JP3059693U - ブラウン管放電装置 - Google Patents

ブラウン管放電装置

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JP3059693U JP1998009714U JP971498U JP3059693U JP 3059693 U JP3059693 U JP 3059693U JP 1998009714 U JP1998009714 U JP 1998009714U JP 971498 U JP971498 U JP 971498U JP 3059693 U JP3059693 U JP 3059693U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源オフ時にイナズマ状の光を表示させない
ようにする構成はあったが、垂直パルス駆動方式の垂直
IC等が前提となっており、垂直ランプ駆動方式のもの
に適用することができなかった。 【解決手段】 垂直IC61に備えられたオペアンプ6
1aは、1チップIC30からの垂直ランプ信号を非反
転入力端子側に入力するとともに、出力の一部を折り返
して反転入力端子側に負帰還入力しつつ差動増幅して垂
直偏向コイルDYに供給しており、電源オフ時にスポッ
トキラー回路63によってブラウン管40に残存する電
荷を放出させるときに、スポットキラー回路63の作動
を指示するスポットキラーパルス信号を利用してスイッ
チングトランジスタT1を導通させ、オペアンプ61a
の負帰還入力側をグランドに落とすことにより、垂直出
力信号のセンターDC値を増加させるとともに振幅を拡
大するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ブラウン管放電装置に関し、特に、いわゆるスポットキラー機能を 備えたブラウン管放電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のブラウン管放電装置においては、本願出願人による特願平9− 50465号公報において、図5に示すものが開示されている。 同図において、1チップIC1にて同期分離して得られた垂直パルス信号は、 垂直駆動信号出力端子1aを介して出力され、垂直偏向用IC2の垂直トリガ入 力端子2aを介して入力される。この垂直偏向用IC2は、垂直パルス信号の入 力に基づいてのこぎり波状の電圧信号を生成し、垂直振幅制御端子2bを介して 出力するものであり、こののこぎり波状信号を利用して垂直方向に電子ビームが ドライブされる。なお、同のこぎり波状信号においては、所定のセンター電位を 中心として上側が画面上方の走査位置に対応し、下側が画面下方の走査位置に対 応している。
【0003】 1チップIC1は、電源オフが指示されるとスポットキラー指令端子1bを介 してスポットキラー指令信号を出力し、これを受けたスポットキラー回路がブラ ウン管のアノードに残存する電荷を短時間で放出させるようになっている。むろ ん、放出された電荷が画面に衝突すると画面が一瞬光ることになるが、その衝突 点を固定してしまうと電源オフ毎に同一の衝突点に電荷が集中することになり、 ブラウン管を焼損させてしまうおそれがある。このため、電源オフが指示された 場合であっても垂直偏向用IC2を作動させて垂直ドライブを有効とし、これに よって放出される電荷を垂直方向に分散させるように構成されている。
【0004】 しかしながら、単に垂直ドライブを有効にするのみでは画面縦方向にイナズマ 状の光が表示されることになり、利用者によっては怖がる場合もあるし、何らか の故障ではないかなどと不安に思う場合もある。そこで、図5に示すものにおい ては、上述したスポットキラー指令信号の出力に応じてトランジスタQ1のコレ クタ−エミッタ間を導通させ、これによって垂直パルス信号伝送路を接地する。 すると、垂直トリガ入力端子2aの入力電圧はローレベルになって走査位置が画 面下方に移動する。一方、同垂直パルス信号伝送路が接地されると、トランジス タQ2のベース電圧が変化し、これによってトランジスタQ2のコレクタ−エミ ッタ間も導通してエミッタ電位が急激に低下する。すると、これに伴ってのこぎ り波状信号の振幅が急激に拡大することになり、画面の垂直サイズが拡大される 。すなわち、ブラウン管のアノードに残存する電荷が放出される際に、走査位置 が画面下方に移動されるので利用者の目に付きにくくなり、さらに、垂直サイズ が拡大されるので、画面が光ったとしても一瞬で発光点が画面枠外に押し出され ることになり、イナズマ状の光が表示されることはない。
