JP3057729U - 飲料用ボトルキャップ - Google Patents

飲料用ボトルキャップ

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JP3057729U
JP3057729U JP1998007160U JP716098U JP3057729U JP 3057729 U JP3057729 U JP 3057729U JP 1998007160 U JP1998007160 U JP 1998007160U JP 716098 U JP716098 U JP 716098U JP 3057729 U JP3057729 U JP 3057729U
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秀夫 高橋
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河野樹脂工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ガラス、合成樹脂等の飲料用ボトルに取付け
られ、飲み口を開閉自在とした飲料用ボトルキャップに
関し、飲み口栓に塵等が付着するのを防止でき、また、
飲み口に直接接触することなく、衛生的に開栓、閉栓す
ることができ、しかも、飲み口における密閉性が良好な
飲料用ボトルキャップを提供すること。 【解決手段】 カバーキャップ4を飲み口栓3に外嵌す
る際に、カバーキャップの下降に応じて飲み口栓が閉栓
位置に移動するよう構成され、且つその閉栓状態におい
て、キャップ本体2の頂部周縁と飲み口栓の開口端縁と
の圧接面、キャップ本体の頂部周縁の外側に立ち上がり
形成された立ち上がり部の内周面と、飲み口栓の開口端
縁の外側で立ち下がり形成された立ち下がり部18の外周
面との圧接面、及びカバーキャップ4の頂部内面と飲み
口栓の上部との圧接面の3箇所の圧接面が圧接される構
成とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、飲料用ボトルキャップに関し、より詳しくは、ガラス、合成樹脂等 の飲料用ボトルに取付けられ、飲み口を開閉自在とした飲料用ボトルキャップに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料用ボトルキャップとして、飲料用ボトルに取付けられるキャップ本 体と、該キャップ本体に対して摺動可能に嵌合される飲み口栓とからなるものが ある。
【0003】 即ち、上記飲料用ボトルキャップは、図17に示すようなものであり、キャップ 本体40と、飲み口栓41とからなり、ボトル42の口43に嵌脱自在に嵌合される。
【0004】 前記キャップ本体40は、多段円筒形状を有し、ボトル42の口43に外嵌される嵌 合部44と、該嵌合部44から延設された第一段部45と、該第一段部45の先端から延 設された第二段部46と、該第二段部46の内側に配置され、一部が第二段部46から 臨出するように、第二段部46の内側に突設された数本の支持片47, …に支持され た栓部48とからなる。
【0005】 また、前記第一段部45と前記第二段部46との間には、テーパ状の下方係止部48 が形成される一方、第二段部46には周状に突出した上方係止部49が形成されてい る。
【0006】 前記飲み口栓41には、前記栓部48が嵌入可能な飲み口50が形成されてなり、飲 み口栓49がキャップ本体40に対して上下に摺動可能に嵌合されている。
【0007】 また、前記飲み口栓41の内側には、前記下方係止部48及び前記上方係止部49と 係止可能な係止部51が周状に突設されてなる。
【0008】 従って、前記飲み口栓41を引き上げた際には、前記係止部51が上方係止部49に 係止されて、飲み口栓41の上方への摺動が規制されると共に、飲み口栓41の飲み 口50が前記栓部48から離脱して開栓され、ボトル42内の飲料を飲むことができる 一方、前記飲み口栓41を押し下げた際には、前記係止部51が下方係止部48に係止 され、飲み口栓41の下方への摺動が規制されると共に、飲み口栓41の飲み口50に 栓部48が嵌入されて閉栓され、ボトル42内の飲料の流出が規制されるのである。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の飲料用ボトルキャップにあっては、飲み口栓41が常時露 出した状態であるために、飲み口栓41に塵等が付着しやすく非常に不衛生であっ た。
