JP3057878B2 - 凝縮器とファンシュラウドの取り付け装置 - Google Patents

凝縮器とファンシュラウドの取り付け装置

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JP3057878B2
JP3057878B2 JP4033405A JP3340592A JP3057878B2 JP 3057878 B2 JP3057878 B2 JP 3057878B2 JP 4033405 A JP4033405 A JP 4033405A JP 3340592 A JP3340592 A JP 3340592A JP 3057878 B2 JP3057878 B2 JP 3057878B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用空気調
和装置の凝縮器と冷却ファンのファンシュラウドを自動
車用ラジエータに取り付けるようにした凝縮器とファン
シュラウドの取り付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、凝縮器の側方部に溶接等によ
り固定された取り付けブラケットをラジエータの凝縮器
側のサイドフレームにボルト等の締結具により固定し、
さらに冷却ファンのファンシュラウドの取付脚部をラジ
エータのファン側のサイドフレームにボルト等の締結具
により固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、ラジエータのサイドフレームへの凝縮器の
固定と前後してファンシュラウドをラジエータのサイド
フレームに固定する必要があり、ボルト等の締結具の締
付け作業が多く、作業工数の増加の原因となっていた。
本発明は、凝縮器とファンシュラウドをラジエータに取
り付けるときの作業工数を低減する凝縮器とファンシュ
ラウドの取り付け装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、冷却水と空気とを熱交換するラジエータの一方側
に、気冷媒を熱交換して液冷媒に変化させる凝縮器を取
り付け、前記ラジエータの他方側に、そのラジエータ側
に延びる被取付脚部を有し、冷却ファンの外周囲を覆う
ファンシュラウドを取り付ける凝縮器とファンシュラウ
ドの取り付け装置であって、前記凝縮器の外周囲を覆う
筒状部と、この筒状部の内周側に配され、前記凝縮器を
固定する取付壁部と、前記筒状部に設けられ、前記被取
付脚部に対向して配される取付脚部とを備え、この取付
脚部は、前記被取付脚部に共締めすることを特徴とす
なお、請求項2に記載の発明のように、前記被取付
脚部および前記取付脚部は、前記ラジエータの両側部に
おいて共締めされていても良い。
【0005】
【作用】本発明は、冷却ファンの外周囲を覆うファンシ
ュラウドの被取付脚部と、取付脚部とを対向するように
配して、被取付脚部と取付脚部とを共締めすることによ
って、凝縮器とファンシュラウドが同時にラジエータの
両側にそれぞれ取り付けられる。そして、凝縮器とファ
ンシュラウドを各々ラジエータに固定する際に必要であ
ったボルト等の締付け作業が減少する。
【0006】
【実施例】本発明の凝縮器とファンシュラウドの取り付
け装置を図に示す実施例に基づいて説明する。図1ない
し図10は本発明の第1実施例を示し、図1ないし図4
はラジエータ、凝縮器、冷却ファンおよびファンシュラ
ウドを一体化した構造物を示した図である。ラジエータ
100は、従来より公知の構造を有するもので、略方形
状をなしており、上部タンク101、下部タンク10
2、および上部タンク101と下部タンク102とを連
通する複数本のチューブ(図4参照)103を備えてい
る。
【0007】上部タンク101には、エンジン(図示せ
ず)からの冷却水を内部に導入するための入口パイプ1
04が接続され、冷却水を補給するときに開けられる注
水キャップ105が嵌着されている。また、上部タンク
101には、取り付けシュラウド1の上方部分とファン
シュラウド310の上方部分を固定するための締結部1
06が2箇所形成されている。これらの締結部106に
は、ボルト10の挿通孔111が形成されている。下部
タンク102には、冷却水をエンジン側に内部より導出
するための出口パイプ107が接続され、ラジエータ1
00を車体に取り付けるための係合突起108が形成さ
れている。また、下部タンク102の前方側には、取り
付けシュラウド1の下方部分を固定するための係合凹部