【0005】 一方、特開平5−191753号公報に開示されたものにおいては、電源オフ 時に垂直同期信号に同期した一定のタイミングで画面を消すように構成されてお り、これによって画面の消え方の品位を向上することができるとしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の技術においては、次のような課題があった。 前者においては、垂直パルス駆動方式の垂直偏向IC等に適用されることを前 提としているため、いわゆる垂直ランプ駆動方式の垂直偏向IC等には適用する ことができなかった。なぜなら、この垂直ランプ駆動方式の垂直偏向IC等にお いては、垂直ランプ駆動信号を入力するとともに、出力の一部を折り返して負帰 還入力しつつ差動増幅出力するように構成されており、スポットキラー回路の作 動に同期して垂直ランプ駆動信号の入力路を接地しても同様の効果を得ることが できない。 一方、後者においては、一定のタイミングで画面が消えるものの、かかる構成 をもってしてイナズマ状の光を表示させないようにすることができるものではな い
【0007】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、垂直ランプ駆動方式の垂直 偏向IC等に適用することが可能であり、かつ、電源オフ時においてブラウン管 を保護しつつイナズマ状の光を表示させないようにすることが可能なブラウン管 放電装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、垂直方向の振幅を制御す るための垂直ランプ信号を入力するとともに出力の一部を折り返して負帰還入力 しつつ同垂直ランプ信号を差動増幅して垂直偏向コイルに供給する垂直ランプ信 号差動増幅手段と、電源オフ時にブラウン管に残存する電荷を放出させるスポッ トキラー手段と、このスポットキラー手段と同期して上記垂直ランプ信号差動増 幅手段における負帰還入力路の電圧レベルをローレベルに引き込む負帰還入力路 電圧制御手段とを備えた構成としてある。
【0009】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、垂直ランプ信号差動 増幅手段は、垂直方向の振幅を制御するための垂直ランプ信号を入力するととも に出力の一部を折り返して負帰還入力しつつ同垂直ランプ信号を差動増幅して垂 直偏向コイルに供給しており、電源オフ時にスポットキラー手段がブラウン管に 残存する電荷を放出させる際に、これに同期して負帰還入力路電圧制御手段が垂 直ランプ信号差動増幅手段における負帰還入力路の電圧レベルをローレベルに引 き込む。すると、同負帰還入力路のDC電圧が急激に低下して垂直ランプ信号差 動増幅手段から出力される信号のセンターDC値が増加する。また、同時に上記 負帰還入力路のAC成分が失われることにもなり、出力される信号の振幅が拡大 する。
【0010】 すなわち、垂直ランプ信号作動増幅手段の出力信号においては、所定のセンタ ーDC値が画面垂直方向中程の走査位置に対応し、上側と下側に向かうにつれて 画面垂直方向端部の走査位置に対応しているため、上記センターDC値の増加に よって走査位置が画面垂直方向端部に移動するとともに、上記振幅の拡大によっ て画面の垂直サイズが拡大することになる。従って、スポットキラー手段による 電荷放出位置は画面枠外となる可能性が高くなるし、仮に画面枠内で電荷が放出 されたとしても、一瞬にして発光点は画面枠外に押し出されることになり、イナ ズマ状の光が画面に表示されることはない。
【0011】 ここにおける垂直パルス信号差動増幅手段の具体的な構成の一例として、請求 項2にかかる考案は、請求項1に記載のブラウン管放電装置において、上記垂直 ランプ信号差動増幅手段は、上記垂直ランプ信号を非反転入力端子側に入力する とともに、出力の一部を折り返して反転入力端子側に入力するオペアンプを備え た構成としてある。 上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、垂直パルス信号差動 増幅手段はオペアンプを備えており、同オペアンプの非反転入力端子側に垂直ラ ンプ信号が入力され、出力の一部が折り返されて反転入力端子側に入力されてい る。むろん、ここにおいて負帰還入力路電圧制御手段は、スポットキラー手段の 作動に同期して上記オペアンプにおける反転入力端子側の電圧レベルをローレベ ルに引き込むことになる。