【0010】 また、かかる飲料用ボトルキャップにあっては、飲み口栓41の飲み口50付近に 指を当て、飲み口栓51を引き上げて開栓し、また飲み口栓51を押し下げて閉栓す るものであるため、飲み口50付近に雑菌が付着するおそれがあり、非常に不衛生 であった。
【0011】 そこで本考案は、上記の如き従来の問題点に鑑みてなされたもので、飲み口栓 に塵等が付着するのを防止でき、また、飲み口に直接接触することなく、衛生的 に開栓、閉栓することができ、しかも、飲み口における密閉性が良好な飲料用ボ トルキャップを提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案に係る飲料用ボトルキャップは、飲料用ボ トルに取付けられるキャップ本体2と、該キャップ本体2に嵌合され、飲み口17 を開栓する上方の開栓位置と、飲み口17を閉栓する下方の閉栓位置とに上下動可 能な飲み口栓3と、該飲み口栓3に外嵌可能で、前記キャップ本体2に取付可能 な蓋4とからなる飲料用ボトルキャップであって、前記蓋4を飲み口栓3に外嵌 する際に、カバーキャップ4の下降に応じて飲み口栓3が閉栓位置に移動するよ う構成され、且つその閉栓状態において、前記キャップ本体2の頂部周縁と飲み 口栓3の開口端縁との圧接面、該キャップ本体2の頂部周縁の外側に立ち上がり 形成された立ち上がり部8の内周面と、飲み口栓3の開口端縁の外側で立ち下が り形成された立ち下がり部18の外周面との圧接面、及び前記カバーキャップ4の 頂部内面と飲み口栓3の上部との圧接面の3箇所の圧接面が、圧接される構成に してなることを特徴とする。
【0013】 上記構成からなる飲料用ボトルキャップは、前記カバーキャップ4をキャップ 本体2に取付ける際、カバーキャップ4の動きに応じて、飲み口栓3が閉栓位置 に移動し、飲み口17が閉栓され、しかる後、カバーキャップ4がキャップ本体2 に取付けられるのである。
【0014】 従って、飲料を飲み終えた後、飲み口栓3に直接触れることなく、キャップ本 体2にカバーキャップ4を取付けるのみで飲み口17が閉栓される。
【0015】 さらに、飲料用ボトルキャップは、その閉栓状態において、キャップ本体2の 頂部周縁と飲み口栓3の開口端縁との圧接面、該キャップ本体2の頂部周縁の外 側に立ち上がり形成された立ち上がり部8の内周面と、飲み口栓3の開口端縁の 外側で立ち下がり形成された立ち下がり部18の外周面との圧接面、及び前記カバ ーキャップ4の頂部内面と飲み口栓3の上部との圧接面の3箇所の圧接面が圧接 されるため、ボトル26内の飲料の漏れが好適に防止されることとなる。
【0016】 このような3箇所の圧接面は、飲料の抽出流路に沿って存在するものであり、 従って、この3箇所の圧接面で上記のような圧接状態が維持されていることによ って、ボトル26内の飲料が不用意に外部に漏れるのを防止することができるので ある。
【0017】 また、本考案に係る飲料用ボトルキャップは、請求項2記載のごとく、飲み口 栓3には、係合部16が形成される一方、前記カバーキャップ4の内面側には、前 記係合部16と係合可能な係合部23が形成され、カバーキャップ4をキャップ本体 2から取り外す際、飲み口栓3の係合部16がカバーキャップ4の係合部23に係止 されつつ、飲み口栓3が開栓位置に移動し、カバーキャップ4をキャップ本体2 に取り付けて飲み口17を閉栓する際、前記飲み口栓3の係合部16とカバーキャッ プ4の係合部23とが離間するよう構成されてなることを特徴とする。
【0018】 このように構成されることによって、カバーキャップ4を持ち上げても直ちに 飲み口栓3が上方に移動することがなく、飲み口栓3の係合部16がカバーキャッ プ4の係合部23に当接するまでの間にあそびが生じ、従って飲み口栓3が不用意 に開栓することがない。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態について図面に従って説明する。 図1において、1は飲料用ボトルキャップであり、該飲料用ボトルキャップ1 は、飲料用ボトルに取付けられるキャップ本体2と、該キャップ本体2に対して 上下に摺動可能に嵌合される飲み口栓3と、該飲み口栓3に外嵌可能で、前記キ ャップ本体2に取付可能なカバーキャップ4とからなる。
