JP3060817B2 - 映像信号再生方法及び映像信号再生装置 - Google Patents

映像信号再生方法及び映像信号再生装置

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JP3060817B2
JP3060817B2 JP6023409A JP2340994A JP3060817B2 JP 3060817 B2 JP3060817 B2 JP 3060817B2 JP 6023409 A JP6023409 A JP 6023409A JP 2340994 A JP2340994 A JP 2340994A JP 3060817 B2 JP3060817 B2 JP 3060817B2
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健爾 柴山
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号再生方法及び
映像信号再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より広帯域の映像信号を記録再生す
るため、一画面の映像信号を複数のセグメントに分割
し、これを複数のチャンネルで同時に記録再生する多チ
ャンネル多セグメント記録再生方式が知られている。
【0003】この多チャンネル多セグメント記録再生方
式のテープパターンは一画面が複数のトラックに記録さ
れているため、任意の速度で変速再生を行うと一画面中
の所定の期間が再生されない場合がありいわゆるノイズ
バーが発生してしまう。
【0004】そこで、係る問題点を解決すべく特開昭6
4−5176号公報には、記録時のテープ走行速度を基
準として、変速再生時のテープ走行速度を式1とすると
きノイズレスの変則再生が可能であることが開示されて
いる。
【0005】N+m/M………式1 但し、Nは整数であり、M=2,3,4,…、N=1,
2,3,4,…、M>m、M,mは互いに素であること
を条件とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記式
1については、導入の理由が一切開示示唆されておら
ず、また、映像信号を2チャンネルで且つ音声信号を1
チャンネルで同時記録再生する場合についても一切開示
されていない。
【0007】一方、本出願人は本願出願時に未公開であ
る特願平5−73067号に映像信号(例えば、高精細
度映像信号の一例であるハイビジョン信号)を2チャン
ネルで且つ音声信号を1チャンネルで同時記録再生する
映像信号記録再生装置について提案した。
【0008】図22は回転ドラム上の磁気ヘッド配置を
説明するための平面図、図23は磁気ヘッドの高さ方向
の配置を説明するための概念図、図24は磁気ヘッドで
形成されるテープパターン図、図25は映像信号トラッ
クに記録される第1,第2のTCI信号の波形図、図2
6はライン番号を説明するためのテープパターン図であ
る。以下図面を参照しつつ先の提案を説明する。
【0009】図22において、音声ヘッドA1とA2、
映像ヘッドWP1とWP2、映像ヘッドWQ1とWQ2
は夫々180°対向して回転ドラムに配設されており、
相異なるアジマス角を有している。また、映像ヘッドW
P1とWQ1とは同一アジマス角であり、また映像ヘッ
ドWP2とWQ2も同一アジマス角である。一方、音声
ヘッドA1,A2はいずれの映像ヘッドとも異なるアジ
マス角を夫々有するものである。そして、これらの磁気
ヘッドは図23に図示するヘッド取り付け高さ、取り付
け角度で取り付けられており、そのヘッド幅は、例え
ば、夫々略19μmでトラック幅と一致している。ま
た、映像ヘッドWP1,WP2の下端エッジと映像ヘッ
ドWQ1,WQ2の上端エッジとは一致するよう取り付
けられている。尚、以下の説明においては、メイントラ
ック,サブトラック及び音声トラックのトラック幅が夫
々等しいものとし、このトラック幅を基準トラック幅と
呼ぶことにする。
【0010】そして、映像ヘッドWP1,WP2は第1
のセグメントに係る後述する第1のTCI信号を記録再
生し、一方、映像ヘッドWQ1,WQ2は第2のセグメ
ントに係る後述する第2のTCI信号を記録再生する。
【0011】上記した磁気ヘッドにより図24に図示す
る如く、1フィールド当り3トラックテープパターン
が得られる。尚、同図中「()」で図示したのは、その
トラックが括弧内に表示されたヘッドで記録されている
ことを表している。
【0012】ここで、映像ヘッドWP1,WP2に係る
トラックをメイントラック、映像ヘッドWQ1,WQ2
に係るトラックをサブトラックとすると、メイントラッ
クには図25(A)に図示する第1のTCI信号が記録
され、一方、サブトラックには同図(B)に図示する第
2のTCI信号が記録される。第1のTCI信号中のP
Rは奇数ラインのPR信号を時間軸圧縮した信号であ
り、またY1は奇数ラインのY信号を時間軸圧縮した信
号である。また、第2のTCI信号中のPBは偶数ライ
ンのPB信号を時間軸圧縮した信号であり、またY2は
偶数ラインのY信号を時間軸圧縮した信号である。
【0013】そして、ライン番号を記載したテープパタ
ーンは図26のようになる。尚、同図中「()」で図示
したのは、そのトラックが括弧内に表示されたヘッドで
記録されていることを表しており、また「SW」は磁気
ヘッドのスイッチッングのための余裕を確保するスイッ
チッング信号が、「V」には垂直同期をとるための垂直
同期信号が、「DA」にはプログラムの内容,タイムコ
ード等を表すデータ信号が、更に「CAL」に2系統の
伝送特性を補正するための補正信号が夫々介挿されてい
る。
【0014】このように記録された磁気テープTTを変
速再生すると、PR信号とPB信号とがメイントラック
とサブトラックとに分割されて記録されているので、こ
れらの信号が隣接するラインに係るものでなく数フィー
ルド離間したものであると、色が不自然となるといった
問題点があった。
【0015】また、変速再生においては現在再生してい
る信号がいずれのセグメントに属するものなのか判別し
ないとセグメント毎の処理(例えばPB,PR信号の処
理)が行えないため、セグメントを判別するための判別
信号を1トラックに複数回挿入する必要があり、記録媒
体の利用効率が低下するといった問題点もあった。
【0016】更に、動画においてはなるべく動作をスム
ーズにしたいという要望もあった。
【0017】そこで、本発明は係る問題点を解決するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため以下の構成を提供するものである。
【0019】第1の発明は第1のフィールドに係る第1
の映像信号を第1のアジマス角で第1のトラックに、該
第1のフィールドに係る第2の映像信号を第2のアジマ
ス角で第2のトラックに、該第1のフィールドに係る音
声信号を第3のアジマス角で第3のトラックに、第2の
フィールドに係る該第1の映像信号を該第2のアジマス
角で第4のトラックに、該第2のフィールドに係る該第
2の映像信号を該第1のアジマス角で第5のトラック
に、該第2のフィールドに係る音声信号を第4のアジマ
ス角で第6のトラックに順次繰り返し記録した磁気テー
プを記録時と異なる磁気テープ走行速度で変速再生する
映像信号再生方法であって、該第1,第2のアジマス角
を有し回転ドラム上に180°対向して夫々配設された
第1の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより第1の再
生信号を再生し、該第1,第2のアジマス角を有し回転
ドラム上に180°対向して夫々配設された第2の磁気
ヘッド組を用いて該磁気テープより第2の再生信号を再
生し、該磁気テープ上の隣接する位置より再生された該
第1,第2の再生信号に基づいて出力映像信号を再生
し、変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n
+1±m/M倍(但し、nは0以上の整数、0<m/M
<1/3)に設定したことを特徴とする映像信号再生方
法を提供するものである。また、第2の発明は、磁気テ
ープを記録時と異なる磁気テープ走行速度で変速再生す
る映像信号再生方法であって、変速再生時の該磁気テー
プ走行速度を記録時の2n+1±m/M倍(但し、nは
0以上の整数、Mは2以上の整数、m、kは1以上の整
数、M>mで互いに素数、且つ、m/M=2k/Tとし
たときT>6(但し、Tは整数))に設定したことを特
徴とする第1の発明に係る映像信号再生方法を特徴とす
る映像信号再生方法を提供するものである。また、第3
の発明は、第1のフィールドに係る第1の映像信号を第
1のアジマス角で第1のトラックに、該第1のフィール
ドに係る第2の映像信号を第2のアジマス角で第2のト
ラックに、該第1のフィールドに係る音声信号を第3の
アジマス角で第3のトラックに、第2のフィールドに係
る該第1の映像信号を該第2のアジマス角で第4のトラ
ックに、該第2のフィールドに係る該第2の映像信号を
該第1のアジマス角で第5のトラックに、該第2のフィ
ールドに係る音声信号を第4のアジマス角で第6のトラ
ックに順次繰り返し記録した磁気テープを記録時と異な
る磁気テープ走行速度で変速再生する映像信号再生方法
であって、該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第
1,第4のトラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘ
ッド幅を夫々有し、且つ、回転ドラム上に180°対向
して夫々配設された第1の磁気ヘッド組を用いて該磁気
テープより第1の再生信号を再生し、該第1,第2のア
ジマス角を夫々有し、該第2,第5のトラックに係るト
ラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫々有し、且つ、該
回転ドラム上に180°対向して夫々配設された第2の
磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより第2の再生信号
を再生し、該磁気テープ上の隣接する位置より再生され
た該第1,第2の再生信号に基づいて出力映像信号を再
生し、変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2