【0012】 また、負帰還入力路電圧制御手段の具体的な構成の一例として、請求項3にか かる考案は、請求項1または請求項2のいずれかに記載のブラウン管放電装置に おいて、上記負帰還入力路電圧制御手段は、コレクタ側を上記負帰還入力路に接 続されるとともにエミッタ側を接地されたNPN形のスイッチングトランジスタ を備え、同スイッチングトランジスタのベースに上記スポットキラー手段の作動 を指示する信号を供給する構成としてある。 上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、負帰還入力路電圧制 御手段は、コレクタ側を上記負帰還入力路に接続されるとともにエミッタ側を接 地されたNPN形のスイッチングトランジスタを備えており、スポットキラー手 段の作動を指示する信号を同スイッチングトランジスタのベースに供給する。す ると、同スイッチングトランジスタのコレクタ−エミッタが導通し、上記負帰還 入力路が接地されてその電圧レベルがローレベルに引き込まれる。
【0013】 ところで、本考案の本来的な目的としては、垂直ランプ信号を入力するととも に出力の一部を折り返して負帰還入力しつつ同垂直ランプ信号を差動増幅して垂 直偏向コイルに供給する場合において、スポットキラー手段による発光点を画面 枠外に押し出すために、差動増幅出力のセンター電位を変化させるとともに、そ の振幅を拡大することができればよい。かかる点にかんがみ、請求項4にかかる 考案は、垂直方向の振幅を制御するための垂直ランプ信号を入力するとともに出 力の一部を折り返して負帰還入力しつつ同垂直ランプ信号を差動増幅して垂直偏 向コイルに供給する垂直ランプ信号差動増幅手段と、電源オフ時にブラウン管に 残存する電荷を放出させるスポットキラー手段と、このスポットキラー手段と同 期して上記垂直ランプ信号差動増幅手段から出力される信号のセンター電位を変 化させるとともに同信号の振幅を拡大する垂直出力操作手段とを備えた構成とし てある。 すなわち、スポットキラー手段が作動するときに、垂直出力のセンター電位を 変化させるとともに、その振幅を拡大することができればよい。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、垂直ランプ駆動方式の垂直IC等に適用するこ とが可能であり、かつ、電源オフ時においてブラウン管を保護しつつイナズマ状 の光を表示させないようにすることが可能なブラウン管放電装置を提供すること ができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、垂直ランプ信号差動増幅手段の具体的 な回路構成の一例を提供することができる。 さらに、請求項3にかかる考案によれば、負帰還入力路電圧制御手段の具体的 な回路構成の一例を提供することができる。 さらに、請求項4にかかる考案によれば、より汎用的に適用しうる構成を提供 することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は、本考案の一実施形態にかかるブラウン管放電装置を適用したテレビジ ョンを概略ブロック図により示している。 同図において、チューナ10は、テレビ放送信号から所要の信号だけを選択的 に高周波増幅して中間周波信号に変換して出力し、VIF回路20がその出力を 映像中間周波増幅して1チップIC30に出力する。そして、この1チップIC 30では、VIF回路20から出力された中間周波増幅後の信号を映像検波し、 その検波出力に対して所定の信号処理を施すことにより映像信号を生成してブラ ウン管40に供給するとともに、同検波出力から水平および垂直同期信号を分離 してそれぞれに同期した水平駆動信号および垂直駆動信号を出力する。
