JP3060711B2 - 能動型騒音制御装置 - Google Patents

能動型騒音制御装置

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JP3060711B2 JP4091105A JP9110592A JP3060711B2 JP 3060711 B2 JP3060711 B2 JP 3060711B2 JP 4091105 A JP4091105 A JP 4091105A JP 9110592 A JP9110592 A JP 9110592A JP 3060711 B2 JP3060711 B2 JP 3060711B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送風機から発せられ
る騒音に制御音源から発せられる制御音を干渉させるこ
とにより騒音の低減を図る能動型騒音制御装置に関し、
特に、送風機の騒音発生状態を表す基準信号に基づいて
制御音を生成する装置において、その騒音の発生状態と
のコヒーレンスの大きい基準信号を検出し、良好な騒音
低減制御を行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】車両に適用される空調装置のように、単
に安定時の熱負荷のみではなく、夏期炎天下からの急速
冷房,冬期の暖気運転なしでの急速暖房等の過度条件下
での使用や、極寒地でのデフロスタ機能等を考慮しなけ
ればならない空調装置にあっては、その送風機には大き
な負荷が要求されるため、これが大きな騒音源となって
いる。
【0003】そして、送風機から発せられる騒音の低減
を図る従来の能動型騒音制御装置として、特開昭61−
247509号公報(第1従来例)、特開昭62−56
995号公報(第2従来例)等に記載されたものがあ
り、これら従来の能動型騒音制御装置は、送風機の騒音
発生状態を表す基準信号に基づいて、その騒音を打ち消
すような制御音を生成するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の能動型騒音制御装置にあっては、基準信号を生成す
るために送風機の騒音発生状態を検出する装置が、第1
従来例では送風機の近傍のダクト内壁に、第2従来例で
は騒音源の一つである内気吸い込み口の近傍に配設され
ていたため、現実の騒音の発生状態と生成された基準信
号とのコヒーレンスが小さく、精度の高い騒音低減制御
が行えないという不具合がある。
【0005】即ち、送風機で発生する騒音は回転する羽
根の全域に渡っているため、上記第1従来例又は第2従
来例のように一点で音圧を測定しても騒音源全体の騒音
特性を検出したことにはならないし、騒音源からの距離
が離れるに従ってノイズ成分が増大してしまうからであ
る。また、単にケーシング内に配設された検出装置は空
気の脈動流の影響を受けて誤差の多い信号を検出してし
まうし、上記第1従来例のようにダクトの内壁に検出装
置が配設されると、低周波振動を主成分とするダクトを
形成する壁の周波数特性の影響を受けてしまうからであ
る。
【0006】この発明は、このような従来の技術が有す
る未解決の課題に着目してなされたものであって、コヒ
ーレンスの高い基準信号を生成することにより、精度の
高い騒音低減制御が行える能動型騒音制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載に係る発明である能動型騒音制御装置
は、送風機から騒音が伝達される空間に制御音を発生可
能な制御音源と、前記送風機の騒音発生状態を検出し基
準信号として出力する騒音発生状態検出手段と、前記空
間内の所定位置における残留騒音を検出する残留騒音検
出手段と、前記基準信号及び前記残留騒音に基づいて前
記空間内の騒音が低減するように前記制御音源を駆動さ
せる能動制御手段と、を備え前記騒音発生状態検出手
段を、マイクロフォンで構成し且つ前記送風機を駆動さ
せるモータの回転軸に設けた。
【0008】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明において、送風機を駆動させるモータの回
転軸を中空とし、その中空の回転軸の内側に騒音発生状
態検出手段を配設した。そして、請求項3記載の発明
