JP3059288U - 吹雪模様まんじゅう - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹雪模様まんじゅうを成形すること。 【解決手段】 外皮層となる材料を粉体として用意し、
これをあん玉にまぶして付着させること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、吹雪まんじゅうや田舎まんじゅうなどのような、まんじゅう表面に 見られる吹雪模様（斑状に雪が付着した状態）を有するまんじゅうに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の吹雪まんじゅうにあっては、例えば外皮材料と内包材料を用意しこれを 自動包あん機によって外皮材と内包材との二重棒状体としてこれを切断装置にて 包被成形をおこなってまんじゅう形状とし、これを蒸し上げることによって、表 面に吹雪模様のあるまんじゅうを製造している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、自動包あん機によるまんじゅう成形においては、外皮材の層を薄くする のに限界があった。このことは、外皮層を薄くできないと吹雪模様が現れない場 合があり製品の価値および品質が低下するという問題点があった。

【０００４】

【問題点を解決する手段】

本考案は、常法によって得られた餡玉の表面が、澱粉、砂糖、膨張材の混合粉 体で被覆され、該被覆した餡玉が蒸し上げられることを特徴とする吹雪模様まん じゅうである。これによれば、外皮層の厚みを任意に形成することができるので 、吹雪模様のまんじゅう表面を容易に得ることができるものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図１〜図３に基づき説明すると図１は本発明実施の形態 例の全体側面図であり、図２はまぶし装置の断面正面図であり、図３は断面で示 す一部側面図である。

【０００６】 本考案である吹雪模様まんじゅうの成形部分を説明すると、自動包あん機２０ によっては餡材料を任意の大きさに定量分割成形して、餡玉１を製造する。 まぶし装置２は餡玉１をまぶすための回転ドラム２と、この回転ドラム２を支 持しかつ回転駆動を伝達する駆動ベース４より構成される。図３に示されるよう に、回転ドラム２の内面には櫛状の係止部材３が取り付けられている。この係止 部材３は回転ドラム２の内周に等分割した位置に櫛状のものをドラムの中心方向 に向けて立設している。駆動ベース４の側面上部に駆動ローラー５二本を水平に 設けている。したがって回転ドラム２は駆動ローラー５の上にセットされて支持 される。駆動ローラー５がモーターによって回転すると、回転ドラム２に駆動を 伝達する。

【０００７】 回転ドラム２の両側面部は貫通した形の開口部６が設けられている。この開口 部６の片面に菓子製品の搬入部となる搬入コンベア７の先端を近接して設けてい る。さらに開口部６の他面から菓子製品の搬出部となる搬出コンベア８の先端を 回転ドラム内に挿入して設けている。搬出コンベア８は開口部６内の上方部に位 置しており、また搬入コンベア７は開口部内６の下方部に位置している。

【０００８】 まぶし装置２の第２実施例を説明すると搬出部８Ｂは、回転ドラム２の開口か ら挿入され先端が上方に位置し、スロープ状にドラム２の外に延出するように設 けている。搬出部８Ｂは複数の細いシャフトにより構成し、その幅方向に湾曲し ている。搬出部８Ｂの終端には、まぶし後の製品を受けるターンテーブル１１を 設けている。ターンテーブル１１にはまぶし材料の粉体９が用意されており、モ ータ１２によって、回転する。

【０００９】 自動包あん機２０で分割成形した餡玉１をまぶし装置２によって十分にまぶし た後、蒸し上げて所望の吹雪模様まんじゅうをつくるものであるが、この際、従 来の自動包あん機で外皮材と内包材の二重棒状吐出とは異なり、単に餡玉の分割 成形を行い、その後外皮材料となる粉体９をまぶし装置２により、餡玉１にまぶ し付着させるものである。したがって、二重棒状吐出状態に比べて外皮の層を薄 くすることができるものである。

【００１０】

【実施例】

（製造例１）レオン自動機製の自動包あん機ＣＮ１２０型で、市販の小豆餡（ 粒餡）を使用して餡玉を分割成形した。この餡玉をまぶし装置にて、小麦粉澱粉 １００重量部に対して上白糖１００、イスパタ（膨張材）６を混合した作った粉 体９をまぶした。つぎに、この粉体がまぶされた餡玉を蒸し機にて８分蒸し上げ て、吹雪模様まんじゅうを得た。

【００１１】 （製造例２）製造例１と同様に餡玉を分割成形し、図４に示すまぶし装置にて 小麦粉澱粉１００重量部に対して上白糖１００、イスパタ（膨張材）６を混合し た作った製造例１と同様の粉体９をまぶして餡玉の表面をなじました後、再度タ ーンテーブルに収容されている同様の粉体９をまぶした後、蒸し機にて８分蒸し 上げて、吹雪模様まんじゅうを得た。

【００１２】 （製造例３）レオン自動機製の自動包あん機ＣＮ１２０型で、栗、梅、きんか んなどの固形物を包あんした餡玉を、製造例２と同様に粉体９を二度にわたって まぶした後、蒸し機にて８粉蒸し上げることにより固形物が包あんされた吹雪模 様まんじゅうを得た。

【００１３】 （製造例４）レオン自動機製の自動包あん機ＣＮ１２０型で、求肥もちを餡で 包あん成形した餡玉を製造例２のまぶし装置にて粉体をまぶした後、さらにター ンテーブル上で再度、同様の粉体をまぶした後、蒸し機にて８分蒸し上げて、求 肥が包あんされた吹雪模様まんじゅうを得た。

【考案の効果】

本考案によれば外皮層を薄く形成することができるので、吹雪模様を鮮明に生 じさせることができるものであり、高品質の吹雪模様のまんじゅうを生産するこ とができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案第１実施の形態の全体側面図

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面でまぶし状態を示
す。

【図３】図１のまぶし状態を示す断面の一部側面図。

【図４】本考案第２実施の形態を示す一部断面側面図

【符号の説明】 １ 餡玉 ２ 回転ドラム ３ 係止部材 ４ 駆動ベース ５ ローラー ６ 開口部 ７ 搬入コンベア ８ 搬出コンベア ９ 粉体 １０ 自動包あん機 １１ ターンテーブル １２ モータ

【手続補正書】

【提出日】平成１０年１１月１８日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】常法によって得られた餡玉の表面が、澱
   粉、砂糖、膨張材の混合粉体で被覆され、該被覆した餡
   玉が蒸し上げられることを特徴とする吹雪模様まんじゅ
   う。