JP3057702B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3057702B2 JP2028159A JP2815990A JP3057702B2 JP 3057702 B2 JP3057702 B2 JP 3057702B2 JP 2028159 A JP2028159 A JP 2028159A JP 2815990 A JP2815990 A JP 2815990A JP 3057702 B2 JP3057702 B2 JP 3057702B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、たとえば天井据付型の空気調和機の改良に
関する。
(従来の技術) 室内ユニットと室外ユニットとを冷凍サイクル配管で
連通している、いわゆる分離型の空気調和機において
は、上記室内ユニットの配置スペースを可能な限り少な
くするため、被空調室の壁面に取付ける、壁掛けタイプ
のものが多用されている。そして近年、壁面からの突出
長さを小さくする要望が高まるところから、筐体の薄型
化が促進される。
上記室内ユニットの筐体内には、当然、冷凍サイクル
を構成する熱交換器が収容され、筐体の薄型化にともな
ってその厚みも薄くなっている。しかしながら、熱交換
器は必要な熱交換面積を確保しなければならないので、
その表面積が大になることは避けられない。すなわち、
筐体は薄型化の反面、表面積が大になって、据付けるべ
き壁面のスペースをとり、家具類の配置等に不具合が生
じる場合がある。
そこで近時、室内ユニットを天井据付型にした空気調
和機が見直される傾向にある。一般的に天井には、たと
えば照明器具を取付けるのみであり、未利用のスペース
がそのほとんどを占めるところから、空気調和機の表面
積が多少大になっても影響がなく、しかも壁面に取付け
るもののような不自然さがない。
初期の頃の天井据付型空気調和機は、壁面取付型のも
のをそのまま転用した構造であった。すなわち、筐体内
に上記室内側熱交換器と送風機を並設し、筐体下面に空
気吸込口と空気吹出口を備えてなる。上記送風機は、駆
動モータの回転軸に横流ファンや多翼ファンなど、室内
側熱交換器の幅方向に沿う全長の円筒状ファンが備えら
れる。
ところがこのような送風機であると、必要な風量を確
保するためにファンの直径が大きくなるとともに駆動モ
ータが大型化して必要とする電流が大となり、ユニット
としての薄型化が妨げられ、かつランニングコストがか
さむ。
(発明が解決しようとする課題) そこで案出されたのが、第15図および第16図に示すよ
うな、天井据付型空気調和機を構成する室内ユニットで
ある。図中1は被空調室の天井Sに据付けられる筐体で
あり、その天井パネル部1aおよび周面パネル部1b一部に
亘って断熱材2が取着される。
筐体1の下面パネル部1cには、その一側部に空気吸込
口3が設けられるとともに、他側部に空気吹出口4が設
けられる。これら空気吸込口3と空気吹出口4と対向す
る筐体1内部には、それぞれ送風機5a,5bが配置され
る。上記空気吸込口3と対向して配置される送風機5a
は、駆動にともなって被空調室空気を空気吸込口3から
筐体1内に導入する吸込用送風機であり、上記空気吹出
口4と対向して配置される送風機5bは、駆動にともなっ
て筐体1内空気を空気吹出口4から被空調室へ導出する
吹出用送風機である。
これら吸込用送風機5aと吹出用送風機5bとの間の筐体
1内部には、室内側熱交換器6が配置される。この室内
側熱交換器6は、ここでは図示しない室外ユニット内に
配置される冷凍サイクル構成機器と冷凍サイクル配管を
介して連通する。
また、室内側熱交換器5の下方部位にはドレンパン7
が配置されていて、冷凍サイクル運転にともなう室内側
熱交換器6で生成されるドレン水を受けるようになって
いる。なお上記室内側熱交換器6は、上下寸法の小さな
薄箱状の筐体1内に収容することと、必要な熱交換面積
を確保するために、斜めに傾斜した状態にして配置され
る。
このようにして、天井据付型空気調和機の室内ユニッ
トが構成される。冷凍サイクル運転開始とともに室内側
熱交換器6に冷媒を導き、かつ互いの送風機5a,5bを駆
動して、被空調室空気を空気吸込口3から筐体1内に導
入し、室内側熱交換器6と熱交換させる。この空気流は