は、上記請求項2記載の発明において、送風機を駆動さ
せるモータの回転軸の端部を、その端部よりも軸方向に
盛り上がり且つ周方向に連続した環状の隆起部で包囲し
た。
【0009】さらに、請求項4記載の発明は、上記請求
項2記載の発明において、送風機を駆動させるモータの
回転軸の端部に流線型のキャップを取り付けた。
【0010】
【作用】送風機を騒音源とする騒音は、送風機の羽根の
円周方向全体で発生することから、請求項1記載の発明
のように、騒音発生状態検出手段としてのマイクロフォ
ンを、送風機を駆動させるモータの軸に設けると、その
マイクロフォンは、円周方向に拡がる騒音源全体から等
距離で、且つ、騒音源から近距離に位置することにな
り、騒音源全体の騒音特性を、ノイズ成分の著しい増大
を招くことなく検出できる。
【0011】特に、請求項2記載の発明のように、モー
タの回転軸を中空とし、その回転軸の内側に騒音発生状
態検出手段を配設すれば、円周方向に拡がる騒音源全体
からさらに正確に等距離に位置することになり、しか
も、空気の脈動流の影響を受け難くなる。そして、請求
項3記載の発明のように、請求項2記載の発明におい
て、モータの回転軸の端部を、その端部よりも軸方向に
盛り上がり且つ周方向に連続した環状の隆起部で包囲す
ると、その隆起部で包囲された内側は、空気の移動が生
じない所謂死水域となるため、騒音発生状態検出手段
は、空気の脈動流の影響をさらに受け難くなる。
【0012】また、請求項4記載の発明にあっては、モ
ータの回転軸の端部に取り付けられた流線型のキャップ
は空気の脈動流に対する抵抗が小さいので、そのモータ
の回転軸の内側に配設された騒音発生状態検出手段は、
空気の脈動流の影響をさらに受け難くなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例を示す図で
あり、この実施例は、本発明に係る能動型騒音制御装置
を、車両用の空気調和システムの送風機から車室内に伝
達される騒音の低減を図る装置に適用したものである。
【0014】先ず、構成を説明する。図1は、この能動
型騒音制御装置1の全体構成を示すブロック図であっ
て、送風機20から騒音が伝達される空間としての車室
2内には、制御音源としてのM個のラウドスピーカLS
1 ,LS2 ,…,LSM と、残留騒音検出手段としての
L個のマイクロフォンMP1 ,MP2 ,…,MPL とが
それぞれ所定位置に配設されていて、各マイクロフォン
MP1 ,MP2 ,…,MPL によって音圧として検出さ
れた残留騒音信号e1 ,e2 ,…,eL が、マイクロコ
ンピュータや必要なインタフェース回路,メモリ等から
構成された能動制御手段としてのコントローラ10に供
給されている。
【0015】また、コントローラ10には、送風機20
で発生する騒音を検出する騒音発生状態検出手段として
のマイクロフォン21の出力である基準信号xも供給さ
れている。そして、コントローラ10は、基準信号xを
畳み込んでラウドスピーカLS1〜LSM を駆動するた
めの駆動信号y1 〜yM を生成するフィルタ係数可変の
M個の適応ディジタルフィルタWm (m=1,2,…,
M)と、各ラウドスピーカLS1 〜LSM 及びマイクロ
フォンMP1 〜MPL 間の伝達関数を有限インパルス応
答関数の形でモデル化したL×M個の伝達関数フィルタ
C^lm(l=1,2,…,L)と、各マイクロフォンM
1 〜MPL から供給される残留騒音信号e 1 〜eL
び基準信号xを各伝達関数フィルタC^lmで処理した値
lmに基づいて車室2内の騒音が低減するように適応デ
ィジタルフィルタWm の各フィルタ係数Wmi(i=0,
1,…,I−1:Iは適応ディジタルフィルタWm のタ
ップ数である。)を更新するフィルタ係数更新部11
と、を有している。
【0016】ここで、サンプリング時刻nにおける基準
信号をx(n)とすれば、適応ディジタルフィルタWm
で生成される駆動信号ym (n)は、下記の(1)式で
表される。 そして、本実施例では、適応ディジタルフィルタWm
フィルタ係数Wmiを、最急降下法の一つである最小平均
自乗アルゴリズム(LMSアルゴリズム:具体的には、
Filtered−X LMSアルゴリズム)に基づいて更新す
る。
【0017】即ち、送風機20から車室2内に伝達され
た騒音(一次音)をd(n)、伝達関数フィルタC^lm