【0020】 前記キャップ本体2は、図1又は図2(イ)、(ロ)に示すように、多段円筒 形状に形成され、ボトルの口に嵌合可能な嵌合部5と、該嵌合部5から延設され た第一段部6と、該第一段部6の先端から延設された第二段部7と、該第二段部 7の内側に立ち上がり形成された立ち上がり部8と、該立ち上がり部8から臨出 するようにして、立ち上がり部8の内側に突設された4本の支持片9,…に支持
【0021】 前記立ち上がり部8の上端の外側には突起22が形成されている。
【0022】 また前記嵌合部5の内側には、雌ねじ11が形成されており、この雌ねじ11とボ トルの口に形成された雄ねじ12とが螺合することで、キャップ本体2をボトルに 取付けることができる。
【0023】 また、前記第一段部6には、後述するカバーキャップ4の突起14と係合するた めの突起13が第一段部4の外周面上であって、環状に刻設されている。
【0024】 前記栓部10は、略有天円筒状であり、図2(ロ)に示す如く、立ち上がり部8 の内側と略同心円状に配されると共に、立ち上がり部8内側の4等分位置から夫 々突設された支持片9によって支持されている。
【0025】 そして、栓部10の外径は、立ち上がり部8の内側の内径に比して小であるため 、栓部10の外周と、立ち上がり部8の内側との間には隙間が生じ、流出部15が形 成されてなる。
【0026】 従って、キャップ本体2がボトルに取付けられた状態にあっては、ボトル内の 飲料は、前記流出部15を介してのみ外部に流出可能である。
【0027】 次に、前記飲み口栓3は、図1及び図3に示す如く、側断面が略くの字状に形 成され、外側に係合部16が突出した状態になっている。
【0028】 また、前記飲み口栓3の上面側には、キャップ本体2の栓部10が嵌入可能な飲
【0029】 さらに、該飲み口栓3の飲み口17のやや外側には、立ち下がり部18が立ち下が り形成されている。
【0030】 また、飲み口栓3の外側壁19と立ち下がり部18との間には、前記キャップ本体 2の立ち上がり部8が挿入可能な溝部20が形成されている。
【0031】 さらに、前記飲み口栓3の外側壁19の内側には、突起21が突設されている。
【0032】 従って、キャップ本体2の栓部10に飲み口栓3を外嵌するとともに、キャップ 本体2の立ち上がり部8を、飲み口栓3の溝部20内に挿入した状態にあっては、 飲み口栓3の突起21がキャップ本体2の立ち上がり部8の突起22と係合すること による規制範囲内で飲み口栓3がキャップ本体2に対して上下に摺動可能となる 。
【0033】 すなわち、キャップ本体2の立ち上がり部8が飲み口栓3の溝部20内に挿入さ れた状態のまま、飲み口栓3がキャップ本体2に対して摺動可能であり、且つ飲 み口栓3が上方に摺動した際には、飲み口栓3の突起21がキャップ本体2の立ち 上がり部8の突起22と係合し、摺動が規制され、飲み口栓3の上限位置が決めら れる一方、飲み口栓3が下方に摺動した際には、飲み口栓3の下端がキャップ本 体2の第二段部7と当接し、摺動が規制され、飲み口栓3の下限位置が決められ る。
【0034】 また、飲み口栓3が上方に摺動した際には、飲み口17が前記栓部10から離脱す るため、流出部15を介して流出したボトル内の飲料が飲み口栓3の内部から飲み 口17を通って外部に流出可能となる一方、飲み口栓3が下方に摺動した際には、 飲み口17に栓部10が嵌入するため、ボトル内の飲料の流出が規制されるのである 。
【0035】 次に、前記カバーキャップ4は、図1及び図4に示すように、略有天円筒状に 形成され、該カバーキャップ4が飲み口栓3に外嵌されるようにしてキャップ本 体2に取付可能に設けられている。
【0036】 すなわち、カバーキャップ4を飲み口栓3に外嵌した状態において、カバーキ ャップ4の下端がキャップ本体2の第一段部6に当接し、且つカバーキャップ4 の内面側の溝14が、キャップ本体2の突起13に係合することで、カバーキャップ 4をキャップ本体2に取付けることができるのである。
