JP3058524U - 自動車運搬船におけるリフタブルデッキへの給電線配設構造 - Google Patents

自動車運搬船におけるリフタブルデッキへの給電線配設構造

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JP3058524U
JP3058524U JP1998008695U JP869598U JP3058524U JP 3058524 U JP3058524 U JP 3058524U JP 1998008695 U JP1998008695 U JP 1998008695U JP 869598 U JP869598 U JP 869598U JP 3058524 U JP3058524 U JP 3058524U
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liftable
liftable deck
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supply line
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龍明 堀
健治 中村
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Oshima Shipbuilding Co Ltd
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Oshima Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車運搬船のリフタブルデッキへの給電線
配設において、給電線の断線事故の懸念をなくし、火災
の危険性を排除せしめると共に、余分な長さの給電線を
なくし、短い給電線で済むようにして給電線の飛び出し
防止棚をも不要ならしめる。 【解決手段】 固定甲板1の間に、上下昇降し、適宜位
置で止着するリフタブルデッキ2を備えた自動車運搬船
において、前記リフタブルデッキ2への給電線5を該デ
ッキ直上の固定甲板近傍位置Pで船体と接続させ、リフ
タブルデッキ2が上方へ移動する場合は該電線5が弛
み、一方、定位置にリフタブルデッキ2が格納される場
合は強制的に該給電線5を引張るように形成せしめた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は自動車運搬船におけるリフタブルデッキへの給電線配設構造に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車運搬船では図5に示すように外板Aで区画された船倉B内は通常、幾層 にも甲板(デッキ)で仕切られており、甲板は背高の自動車をも詰め得るように 固定甲板1との間に上下昇降し、適宜位置においてヒンジストッパーにより止着 保持されるリフタブルデッキ2が配層されている。 そして、このリフタブルデッキには照明器具、火災探知器が装備されていて、 それらは撚線をゴム被覆した給電線を介して船体構造につながっている。
【0003】 ところで、自動車運搬船における自動車倉内は防爆区域であり、火災の原因は すべて排除しなければならない。 もし、リフタブルデッキへの給電線の処理、格納がよくないと、該デッキを上 げる場合、又は所定位置に格納する際、給電線を切断したり、又はデッキが給電 線を挟んでアークが原因でガソリンに引火すれば重大な事故につながる。 そのためリフタブルデッキへの給電線の接続配設処理については従来より細心 の注意が払われている。
【0004】 図4は従来、行われている給電線処理の1態様を示しており、同図に示すよう に、給電線5をリフタブルデッキ2の下方より入線させ、該給電線5に余裕をも たせてリフタブルデッキ2側方の補強リブ6を貫通して船体に接続させ、リフタ ブルデッキ2が上方に上がる場合は引っ張るように、一方、リフタブルデッキ2 が下がる場合は給電線5の自重で所定の場所に格納されるように計画されていた 。
【0005】 そして、給電線5を垂らした場合、船が傾むいたときに該電線5が甲板上に積 載されている自動車に当たらないように飛び出し防止柵7が設けられていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、船体構造とリフタブルデッキは通常、離れており、給電線を真下に降 ろせないところが多く、給電線の自重で降ろそうとすれば、リフタブルデッキの 下方に自重確保のため、かなりの長さの給電線が必要になる。 どうしても降りてこない給電線はバネで引張ったり、ゴムで引張ったりする必 要がある。 また、リフタブルデッキの下方は普通、車止め用具が多く、給電線を確実に所 定の場所に格納するとした場合、場所の制約を免れない。 更に給電線が自動車に当たらないよう飛び出し防止柵を設ける場合は、この飛 び出し防止柵が却って給電線格納の妨げになることがある。
【0007】 本考案は上述の如き給電線処理における種々の問題に対処し、これを解決すべ く、前記電線のリフタブルデッキへの入線方向を見出すことにより給電線の断線 事故の懸念をなくし、火災の危険性を排除せしめると共に、余分な長さの給電線 をなくし、短い給電線で済むようにして給電線の飛び出し防止柵をも不要ならし めることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記目的に適合する本考案の特徴は、固定甲板の間に、上下昇降し、適 宜位置で止着するリフタブルデッキを備えた自動車運搬船において、前記リフタ ブルデッキへの給電線を該デッキ直上の固定甲板近傍位置で船体と接続させ、リ フタブルデッキが上方へ移動する場合は該電線が弛み、一方、定位置にリフタブ ルデッキが格納される場合は強制的に該給電線を引張るように形成せしめた給電 線の配設構造にある。