の各フィルタ係数をC^lmj (j=0,1,…,J−
1:JはディジタルフィルタC^lmのタップ数であ
る。)とすれば、下記の(2)式が成立する。 次いで、評価関数Jeを、 とする。
【0018】この評価関数Jeを最小にするフィルタ係
数Wmiを求めるのがLMSアルゴリズムであり、具体的
には、評価関数Jeを各フィルタ係数Wmiについて偏微
分した値でフィルタ係数Wmiを更新する。そこで、上記
(3)式より、 となるが、上記(2)式より、 となり、この(5)式の右辺は、基準信号x(n)を伝
達関数フィルタC^lmで畳み込んだ値rlm(n)である
から、フィルタ係数Wmiの更新は、下記の(6)式のよ
うになる。
【0019】 なお、αは収束係数と呼ばれる係数であって、フィルタ
が最適に収束する速度やその安定性に関与する。
【0020】つまり、フィルタ係数更新部11は、上記
(6)式に基づいて、適応ディジタルフィルタWm のフ
ィルタ係数Wmiを更新する。図2は、車両用の空気調和
システムに含まれる送風機20の構成を示す断面図であ
る。即ち、この送風機20は公知の遠心送風機であっ
て、そのケーシング22内には、図中上下方向に延びる
軸回りに回転するファンブレード23が設けられてい
る。
【0021】そして、ケーシング22には、ファンブレ
ード23の空気吐出側である外周面に対向するように空
気吐出口24が形成され、その空気吐出口24の下流側
には、図示しないヒータユニットやクーラユニット等の
空気調和装置が配設され、さらにそれら空気調和装置の
下流側が、図示しないダクト等を介して車室2内に調和
された空気を供給するノズルに通じている。
【0022】また、ケーシング22の内面には、ファン
ブレード23の空気吸入側である上端面に向けて空気を
案内する空気案内板22aが形成されている。さらに、
その空気案内板22aよりも上流側のケーシング22に
は、車両外部から空気を導入する外気導入口25と、車
室2内から空気を導入する内気導入口26とが形成さ
れ、外気導入口25の内側には、外気導入の割合を調整
するダンパ27が設けられている。
【0023】一方、ファンブレード23の下方には、こ
のファンブレード23を回転させるための電動モータ3
0が、ケーシング22外面に固定されたモータケーシン
グ22bに収容された状態で配設されていて、その電動
モータ30の回転軸31が、ファンブレード23のボス
23Aに結合されている。なお、ボス23Aの中心部分
は上下方向に貫通している。
【0024】従って、電動モータ30に駆動電流が供給
されて回転軸31に回転駆動力が生じれば、ファンブレ
ード23が回転し、その上端面側から吸い込まれた空気
が加圧され、空気吐出口24から空気調和装置に加圧空
気が供給される。さらに、ファンブレード23のボス2
3Aには、回転軸31の端部よりも軸方向(図2上方)
に盛り上がり、且つ、周方向に連続した環状の隆起部2
3Bが回転軸31の先端部を包囲するように形成されて
いて、その隆起部23Bの内側に回転軸31の先端部に
向けて傾斜した凹陥部23Cを形成している。
【0025】一方、電動モータ30の回転軸31は、中
空の円筒形の軸であって、その先端部がファンブレード
23のボス23Aに結合され、その中途部分がラジアル
軸受32及び支持部材33を介してケーシング22に回
転自在に支持されている。さらに、回転軸31は、電動
モータ30の下方からモータ外部に突出していて、その
モータ外部に突出した他端部が、スラスト軸受34を介
して電動モータ30を覆うモータケーシング22aに回
転自在に支持されている。
【0026】なお、凹陥部23Cと回転軸31の内側と
の間は、1kHz以下の周波数には全く影響のないアル
ミ箔等の薄い金属膜23Dによって隔離されている。そ
して、その中空の回転軸31内には、基準信号伝達用の
コードが内在したコード軸35が、軸受36,37を介
して回転軸31に対して相対的に回転自在に配設されて
いて、そのコード軸35の先端部には、回転軸31の先
端部分に位置するように、基準信号xを出力するマイク
ロフォン21が固定されている。なお、コード軸35の
他端側は、回転軸31の他端部からさらにモータケーシ
ング22bの外部に延びている。
【0027】次に、本実施例の動作を説明する。電動モ