【0037】 また、前記カバーキャップ4の内面側には、前記飲み口栓3の係合部16と係合 可能な係合部23が突設されている。
【0038】 尚、前記係合部23は、カバーキャップ4がキャップ本体2に取付けられた状態 においては、飲み口栓3の係合部16と離間するように形成されている。
【0039】 さらに、前記カバーキャップ4の頂部内面には、略半円形状の押圧部24が環状 に突設されており、しかも、押圧部24の径は、飲み口栓3の飲み口17の径より大 きく、従って、押圧部24は飲み口栓3の上面側と当接可能である。
【0040】 従って、カバーキャップ4をキャップ本体2に取付ける際、押圧部24が飲み口 栓3の上面側を押圧しつつ、該押圧部24が飲み口栓3を下限位置にまで摺動させ ることが可能な構成となっている。
【0041】 さらに、前記カバーキャップ4の上面側端縁には、引掛部25が外向きに突設さ れている。
【0042】 本実施形態における飲料用ボトルキャップは以上の構成からなり、次にその飲 料用ボトルキャップを使用する場合について図5乃至図9に基づき説明する。
【0043】 先ず、図5に示すように、飲料用ボトルキャップ1はボトル26に螺合されて取 付けられる。
【0044】 この状態において、図5の仮想線で示すように飲料用ボトルキャップ1とボト ル26とに跨がって熱収縮フィルム38でシュリンク処理等が施される。
【0045】 次に、熱収縮フィルム38を除去した後、カバーキャップ4を保持し、上方に引 き上げ、カバーキャップ4の突起14をキャップ本体2の突起13から離間させる。
【0046】 カバーキャップ4が上方に引き上げられると、図6に示すようにカバーキャッ プ4の係合部23が飲み口栓3の係合部16と係合することとなる。
【0047】 この場合、カバーキャップ4の係合部23と飲み口栓3の係合部16とは、当初離 間して設けられており、図6のようなカバーキャップ4を引き上げることによっ てはじめてカバーキャップ4の係合部23が飲み口栓3の係合部16と係合すること となるため、最初のカバーキャップ4の引上げによってただちに飲み口栓3が上 昇するわけではなく、従ってカバーキャップ4を引上げた際に不用意に開栓され
【0048】 次に、この状態でさらにカバーキャップ4を上方に引き上げると、そのカバー キャップ4の上方への引き上げに伴って、はじめて飲み口栓3が引き上げられる こととなる。
【0049】 そして、図7に示すように飲み口栓3の外側壁19の突起21がキャップ本体2の 立ち上がり部8の突起22と係合すると、摺動が規制され、飲み口栓3はそれ以上 上方へ引き上げられることはない。
【0050】 この状態で、カバーキャップ4をさらに引き上げると、カバーキャップ4の係 合部23と飲み口栓3の係合部16との係合状態が解除され、図8に示すように飲み 口栓3からカバーキャップ4が取り外されることとなる。
【0051】 この場合、カバーキャップ4を上方に引き上げるためには所定の力を要するが 、カバーキャップ4には引掛部25が形成されているため、指がカバーキャップ4 から上方に滑ることなく、カバーキャップ4を確実に保持して、飲み口栓3から 取り外すことができる。
【0052】 また、カバーキャップ4には引掛部25が形成されているため、カバーキャップ 4を取り外した後においても、その引掛部25の部分を把持することによって取り 外したカバーキャップ4は脱落するおそれがなく、従ってカバーキャップ4のみ を紛失するおそれもない。
【0053】 また、カバーキャップ4が取り外された状態においては、飲み口栓3は上方に 引き上げられた状態となっており、飲み口17からキャップ本体2の栓部10が離間 して開栓され、ボトル26内の飲料が飲み口17を介して外部に流出可能となる。
【0054】 従って、この状態において、使用者は飲み口栓3を口に含み、ボトル26を傾け ることで、ボトル26内の飲料を飲むことが可能となるのである。
【0055】 次に、飲料を飲み終えた後は、まず、図9に示す如く、飲み口栓3にカバーキ ャップ4を被せる。このとき、カバーキャップ4の内側の係合部23が飲み口栓3 の係合部16の上面側と当接した状態となる。
【0056】 この状態から、カバーキャップ4を下方に押圧すると、係合部23が飲み口栓3 の係合部16の上面側と当接した状態であるため、飲み口栓3も同時に下方に摺動 しつつ、押し下げられる。
