JP3057923U

JP3057923U - ハンガー

Info

Publication number: JP3057923U
Application number: JP1998007833U
Authority: JP
Inventors: 一司杉江
Original assignee: 一司杉江
Priority date: 1998-09-22
Filing date: 1998-09-22
Publication date: 1999-06-08
Anticipated expiration: 2004-09-22

Abstract

(57)【要約】【課題】大きさの異なる複数のスカートを同時に吊掛
ける事ができるハンガーを提供する。【解決手段】左右に配した滑り止め部２をスカートＱ
等のウエスト部内へ挿入し、湾曲反発力を以てスカート
Ｑ等を保持させるよう上方からの付勢により両端が下方
へ湾曲可能とした可撓弾性体による長尺の吊掛条体１
と、該吊掛条体１を他へ懸吊すべく吊掛条体１の上部中
央に配したフック部３とから成るハンガーＰであって、
前記吊掛条体１を複数並列配置した。また、滑り止め部
２にはその隣接する縁部同士が任意の隙間をもって離隔
するよう夫々に切欠部５を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主としてスカート等の衣類のウエスト部を左右に拡張させて吊掛けるためのハンガーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のスカートハンガーとしては、例えば、実公平５−２５５０５号公報に開示されているものがある。このスカートハンガーは、長尺条体の両端部付近をスカートのウエスト部内へ挿入させ、該長尺条体の湾曲反発力を以てスカートを保持させるスカートハンガーであって、長尺条体は中央部とその両端に接続された可撓性を有する左右の長片とから構成され、この左右の長片は中央部にヒンジを介して回動可能に接続されたものである。また、左右の長片の夫々の端部には滑り止め部を設け、中央部には上方に向けてフックを設けたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来例によるスカートハンガーは、長尺条体が一本しか存在しないため、１つのスカートハンガーには１着のスカートしか吊掛ける事ができなかった。

【０００４】そのため、スカート毎に個々のスカートハンガーが必要とされ、例えば、同一種類、重ね着用、あるいは類似絵柄等の複数のスカートを組み合わせて１つのスカートハンガーに同時に吊掛けることができなかった。

【０００５】この様に、従来のスカートハンガーでは、複数のスカートを同時に吊掛ける場合、スカートの数に応じて複数のスカートハンガーを用意しなければならないが、例えば、一本の吊掛レール等に個々のスカートハンガーを介して複数のスカートを同時に吊るすと、隣接するスカートハンガー同士が衝突して嵩張ってしまう等の弊害が生じていた。

【０００６】また、長尺条体が一本しか存在しないと、大きさの異なる複数のスカートを吊掛ける場合、スカートの個々のウエスト部のサイズに対応した長さの長尺条体を備えたハンガーを夫々用意しなければならず、その作業が非常に面倒であった。

【０００７】そこで、本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創案されたもので、例えば、同一種類、重ね着用、あるいは類似絵柄等の複数のスカートや、大きさの異なる複数のスカートを組み合わせて一つのハンガーに同時に吊掛ける事で、限られたスペース内において複数のスカートを嵩張らずに効率良く容易に吊掛けできる、簡易な構成のハンガーを提供する事を目的としたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案にあっては、左右に配した滑り止め部をスカート等のウエスト部内へ挿入し、湾曲反発力を以てスカート等を保持させるよう上方からの付勢により両端が下方へ湾曲可能とした可撓弾性体による長尺の吊掛条体と、該吊掛条体を他へ懸吊すべく吊掛条体の上部中央に配したフック部とから成るハンガーであって、前記吊掛条体を二連に並列配置した事により、上述した課題を解決した。

【０００９】また、吊掛条体を三連に並列配置した事により、同じく、上述した課題を解決した。

【００１０】更に、吊掛条体を四連以上に並列配置した事により、同じく、上述した課題を解決した。

【００１１】加えて、並列配置されている吊掛条体の長さが異なる事により、同じく、上述した課題を解決した。

【００１２】一方、吊掛条体は、上面中央部にフック部が回動可能に枢着された薄板状のフック取付具を介し、長手方向を揃えて並列配置されている事により、同じく、上述した課題を解決した。

【００１３】また、吊掛条体は、上面中央部にフック部が傾倒可能に枢着された薄板状のフック取付具を介し、長手方向を揃えて並列配置されている事により、同じく、上述した課題を解決した。

【００１４】更に、吊掛条体は、上面中央部にフック部が回動・傾倒可能に枢着された薄板状のフック取付具を介し、長手方向を揃えて並列配置されている事により、同じく、上述した課題を解決した。

