JP3561590B2 - コンバージェンス補正回路用の増幅回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はCRT方式のプロジェクションテレビなどに用いられるコンバージェンス補正回路などに用いられる増幅回路の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下で従来例に係る偏向回路用の増幅回路について説明する。この回路は、CRT方式のプロジェクションテレビなどのコンバージェンス補正回路に用いられる回路であって、偏向信号を増幅して偏向コイルLに出力し、ブラウン管に照射される電子を偏向してコンバージェンス補正する回路である。説明の簡略化のため偏向信号Vinを図4に示すようなノコギリ状の信号波形と仮定する。
【0003】
図3に示すように、偏向信号Vinがアンプ1の正側入力+に入力され、アンプ1によって増幅されて偏向コイルLに出力されることにより磁界が発生し、ブラウン管に照射される電子が偏向される。この偏向コイルLに流れる電流は電圧変換されたのちに抵抗R50を有する帰還回路を介してアンプ1の負側入力に帰還されて動作の安定化が図られている。
【0004】
なお、アンプ1は構成が簡単で取扱いが容易なB級のアンプを用いている。
このアンプ1の電源は負側と正側とから供給されている。このアンプによる信号処理の状態すなわち偏向信号Vin,その電流波形Iin,出力電圧Voの波形,アンプ1に供給される電源電圧+Vcc,−Vccの関係を図4に示す。
出力電圧Voは図4に示すように帰線期間で高電圧のフライバックパルスが生じる。常時これよりも高い電圧をアンプ1の電源電圧として供給すればよいが、それでは低電圧が出力される走査期間において出力電力に対する消費電力のロスが大きく、アンプの効率が低下するので、走査期間と帰線期間とで2種類の電源電圧を使い分けて高効率化を図っている。
【0005】
すなわち、図3に示すように低電圧の電源電圧+VccL,高電圧の電源電圧+VccHを予め用意し、出力電圧Voを検出してこれら2種類の電源電圧+VccL,+VccHのうちいずれかを選択する正側の電源切替回路2,負側の電源切替回路3を設けている。
以下でその動作の詳細について説明する。2種類の電源電圧±VccL,±VccHの切替は、帰線期間に画面表示を一時停止するために用いられるパルスである第1,第2のブランキングパルスBLK1,BLK2を用いる。第1のブランキングパルスBLK1は、走査期間では“H”であり、帰線期間で“L”になるパルスであって、第2のブランキングパルスBLK2は第1のブランキングパルスBLK1を反転させたパルスである。
【0006】
帰線期間では、正側の電源切替回路2を構成するスイッチングトランジスタQ2のベースに第1のブランキングパルスBLK1が入力され、スイッチングトランジスタQ2がONし、これによってスイッチングトランジスタQ1もONする。これによりアンプ1の正側には高電圧+VccH が供給される。
負側の電源切替回路3においても、同様にして第2のブランキングパルスBLK2がスイッチングトランジスタQ4のベースに入力され、Q4,Q3がONしてアンプ1の負側にも高電圧−VccH が供給される。
【0007】
走査期間においては、ブランキングパルスBLK1は“H”に切り替わるので、正側の電源切替回路2においてはスイッチングトランジスタQ2はOFFし、これによりQ1もOFFするので、アンプ1の正側には、低電圧+VccL がダイオードD1を介して供給される。同様にしてアンプの負側でも負側電源切替回路3が低電圧−VccLを選択し、アンプ1の負側に低電圧−VccL が供給される。
【0008】
このように電源切替回路2,3を用いて、図4に示すようにフライバックパルスの発生する帰線期間では高電圧+VccHをアンプ1に電源電圧として供給し、走査期間では低電圧+VccLをアンプ1に供給することにより、特に走査期間における出力電力に対する消費電力のロスを低減して、一定電圧を電源電圧としているときに比して効率を向上させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の回路においては、アンプ1にB級アンプを用いている。この場合、正電源側からアンプ1の出力段に電流を供給している間は負電源側は完全な無負荷状態であり、この間は、負側電源切替回路3のスイッチングトランジスタQ3,Q4が第2のブランキングパルスBLK2の立上がりで一度ONしてしまうと、このパルスBLK2が立ち下がった後にもON状態を保持してしまう。これはスイッチングトランジスタQ3,Q4のベースに注入された電荷が、無負荷状態では放出できないためであると考えられる。
【0010】
このため、図4に示すように第2のブランキングパルスBLK2が立ち下がった後にも、スイッチングトランジスタQ3,Q4がONしているために高電圧−VccH が選択されたままである。
