JP3058423U - ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺物の収納に適したベッドを提供する。 【解決手段】 箱状の２つのベッド構成体２，４の後端
面および前端面を突き合わして、ベビーベッド１０とす
る。そして、隣接する２つのベッド構成体２，４のそれ
ぞれの後壁および前壁が欠如されて開口Ｋ１，Ｋ２とさ
れているので、２つのベッド構成体２，４内の各収納空
間Ｓ，Ｓに跨って長尺な物品Ｍを収納することができ
る。ベッド構成体２，４のそれぞれの前壁および後壁に
はヘッドボード５およびフットボード６が取り付けられ
ている。なお、図３において、ベッド構成体２，４の天
板（蓋体ともいい、使用者が載る板）は不図示とされて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、就寝用に用いられる使い勝手のよいベッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、就寝用のベッドとして、上端が開口したほぼ箱状のベッド構成体本体の 上部に、天板（蓋体）が前記上端開口を開閉するように取り付けられてなるベッ ド構成体が、２個突き合わせた状態で並んで配置されたものが提案されている（ 例えば実公平５−１７９７７号公報参照）。このベッドにおいては、各ベッド構 成体内の収納空間にふとんやシーツおよび他の物品を収納できる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記従来のベッドは、隣接する各ベッド構成体内の収納空間は各ベ ッド構成体の側壁により完全に仕切られているので、各収納空間にはその対角寸 法よりも短い物品を個別に収納できるにとどまり、長尺物の収納には適さないと いう問題点がある。

【０００４】 本考案は、上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、長尺物 の収納に適したベッドを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案のベッドは、上端が開口したほぼ箱状のベッ ド構成体本体の上部に、天板が前記上端開口を開閉するように設けられてなるベ ッド構成体が、複数個突き合わせた状態で並んで配置され、隣合う少なくとも２ つのベッド構成体本体の互いに対向する側がそれぞれ開口していることにより、 この開口を介して前記２つのベッド構成体内の空間が互いに連通していることを 特徴とするものである。

【０００６】 このベッドにおいては、隣合う２つのベッド構成体本体の互いに対向する側が それぞれ開口していることにより、この隣合う２つのベッド構成体本体内の空間 に跨って物品を収納できる。

【０００７】 請求項２のように、前記隣合う２つのベッド構成体本体の互いに対向する側に 、それぞれの天板が前記上端開口を閉じているときにこの天板を支持するための 支持部材がそれぞれ備えられていることが好ましい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、本考案のベッドの一実施形態について図面を参照して説明する。 図１は本考案のベッドの一実施形態で、シングルサイズの状態を示す斜視図、 図２は本考案のベッドの一実施形態で、ベビーサイズの状態を示す斜視図、図３ は図２のＸ−Ｘ線断面図であり、天板およびその開閉金具は不図示とされている 。

【０００９】 先ず、図１に示すように、このベッド１は、開閉自在な天板２ａ，３ａ，４ａ をそれぞれ備えたほぼ箱状の３つのベッド構成体２，３，４が一直線方向（すな わち矢印Ａ方向で、ベッド１の長さ方向）に互いに突き合った状態で並んで配置 され、両側のベッド構成体２，４の前面および後面にはヘッドボード５およびフ ットボード６がそれぞれ備えられているものである。このように、３つのベッド 構成体２，３，４が前記長さ方向に配置されているときは、シングルサイズのベ ッド１が構成されている。本例では、３つのベッド構成体２，３，４を単に突き 合わして配置したが、３つのベッド構成体２，３，４は、それ自身の自重や使用 者の体重により不用意に位置ずれしたりしない。なお、隣接するベッド構成体２ ，３、ベッド構成体３，４を、金具等を用いて着脱自在に結合してもよい。