n+1±m/M倍(但し、nは0以上の整数、0<m/
M≦(1+Q)/6)に設定したことを特徴とする映像
信号再生方法を提供するものである。
【0020】また、第4の発明は、磁気テープを記録時
と異なる磁気テープ走行速度で変速再生する映像信号再
生方法であって、変速再生時の該磁気テープ走行速度を
記録時の2n+1±m/M倍(但し、nは0以上の整
数、Mは2以上の整数、m、kは1以上の整数、M>m
で互いに素数、且つ、m/M=2k/TとしたときT≧
12/(1+Q)(但し、Tは整数))に設定したこと
を特徴とする第3の発明に係る映像信号再生方法を提供
するものである。また、第5の発明は、第1のフィール
ドに係る第1の映像信号を第1のアジマス角で基準トラ
ック幅に対してP倍のトラック幅を有する第1のトラッ
クに、該第1のフィールドに係る第2の映像信号を第2
のアジマス角で該基準トラック幅に対してP倍のトラッ
ク幅を有する第2のトラックに、該第1のフィールドに
係る音声信号を第3のアジマス角で第3のトラックに、
第2のフィールドに係る該第1の映像信号を該第2のア
ジマス角で該基準トラック幅に対してP倍のトラック幅
を有する第4のトラックに、該第2のフィールドに係る
該第2の映像信号を該第1のアジマス角で該基準トラッ
ク幅に対してP倍のトラック幅を有する第5のトラック
に、該第2のフィールドに係る音声信号を第4のアジマ
ス角で第6のトラックに順次繰り返し記録した磁気テー
プを記録時と異なる磁気テープ走行速度で変速再生する
映像信号再生方法であって、該第1,第2のアジマス角
を夫々有し、該第1,第4のトラックに係るトラック幅
に対してQ倍のヘッド幅を夫々有し、且つ、回転ドラム
上に180°対向して夫々配設された第1の磁気ヘッド
組を用いて該磁気テープより第1の再生信号を再生し、
該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第2,第5の
トラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫
々有し、且つ、該回転ドラム上に180°対向して夫々
配設された第2の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープよ
り第2の再生信号を再生し、該磁気テープ上の隣接する
位置より再生された該第1,第2の再生信号に基づいて
出力映像信号を再生し、変速再生時の該磁気テープ走行
速度を記録時の2n+1±m/M倍(但し、nは0以上
の整数、0<m/M≦(P+Q)/6)に設定したこと
を特徴とする映像信号再生方法を提供するものである。
また、第6の発明は、磁気テープを記録時と異なる磁気
テープ走行速度で変速再生する映像信号再生方法であっ
て、変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n
+1±m/M倍(但し、nは0以上の整数、Mは2以上
の整数、m、kは1以上の整数、M>mで互いに素数、
且つ、m/M=2k/TとしたときT≧12/(P+
Q)(但し、Tは整数))に設定したことを特徴とする
請求項5に記載した映像信号再生方法を提供するもので
ある。
【0021】また、第7の発明は、第1のフィールドに
係る第1の映像信号を第1のアジマス角で第1のトラッ
クに、該第1のフィールドに係る第2の映像信号を第2
のアジマス角で第2のトラックに、該第1のフィールド
に係る音声信号を第3のアジマス角で第3のトラック
に、第2のフィールドに係る該第1の映像信号を該第2
のアジマス角で第4のトラックに、該第2のフィールド
に係る該第2の映像信号を該第1のアジマス角で第5の
トラックに、該第2のフィールドに係る音声信号を第4
のアジマス角で第6のトラックに順次繰り返し記録した
磁気テープを記録時と異なる磁気テープ走行速度で変速
再生する映像信号再生装置であって、該第1,第2のア
ジマス角を有し回転ドラム上に180°対向して夫々配
設された第1の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより
第1の再生信号を再生する手段と、該第1,第2のアジ
マス角を有し回転ドラム上に180°対向して夫々配設
された第2の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより第
2の再生信号を再生する手段と、該磁気テープ上の隣接
する位置より再生された該第1,第2の再生信号が所定
の閾値以上のレベルで再生される期間を特定する第1の
制御信号を発生する制御信号発生手段と、該第1の制御
信号と該回転ドラムの回転位相を表す第2の制御信号と
に基づいて書き込み制御され、該第1,第2の再生信号
に所定の信号処理を施して得た信号を格納するメモリ手
段と、該メモリ手段の出力信号に基づいて出力映像信号
を生成する出力映像信号生成手段と、変速再生時の該磁
気テープ走行速度を記録時の2n+1±m/M倍(但
し、nは0以上の整数、0<m/M≦1/3)に制御す
る走行制御手段を有することを特徴とする映像信号再生
装置を提供するものである。また、第8の発明は、磁気
テープを記録時と異なる磁気テープ走行速度で変速再生
する映像信号再生装置であって、変速再生時の該磁気テ
ープ走行速度を記録時の2n+1±m/M倍(但し、n
は0以上の整数、Mは2以上の整数、m、kは1以上の
整数、M>mで互いに素数、且つ、m/M=2k/Tと
したときT≧6(但し、Tは整数))に制御する走行制
御手段を有することを特徴とする第7の発明に係る映像
信号再生装置を提供するものである。また、第9の発明
は、第1のフィールドに係る第1の映像信号を第1のア
ジマス角で第1のトラックに、該第1のフィールドに係
る第2の映像信号を第2のアジマス角で第2のトラック
に、該第1のフィールドに係る音声信号を第3のアジマ
ス角で第3のトラックに、第2のフィールドに係る該第
1の映像信号を該第2のアジマス角で第4のトラック
に、該第2のフィールドに係る該第2の映像信号を該第
1のアジマス角で第5のトラックに、該第2のフィール
ドに係る音声信号を第4のアジマス角で第6のトラック
に順次繰り返し記録した磁気テープを記録時と異なる磁
気テープ走行速度で変速再生する映像信号再生装置であ
って、該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第1,
第4のトラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド
幅を夫々有し、且つ、回転ドラム上に180°対向して
夫々配設された第1の磁気ヘッド組を用いて該磁気テー
プより第1の再生信号を再生する手段と、該第1,第2
のアジマス角を夫々有し、該第2,第5のトラックに係
るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫々有し、且
つ、該回転ドラム上に180°対向して夫々配設された
第2の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより第2の再
生信号を再生する手段と、該磁気テープ上の隣接する位
置より再生された該第1,第2の再生信号が所定の閾値
以上のレベルで再生される期間を特定する第1の制御信
号を発生する制御信号発生手段と、該第1の制御信号と
該回転ドラムの回転位相を表す第2の制御信号とに基づ
いて書き込み制御され、該第1,第2の再生信号に所定
の信号処理を施して得た信号を格納するメモリ手段と、
該メモリ手段の出力信号に基づいて出力映像信号を生成
する出力映像信号生成手段と、変速再生時の該磁気テー
プ走行速度を記録時の2n+1±m/M倍(但し、nは
0以上の整数、0<m/M≦(1+Q)/6)に制御す
る走行制御手段を有することを特徴とする映像信号再生
装置を提供するものである。
【0022】また、第10の発明は磁気テープを記録時
と異なる磁気テープ走行速度で変速再生する映像信号再
生装置であって、変速再生時の該磁気テープ走行速度を
記録時の2n+1±m/M倍(但し、nは0以上の整
数、Mは2以上の整数、m、kは1以上の整数、M>m
で互いに素数、且つ、m/M=2k/TとしたときT≧
12/(1+Q)(但し、Tは整数))に制御する走行
制御手段を有することを特徴とする第9の発明に係る映
像信号再生装置を提供するものである。また、第11の
発明は第1のフィールドに係る第1の映像信号を第1の
アジマス角で基準トラック幅に対してP倍のトラック幅
を有する第1のトラックに、該第1のフィールドに係る
第2の映像信号を第2のアジマス角で該基準トラック幅
に対してP倍のトラック幅を有する第2のトラックに、
該第1のフィールドに係る音声信号を第3のアジマス角
で第3のトラックに、第2のフィールドに係る該第1の
映像信号を該第2のアジマス角で該基準トラック幅に対
してP倍のトラック幅を有する第4のトラックに、該第
2のフィールドに係る該第2の映像信号を該第1のアジ
マス角で該基準トラック幅に対してP倍のトラック幅を
有する第5のトラックに、該第2のフィールドに係る音
声信号を第4のアジマス角で第6のトラックに順次繰り
返し記録した磁気テープを記録時と異なる磁気テープ走
行速度で変速再生する映像信号再生装置であって、該第
1,第2のアジマス角を夫々有し、該第1,第4のトラ
ックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫々有
し、且つ、回転ドラム上に180°対向して夫々配設さ
れた第1の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより第1
の再生信号を再生する手段と、該第1,第2のアジマス
角を夫々有し、該第2,第5のトラックに係るトラック
幅に対してQ倍のヘッド幅を夫々有し、且つ、該回転ド
ラム上に180°対向して夫々配設された第2の磁気ヘ
ッド組を用いて該磁気テープより第2の再生信号を再生
する手段と、該磁気テープ上の隣接する位置より再生さ
れた該第1,第2の再生信号が所定の閾値以上のレベル
で再生される期間を特定する第1の制御信号を発生する
制御信号発生手段と、該第1の制御信号と該回転ドラム
の回転位相を表す第2の制御信号とに基づいて書き込み
制御され、該第1,第2の再生信号に所定の信号処理を
施して得た信号を格納するメモリ手段と、該メモリ手段
