JP3057852B2 - サスペンション装置 - Google Patents

サスペンション装置

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JP3057852B2
JP3057852B2 JP3293096A JP29309691A JP3057852B2 JP 3057852 B2 JP3057852 B2 JP 3057852B2 JP 3293096 A JP3293096 A JP 3293096A JP 29309691 A JP29309691 A JP 29309691A JP 3057852 B2 JP3057852 B2 JP 3057852B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のサスペンション
装置に関し、特に、自動車用のエア等を駆動源にしたサ
スペンション装置に適する。
【0002】
【従来の技術】従来において、各輪に設けられた4つの
車高センサーから各輪を独立に制御しようとすると、4
輪不静定問題が生じ、各輪の荷重の解が無限になってし
まう。
【0003】そこで、4輪を有する自動車の車高を調整
する装置においては、後輪2輪を同時制御し、前輪2輪
と後輪1輪の3点支持を行い車両にワープを発生させな
いようにしてきた。しかし、後輪側にロールが発生した
場合、これを抑制する手段がないため、ロールの発生を
抑えることはできなかった。これに対処するために、特
開平1−145216公報に開示されたような、4輪を
それぞれ独立に制御すると共に、ワープの発生を検出
し、ワープ発生時に制御を中断する技術が開発されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術において
は、車高値を測定し、車高目標値との偏差により各輪の
車高を制御していた。このため、走行中に車高値が頻繁
に変化すると、その都度車高値をもとに戻そうとして制
御を行う。特に悪路を走行中には、制御頻度が高い。こ
のため、コンプレーサー等の圧力源の作動回数が多くな
るので耐久性能の高い圧力源を使用する必要があった。
【0005】そこで、本発明においては、圧力源の作動
回数を低減することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明において用いた手段は、車輪と車体間に配置さ
れ、内部へ供給される圧力により車輪と車体間の間隔を
調整可能なシリンダと、圧力を前記シリンダ内へ給排す
る制御弁と、前記シリンダ内の圧力を検出する圧力セン
サーと、前記シリンダ内の容積を測定する容積測定手段
と、前記制御弁を駆動する制御手段を備え、前記圧力セ
ンサーの検出圧力と前記容積測定手段の測定容積を積算
し、圧力と容積の積を求める積算手段と、前記圧力と容
積の積と所定の目標値とを比較し、前記圧力と容積の積
と目標値とが一致するように前記制御弁を開閉制御する
制御弁開閉手段とを制御手段に備えたことである。
【0007】
【作用】上記手段によれば、悪路走行中等に車高が頻繁
に変化しても、シリンダ内の圧力と容積の積に変化がな
ければ圧力をシリンダ内へ給排しない。通常、走行中に
段差を乗り越える場合、車高は縮むが、その分シリンダ
内の圧力は上昇する。このような場合には、上記手段で
は制御を行わない。また、荷物の搭載や乗客の乗降によ
り荷重が変わった場合によるヒーブ変化や、旋回や横風
によるロール発生、急ブレーキや急発進によるピッチ発
生がおこった場合にも、作動しない。しかし、配管等か
ら圧力が漏れた場合にはシリンダ内の圧力と容積の積に
変化が発生し、この変化を抑制するように制御するの
で、不要な制御をせず、圧力を発生する圧力源の作動回
数が減り、寿命が伸びる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。本実施例はエアを利用したエアサスペンショ
ン装置について開示しているが、圧縮性の他の流体とし
てもよい。本実施例では圧力源としてモータMおよびこ
のモータMにより回転し空気圧を発生するポンプRP
(コンプレッサ)を使用している。
【0009】図1において、前左輪10,前右輪11,
後左輪12および後右輪13と車体間にはシリンダ14
〜17が取付けられている。シリンダ14〜17は、内
部の圧力増加により車輪と車体間の距離を増加させ、内
部の圧力の減少により車輪と車体間の距離を減少させ
る。車輪と車体間の距離、即ち車高は各輪毎に配設され
た車高センサー18〜21により検出され、その出力は
電子制御ユニット(ECU)22に送られる。車高セン
サーの検出出力は、後述するが、シリンダのデッドスペ
ースを加算したのちシリンダの受圧面積を積算してシリ
ンダ内の容積を求めるために使用される。車体には圧力