【0057】 そして、図10に示すように、飲み口栓3の下端がキャップ本体2の第二段部7 に当接すると、飲み口栓3はその摺動が制止され、それ以上下方へ押し下げられ ることがない。
【0058】 その状態で、さらにカバーキャップ4を下方に押圧すると、カバーキャップ4 の内側の係合部23が飲み口栓3の係合部16を通過する。
【0059】 そして、さらにカバーキャップ4を強制的に押し下げると、図5に示すように 、カバーキャップ4の突起14がキャップ本体2の突起13と係合することとなる。
【0060】 このとき、カバーキャップ4の押圧部24が飲み口栓3の上面側に圧接され、ま た飲み口栓3の飲み口17である開口端縁がキャップ本体2の頂部周縁に圧接され 、さらにキャップ本体2の立ち上がり部8の内周面上部の押圧部27が、飲み口栓 3の立ち下がり部18の外周面に圧接されることとなる。
【0061】 これら3箇所の圧接面は、飲料の抽出流路に沿って存在するものであり、従っ て、この3箇所の圧接面で上記のような圧接状態が維持されていると、ボトル26 内の飲料の流出が規制されるだけでなく、ボトル26内の飲料の漏れが好適に防止 されることとなるのである。
【0062】 本実施形態の飲料用ボトルキャップ1は以上のように使用されるが、カバーキ ャップ4を飲み口栓3に被せ、下方に押圧するのみで閉栓することができるので 閉栓作業が非常に簡単である。
【0063】 しかも、閉栓するに際して、飲み口栓3に直接に触れることもなく、非常に衛 生的である。
【0064】 また、開栓するに際しては、カバーキャップ4には引掛部25が形成されている ため、カバーキャップ4から指が滑ることなく、確実にカバーキャップ4を上方 に引き上げることができる。
【0065】 しかも、開栓する際、カバーキャップ4の係合部23が飲み口栓3の係合部16と 係合可能であるため、カバーキャップ4を上方に引き上げることのみで、飲み口 栓3を引き上げ、開栓することができる。
【0066】 さらに重要な点は、閉栓された状態において、飲み口栓3の係合部16とカバー キャップ4の係合部23とが離間するよう構成されているので、カバーキャップ4 を持ち上げても直ちに飲み口栓が上方に移動せず、従って直ちに液漏れが生ずる ようなこともないという効果があることである。
【0067】 尚、ボトル26の開口部は、飲料が収容された後、実際にはアルミシール、パッ キン、フィルム等でシールする必要がある。
【0068】 しかし、これらアルミシール、パッキン、フィルム等でシールするには、それ に応じた工場設備が必要となる。
【0069】 そこで、このような設備を不要とするために、図11に示すような中栓28をボト ル26の開口部に装着することも可能である。
【0070】 すなわち、この中栓28は、同図に示すようにプレート部29の略中央に略有天筒 状の膨出部30が上向きに突設され、また下面にはインナーリング31が下向きに突 設された構成からなる。
【0071】 そして、上記中栓28がボトル26の開口部に装着された状態において、中栓28の インナーリング31がボトル26の開口部直下の内周面に当接するとともに、中栓28 の膨出部30の上部がキャップ本体2の支持片9の下面に当接し、それによって支 持片9の下面が中栓28に押し付けられることとなり、その結果、中栓28がボトル 26の開口部側に押し付けられ、そのボトル26の開口部がシール状態とされること となる。
【0072】 さらに、図12に示すように、中栓28の下面側の略中央につまみ部32を下向きに 突設することも可能である。
【0073】 この場合には、ボトル26への装着前に飲料用ボトルキャップ1を複数収納した ような場合に、その飲料用ボトルキャップの不用意な重なりを防止することがで きる。
【0074】 すなわち、カバーキャップ4やキャップ本体2の寸法設計によっては、1つの 飲料用ボトルキャップ1のカバーキャップ4が他の飲料用ボトルキャップ1のキ ャップ本体2の内面側に入り込み、カバーキャップ4の引掛部25がキャップ本体 2の雌ねじ11の溝に入り込んで抜けなくなるおそれがある。