の出力信号に基づいて出力映像信号を生成する出力映像
信号生成手段と、変速再生時の該磁気テープ走行速度を
記録時の2n+1±m/M倍(但し、nは0以上の整
数、0<m/M≦(P+Q)/6)に制御する走行制御
手段を有することを特徴とする映像信号再生装置を提供
するものである。また、第12の発明は磁気テープを記
録時と異なる磁気テープ走行速度で変速再生する映像信
号再生装置であって、変速再生時の該磁気テープ走行速
度を記録時の2n+1±m/M倍(但し、nは0以上の
整数、Mは2以上の整数、m、kは1以上の整数、M>
mで互いに素数、且つ、m/M=2k/TとしたときT
≧12/(P+Q)(但し、Tは整数))に制御する走
行制御手段を有することを特徴とする第11の発明に係
る映像信号再生装置を提供するものである。
【0023】
【実施例】図1は正方向の可変速再生を説明するための
テープパターン図、図2は逆方向の可変速再生を説明す
るためのテープパターン図、図3は正方向の可変速再生
を説明するためのタイミングチャート、図4は逆方向の
可変速再生を説明するためのタイミングチャート、図5
は偶数倍速度を説明するためのタイミングチャート、図
6は奇数倍速度を説明するためのタイミングチャート、
図7はノイズレスの変速再生速度の一例を説明するため
のタイミングチャート、図8はノイズレスの変速再生速
度の他の例を説明するためのタイミングチャート、図9
は基準トラック幅で記録された磁気テープをQ倍のヘッ
ド幅を有する磁気ヘッドで再生する際の再生期間を説明
するための概念図、図10は基準トラック幅で記録され
た磁気テープをQ倍のヘッド幅を有する磁気ヘッドで再
生する際の同時再生期間を説明するための波形図、図1
1は5走査で一画面を構成する変速再生速度の一例を説
明するためのタイミングチャート、図12はP倍のトラ
ック幅で記録された磁気テープを基準トラック幅と同一
のヘッド幅を有する磁気ヘッドで再生する際の再生期間
を説明するための概念図、図13はP倍のトラック幅で
記録された磁気テープを基準トラック幅と同一のヘッド
幅を有する磁気ヘッドで再生する際の同時再生期間を説
明するための波形図、図14はP倍のトラック幅で記録
された磁気テープをQ倍のヘッド幅を有する磁気ヘッド
で再生する際の再生期間を説明するための概念図、図1
5はP倍のトラック幅で記録された磁気テープをQ倍の
ヘッド幅を有する磁気ヘッドで再生する際の同時再生期
間を説明するための波形図、図16は第5実施例におけ
るノイズバーの発生を説明するための図、図17は第5
実施例におけるノイズレスの変速再生速度を説明するた
めの図、図18は第5実施例におけるノイズバーのある
変速再生速度を説明するためのタイミングチャート、図
19は第5実施例におけるノイズレスの変速再生速度の
一例を説明するためのタイミングチャート、図20は第
6実施例におけるノイズレスの変速再生速度の一例を説
明するためのタイミングチャート、図21は本発明に係
る映像信号再生装置の一実施例を説明するためのブロッ
ク図である。
【0024】以下図面を参照しつつ第1実施例より説明
するに、本実施例は上述した解決すべき課題の欄で説明
した先に提案した磁気記録再生装置に好適な映像信号変
速再生方法及び映像信号再生装置に関するものであっ
て、第1実施例は基準トラック幅で記録された磁気テー
プを基準トラック幅と同一のヘッド幅を有する磁気ヘッ
ドで記録時の2n+1±m/M(0<m/M≦1/3)
倍に設定して再生する場合の映像信号変速再生方法に係
るものであり、第2実施例は基準トラック幅で記録され
た磁気テープを基準トラック幅に対してQ倍のヘッド幅
を有する磁気ヘッドで記録時の2n+1±m/M(0<
m/M≦(1+Q)/6)倍に設定して再生する場合の
映像信号変速再生方法に係るものであり、第3実施例は
基準トラック幅に対してP倍のトラック幅で記録された
磁気テープを基準トラック幅と同一のヘッド幅を有する
磁気ヘッドで記録時の2n+1±m/M(0<m/M≦
(1+P)/6)倍に設定して再生する場合の映像信号
変速再生方法に係るものであり、第4実施例は基準トラ
ック幅に対してP倍のトラック幅で記録された磁気テー
プを基準トラック幅に対してQ倍のヘッド幅を有する磁
気ヘッドで記録時の2n+1±m/(0<m/M≦(P
+Q)/6)倍に設定して再生する場合の映像信号変速
再生方法に係るものであり、第5実施例は基準トラック
幅で記録された磁気テープを基準トラック幅と同一のヘ
ッド幅を有する磁気ヘッドで記録時の2n+1±m/M
(m/M>1/3)倍に設定して再生する場合の映像信
号変速再生方法に係るものであり、第6実施例は基準ト
ラック幅に対してP倍のトラック幅で記録された磁気テ
ープを基準トラック幅に対してP倍のトラック幅で記録
された磁気テープを基準トラック幅に対してQ倍のヘッ
ド幅を有する磁気ヘッドで記録時の2n+1±m/M
(m/M>(P+Q)/6)倍に設定して再生する場合
の映像信号変速再生方法に係るものであり、第7実施例
は第1〜第6実施例で述べる映像信号変速再生方法に係
る映像信号再生装置に関するものである。
【0025】(第1実施例) 図1を用いて記録時の磁気テープ走行方向と同一方向
(以下、正方向という。)に磁気テープを走行させる変
速再生を説明する。同図中、磁気テープTTの側に図
示した記号は走査に係る磁気ヘッドを示しており、ま
た、磁気テープTTの側の[]内に図示した記号は記
録時の磁気ヘッドを示している。そして、同図中に図示
した磁気ヘッド走査方向は、正方向に3+1/3倍速度
で再生したものである。また、磁気ヘッド走査方向がA
である場合は通常再生速度(1倍速度)であり、Bであ
る場合は2倍速度である。
【0026】一方、記録時の磁気テープ走行方向と逆方
向(以下、負方向という。)に磁気テープを走行させる
変速再生では図2に図示する走査となり、同図中に図示
した磁気ヘッド走査方向は、負方向に1+1/3倍速度
で再生したものである。また、磁気ヘッド走査方向がC
である場合は磁気テープが停止しており、Dである場合
は負方向に3倍速度で再生したものである。
【0027】ここで、磁気テープ走行速度をN±m/M
倍とし、磁気ヘッドが一走査でよぎるトラック数をXと
すると、図1に図示する正方向に3+1/3倍速度で再
生するとX=7となり、一方、図2に図示する逆方向に
+1/3倍速度で再生するとX=13となる。尚、走
査開始直後と走査終了直前のトラックは三角形となるこ
とがあるが、通常の走査で得られる菱形の1/2の面積
しかないので両者を併せて1トラックとしている。
【0028】そして、Xを一般式で表すと、正方向に走
行する場合は式2で、逆方向に走行する場合は式3とな
る。
【0029】X=3(N±m/M−1)……式2 X=3(N±m/M+1)……式3 但し、N,M,mは自然数、M>mを条件とする。
【0030】式2,3によりXが決定できるのは記録時
に1フィールド当り3トラックを同時記録を行っている
からである。
【0031】図1,図2は基準トラック幅で記録された
磁気テープを基準トラック幅と同一のヘッド幅を有する
磁気ヘッドで再生するテープパターンであったが、正方
向に3+1/3倍にて再生した場合の再生信号を図3、
負方向に1+1/3倍にて再生した場合の再生信号を図
4を用いて説明する。尚、基準トラック幅とは、通常の
記録によって形成されたテープパターン上の正規のトラ
ック幅をいい、本実施例においては音声トラックと2種
類の映像トラックの基準トラック幅は等しく、例えば、
略19μmである。両図(A),(D)は磁気ヘッドW
P1,WP2より再生された第1の再生信号のエンベロ
ープ、両図(B),(E)は磁気ヘッドWQ1,WQ2
より再生された第2の再生信号のエンベロープであり、
図1,図2中の斜線を施したアジマス角が一致する部分
に相当している。そして、図3,図4(C),(F)は
両者が同時に再生される場合であって、エンベロープが
所定の閾値を越える場合をハイレベルとし、その他の場
合をローレベルとして図示したものである。ここで、磁
気ヘッドが同一アジマスのトラックをよぎる期間の1/
2期間を1単位期間として両図(C),(F)に着目す
ると、第1,第2の再生信号が同時に再生されるハイレ
ベル期間は6単位期間毎に出現している。このことは、
テープパターンのアジマス角が6トラック周期で繰り返
されることに起因しているので、正方向に3+1/3倍
速,負方向に1+1/3限定されるものではなく、任意
の磁気テープ走行速度で上記した式2,3は成立する。
また、第1、第2の再生信号が同時に再生されるハイレ
ベル期間は正方向、逆方向に関係なく記録時と同一の磁
気ヘッドで再生される。尚、同時再生されるタイミング
に係る第1,第2の再生信号は、PB,PR信号に係る
信号であり、信号の種類が相違するが、両信号は図26
に図示した如く一画面を構成する際に近接したラインに
係る信号であるため重要である。しかも、アジマス核及
びテープパターンの関係より、同時再生のタイミングで
得られる信号は同一の磁気ヘッドで記録された信号であ
るから、セグメントを判別する必要がないという利点が
ある。
【0032】ここで、変速再生時の磁気テープ走行速度
が偶数倍,奇数倍である場合について、図5,図6を参
照しつつ検討する。まず、偶数倍で再生すると、上記し
た式2,3において、m/M=0,且つ,N=2n(但
し、nは任意の自然数)となるから、式2,3は以下に
示す式4,5に夫々置き換えることができる。 X=3(2n−1)……式4 X=3(2n+1)……式5 ここで第1の走査と第2の走査とにおいて、第1,第2
の再生信号が同時再生される6単位期間を検討するに、
両者の関係はXを6で除算した余りによって特定するこ
とができる。即ち、この余りが第1の走査と第2の走査
とのずれを表すことになる。A MOD BはAをBで
除算した余りを表すこととすると、式4,5より、X
MOD 6=3となり、磁気テープ走行方向とは無関係
に第1の走査と第2の走査は3単位期間ずれることにな
る。よって、図5に図示する如く、第1,第2の再生信
号が同時に再生されるタイミングは一走査毎に3単位期
間、第3,第4の走査を繰り返しても、同図中に図示し
た期間T1は第1,第2の再生信号を同時に得ることが
できずノイズバーとなってしまう。従って、偶数倍速度
の変速再生は磁気テープ走行方向とは無関係に妥当では
ない。
【0033】次に、変速再生時の磁気テープ走行速度が
