JP3058563B2 - 移動体用テレビジョン受信装置 - Google Patents

移動体用テレビジョン受信装置

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JP3058563B2
JP3058563B2 JP6160342A JP16034294A JP3058563B2 JP 3058563 B2 JP3058563 B2 JP 3058563B2 JP 6160342 A JP6160342 A JP 6160342A JP 16034294 A JP16034294 A JP 16034294A JP 3058563 B2 JP3058563 B2 JP 3058563B2
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magnetic
sensor
antennas
television
transmitting station
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剛平 飯島
忠機 鈴木
新 平松
和行 中村
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船、列車、バスなどの
移動体において用いられるテレビジョン受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば特開昭5
6−57365、特開昭61−5682および特開平4
−160905などに開示されている。これらの先行技
術では、移動体に複数のテレビジョンアンテナを固定
し、各アンテナの出力信号のレベルを比較することによ
って、受信状況が最も良くなるアンテナを選択し、その
選択されたアンテナからの出力によってテレビジョン放
送を受信している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような各先行技術
では、全てのアンテナは移動体に固定されているので、
それらのアンテナのうち、最も受信状況が良いアンテナ
に切換えてテレビジョン放送を受信しても、その選択さ
れたアンテナがテレビジョン放送の送信所の方向に正確
に向いているとは必ずしも限らず、したがって鮮明なテ
レビジョン画像を得られない場合がある。
【0004】またこの先行技術では、有限本数、たとえ
ば2〜4本のアンテナを用いて、360度方向をカバー
するので、或る程度広い指向性を持つアンテナを使用す
る必要がある。このような広い指向性を有するアンテナ
は、指向性の強いアンテナに比べて受信性能が低い。し
たがって鮮明なテレビジョン画像を得ることが困難であ
る。
【0005】さらにまたこれらの各先行技術では、各ア
ンテナが、水平偏波および垂直偏波の両方の電波を受信
し、したがって受信感度が低下する。したがって鮮明な
テレビジョン画像を得られない場合がある。
【0006】本発明の目的は、鮮明なテレビジョン画像
を得ることができるようにした移動体用テレビジョン受
信装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)地球周
回軌道を回る複数の測位衛星からの受信信号に基づい
て、移動体の緯度および経度である現在位置、進行方向
θGおよび進行速度Vを演算して求めるGPSユニット
7と、 (b)移動体の軸線43に一致した基準方位41に対す
る磁北の相対方位θMを検出する磁気方位センサ21
と、 (c)前記進行方向θに、移動体の進行速度Vが予め定
める第1の値V1以上であるときにはGPSユニット7
によって検出された進行方向θGを用い、前記第1の値
V1未満であるときには磁気方位センサ21によって検
出された結果θMを導出する比較手段と、 (d)磁気方位センサ21に関連して設けられる較正手
段50であって、この較正手段50は、前記移動速度が
前記第1の値V1以上の予め定める第2の値V2以上と
なると、前記磁気方位センサ21の検出結果θMのGP
Sユニット7によって検出された進行方向θGに対する
差Δθを求め、比較手段からの磁気方位センサ21の出
力によるアンテナの角変位駆動時には、磁気方位センサ
21の出力θMを前記差Δθで補正して出力する較正手
段50と、 (e)複数のテレビジョン放送の送信所の緯度および経
度である位置14と、複数の各テレビジョン放送の受信
可能なサービスエリアと、複数の各送信所からのテレビ
ジョン放送が送信される垂直偏波または水平偏波とがス
トアされるメモリ9と、 (f)垂直偏波用と水平偏波用との2つの指向性アンテ