【0075】 しかし、上記のようなつまみ部32が中栓28の下面側の略中央に下向きに突設さ れていれば、そのつまみ部32によって他の飲料用ボトルキャップ1のカバーキャ ップ4がキャップ本体2の内部に入り込むのが好適に阻止され、また仮に入り込 んだとしても、つまみ部32を把持することによって、中栓28自体を容易にキャッ プ本体2から抜き出すことができるのである。
【0076】 さらに、図13に示すように、キャップ本体2の下部に、複数の連設点部33,… を介してリング34を設けることも可能である。
【0077】 この場合には、キャップ本体2をボトル26から緩めようとしても、リング34の 内側に形成された保持片35の端部がボトル26のつば部36と当接するため、キャッ プ本体2の動きが規制されるものである。
【0078】 従って、飲料用ボトルキャップをボトルに固定できて、出荷から消費者までの 流通過程において、飲料用ボトルキャップが不用意に外れるのを好適に防止する ことができる。
【0079】 飲料用ボトルキャップ1を取り外す際には、一定以上の力でキャップ本体2を 回転し、連設点部33,…を引きちぎることによって取外しが可能となる。
【0080】 さらに、図14に示すように、キャップ本体2の裾部37を外側に広げて形成する ことも可能である。
【0081】 一般に、連設点部33,…を引きちぎってリング34をボトル26に装着された状態 のままで残存させるボトルキャップ39として図15に示すようなピルファープルー フキャップがあるが、このようなボトルキャップ39のキャップ本体40を、連設点 部33,…を引きちぎることによって取外し、本考案の飲料用ボトルキャップ1を 取り付けようとした場合、リング34が障害となって取り付けることができない。
【0082】 しかし、上記図14のようにキャップ本体2の裾部37が外側に拡げて形成されて いれば、同図に示すように、ボトル26に残存しているリング34の外側にキャップ 本体2の裾部37が被嵌されることとなるため、リング34が障害となることなく本 発明の飲料用ボトルキャップ1を装着することができる。
【0083】 従って、ピルファープルーフキャップが装着された飲料ボトルに、上記のよう な裾部37が外側に拡げて形成された本考案の飲料用ボトルキャップ1を付属品と して添付することが可能となり、商品価値を高めることができる。
【0084】 一般に、ピルファープルーフキャップが金属製のものである場合には、引きち ぎり後に残存するリングをボトルから取り外すことが可能であるが、プラスチッ ク製のものである場合には残存するリングを取り外すことができないので、上記 図14のように裾部37が外側に拡げて形成した飲料用ボトルキャップは、プラスチ ック製のピルファープルーフキャップの交換用としてきわめて有用である。
【0085】 さらに、上記実施形態においては、押圧部24がカバーキャップ4の頂部内面に 環状に突設されているが、押圧体24の形状は上記のものに限定されず、たとえば ゴム、スポンジ等の弾性体を付設するものであってもよい。
【0086】 さらに、カバーキャップ4の内面に突設せず、平坦なカバーキャップ4の頂部 内面自体を押圧部としてもよい。
【0087】 また、上記実施形態では、カバーキャップ4に上記のような引掛部25を設けた ため、上記のような好ましい効果が得られたが、このような引掛部25を設けるこ とは本考案に必須の条件ではない。
【0088】 さらに、上記実施形態では、飲み口栓3が、側断面が略くの字状となるように 外側に係合部16が突出したような形状に形成されているが、飲み口栓3の形状は 該実施形態に限定されるものではなく、たとえば図15に示すように略球形に形成 されたものであってもよい。
【0089】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係る飲料用ボトルキャップは、閉栓状態において、キ ャップ本体の頂部周縁と飲み口栓の開口端縁との圧接面、該キャップ本体の頂部 周縁の外側に立ち上がり形成された立ち上がり部の内周面と、飲み口栓の開口端 縁の外側で立ち下がり形成された立ち下がり部の外周面との圧接面、及び前記カ バーキャップの頂部内面と飲み口栓の上部との圧接面の3箇所の圧接面、すなわ ち、飲料の抽出流路に沿って存在する3箇所の圧接面が圧接されるため、ボトル 内の飲料の漏れが好適に防止されるという効果がある。