奇数倍である場合について検討する。奇数倍で再生する
と、上記した式2,3において、m/M=0,且つ,N
=2n+1となるから、式2,3は以下に示す式6,7
に置き換えることができる。
【0034】X=6n………式6 X=6(n+1)…式7 そして、正方向に磁気テープを走行させる場合は式6、
7よりX MOD 6=0となり、第1の走査と第2の
走査とで同時再生のタイミングが一致するので、第3,
第4の走査を繰り返しても、図6に図示する如く期間T
2において第1,第2の再生信号を同時に得ることがで
きずノイズバーとなってしまう。
【0035】さてここで、妥当な変速再生速度を図7,
図8を参照しつつ説明する。図7に図示する如くX M
OD 6=1の場合には、同時再生のタイミングが一走
査毎に1単位期間ずつずれるので、6走査で1画面すべ
ての信号を再生することができる。そこで、X MOD
6=1を満たす変速再生速度を求める。今、任意の変
速再生速度を奇数倍速度を基準としその±1倍を考える
と、任意の変速再生速度は、2n+1±m/Mで表すこ
とができ(但し、m/M≦1)、式2,3は以下に示す
式8,9で表すことができる。 X=3(2n±m/M)=6n±(3m)/M…………………式8 X=3(2n+2±m/M)=6(n+1)±(3m)/M…式9 但し、m/M≦1 そして、式8,9より、磁気テープ走行方向とは無関係
に、X MOD 6=±(3m)/M=1であるので、
±m/M=1/3となる。従って、2n+1±1/3倍
速度の変速再生速度であれば良く、係る場合が最小の走
査回数で一画面を形成することができ、スムーズな再生
画面を得ることができる。
【0036】また、X MOD 6=0.75の場合に
は、図8に図示する如く一走査毎に同時再生のタイミン
グが一部重複しながらずれるので、この場合にも1画面
すべての信号を再生することができる。一部重複という
点に着目すれば以下に示す式10を得ることができる。 0<X MOD 6<1…式10 式10より2n+1±m/Mの変速再生速度であって、
0<m/M<1/3であれば、6/S(S=X MOD
6)の走査で一画面を形成することができ、磁気テー
プ走行方向とは無関係に、ノイズレスの変速再生が可能
となる。
【0037】(第2実施例)上記した第1実施例は基準
トラック幅で記録された磁気テープを基準トラック幅と
同一のヘッド幅を有する磁気ヘッドで再生することを前
提として説明した。しかし、基準トラック幅で記録され
た磁気テープを基準トラック幅より幅広のヘッド幅を有
する磁気ヘッドで再生する場合には、再生エンベロープ
が長時間得られるため、変速再生速度の許容値を拡大で
きる。そこで、第2実施例において基準トラック幅がW
に対して磁気ヘッドのヘッド幅がQWである場合につい
ての変速再生速度を求めることにする。尚、X MOD
6は正方向,負方向であっても同様であるので、磁気
テープの走査差方向を正方向として以下説明するが、負
方向の場合にも適用できることは勿論である。
【0038】図9において、ヘッド幅がW(基準トラッ
ク幅と同一)である第1の磁気ヘッドH1とヘッド幅が
QWである第2の磁気ヘッドH2とが同一の変速再生速
度でアジマス角が一致するトラックTAを走査する場合
を想定する。係る場合に第1の磁気ヘッドH1は同図中
に図示したの太線枠の菱形領域を再生し、その再生期間
t1は、相対速度をvとしたとき以下に示す式11とな
る。 t1=2a/v=(2W)/(vSINθ)…式11 一方、第2の磁気ヘッドH2は同図中に図示した点線枠
の菱形領域を再生し、その再生期間t2は,相対速度を
vとしたとき以下に示す式12となる。 t2=(a+b)/v ={(1+Q)W}/(vSINθ)…式12 式11,12よりt2/t1=(1+Q)/2となる。
よって、基準トラック幅を有する磁気テープを基準トラ
ック幅に対してQ倍のヘッド幅を有する磁気ヘッドで再
生すると、基準トラック幅と同一のヘッド幅の磁気ヘッ
ドで再生した場合と比較して(1+Q)/2倍の期間再
生できることとなる。
【0039】従って、第1,第2の再生信号が同時に再
生される期間も図10(B)に図示する如く、同図
(A)に図示したトラック幅と同一のヘッド幅で再生す
る場合と比較して、(1+Q)/2倍となる。
【0040】よって、第1実施例と同様に変速再生速度
を2n+1±m/M(但し、m/M≦1)とすると、X
MOD 6=±(3m)/M=(1+Q)/2の場合
に6走査で1画面を得ることができる。即ち、±m/M
=(1+Q)/6であれば良い。
【0041】また、上記した式10は以下に示す式13
に置き換えることができる。 0<X MOD 6<(1+Q)/2…式13 式13より0<m/M<(1+Q)/6の条件を満たせ
ば、同時再生のタイミングが一部重複しながら一走査毎
にずれるので、この場合にも1画面すべての信号を再生
することができる。
【0042】さてここで、5走査で1画面を構成しノイ
ズレスの変速再生を可能とする変速再生速度について図
11を参照しつつ説明する。上記した第1実施例におい
てはトラック幅と磁気ヘッドのヘッド幅とが一致するた
め、1画面を構成するのに最低6走査必要であったが、
本実施例ではトラック幅に対して磁気ヘッドのヘッド幅
をQ倍に設定しているので5走査以下であっても1画面
を構成できる。図11(A)は比較のために図示した基
準トラック幅と磁気ヘッドのヘッド幅とが一致する場合
の第1,第2の再生信号が同時再生されるタイミングで
ある。
【0043】また、同図(B)〜(F)はQ倍の磁気ヘ
ッドを用い5走査で1画面を構成するタイミングチャー
トである。一走査毎のずれは以下に示す式14となる。 X MOD 6=±(3m)/M=(1+Q)/2…式14 そして、5走査で6単位期間分の信号が再生されること
から以下に示す式15が導ける。 5(1+Q)/2=6…式15 この式14,15より、Q=1.4、且つ、±m/M=
2/5となる。よって、トラック幅に対して1.4倍の
ヘッド幅を有する磁気ヘッドで2n+1±2/5倍速度
で変速再生すれば5走査で1画面を構成でき、ノイズバ
ーのない再生画面を得ることができる。尚、ヘッド幅が
1.4倍以上で2n+1±2/5倍速度で変速再生すれ
ば、一走査毎に同時再生のタイミングが一部重複するの
で、5走査で一画面を構成できることは勿論である。
【0044】(第3実施例)上記した第2実施例は基準
トラック幅で記録された磁気テープを基準トラック幅に
対してQ倍のヘッド幅を有する磁気ヘッドで再生すると
再生エンベロープが長時間得られる点に着目して変速再
生速度の許容値を拡大するものであった。一方、磁気テ
ープを形成するトラック幅が基準トラック幅より幅広で
ある場合にも再生エンベロープが長時間得られる。そこ
で、第3実施例は基準トラック幅に対してP倍のトラッ
ク幅で記録された磁気テープを基準トラック幅と同一の
ヘッド幅を有する磁気ヘッドで再生する場合についての
変速再生速度を求めることにする。
【0045】図12において、ヘッド幅がW(基準トラ
ック幅と同一)である第1の磁気ヘッドH1を用いて、
基準トラック幅Wを有する磁気テープとPWなるトラッ
ク幅を有する磁気テープを走査する場合を想定する。ま
ず、基準トラック幅Wを有する磁気テープを走査する場
合には、第1の磁気ヘッドH1は同図中に図示した太線
枠の菱形領域を再生し、その再生期間t1は、相対速度
をvとしたとき第2実施例で説明したように以下に示す
式11となる。 t1=2a/v=(2W)/(vSINθ)…式11 一方、PWなるトラック幅を有する磁気テープを走査す
る場合には第1の磁気ヘッドH1は同図中に図示した点
線枠の菱形領域を再生し、その再生期間t3は,相対速
度をvとしたとき以下に示す式16となる。
【0046】t3=(a+c)/v ={(1+P)W}/(vSINθ)…式16 式11,16よりt3/t1=(1+P)/2となる。
よって、基準トラック幅と同一のヘッド幅を有する磁気
ヘッドを用いて、基準トラック幅に対してP倍のトラッ
ク幅を有する磁気テープを再生すると、基準トラック幅
を有する磁気テープを再生する場合と比較して(1+
P)/2倍の期間再生できることとなる。従って、第
1,第2の再生信号が同時に再生される期間も図13
(B)に図示する如く、同図(A)に図示したトラック
幅と同一のヘッド幅で再生する場合と比較して、(1+
P)/2倍となる。
【0047】よって、第1実施例と同様に変速再生速度
を2n+1±m/M(但し、m/M≦1)とすると、X
MOD 6=±(3m)/M=(1+P)/2の場合
に6走査で1画面を得ることができる。即ち、±m/M
=(1+P)/6であれば良い。
【0048】また、上記した式6は以下に示す式17に
置き換えることができる。 0<X MOD 6<(1+P)/2…式17 式17より0<m/M<(1+P)/6の条件を満たせ
ば、同時再生のタイミングが一部重複しながら一走査毎
にずれるので、この場合にも1画面すべての信号を再生
することができる。
【0049】尚、5走査で1画面を構成しノイズレスの
変速再生を可能とする変速再生速度は、第2実施例と同
様に考えることができ、P=1.4、且つ、±m/M=
2/5となる。よって、基準トラック幅に対して1.4
倍のトラック幅を有する磁気テープを2n+1±2/5
倍速度で変速再生すれば5走査で1画面を構成でき、ノ
イズバーのない再生画面を得ることができる。尚、トラ
ック幅が1.4倍以上で2n+1±2/5倍速度で変速
再生すれば、一走査毎に同時再生のタイミングが一部重
複するので、5走査で一画面を構成できることは勿論で
ある。
【0050】(第4実施例)第4実施例は上記した第
2,第3実施例を統合した実施例であって、基準トラッ
ク幅に対してP倍のトラック幅で記録された磁気テープ
を基準トラック幅に対してQ倍のヘッド幅を有する磁気
ヘッドで再生する場合について変速再生速度を求めるこ
とにする。
【0051】図14において、ヘッド幅がW(基準トラ
ック幅と同一)である第1の磁気ヘッドH1を用いて基
準トラック幅Wを有する磁気テープを走査する場合とヘ
ッド幅がQWである第2の磁気ヘッドH2を用いてPW
なるトラック幅を有する磁気テープを走査する場合を想
定する。まず、前者の場合には、第1の磁気ヘッドH1
は同図中に図示したの太線枠の菱形領域を再生し、その
再生期間t1は、相対速度をvとしたとき第2実施例で
説明したように以下に示す式11となる。 t1=2a/v=(2W)/(vSINθ)…式11 一方、後者の場合には、第2の磁気ヘッドH2は同図中