源であるポンプRPが備えられている。ポンプRPは電
子制御ユニット22により駆動されるモータMに接続さ
れており、モータMの回転により配管32に圧力を発生
する。配管32は電子制御ユニット22により駆動され
る排出用電磁弁EXを介してドレイン31に接続されて
いる。排出用電磁弁EXが開となると、配管32内の圧
力が大気に排出される。電子制御ユニット22により駆
動される前左輪用電磁弁SFLは配管32と前左輪のシ
リンダ14に接続されている配管33の間に配設されて
いる。前左輪用電磁弁SFLを開とすると、ポンプRP
又は排出用電磁弁EXの作動によりシリンダ14内の圧
力を増減させ、前左輪の車高を変化させることができ
る。電子制御ユニット22により駆動される前右輪用電
磁弁SFRは配管32と前右輪のシリンダ15に接続さ
れている配管34の間に配設されている。前右輪用電磁
弁SFRを開とすると、ポンプRP又は排出用電磁弁E
Xの作動によりシリンダ15内の圧力を増減させ、前右
輪の車高を変化させることができる。電子制御ユニット
22により駆動される後左輪用電磁弁SRLは配管32
と後左輪のシリンダ16に接続されている配管35の間
に配設されている。後左輪用電磁弁SRLを開とする
と、ポンプRP又は排出用電磁弁EXの作動によりシリ
ンダ16内の圧力を増減させ、後左輪の車高を変化させ
ることができる。電子制御ユニット22により駆動され
る後右輪用電磁弁SRRは配管32と後右輪のシリンダ
17に接続されている配管36の間に配設されている。
後右輪用電磁弁SRRを開とすると、ポンプRP又は排
出用電磁弁EXの作動によりシリンダ17内の圧力を増
減させ、後右輪の車高を変化させることができる。配管
32の圧力は圧力センサー30により測定され、電子制
御ユニット22に送られる。
【0010】電子制御ユニット22は基本的に図2に示
したブロック部の構成を形成している。図中においてX
X=FL,FR,RL,RRであり、前左輪,前右輪,
後左輪,後右輪の何れかを示している。また、Pは圧
力、Hは車高、Sはシリンダ14〜17の受圧面積、P
Vはシリンダ内の圧力と容積の積であるPV積、PV0
は目標PV積、ΔPVはPV積偏差を示す。PXXは、
PFL(前左輪の圧力),PFR(前右輪の圧力),P
RL(後左輪の圧力),PRR(後右輪の圧力)を示
す。HXXは、HFL(前左輪の車高),HFR(前右
輪の車高),HRL(後左輪の車高),HRR(後右輪
の車高)を示す。尚、シリンダの受圧面積は、通常前輪
側と後輪側で異なるシリンダを有していることから、前
輪側と後輪側で異なっており、前輪側の受圧面積はS
F,後輪側の受圧面積はSRとなる。また、シリンダ内
の容積はシリンダのストロークとシリンダの受圧面積の
積から求まる。このシリンダのストロークを求めるため
に、車高から換算する。シリンダのストロークは車高か
らデッドスペースH0を加えた値である。デッドスペー
スH0は、通常、前輪側と後輪側で異なるシリンダを備
えていることから、前輪側はHF0,後輪側はHR0と
なる。
【0011】各輪の圧力PXXは、詳細は後述するが、
圧力センサー30により求める。求めた圧力値PXXは
バッファ40を通過する。バッファ40はセンサー出力
値のノイズ除去や出力補正を行う。各輪の車高HXXは
車高センサー18〜21により検出する。求めた車高値
HXXはバッファ41を通過する。バッファ41はセン
サー出力値のノイズ除去や出力補正を行う。デッドスペ
ースH0は予めデッドスペース設定部42により設定さ
れている。前述したように、前輪側はHF0,後輪側は
HR0とされる。また、受圧面積Sは予め受圧面積設定
部53により設定されている。前述したように、前輪側
はSF,後輪側はSRとされる。減算器43は車高値H
XXからデッドスペースH0を加算し、シリンダ内のス
トロークを得る。このストロークに、乗算部54にて、
受圧面積Sが乗算され、シリンダ内の容積VXXが得ら
れる。乗算部44は圧力値PXXと容積VXXを乗算
し、PV積PVXXを得る。一方、イニシャル判定部4
5は車両停止時等の車両が安定して停車している状態を
検出する。この状態は、例えば、イグニッションオン時
や、車速ゼロかつ車高の変動が少ない時等で行うとよ
い。本実施例では車両停止時をイニシャル時と判定して
いる。イニシャル判定部45ではイニシャル判定時にス
イッチ46および47を連通させ、イニシャル時の圧力
および容積を乗算部48に送出する。この乗算部48に
より得られた値が目標PV積PVXX0となる。つま
り、PV目標値は目標車高+H0で求めた車高とイニシ
ャル時の圧力の積となる。尚、この車高については、別
に設けた車高設定スイッチ等により車高切替幅を加減し
て、運転者の好みや路面状態等に応じて変更するように
してもかまわない。乗算部44から出力されるPV積P
