み立てるこ とができ、且つ、クロスフローファンの品質を制御することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるクロスフローファンの分解図であ
る。

【図２】本考案によるクロスフローファンを示す斜視図
である。

【図３】クロスフローファンの構成を示す断面図であ
る。

【図４】本考案の別の実施形態によるクロスフローファ
ンの分解図である。

【符号の説明】

１ 固定子配設部 １１ ハブ １２ コイル １３ シャフト １４ フック １５ 上部極板 １６ 下部極板 ２ ローター配設部 ２２ マグネットリング ２４ ローターシャフト ２６ ベアリング ２８ 凸部 ２９ 十字凸部 ３ ファン ３１ 上カバー ３２ ファンブレード ３３ 下カバー ３４ 凹部 ３５ 十字凹部 ４ 筺体 ４２ 入口 ４４ 出口 ４６ ベアリング ４８ 凹部

フロントページの続き (73)実用新案権者 598166711 12Ｆ， Ｎｏ． 120， Ｃｈｕｎｇｃｈ ｅｎｇ １ｓｔ ＲＤ．， Ｋａｏｈｓｕ ｎｇ， Ｔａｉｗａｎ， Ｒ．Ｏ．Ｃ. (72)考案者 アレックス ホーン 台湾， カオシャン シティ， イユアン ロード， レーン 45， ナンバー３

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 クロスフローファンの組合せ構造であっ
   て、 マグネットリングと、該マグネットリングの下に配設さ
   れた第１の組合せ部材とを有するローター配設部と、 複数のファンブレードと、該第１の組合せ部材と係合す
   るための第１のアクセプタとを有する、該ローター配設
   部の下に配設されたファンと、 該マグネットリング内に格納され且つ該マグネットリン
   グに誘導されるコイルと、第２の組合せ部材とを有す
   る、該ローター配設部の上に配設された固定子配設部
   と、 該ローター配設部、該ファン、および該固定子配設部を
   収容し、入口、出口、および該第２の組合せ部材を係合
   するための第２のアクセプタを有する筺体と、を含むク
   ロスフローファンの組合せ構造。
2. 【請求項２】 前記第１の組合せ部材が、下方に延びた
   複数の凸部であり、前記第１のアクセプタが、前記ロー
   ター配設部と前記ファンとを組み立てるための、該第１
   の組合せ部材の凸部と適合する複数の凹部である、請求
   項１に記載のクロスフローファンの組合せ構造。
3. 【請求項３】 前記第１の組合せ部材が、下方に延びた
   凸部であり、前記第１のアクセプタが、前記ローター配
   設部と前記ファンとを組み立てるための、該第１の組合
   せ部材の凸部と適合する凹部である、請求項１に記載の
   クロスフローファンの組合せ構造。
4. 【請求項４】 前記第２の組合せ部材が、複数のフック
   であり、前記第２のアクセプタが、前記固定子配設部と
   前記筺体とを組み立てるための、フックの連結位置に配
   設された複数の凹部である、請求項１に記載のクロスフ
   ローファンの組合せ構造。
5. 【請求項５】 前記筺体の前記入口が、該筺体の前記出
   口よりも大きい、請求項１に記載のクロスフローファン
   の組合せ構造。
6. 【請求項６】 クロスフローファンのためのローター配
   設部およびファンの組合せ構造であって、 マグネットリングを有する該ローター配設部に配設され
   た組合せ部材と、 該ローター配設部の下に配設され、複数のファンブレー
   ドを有するファン上に配設された、該組合せ部材と係合
   するためのアクセプタと、を含む、クロスフローファン
   のためのローター配設部およびファンの組合せ構造。
7. 【請求項７】 前記組合せ部材が、下方に延びた複数の
   凸部であり、前記アクセプタが、前記ローター配設部と
   前記ファンとを組み立てるための、該組合せ部材の凸部
   と適合する複数の凹部である、請求項６に記載のクロス
   フローファンのためのローター配設部およびファンの組
   合せ構造。
8. 【請求項８】 前記組合せ部材が下方に延びた凸部であ
   り、前記アクセプタが、前記ローター配設部と前記ファ
   ンとを組み立てるための、前記第１の組合せ部材の凸部
   と適合する凹部である、請求項６に記載のクロスフロー
   ファンのためのローター配設部およびファンの組合せ構
   造。
9. 【請求項９】 クロスフローファンのための筺体の組合
   せ構造であって、 コイルを有する固定子配設部に配設された組合せ部材
   と、 入口および出口を有する筺体に配設された、該組合せ部
   材と係合するためのアクセプタと、を含む、クロスフロ
   ーファンのための筺体の組合せ構造。
10. 【請求項１０】 前記組合せ部材が複数のフックであ
    り、前記アクセプタが、前記固定子配設部および前記筺
    体を組み立てるための、フックの連結位置に配設された
    複数の凹部である、請求項９に記載のクロスフローファ
    ンのための筺体の組合せ構造。