に図示した点線枠の菱形領域を再生し、その再生期間t
4は,相対速度をvとしたとき以下に示す式18とな
る。
【0052】t4=(b+c)/v ={(Q+P)W}/(vSINθ)…式18 式11,18よりt4/t1=(Q+P)/2となる。
よって、Q倍の磁気ヘッドを用いてP倍の磁気テープを
再生する場合は一単位期間に対して(Q+P)/2倍の
期間再生できることとなる。
【0053】従って、第1,第2の再生信号が同時に再
生される期間も図15(B)に図示する如く、同図
(A)に図示したトラック幅と同一のヘッド幅で再生す
る場合と比較して、(Q+P)/2倍となる。
【0054】よって、第1実施例と同様に変速再生速度
を2n+1±m/M(但し、m/M≦1)とすると、X
MOD 6=±(3m)/M=(Q+P)/2の場合
に6走査で1画面を得ることができる。即ち、±m/M
=(Q+P)/6であれば良い。
【0055】また、上記した式10は以下に示す式19
に置き換えることができる。 0<X MOD 6<(Q+P)/2…式19 式19より0<m/M<(Q+P)/6の条件を満たせ
ば、同時再生のタイミングが一部重複しながら一走査毎
にずれるので、この場合にも1画面すべての信号を再生
することができる。
【0056】さてここで、基準トラック幅に対してQ倍
のヘッド幅を有する磁気ヘッドを用いて記録し、これを
変速再生する場合を考える。解決すべき課題の欄で説明
したように磁気ヘッドWP1,WP2の下端エッジと磁
気ヘッドWQ1,WQ2の上端エッジとを一致させて配
設すると、Q倍のヘッド幅を想定するため、映像信号に
係るトラック幅が拡大し音声信号に係るトラック幅は減
少する。
【0057】そして、式19にてQ=Pとおけば、以下
に示す式20となる。 0<X MOD 6<Q…式20 変速再生速度を2n+1±m/M(但し、m/M≦1)
とすると、式19より0<m/M<Q/3の条件を満た
せば、同時再生のタイミングが一部重複しながら一走査
毎にずれるので、この場合にも1画面すべての信号を再
生することができる。また、m/M=Q/3の場合には
6/Q走査で1画面すべての信号を再生でき、スムーズ
な画面を得ることができる。
【0058】更に、5走査で1画面を構成する場合を考
えると、第2実施例で図11を用いて説明した場合と同
様に一走査毎のずれは以下に示す式21となる。 X MOD 6=±(3m)/M=Q…式21 そして、5走査で6単位期間分の信号が再生されること
から以下に示す式22が導ける。 5Q=6…式22 この式21,22より、Q=1.2、且つ、±m/M=
2/5となる。よって、基準トラック幅に対して1.2
倍のヘッド幅を有する磁気ヘッドで記録し、2n+1±
2/5倍速度で変速再生すれば5走査で1画面を構成で
き、ノイズバーのない再生画面を得ることができる。
尚、ヘッド幅が1.2倍以上で記録し、2n+1±2/
5倍速度で変速再生すれば、一走査毎に同時再生のタイ
ミングが一部重複するので、5走査で一画面を構成でき
ることは勿論である。
【0059】以上説明した第1〜第4実施例は、0<X
MOD 6≦[(Q+P)/2]即ち、0<m/M≦
[(Q+P)/6]の範囲においてノイズレスの変速再
生が可能であることを説明した。ここで第1実施例はQ
=P=1の場合、第2実施例はP=1の場合、第3実施
例はQ=1の場合であり、これらは一走査毎に同時再生
のタイミングが隣接もしくは一部重複しながらずれてい
く実施例であった。以下に説明する第5,第6実施例で
は、一走査毎に同時再生のタイミングが隣接もしくは一
部重複しながらずれていくことはなく、一の走査と次の
走査とで同時再生のタイミングが所定間隔を有する場合
であって、TVの飛び越し走査の様にして1画面すべて
信号を再生することができる例である。X MOD 6
>1 つまりm/M>1/3 の場合を説明する。第6
実施例は X MOD 6>(Q+P)/3つまりm/
M>(Q+P)/6の範囲において説明する。これらは
1走査毎に同時再生のタイミングが間隔をもちながらT
Vの飛び越し走査の様にして1画面すべて信号を再生す
ることができる例である。
【0060】(第5実施例)第5実施例は第1実施例に
対応する実施例であって、基準トラック幅で記録された
磁気テープを基準トラック幅と同一のヘッド幅を有する
磁気ヘッドで再生し、一走査毎に同時再生のタイミング
が所定の間隔をもつ場合である。係る場合の変速再生速
度を2n+1±m/Mとしたとき、ノイズレスを実現す
るための条件を図16〜19を用いて求めることにす
る。
【0061】S=X MOD 6(=±(3m)/M)
とおいたとき、S>1であることは図16(A),
(B)に図示する如く第1の走査と第2の走査にS−1
の隙間ができることを意味する。そして、この隙間を第
3の走査以降の走査で埋める必要がある。ここで、第1
の走査と同時再生のタイミングが一致するまでを1周期
とすれば、1周期に至までにその隙間を埋めることがで
きればノイズバーのない画面を再生できる。そこで、係
る点について、同時再生のタイミング自体には6単位期
間の周期があることに着目して、図17を用いて説明す
る。同図(A),(B)は第1の走査と第2の走査とで
同時再生のタイミングがSだけずれ、その結果S−1の
隙間が生ずることを示している。同図(D)は第nの走
査を図示したものであって、第nの走査は、第1の走査
における第1の同時再生のタイミングから6単位期間経
過後の第2の同時再生のタイミングに最も近接する第3
の同時再生のタイミングを生じる走査とする。そして、
第2の同時再生のタイミングと第3の同時再生のタイミ
ングとのずれをUとすると、1−Uだけ重複部分が生ず
る。また、Uは以下に示す式23により特定できる。 U=6 MOD S…式23(但し、6=S・L±Uで
Lは1以上の整数)
【0062】一方、第nの走査に係る第3の同時再生の
タイミングと同図(C)に図示する第n−1の走査に係
る第4の同時再生のタイミングとはS−1のノイズバー
の原因となる隙間を生ずる。ここで、第n−1の走査に
係る第4の同時再生のタイミングと同図(E)に図示す
る第2nの走査に係る第5の同時再生のタイミングと
は、上記した第1の走査に係る第2の同時再生のタイミ
ングと第nの走査に係る第3の同時再生のタイミングと
同様にUだけのずれを生じ、これによりS−1の隙間を
埋めることができる。そして、これが繰り返されること
によりS−1の隙間は完全に埋められノイズバーのない
一画面を構成することができる。但し、このように順次
隙間を埋めるためには第2の同時再生のタイミングと第
3の同時再生のタイミングとが一部重複する必要があ
る。従って、ノイズバーのない一画面を構成する条件
は、以下に示す式24となる。 1−U≧0…式24 尚、U=0の場合は1つの6単位期間で周期が閉じるた
め1画面を構成することはできない。これは、第1実施
例にあるテープ走行速度が偶数倍、奇数倍の場合であり
前述した図5、図6に夫々示すとうりである。
【0063】また別の例として図18を用いて、m/M
=1/2の場合を説明する。S=3m/MよりS=3/
2となる。従って、U=0となり同図に図示する如く、
ノイズバーが残ってしまうこととなる。またこれらの周
期TはT=6/Sで求められることがわかる。
【0064】さて、1−U≧0より式25が導かれる。 0<U≦1…式25 この場合も、ずれ量Uによりその周期が求めら、周期T
=6/Uとなる。そして、式25に代入すると式26が
得られる。 0<6/T≦1…式26 この結果T≧6ならば1画面を構成しうることとなる。
例として、m/M=4/7とし図19を参照しつつ説明
する。走査ごとのずれ量S=12/7、これよりU=6
/7となり、1−U=1/7の重なりをもった周期T=
7で1画面を構成することとなる。
【0065】さてここでST=6kとしておくとS=6
k/Tとなることから、m/M=2k/Tとおくことが
できる。(尚、S>1でありT≧6であるならばk≧
S) またこれはS≦1の場合にはk=1とおいたST=6が
成り立つことが解る。
【0066】(第6実施例)第6実施例は第5実施例に
対応したものであって、基準トラック幅に対してP倍の
トラック幅で記録された磁気テープを基準トラック幅に
対してQ倍のトラック幅を有する磁気ヘッドで再生し、
一走査毎に同時再生のタイミングが間隔をもつ場合であ
る。この変速再生速度を2n+1±m/M倍とした際に
ノイズレスを実現する条件を求めることにする。
【0067】第4実施例を第5実施例に適用すれば、第
6実施例を得ることができる。第4実施例と同様に同時
再生のタイミングである1単位期間は、(P+Q)/2
倍に拡大される。このことより、同時再生のタイミング
周期である6単位期間が2/(P+Q)倍になったと考
えることができる。従って、第5実施例で説明した式2
3は以下に示す式27になる。 U=6・(2/(P+Q)) MOD S…式27 さて、ノイズバーのない画面を構成するための条件は第
5実施例と同様に1−U≧0より0<U≦1となる。ま
た、第5実施例同様にずれ量Uによりその周期が求めら
れる。周期T=6・(2/(P+Q))/Uとなり、こ
れより0<12/((P+Q)・T)≦1となる。この
結果T≧12/(P+Q)ならば1画面を構成し得るこ
ととなる。図20はm/M=4/5としP=Q=1.2
の場合であり、この時T=5となる。以上をまとめれ
ば、変速再生速度を2n+1±m/Mとしたとき、 S=X MOD 6=±(3m)/M U=6・(2/(P+Q)) MOD S 0<U≦1 より、ノイズレスの条件は、以下に示す式28となる。 0<12/(P+Q) MOD (3m)/M≦1…式28 また、別の観点からとらえれば、ノイズレスの条件は、
以下に示す式29となる。 T≧12/(P+Q)…式29 但し、m/M=2k/T Mは2以上の整数、m、kは1以上の整数、M>mで互
いに素数 更に、第1実施例に対応するには、上記した式28,2
9中のP,QをP=Q=1とおけば良く、また、第2実
施例に対応するには、上記した式28,29中のPをP
=1とおけば良く、更に、第3実施例に対応するには、
上記した式28,29中のQをQ=1とおけば良い。
【0068】この様に得られる情報に一定の間隔がある
変速再生においては、TVの飛び越し走査の様に飛び飛
び埋めていく方が視覚的になめらかな変速再生画像を得
ることができる。