VXXは現在のPV積である。
【0012】減算部49は目標PV積PVXX0から現
在のPV積PVXXを減算してPV積偏差ΔPVXXを
得る。制御開始・終了不感帯付与部50はPV積偏差Δ
PVXXを受け、減圧を行うか、増圧を行うかを定め
る。ここでは、図16に示すグラフにしたがい、増圧
(UP)または減圧(DOWN)を決める。この際、Δ
PVXXの値が小さいとき(−E1<ΔPVXX<E
1)、出力をホールドする不感帯(HOLD)を設けて
いる。また、ホールドと増圧、およびホールドと減圧の
間にヒステリシスを設け、ホールドから減圧のモードに
移る場合には、ΔPVXXがE0以上(E0>E1)の
場合のみ許可し、ホールドから増圧に移る場合には、Δ
PVXXが−E0以下の場合のみ許可する。制御対象選
択部51は後述するロジックに基づき4輪中1輪を選択
し、出力制御部52で選択された輪をホールド,増圧ま
たは減圧するよう電磁弁SFL,SFR,SRL,SR
R,EXおよびポンプRPを駆動する。以上により、Δ
PVXXが所定値より大きいと選択された輪の圧力が減
圧され、したがって、シリンダ内の圧力が低下し、PV
積が減少する。また、ΔPVXXが所定値より小さいと
選択された輪の圧力が増圧され、したがって、シリンダ
内の圧力が増加し、PV積が増加する。この制御を継続
することによって、PV積が変化した場合のみ圧力補正
を実施できる。
【0013】通常の走行時には、路面の段差、凹凸、小
石の乗り上げ等により車輪が路面から力を受けた場合に
は、シリンダのストロークが変化する分、シリンダの内
部の圧力も変化する。この場合には、シリンダの内部の
圧力とストロークの積は変化しない。したがって、上記
制御では、PV積の偏差ΔPVの絶対値はゼロもしくは
非常に小さい値をとるので、シリンダ内部への圧力供給
または排出は行われない。車両が旋回中や横風を受けた
時における場合も同様である。しかし、シリンダ内の圧
力が配管漏れ等により低下した場合にはPV積を一定に
するように制御される。
【0014】次に、上記の制御の具体例をフローチャー
トにより示す。図3は電子制御ユニット22のメインル
ーチンである。電子制御ユニット22がスタートする
と、まず、ステップ60にてイニシャライズが行われ
る。ここでは、以下の制御に使用するフラグ,変数等が
初期値に設定される。次に、ステップ61〜63に示す
ルーチンが繰り返される。ステップ61は入力処理ルー
チンであり、各センサーからの情報の入力処理が行われ
る。次に、ステップ62で現在停車中であるか否かを判
断する。停車中であればステップ63の目標PV積演算
ルーチンを実行し、走行中であればステップ64の制御
対象選択・出力ルーチンを実行する。
【0015】ステップ61の入力処理ルーチンの詳細を
図4に示す。電子制御ユニット22は出力の状態を示す
フラグSLOUT(0〜5)を備えている。SLOUT
(0)は電磁弁SFLの状態を、SLOUT(1)は電
磁弁SFRの状態を、SLOUT(2)は電磁弁SRL
の状態を、SLOUT(3)は電磁弁SRRの状態を、
SLOUT(4)は電磁弁EXの状態を、SLOUT
(5)はモーターRPの状態を、それぞれ示す。ここ
で、フラグが1の時はそれぞれの電磁弁またはモーター
がオン状態を示し、フラグが0の時はそれぞれの電磁弁
またはモーターがオフ状態を示す。これらのフラグSL
OUTは後述する制御対象選択ルーチンにより設定され
るが、入力処理ルーチンでは、まず、ステップ70にて
圧力センサー30の出力値を変数Pに代入し、ステップ
71〜78にてフラグSLOUTの状態に応じて各輪の
圧力PFL,PFR,PRL,PRRを更新する。後述
するが、制御対象選択・出力ルーチンにおいて電磁弁S
FL,SFR,SRL,SRRは何れか1つしかオン状
態に設定されない。電磁弁がオン状態になると、その電
磁弁に接続されている輪のシリンダが配管32に接続さ
れる。したがって、配管32に備えられている圧力セン
サー30の出力は選択されている輪のシリンダの圧力値
となる。ステップ79では各輪に備えられた車高センサ
ー18〜21の出力をそれぞれ車高値HFL,HFR,
HRL,HRRにセットする。以上により、入力処理ル
ーチンでは各輪の圧力値PXXおよび車高値HXXがセ
ンサー出力により求められる。
【0016】ステップ63の目標PV積演算ルーチンの
詳細を図5に示す。前述のブロック図(図2)では目標
PV積を単純に各輪の圧力値と車高値から求めていた
が、ここでは、荷物の積載等による車両の重心移動を考
慮に入れ、初期圧力を補正して目標PV積を求める。ま
ず、各輪の接地荷重WFL,WFR,WRL,WRRを
求める。接地荷重はステップ80において数1式により
求める。
【0017】
【数1】
【0018】ここで、KF,KRは前輪および後輪のス