たとえば冷気に変わって空気吹出口4から再び被空調室
に吹出され、被空調室の空気調和をなす。
上記送風機5a,5bは、吸込用と吹出用とに役割分担し
たので、それぞれのものは担当する負荷が小さくなって
小型ですみ、筐体1の薄型化を阻害しない。また、これ
ら送風機5a,5bが小型になれば駆動モータの電流が小さ
くてすみ、ランニングコストの低下と信頼性の向上につ
ながる。
しかしながら、この種構造のものも問題がある。すな
わち、上記室内側熱交換器6は上下寸法の小さな薄箱状
の筐体1内に収容するためと、必要な熱交換面積を確保
するために、斜めに傾斜した状態にして配置される。
ところが、室内側熱交換器6は従来通りそれ単体で構
成され、かつ必要な熱交換面積を確保するために厚肉状
になるとともに、傾斜する角度に限界があり、浅い角度
にならざるを得ない。結局、室内側熱交換器6が筐体1
の薄型化を阻害し、天井Sにユニットを据付けた状態で
下方への突出量が大になる。
そしてまた、上記送風機5a,5bを、吸込用と吹出用と
に使い分けすると、吸込用送風機5aは吸込んだ被空調室
空気を室内側熱交換器6に吹付けるので、ここで騒音が
発生する。一方、吹出用送風機5bは抵抗体である室内側
熱交換器6を介して空気を吸込むので、上記吸込用送風
機5aと同一風量のものではバランスがとれない。したが
って、それまでの送風機を単純に2分割しただけでは送
風量が確保できず、熱交換効率の低下を招いてしまう。
そして従来、この種の天井に据付けられる空気調和機、
特に除湿用毛細管と二方弁の並列冷媒管回路を収納し除
湿運転が可能なものは、上記並列冷媒管回路を効率よく
収納するスペースが取れず筐体そのものが大型化し、使
用者に圧迫感を与え快適性を損なうことからほとんど実
用化されていない。
また、天井に据付けられる空気調和機の下面パネルに
輻射暖房パネルヒータを組み込んだものがあるが、これ
は冷房、暖房、除湿の各運転時に室温との関係で快適に
制御できるものではない。
本発明は、上記事情に着目してなされたものであり、
その目的とするところは、送風機および熱交換器を2分
割して、筐体を薄型化し、かつ送風機における送風量の
確保および送風騒音の低下と、熱交換器における熱交換
効率の向上を得る空気調和機を提供しようとするもので
ある。
(課題を解決するための手段および作用) 本発明は、天井に据付けられる薄箱状筐体の下面パネ
ル部略中央部に吸込口と左右両側部に吹出口を開口し、
これら吹出口と吸込口との間に左右一対の熱交換器を略
ハ字状に配置し、これら熱交換器の上方に一対の送風機
と下方にドレンパンを配置し、筐体上面パネルと熱交換
器の上部相互間に下方に突出して設けられた断熱材で空
間部を形成し、冷凍サイクル配管に熱交換器の一方を再
熱器、他方を蒸発器とする除湿運転への切換えを可能と
する除湿用毛細管と二方弁との並列回路を介設し、この
並列回路を上記空間部に収納した。
したがって、筐体のスペース効率が向上し、除湿運転
可能で、かつ薄型の天井据付けができる空気調和機が得
られ、かつ吸込口から吸込まれた空気が断熱材の突出部
を案内として左右熱交換器に効率よく吸込まれ、空気調
和機全体として送風効率が向上する。
また本発明は、下面パネル部の吸込口および吹出口を
除く位置に加熱体を設け、この加熱体を設定室温と下面
パネル部の温度に応じてオン・オフさせるようにした。
したがって、冷房運転時の下面パネル部への露付きに
よるドレン水の滴下を防止し、除湿運転時には冷房ぎみ
除湿と、暖房ぎみ除湿の切換えができ、また、暖房時に
も輻射補助暖房ができるなで、天井に据付けられる空気
調和機の各運転時の快適性が格段に向上する。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
たとえば天井据付型における空気調和機としての室内
ユニットの概略構成を、第1図および第2図で示す。
図中10は、天井Sに据付けられる筐体であり、これは
先に第15図および第16で説明したものよりもさらに薄箱
状としてよい。この他側面パネル部である天井パネル部
10aおよび周面パネル部10b一部に沿って断熱材11が取着
される。
上記筐体10の一側面パネル部である下面パネル部10c
には、その略中央部に亘って空気吸込口12が開口してい
るとともに、その左右両側部から周面パネル部10b一部
に亘って左右一対の空気吹出口(以下、説明の便宜上、