【００１５】この他、滑り止め部には、その隣接する縁部同士が任意の隙間をもって離隔するよう夫々に切欠部を有するにより、同じく、上述した課題を解決した。

【００１６】本考案に係るハンガーにあっては、フック部を介して少なくとも二連以上に並列配置した吊掛条体を湾曲状に撓ませ、吊掛条体の左右に配した滑り止め部をスカートのウエスト部内へ挿入させることにより、吊掛条体の湾曲反発力を以てスカートを保持させる。このとき、吊掛条体が二連以上に並４列配置されているため、複数のスカートを１つのハンガーで同時に吊掛けることができる。

【００１７】また、長さのことなる吊掛条体を二連以上に並列配置しているときは、大きさの異なる複数のスカートを１つのハンガーで同時に吊掛けることができる。

【００１８】更に、フック部が回動・傾倒可能に枢着された薄板状のフック取付具は、複数の吊掛条体の上方からの付勢に対し共通の撓み支点となって機能する。

【００１９】加えて、吊掛条体の左右に配した滑り止め部の切欠部により、複数のスカートのウエスト部内への夫々の挿入に際し、隣接する滑り止め部同士が互いに障害となることがない。

【００２０】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の一実施の形態を説明する。本考案に係るハンガーＰは、図１に示すように、左右に配した滑り止め部２をスカートＱ等のウエスト部内へ挿入し、湾曲反発力を以てスカートＱ等を保持させるよう上方からの付勢により両端が下方へ湾曲可能とした可撓弾性体による長尺の吊掛条体１と、該吊掛条体１を他へ懸吊すべく吊掛条体１の上部中央に配したフック部３とから成る。

【００２１】吊掛条体１は、金属や合成樹脂等を素材として形成するが、上方からの付勢により両端が下方へ湾曲可能であれば、どの様な素材を用いても差し支えない。また、図に示す吊掛条体１は、フック部３を介して二連に並列配置されているが、これに限定されることはなく、吊掛けるスカートＱの数に応じて、三連又は四連以上の吊掛条体１を並列配置してもよい。また、図に示す二連の吊掛条体１は、長さが同一であるが、これに限定されることはなく、吊掛けるスカートＱのサイズ・大きさに応じて、異なる長さの吊掛条体１を並列配置してもよい。

【００２２】また、図１及び図３に示すように、吊掛条体１の略中央には、吊掛条体１自体の撓み支点となる合成樹脂製等による略矩形薄板状のフック取付具４が装着され、吊掛条体１がフック取付具４を介して長手方向を揃えて並列配置されている。

【００２３】そして、図２及び図４に示すように、フック取付具４の上面中央部には、フック部３が水平方向に回動可能・吊掛条体１の長手方向に傾倒可能となるように継手機構６を介して枢着されており、さらにフック取付具４の底面には、並列配置されている２つの吊掛条体１の間に挟まれるようにして、小孔１２を開穿した環状のフック受け７が設けられている。

【００２４】継手機構６は、図１及び図４に示すように、フック部３の基端が水平方向に回動可能となるように上部に設けた滑合軸継手部９と、フック取付具４の略中央上面部に形成された環状取付部８を係入させる二股リンク構造による継手アーム部１０と、相対向する継手アーム部１０間に跨がって一体形成した支持軸１１とから構成され、継手アーム部１０間に環状取付部８を係入させて支持軸１１を環状取付部８に貫挿させることにより、フック取付具４にフック部３が取り付けられている。この継手アーム部１０、環状取付部８、支持軸１１により、フック部３が吊掛条体１の長手方向に傾倒可能となっている。このフック部３には、逆Ｌ字型の補助フック部１３が設けられている。

【００２５】一方、図３に示すように、吊掛条体１の左右に配した滑り止め部２には、その隣接する縁部同士が任意の隙間をもって離隔するよう、夫々に切欠部５を設けてある。

【００２６】尚、図に示す滑り止め部２は、向かい合う一側のみに切欠部５を設けているが、これに限定されることはない。例えば、吊掛条体１を三連以上に並列配置したときの間に位置する滑り止め部２は、両隣に滑り止め部２が位置するため、滑り止め部２の両側に切欠部５を設けるものである。

【００２７】また、滑り止め部２を左右に配した吊掛条体１は、全体を一本の可撓弾性体により構成してもよいし、左側滑り止め部２・右側滑り止め部２を夫々配した２つの短尺吊掛条体１をフック取付具４により接続するものであってもよい。

【００２８】以下に、本考案の使用の一例を説明する。例えば、図１に示すように、スカートＱのウエスト部の一方側を吊掛条体１の左右いずれか一方の滑り止め部２に引っ掛けてから吊掛条体１を下方へ撓ませ、他方の滑り止め部２をウエスト部の他方側に挿入させる。このとき、吊掛条体１の湾曲反発力を以てスカートＱが保持される。同様にして、もう一方の吊掛条体１に別のスカートを上記と同じ操作により吊掛け、吊掛条体１をフック部３により吊掛レール等に懸吊させる。