その後、アンプ1の出力信号が正側から負側へ切り替わる瞬間に、負側にも負荷が接続された状態になるので、スイッチングトランジスタQ3,Q4のベースの注入電荷が放出され、これらが急激にOFFする。
【0011】
このとき、図4に示すようにB級アンプの動作に不可避のクロスオーバー歪みもほとんど同時に生じるので、このクロスオーバー歪みと、負電源への切替の際のスイッチングトランジスタQ3,Q4のスイッチングノイズが重畳してしまい、非常に大きな歪みとなって出力電圧Voに現れ、コンバージェンスの特性,ひいては画面表示にまで悪影響を与えてしまうという問題が生じていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の欠点に鑑み成されたもので、図1に示すように、B級アンプからなり、偏向信号を増幅する信号増幅部と、前記信号増幅部に第1の電圧を正の電源電圧として供給する第1の経路と、前記第1の電圧に比して高い第2の電圧と、前記第1の経路との間に設けられた第2の経路と、前記第2の経路に設けられ、OFFしたときには前記第1の電圧を前記信号増幅部に正の電源電圧として供給させ、ONしたときは前記第2の電圧を前記信号増幅部の正の電源電圧として供給させる第1のスイッチング回路と、第3の電圧を、前記信号増幅部に負の電源電圧として供給する第3の経路と、前記第3の電圧に比して高い第4の電圧と、前記第3の経路との間に設けられた第4の経路と、前記第4の経路に設けられ、OFFしたときには前記第3の電圧を前記信号増幅部に負の電源電圧として供給させ、ONしたときは前記第4の電圧を前記信号増幅部の負の電源電圧として供給させる第2のスイッチング回路と、前記第1の経路に設けられた第1の負荷と、前記第3の経路に設けられた第2の負荷とを有することを特徴とするコンバージェンス補正回路用の増幅回路により、上記課題を解決するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下で、本発明の実施形態に係る偏向回路用の増幅回路について図面を参照しながら説明する。この増幅回路は、プロジェクションテレビのコンバージェンス補正回路に用いられる回路であって、偏向信号を増幅して偏向コイルに出力し、ブラウン管に照射される電子を垂直方向に偏向する回路である。
【0014】
この回路は、図1に示すように、アンプ11、正側電源切替回路12、負側電源切替回路13、抵抗R11,R12及びコンデンサC11,C12を有し、入力信号である偏向信号Vinを増幅して負荷である偏向コイルLに出力する回路である。
図1に示すように、偏向信号Vinがアンプ11の正側入力+に入力され、アンプ11によって増幅されて偏向コイルLに出力されることにより磁界が発生し、ブラウン管に照射される電子が偏向される。この偏向コイルLに流れる電流は電圧変換されたのちに抵抗R20を有する帰還回路を介してアンプ11の負側入力に帰還されて動作の安定化が図られている。
【0015】
アンプ11は信号増幅部の一例であって、偏向信号Vinを増幅して偏向コイルLに出力する回路である。構成が簡単で取扱いが容易なため、B級のアンプを用いている。
正側電源切替回路12は、第1のスイッチング回路の一例であり、第1,第2のスイッチングトランジスタQ11,Q12からなる。第1のスイッチングトランジスタQ11はそのエミッタが高電圧+VccH に接続し、コレクタがアンプ11の正側の電源入力に接続している。第2のスイッチングトランジスタQ12はエミッタがスイッチングトランジスタQ11のベースに接続し、コレクタが第1のスイッチングトランジスタQ11のコレクタに接続し、ベースが後述の第1のブランキングパルスBLK1の入力端子となっている。
【0016】
これら第1,第2のスイッチングトランジスタQ11,Q12に共通のコレクタと、低電圧+VccL との間にはダイオードD11が接続されており、低電圧+VccL をアンプ11へ供給する供給経路を構成している。この供給経路は第1の経路の一例である。また、正側電源切替回路12は、高電圧+VccH をアンプ11に供給する経路(第2の経路の一例)にもうけられている。さらに、低電圧+VccL は第1の電圧の一例であって、高電圧+VccH は第2の電圧の一例である。
【0017】
このダイオードD11と並列に抵抗R11が接続されており、抵抗R11の一端と接地電位GNDとの間にはコンデンサC11が接続されている。なお、抵抗R11は第1の負荷の一例であるってコンデンサC11は第1の容量素子の一例である。
負側電源切替回路13は、第2のスイッチング回路の一例であり、第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14からなる。第3のスイッチングトランジスタQ13はそのエミッタが高電圧−VccH に接続し、コレクタがアンプ11の負側の電源入力に接続している。第4のスイッチングトランジスタQ14はエミッタが第3のスイッチングトランジスタQ13のベースに接続し、コレクタが第3のスイッチングトランジスタQ13のコレクタに接続し、ベースが後述の第2のブランキングパルスBLK2の入力端子となっている。