タビライザ定数である。
【0019】次に、ステップ81において、求めた各輪
の接地荷重を総和して車両総重量Wを求める(数2
式)。
【0020】
【数2】
【0021】また、上記計算結果から車両の重心位置を
求める。車両の重心位置を図17に示すように、ホイー
ルベース間距離をLH、トレッド間距離をLTとし、重
心から各辺までの距離をL1,L2,L3,L4とした
場合、ピッチ方向の釣合いは数3式、ロール方向の釣合
いは数4式のようになり、また、L1,L2,L3,L
4とLH,LTの関係は数5式のようになるので、L
1,L2,L3,L4は、数2〜5式を変形した数6式
により求まる。この重心位置L1,L2,L3,L4は
ステップ81において求められる。
【0022】
【数3】
【0023】
【数4】
【0024】
【数5】
【0025】
【数6】
【0026】ここで求めたL1,L2,L3,L4から
荷重の再配分を行う。まず、ピッチ方向について考察す
ると、図17において、前輪間の荷重の和をW1、後輪
間の荷重の和をW2とすると、数7式が成立する。ま
た、W1とW2の合計は数8式のようにWとなるので、
数7式と数8式により数9式が成立する。
【0027】
【数7】
【0028】
【数8】
【0029】
【数9】
【0030】次に、ロール方向について考察すると、ロ
ール方向の釣合いから数10式が成立する。
【0031】
【数9】
【0032】また、WFL,WFR,WRL,WRRは
W1,W2を用いて数11式のように記載できる。
【0033】
【数11】
【0034】そこで上記の式より数12式が得られる。
そこで、ステップ82において、数12式に基づき再配
分された荷重を車両総重量Wと重心位置L1,L2,L
3,L4から求める。
【0035】
【数12】
【0036】この再分配された荷重により各輪の初期圧
力を求める。各輪の初期圧力は数13式により得られ
る。ステップ83において、この初期圧力値を得る。
【0037】
【数13】
【0038】上記のように、数1式から各輪の接地荷重
WFL,WFR,WRL,WRRを求め、数6式により
重心位置L1.L2.L3.L4を求め、数12式によ
り重心位置に応じて各輪の荷重WFL,WFR,WR
L,WRRを分配し、更に、分配した荷重から各輪の圧
力PFL,PFR,PRL,PRRを求め、この圧力値
を目標圧力として制御を行うことにより、イニシャル時
に車両に荷重ワープが発生していても、荷重ワープを取
り除くように目標値が設定されるので、荷重ワープが
即、解消できる。そこで、ステップ84において、得ら
れた初期圧力値PFL0,PFR0,PRL0,PRR
0から目標PV積を数14式に応じて計算する。
【0039】
【数14】
【0040】前述したようにHF0,HR0はデッドス
ペースであり、SF,SRはシリンダの受圧面積であ
る。
【0041】次に、ステップ64の制御対象選択・出力
ルーチンの詳細を図6に示す。ここでは車高値および圧
力値から最適な制御すべき対象輪を求める。まず、ステ
ップ90にて、各輪の車高値のレベルを各輪毎に判定す
る。測定した車高値HXXから図7に示すグラフにした
がって車高レベルHXXLVに1〜5の整数値を設定す
る。例えば前左輪の車高値HFRが値H2とH3の間に
あれば前左輪の車高レベルHFLLVには3がセットさ
れる。次に、ステップ91にて、各輪の圧力値のレベル
を各輪毎に判定する。測定した圧力値PXXから図8に
示すグラフにしたがって圧力レベルPXXLVに1〜5
の整数値を設定する。例えば前左輪の圧力値PFRが値
P2とP3の間にあれば前左輪の圧力レベルPFLLV
には3がセットされる。ステップ92では、各輪毎に求
めた車高レベルHXXLVおよび圧力レベルPXXLV
から各輪毎に状態量PVXXLVを求める。この求め方
は図9に示す表に従い、車高レベルHXXLVおよび圧
力レベルPXXLVから−3〜+3の整数値を得る。各
輪とも状態量を求めた後に、ステップ93にて状態量が
最大となる輪を、また、ステップ94にて状態量が最小
となる輪を求める。
【0042】ステップ93の最大検出ルーチンの詳細を
図10に示す。ここでは、最大値,最小値となる輪を記
憶するために8ビットのフラグSAMEを用いる。SA
MEの0〜3ビットはそれぞれ前左輪,前右輪,後左
輪,後右輪に割り当てられている。まず、変数AXに前
左輪の状態量PVFLLVを、変数BXに前左輪の圧力
レベルPFLLVを代入する(ステップ100)。そし
て、フラグSAMEの0ビット目(以下フラグSAME
(0)とする)に1をセットする(ステップ101)。
次に、前左輪の状態量PVFLLVが代入された変数A
Xと前右輪の状態量PVFRLVを比較し、また、前左
輪の圧力レベルPFLLVが代入された変数BXと前右
輪の圧力レベルPFRLVを比較する(ステップ102