ータ30に駆動電流が供給されファンブレード23が回
転し、加圧空気が空気吐出口24から吐き出されると、
このファンブレード23の外周面全域で騒音が発生し、
これが車室2内に伝達される。一方、送風機20のファ
ンブレード23で騒音が発生すると、その騒音がマイク
ロフォン21で検出され基準信号xとしてコントローラ
10に供給され、そのコントローラ10内の適応ディジ
タルフィルタWm と基準信号xとが畳み込まれて駆動信
号y1 〜yM が生成され、その生成された駆動信号y1
〜yM がラウドスピーカLS1 〜LSM に供給される。
【0028】すると、ラウドスピーカLS1 〜LSM
ら車室2内に制御音が発生するが、制御開始直後は適応
ディジタルフィルタWm の各フィルタ係数Wmiが最適な
値に収束しているとは限らないので、必ずしも車室2内
に伝達された騒音が低減されるとはいえない。しかし、
基準信号xと伝達関数フィルタC^lmとを畳み込んで生
成された処理信号rlmと、残留騒音信号e1 〜el とが
フィルタ係数更新部11に供給されると、そのフィルタ
係数更新部11が、上述したLMSアルゴリズムに基づ
いて適応ディジタルフィルタWm の各フィルタ係数Wmi
を適宜更新していくため、各フィルタ係数Wmiは最適値
に向かって収束していく。
【0029】この結果、送風機20から車室2内に伝達
される騒音がラウドスピーカLS1〜LSM から発せら
れる制御音によって打ち消されるから、車室2内の騒音
の低減が図られる。そして、本実施例では、基準信号x
を生成するマイクロフォン21を、ファンブレード23
を回転駆動させる電動モータ30の回転軸31の内側に
配設しているため、送風機20における主な騒音源であ
るファンブレード23の外周面全体から等距離の位置に
おいて騒音を検出することになるし、しかも、回転軸3
1の内側であれば騒音源としてのファンブレード23の
外周面から近距離であるから、ファンブレード23の外
周面で発生する騒音全体の特性を、ノイズ成分の著しい
増大を招くことなく検出できる。
【0030】つまり、本実施例の構成であれば、送風機
20で実際に発生する騒音とマイクロフォン21が出力
する基準信号xとの間に高いコヒーレンスが得られるか
ら、良好な騒音低減制御が行える。さらに、マイクロフ
ォン21は、回転軸31の内側に配設され、且つ、その
回転軸31の先端部はボス23Aの凹陥部23Cの内側
に位置しているため、ファンブレード23の回転駆動時
であっても、凹陥部23Cの内側は空気の流れの中にあ
って死水域となり、マイクロフォン21は空気の脈動流
の影響を直接受けずに済み、ノイズ成分の少ない基準信
号xを生成することができる。しかも、本実施例では、
回転軸31の先端部分を金属膜23Dで覆っているた
め、空気の脈動流の影響を皆無とすることもでき、極め
てノイズ成分の少ない基準信号xを生成することがで
き、高精度の騒音低減制御が行える。
【0031】そして、マイクロフォン21が回転軸31
の内側に配設されていれば、低周波振動を主成分とする
ケーシング22を構成する壁の周波数特性の影響を受け
ることもない。図3は本発明の第2実施例を示す図であ
り、上記第1実施例の図2と同様に、車両用の空気調和
システムに含まれる送風機20の構成を示す断面図であ
る。
【0032】即ち、上記第1実施例では、ファンブレー
ド23のボス23Aに環状の隆起部23Bを形成するこ
とにより、死水域となる凹陥部23Cを形成し、マイク
ロフォン21に対する空気の脈動流の影響が低減される
ようにしているが、本実施例では、環状の隆起部23B
を形成する代わりに、回転軸31の先端部に、流線形の
キャップとしての砲弾形状のノイズコーン40を取り付
けたものである。
【0033】そして、ノイズコーン40の側面には、フ
ァンブレード23で発生した騒音の音圧信号を通過させ
るのに十分な寸法を有する帯状のスリット又はメッシュ
状の小孔からなる貫通孔40aが形成されている。この
ような構成であれば、空気の流れの中にあって気流音が
発生し難いノイズコーン40によって空気の脈動流によ
る気流音を最小限にすることができるから、ボス23A
を上記第1実施例のように特殊な形状に加工することな
く、マイクロフォン21に対する空気の脈動流の影響を
低減することができる。
【0034】さらに、本実施例においても、上記第1実