【0018】
これら第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14に共通のコレクタと、低電圧+VccL との間にはダイオードD12が接続されており、低電圧−VccL をアンプ11へ供給する供給経路を構成している。この供給経路は第3の経路の一例である。また、負側電源切替回路13は、高電圧−VccH をアンプ11に供給する経路(第4の経路の一例)にもうけられている。さらに、低電圧−VccL は第3の電圧の一例であって、高電圧−VccH は第4の電圧の一例である。
【0019】
このダイオードD12と並列に抵抗R12が接続されており、抵抗R11の一端と接地電位GNDとの間にはコンデンサC12が接続されている。なお、抵抗R12は第2の負荷の一例であってコンデンサC12は第2の容量素子の一例である。
以下で本実施形態に係る増幅回路の動作について説明する。この回路は基本的に高電圧±VccH,低電圧±VccL の2種類の電圧を走査期間、帰線期間で切替えて効率の向上を図るという動作をする。
【0020】
2種類の電圧±VccL,±VccHの切替は、帰線期間に画面表示を一時停止するために用いられるパルスである第1,第2のブランキングパルスBLK1,BLK2を用いる。第1のブランキングパルスBLK1は、走査期間では“H”であり、帰線期間で“L”になるパルスであって、第2のブランキングパルスBLK2は第1のブランキングパルスBLK1を反転させたパルスである。
【0021】
帰線期間では、正側の電源切替回路12を構成するスイッチングトランジスタQ12のベースに第1のブランキングパルスBLK1が入力され、スイッチングトランジスタQ12がONし、これによってスイッチングトランジスタQ11もONする。これによりアンプ11の正側には高電圧+VccH が供給される。
負側の電源切替回路13においても、同様にして第2のブランキングパルスBLK2がスイッチングトランジスタQ14のベースに入力され、Q14,Q13がONしてアンプ1の負側にも高電圧−VccH が供給される。
【0022】
このとき、正電源側からB級のアンプ11の出力段に電流を供給している間は、負電源側については従来は完全な無負荷状態であったが、本実施形態では、ダイオードD12に並列に抵抗R12が設けられているので、図1に示すような経路で微小電流Imが流れ、負側に軽い負荷が接続されている状態となる。
その後、ブランキングパルスBLK1は“H”に切り替わり、走査期間に移行する。
【0023】
走査期間においては、正側の電源切替回路12においてはスイッチングトランジスタQ12はOFFし、これによりQ11もOFFするので、アンプ11の正側には、低電圧+VccL がダイオードD11を介して供給される。同様にしてアンプの負側でも負側電源切替回路13が低電圧−VccLを選択し、アンプ11の負側に低電圧−VccL が供給される。
【0024】
この際にも、従来回路では負側電源切替回路3のスイッチングトランジスタQ3,Q4が第2のブランキングパルスBLK2の立上がりで一度ONしてしまうと、無負荷状態であるためにスイッチングトランジスタQ3,Q4のベースに注入された電荷が、放出できず、パルスBLK2が立ち下がった後にもON状態を保持してしまっていたが、本実施形態では軽い負荷が接続されたと同じ状態になっているので、図2に示すように第2のブランキングパルスBLK2が立ち下がった後には、第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14は、これらのベースの注入電荷が放出され、これらは第2のブランキングパルスBLK2の立ち下がりに同期して速やかにOFFする。
【0025】
従って、図2に示すようにB級アンプの動作に不可避のクロスオーバー歪みの生じる瞬間に第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14のスイッチングノイズが重畳しない。よってこれらが重畳することで非常に大きな歪みとなって出力電圧Voに現れ、コンバージェンスの特性,ひいては画面表示にまで悪影響を与えてしまうという問題を抑止することが可能になる。
【0026】
また、コンデンサC2が接続されているが、負側電源切替回路13の第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14がONのときに−VccH により充電されており、トランジスタがOFFするとC2から放電するので、図2に示すようにこのときの±Vccのスイッチング波形の立ち下がりを鈍らせることができる。従って、スイッチングノイズのピークレベルを小さくすることが可能になる。
【0027】
このようにして、抵抗R12,コンデンサC12を設けたことにより、コンバージェンス特性を劣化させることなく、電源の切替を行うことが可能になる。