ナ1,2と、 (g)垂直偏波用と水平偏波用との各アンテナ1,2が
取付けられる鉛直の回転軸4と、 (h)回転軸4を鉛直軸線まわりに角変位駆動する駆動
手段と、 (i)制御手段であって、GPSユニット7と、磁気方
位センサ21と、比較手段と、較正手段50と、メモリ
9との各出力に応答し、GPSユニット7によって検出
される移動体の現在位置が、メモリ9にストアされたサ
ービスエリア内となるテレビジョン放送の送信所を選択
し、その選択された送信所の垂直偏波または水平偏波に
対応するアンテナ1,2の一方を選択し、比較手段およ
び較正手段50の出力を用いて、メモリ9にストアされ
た前記位置14と移動体の現在位置13とを結ぶ仮想上
の直線16に、アンテナ1,2の方向15が一致するよ
うに、回転角度θ1を算出し、この回転角度θ1によっ
て、選択した前記一方のアンテナ1,2が、送信所に方
向付けられるように駆動手段を動作させる制御手段とを
含むことを特徴とする移動体用テレビジョン受信装置で
ある。
【0008】
【作用】本発明に従えば、移動体にGPSユニット7と
磁気方位センサ21とを備え、その検出結果に応答し
て、メモリにストアされているテレビジョン放送の送信
所の位置に、指向性アンテナが向けられるように、制御
手段によって駆動手段を動作させ、アンテナを鉛直軸線
まわりに角変位駆動する。こうして指向性が鋭く、した
がって受信性能が高いアンテナを用いて、テレビジョン
放送を常に良好な受信状態で受信することができ、鮮明
なテレビジョン画像を得ることができるようになる。
【0009】メモリにはまた、テレビジョン放送の受信
可能なサービスエリアがストアされており、GPSユニ
ット7によって検出された移動体の現在位置に応じて、
そのサービスエリア内となる送信所を選択して受信し、
それらの送信所が発信しているすべてのテレビジョン放
送を選択して受信することができる。
【0010】メモリにはまた各送信所のテレビジョン放
送が垂直偏波であるか、または水平偏波であるかがスト
アされており、移動体には垂直偏波用および水平偏波用
の指向性アンテナが搭載されており、送信所の偏波方向
に応じて各アンテナを切換え、これによって受信感度を
向上することができる。
【0011】GPSユニット7は、地球周回軌道を回る
複数の測位衛星からの受信信号に基づいて前記現在位置
および進行方向を演算して求める。
【0012】したがって、ジャイロセンサなどを用いた
推測航法などによって現在位置を求める場合に比べて、
飛躍的に検出精度を向上することができる。
【0013】磁気方位センサ21を設け、これらGPS
ユニット7と磁気方位センサの検出結果を選択的に進行
方向として用いる。すなわち、進行速度が予め定める第
1の値、たとえば10km/h以上であるときには前記
GPSユニット7の検出結果θGを用い、前記第1の値
未満であるときには磁気方位センサ21の検出結果θM
を用いる。
【0014】このようにして、前記進行速度の低下によ
ってGPSユニットの進行方向の検出結果θGに誤差が
多くなると、前記進行速度の低下に対して検出精度が変
化しない磁気方位センサを用いることによって、たとえ
ば光ファイバジャイロセンサなどのようなむやみに高価
な高精度なセンサを用いることなく、比較的安価な前記
磁気方位センサによって前記進行速度が低いときの検出
を行うことによって、低コスト化と高精度化とを両立す
ることができる。
【0015】GPSユニット7と磁気方位センサ21と
を用いる構成において、磁気方位センサ21に関連して
較正手段50を設ける。この較正手段は、前記進行速度
が前記第1の値以上の前記測位装置の精度が充分に得ら
れる予め定める第2の値、たとえば30km/h以上と
なると、そのときの磁気方位センサの検出結果の測位装
置の検出結果に対する差Δθを求めておく。この差を用
いて、前記方位センサの出力によってアンテナの角変位
駆動を行う進行速度の低いときには、磁気方位センサの
検出結果を較正して出力することによって、前記進行速
度が低いときにも比較的正確な進行方向を求めることが
できる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の前提となる移動体用テレビ
ジョン受信装置の電気的構成を示すブロック図である。
合計2つの垂直偏波用テレビジョンアンテナ1と水平偏
波用テレビジョンアンテナ2とは、図2に示される移動
体3に、その移動体3が水平面内を走行移動中に鉛直と
なる回転軸4によって回転可能に取付けられる。移動体
3は、図2には、バスなどの自動車が示されているけれ
ども、その他の実施例として、船および列車などであっ
てもよく、また上述のようなバスや列車などのような予