【0090】 また、カバーキャップをキャップ本体に取付ける際、カバーキャップの動きに 応じて、飲み口栓が閉栓位置に移動し、ワンタッチで飲み口が閉栓されて直ぐに 飲み始めることができる。
【0091】 さらに、飲料を飲み終えた後、飲み口栓に直接触れることなく、キャップ本体 にカバーキャップを取付けるのみで飲み口が閉栓されるので、非常に衛生的であ る。
【0092】 また、請求項2記載のごとく、飲み口栓に係合部を形成し、カバーキャップの 内面側に係合部を形成した場合には、カバーキャップをキャップ本体から取り外 す際、飲み口栓の係合部がカバーキャップの係合部に係止されつつ、飲み口栓が 開栓位置に移動し、カバーキャップをキャップ本体に取り付けて飲み口を閉栓す る際、前記飲み口栓の係合部とカバーキャップの係合部とが離間するよう構成し た場合には、カバーキャップを持ち上げても直ちに飲み口栓が上方に移動するこ とがなく、飲み口栓の係合部がカバーキャップの係合部に当接するまでの間にあ そびが生じ、従って飲み口栓が直ちに移動しないために不用意に開栓することが なく、直ちに液漏れが生ずるようなこともないという利点がある。
【0093】 さらに、請求項3記載のごとく、カバーキャップに引掛部を外向きに突設した 場合には、カバーキャップを把持する際に指がカバーキャップから上方に滑るこ となく、カバーキャップを確実に保持して、飲み口栓から取り外すことができ、 またカバーキャップを取り外した後においても、その引掛部の部分を把持するこ とによって取り外したカバーキャップを紛失するおそれもないという効果がある 。
【0094】 さらに、請求項4記載のごとく、ボトルの開口部に装着可能な中栓を、キャッ プ本体の下面側に設けた場合には、この中栓によってボトルの開口部を密封シー ルすることが可能となり、従って、従来のアルミシール、パッキン、フィルム等 が不要となり、それに応じた工場設備も不要となる利点がある。
【0095】 さらに、請求項5記載のごとく、キャップ本体の裾部を外側に広げて形成した 場合には、ピルファープルーフキャップが装着されたボトルに対し、そのキャッ プ本体の連設点部を引きちぎることによってキャップ本体のみを取外し、本考案 の飲料用ボトルキャップを取り付けようとする場合でも、上記裾部が外側に広げ て形成されているために、ボトルに残存しているリングが障害となることもなく 、従って、ピルファープルーフキャップが装着された飲料ボトルに対し、このよ うな裾部37が外側に広げて形成された飲料用ボトルキャップを付属品として添付 することが可能となり、商品価値を高めることができるという効果がある。
【提出日】平成10年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】 さらに、上記実施形態では、飲み口栓3が、側断面が略くの字状となるように 外側に係合部16が突出したような形状に形成されているが、飲み口栓3の形状は 該実施形態に限定されるものではなく、たとえば図16に示すように略球形に形成 されたものであってもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】 また、カバーキャップをキャップ本体に取付ける際、カバーキャップの動きに 応じて、飲み口栓が栓位置に移動し、ワンタッチで飲み口が栓されて直ぐに 飲み始めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の飲料用ボトルキャップの縦断面
図。
【図2】同実施形態の飲料用ボトルキャップのキャップ
本体であって、(イ)は縦断面図、(ロ)は平面図。
【図3】同実施形態の飲料用ボトルキャップの飲み口栓
であって、(イ)は縦断面図、(ロ)は平面図。
【図4】同実施形態の飲料用ボトルキャップのカバーキ
ャップであって、(イ)は縦断面図、(ロ)は平面図。
【図5】飲料用ボトルキャップをボトルに取り付けた状
態の縦断面図。
【図6】カバーキャップを引き上げた状態の縦断面図。
【図7】カバーキャップと飲み口栓を引き上げた状態の
縦断面図。
【図8】カバーキャップを取り外した状態の縦断面図。
【図9】カバーキャップを飲み口栓に被せた状態の縦断
面図。
【図10】カバーキャップを下方に押し下げた状態の縦
断面図。
【図11】他の実施形態の縦断面図。
【図12】他の実施形態の縦断面図。