図中右側の空気吹出口を第1の空気吹出口、図中左側の
空気吹出口を第2の空気吹出口と称する)13a,13bが開
口している。
これら第1,第2の空気吹出口13a,13bと対向する筐体1
0内部には、それぞれ左右一対の送風機(以下、図中右
側の送風機を第1の送風機、図中左側の送風機を第2の
送風機と称する)14a,14bが配置される。
さらに、第1,第2の空気吹出口13a,13bと第1,第2の
送風機14a,14bとの間の筐体1内部には、それぞれ左右
一対の室内側熱交換器(以下、図中右側の室内側熱交換
器を第1の室内側熱交換器、図中左側の室内側熱交換器
を第2の室内側熱交換器と称する)15a,15bが配置され
る。
上記第1,第2の送風機14a,14bおよび第1,第2の室内
側熱交換器15a,15bともに、それぞれユニットとして必
要とする送風量および熱交換面積の略半分量を確保すれ
ばよく、換言すれば、本来の送風機および室内側熱交換
器を2分割したのと同様である。
したがって、上記各送風機14a,14bは互いに小型で、
かつ同一の送風量があればよく、上記各室内側熱交換器
15a,15bを極めて薄型にして、大きな傾斜角度での配置
が可能である。このことから、筐体10を全体的に薄箱状
に形成でき、天井Sからの突出量を最小に抑えられる。
上記各室内側熱交換器15a,15bの下方部位には、それ
ぞれドレンパン16,16が配置され、冷凍サイクル運転に
ともなう室内側熱交換器15a,15bで生成されるドレン水
を受けるようになっている。
さらに、これらドレンパン16,16の下方部位である筐
体10の下面パネル部10c上には、上記空気吸込口12およ
び第1,第2の空気吹出口13a,13bを除く位置に、加熱体
であるヒータ17が取付けられる。
上記ドレンパン16およびヒータ17を、第6図に拡大し
て示す。上記ドレンパン16の下面には断熱材18が貼着さ
れる。したがって、冷たいドレン水を集溜するドレンパ
ン16の下面が露出せず、結露の発生がない。
また、上記ヒータ17間の適宜位置には、温度センサ19
が設けられる。冷房運転時において、上記温度センサ19
の検出した温度が設定室温よりも所定温度以上低下した
場合に、上記ヒータ17に通電する。下面パネル部10cは
加熱されて温度上昇し、したがって本来発生し易い結露
を防止する。
また、暖房運転時において、上記温度センサ19の検出
した温度が設定室温よりも所定温度以上低下した場合
に、上記ヒータ17に通電する。下面パネル部10cは加熱
されて温度上昇し、その輻射熱を被空調室に放射して補
助暖房作用をなすことができる。
再び第2図に示すように、各室内側熱交換器15a,15b
の一端部には、それぞれ冷凍サイクル配管Pが接続さ
れ、後述する空間凹部Saに沿って収納され、かつここで
は図示しない室外ユニットを連通するよう延出する。さ
らに、各室内側熱交換器15a,15bの他端部は、それぞれ
後述する並列回路Paを介して連通される。
上記冷凍サイクル配管Pを収納する空間凹部Saは、第
3図および第8図に示すように、筐体10の長手方向一側
部に沿って設けられる。なお説明すれば、上記各送風機
14a,14bは、駆動モータ141の回転軸にファン142の一端
部を嵌着し、かつファン142の他端部を軸受部143が枢支
する構成である。
上記軸受部143は、ファン142直径と比較して小型であ
り、筐体10の天井パネル部10aとの間に空間凹部Saを形
成するスペースを確保することは容易である。そしてこ
の空間凹部Saを利用して上記冷凍サイクル配管Pを収納
すれば、筐体10内スペースの有効利用を図れることとな
る。
上記並列回路Paは、第7図に拡大して示すように、断
熱材11の略中央部を略V字状に形成したことによって生
じる、断熱材11と筐体10の天井パネル部10aとの空間部S
bに収納される。
したがって、冷凍サイクル運転にともない並列回路Pa
から異音が発生するようなことがあっても、並列回路Pa
は断熱材11内に埋設された状態にあるところから、発生
する異音が筐体10外部に漏れるようなことがない。
このようにして構成される天井据付型空気調和機とし
ての室内ユニットは、第4図に示すような冷凍サイクル
を構成する。すなわち、第1,第2の室内側熱交換器15a,
15bは冷凍サイクル配管Pを介して互いに連通するとと