以上のように電源切替回路12,13を用いて、図2に示すように第1,第2のフライバックパルスBLK1,BLK2の発生する帰線期間では高電圧+VccHをアンプ11に供給し、走査期間では低電圧+VccLをアンプ11に供給することにより、特に走査期間における出力電力に対する消費電力のロスを低減して、一定電圧を電源電圧としているときに比して効率を向上させている。
【0028】
なお、本実施形態では第1〜第4のスイッチングトランジスタQ11〜Q14のON/OFFの制御をするのに第1,第2のブランキングパルスをBLK1、BLK2を用いているが、本発明はこれに限らず、走査期間と帰線期間とでレベルが切り替わるパルスを用いれば、同様の効果を奏する。
さらに、本実施形態では上記回路をコンバージェンス補正回路に適用した場合について説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば垂直偏向回路など、他の偏向回路に適用しても、同様の効果を奏する。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る偏向回路用の増幅回路は、信号増幅部と、第1,第2,第3,第4の経路と第1,第2のスイッチング回路と、第1の経路に設けられた第1の負荷と、第3の経路に設けられた第2の負荷とを有するので、帰線期間で第1,第2のスイッチング回路がONしているとき、電源供給が正側、負側のどちらの状態にあっても、従来と異なり、常時正側、負側の電源に何らかの負荷が接続されている状態になっている。
【0030】
このため、その後走査期間に移行しても、正側、負側の各電源に負荷が常時接続されていることにより、B級アンプの動作に不可避のクロスオーバー歪みの生じる瞬間にこれらのスイッチング回路のスイッチングノイズが重畳することを抑止でき、これらが重畳することで非常に大きな歪みとなって出力電圧Voに現れ、コンバージェンスの特性,ひいては画面表示にまで悪影響を与えてしまうという問題を抑止することが可能になる。
【0031】
また、本発明において第1,第2の負荷は抵抗であって、第1の負荷の一端と接地電位との間に接続する第1の容量素子と、第2の負荷の一端と接地電位との間に接続する第2の容量素子とを有する。従ってこれらの時定数により電源電圧の立ち下がり波形を鈍らせることができる。従って、スイッチングノイズのピークレベルを小さくすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコンバージェンス補正回路用の増幅回路の回路図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコンバージェンス補正回路用の増幅回路の動作を説明する図である。
【図3】従来例に係るコンバージェンス補正回路用の増幅回路の回路図である。
【図4】従来のコンバージェンス補正回路用の増幅回路の動作を説明する図である。
【符号の説明】
11 アンプ
12 正側電源切替回路(第1のスイッチング回路)
13 負側電源切替回路(第2のスイッチング回路)
Q11 第1のスイッチングトランジスタ
Q12 第2のスイッチングトランジスタ
Q13 第3のスイッチングトランジスタ
Q14 第4のスイッチングトランジスタ
+VccL 低電圧(第1の電圧)
+VccH 高電圧(第2の電圧)
−VccL 低電圧(第3の電圧)
−VccH 高電圧(第4の電圧)
R11 抵抗(第1の負荷)
R12 抵抗(第2の負荷)
C11 コンデンサ(第1の容量素子)
C12 コンデンサ(第2の容量素子)
Vin 偏向信号
Vo 出力電圧
+Vcc 正の電源電圧
−Vcc 負の電源電圧
L 偏向コイル
【発明の属する技術分野】
本発明はCRT方式のプロジェクションテレビなどに用いられるコンバージェンス補正回路などに用いられる増幅回路の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下で従来例に係る偏向回路用の増幅回路について説明する。この回路は、CRT方式のプロジェクションテレビなどのコンバージェンス補正回路に用いられる回路であって、偏向信号を増幅して偏向コイルLに出力し、ブラウン管に照射される電子を偏向してコンバージェンス補正する回路である。説明の簡略化のため偏向信号Vinを図4に示すようなノコギリ状の信号波形と仮定する。
【0003】
図3に示すように、偏向信号Vinがアンプ1の正側入力+に入力され、アンプ1によって増幅されて偏向コイルLに出力されることにより磁界が発生し、ブラウン管に照射される電子が偏向される。この偏向コイルLに流れる電流は電圧変換されたのちに抵抗R50を有する帰還回路を介してアンプ1の負側入力に帰還されて動作の安定化が図られている。
【0004】
なお、アンプ1は構成が簡単で取扱いが容易なB級のアンプを用いている。
このアンプ1の電源は負側と正側とから供給されている。このアンプによる信号処理の状態すなわち偏向信号Vin,その電流波形Iin,出力電圧Voの波形,アンプ1に供給される電源電圧+Vcc,−Vccの関係を図4に示す。