め定める移動経路に沿って移動する移動体であってもよ
く、あるいはまたその他の経路を移動する移動体であっ
てもよい。
【0017】移動体3には、GPS(Gloval Positionin
g System、汎地球測位システム)の検出手段5が設けら
れる。この検出手段5は、アンテナ6と、GPSユニッ
ト7とを備える。アンテナ6は、図3に示されるよう
に、その移動体3の屋根などに設けられるマイクロスト
リップラインアンテナであって、水平に配置されたとき
仰角θが10度以上であって、広い範囲にわたって、少
なくとも4つの測位衛星からの信号を受信する。GPS
ユニット7は、このアンテナ6からの信号に基づいて、
各測位衛星との距離を演算し、その距離と各衛星の位置
とから三角測量を行って、緯度および経度を含む3次元
の現在位置を演算し、また各測位衛星からの信号のドッ
プラシフト量に基づいて、進行方向18および進行速度
を検出する。
【0018】このGPSユニット7の出力は、マイクロ
コンピュータなどによって実現される制御手段8に与え
られる。制御手段8には、メモリ9が接続される。メモ
リ9には、次の表1に示されるように、複数の各テレビ
ジョン放送の送信所の緯度および経度の位置情報と、垂
直偏波または水平偏波の送信偏波面およびサービスエリ
アを表す情報とが、各送信所毎にストアされている。
【0019】
【表1】
【0020】上記表1の偏波の欄において、「1」は偏
波面が水平であることを表し、「0」は偏波面が垂直で
あることを表す。制御手段8は、移動経路が予め分かっ
ているか否かに拘わらず、前記送信所の位置およびサー
ビスエリアに基づいて、受信目標の送信所を決定し、ア
ンテナ1,2がその送信所の方向に向くようにパルスモ
ータ10を駆動し、アンテナ1,2を鉛直軸線まわりに
角変位駆動する。各アンテナ1,2からの出力は、切換
えスイッチ11を介してテレビジョン受信機12に与え
られる。制御手段8は、受信すべきテレビジョン放送の
偏波面に対応して、切換えスイッチ11のスイッチング
状態を制御する。
【0021】上述のような制御手段8の動作は、図4に
示される。ステップn1からステップn2に移り、GP
S方式の検出手段5によって、移動体3の現在位置およ
び進行方向を検出する。図5の参照符13は、移動体3
の現在位置を表し、その緯度と経度とは、xa,yaで
それぞれ示される。次のステップn3では、移動体3の
現在位置13がサービスエリア内となる送信所を、目標
の送信所としてメモリ9から選択して読出す。これによ
って、たとえば送信所の位置14の緯度と経度とがそれ
ぞれx1,y1であるとするとき、アンテナ1,2の方
向15が、位置13,14を結ぶ仮想上の直線16に一
致するように、ステップn4で回転角度θ1を算出す
る。各アンテナ1,2の指向方向は、1平面内で平行で
あるものとする。
【0022】ステップn5では、モータ10を駆動して
アンテナ1,2を、回転角度θ1だけ回転駆動する。ス
テップn6では、送信所の偏波面に一致するアンテナ
1,2のいずれかを選択して、その選択されたアンテナ
1または2からの信号がテレビジョン受信機12に与え
られるように切換えスイッチ11を制御する。このよう
な一連の動作を常時行うことによって、アンテナ1,2
を、移動体3の現在位置がサービスエリア内に含まれる
送信所に常に方向付けることができる。
【0023】検出手段5は、GPS方式に代えて、その
他の構成であってもよい。アンテナ1,2は、たとえば
八木アンテナなどであってもよい。
【0024】このように、受信可能な送信所を常時追尾
するので、アンテナ1,2には指向性の強いアンテナを
使用することができ、鮮明なテレビジョン画像を得るこ
とができる。またメモリ9内には、各送信所のサービス
エリアもストアされており、したがってそのサービスエ
リア内となる送信所が発信しているすべてのテレビジョ
ン放送を選択して受信することができる。さらにまた、
垂直偏波用アンテナ1と、水平偏波用アンテナ2とを切
換えて受信するので、送信所の偏波方向に応じて、これ
ら2つのアンテナ1,2を切換えることによって、偏波
方向にかかわらず、常に高い受信感度を得ることができ
る。
【0025】図6は本発明の他の前提となる移動体用テ
レビジョン受信装置の電気的構成を示すブロック図であ
り、この構成は前述の構成に類似し、対応する部分には
同一の参照符を付す。注目すべきはこの構成では、検出
手段5aには、前記アンテナ6およびGPSユニット7
から成るGPS受信機とともに、磁気方位センサ21が
設けられていることである。GPSユニット7は、制御