【００１０】 ３つのベッド構成体２，３，４の大きさは互いに等しく、ほぼ同一構造となっ ている。すなわち、先ず、前方のベッド構成体２については、図２および図３に 示すように、上面が開口（符号Ｋ参照）したほぼ箱状のベッド構成体本体２ｂ（ 箱体）と、このベッド構成体本体２ｂに開閉金具７により開閉可能に取り付けら れた天板２ａ（蓋体）とを備えており、この天板２ａは、木製の天板本体８ａ（ 例えば穴明ボード）の上面に畳９ａを取り付けた構成になっている。ベッド構成 体本体２ｂは、衣服やおもちゃ等の小物を収納できる収納ボックスになっており 、ベッド構成体本体２ｂの前面にはヘッドボード５が着脱自在に取り付けられて いる。天板２ａは、ヘッドボード５側の端部においてベッド構成体本体２ｂに回 動自在（矢印θ参照）に取り付けられており、ベッド構成体本体２ｂの上端に載 ってその開口Ｋを閉じる水平状態（図１の状態）と、この上端開口Ｋを開放する ほぼ鉛直状態（図２の状態）との間を回動する。

【００１１】 本実施形態の特徴としては、図１において前方のベッド構成体本体２ｂの、中 間のベッド構成体３側の後壁はなく、開口していることである（図３中の符号Ｋ １参照）。また、前方のベッド構成体本体２ｂの上部で、中間のベッド構成体３ 側には、棒状の支持部材３０の両端が金具３０ａを介して両側壁２ｃ，２ｄに固 定されている。この支持部材３０は、ベッド構成体本体２ｂの幅方向に延びて、 水平状態の天板２ａを支持するものである。

【００１２】 次に、中間のベッド構成体３については、図１および図２に示すように、上面 が開口した箱状のベッド構成体本体３ｂ（箱体）と、このベッド構成体本体３ｂ 上に、このベッド構成体本体３ｂの上端開口を開閉するために着脱自在に載置さ れた天板３ａとを備えており、この天板３ａは、木製の天板本体（不図示）の上 面に畳９ｂを取り付けた構成になっている。ベッド構成体本体３ｂは、衣服やお もちゃ等の小物を収納できる収納ボックスになっている。

【００１３】 再び図２および図３に示すように、後方のベッド構成体４は、その天板４ａが フットボード６側の端部においてベッド構成体本体４ｂ（箱体）に回動自在に取 り付けられている点、ベッド構成体本体４ｂの後面にフットボード６が取り付け られている点、および中間のベッド構成体３側の前壁がない点で、前方のベッド 構成体２と相違する。詳述すると、本実施形態の他の特徴としては、図１におい て後方のベッド構成体本体４ｂの、中間のベッド構成体３側の前壁はなく、開口 していることである（図３中の符号Ｋ２参照）。また、後側のベッド構成体本体 ４ｂの上部で、中間のベッド構成体３側には、棒状の支持部材３１の両端が金具 ３１ａを介して両側壁４ｃ（一方の側壁は不図示）に固定されている。この支持 部材３１は、ベッド構成体本体４ｂの幅方向に延びて、水平状態の天板４ａを支 持するものである。

【００１４】 再び図１に示すように、箱状の３つのベッド構成体２，３，４を一直線方向（ 矢印Ａ方向）に配置し、ベッド構成体２，３，４の上に、例えば羽毛ふとん（ダ ウンシーツ）を敷くことによりシングルサイズのベッド１として使用できる。な お、ベッド構成体２，３，４の幅寸法および長さ寸法は、それぞれ例えば約１１ ０ｃｍ，７０ｃｍ程度になっているが、これに限定されない。

【００１５】 一方、図２および図３に示すように、３つのベッド構成体２，３，４のうち、 例えば中間のベッド構成体３を両側のベッド構成体２，４から分離して、両側の ベッド構成体２，４の後端面および前端面を突き合わすと、ベビーベッド１０と することができる。そして、２つのベッド構成体２，４はそれぞれ後壁および前 壁が欠如されて開口とされているので、２つのベッド構成体２，４内の各収納空 間Ｓ，Ｓは連通し、各収納空間Ｓ，Ｓに跨って長尺な物品Ｍを収納することがで きる。なお、収納できる物品Ｍの最大長さは、ほぼ２つの収納空間Ｓ，Ｓの長さ の合計長さである。一方、中間のベッド構成体３を、特にベビー用のおもちゃや 小物の収納ボックスとして使用できる。本実施形態のベッドは、ベビーサイズの ベッドにすることができるので、従来のようなシングルサイズのベッドに加えて ベビーサイズのベッドを別途用意する必要はなく、経済的である。また、構造的 に簡単で安価でもある。