出力電圧Voは図4に示すように帰線期間で高電圧のフライバックパルスが生じる。常時これよりも高い電圧をアンプ1の電源電圧として供給すればよいが、それでは低電圧が出力される走査期間において出力電力に対する消費電力のロスが大きく、アンプの効率が低下するので、走査期間と帰線期間とで2種類の電源電圧を使い分けて高効率化を図っている。
【0005】
すなわち、図3に示すように低電圧の電源電圧+VccL,高電圧の電源電圧+VccHを予め用意し、出力電圧Voを検出してこれら2種類の電源電圧+VccL,+VccHのうちいずれかを選択する正側の電源切替回路2,負側の電源切替回路3を設けている。
以下でその動作の詳細について説明する。2種類の電源電圧±VccL,±VccHの切替は、帰線期間に画面表示を一時停止するために用いられるパルスである第1,第2のブランキングパルスBLK1,BLK2を用いる。第1のブランキングパルスBLK1は、走査期間では“H”であり、帰線期間で“L”になるパルスであって、第2のブランキングパルスBLK2は第1のブランキングパルスBLK1を反転させたパルスである。
【0006】
帰線期間では、正側の電源切替回路2を構成するスイッチングトランジスタQ2のベースに第1のブランキングパルスBLK1が入力され、スイッチングトランジスタQ2がONし、これによってスイッチングトランジスタQ1もONする。これによりアンプ1の正側には高電圧+VccH が供給される。
負側の電源切替回路3においても、同様にして第2のブランキングパルスBLK2がスイッチングトランジスタQ4のベースに入力され、Q4,Q3がONしてアンプ1の負側にも高電圧−VccH が供給される。
【0007】
走査期間においては、ブランキングパルスBLK1は“H”に切り替わるので、正側の電源切替回路2においてはスイッチングトランジスタQ2はOFFし、これによりQ1もOFFするので、アンプ1の正側には、低電圧+VccL がダイオードD1を介して供給される。同様にしてアンプの負側でも負側電源切替回路3が低電圧−VccLを選択し、アンプ1の負側に低電圧−VccL が供給される。
【0008】
このように電源切替回路2,3を用いて、図4に示すようにフライバックパルスの発生する帰線期間では高電圧+VccHをアンプ1に電源電圧として供給し、走査期間では低電圧+VccLをアンプ1に供給することにより、特に走査期間における出力電力に対する消費電力のロスを低減して、一定電圧を電源電圧としているときに比して効率を向上させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の回路においては、アンプ1にB級アンプを用いている。この場合、正電源側からアンプ1の出力段に電流を供給している間は負電源側は完全な無負荷状態であり、この間は、負側電源切替回路3のスイッチングトランジスタQ3,Q4が第2のブランキングパルスBLK2の立上がりで一度ONしてしまうと、このパルスBLK2が立ち下がった後にもON状態を保持してしまう。これはスイッチングトランジスタQ3,Q4のベースに注入された電荷が、無負荷状態では放出できないためであると考えられる。
【0010】
このため、図4に示すように第2のブランキングパルスBLK2が立ち下がった後にも、スイッチングトランジスタQ3,Q4がONしているために高電圧−VccH が選択されたままである。
その後、アンプ1の出力信号が正側から負側へ切り替わる瞬間に、負側にも負荷が接続された状態になるので、スイッチングトランジスタQ3,Q4のベースの注入電荷が放出され、これらが急激にOFFする。
【0011】
このとき、図4に示すようにB級アンプの動作に不可避のクロスオーバー歪みもほとんど同時に生じるので、このクロスオーバー歪みと、負電源への切替の際のスイッチングトランジスタQ3,Q4のスイッチングノイズが重畳してしまい、非常に大きな歪みとなって出力電圧Voに現れ、コンバージェンスの特性,ひいては画面表示にまで悪影響を与えてしまうという問題が生じていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の欠点に鑑み成されたもので、図1に示すように、B級アンプからなり、偏向信号を増幅する信号増幅部と、前記信号増幅部に第1の電圧を正の電源電圧として供給する第1の経路と、前記第1の電圧に比して高い第2の電圧と、前記第1の経路との間に設けられた第2の経路と、前記第2の経路に設けられ、OFFしたときには前記第1の電圧を前記信号増幅部に正の電源電圧として供給させ、ONしたときは前記第2の電圧を前記信号増幅部の正の電源電圧として供給させる第1のスイッチング回路と、第3の電圧を、前記信号増幅部に負の電源電圧として供給する第3の経路と、前記第3の電圧に比して高い第4の電圧と、前記第3の経路との間に設けられた第4の経路と、前記第4の経路に設けられ、OFFしたときには前記第3の電圧を前記信号増幅部に負の電源電圧として供給させ、ONしたときは前記第4の電圧を前記信号増幅部の負の電源電圧として供給させる第2のスイッチング回路と、前記第1の経路に設けられた第1の負荷と、前記第3の経路に設けられた第2の負荷とを有することを特徴とするコンバージェンス補正回路用の増幅回路により、上記課題を解決するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下で、本発明の実施形態に係る偏向回路用の増幅回路について図面を参照しながら説明する。この増幅回路は、プロジェクションテレビのコンバージェンス補正回路に用いられる回路であって、偏向信号を増幅して偏向コイルに出力し、ブラウン管に照射される電子を垂直方向に偏向する回路である。