【0009】
【作用】 本考案の構造によれば、リフタブルデッキを上方へ移動する場合には電線が弛 むが、固定治具の上方で処理されるため給電線の断線事故は起こすことがなくな る。 また、リフタブルデッキが下降し、定位置で格納されるときは電線は弛みがな くなる。 そして、上記の場合、電線が短くて済み、船体が傾いても自動車にダメージを 与えるだけの寸法になることはなく、給電線の飛び出し防止柵は不要となり、構 造を簡略化する。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、更に添付図面を参照し、本考案の具体的な実施形態を説明する。
【0011】 図1は本考案に係る給電線の配設構造の1例であり、図において、1は固定甲 板、2は同固定甲板の直上部に配層されたリフタブルデッキであり、詳細な構造 は省略しているが、既知の自動車運搬船におけると同じくリフタブルデッキ2は 外板Aで囲まれた船倉b内で固定甲板1と略交互に配層され、上下昇降して適宜 位置で船体に設けたヒンジストッパーにより止着されて背高の自動車を詰めるこ とができるようになっている。
【0012】 3は同リフタブルデッキ2内に取り付けられた照明器具、4は同じく火災探知 器で、これらは上記リフタブルデッキ2内に装備されて、給電線5を介して直上 部の固定甲板1の近傍位置、図では下部位置において適宜船体と接続されている 。なお、図中、6は補強リブである。 この場合、リフタブルデッキ2より上部固定甲板1下部の接続位置までの長さ は通常、4m前後となっているので、給電線5の露出長さもこれに合うように設 定されている。 勿論、この長さは適宜、必要に応じ長短調節し得ることは言うまでもない。
【0013】 また、図では一部の固定甲板1とリフタブルデッキ2とを示して、その間に給 電線5を配設しているが、船倉内に配層されたリフタブルデッキ2のすべて、又 は殆どに照明器具3、火災探知器4が装備されている場合には、この照明器具、 火災探知器が装備されたリフタブルデッキ2のすべてを対象として、その直上の 固定甲板1との間に本考案給電線の配設構造が実施される。
【0014】 かくして上記本考案によれば、リフタブルデッキ2が通常の定位置で格納状態 にある場合には、図2に示すように給電線5は船体接続位置Pと、リフタブルデ ッキ2との間で強制的に引張られた状態にあるが、リフタブルデッキ2が上昇し 、接続位置Pとの間の距離が短くなったときには、図3に示すように給電線5は 弛んでリフタブルデッキ2下方にループを形成する。しかし、給電線5は図2の 如く、通常の格納状態にあるリフタブルデッキ2と給電線の船体接続位置Pとの 間で緊張状態に保持される長さであるため、図3のように弛んだとしても、図4 における従来の給電線5の弛みとは異なり、図示していない固定治具の上方で保 持されるに止まっている。 なお、定位置に上記リフタブルデッキ2が格納されるときは強制的に給電線5 を引張るため、同電線の収まりは頗る良好であり、リフタブルデッキの給電線の 処理は著しく改善される。
【0015】
【考案の効果】
本考案は以上のように、固定甲板1の間に、リフタブルデッキを備えた自動車 運搬船において、前記リフタブルデッキへの給電線を該デッキ上方の固定甲板近 傍位置で船体と接続させ、リフタブルデッキが上方へ移動する場合は該電線が弛 み、一方、定位置にリフタブルデッキが格納される場合は強制的に該給電線を引 張るようにしたものであり、従来の配設構造に比し給電線の長さが短くて済むた め下記のような種々の利点を有している。 (1)給電線が短くなったことにより船が傾いても自動車にダメージを与えるだ けの寸法にならないため、従来、必要とされていた給電線の飛び出し防止柵が不 要になる。 (2)給電線は格納時、引張られた状態となって完璧に格納が可能となり、火災 の危険性はおよそなくなる。 (3)給電線が短くなったことから、該給電線は固定治具の上方で処理が可能と なり、電線の断線事故を阻止する。 (4)従来の給電線に比し余分な長さがなくなり、構造が簡易で、メンテナンス も殆ど不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る給電線の配設構造例を示す略示断
面図である。
【図2】リフタブルデッキ格納状態時における給電線の
引張り状況を示す略示側面図である。
【図3】リフタブルデッキ上昇状態における給電線の弛
み状況を示す略示側面図である。
【図4】従前の給電線配設構造例を示す略示断面図であ
る。
【図5】船倉内の固定甲板とリフタブルデッキの配設状
態を示す概要図である。
【符号の説明】
A 外板 B 船倉 P 給電線接続位置 1 固定甲板 2 リフタブルデッキ 3 照明器具 4 火災探知器 5 給電線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定甲板の間に、上下昇降し、適宜位置
    で止着するリフタブルデッキを備えた自動車運搬船にお
    いて、前記リフタブルデッキへの給電線を該デッキ直上
    の固定甲板近傍位置で船体と接続させ、リフタブルデッ
    キが上方へ移動する場合は該電線が弛み、一方、定位置
    にリフタブルデッキが格納される場合は強制的に該給電
    線を引っ張るように形成せしめたことを特徴とする自動
    車運搬船におけるリフタブルデッキの給電線配設構造。
JP1998008695U 1998-10-16 1998-10-16 自動車運搬船におけるリフタブルデッキへの給電線配設構造 Expired - Lifetime JP3058524U (ja)

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