施例のように、貫通孔40a又は回転軸31の先端部
を、1kHz以下の周波数には全く影響のないアルミ箔
等の薄い金属膜等で覆えば、脈動流の影響を極めて小さ
くすることができ、よりノイズ成分の少ない基準信号x
を生成することができる。その他の作用効果は、上記第
1実施例と同様である。
【0035】なお、上記各実施例では、車両用の空気調
和システムの送風機から車室内に伝達される騒音の低減
を図る装置に本発明を適用した場合について説明した
が、本発明の適用対象はこれに限定されるものではな
く、送風機から騒音が伝達される他の空間であってもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送風機の騒音発生状態を検出する手段をマイクロフォン
で構成すると共に、そのマイクロフォンを、その送風機
を駆動するモータの回転軸に設けたため、送風機で実際
に発生する騒音と生成された基準信号との間に高いコヒ
ーレンスが得られるから、良好な騒音低減制御が行える
という効果がある。
【0037】特に、請求項3又は請求項4記載の発明で
あれば、騒音発生状態検出手段に対する空気の脈動流の
影響を極めて小さくすることができるから、よりノイズ
成分の少ない基準信号を生成することができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示すブロック
図である。
【図2】第1実施例における送風機の構成を示す断面図
である。
【図3】第2実施例における送風機の構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 能動型騒音制御装置 2 車室(空間) 10 コントローラ(能動制御手段) 11 フィルタ係数更新部 20 送風機 21 マイクロフォン(騒音発生状態検出手
段) 23 ファンブレード 23A ボス 23B 環状の隆起部 23C 凹陥部 30 電動モータ 31 回転軸 40 ノイズコーン(流線型のキャップ) LS1 〜LSM ラウドスピーカ(制御音源) MP1 〜MPL マイクロフォン(残留騒音検出手段) Wm 適応ディジタルフィルタ C^lm 伝達関数フィルタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−159406(JP,A) 特開 平4−31699(JP,A) 特開 平4−47200(JP,A) 特開 平1−257798(JP,A) 特開 平1−147235(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 11/178 F24F 13/02 F16L 55/04 E04F 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風機から騒音が伝達される空間に制御
    音を発生可能な制御音源と、前記送風機の騒音発生状態
    を検出し基準信号として出力する騒音発生状態検出手段
    と、前記空間内の所定位置における残留騒音を検出する
    残留騒音検出手段と、前記基準信号及び前記残留騒音に
    基づいて前記空間内の騒音が低減するように前記制御音
    源を駆動させる能動制御手段と、を備え 前記騒音発生状態検出手段を、マイクロフォンで構成し
    且つ前記送風機を駆動させるモータの回転軸に設けたこ
    とを特徴とする能動型騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 送風機を駆動させるモータの回転軸を中
    空とし、その中空の回転軸の内側に騒音発生状態検出手
    段を配設した請求項1記載の能動型騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 送風機を駆動させるモータの回転軸の端
    部を、その端部よりも軸方向に盛り上がり且つ周方向に
    連続した環状の隆起部で包囲した請求項2記載の能動型
    騒音制御装置。
  4. 【請求項4】 送風機を駆動させるモータの回転軸の端
    部に流線型のキャップを取り付けた請求項2記載の能動
    型騒音制御装置。
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