【００１６】 なお、上記実施形態のベッドでは、図１において前方側のベッド構成体２には 後壁を設けず、また後方のベッド構成体４には前壁を設けず、ベビーサイズの状 態（図２参照）のときにのみ、この２つのベッド構成体２，４内に長尺の物品を 収納できる構成としたが、これに限らず、中間のベッド構成体３の前壁および後 壁の少なくとも一方を欠如させてもよい。中間のベッド構成体３の前壁のみを欠 如させて開口とした場合には、図１のシングルサイズの状態において、前方およ び中間のベッド構成体２，３内の収納空間に跨って長尺の物品を収納でき、中間 のベッド構成体３の後壁のみを欠如させて開口とした場合には、図１のシングル サイズの状態において、中間および後方のベッド構成体３，４内の収納空間に跨 って長尺の物品を収納できる。また、中間のベッド構成体３の前壁および後壁の 両方を欠如させた場合には、図１のシングルサイズの状態において、３つのベッ ド構成体内２，３，４の収納空間に跨ってさらに長尺な物品を収納できる。

【００１７】 次に、図４に示すように、本実施形態のベッド１は３つのサイドテーブル１２ ，１３，１４を備えており、この３つのサイドテーブル１２，１３，１４により ダブルサイズのベッドとすることができる。すなわち、３つのベッド構成体２， ３，４の一方の側面に、ベッド構成体２，３，４と同一長さおよび同一高さのサ イドテーブル１２，１３，１４がそれぞれ突き合わされてダブルサイズのベッド １１を構成したものである。なお、サイドテーブル１２，１３，１４の幅寸法お よび長さ寸法は、それぞれ例えば約４０ｃｍ，７０ｃｍ程度になっているが、こ れに限定されない。

【００１８】 各サイドテーブル１２，１３，１４の大きさは互いに等しく、しかもほぼ同一 構造となっている。すなわち、図５に示すように、中間のサイドテーブル１３を 例に挙げて説明すると、サイドテーブル１３は、開閉可能な蓋体１５（天板）を 備えた箱状のテーブル本体１６（収納箱）と、テーブル本体１６の四隅に着脱自 在に取り付けられ、かつテーブル本体１６より取り外されているときにテーブル 本体１６内に収納可能である複数本（本例では４本）の脚部１７とを備えている 。蓋体１５は、木製の蓋体本体１５ａの上面に畳１５ｂが固定された構造になっ ており、開閉金具１８（例えば蝶番）によりテーブル本体１６に、その上端開口 を開閉するように回動自在（矢印θ１参照）に取り付けられている。一方、テー ブル本体１６の四隅には、脚部１７の基端部１７ａと嵌め合うような溝１６ａが それぞれ形成されており、さらに、後述する蝶ねじ１９が貫通する貫通穴（不図 示）がそれぞれ形成されている。

【００１９】 このような構成に基づいて、４本の蝶ねじ１９をテーブル本体１６の各貫通穴 （不図示）に通して、脚部１７の基端部１７ａのねじ穴（不図示）に螺合させる ことにより、脚部１７をテーブル本体１６に固定できる。一方、蝶ねじ１９を弛 めると、脚部１７をテーブル本体１６より取り外すことができ、テーブル本体１ ６内に収納する。前側のサイドテーブル１２（図４参照）は、その前面にヘッド ボード２５が着脱自在に取り付けられている点で、前記中間のサイドテーブル１ ３と相違し、後側のサイドテーブル１４（図４参照）は、その後面にフットボー ド２６が着脱自在に取り付けられている点で、前記中間のサイドテーブル１３と 相違する。