手段8へ前述のように現在位置情報を出力するととも
に、進行方向θGおよび進行速度を表す出力を導出す
る。制御手段8は、前記進行速度が予め定める第1の速
度V1、たとえば10km/h未満となると、GPSユ
ニット7へ前記進行方向の出力を磁気方位センサ21の
検出結果に切換えて出力させる。
【0026】図7は、前記磁気方位センサ21の電気的
構成を示すブロック図である。この磁気方位センサ21
は、大略的に、検出回路22と、マイクロコンピュータ
などで実現される演算処理装置23とを備えて構成され
ている。検出回路22内に設けられるセンサ本体24
は、強磁性材料から成る円環状のコア25に、2対のコ
イル27,28;29,30が巻回されて構成されてい
る。励磁コイル27,28は、前記コア25の直径線上
で相互に直交するように巻回されている。また同様に、
検出コイル29,30は、相互に直交するように前記コ
ア25に巻回されており、励磁コイル27,28と検出
コイル29,30とは周方向に45度だけずれて配置さ
れている。このセンサ本体24は、円環状のコア25が
水平に載置されて使用される。
【0027】前記励磁コイル27,28には、発振器3
1からの発振信号が、周波数分周器32で分周された周
波数foの発振信号が共通に与えられる。これによっ
て、検出コイル29,30からは、図8において、それ
ぞれ参照符L1,L2で示すように、検出コイル29の
出力にほぼ90度ずれた出力が検出コイル30から出力
される。検出コイル29,30の出力は、それぞれ位相
検波回路33,34に入力されている。位相検波回路3
3,34にはまた、前記周波数分周器32から周波数2
foの発振信号が与えられており、したがって位相検波
回路33,34からは、ほぼfoの周波数のうなり信号
が出力される。このうなり信号は、積分回路35,36
でそれぞれ積分された後、直流増幅器37,38で増幅
されて前記演算処理装置23へ入力される。これによっ
て演算処理装置23は、基準方位41に対する磁北の相
対方位を検出することができる。
【0028】この検出回路22内にはまた、安定化電源
回路39および基準電圧発生回路40が設けられてお
り、電源からの電力が、安定化電源回路39で安定化さ
れた後、基準電圧発生回路40で該検出回路22内の各
回路に適合した電圧に制限された後供給される。
【0029】このように構成されたテレビジョン受信装
置は、たとえば図9で示されるような客船42に取付け
られる。この客船42において、その軸線43に前記磁
気方位センサ21の基準方位41が一致するように、該
磁気方位センサ21が、たとえば操蛇室などに設置され
る。
【0030】図10は上述のテレビジョン受信装置の動
作を説明するためのフローチャートであり、前述の図4
で示す動作に類似し、対応する部分には同一の参照符を
付す。この構成では、ステップn1からn11に移り、
GPSユニット7によって現在位置と進行速度Vとが求
められる。ステップn12では、その進行速度Vが前記
速度V1以上であるか否かが判断され、そうであるとき
にはステップn13で、GPSユニット7の検出結果θ
Gが進行方向θとされた後、前記ステップn3に移り、
そうでないときには、ステップn14で磁気方位センサ
21の検出結果θMが前記進行方向θとされた後、前記
ステップn3に移る。
【0031】こうして、GPSの検出結果θGの誤差が
比較的大きく、かつ海流の影響などによる誤差が大きく
なる前記速度V1未満では、磁気方位センサ21の検出
結果θMを用いることによって、前記速度V1以上では
GPSユニット7の検出結果θGによる高精度な進行方
向θの検出を可能とし、また前記客船42の停船時など
の低速時には、磁気方位センサ21の検出結果θMを用
いることによって、前記GPSによる精度低下を補って
正確に進行方向を求めることができる。
【0032】またこのように、GPSと方位センサとを
併用することによって、磁気方位センサ21にむやみに
高精度な、たとえば光ファイバジャイロセンサなどのよ
うな方位センサを用いる必要はなくなり、比較的安価な
構成で低速時の精度を向上することができる。
【0033】図11は本発明の一実施例のテレビジョン
受信装置の電気的構成を示すブロック図であり、前述の
構成に類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。
注目すべきはこの実施例では、検出手段5bに、磁気方
位センサ21からの出力を較正するための較正回路50
が設けられていることである。較正回路50は、GPS
ユニット7からの進行方向および進行速度に関する情報
を受信し、進行速度Vが前記速度V1以上の予め定める