【0014】
この回路は、図1に示すように、アンプ11、正側電源切替回路12、負側電源切替回路13、抵抗R11,R12及びコンデンサC11,C12を有し、入力信号である偏向信号Vinを増幅して負荷である偏向コイルLに出力する回路である。
図1に示すように、偏向信号Vinがアンプ11の正側入力+に入力され、アンプ11によって増幅されて偏向コイルLに出力されることにより磁界が発生し、ブラウン管に照射される電子が偏向される。この偏向コイルLに流れる電流は電圧変換されたのちに抵抗R20を有する帰還回路を介してアンプ11の負側入力に帰還されて動作の安定化が図られている。
【0015】
アンプ11は信号増幅部の一例であって、偏向信号Vinを増幅して偏向コイルLに出力する回路である。構成が簡単で取扱いが容易なため、B級のアンプを用いている。
正側電源切替回路12は、第1のスイッチング回路の一例であり、第1,第2のスイッチングトランジスタQ11,Q12からなる。第1のスイッチングトランジスタQ11はそのエミッタが高電圧+VccH に接続し、コレクタがアンプ11の正側の電源入力に接続している。第2のスイッチングトランジスタQ12はエミッタがスイッチングトランジスタQ11のベースに接続し、コレクタが第1のスイッチングトランジスタQ11のコレクタに接続し、ベースが後述の第1のブランキングパルスBLK1の入力端子となっている。
【0016】
これら第1,第2のスイッチングトランジスタQ11,Q12に共通のコレクタと、低電圧+VccL との間にはダイオードD11が接続されており、低電圧+VccL をアンプ11へ供給する供給経路を構成している。この供給経路は第1の経路の一例である。また、正側電源切替回路12は、高電圧+VccH をアンプ11に供給する経路(第2の経路の一例)にもうけられている。さらに、低電圧+VccL は第1の電圧の一例であって、高電圧+VccH は第2の電圧の一例である。
【0017】
このダイオードD11と並列に抵抗R11が接続されており、抵抗R11の一端と接地電位GNDとの間にはコンデンサC11が接続されている。なお、抵抗R11は第1の負荷の一例であるってコンデンサC11は第1の容量素子の一例である。
負側電源切替回路13は、第2のスイッチング回路の一例であり、第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14からなる。第3のスイッチングトランジスタQ13はそのエミッタが高電圧−VccH に接続し、コレクタがアンプ11の負側の電源入力に接続している。第4のスイッチングトランジスタQ14はエミッタが第3のスイッチングトランジスタQ13のベースに接続し、コレクタが第3のスイッチングトランジスタQ13のコレクタに接続し、ベースが後述の第2のブランキングパルスBLK2の入力端子となっている。
【0018】
これら第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14に共通のコレクタと、低電圧+VccL との間にはダイオードD12が接続されており、低電圧−VccL をアンプ11へ供給する供給経路を構成している。この供給経路は第3の経路の一例である。また、負側電源切替回路13は、高電圧−VccH をアンプ11に供給する経路(第4の経路の一例)にもうけられている。さらに、低電圧−VccL は第3の電圧の一例であって、高電圧−VccH は第4の電圧の一例である。
【0019】
このダイオードD12と並列に抵抗R12が接続されており、抵抗R11の一端と接地電位GNDとの間にはコンデンサC12が接続されている。なお、抵抗R12は第2の負荷の一例であってコンデンサC12は第2の容量素子の一例である。
以下で本実施形態に係る増幅回路の動作について説明する。この回路は基本的に高電圧±VccH,低電圧±VccL の2種類の電圧を走査期間、帰線期間で切替えて効率の向上を図るという動作をする。
【0020】
2種類の電圧±VccL,±VccHの切替は、帰線期間に画面表示を一時停止するために用いられるパルスである第1,第2のブランキングパルスBLK1,BLK2を用いる。第1のブランキングパルスBLK1は、走査期間では“H”であり、帰線期間で“L”になるパルスであって、第2のブランキングパルスBLK2は第1のブランキングパルスBLK1を反転させたパルスである。
【0021】