【0069】(第7実施例) 図21を用いて映像信号再生装置を説明する。同図にお
いて、磁気ヘッドWP1,WP2を用いて磁気テープT
Tより再生された信号がプリアンプ1,2にて所定のレ
ベルに夫々増幅された後、選択手段3に供給され、ここ
でいずれか一方の信号を回転ドラムの回転周期に同期し
て選択して第1の再生信号3aを生成している。この第
1の再生信号3aはFM復調を施す復調手段4を介して
クランプ手段5に供給され、所定の直流電位にクランプ
された後、図示せぬA/D変換器を介して第1のライン
メモリ手段11に供給される。
【0070】一方、磁気ヘッドWQ1,WQ2を用いて
磁気テープTTより再生された信号も同様の処理が施さ
れ第2のラインメモリ手段12に供給される。尚、構成
6〜10は上記した構成1〜5と同一であるのでその説
明を省略する。
【0071】そして、第1,第2のラインメモリ手段1
1,12は、時間軸圧縮されているPR信号又はPB信
号を元の時間軸に伸長して得た信号11a,12aを第
1,第2のフレームメモリ13,14に供給すると共
に、時間軸圧縮されている偶数ラインに係るY信号又は
奇数ラインに係るY信号を元の時間軸に伸長して得た信
号11b,12bを第3,第4のフレームメモリ15,
16に供給している。
【0072】この第1〜第4のフレームメモリ13〜1
6は第1の制御信号24aと回転ドラムの1回転当り1
周期、即ち上記した磁気ヘッドの2走査に同期した第2
の制御信号DFとに基づいて制御されており、第2の制
御信号DFの立上がりエッジで書き込みアドレスをリセ
ットし、図示せぬ書き込みクロック信号により書き込み
アドレスをインクリメントし、第1の制御信号24aが
ハイレベルの期間を書き込み可能状態としている。そし
て、図示せぬ固定のクロック信号により読み出してい
る。
【0073】ここで第1の制御信号24aを生成する制
御信号生成手段AAについて詳述する。第1,第2の再
生信号3a,8aは検波手段20,21に供給され、こ
こでそれらのエンベロープが、例えば、入力信号を両波
整流した後、低域周波数成分を抽出するローパスフィル
タを介して検出される。そして、この検出結果が比較手
段22,23に供給され、所定の閾値と比較して閾値以
上であればハイレベル、閾値未満であればローレベルと
なる第1,第2の検出信号22a,23aをAND回路
24に供給し、両者の論理積を算出して第1の制御信号
24a(図3(C),(F)に相当)を生成している。
【0074】この第1の制御信号24aのハイレベル期
間は、第1,第2の再生信号3a,8aが所定の閾値以
上のレベルで再生され、且つ、両者が同時再生される期
間ハイレベルとなるものであって、そのハイレベル期間
はS/Nが良好で、且つ、第1,第2の再生信号3a,
8aに係るPB信号,PR信号が隣接するラインによる
期間である。
【0075】そして、第1の制御信号24aがハイレベ
ルの期間にのみ第1〜第4のフレームメモリ13〜16
に信号の書き込みが行われるので、第1,第2実施例の
条件を満たすように磁気ヘッドWP1,WP2,WQ
1,WQ2のヘッド幅を設定し、変速再生速度を設定す
れば、所定回数の走査で第1〜第4のフレームメモリ1
3〜16に一画面が格納される。
【0076】また、変速再生においては現在再生してい
る信号がいずれのセグメントに属するものなのか判別し
ないとセグメント毎の処理(例えばPB,PR信号の処
理)が行えないが、第1の制御信号24aのハイレベル
期間は、図1に図示する如く記録時と同一の磁気ヘッド
で再生される期間であるため、セグメントを判別する必
要がなく、セグメント判別のための信号を1トラックに
複数回挿入する必要がなく、記録媒体の利用効率を向上
できるといった利点がある。
【0077】そして、第1,第2のフレームメモリ1
3,14から読み出されたPR信号13a,PB信号1
4aは、ラインメモリ等で構成される第1,第2の線順
次補間手段17,18にて、前後のラインに基づいて線
順次補間を夫々施して出力PR信号17a,出力PB信
号18aを生成し、これらの信号を図示せぬ伝送路に出
力している。
【0078】また、第3,第4のフレームメモリ15,
16から読み出された奇数ラインに係るY信号15a,
偶数ラインに係るY信号16aは、合成手段19にて、
正規の順序に合成されると共に、出力PR信号17a及
び出力PB信号18aとのタイミング調整が施され、出
力Y信号19aとして図示せぬ伝送路に出力される。
【0079】さてここで、変速再生速度を決定するキャ
プスタンサーボについて説明する。コントロールヘッド
C1を用いて磁気テープTTよりドラム回転周期に同期
したコントロール信号25aが再生され、この信号がキ
ャプスタン制御手段25に供給される。そして、キャプ
スタンモータ26の一回転当り所定の個数のパルスを発
生させる検出手段27(いわゆるFG)によりキャプス
タンモータ26の回転速度を検出し、この信号27aを
可変分周手段28に供給している。可変分周手段28は
変速再生速度に対応した速度制御信号28cに基づいて
分周比を決定し、信号27aを分周している。そして、
分周された信号28aがキャプスタン制御手段25に供
給され、ここで信号28aとコントロール信号25aと
を位相比較して得た誤差信号に基づいて駆動信号25b
を生成し、この信号によりキャプスタンモータ26を制
御している。
【0080】尚、上述した実施例において、変速再生時
の磁気テープ走行速度は回転ドラムの回転位相と同期し
ていることを前提として説明したが、第1,第2の実施
例で述べた磁気テープ走行速度とヘッド幅の条件を満た
す限り、磁気テープ走行速度と回転ドラムの回転位相と
が非同期であっても良いことは勿論であり、係る場合に
は磁気テープ走行速度と回転ドラムの回転位相とのずれ
に応じて画面の書き替わりが再生画面上で検知されるこ
とがあり、例えば、再生画面の上部より下部に書き替わ
りの境目が流れていくように検知される。しかしなが
ら、非同期とすることで、走査の回数は増加するものの
一画面を確実に構成するこができるため、ノイズバーの
ない再生画面を得ることができ、特に、S/Nを重視し
て上記した閾値を高いレベルに設定する場合に好適であ
る。
【0081】尚、上述した実施例において、磁気ヘッド
WP1とWQ2、及び磁気ヘッドWP2とWQ1は図2
2及び図23に図示する如く略同一角度に取り付けた
が、磁気ヘッドWP1に対してWQ2を、磁気ヘッドW
P2に対してWQ1をドラム回転方向に対して所定角度
だけ後行するよう取り付けても良いことは勿論であり、
係る場合、第1の再生信号3aは該所定角度の相当する
期間だけ遅延して検波手段20に供給すると共に磁気ヘ
ッドWP1,WP2から第1,第3のフレームメモリ1
3,15の間に該所定角度の相当する期間だけ遅延させ
る遅延手段を介挿すれば良い。即ち、上述した第1〜第
5実施例においては同時再生された第1,第2の再生信
号に基づいて出力映像信号を生成していたが、上記した
ように磁気ヘッドを離間して配設する場合も想定すれ
ば、磁気テープ上の隣接する位置から再生された第1,
第2の再生信号に基づいて出力映像信号を生成すると考
えれば良いことは勿論である。
【0082】尚、上述した実施例にて説明した映像信号
再生装置は、再生系のみ有するものに限定されるもので
はなく、映像信号記録再生装置中の再生系に相当するも
のであっても良いことは勿論である。
【0083】尚、上述した実施例においては、変速再生
速度が±1倍速以上について説明したが±1倍速以下つ
まり2n+1±m/M倍の場合も全く同様であることは
勿論である。
【0084】上述したように請求項1,7に記載した本
発明の構成によれば、特に、磁気テープの走行速度を記
録時の2n+1±m/M倍(但し、nは0以上の整数、
0<m/M≦1/3或いは0<m/M<1/3)に設定
するので、同時再生のタイミングが走査毎に一部重複さ
せることができ、ノイズバーの無い変速再生を実現でき
るという効果があり、特に、m/M=1/3の場合には
6走査で一画面を構成することができるので、スムーズ
な再生画面を得ることができるという効果がある。更
に、セグメントを判別する必要がないので、セグメント
判別のための信号を1トラックに複数回挿入する必要が
なく、記録媒体の利用効率を向上できるという効果があ
る。また、請求項2,8に記載した本発明の構成によれ
ば、請求項1,7に記載した効果と同様の効果に加え、
同時再生のタイミングが走査毎に重複しなくとも、TV
の飛び越し走査の如く一画面を構成することができると
いう効果がある。
【0085】また、上述したように請求項3,9に記載
した本発明の構成によれば、特に、磁気テープの走行速
度を記録時の2n+1±m/M倍(但し、nは0以上の
整数、0<m/M≦(1+Q)/6)に設定するので、
基準トラック幅と同一のヘッド幅を有する磁気ヘッドを
用いて記録し、トラック幅に対してQ倍のヘッド幅を有
する磁気ヘッドを用いて再生する際にノイズバーの無い
変速再生を実現できるという効果があり、更に、セグメ
ントを判別する必要がないので、セグメント判別のため
の信号を1トラックに複数回挿入する必要がなく、記録
媒体の利用効率を向上できるという効果がある。また、
請求項4,10に記載した本発明の構成によれば、請求
項3,9に記載した効果と同様の効果に加え、同時再生
のタイミングが走査毎に重複しなくとも、TVの飛び越
し走査の如く一画面を構成することができるという効果
がある。
【0086】また、上述したように請求項5,11に記
載した本発明の構成によれば、特に、磁気テープの走行
速度を記録時の2n+1±m/M倍(但し、nは0以上
の整数、0<m/M≦(P+Q)/6)に設定するの
で、基準トラック幅に対しP倍のヘッド幅を有する磁気
ヘッドを用いて記録し、トラック幅に対してQ倍のヘッ
ド幅を有する磁気ヘッドを用いて再生する際にノイズバ
ーの無い変速再生を実現できるという効果があり、更
に、セグメントを判別する必要がないので、セグメント
判別のための信号を1トラックに複数回挿入する必要が
なく、記録媒体の利用効率を向上できるという効果があ
る。また、請求項6,12に記載した本発明の構成によ
れば、請求項5,11に記載した効果と同様の効果に加
え、同時再生のタイミングが走査毎に重複しなくとも、
TVの飛び越し走査の如く一画面を構成することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】正方向の可変速再生を説明するためのテープパ