109が形成されている。さらに、下部タンク102の
後方側には、ファンシュラウド310の下方部分を固定
するための係合凹部112が2箇所形成されている。複
数本のチューブ103は、図4に示したように、各チュ
ーブ103間に結合されたコルゲートフィン113と共
に熱交換部110を構成している。また、熱交換部11
0の左右側部、つまりコルゲートフィン113のうち最
も外側に配されたコルゲートフィン113には、熱交換
部110を固定するためのコの字状のサイドフレーム1
14がそれぞれ熱的に結合されている。このようなラジ
エータ100の各構成部品は、アルミニウム合金や鋼板
等からなり、ろう付け等の手段により互いに結合されて
いる。
【0008】凝縮器200は、所謂マルチフロー型のコ
ンデンサで、略方形状をなしており、内部に流入する気
冷媒と冷却風とを熱交換させて液冷媒に変化させる熱交
換部201と、この熱交換部201の上端側に固定され
た上側ブラケット202と、熱交換部の下端側に固定さ
れた下側ブラケット203とを備えている。熱交換部2
01の左側端部には、圧縮機(図示せず)からの気冷媒
を導入するための入口ヘッダタンク204が接続され、
熱交換部201の右端部側には、凝縮されて液化した液
冷媒を膨張弁(図示せず)側に導出するための出口ヘッ
ダタンク205が接続されている。また、熱交換部20
1は、入口ヘッダタンク204と出口ヘッダタンク20
5とを連通する複数本のチューブ206を備えている。
【0009】入口ヘッダタンク204と出口ヘッダタン
ク205とには、冷媒配管(図示せず)を接続するため
のパイプジョイント207、208が配されている。各
チューブ206間には、波状に屈曲せしめられたコルゲ
ートフィン209が熱的に結合されている。上側ブラケ
ット202は、断面形状がコの字状をなしており、熱交
換部201の上端部に、つまり複数本のチューブ206
列の上端部に固定される基板部211と、この基板部2
11の両側端から取り付けシュラウド1側に立設される
2つの側板部212とからなる。また、下側ブラケット
203は、熱交換部201の下端部に固定される基板部
213と、この基板部213の両側端から取り付けシュ
ラウド1側に立設される2つの側板部214とからな
る。このような凝縮器200の各構成部品は、アルミニ
ウム合金からなり、ろう付け等の手段により互いに結合
されている。
【0010】冷却ファン300は、2機配され、ラジエ
ータ100の後方側においてファンシュラウド310に
保持された電動モータ301にそれぞれ取り付けられて
いる。冷却ファン300は、電動モータ301により回
転駆動されると、ラジエータ100および凝縮器200
を通過する空気流を発生させる。ファンシュラウド31
0は、樹脂材料よりなる方形筒状の枠体で、内側に冷却
ファン300が位置する。このファンシュラウド310
の基体をなすのが筒状部311で、冷却ファン300の
外周囲を覆うことができるように、冷却ファン300の
外形より若干大きい中空部分を持つ。
【0011】そして、筒状部311の外周面の複数箇所
には、筒状部311の外周面から略直角方向に立壁部3
13が立設されている。また、筒状部311の後方側か
らは、電動モータ301に向かって延びる取付脚部31
4が一体連続的に形成されている。これらの取付脚部3
14の先端部の内周面には、電動モータ301が一体的
に固定されている。筒状部311の上辺部には、2つの
上側被取付脚部315が立壁部313より前方側に、つ
まりラジエータ100の上部タンク101に当接するよ
うに延ばされている。また、筒状部311の下辺部の外
周面には、同様にして、ラジエータ100の下部タンク
102に当接するように2つの下側取付脚部317が延
ばされている。そして、2つの上側被取付脚部315の
先端部は、ボルト10の挿通孔318を有し、ラジエー
タ100の上部タンク101に形成された締結部106
の後方側にボルト10により締結固定されている。2つ
の下側取付脚部317の先端部には、ゴムブッシュ31
9を介してラジエータ100の下部タンク102の後方
側に形成された係合凹部112内に嵌め込まれる係合突
起320がそれぞれ一体連続的に形成されている。
【0012】図5ないし図10は取り付けシュラウド1
を示した図である。取り付けシュラウド1は、本発明の
凝縮器とファンシュラウドの取り付け装置であって、樹
脂材料よりなる方形筒状の枠体で、内側に凝縮器200
が位置し、凝縮器200とラジエータ100の熱交換部
110とを結ぶ導風ダクトの作用も備える。この取り付