もに、これらの間に除湿用毛細管20と二方弁21とを並列
に接続した上記並列回路Paが設けられる。
また第2の室内側熱交換器15bは室外ユニットYbに配
置される圧縮機22の吸込側に冷凍サイクル配管Pを介し
て連通され、第1の室内側熱交換器15aは室外ユニットY
bに配置される冷房用毛細管23と二方弁24との並列回路P
bに冷凍サイクル配管Pを介して連通される。
上記圧縮機22の吐出側には室外側熱交換器25が連通
し、この室外側熱交換器25を介して上記並列回路Pbに連
通する冷凍サイクルが構成される。
しかして、冷房運転時には室内ユニットYaの二方弁21
を開放し、かつ室外ユニットYbの二方弁24を閉成するこ
とにより、冷媒は図中実線矢印の方向に導かれる。この
場合、第1,第2の室内側熱交換器15a,15bはともに蒸発
器として作用する。
除湿運転に変えるには、室内ユニットYaの二方弁21を
閉成し、かつ室外ユニットYbの二方弁24を開放する。冷
媒は図中破線矢印の方向に導かれ、第1の室内側熱交換
器15aは凝縮器である、いわゆる再熱器として作用し、
第2の室内側熱交換器15bはそのまま蒸発器として作用
する。
したがって、上記第1の空気吹出口13aから暖かい空
気が吹出され、第2の空気吹出口13bから乾いた冷たい
空気が吹出されて、被空調室内で混合する。結果とし
て、被空調室の温度が変らず、しかも乾燥した状態とな
る、除湿運転がなされる。
第5図は、その制御回路を示す。室温センサ31は室内
ユニットYaの吸込口付近に設けられ、室内ユニットYaの
筐体10内に吸込まれる被空調室温である室温Taを検出す
るものである。
また、室内温度設定器40は使用者が室内の温度を所望
の値に設定するもので、設定された室温Tsを出力する。
さらに湿度センサ41は室内の湿度を検出するもので、室
内ユニットYaの筐体10表面の送風機14a,14bの送風の影
響を受け難い位置に設けられ、検出された室内湿度Haを
出力する。
温度センサ19は前述のドレンパン16下面10cに取付け
られた温度センサで、下面パネル部10cの温度Thを検出
している。運転切換スイッチ44は冷房・暖房・除湿運転
を切換えるスイッチで、ここで設定された運転モードが
出力される。
これらの各種センサ31,41,19および設定器40,44はマ
イクロコンピュータ32に入力されている。上記マイクロ
コンピュータ32は、これらのセンサおよび設定器の状態
によって、室内ファンモータ26M1,26M2と、下面パネル
部10cに設けられたヒータ17、二方弁21およびインバー
タ回路37の出力周波数を制御している。
室内ファン制御回路33はマイクロコンピュータ32から
の指令に応じて室内ファンモータ26M1,26M2を駆動する
もので、ヒータ制御回路43はヒータ17をオン/オフする
回路、弁制御回路42は二方弁21の開閉を制御する回路で
ある。
コンバータ回路36は商用電源35からの交流電圧を直流
に変換するもので、整流回路,平滑回路から構成されて
いる。インバータ回路37は、コンバータ回路36の出力す
る直流電圧をマイクロコンピュータ32からの指令された
周波数交流を出力する。
ここで、マイクロコンピュータ32の動作を説明する。
暖房、冷房運転時にはマイクロコンピュータ32は室内温
度設定器40に設定された室温Tsと室温センサ31により検
出された室温Taの差からインバータ回路37の出力周波数
および室内ファンモータ26M1,26M2の回転数を決定し出
力する。
除湿運転時には、弁制御回路42に二方弁21の開放を指
令するとともに、湿度センサ41の検出湿度Haと、室内温
度設定器40に設定された室温Tsと室温センサ31により検
出された室温Taからインバータ回路37の出力周波数を決
定し出力する。
冷房運転時には、室温センサ31により検出された室温
Taと下面パネル部10cに取付けられた温度センサ19の検
出温度Thの差を算出し、この差が所定温度(例えば5
℃)以上であると、ヒータ制御回路43にヒータ17をオン
させる信号を出力する。
しかして、このような制御回路を構成することによ
り、上記室内温度Taの状態に応じて、冷房ぎみ除湿運転
または暖房ぎみ除湿運転を適宜実施でき、快適空調が可
能である。
そしてさらに、再熱器側である第1の送風機14aを強
風にすることにより、さらに温度を上げた除湿運転がで