第2の速度V2、たとえば30km/h以上であるとき
には、前記GPSユニット7の検出結果θGに対する磁
気方位センサ21の検出結果θMの誤差Δθを演算して
おり、速度Vが前記速度V1未満となって磁気方位セン
サ21からの出力が用いられるときには、この出力を前
記誤差Δθで補正して出力する。
【0034】すなわち図12で示すように、ステップn
12,n13で、速度Vが速度V1以上で進行方向θに
GPSユニット7の検出結果θGが設定された後、ステ
ップn21に移り、前記速度Vが前記速度V2以上であ
るか否かが判断され、そうであるときにはステップn2
2で磁気方位センサ21の検出結果θMが読込まれ、さ
らにステップn23で前記検出結果θGとθMとの差Δ
θが求められた後ステップn3に移り、そうでないとき
には直接ステップn3に移る。こうして求められた誤差
Δθを用いて、前記ステップn14で、一旦、磁気方位
センサ21の検出結果θMに設定された進行方向θが、
さらにステップn24で前記誤差Δθによって補正され
た後、ステップn3に移る。
【0035】こうして、甲板や艦橋などの地磁気を乱す
要因に対して磁気方位センサ21の検出結果θMを較正
することによって、安価な磁気方位センサ21を用いて
も、さらに検出精度を向上することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、GPSユ
ニット7と磁気方位センサ21とを用い、移動体の現在
位置および進行方向と、メモリにストアされている送信
所の位置とに基づいて、指向性アンテナを、駆動手段に
よって鉛直軸線まわりに角変位駆動し、こうしてアンテ
ナを送信所に向けることができる。そのため指向性が鋭
く、受信性能が高いアンテナによってテレビジョン放送
を受信することができ、鮮明なテレビジョン画像を常に
得ることができるようになる。また、このような指向性
の鋭いアンテナを、自動的にテレビジョン放送の送信所
の方向に正確に向けることができるので、受信感度を向
上することができる。
【0037】移動体の現在位置がサービスエリア内とな
る送信所を選択してその送信所に向けてアンテナを駆動
し、これによってそれらの送信所が発信しているすべて
のテレビジョン放送の受信が可能になる。
【0038】送信偏波面に一致したアンテナを自動的に
選択することができ、これによって受信感度を向上する
ことができる。こうして移動体の移動中においても、安
定して、一層鮮明なテレビジョン画像を得ることができ
る。
【0039】GPSユニット7は地球周回軌道を回る複
数の測位衛星からの受信信号に基づいて現在位置を演算
する測位装置であるので、高精度に現在位置を求めるこ
とができる。
【0040】GPSユニット7とともに、磁気方位セン
サ21を設け、移動体の進行速度が第1の速度未満に低
下して測位装置による進行方向の検出精度が低下すると
方位センサの検出結果を用いるので、比較的安価な前記
磁気方位センサを用いて、進行方向を、通常時には高精
度に検出し、また低速時には安価な構成で検出すること
によって、高精度化と低コスト化とを両立することがで
きる。
【0041】移動体の進行速度が前記第1の速度以上の
第2の速度以上となると、そのときの方位センサの検出
結果を測位装置の検出結果によって補正しておくので、
移動体の構造物などによる誤差を較正することができ、
低コストな方位センサを用いてもさらに検出精度を向上
することができる。
【0042】また本発明によれば、較正手段50では、
移動体の移動速度Vが第2の値V2以上で、差Δθを求
め、この差Δθを用いて、前述の図12のステップn2
4で示されるように、磁気方位センサ21の検出結果θ
Mを、移動速度が第1の値V1未満で補正するように
し、こうして正確な方位θを求めて、選択された前記一
方のアンテナ1または2を、テレビジョン放送の送信所
に正確に方向付けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる構成における全体の電気的
構成を示すブロック図である。
【図2】移動体3の構成を簡略化して示す図である。
【図3】GPS方式の検出手段5に備えられるアンテナ
6を示す縦断面図である。
【図4】制御手段8の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】制御手段8の演算動作を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の他の前提となる構成における電気的構
成を示すブロック図である。
【図7】図6に示される構成に用いられる磁気方位セン