けシュラウド1の基体をなすのが筒状部2で、この筒状
部2は凝縮器200の外周囲を覆うことができるよう
に、凝縮器200の外形より若干大きい中空部分を持
つ。その筒状部2の上辺部の内周面には、図1および図
3にも示したように、筒状部2の上辺部の全幅に渡って
延びる上側取付壁部3が一体連続的に形成されている。
この上側取付壁部3は、上側ブラケット202の側板部
212に当接するように、筒状部2の上辺部の内周面か
ら略直角方向に立設されている。また、筒状部2の下辺
部の内周面からは、図3にも示したように、下側ブラケ
ット203の側板部214に当接するように下側取付壁
部4が立設されている。さらに、上側取付壁部3および
下側取付壁部4は、図3にも示したように、凝縮器20
0の前後方向にその立設位置が上側ブラケット202お
よび下側ブラケット203の板厚分だけ段違いになって
いる。この段違いにより、上側取付壁部3の前側面には
側板部212の外側面がボルト5により締結固定され、
また下側取付壁部4の後側面には側板部214の外側面
がボルト6により締結固定される。
【0013】そして、筒状部2の上辺部の外周面には、
2つの上側取付脚部7が一体連続的に形成されている。
これらの上側取付脚部7は、図1および図3にも示した
ように、ラジエータ100の上部タンク101に当接す
るように、筒状部2の上辺部の外周面から略直角方向に
突設されている。また、筒状部2の下辺部の外周面から
は、図3にも示したように、ラジエータ100の下部タ
ンク102に当接するように2つの下側取付脚部8が突
設されている。さらに、2つの上側取付脚部7の先端部
には、金属製で円環状のインサートナット9が嵌め込ま
れている。そして、2つの上側取付脚部7の先端部は、
図1および図3にも示したように、ラジエータ100の
上部タンク101に形成された締結部106の前方側に
ボルト10により締結固定されている。2つの下側取付
脚部8の先端部には、図3にも示したように、ゴムブッ
シュ11を介してラジエータ100の下部タンク102
の前方側に形成された係合凹部109内に嵌め込まれる
係合突起12がそれぞれ一体連続的に形成されている。
なお、上側取付壁部3の凝縮器200の後方側の面、す
なわち、上側取付壁部3のラジエータ100側の面に
は、上側取付壁部3を補強するリブ13が複数形成され
ている。また、下側取付壁部4の凝縮器200の前方側
の面、すなわち、下側取付壁部4の反ラジエータ100
側の面にも、下側取付壁部4を補強するリブ14が複数
形成されている。そして、上側取付壁部3に形成された
ボルト5の挿通孔15は、上側取付脚部7に形成された
ボルト10のねじ部16と筒状部2を挟んで一直線上に
配されている。また、下側取付壁部4に形成されたボル
ト6の挿通孔17は、下側取付脚部8と筒状部2を挟ん
で一直線上に配されている。
【0014】筒状部2のラジエータ100側の開口端部
には、ラジエータ100の熱交換部110の外周縁に微
小間隙を隔てて対向している対向部18が形成されてい
る。また、反ラジエータ100側の開口端部には、口拡
部19が筒状部2より一体連続的に形成されている。そ
の口拡部19は、その内周面間が端部に向かう程大きく
なっており、その肉厚は他の部分より薄くなって可撓性
を有している。ラジエータ100、凝縮器200、冷却
ファン300およびファンシュラウド310を自動車の
エンジンルーム内に取り付けた際には、口拡部19が自
動車のエンジンルーム内のラジエータサポート、ラジエ
ータアッパーサポートおよびフロントクロスメンバー等
からなる隔壁(図示せず)に押し付けられたり、あるい
は微小間隙を隔てて対向させた状態となる。また、筒状
部2の左辺側および右辺側には、図4にも示したよう
に、ラジエータ100の熱交換部110より左右方向に
張り出している凝縮器200の入口ヘッダタンク204
と出口ヘッダタンク205の背面を覆う背壁部20、2
1が一体連続的に形成されている。さらに、筒状部2の
パイプジョイント207、208が隣接する箇所には、
パイプジョイント207を避けるために筒状部2が他の
箇所より左右方向に引っ込んでいる凹部22、23が形
成されている。
【0015】この第1実施例の凝縮器200、冷却ファ
ン300およびファンシュラウド310をラジエータ1
00に取り付ける手順を図1ないし図10を用いて説明
する。まず、凝縮器200をやや前方に傾けながら下側
ブラケット203の側板部214を取り付けシュラウド
1の下側取付壁部4に係合させる。さらに、上側ブラケ