帰線期間では、正側の電源切替回路12を構成するスイッチングトランジスタQ12のベースに第1のブランキングパルスBLK1が入力され、スイッチングトランジスタQ12がONし、これによってスイッチングトランジスタQ11もONする。これによりアンプ11の正側には高電圧+VccH が供給される。
負側の電源切替回路13においても、同様にして第2のブランキングパルスBLK2がスイッチングトランジスタQ14のベースに入力され、Q14,Q13がONしてアンプ1の負側にも高電圧−VccH が供給される。
【0022】
このとき、正電源側からB級のアンプ11の出力段に電流を供給している間は、負電源側については従来は完全な無負荷状態であったが、本実施形態では、ダイオードD12に並列に抵抗R12が設けられているので、図1に示すような経路で微小電流Imが流れ、負側に軽い負荷が接続されている状態となる。
その後、ブランキングパルスBLK1は“H”に切り替わり、走査期間に移行する。
【0023】
走査期間においては、正側の電源切替回路12においてはスイッチングトランジスタQ12はOFFし、これによりQ11もOFFするので、アンプ11の正側には、低電圧+VccL がダイオードD11を介して供給される。同様にしてアンプの負側でも負側電源切替回路13が低電圧−VccLを選択し、アンプ11の負側に低電圧−VccL が供給される。
【0024】
この際にも、従来回路では負側電源切替回路3のスイッチングトランジスタQ3,Q4が第2のブランキングパルスBLK2の立上がりで一度ONしてしまうと、無負荷状態であるためにスイッチングトランジスタQ3,Q4のベースに注入された電荷が、放出できず、パルスBLK2が立ち下がった後にもON状態を保持してしまっていたが、本実施形態では軽い負荷が接続されたと同じ状態になっているので、図2に示すように第2のブランキングパルスBLK2が立ち下がった後には、第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14は、これらのベースの注入電荷が放出され、これらは第2のブランキングパルスBLK2の立ち下がりに同期して速やかにOFFする。
【0025】
従って、図2に示すようにB級アンプの動作に不可避のクロスオーバー歪みの生じる瞬間に第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14のスイッチングノイズが重畳しない。よってこれらが重畳することで非常に大きな歪みとなって出力電圧Voに現れ、コンバージェンスの特性,ひいては画面表示にまで悪影響を与えてしまうという問題を抑止することが可能になる。
【0026】
また、コンデンサC2が接続されているが、負側電源切替回路13の第3,第4のスイッチングトランジスタQ13,Q14がONのときに−VccH により充電されており、トランジスタがOFFするとC2から放電するので、図2に示すようにこのときの±Vccのスイッチング波形の立ち下がりを鈍らせることができる。従って、スイッチングノイズのピークレベルを小さくすることが可能になる。
【0027】
このようにして、抵抗R12,コンデンサC12を設けたことにより、コンバージェンス特性を劣化させることなく、電源の切替を行うことが可能になる。
以上のように電源切替回路12,13を用いて、図2に示すように第1,第2のフライバックパルスBLK1,BLK2の発生する帰線期間では高電圧+VccHをアンプ11に供給し、走査期間では低電圧+VccLをアンプ11に供給することにより、特に走査期間における出力電力に対する消費電力のロスを低減して、一定電圧を電源電圧としているときに比して効率を向上させている。
【0028】
なお、本実施形態では第1〜第4のスイッチングトランジスタQ11〜Q14のON/OFFの制御をするのに第1,第2のブランキングパルスをBLK1、BLK2を用いているが、本発明はこれに限らず、走査期間と帰線期間とでレベルが切り替わるパルスを用いれば、同様の効果を奏する。
さらに、本実施形態では上記回路をコンバージェンス補正回路に適用した場合について説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば垂直偏向回路など、他の偏向回路に適用しても、同様の効果を奏する。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る偏向回路用の増幅回路は、信号増幅部と、第1,第2,第3,第4の経路と第1,第2のスイッチング回路と、第1の経路に設けられた第1の負荷と、第3の経路に設けられた第2の負荷とを有するので、帰線期間で第1,第2のスイッチング回路がONしているとき、電源供給が正側、負側のどちらの状態にあっても、従来と異なり、常時正側、負側の電源に何らかの負荷が接続されている状態になっている。
【0030】