サ21の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】磁気方位センサ21の検出動作を説明するため
の図である。
【図9】図6で示す構成が用いられる客船42の斜視図
である。
【図10】図6で示す構成の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図11】本発明の一実施例の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】図11で示す実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
1 垂直偏波用テレビジョンアンテナ 2 水平偏波用テレビジョンアンテナ 3 移動体 4 回転軸 5,5a,5b 検出手段 6 マイクロストリップラインアンテナ 7 GPSユニット 8 制御手段 9 メモリ 10 パルスモータ 11 切換えスイッチ 12 テレビジョン受信機 21 磁気方位センサ 41 基準方位 42 客船 43 軸線 50 較正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 和行 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 平4−372209(JP,A) 特開 平3−54926(JP,A) 特開 平5−52577(JP,A) 特開 平5−99683(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/04 H01Q 1/27

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)地球周回軌道を回る複数の測位衛
    星からの受信信号に基づいて、移動体の緯度および経度
    である現在位置、進行方向θGおよび進行速度Vを演算
    して求めるGPSユニット7と、 (b)移動体の軸線43に一致した基準方位41に対す
    る磁北の相対方位θMを検出する磁気方位センサ21
    と、 (c)前記進行方向θに、移動体の進行速度Vが予め定
    める第1の値V1以上であるときにはGPSユニット7
    によって検出された進行方向θGを用い、前記第1の値
    V1未満であるときには磁気方位センサ21によって検
    出された結果θMを導出する比較手段と、 (d)磁気方位センサ21に関連して設けられる較正手
    段50であって、この較正手段50は、前記移動速度が
    前記第1の値V1以上の予め定める第2の値V2以上と
    なると、前記磁気方位センサ21の検出結果θMのGP
    Sユニット7によって検出された進行方向θGに対する
    差Δθを求め、比較手段からの磁気方位センサ21の出
    力によるアンテナの角変位駆動時には、磁気方位センサ
    21の出力θMを前記差Δθで補正して出力する較正手
    段50と、 (e)複数のテレビジョン放送の送信所の緯度および経
    度である位置14と、複数の各テレビジョン放送の受信
    可能なサービスエリアと、複数の各送信所からのテレビ
    ジョン放送が送信される垂直偏波または水平偏波とがス
    トアされるメモリ9と、 (f)垂直偏波用と水平偏波用との2つの指向性アンテ
    ナ1,2と、 (g)垂直偏波用と水平偏波用との各アンテナ1,2が
    取付けられる鉛直の回転軸4と、 (h)回転軸4を鉛直軸線まわりに角変位駆動する駆動
    手段と、 (i)制御手段であって、 GPSユニット7と、磁気方位センサ21と、比較手段
    と、較正手段50と、メモリ9との各出力に応答し、 GPSユニット7によって検出される移動体の現在位置
    が、メモリ9にストアされたサービスエリア内となるテ
    レビジョン放送の送信所を選択し、 その選択された送信所の垂直偏波または水平偏波に対応
    するアンテナ1,2の一方を選択し、 比較手段および較正手段50の出力を用いて、メモリ9
    にストアされた前記位置14と移動体の現在位置13と
    を結ぶ仮想上の直線16に、アンテナ1,2の方向15
    が一致するように、回転角度θ1を算出し、 この回転角度θ1によって、選択した前記一方のアンテ
    ナ1,2が、送信所に方向付けられるように駆動手段を
    動作させる制御手段とを含むことを特徴とする移動体用
    テレビジョン受信装置。
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