ット202の側板部212を上側取付壁部3に向けて押
し当てることによって、側板部212と上側取付壁部3
とが当接し、側板部214と下側取付壁部4とが当接す
る。そして、上側取付壁部3に形成された2つの挿通孔
15にそれぞれ差し込んだボルト5により上側取付壁部
3の前側面と側板部212の外側面とを締め付ける。同
様にして、下側取付壁部4に形成された2つの挿通孔1
7にそれぞれ差し込んだボルト6により下側取付壁部4
の後側面と側板部214の内側面とを締め付けることに
よって、凝縮器200を取り付けシュラウド1に取り付
ける。
【0016】つぎに、冷却ファン300の電動モータ3
01を取付脚部314に固定したファンシュラウド31
0の2つの下側取付脚部317に形成された係合突起3
20を、ラジエータ100の下部タンク102の後方側
に形成された係合凹部112内に嵌め込む。さらに、フ
ァンシュラウド310の筒状部311の上辺部に形成さ
れた2つの上側被取付脚部315の先端部をラジエータ
100の上部タンク101に形成された締結部106の
後方側に押し当てる。さらに、内側に凝縮器200を固
定した取り付けシュラウド1の2つの下側取付脚部8に
形成された係合突起12を、ラジエータ100の下部タ
ンク102の前方側に形成された係合凹部109内に嵌
め込む。さらに、取り付けシュラウド1の筒状部2の上
辺部に形成された2つの上側取付脚部7をラジエータ1
00の上部タンク101に形成された締結部106の前
方側に押し当てる。その後に、上側被取付脚部315に
形成された挿通孔318と上側取付脚部7に形成された
挿通孔17に差し込んだボルト10により締結部106
を介して上側取付脚部7と上側被取付脚部315とを共
締めすることによって、取り付けシュラウド1とファン
シュラウド310とが同時にラジエータ100の両側に
取り付けられる。
【0017】このような簡便な作業により、凝縮器20
0が取り付けシュラウド1によってラジエータ100の
前方側に取り付けられ、冷却ファン300がファンシュ
ラウド310によってラジエータ100の後方側に取り
付けられる。したがって、この第1実施例では、ボルト
10により上側取付脚部7と上側被取付脚部315とを
共締めしてラジエータ100の上部タンク101の締結
部106に取り付けシュラウド1とファンシュラウド3
10とを締結しているので、従来の技術では各々の締結
に必要であったボルト等の締結部品の部品点数を減少す
ることができる。このため、締結作業が減少するため、
凝縮器200と冷却ファン300とのラジエータ100
への取り付け作業工数を減少できる。そして、ラジエー
タ100と凝縮器200と冷却ファン300とファンシ
ュラウド310が一体となった構造物(モジュール)を
自動車のエンジンルーム前方に従来公知の方法で固定す
ることによって、自動車のステアリング(図示せず)の
振動対策が容易となる。なお、その際には、取り付けシ
ュラウド1の筒状部2に形成された口拡部19は、自動
車のエンジンルーム内のラジエータサポート、ラジエー
タアッパーサポートおよびフロントクロスメンバー等か
らなる隔壁に押圧された状態で固定されるか、あるいは
微小間隙を隔てた状態にて固定される。
【0018】この第1実施例の取り付けシュラウド1の
作用を図1ないし図10に基づいて簡単に説明する。自
動車のエンジンルーム内に冷却ファン300により導入
された空気は、取り付けシュラウド1の筒状部2に導か
れて凝縮器200の熱交換部210を通過する。このと
き、空気は凝縮器200の複数本のチューブ206内を
流れる気冷媒と熱交換して加熱される。そして、凝縮器
200で加熱された空気は、全て取り付けシュラウド1
の筒状部2に導かれてラジエータ100の熱交換部11
0を通過する。このとき、熱交換部110内を流れる冷
却水と熱交換してさらに加熱される。
【0019】なお、ラジエータ100を通過してファン
シュラウド310内より流出した加熱空気は、ラジエー
タ100の側方等を通って再度ラジエータ100の前方
側に回り込もうとするが、取り付けシュラウド1の筒状
部2によって、ラジエータ100の前方側への加熱空気
の回り込みを防止している。さらに、ラジエータ100
の後方側と凝縮器200の前方側とは、ラジエータサポ
ート、ラジエータアッパーサポートおよびフロントクロ
スメンバー等からなる隔壁と取り付けシュラウド1の筒
状部2によって遮断されており、ラジエータ100を通
過した加熱空気が凝縮器200に再度導入されることを
防止している。
【0020】図11は本発明の第2実施例を示し、ラジ