〜103)。
【0043】もし、前左輪の状態量PVFLLVよりも
前右輪の状態量PVFRLVが高ければ、変数AXに前
右輪の状態量PVFRLVを代入し、変数BXに前右輪
の圧力レベルPFRLVを代入し、フラグSAMEの0
ビット目SAME(0)に0をセットし、フラグSAM
Eの1ビット目SAME(1)に1をセットする(ステ
ップ104〜105)。したがって、変数AXには前左
輪と前右輪のうち高い方の状態量が設定される。このと
き、前左輪の状態量PVFLLVと前右輪の状態量PV
FRLVが同じ値であった場合、圧力レベルで比較をす
る。もし、前左輪の圧力レベルPFLLVよりも前右輪
の圧力レベルPFRLVが高ければ、変数AXに前右輪
の状態量PVFRLVを代入し、変数BXに前右輪の圧
力レベルPFRLVを代入し、フラグSAMEの0ビッ
ト目SAME(0)に0をセットし、フラグSAMEの
1ビット目SAME(1)に1をセットする(ステップ
104〜105)。ここで、前左輪の圧力レベルPFL
LVと前右輪の圧力レベルPFRLVが状態量と同様に
同じ値であった場合には、フラグSAMEの0ビット目
SAME(0)および1ビット目SAME(1)に1を
セットする(ステップ106)。これにより、前左輪と
前右輪のうち状態量の高い方が選択され、また、選択さ
れた輪に対応するSAMEのビットに1が設定される。
次のステップ107〜111では前左輪と前右輪のうち
状態量の高かった方と後左輪の状態量PVRLLVおよ
び圧力レベルPRLLVの比較がステップ102〜10
6と同様に行われる。更に、ステップ112〜116で
は後右輪との比較が同様に行われる。上記処理により最
終的に最も状態量の高い輪に対応するフラグSAMEの
ビットがセットされ、その状態量が変数AXの値として
残る。そこで、変数AXの値を最大状態量PVMAXL
Vに代入して残しておく。尚、上記処理で状態量および
圧力レベルの両方が同じであるような輪があり、その複
数の輪が最大値となる場合には、その複数の輪に対応す
るフラグSAMEのビットをすべてセットしておく。
【0044】図6におけるステップ94の最小検出ルー
チンの詳細を図11に示す。ここでも最大検出ルーチン
と同様にして最小値を求める。SAMEの4〜7ビット
はそれぞれ前左輪,前右輪,後左輪,後右輪に割り当て
られている。各輪の状態量および圧力レベルを比較して
最も小さい状態量ないし圧力レベルを持つ輪に対応する
SAMEのビットをセットしておく(ステップ120〜
136)。また、変数AXには最小の状態量が記憶され
るので、ステップ137にて変数AXの値を最小状態量
PVMINLVに代入して残しておく(ステップ13
7)。
【0045】最大値,最小値を求めた後で図6における
ステップ95の車高制御ローテーション出力ルーチンを
行う。車高制御ローテーション出力ルーチンの詳細を図
12に示す。まず、ステップ140〜144で増圧か減
圧かの判断を行う。増圧を行うのは、最大状態量PV
MAXLV>0、かつ、最小状態量PVMINLV≧0
のとき、最大状態量PVMAXLV>0、かつ、最小
状態量PVMINLVの絶対値≦最大状態量PVMAX
LVのときとする。また、減圧を行う場合は、最大状
態量PVMAXLV<0のとき、最大状態量PVMA
XLV=0、かつ、最小状態量PVMINLV<0のと
き、最大状態量PVMAXLV>0、かつ、最小状態
量PVMINLVの絶対値>最大状態量PVMAXLV
のときとする。つまり、基本的に、最小状態量PVMI
NLVが正のとき増圧し、最大状態量PVMAXLVが
負のとき減圧し、最小状態量PVMINLVが負で最大
状態量PVMAXLVが正のとき、最大状態量PVMA
XLVと最小状態量PVMINLVの絶対値の大きさに
より増圧,減圧を行う。ただし、最大状態量PVMAX
LVと最小状態量PVMINLVの絶対値の大きさが同
じな場合、増圧を優先させる。また、最大状態量PVM
AXLVと最小状態量PVMINLVが同じ0のときに
は増圧も減圧も行わない。増圧の場合にはステップ14
5〜148にて何れの輪を増圧させるかをフラグSAM
Eの0〜3ビットを参照して定める。
【0046】減圧の場合にはステップ149〜152に
て何れの輪を減圧させるかをフラグSAMEの4〜7ビ
ットを参照して定める。ステップ153〜160の何れ
かによりSAMEのビットに対応する輪がそれぞれ増圧
または減圧される。
【0047】各輪の増圧処理の詳細を図13に、減圧処
理の詳細を図13に示す。何れの輪においてもその輪に
対応する出力フラグSLOUTの対応するビットに1を
セットする。また、増圧の場合には同時にポンプに対応
する出力フラグSLOUTの5ビット目に1をセットす
る。減圧の場合には同時に排出用電磁弁EXに対応する
出力フラグSLOUTの4ビット目に1をセットする