【0016】 1チップIC30から出力された水平駆動信号は水平IC51に供給され、こ の水平IC51にて所定の水平出力信号を生成し、ブラウン管40に備えられた 図示しない水平偏向コイルに同水平出力信号を供給することにより、電子ビーム を水平方向にドライブさせる。なお、水平IC51で生じる高周波パルスは、フ ライバックトランス等で構成される高圧回路52に供給されるようになっており 、この高圧回路52にてブラウン管40のアノードに印加するための高電圧を発 生したり、あるいはその他の回路等で必要な高電圧を発生する。
【0017】 他方、1チップIC30から出力された垂直駆動信号は垂直IC61に供給さ れる。この垂直駆動信号は、図2(a)に示すようなのこぎり波状の垂直ランプ 信号であり、垂直IC61においては、同垂直ランプ信号を入力するとともに、 出力の一部を制御回路62を経由させて折り返すように入力しつつ差動増幅する ことにより、図2(b)に示すような垂直出力信号を生成する。そして、この垂 直出力信号をブラウン管40に備えられた垂直偏向コイルに供給して電子ビーム を垂直方向にドライブさせている。なお、同図(b)に示すように、この垂直出 力信号においてはトップ方向が画面上方の走査位置に該当し、ボトム方向が画面 下方の走査位置に該当しているが、トップ側とボトム側の所定領域は垂直ブラン キング期間であり、中程領域が実際の画面上の走査位置に影響する垂直偏向期間 である。
【0018】 本実施形態においては、チューナ10の選局指示や電源オン/オフの指示など は、リモコン70を操作することにより行うことができるようになっている。よ り具体的には、利用者がリモコン70にて操作ボタンを押し下げると、押し下げ られた操作ボタンに応じた赤外線リモコン信号が送出される。そして、この赤外 線リモコン信号を本体機側のマイコン80が図示しないリモコン信号受光部を介 して受信するとともにその操作内容を検知し、チューナ10の選局制御を行った り、電源オン/オフを制御する。
【0019】 また、本実施形態においては、電源オフ時にブラウン管40のアノードに残存 する電荷を放出させるスポットキラー回路63が備えられており、リモコン70 にて電源オフが指示されると、マイコン80は所定の順番で内部回路への電力供 給を遮断するが、高圧回路52への電力供給を遮断するときにスポットキラーパ ルス信号を出力してスポットキラー回路63を作動させる。むろん、本実施形態 においては、このスポットキラー回路63と、当該スポットキラー回路63の作 動を指示するマイコン80がスポットキラー手段を構成する。
【0020】 スポットキラー回路63が作動し、ブラウン管40のアノードから放出された 電子が画面に衝突すると、その衝突点が発光することになるが、電子ビームのド ライブが停止していると発光点が一点に集中してブラウン管40を焼損しかねな い。そこで、高圧回路52への電力供給を停止させた後も1チップIC30およ び垂直IC61を僅かな期間だけ作動させることにより、垂直ドライブを有効に して発光点を分散させる。 しかしながら、単に垂直ドライブを有効にしたのみでは画面縦方向にイナズマ 状の光が表示されるため、利用者によっては怖がる場合もあるし、何らかの故障 ではないかなどと不安に思う場合もある。そこで、本実施形態においては、ブラ ウン管40の焼損を防止しつつ、上記のようなイナズマ状の光が画面に表示され ないような構成としてあり、次に、かかる構成について説明する。
【0021】 図3は、本実施形態におけるブラウン管放電装置を要部回路図により示してい る。 同図において、垂直IC61にはオペアンプ61aが備えられており、同オペ アンプ61aの非反転入力端子に1チップIC30からの垂直ランプ信号が供給 され、出力端子側には垂直偏向コイルDYが接続されるとともに、図1に示す制 御回路62を構成する抵抗R1〜R6、コンデンサC1,C2等が適宜配設され ており、これらによってオペアンプ61aの出力の一部が反転入力端子側に負帰 還入力されている。すなわち、オペアンプ61aは、出力の一部を折り返すよう に負帰還入力して差動増幅することにより、二つの入力に共通するノイズ成分を 除去しつつ垂直偏向コイルDYに通電して垂直ドライブを行っており、本実施形 態においては、かかる回路構成によって垂直ランプ信号差動増幅手段が構成され ている。