エータ、凝縮器、冷却ファンおよびファンシュラウドを
一体化した構造物を示した図である。この第2実施例で
は、第1実施例で用いた取り付けシュラウド1によっ
て、チューブ215が蛇行して配された所謂サーペンタ
イン型の凝縮器200の外周囲を覆っている。なお、熱
交換部201の各チューブ215間には、波状に屈曲せ
しめられたコルゲートフィン216が熱的に結合されて
いる。
【0021】図12ないし図20は本発明の第3実施例
を示し、図12ないし図16はラジエータ、凝縮器、冷
却ファンおよびファンシュラウドを一体化した構造物を
示した図である。この第3実施例のファンシュラウド3
10の筒状部311の左辺部の外周面には、ラジエータ
100の熱交換部110の左側の側方部を覆うように延
ばされた左側被取付脚部321が一体連続的に形成され
ている。また、筒状部311の右辺部の外周面には、同
様にして、ラジエータ100の熱交換部110の右側の
側方部を覆うように延ばされた右側被取付脚部322が
一体連続的に形成されている。そして、左側被取付脚部
321には、ボルト25の挿通孔323が形成されてお
り、さらにボルト25の頭部を収める断面形状がコの字
状の収納壁部324が自動車の後方側に延ばされてい
る。また、右側被取付脚部322には、同様にして、ボ
ルト26の挿通孔325が形成されており、さらにボル
ト26の頭部を収める収納壁部326が自動車の後方側
に延ばされている。なお、筒状部311の上辺部と下辺
部のラジエータ側の開口端部は、ラジエータ100の上
部タンク101と下部タンク102に当接するように外
側に折り曲げられている。
【0022】図17ないし図20は取り付けシュラウド
1を示した図である。取り付けシュラウド1の筒状部2
の背壁部20の後側面には、ラジエータ100の熱交換
部110の左側の側方部を覆うように、しかもファンシ
ュラウド310の左側被取付脚部321に対向して配さ
れるように左側取付脚部27が延びている。また、筒状
部2の背壁部21の後側面には、同様にして、ラジエー
タ100の熱交換部110の右側の側方部を覆うよう
に、しかもファンシュラウド310の右側被取付脚部3
22に対向して配されるように右側取付脚部28が延び
ている。なお、左側取付脚部27の後側面には、ボルト
25と螺合するねじ孔29が形成されている。また、右
側取付脚部28の後側面には、同様にして、ボルト26
と螺合するねじ孔30が形成されている。このため、ボ
ルト25の端部が背壁部20より凝縮器200側前方に
突出せず、同様にしてボルト26の端部が背壁部21よ
り凝縮器200側前方に突出しないので、凝縮器200
の入口ヘッダタンク204と出口ヘッダタンク205と
に干渉することはなく、第1実施例と同様に凝縮器20
0が取り付けシュラウド1内に収まる。24は右側取付
脚部28の先端部に溶着されたインサートナットであ
る。さらに、筒状部2の上側取付壁部3の前方側の面に
は、凝縮器200の上側ブラケット202の側板部21
2の後側面が当接した状態で固定されており、上側取付
壁部3には上側ブラケット202と上側取付壁部3とを
締結固定するボルト31の挿通孔32が2箇所形成され
ている。また、筒状部2の下側取付壁部4の前方側の面
には、同様にして、凝縮器200の下側ブラケット20
3の側板部214の後側面が当接した状態で固定されて
おり、下側取付壁部4には下側ブラケット203と下側
取付壁部4とを締結固定するボルト33の挿通孔34が
2箇所形成されている。
【0023】この第3実施例の凝縮器200とファンシ
ュラウド310をラジエータ100に取り付ける手順の
一例を図12ないし図20を用いて説明する。まず、凝
縮器200の上側ブラケット202の側板部212を取
り付けシュラウド1の上側取付壁部3に押し当て、同様
にして、凝縮器200の上側ブラケット202の側板部
214を取り付けシュラウド1の下側取付壁部4に押し
当てる。そして、ボルト31、33を2箇所ずつ締め付
けることにより、凝縮器200を取り付けシュラウド1
に固定する。つぎに、冷却ファン300の電動モータ3
01を取付脚部314に固定したファンシュラウド31
0の2つの下側取付脚部317に形成された係合突起3
20を、ラジエータ100の下部タンク102の後方側
に形成された係合凹部112内に嵌め込む。そして、内
側に凝縮器200を固定した取り付けシュラウド1の2
つの下側取付脚部8に形成された係合突起12を、ラジ
エータ100の下部タンク102の前方側に形成された