(ステップ171,181,191,201,211,
221,231,241)。次に、対応する輪を指定
し、変数Sに、前輪であれば前輪の受圧面積を示す値S
Fを、後輪であれば後輪の受圧面積を示す値SRを設定
する。また、変数H0に、前輪であれば前輪のシリンダ
のデッドスペースを示す値HF0を、後輪であれば後輪
のシリンダのデッドスペースを示す値HR0を設定す
る。更に、変数PV0に、目標PV積演算ルーチンにお
いて求めた目標PV積PVXX0のうち、その輪に対応
する目標PV積を代入する(ステップ172,182,
192,202,212,222,232,242)。
次に、各制御の終了を判断するために、増圧の場合には
増圧終了判断ルーチンを、減圧の場合には減圧終了判断
ルーチンを実行する(ステップ173,183,19
3,203,213,223,233,243)。そし
て、出力フラグSLOUTの全てのビットをクリアし
(ステップ174,184,194,204,214,
224,234,244)、また対応するフラグSAM
Eのビットをクリアする(ステップ175,185,1
95,205,215,225,235,245)。
【0048】前述の増圧終了判断ルーチン,減圧終了判
断ルーチンおよびこれらのルーチンにおいて使用するP
V積偏差計算ルーチンを図15に示す。PV積偏差計算
ルーチンでは、圧力センサーの値をPとし(ステップ2
70)、現在制御している車高センサーの出力値をHと
し(ステップ271)、P,およびHからPV積PVを
求める(ステップ272)。変数SおよびH0には前述
したように、シリンダの受圧面積およびデッドスペース
が設定されている。更に、その輪の目標PV積か設定さ
れた変数PV0からPV積PVを減算し、PV積偏差Δ
PVを計算する(ステップ273)。
【0049】増圧終了判断ルーチンでは、まずPV積偏
差計算ルーチンを実行し、PV積偏差ΔPVが値−E0
より小さいかどうか判別する(ステップ251)。PV
積偏差ΔPVが値−E0より大きければ、ΔPV+E0
は正の値となり、増圧終了判断ルーチンを抜ける。PV
積偏差ΔPVが値−E0より小さいとき、ΔPV+E0
は負の値となり、ステップ252および253が実行さ
れる。ステップ252および253では、再びPV積偏
差ΔPVを求め、PV積偏差ΔPVが値−E1より大き
くなるまでループする。PV積偏差ΔPVが値−E1よ
り大きくなった時点でΔPV+E0が正の値となるの
で、増圧終了判断ルーチンを抜ける。
【0050】減圧終了判断ルーチンでは、まずPV積偏
差計算ルーチンを実行し、PV積偏差ΔPVが値E0よ
り小さいかどうか判別する(ステップ261)。PV積
偏差ΔPVが値E0より小さければ、ΔPV−E0は負
の値となり、減圧終了判断ルーチンを抜ける。PV積偏
差ΔPVが値E0より大きいとき、ΔPV−E0は正の
値となり、ステップ262および263が実行される。
ステップ262および263では、再びPV積偏差ΔP
Vを求め、PV積偏差ΔPVが値E1より小さくなるま
でループする。PV積偏差ΔPVが値E1より小さくな
った時点でΔPV−E0が負の値となるので、減圧終了
判断ルーチンを抜ける。
【0051】上記増圧終了判断ルーチンおよび減圧終了
判断ルーチンでは、図16に示すような不感帯およびヒ
ステリシスを付与する処理を行っている。PV積偏差Δ
PVの絶対値が値E0より小さいときにはすぐに制御を
抜け、電磁弁もしくはポンプを停止する。PV積偏差Δ
PVの絶対値が値E0より大きいと、PV積偏差ΔPV
の絶対値が値E1より小さくなるまで待つ。
【0052】以上、実施例においては、PV積を一定に
するように制御することによって、シリンダ内の圧力と
容積の積がほぼ一定である場合には制御を行わない。こ
の状態は、外部要因によって車体または車輪が移動する
場合に相当する。例えば、車輪が小石を乗り越える場
合、シリンダは車輪側から力を受け、車高が低下する
が、シリンダ内部の圧力は増加しており、PV積はほぼ
一定のままである。この場合には本実施例では電磁弁の
作動は行われない。しかし、シリンダ内の圧力が漏れ、
圧力が低下した場合には、PV積が低下するので、ポン
プおよび電磁弁が作動し、圧力増加を行う。よって、本
システムで使用するエネルギーは少ないという効果があ
る。また、電磁弁やポンプの作動頻度も少なく、コンポ
ーネントの寿命向上になる。
【0053】特に、坂路に車両を駐車している場合に
は、従来においては制御を禁止する等の別途の制御が必
要であったが、本実施例では、坂路駐車時にはPV積の
変化はないので圧力の印加,排出の制御は実施されな
い。特に禁止ルーチンを追加することなく坂路駐車時の
制御禁止を実行できる。
【0054】同様に、定常円上を車両が旋回している際
にも、従来は制御を禁止する等特別な制御を追加する必