【0022】 また、抵抗R5と抵抗R6の接続端にはエミッタ接地されたNPN形のスイッ チングトランジスタT1のコレクタが接続されており、同スイッチングトランジ スタT1のベースは抵抗R7を介して上述したスポットキラーパルス信号の信号 出力路に接続されている。従って、上述したようにマイコン80からスポットキ ラーパルス信号が出力されると、スイッチングトランジスタT1のベース電圧が 変化してコレクタ−エミッタ間が導通するが、このスイッチングトランジスタT 1はエミッタ接地されているため、オペアンプ61aの負帰還入力路がグランド に落ちる。従って、本実施形態においては、上記のように配設されたスイッチン グトランジスタT1と、抵抗R7と、マイコン80とが負帰還入力路電圧制御手 段を構成する。
【0023】 このようにしてオペアンプ61aの負帰還入力路がグランドに落ちるというこ とは、同負帰還入力路のDC電圧が下がることになり、これに伴って図2(b) に示す垂直出力信号のセンターDC値が増加することは容易に分かることである 。また、上記負帰還入力路がグランドに落ちるということは、同負帰還入力路の AC成分が失われることでもあり、これに伴って上記垂直出力信号の振幅が拡大 することになる。すなわち、センターDC値の増加によって走査位置が画面上方 に移動するとともに、垂直出力信号の振幅拡大によって画面の垂直サイズが拡大 されることになる。
【0024】 上述したように、垂直出力信号のトップ側は垂直ブランキング期間であるため 、上記センターDC値の増加によって垂直ブランキング期間に相当するタイミン グでブラウン管40のアノードに残存する電荷が放出される可能性が高くなり、 この場合には画面が発光することはない。また、仮に垂直偏向期間に相当するタ イミングでブラウン管40のアノードに残存する電荷が放出された場合には、画 面上に発光点が現れることになるが、画面の垂直サイズが拡大されているため、 その発光点が一瞬にして画面枠外に押し出され、イナズマ状の光が表示れること はない。
【0025】 次に、上記のように構成した本実施形態の動作について、図4に示す各種信号 波形のタイミングチャートを参照しつつ説明する。 テレビジョンの電源がオンの状態から、リモコン70を操作して電源オフを指 示したものとする。すると、リモコン70から所定の赤外線リモコン信号が送出 され、本体機たるテレビジョン側のマイコン80が検知するが、このとき、図4 (a)に示すように1チップIC30や垂直IC61に対する電力供給を直ちに 遮断することなく続行しつつ、同図(b)に示すように電源オフが指示されたタ イミングでスポットキラーパルス信号を送出する。なお、この時点において垂直 IC61から出力される垂直出力信号は図4(c)に示す波形となっており、同 図(d)に示すように電源オフの指示から僅かに遅れて高圧回路52への電力供 給が遮断される。
【0026】 スポットキラーパルス信号が出力されると、エミッタ接地されたスイッチング トランジスタT1のベース電圧が変化してコレクタ−エミッタ間が導通し、垂直 IC61に備えられたオペアンプ61aの反転入力端子側がグランドに落ちる。 このオペアンプ61aは、非反転入力端子側に1チップIC30からの垂直ラン プ信号を入力するとともに、出力端子側には垂直偏向コイルDYが接続され、さ らに、出力の一部を反転入力端子側に負帰還入力しつつ差動増幅している。この ため、スイッチングトランジスタT1のコレクタ−エミッタ間が導通することに より、負帰還入力路のDC電圧が下がり、図4(c)に示すように垂直出力信号 のセンターDC値が増加する。また、同負帰還入力路がグランドに落ちるという ことはAC成分が失われることでもあり、これによって同垂直出力信号の振幅が 拡大する。
【0027】 一方、スポットキラー回路63は、スポットキラーパルス信号の出力に応じて ブラウン管40のアノードに残存する電荷を放出させるが、このとき通常のテレ ビ受像時と同様に垂直出力信号によって電子ビームは垂直方向にドライブされる 。ところで、垂直出力信号は図2(b)に示すように、そのトップ方向が画面上 方の走査位置に該当し、ボトム方向が画面下方の走査位置に該当しているが、ト ップ側とボトム側の所定領域は垂直ブランキング期間であり、中程領域が実際の 画面上の走査位置に影響する垂直偏向期間である。とすれば、上記センターDC 値の増加によって垂直ブランキング期間に相当するタイミングでブラウン管40 のアノードに残存する電荷が放出される可能性が高くなり、この場合には画面が 発光することはない。また、仮に垂直偏向期間に相当するタイミングでブラウン 管40のアノードに残存する電荷が放出された場合には、画面上に発光点が現れ ることになるが、画面の垂直サイズが拡大されているため、その発光点が一瞬に して画面枠外に押し出されるのでイナズマ状の光が現れることはない。