係合凹部109内に嵌め込む。このとき、取り付けシュ
ラウド1の左側取付脚部27をファンシュラウド310
の左側被取付脚部321に押し当て、同様にして、取り
付けシュラウド1の右側取付脚部28をファンシュラウ
ド310の右側被取付脚部322に押し当てる。
【0024】つぎに、ボルト25、26を締め付けるこ
とにより取り付けシュラウド1の左側取付脚部27とフ
ァンシュラウド310の左側被取付脚部321とが共締
めされ、さらに取り付けシュラウド1の右側取付脚部2
8とファンシュラウド310の右側被取付脚部322と
が共締めされる。よって、取り付けシュラウド1がファ
ンシュラウド310に固定される。このような簡便な取
り付け作業により、凝縮器200が取り付けシュラウド
1とファンシュラウド310を介してラジエータ100
に取り付けられると同時に、冷却ファン300がファン
シュラウド310を介してラジエータ100に取り付け
られる。なお、この第3実施例では、取り付けシュラウ
ド1の筒状部2の上下辺部の外周面およびファンシュラ
ウド310の筒状部311の上下辺部の外周面に突出物
が形成されていないので、自動車のエンジンルーム内へ
の搭載性が向上する。また、取り付けシュラウド1の左
側取付脚部27と右側取付脚部28とや、ファンシュラ
ウド310の左側被取付脚部321と右側被取付脚部3
22との後側面にリブを設けるようにすれば自動車への
搭載性を低下させることなく、取り付けシュラウド1や
ファンシュラウド310を補強することもできる。
【0025】図21は本発明の第4実施例を示し、ラジ
エータ、凝縮器、冷却ファンおよびファンシュラウドの
自動車のエンジンルーム内への取り付け状態を模式的に
示した図で、図21は側方より見た図である。この第4
実施例の凝縮器200は、自動車のエンジンルーム40
1内にラジエータ100、冷却ファン300、ファンシ
ュラウド310および取り付けシュラウド1とともに配
されている。そして、取り付けシュラウド1は、筒状部
2の上辺部のみに口拡部19を有しており、筒状部2の
下辺部、左右辺部においては筒状部2が反ラジエータ1
00側に延ばされた形状を有している。その筒状部2の
上辺部の口拡部19は、ラジエータアッパーサポート4
02に当接している。筒状部2の下辺部に形成された下
側取付脚部8はフロントクロスメンバー403に微小間
隙を隔てて向かい合って配されている。ここで、404
はエンジンルーム401を覆うためのボンネットカバー
で、405は冷却風をエンジンルーム401内に導入す
るためのフロントグリルで、406は自動車のバンパー
である。
【0026】〔変形例〕第1、第2実施例では、筒状部
2、311の上辺部のみに上側取付脚部7と上側被取付
脚部(被取付脚部)315とを形成したが、筒状部2、
311の下辺部にも本発明にかかる取付脚部と被取付脚
部とを形成しても良い。本実施例では、取り付けシュラ
ウド1の上側取付脚部(取付脚部)7をラジエータ10
0の上部タンク101に取り付けたが、取付壁部をラジ
エータ100のサイドフレーム114に取り付けても良
い。本実施例では、取り付けシュラウド1の筒状部2と
上側取付壁部3、下側取付壁部4とを一体連続的に形成
したが、筒状部2と上側取付壁部3、下側取付壁部4と
を別途形成しても良い。例えば筒状部2を樹脂製とし、
上側取付壁部3、下側取付壁部4を金属製として強度を
向上させても良い。
【0027】本実施例では、取り付けシュラウド1の筒
状部2と上側取付脚部7を一体連続的に形成したが、筒
状部2と上側取付脚部7とを別途形成しても良い。例え
ば筒状部2を樹脂製とし、上側取付脚部7を金属製とし
て強度を向上させても良い。同様にして、左側取付脚部
27と右側取付脚部28とを筒状部2と別途形成しても
良い。本実施例では、ラジエータ100の前方側に凝縮
器200を配し、ラジエータ100の後方側に冷却ファ
ン300を配したが、ラジエータ100の前方側に冷却
ファン300を配し、ラジエータ100の後方側に凝縮
器200を配しても良い。
【0028】本実施例では、ファンシュラウド310の
内周側に冷却ファン300を2機配したが、ファンシュ
ラウド310の内周側に冷却ファン300を1機だけ配
しても良く、また3機以上配しても良い。さらに、取り
付けシュラウド1の前方側に、凝縮器200の前方に回
り込む加熱空気を完全に遮断するために導風ダクトを結
合しても良い。そして、取り付けシュラウド1またはフ
ァンシュラウド310の内側に内部を複数の風路に区画
する区画壁を設けても良い。
【0029】