要があったが、本実施例では、定常円旋回中にはPV積
の変化はないので圧力の印加,排出の制御は実施されな
い。特に禁止ルーチンを追加することなく定常円旋回中
の制御禁止を実行できる。
【0055】更に、車両が悪路を走行している際にも、
従来は制御のハンチングや車高の制御のしすぎによる異
常な車高低下等をおこさないための特殊な制御が必要で
あったが、本実施例では、悪路走行中にはPV積の変化
はないので圧力の印加,排出の制御は実施されない。特
に特別な制御ルーチンを追加することなく悪路走行中に
も安定した走行を維持できる。
【0056】また、本実施例においては、目標PV積を
求めるに際し、各輪における接地荷重を求め、接地荷重
から重心位置を求め、重心位置に応じて荷重を各輪に再
配分し、の再配分荷重から初期圧力値を設定し、初期圧
力値により目標PV積を得ることにより、目標に対し制
御した場合、車両には荷重ワープが発生しなくなる。
【0057】走行中の荷重ワープがなくなることによ
り、旋回時のアンダーステアとオーバーステアの特性が
一致し左右のバランスがとれ操縦性能が向上する。ま
た、片荷があっても車高を水平にできる。
【0058】更に、本実施例では、1輪毎に制御を実施
している。同時に2輪以上を制御してはいない。これに
より、圧力センサーの使用個数を低減できる。また、ポ
ンプの容積もシリンダ1個分に対応するだけでよく、小
型のポンプが使用できる。これに伴い、モーターも小型
でよく、使用電力も少ないという効果もある。
【0059】本実施例ではPV積の偏差を無くすよう制
御しているが、1輪毎の制御を行う際、本実施例では最
も偏差の高いシリンダを有する輪から調整を行ってい
る。しかし、圧力の標準からのPV積偏差が2つ以上の
輪で同一の場合、先ず上昇する側を優先に制御を行う。
また、同一のPV積偏差でありかつ上昇させる輪が2輪
以上ある場合には、圧力が低い輪を選択している。これ
は、圧力の高いものほど充填効率が悪く、また、制御時
間も長くなるためである。同一のPV積偏差でありかつ
下降させる輪が2輪以上ある場合には、圧力が高い輪を
選択している。更に、何れの輪ともPV積偏差および圧
力が同一である場合には、前左輪,前右輪,後右輪,後
左輪の順に制御を行う。このような車高制御ローテーシ
ョン処理を行うことによって、本システムに使用するエ
ネルギーを最小にすることができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、圧力源の作動回数を低
減することができ、圧力源の寿命が伸び、信頼性が向上
する。
【0061】尚、目標値を設定するにあたって、各輪の
接地荷重を計算する接地荷重計算手段と、接地荷重から
重心位置を求める重心位置計算手段と、重心位置から各
輪に荷重を再配分し各輪の荷重を求める荷重配分計算手
段と、再配分した荷重から各輪の初期圧力値を求める初
期圧力値補正手段と、初期圧力値とそのときのシリンダ
内の容積との積を目標値として設定する目標PV積計算
手段を備えた目標値設定手段を用いることにより、目標
値に対し制御した場合、車両に荷重ワープが発生しない
ので、操縦性能が向上する。また、車両の搭載荷重にば
らつきにがあっても車高が均一になるように荷重配分す
るので、車高を水平にできる。
【0062】また、ロール剛性が向上するためスタビラ
イザのバネ定数を下げることができ、乗り心地感が向上
する。
【0063】また、各輪のシリンダ内の圧力と容積の積
を比較し、基準値からの偏差が最大となる輪を選択し、
その輪を制御対象に設定し、制御対象の輪を制御する車
高制御ローテーション手段を備えることにより、1輪毎
に制御すれば、同時に複数の輪に圧力を供給しなくても
よいので、圧力源の容積を小さくすることができる。
【0064】更に、前記車高制御ローテーション手段に
おいて、複数の輪で基準値からの偏差が同一であった場
合、圧力基準値からの圧力偏差が大きい方の輪を優先さ
せることにより、また、複数の輪で基準値からの偏差が
同一であった場合、上昇する側の輪を優先させることを
により、制御の効率をあげることができる。これにより
本システムに使用するエネルギーを最小にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成図
【図2】本発明の実施例の制御ブロック図
【図3】本発明の実施例の電子制御ユニットのメインル
ーチンのフローチャート
【図4】図3の入力処理ルーチンのフローチャート
【図5】図3の目標PV積演算ルーチンのフローチャー
【図6】図3の制御対象選択・出力ルーチンのフローチ
ャート
【図7】図6の車高レベル判別ルーチンの説明グラフ
【図8】図6の圧力レベル判別ルーチンの説明グラフ
【図9】図6の状態量計算ルーチンの説明図
【図10】図6の最大検出ルーチンのフローチャート