【0028】 このように、垂直IC61に備えられたオペアンプ61aは、1チップIC3 0からの垂直ランプ信号を非反転入力端子側に入力するとともに、出力の一部を 折り返して反転入力端子側に負帰還入力しつつ差動増幅して垂直偏向コイルDY に供給しており、電源オフ時にスポットキラー回路63によってブラウン管40 に残存する電荷を放出させるときに、スポットキラー回路63の作動を指示する スポットキラーパルス信号を利用してスイッチングトランジスタT1を導通させ 、オペアンプ61aの負帰還入力側をグランドに落とすことにより、垂直出力信 号のセンターDC値を増加させるとともに振幅を拡大するようにしたため、電源 オフ時の電荷放出範囲が画面枠外に拡大してイナズマ状の光を表示させないよう にすることが可能なブラウン管放電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかるブラウン管放電装
置を適用したテレビジョンの構成を示す概略ブロック図
である。
【図2】垂直ランプ信号と垂直出力信号を示す波形図で
ある。
【図3】ブラウン管放電装置の要部回路図である。
【図4】各種信号波形を示すタイミングチャートであ
る。
【図5】従来例にかかるブラウン管放電装置の要部回路
図である。
【符号の説明】
10…チューナ 20…VIF回路 30…1チップIC 40…ブラウン管 51…水平IC 52…高圧回路 61…垂直IC 61a…オペアンプ 62…制御回路 63…スポットキラー回路 70…リモコン 80…マイコン DY…垂直偏向コイル R1〜R7…抵抗 C1,C2…コンデンサ T1…スイッチングトランジスタ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向の振幅を制御するための垂直ラ
    ンプ信号を入力するとともに出力の一部を折り返して負
    帰還入力しつつ同垂直ランプ信号を差動増幅して垂直偏
    向コイルに供給する垂直ランプ信号差動増幅手段と、 電源オフ時にブラウン管に残存する電荷を放出させるス
    ポットキラー手段と、 このスポットキラー手段と同期して上記垂直ランプ信号
    差動増幅手段における負帰還入力路の電圧レベルをロー
    レベルに引き込む負帰還入力路電圧制御手段とを具備す
    ることを特徴とするブラウン管放電装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のブラウン管放電装
    置において、上記垂直ランプ信号差動増幅手段は、上記
    垂直ランプ信号を非反転入力端子側に入力するととも
    に、出力の一部を折り返して反転入力端子側に入力する
    オペアンプを備えたことを特徴とするブラウン管放電装
    置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載のブラウン管放電装置において、上記負帰還入力
    路電圧制御手段は、コレクタ側を上記負帰還入力路に接
    続されるとともにエミッタ側を接地されたNPN形のス
    イッチングトランジスタを備え、同スイッチングトラン
    ジスタのベースに上記スポットキラー手段の作動を指示
    する信号を供給することを特徴とするブラウン管放電装
    置。
  4. 【請求項4】 垂直方向の振幅を制御するための垂直ラ
    ンプ信号を入力するとともに出力の一部を折り返して負
    帰還入力しつつ同垂直ランプ信号を差動増幅して垂直偏
    向コイルに供給する垂直ランプ信号差動増幅手段と、 電源オフ時にブラウン管に残存する電荷を放出させるス
    ポットキラー手段と、 このスポットキラー手段と同期して上記垂直ランプ信号
    差動増幅手段から出力される信号のセンター電位を変化
    させるとともに同信号の振幅を拡大する垂直出力操作手
    段とを具備することを特徴とするブラウン管放電装置。
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