【００２０】 通常、各サイドテーブル１２，１３，１４内には衣類が小物等が収納でき、使 用しないときには、複数の脚部１７をテーブル本体１６より取り外して、テーブ ル本体１６内に収納しておく。したがって、各サイドテーブル１２，１３，１４ は不使用時には、コンパクトになり、保管スペースが小さくて済む。 なお、本例において、サイドテーブルをもう３つ用意し、３つのベッド構成体 ２，３，４の他方の側面側に、これら３つのサイドテーブル（二点鎖線３２，３ ３，３４参照）を配置することにより、ベッド１をさらに拡張してクイーンサイ ズとすることができる。

【００２１】

【考案の効果】

本考案のベッドは、隣合う少なくとも２つのベッド構成体本体の互いに対向す る側がそれぞれ開口していることにより、この隣合う２つのベッド構成体本体内 の空間に跨って長尺な物品を収納できる。 また、前記隣合う２つのベッド構成体本体の互いに対向する側には、それぞれ の天板が前記上端開口を閉じているときにこの天板を支持するための支持部材が それぞれ備えられていることにより、前記天板の支持強度が向上する。 さらに、シングルサイズのベッドを容易にベビーサイズに転換させることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のベッドの一実施形態で、シングルサ
イズの状態を示す斜視図である。

【図２】 本考案のベッドの一実施形態で、ベビーサイ
ズの状態を示す斜視図である。

【図３】 図２のＸ−Ｘ線断面図であり、天板およびそ
の開閉金具は不図示とされている。

【図４】 本考案のベッドの一実施形態で、ダブルサイ
ズの状態を示す斜視図である。

【図５】 図４に示したサイドテーブルの拡大斜視図で
ある。

【符号の説明】

Ｓ 収納空間 Ｋ 上端開口 １ シングルサイズのベッド ２，３，４ ベッド構成体 ２ａ，３ａ，４ａ 天板（蓋体） ２ｂ，３ｂ，４ｂ ベッド構成体本体（箱体） ７ 開閉金具 １０ ベビーサイズベッド １１ ダブルサイズのベッド １２，１３，１４ サイドテーブル（便利台） １５ 蓋体 １６ テーブル本体（収納箱） １７ 脚部 ３０，３１ 支持部材 ３０ａ，３１ａ 金具

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端が開口したほぼ箱状のベッド構成体
   本体の上部に、天板が前記上端開口を開閉するように設
   けられてなるベッド構成体が、複数個突き合わせた状態
   で並んで配置され、隣合う少なくとも２つのベッド構成
   体本体の互いに対向する側がそれぞれ開口していること
   により、この開口を介して前記２つのベッド構成体内の
   空間が互いに連通していることを特徴とするベッド。
2. 【請求項２】 前記隣合う２つのベッド構成体本体の互
   いに対向する側に、それぞれの天板が前記上端開口を閉
   じているときにこの天板を支持するための支持部材がそ
   れぞれ備えられている請求項１記載のベッド。
3. 【請求項３】 上端が開口したほぼ箱状のベッド構成体
   本体の上部に、天板が前記上端開口を開閉するように設
   けられてなる３つのベッド構成体が、一直線方向に並び
   かつ互いに突き合せた状態で配置され、両側のベッド構
   成体本体の、中間のベッド構成体本体側がそれぞれ開口
   しており、前記中間のベッド構成体本体が両側のベッド
   構成体本体より分離しかつこの両側のベッド構成体本体
   を互いに突き合わせることにより、前記開口を介して両
   側のベッド構成体内の空間が互いに連通することを特徴
   とするベッド。
4. 【請求項４】 前記両側のベッド構成体本体の、中間の
   ベッド構成体本体側に、それぞれの天板が前記上端開口
   を閉じているときにこの天板を支持するための支持部材
   がそれぞれ備えられている請求項３記載のベッド。