【図11】図6の最小検出ルーチンのフローチャート
【図12】図6の車高制御ローテーション出力ルーチン
のフローチャート
【図13】図12の各輪の増圧ルーチンのフローチャー
【図14】図12の各輪の源圧ルーチンのフローチャー
【図15】図13,14の増圧終了判断および減圧終了
判断ルーチンのフローチャート
【図16】本発明の制御開始・不感帯付与についての説
明図
【図17】本発明の車両の荷重についての説明図
【符号の説明】
10 前左輪, 11 前右輪, 12 後左輪, 1
3 後右輪 14〜17 シリンダ 18〜21 車高センサー 22 電子制御ユニット 30 圧力センサー 31 ドレイン 32〜36 配管 40,41 バッファ 44,48,54 乗算部 45 イニシャル判定部 46,47 スイッチ 49 減算部 50 制御開始・終了不感帯付与部 51 制御対象選択部 52 出力制御部 53 受圧面積設定部 AX,BX 変数 EX 排出用電磁弁 H 車高 KF,KR 前輪および後輪のスタビライザ定数 LH ホイールベース間距離, LT トレッド間距離 L1,L2,L3,L4 重心位置 M モータ RP ポンプ P 圧力 PVMAXLV 最大状態量, PVMINLV 最小
状態量 PV PV積 PV0 目標PV積 ΔPV PV積偏差 H0 デッドスペース, HF0 前輪側, HR0
後輪側 S 受圧面積, SF 前輪側, SR 後輪側 SFL 前左輪用電磁弁, SFR 前右輪用電磁弁 SRL 後左輪用電磁弁, SRR 後右輪用電磁弁 SLOUT(0) 電磁弁SFLの状態 SLOUT(1) 電磁弁SFRの状態 SLOUT(2) 電磁弁SRLの状態 SLOUT(3) 電磁弁SRRの状態 SLOUT(4) 電磁弁EXの状態 SLOUT(5) モーターRPの状態 SAME 0〜3ビット=前左輪,前右輪,後左輪,後
右輪の増圧可否 4〜7ビット=前左輪,前右輪,後左輪,後右輪の減圧
可否 WFL,WFR,WRL,WRR 各輪の接地荷重 W 車両総重量 W1 前輪間の荷重の和, W2 後輪間の荷重の和 HXXLV 車高レベル PXX0 初期圧力値 PVXX0 目標PV積 PXXLV 圧力レベル PVXXLV 状態量 VXX 容積 XX=FL,FR,RL,RR

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と車体間に配置され、内部へ供給さ
    れる圧力により車輪と車体間の間隔を調整可能なシリン
    ダと、 圧力を前記シリンダ内へ給排する制御弁と、 前記シリンダ内の圧力を検出する圧力センサーと、 前記シリンダ内の容積を測定する容積測定手段と、 前記制御弁を駆動する制御手段を備えたサスペンション
    装置であって、 前記制御手段は、前記圧力センサーの検出圧力と前記容
    積測定手段の測定容積を積算し、圧力と容積の積を求め
    る積算手段と、 前記圧力と容積の積と所定の目標値とを比較し、前記圧
    力と容積の積と目標値とが一致するように前記制御弁を
    開閉制御する制御弁開閉手段とを備えることを特徴とす
    るサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 前記目標値は目標値設定手段により設定
    され、該目標値設定手段は、各輪の接地荷重を計算する
    接地荷重計算手段と、接地荷重から重心位置を求める重
    心位置計算手段と、重心位置から各輪に荷重を再配分し
    各輪の荷重を求める荷重配分計算手段と、再配分した荷
    重から各輪の初期圧力値を求める初期圧力値補正手段
    と、初期圧力値とそのときのシリンダ内の容積との積を
    目標値として設定する目標PV積計算手段とを備えるこ
    とを特徴とする、請求項1記載のサスペンション装置。
  3. 【請求項3】 制御弁開閉手段は、各輪のシリンダ内の
    圧力と容積の積を比較し、基準値からの偏差が最大とな
    る輪を選択し、その輪を制御対象に設定し、制御対象の
    輪を制御する車高制御ローテーション手段を備えること
    を特徴とする請求項1記載のサスペンション装置。
  4. 【請求項4】 前記車高制御ローテーション手段は、複
    数の輪で基準値からの偏差が同一であった場合、圧力基
    準値からの圧力偏差が大きい方の輪を優先させることを
    特徴とする請求項3記載のサスペンション装置。
  5. 【請求項5】 前記車高制御ローテーション手段は、複
    数の輪で基準値からの偏差が同一であった場合、上昇す
    る側の輪を優先させることを特徴とする請求項3記載の
    サスペンション装置。
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