ターン図である。
【図2】逆方向の可変速再生を説明するためのテープパ
ターン図である。
【図3】正方向の可変速再生を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図4】逆方向の可変速再生を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図5】偶数倍速度を説明するためのタイミングチャー
トである。
【図6】奇数倍速度を説明するためのタイミングチャー
トである。
【図7】ノイズレスの変速再生速度の一例を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図8】ノイズレスの変速再生速度の他の例を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図9】基準トラック幅で記録された磁気テープをQ倍
のヘッド幅を有する磁気ヘッドで再生する際の再生期間
を説明するための概念図である。
【図10】基準トラック幅で記録された磁気テープをQ
倍のヘッド幅を有する磁気ヘッドで再生する際の同時再
生期間を説明するための波形図である。
【図11】5走査で一画面を構成する変速再生速度の一
例を説明するためのタイミングチャートである。
【図12】P倍のトラック幅で記録された磁気テープを
基準トラック幅と同一のヘッド幅を有する磁気ヘッドで
再生する際の再生期間を説明するための概念図である。
【図13】P倍のトラック幅で記録された磁気テープを
基準トラック幅と同一のヘッド幅を有する磁気ヘッドで
再生する際の同時再生期間を説明するための波形図であ
る。
【図14】P倍のトラック幅で記録された磁気テープを
Q倍のヘッド幅を有する磁気ヘッドで再生する際の再生
期間を説明するための概念図である。
【図15】P倍のトラック幅で記録された磁気テープを
Q倍のヘッド幅を有する磁気ヘッドで再生する際の同時
再生期間を説明するための波形図である。
【図16】第5実施例におけるノイズバーの発生を説明
するための図である。
【図17】第5実施例におけるノイズレスの変速再生速
度を説明するための図である。
【図18】第5実施例におけるノイズバーのある変速再
生速度を説明するためのタイミングチャートである。
【図19】第5実施例におけるノイズレスの変速再生速
度の一例を説明するためのタイミングチャートである。
【図20】第6実施例におけるノイズレスの変速再生速
度の一例を説明するためのタイミングチャートである。
【図21】本発明に係る映像信号再生装置の一実施例を
説明するためのブロック図である。
【図22】回転ドラム上の磁気ヘッド配置を説明するた
めの平面図である。
【図23】磁気ヘッドの高さ方向の配置を説明するため
の概念図である。
【図24】磁気ヘッドで形成されるテープパターン図で
ある。
【図25】映像信号トラックに記録される第1,第2の
TCI信号の波形図である。
【図26】ライン番号を説明するためのテープパターン
図である。
【符号の説明】
WP1,WP2 磁気ヘッド(第1の磁気ヘッド組) WQ1,WQ2 磁気ヘッド(第2の磁気ヘッド組) TT 磁気テープ 3a 第1の再生信号 8a 第2の再生信号 17a,18a,19a 出力PR,PB,Y信号(出
力映像信号) 24a 第1の制御信号 AA 制御信号発生手段 DF 第2の制御信号 13〜16 第1〜第4のフレームメモリ(メモリ手
段) 25 キャプスタン制御手段(走行制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/783 G11B 5/027 501 H04N 5/92 H04N 5/93

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のフィールドに係る第1の映像信号を
    第1のアジマス角で第1のトラックに、該第1のフィー
    ルドに係る第2の映像信号を第2のアジマス角で第2の
    トラックに、該第1のフィールドに係る音声信号を第3
    のアジマス角で第3のトラックに、第2のフィールドに
    係る該第1の映像信号を該第2のアジマス角で第4のト
    ラックに、該第2のフィールドに係る該第2の映像信号
    を該第1のアジマス角で第5のトラックに、該第2のフ
    ィールドに係る音声信号を第4のアジマス角で第6のト
    ラックに順次繰り返し記録した磁気テープを記録時と異
    なる磁気テープ走行速度で変速再生する映像信号再生方
    法であって、 該第1,第2のアジマス角を有し回転ドラム上に180
    °対向して夫々配設された第1の磁気ヘッド組を用いて
    該磁気テープより第1の再生信号を再生し、 該第1,第2のアジマス角を有し回転ドラム上に180
    °対向して夫々配設された第2の磁気ヘッド組を用いて
    該磁気テープより第2の再生信号を再生し、 該磁気テープ上の隣接する位置より再生された該第1,
    第2の再生信号に基づいて出力映像信号を再生し、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、0<m/M<1
    /3)に設定したことを特徴とする映像信号再生方法。
  2. 【請求項2】磁気テープを記録時と異なる磁気テープ走
    行速度で変速再生する映像信号再生方法であって、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、Mは2以上の整
    数、m、kは1以上の整数、M>mで互いに素数、且
    つ、m/M=2k/TとしたときT>6(但し、Tは整
    数))に設定したことを特徴とする請求項1に記載した
    映像信号再生方法。
  3. 【請求項3】第1のフィールドに係る第1の映像信号を
    第1のアジマス角で第1のトラックに、該第1のフィー
    ルドに係る第2の映像信号を第2のアジマス角で第2の
    トラックに、該第1のフィールドに係る音声信号を第3
    のアジマス角で第3のトラックに、第2のフィールドに
    係る該第1の映像信号を該第2のアジマス角で第4のト
    ラックに、該第2のフィールドに係る該第2の映像信号
    を該第1のアジマス角で第5のトラックに、該第2のフ
    ィールドに係る音声信号を第4のアジマス角で第6のト
    ラックに順次繰り返し記録した磁気テープを記録時と異
    なる磁気テープ走行速度で変速再生する映像信号再生方
    法であって、 該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第1,第4の
    トラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫
    々有し、且つ、回転ドラム上に180°対向して夫々配
    設された第1の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより
    第1の再生信号を再生し、 該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第2,第5の
    トラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫
    々有し、且つ、該回転ドラム上に180°対向して夫々
    配設された第2の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープよ
    り第2の再生信号を再生し、 該磁気テープ上の隣接する位置より再生された該第1,
    第2の再生信号に基づいて出力映像信号を再生し、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、0<m/M≦
    (1+Q)/6)に設定したことを特徴とする映像信号
    再生方法。
  4. 【請求項4】磁気テープを記録時と異なる磁気テープ走
    行速度で変速再生する映像信号再生方法であって、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、Mは2以上の整
    数、m、kは1以上の整数、M>mで互いに素数、且
    つ、m/M=2k/TとしたときT≧12/(1+Q)
    (但し、Tは整数))に設定したことを特徴とする請求
    項3に記載した映像信号再生方法。
  5. 【請求項5】第1のフィールドに係る第1の映像信号を
    第1のアジマス角で基準トラック幅に対してP倍のトラ
    ック幅を有する第1のトラックに、該第1のフィールド
    に係る第2の映像信号を第2のアジマス角で該基準トラ
    ック幅に対してP倍のトラック幅を有する第2のトラッ
    クに、該第1のフィールドに係る音声信号を第3のアジ
    マス角で第3のトラックに、第2のフィールドに係る該
    第1の映像信号を該第2のアジマス角で該基準トラック
    幅に対してP倍のトラック幅を有する第4のトラック
    に、該第2のフィールドに係る該第2の映像信号を該第
    1のアジマス角で該基準トラック幅に対してP倍のトラ
    ック幅を有する第5のトラックに、該第2のフィールド
    に係る音声信号を第4のアジマス角で第6のトラックに
    順次繰り返し記録した磁気テープを記録時と異なる磁気
    テープ走行速度で変速再生する映像信号再生方法であっ
    て、 該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第1,第4の
    トラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫
    々有し、且つ、回転ドラム上に180°対向して夫々配
    設された第1の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより
    第1の再生信号を再生し、 該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第2,第5の
    トラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫
    々有し、且つ、該回転ドラム上に180°対向して夫々
    配設された第2の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープよ
    り第2の再生信号を再生し、 該磁気テープ上の隣接する位置より再生された該第1,
    第2の再生信号に基づいて出力映像信号を再生し、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、0<m/M≦
    (P+Q)/6)に設定したことを特徴とする映像信号
    再生方法。
  6. 【請求項6】磁気テープを記録時と異なる磁気テープ走
    行速度で変速再生する映像信号再生方法であって、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、Mは2以上の整
    数、m、kは1以上の整数、M>mで互いに素数、且
    つ、m/M=2k/TとしたときT≧12/(P+Q)
    (但し、Tは整数))に設定したことを特徴とする請求
    項5に記載した映像信号再生方法。
  7. 【請求項7】第1のフィールドに係る第1の映像信号を
    第1のアジマス角で第1のトラックに、該第1のフィー
    ルドに係る第2の映像信号を第2のアジマス角で第2の
    トラックに、該第1のフィールドに係る音声信号を第3
    のアジマス角で第3のトラックに、第2のフィールドに
    係る該第1の映像信号を該第2のアジマス角で第4のト
    ラックに、該第2のフィールドに係る該第2の映像信号
    を該第1のアジマス角で第5のトラックに、該第2のフ
    ィールドに係る音声信号を第4のアジマス角で第6のト
    ラックに順次繰り返し記録した磁気テープを記録時と異
    なる磁気テープ走行速度で変速再生する映像信号再生装
    置であって、 該第1,第2のアジマス角を有し回転ドラム上に180
    °対向して夫々配設された第1の磁気ヘッド組を用いて
    該磁気テープより第1の再生信号を再生する手段と、 該第1,第2のアジマス角を有し回転ドラム上に180
    °対向して夫々配設された第2の磁気ヘッド組を用いて
    該磁気テープより第2の再生信号を再生する手段と、 該磁気テープ上の隣接する位置より再生された該第1,
    第2の再生信号が所定の閾値以上のレベルで再生される
    期間を特定する第1の制御信号を発生する制御信号発生
    手段と、 該第1の制御信号と該回転ドラムの回転位相を表す第2
    の制御信号とに基づいて書き込み制御され、該第1,第
    2の再生信号に所定の信号処理を施して得た信号を格納
    するメモリ手段と、 該メモリ手段の出力信号に基づいて出力映像信号を生成
    する出力映像信号生成手段と、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、0<m/M≦1
    /3)に制御する走行制御手段を有することを特徴とす
    る映像信号再生装置。
  8. 【請求項8】磁気テープを記録時と異なる磁気テープ走
    行速度で変速再生する映像信号再生装置であって、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、Mは2以上の整
    数、m、kは1以上の整数、M>mで互いに素数、且
    つ、m/M=2k/TとしたときT≧6(但し、Tは整
    数))に制御する走行制御手段を有することを特徴とす
    る請求項7に記載した映像信号再生装置。
  9. 【請求項9】第1のフィールドに係る第1の映像信号を
    第1のアジマス角で第1のトラックに、該第1のフィー
    ルドに係る第2の映像信号を第2のアジマス角で第2の
    トラツクに、該第1のフィールドに係る音声信号を第3
    のアジマス角で第3のトラックに、第2のフィールドに
    係る該第1の映像信号を該第2のアジマス角で第4のト
    ラツクに、該第2のフィールドに係る該第2の映像信号
    を該第1のアジマス角で第5のトラックに、該第2のフ
    ィールドに係る音声信号を第4のアジマス角で第6のト
    ラックに順次繰り返し記録した磁気テープを記録時と異
    なる磁気テープ走行速度で変速再生する映像信号再生装
    置であって、 該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第1,第4の
    トラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫
    々有し、且つ、回転ドラム上に180°対向して夫々配
    設された第1の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより
    第1の再生信号を再生する手段と、 該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第2,第5の
    トラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫
    々有し、且つ、該回転ドラム上に180°対向して夫々
    配設された第2の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープよ
    り第2の再生信号を再生する手段と、 該磁気テープ上の隣接する位置より再生された該第1,
    第2の再生信号が所定の閾値以上のレベルで再生される
    期間を特定する第1の制御信号を発生する制御信号発生
    手段と、 該第1の制御信号と該回転ドラムの回転位相を表す第2
    の制御信号とに基づいて書き込み制御され、該第1,第
    2の再生信号に所定の信号処理を施して得た信号を格納
    するメモリ手段と、 該メモリ手段の出力信号に基づいて出力映像信号を生成
    する出力映像信号生成手段と、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、0<m/M≦
    (1+Q)/6)に制御する走行制御手段を有すること
    を特徴とする映像信号再生装置。
  10. 【請求項10】磁気テープを記録時と異なる磁気テープ
    走行速度で変速再生する映像信号再生装置であって、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、Mは2以上の整
    数、m、kは1以上の整数、M>mで互いに素数、且
    つ、m/M=2k/TとしたときT≧12/(1+Q)
    (但し、Tは整数))に制御する走行制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項9に記載した映像信号再生装
    置。
  11. 【請求項11】第1のフィールドに係る第1の映像信号
    を第1のアジマス角で基準トラック幅に対してP倍のト
    ラック幅を有する第1のトラックに、該第1のフィール
    ドに係る第2の映像信号を第2のアジマス角で該基準ト
    ラック幅に対してP倍のトラック幅を有する第2のトラ
    ックに、該第1のフィールドに係る音声信号を第3のア
    ジマス角で第3のトラックに、第2のフィールドに係る
    該第1の映像信号を該第2のアジマス角で該基準トラッ
    ク幅に対してP倍のトラック幅を有する第4のトラック
    に、該第2のフィールドに係る該第2の映像信号を該第
    1のアジマス角で該基準トラック幅に対してP倍のトラ
    ック幅を有する第5のトラックに、該第2のフィールド
    に係る音声信号を第4のアジマス角で第6のトラックに
    順次繰り返し記録した磁気テープを記録時と異なる磁気
    テープ走行速度で変速再生する映像信号再生装置であっ
    て、 該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第1,第4の
    トラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫
    々有し、且つ、回転ドラム上に180°対向して夫々配
    設された第1の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープより
    第1の再生信号を再生する手段と、 該第1,第2のアジマス角を夫々有し、該第2,第5の
    トラックに係るトラック幅に対してQ倍のヘッド幅を夫
    々有し、且つ、該回転ドラム上に180°対向して夫々
    配設された第2の磁気ヘッド組を用いて該磁気テープよ
    り第2の再生信号を再生する手段と、 該磁気テープ上の隣接する位置より再生された該第1,
    第2の再生信号が所定の閾値以上のレベルで再生される
    期間を特定する第1の制御信号を発生する制御信号発生
    手段と、 該第1の制御信号と該回転ドラムの回転位相を表す第2
    の制御信号とに基づいて書き込み制御され、該第1,第
    2の再生信号に所定の信号処理を施して得た信号を格納
    するメモリ手段と、 該メモリ手段の出力信号に基づいて出力映像信号を生成
    する出力映像信号生成手段と、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、0<m/M≦
    (P+Q)/6)に制御する走行制御手段を有すること
    を特徴とする映像信号再生装置。
  12. 【請求項12】磁気テープを記録時と異なる磁気テープ
    走行速度で変速再生する映像信号再生装置であって、 変速再生時の該磁気テープ走行速度を記録時の2n+1
    ±m/M倍(但し、nは0以上の整数、Mは2以上の整
    数、m、kは1以上の整数、M>mで互いに素数、且
    つ、m/M=2k/TとしたときT≧12/(P+Q)
    (但し、Tは整数))に制御する走行制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項11に記載した映像信号再生装
    置。
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