このため、その後走査期間に移行しても、正側、負側の各電源に負荷が常時接続されていることにより、B級アンプの動作に不可避のクロスオーバー歪みの生じる瞬間にこれらのスイッチング回路のスイッチングノイズが重畳することを抑止でき、これらが重畳することで非常に大きな歪みとなって出力電圧Voに現れ、コンバージェンスの特性,ひいては画面表示にまで悪影響を与えてしまうという問題を抑止することが可能になる。
【0031】
また、本発明において第1,第2の負荷は抵抗であって、第1の負荷の一端と接地電位との間に接続する第1の容量素子と、第2の負荷の一端と接地電位との間に接続する第2の容量素子とを有する。従ってこれらの時定数により電源電圧の立ち下がり波形を鈍らせることができる。従って、スイッチングノイズのピークレベルを小さくすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコンバージェンス補正回路用の増幅回路の回路図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコンバージェンス補正回路用の増幅回路の動作を説明する図である。
【図3】従来例に係るコンバージェンス補正回路用の増幅回路の回路図である。
【図4】従来のコンバージェンス補正回路用の増幅回路の動作を説明する図である。
【符号の説明】
11 アンプ
12 正側電源切替回路(第1のスイッチング回路)
13 負側電源切替回路(第2のスイッチング回路)
Q11 第1のスイッチングトランジスタ
Q12 第2のスイッチングトランジスタ
Q13 第3のスイッチングトランジスタ
Q14 第4のスイッチングトランジスタ
+VccL 低電圧(第1の電圧)
+VccH 高電圧(第2の電圧)
−VccL 低電圧(第3の電圧)
−VccH 高電圧(第4の電圧)
R11 抵抗(第1の負荷)
R12 抵抗(第2の負荷)
C11 コンデンサ(第1の容量素子)
C12 コンデンサ(第2の容量素子)
Vin 偏向信号
Vo 出力電圧
+Vcc 正の電源電圧
−Vcc 負の電源電圧
L 偏向コイル
Claims (3)
- B級アンプからなり、偏向信号を増幅する信号増幅器と、
前記信号増幅器に第1の電圧を正の電源電圧として供給する第1の経路と、
前記第1の電圧に比して高い第2の電圧と、前記第1の経路との間に設けられた第2の経路と、
前記第2の経路に設けられ、ブランキングパルスによりOFFしたときには前記第1の電圧を前記信号増幅部に正の電源電圧として供給させ、ONしたときは前記第2の電圧を前記信号増幅部の正の電源電圧として供給させる第1のスイッチング回路と、
第3の電圧を、前記信号増幅器に負の電源電圧として供給する第3の経路と、
前記第3の電圧に比して高い第4の電圧と、前記第3の経路との間に設けられた第4の経路と、
前記第4の経路に設けられ、ブランキングパルスによりOFFしたときには前記第3の電圧を前記信号増幅部に負の電源電圧として供給させ、ONしたときは前記第4の電圧を前記信号増幅部の負の電源電圧として供給させる第2のスイッチング回路と、
前記第1の経路に設けられた第1の負荷と、
前記第3の経路に設けられた第2の負荷とを有し、常時負側に軽負荷が接続されている状態とし、第2のスイッチング回路がONしたときに蓄積された注入電荷を放電し、ブラキングパルスによりOFF状態にされたとき前記第2のスイッチング回路をすぐにOFFすることができるようにしたことを特徴とするコンバージェンス補正回路用の増幅回路。 - 前記第1のスイッチング回路は、そのエミッタが前記第2の電圧に接続し、コレクタが前記信号増幅部に接続した第1のスイッチングトランジスタと、そのエミッタが前記第1のスイッチングトランジスタのベースに接続し、コレクタが前記第1のスイッチングトランジスタのコレクタに接続し、ベースが電源電圧切替を制御する信号の入力となる第2のスイッチングトランジスタより構成し、
前記第2のスイッチング回路は、そのエミッタが前記第4の電圧に接続し、コレクタが前記信号増幅部に接続した第3のスイッチングトランジスタと、そのエミッタが前記第3のスイッチングトランジスタのベースに接続し、コレクタが前記第3のスイッチングトランジスタのコレクタに接続し、ベースが電源電圧切替を制御する信号の入力となる第4のスイッチングトランジスタより構成され、
かつ前記第1、第2のスイッチングトランジスタはPNP型のトランジスタであって、前記第3、第4のスイッチングトランジスタはNPN型のトランジスタであることを特徴とする請求項1記載のコンバージェンス補正回路用の増幅回路。 - 前記第1、第2の負荷は抵抗であって、
前記第1の負荷の一端と接地電位との間に接続する第1の容量素子と、
前記第2の負荷の一端と接地電位との間に接続する第2の容量素子とを有することを特徴とする請求項1、請求項2記載のコンバージェンス補正回路用の増幅回路。
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JPH10136397A JPH10136397A (ja) | 1998-05-22 |
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