き、一方、蒸発器側である第2の送風機14bの風量を制
御することにより、湿度調節や冷房ぎみ除湿の温度制御
を、よりきめ細かく設定できる。
なお、上記圧縮機22の吐出側に図示しない四方弁を設
けて、上記室外側熱交換器25と第1,第2の室内側熱交換
器15a,15bとに冷房案内方向を切換える、いわゆるヒー
トポンプ式の冷凍サイクルを構成することは自由であ
る。
つぎに、上記筐体10の具体的構成について説明する。
第9図に示すように、上記筐体10は、据付板45と、セ
ット本体46および左右一対の側板(一方のみ図示)47か
らなる。上記据付板45は、先に説明した天井パネル部10
aを形成していて、ここでは図示しない取付具を介して
上記天井Sに直接取付固定される。その面には、上記取
付具挿入のための複数の透孔48…が設けられ、実際の取
付けにあたっては任意の透孔48が用いられる。
また、長手方向に沿う両側は垂直方向に折曲される垂
直面49aであり、さらにその両側端は水平方向に折曲さ
れる水平面49bであって、これらで掛止片部49を形成す
る。上記垂直面49a両側端には、水平方向に長い取付用
長孔50,50が設けられる。
上記セット本体46は、上記空気吸込口12と第1,第2の
空気吹出口13a,13bを有する下面パネル部10cおよび周面
パネル部10bの一部を形成し、かつ内部には先に説明し
た空気調和機構成部品を全て収容する。
上記周面パネル部10bは、特にその長手方向両側端の
み所定高さを有し、長手方向に沿う面は下面パネル部10
cよりわずかな立上りしかなく、その上部は開口する。
この開口した部分に、上記下面パネル部10c上に設けら
れる取付具51が対向して配置される。
すなわち上記取付具51は、下面パネル部10cから垂直
方向に立上り、かつその両側端のみ水平方向に折曲され
る水平面51aであり、その端縁に沿って垂直面51bを有す
る。この垂直面51bは、同一面の周面パネル部10bよりわ
ずかに内側に位置し、両側端の周面パネル部10bとは所
定間隔を存して設けられる。
このことから後述するように、取付具51の水平面51a
と垂直面51bとは、上記据付板45の掛止片部49に掛合可
能になっている。なお、取付具51の各垂直面51bには取
付ねじ孔52が穿設される。上記側板47は、上記セット本
体46の長手方向に沿う開口部に嵌め込まれるよう寸法設
定される。
しかして、このように構成される筐体10の組立に当っ
ては、以下に述べるようにして行う。すなわち、第10図
に示すように、はじめ天井Sの所定部位に据付板45を取
付固定する。ついで、全ての空気調和機構成部品を支持
したセット本体46を持ち上げ、上記据付板45に取付け
る。
このとき、取付具51の特に水平面51aと垂直面51bが、
上記掛止片部49の特に水平面49bと当接しないよう、い
ずれか一方側に位置をずらせる必要がある。
上記セット本体46の取付具51が据付板45の掛止片部49
の側方に対向したら、セット本体46を水平方向に変位し
て、取付具51を掛止片部49に掛合する。そして、取付用
長孔50から取付ねじ孔52にここでは図示しない固定具を
螺挿し、セット本体46を固定する。最後に、セット本体
46の両側面開口部に側板47を嵌め込んで組立を完了す
る。
第11図は、組立した要部を示す。上記側板47は、掛止
片部49や取付具51およびこれらを取付固定するための固
定具53などの全てを覆うことがわかる。
このようにして、筐体10の組立と天井への据付をなす
ようにしたので、これら作業を極めて容易に、かつ確実
に行うことができ、作業性の向上化を得られる。
なお、第12図に示すように、上記固定具53の取付けを
斜め下方から行えるように、垂直面と水平面との間に斜
めに傾斜する面49c,51cを形成する掛止片部49および取
付具51であってもよい。
第13図に示すように、筐体10から突出する上記室外ユ
ニットに接続される冷凍サイクル配管Pおよびドレンホ
ースHなどを天井S面に沿って延出する場合には、これ
らを配管カバー54で覆って、その遮蔽をなす。したがっ
て、美観が損なわれるようなことはない。
第14図に示すように、天井Sに孔55を明けることがで
きれば、そこに上記冷凍サイクル配管Pおよびドレンホ
ースHを貫通し、かつ天井裏をはわせることになる。た
だしこの場合、上記ドレンホースHを一旦垂直方向に立