【図13】他の実施形態の一部断面側面図。
【図14】他の実施形態の一部断面側面図。
【図15】一般のピルファープルーフキャップの一部断
面側面図。
【図16】他の実施形態の一部断面側面図。
【図17】従来の飲料用ボトルキャップの一部断面側面
図。
【符号の説明】
1…飲料用ボトルキャップ 2…キャップ本体 3…飲み口栓 4…カバーキャップ 8…立ち上がり部 17…飲み口 18…立ち下がり部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料用ボトルに取付けられるキャップ本
    体(2) と、該キャップ本体(2) に嵌合され、飲み口(17)
    を開栓する上方の開栓位置と、飲み口(17)を閉栓する下
    方の閉栓位置とに上下動可能な飲み口栓(3) と、該飲み
    口栓(3) に外嵌可能で、前記キャップ本体(2) に取付可
    能なカバーキャップ(4) とからなる飲料用ボトルキャッ
    プであって、前記カバーキャップ(4) を飲み口栓(3) に
    外嵌する際に、カバーキャップ(4) の下降に応じて飲み
    口栓(3) が閉栓位置に移動するよう構成され、且つその
    閉栓状態において、前記キャップ本体(2) の頂部周縁と
    飲み口栓(3) の開口端縁との圧接面、該キャップ本体
    (2) の頂部周縁の外側に立ち上がり形成された立ち上が
    り部(8) の内周面と、飲み口栓(3) の開口端縁の外側で
    立ち下がり形成された立ち下がり部(18)の外周面との圧
    接面、及び前記カバーキャップ(4) の頂部内面と飲み口
    栓(3) の上部との圧接面の3箇所の圧接面が、圧接され
    る構成にしてなることを特徴とする飲料用ボトルキャッ
    プ。
  2. 【請求項2】 前記飲み口栓(3) には、係合部(16)が形
    成される一方、前記カバーキャップ(4) の内面側には、
    前記係合部(16)と係合可能な係合部(23)が形成され、カ
    バーキャップ(4) をキャップ本体(2) から取り外す際、
    飲み口栓(3) の係合部(16)がカバーキャップ(4) の係合
    部(23)に係止されつつ、飲み口栓(3) が開栓位置に移動
    し、カバーキャップ(4) をキャップ本体(2) に取り付け
    て飲み口(17)を閉栓する際、前記飲み口栓(3) の係合部
    (16)とカバーキャップ(4) の係合部(23)とが離間するよ
    う構成されてなる請求項1記載の飲料用ボトルキャッ
    プ。
  3. 【請求項3】 カバーキャップ(4) に引掛部(25)が外向
    きに突設されてなる請求項1又は2記載の飲料用ボトル
    キャップ。
  4. 【請求項4】 ボトル(26)の開口部に装着可能な中栓(2
    8)が、キャップ本体(2) の下面側に設けられてなる請求
    項1乃至3のいずれかに記載の飲料用ボトルキャップ。
  5. 【請求項5】 キャップ本体(2) の裾部(37)が外側に広
    げて形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の
    飲料用ボトルキャップ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990083773A (ko) * 1999-07-29 1999-12-06 이정민 회전형 덮개에 의해 작동부가 개폐되는 특징이 있는 합성수지병뚜껑
JP2011251697A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出容器
JP2011251695A (ja) * 2010-05-31 2011-12-15 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出容器
JP2012166815A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Japan Crown Cork Co Ltd 蓋本体とカートリッジとの組み合わせ

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