【００２９】この様にして、例えば同一種類、重ね着用、あるいは類似絵柄等の複数のスカートＱや、大きさの異なるスカートＱを種々に組み合わせて一つのハンガーＰに同時に吊掛けるのである。また、一方のハンガーＰのフック受け７に他方のハンガーＰのフック部３を吊掛けるようにしてハンガーＰ同士を縦方向に順次連繋すれば、吊掛レールへの取り付けスペースを削減することができる。

【００３０】

【考案の効果】

本考案は、左右に配した滑り止め部２をスカートＱ等のウエスト部内へ挿入し、湾曲反発力を以てスカートＱ等を保持させるよう上方からの付勢により両端が下方へ湾曲可能とした可撓弾性体による長尺の吊掛条体１と、該吊掛条体１を他へ懸吊すべく吊掛条体１の上部中央に配したフック部３とから成るハンガーＰであって、前記吊掛条体１を二連・三連・四連以上に並列配置してあるため、例えば同一種類、重ね着用、あるいは類似絵柄等の複数のスカートＱを一つのハンガーＰで同時に吊掛ける事ができる。

【００３１】また、長さが異なる吊掛条体１を複数並列配置したときには、大きさの異なるスカートＱを種々に組み合わせて一つのハンガーＰで同時に吊掛ける事ができる。

【００３２】この様に、本考案によれば、一つのハンガーＰで場所を取らずに複数のスカートＱを同時に吊掛ける事が可能であり、ハンガーＰを吊すす限られた収容スペースを有効に活用できる。また、スカートＱの大きさに応じた長さを有する吊掛条体１を備えたハンガーＰを個々に用意する必要もなく、種々のサイズのスカートＱを容易に吊掛ける事が可能である。

【００３３】この他、吊掛条体１は、上面中央部にフック部３が回動可能に枢着された薄板状のフック取付具４を介し、長手方向を揃えて並列配置されているので、フック取付具４が複数の吊掛条体１の上方からの付勢に対し共通の撓み支点となって各吊掛条体１を補強し、よってスカートＱを安定に保持させる事ができる。

【００３４】また、フック部３は、薄板状のフック取付具４に回動可能・傾倒可能に枢着されているため、吊掛け時にハンガーＰの向きを自由に変えられると共に、不使用時の収納が容易である。

【００３５】更に、滑り止め部２には、その隣接する縁部同士が任意の隙間をもって離隔するよう夫々に切欠部５を設けたため、複数のスカートＱのウエスト部内への夫々の挿入に際し、隣接する滑り止め部２同士が互い障害とならず、滑り止め部２によるスカートＱの係脱操作を円滑に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】吊掛条体の一つにスカートを吊掛けた使用状態
を示すハンガーの斜視図である。

【図２】吊掛条体からスカートを外した状態を示すハン
ガーの正面図である。

【図３】吊掛条体からスカートを外した状態を示すハン
ガーの平面図である。

【図４】吊掛条体からスカートを外した状態を示すハン
ガーの側面図である。

【符号の説明】

Ｐ…ハンガーＱ…スカート１…吊掛条体２…滑り止め部３…フック部４…フック取付
具５…切欠部６…継手機構７…フック受け８…環状取付部９…滑合軸継手部１０…継手アーム
部１１…支持軸１２…小孔１３…補助フック部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】左右に配した滑り止め部をスカート等の
ウエスト部内へ挿入し、湾曲反発力を以てスカート等を
保持させるよう上方からの付勢により両端が下方へ湾曲
可能とした可撓弾性体による長尺の吊掛条体と、該吊掛
条体を他へ懸吊すべく吊掛条体の上部中央に配したフッ
ク部とから成るハンガーであって、前記吊掛条体を二連
に並列配置した事を特徴とするハンガー。
【請求項２】吊掛条体を三連に並列配置した事を特徴
とする請求項１記載のハンガー。
【請求項３】吊掛条体を四連以上に並列配置した事を
特徴とする請求項１記載のハンガー。
【請求項４】並列配置されている吊掛条体の長さが異
なる事を特徴とする請求項１乃至請求項３記載のハンガ
ー。
【請求項５】吊掛条体は、上面中央部にフック部が回
動可能に枢着された薄板状のフック取付具を介し、長手
方向を揃えて並列配置されている事を特徴とする請求項
１乃至請求項４記載のハンガー。
【請求項６】吊掛条体は、上面中央部にフック部が傾
倒可能に枢着された薄板状のフック取付具を介し、長手
方向を揃えて並列配置されている事を特徴とする請求項
１乃至請求項４記載のハンガー。
【請求項７】吊掛条体は、上面中央部にフック部が回
動・傾倒可能に枢着された薄板状のフック取付具を介
し、長手方向を揃えて並列配置されている事を特徴とす
る請求項１乃至請求項４記載のハンガー。
【請求項８】滑り止め部には、その隣接する縁部同士
が任意の隙間をもって離隔するよう夫々に切欠部を有す
る請求項１乃至請求項４記載のハンガー。