上がらせるので、確実なドレン処理をなすにはドレンポ
ンプが必要となる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、請求項1におい
て、特に筐体の上面パネルと熱交換器の上部相互間に下
方に突出して設けられた断熱材とで形成される空間部に
除湿用毛細管と二方弁との並列回路を収納できるように
したので、筐体のスペース効率が向上し、除湿運転が可
能で、かつ薄型で天井据付けができる空気調和機が得ら
れるという効果を奏する。
また、上記空間部を形成する断熱材が、両熱交換器の
上部空間に下方に突出して設けられるので、下面パネル
部の吸込口から吸込まれた空気が断熱材の突出部を案内
として左右熱交換器に効率よく吸込まれ、空気調和機全
体としての送風効率が向上するという効果を奏する。
請求項2において、設定室温と下面パネル部の温度に
応じて下面パネル部に設けた加熱体をオン・オフするの
で、冷房運転時の下面パネル部への露付きによるドレン
水の滴下を防止し、除湿運転時には冷房ぎみ除湿と、暖
房ぎみ除湿の切換えができ、また、暖房時にも輻射補助
暖房ができるなど、天井に据付けられる空気調和機の各
運転時の快適性が格段に向上するなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す天井据付型空気調和機
の概略縦断正面図、第2図はその概略横断平面図、第3
図はその概略縦断側面図、第4図はその冷凍サイクル構
成図、第5図はその制御回路の要部のブロック図、第6
図および第7図は互いに異なる要部を拡大した図、第8
図は天井据付型空気調和機の概略斜視図、第9図は筐体
の分解した斜視図、第10図はその取付作業説明図、第11
図は組立てた要部の拡大する縦断面図、第12図は第11図
とは異なる形状構造の要部の縦断面図、第13図は配管の
遮蔽構造を示す斜視図、第14図は第13図とは異なる配管
の遮蔽構造を示す縦断面図、第15図は本発明の従来例を
示す天井据付型空気調和機の概略縦断正面図、第16図は
その概略横断平面図である。 S……天井、10……筐体、10c……側面パネル部(下面
パネル部)、12……空気吸込口、13a,13b……(第1,第
2の)空気吹出口、15a,15b……(第1,第2の室内側)
熱交換器、14a,14b……(第1,第2の)送風機、20……
除湿用毛細管、21……二方弁、Pa……並列回路、10a…
…他側面パネル部(天井パネル部)、11……断熱材、Sb
……空間部、P……冷凍サイクル配管、143……軸受
部、Sa……空間凹部、17……加熱体(ヒータ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 311 F24F 1/00 346 F24F 1/00 451 F24F 13/30 F24F 13/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井に据付けられる薄箱状の筐体と、 この筐体の下面パネル部略中央部に開口する吸込口およ
    び左右両側部に開口する左右一対の吹出口と、 上記筐体内の吹出口と吸込口との間に略ハ字状に配置さ
    れる左右一対の熱交換器と、 上記一対の熱交換器の上方にそれぞれ配置される一対の
    送風機と、 上記一対の熱交換器の下方に配置されるドレンパンと、 上記筐体の上面パネルと上記一対の熱交換器の上部相互
    間に下方に突出して設けられた断熱材とで形成される空
    間部と、 上記熱交換器相互を連通する冷凍サイクル配管に介設さ
    れ、上記熱交換器の一方を再熱器、他方を蒸発器とする
    除湿運転への切換えを可能とする除湿用毛細管と二方弁
    との並列回路とを備え、上記並列回路を上記空間部に収
    納してなることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】上記下面パネル部の吸込口および吹出口を
    除く位置に加熱体を設け、この加熱体を設定室温と下面
    パネル部の温度に応じてオン・オフさせるようにしたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の空気調和
    機。
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