JP3058936U - チョコレートを使った塗り絵状造形菓子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チョコレート生地により所望形状のフレーム
および着色塗装部を一体的に形成し、乾燥硬化すること
で、低コストで、且つ独創性に富んだ塗り絵状造形菓子
を提供する。 【解決手段】 高粘度のチョコレート生地１ａにより硬
化・形成した塗り絵の輪郭線形成用のフレーム１と、低
粘度のチョコレート生地２ａにより前記フレーム１の内
側に一体に硬化・形成した着色塗装部２とを具備してな
る構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、チョコレートを使った塗り絵状造形菓子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりチョコレートには種々な形態、色彩のものがある。そして、これらチ ョコレートはその大半が工場で生産されるが、家庭等において手作業で作られる こともある。

【０００３】 ところで、溶融したチョコレート生地を使って所望形状のチョコレート菓子を 作るには、その流動性から特定の成形型が不可欠である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した如く成形型を使えば、余分のコストがかかる上に、で き上がるチョコレート菓子の形態は一定となるため、独創的なチョコレート菓子 の製作は困難である。

【０００５】 本考案は、上記した従来の技術が有する問題点に鑑みなされたもので、粘度の 異なる溶融したチョコレート生地を使って所望形状のフレームおよび着色塗装部 を一体的に形成し、乾燥硬化することにより、低コストにて、且つ独創性に富ん だチョコレートを使った塗り絵状造形菓子を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案のチョコレートを使った塗り絵状造形菓子 は、高粘度のチョコレート生地を使って硬化・形成した塗り絵の輪郭線形成用の フレームと、低粘度のチョコレート生地を使って前記フレーム内側に一体に硬化 ・形成した着色塗装部とを具備してなることを特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態につき図面を参照して説明する。 図１は本考案の正面図、図２は同上の断面図、図３は本考案の製造工程の説明 図を各々示す。

【０００８】 図１及び図２において、１は高粘度のチョコレート生地1ａを使って硬化・形 成した塗り絵の輪郭線形成用のフレーム、２は低粘土のチョコレート生地２ａを 使って前記各フレーム１の内側に硬化・形成した着色塗装部であり、斯くして、 これらフレーム１と着色塗装部２とが一体となって図示のような平板状の塗り絵 状造形菓子Ａが形成されている。

【０００９】 上記フレーム１形成用の高粘度のチョコレート生地１ａは特定色（例えば、黒 色）のものを、着色塗装部２形成用の低粘度のチョコレート生地２ａは各種カラ ー（例えば、赤色、青色、緑色、紫色、白色等々）のものを各々選定する。そし て、高粘度のチョコレート生地１ａを作るには、油脂分として固まり易いパーム 油を主体とした加工油脂を用い、一方、低粘度のチョコレート生地２ａを作るに は、油脂分として固まり難い液油（菜種油、大豆油）を主体とした加工油脂を用 いる。

【００１０】 次に、上記した本考案の塗り絵状造形菓子Ａの製造方法を図３に基づいて説明 する。 先ず、図３の（Ａ）に示したように、高粘度のチョコレート生地１ａを充填し たチューブ３と、低粘度のチョコレート生地２ａを充填したチューブ４を複数本 ずつ湯煎５に浸し、各チューブ３、４内のチョコレート生地１ａ、２ａを溶融す る。各チューブ３、４は、それら吐出口３ａ、４ａにキャップ３ｂ、４ｂを嵌合 することで密閉され、該各キャップ３ｂ、４ｂを外したのち、チューブ胴体を圧 迫することで吐出口３ａ、４ａからチョコレート生地１ａ、２ａが各々吐出され るように構成されている。

【００１１】 次いで、図３の（Ｂ）に示したように、前記チューブ３を湯煎５から取り出し 、当該チューブ３内のチョコレート生地１ａを使って、ベースプレート６上で塗 り絵の輪郭線形成用のフレーム１を描く。 即ち、湯煎５から取り出したチューブ３のキャップ３ｂを外したのち、チュー ブ胴体を圧迫しその吐出口３ａから溶融した高粘度のチョコレート生地１ａを吐 出させつつベースプレート６上に所望絵柄の塗り絵を描くべくフレーム１を形成 する。しかるのち、このまま放置してフレーム１を自然乾燥させる。この乾燥に よりフレーム１は硬化するが、当該フレーム１の素材として高粘度のチョコレー ト生地１ａを使用しているため短時間で硬化する。

【００１２】 次いで、図３の（Ｃ）に示したように、他のチューブ４を湯煎５から取り出し 、当該チューブ４内のチョコレート生地２ａを使ってベースプレート６上のフレ ーム１内側を着色する。 即ち、湯煎５から取り出した所望色（例えば、赤色）の低粘度チョコレート生 地２ａを充填したチューブ４のキャップ４ｂを外したのち、チューブ胴体を圧迫 しその吐出口４ａから溶融した低粘度チョコレート生地２ａを吐出させつつベー スプレート６上の所定のフレーム１内へ流し込み、さらに他色（例えば、青色、 緑色、紫色等々）の低粘度チョコレート生地２ａを充填したチューブ４を使って 溶融した当該低粘度チョコレート生地２ａを他のフレーム１内へ順次流し込み、 各フレーム１内を種々な色彩のチョコレート生地２ａで所定厚みに着色塗装する 。しかるのち、このまま放置して各チョコレート生地２ａを自然乾燥させる。こ の乾燥により各チョコレート生地２ａによる種々な色彩の着色塗装部２が各フレ ーム１と一体となって硬化・形成されるが、その素材として低粘度のチョコレー ト生地２ａを使用しているため前記したフレーム１と比べて硬化するまでの時間 は長くかかる。 なお、上記の実施形態では、フレーム１および着色塗装部２共にチョコレート 生地１ａ、２ａの自然乾燥により硬化・形成しているが、冷蔵庫等に入れて冷却 すればいずれも短時間で硬化・形成することができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上詳述したように高粘度のチョコレート生地を使って塗り絵の輪 郭線形成用のフレームを形成し、乾燥硬化後、低粘度の着色チョコレート生地を 前記フレーム内側へ流し込み、乾燥硬化して種々な色彩の着色塗装部を形成した ものであるから、以下に述べる効果を有する。 (１)つまり、短時間で硬化する高粘度チョコレート生地を使って所望の形態にフ レームを作り、このフレーム内に流動性の強い低粘度チョコレート生地を流し込 み、乾燥硬化するだけで、恰も紙塗り絵で遊ぶ如く、チョコレートを使って種々 な形態、色彩の塗り絵状造形菓子を自由に創作する楽しみ及び味覚を味わえるも のである。 (２)使用材料は、ベースプレート、湯煎およびチョコレート生地だけで良いか ら、家庭等においても既製品では得られない独創的で、且つ美麗なチョコレート 菓子を低コストにて、しかも簡単に作ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図である。

【図２】本同上の断面図である。

【図３】本考案の製造工程の説明図である。

【符号の説明】

１ フレーム １ａ チョコレート生地 ２ 着色塗装部 ２ａ チョコレート生地 Ａ 塗り絵状造形菓子

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 高粘度のチョコレート生地を使って硬化
   ・形成した塗り絵の輪郭線形成用のフレームと、低粘度
   のチョコレート生地を使って前記フレーム内側に一体に
   硬化・形成した着色塗装部とを具備してなることを特徴
   とするチョコレートを使った塗り絵状造形菓子。