【発明の効果】本発明は、ファンシュラウドの被取付脚
部と取付脚部とを共締めすることにより、凝縮器とファ
ンシュラウドを同時にラジエータの両側に取り付けるこ
とができる。このため、凝縮器とファンシュラウドを各
々ラジエータに固定する際に必要であったボルト等の締
付け作業を減少でき、さらにボルト等の部品点数も減少
できるので、作業工数の低減およびコストの低減を図る
ことができる。また、筒状部が凝縮器の外周囲を覆って
おり、さらにファンシュラウドが冷却ファンの外周囲を
覆っているので、ラジエータを通過する際に加熱された
加熱空気が再度ラジエータの前方側や凝縮器の前方側に
回り込むことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の主要部を示した断面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示した正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】本発明の第1実施例に適用された取り付けシュ
ラウドを示した正面図である。
【図6】本発明の第1実施例に適用された取り付けシュ
ラウドを示した上面図である。
【図7】本発明の第1実施例に適用された取り付けシュ
ラウドを示した側面図である。
【図8】図5のC−C断面図である。
【図9】図5のD−D断面図である。
【図10】図5のE−E断面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示した正面図である。
【図12】本発明の第3実施例を示した正面図である。
【図13】本発明の第3実施例を示した上面図である。
【図14】本発明の第3実施例を示した側面図である。
【図15】図12のF−F断面図である。
【図16】図14のG−G断面図である。
【図17】本発明の第3実施例に適用された取り付けシ
ュラウドを示した正面図である。
【図18】本発明の第3実施例に適用された取り付けシ
ュラウドを示した上面図である。
【図19】本発明の第3実施例に適用された取り付けシ
ュラウドを示した側面図である。
【図20】図17のH−H断面図である。
【図21】本発明の第4実施例に適用されたラジエー
タ、凝縮器、冷却ファンおよびファンシュラウドの自動
車のエンジンルーム内への取り付け状態を模式的に示し
た側面図である。
【符号の説明】
1 取り付けシュラウド(凝縮器とファンシュラウドの
取り付け装置) 2 筒状部 3 上側取付壁部(取付壁部) 4 下側取付壁部(取付壁部) 7 上側取付脚部(取付脚部) 100 ラジエータ 200 凝縮器 300 冷却ファン 310 ファンシュラウド 315 上側被取付脚部(被取付脚部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−233128(JP,A) 実開 昭59−130987(JP,U) 実開 昭58−24418(JP,U) 実開 平2−28985(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 9/00 F28F 9/00 321 B60H 1/32 613 B60K 11/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却水と空気とを熱交換するラジエータの
    一方側に、気冷媒を熱交換して液冷媒に変化させる凝縮
    器を取り付け、 前記ラジエータの他方側に、そのラジエータ側に延びる
    被取付脚部を有し、冷却ファンの外周囲を覆うファンシ
    ュラウドを取り付ける凝縮器とファンシュラウドの取り
    付け装置であって、 前記凝縮器の外周囲を覆う筒状部と、この筒状部の内周
    側に配され、前記凝縮器を固定する取付壁部と、前記筒
    状部に設けられ、前記被取付脚部に対向して配される取
    付脚部とを備え、 この取付脚部は、前記被取付脚部に共締めする ことを特
    徴とする凝縮器とファンシュラウドの取り付け装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の凝縮器とファンシュラウ
    ドの取り付け装置において、 前記被取付脚部および前記取付脚部は、前記ラジエータ
    の両側部において共締めされていることを特徴とする凝
    縮器とファンシュラウドの取り付け装置。
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