JP3057034B2 - 折り畳み式網戸 - Google Patents
折り畳み式網戸Info
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- JP3057034B2 JP3057034B2 JP9218202A JP21820297A JP3057034B2 JP 3057034 B2 JP3057034 B2 JP 3057034B2 JP 9218202 A JP9218202 A JP 9218202A JP 21820297 A JP21820297 A JP 21820297A JP 3057034 B2 JP3057034 B2 JP 3057034B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の窓等に取り
付けて使用する折り畳み式網戸に関するものであり、更
に詳しくは、ネットをアコーディオン式に伸縮させて開
閉する折り畳み式網戸に関するものである。
付けて使用する折り畳み式網戸に関するものであり、更
に詳しくは、ネットをアコーディオン式に伸縮させて開
閉する折り畳み式網戸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリーツを施すことによりアコーディオ
ン式に伸縮自在としたネットを、上下の横枠部材及び左
右の縦枠部材からなる矩形状の網戸枠内に一方向から横
開き式に開閉自在なるように取り付け、該ネットの開閉
側の側端部に開閉操作用の操作框を取り付けてなる折り
畳み式網戸は、例えば実開平5−3591号公報に開示
されているように、従来より良く知られているところで
ある。
ン式に伸縮自在としたネットを、上下の横枠部材及び左
右の縦枠部材からなる矩形状の網戸枠内に一方向から横
開き式に開閉自在なるように取り付け、該ネットの開閉
側の側端部に開閉操作用の操作框を取り付けてなる折り
畳み式網戸は、例えば実開平5−3591号公報に開示
されているように、従来より良く知られているところで
ある。
【0003】従来のこの種の網戸は、ネットの一端部を
網戸枠における一方の縦枠部材に固定して、ネットの他
端部に開閉操作用の操作框を取り付けた構成であるた
め、ネットを左右何れか一方の側、即ち操作框を取り付
けた側でしか開閉することができず、このため、上記網
戸が建物の出入口等にその全体を覆うように取り付けら
れているような場合に、上記ネットの開閉方向によって
は該ネットの固定端側の硝子戸を開けて出入りしなけれ
ばならない状況にもなりかねず、このような場合には、
出入りする毎にネットをその位置までほぼ全開しなけれ
ばならないため、防虫効果が著しく損なわれるという欠
点があった。
網戸枠における一方の縦枠部材に固定して、ネットの他
端部に開閉操作用の操作框を取り付けた構成であるた
め、ネットを左右何れか一方の側、即ち操作框を取り付
けた側でしか開閉することができず、このため、上記網
戸が建物の出入口等にその全体を覆うように取り付けら
れているような場合に、上記ネットの開閉方向によって
は該ネットの固定端側の硝子戸を開けて出入りしなけれ
ばならない状況にもなりかねず、このような場合には、
出入りする毎にネットをその位置までほぼ全開しなけれ
ばならないため、防虫効果が著しく損なわれるという欠
点があった。
【0004】また、引違い戸をはめた窓等において、網
戸を引違い戸の開放側半部に取り付ける場合にも、ネッ
トの開放方向によっては該ネットの固定端が窓の中央側
にくることがあり、このような状況でネットを全開した
状態にすると、操作框が窓の中央部において縦枠部材に
当接した状態に位置するため、これらの操作框と縦枠部
材とによって窓の開放感が著しく損なわれることにな
る。このため、網戸を、出入口や窓等の建物開口部の状
況に応じてネットの開閉方向が左右いずれの方向にも設
定できるような構成にしておくことが望まれる。
戸を引違い戸の開放側半部に取り付ける場合にも、ネッ
トの開放方向によっては該ネットの固定端が窓の中央側
にくることがあり、このような状況でネットを全開した
状態にすると、操作框が窓の中央部において縦枠部材に
当接した状態に位置するため、これらの操作框と縦枠部
材とによって窓の開放感が著しく損なわれることにな
る。このため、網戸を、出入口や窓等の建物開口部の状
況に応じてネットの開閉方向が左右いずれの方向にも設
定できるような構成にしておくことが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、ネットをアコーディオン式に伸縮させて開閉する折
り畳み式の網戸において、ネットの開閉方向を出入口や
窓等の建物開口部の状況に応じて左右いずれの方向にも
設定できるように構成することにある。
は、ネットをアコーディオン式に伸縮させて開閉する折
り畳み式の網戸において、ネットの開閉方向を出入口や
窓等の建物開口部の状況に応じて左右いずれの方向にも
設定できるように構成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、プリーツを施すことによりアコーディオ
ン式に伸縮自在としたネットを、上下の横枠部材及び左
右の縦枠部材からなる矩形状の網戸枠内に一方向から横
開き式に開閉自在なるように取り付け、該ネットの開閉
側の側端部に開閉操作用の操作框を取り付けてなる折り
畳み式網戸において、上下の横枠部材にそれぞれレール
を設けると共に、上下対称形とした操作框の上下両端部
にそれぞれ上記レールにガイドされる走行子を設け、上
記操作框の走行子が横枠部材のレールによってガイドさ
れる側とは反対側の走行子の接地部とレールの走行面と
の間に小間隔を介在させることにより、操作框の上下の
位置関係の反転にかかわらず、該操作框の一方の走行子
が横枠部材のレール上に当接して該操作框が横枠部材に
移動自在に支持される構成としたことを特徴とするもの
である。
め、本発明は、プリーツを施すことによりアコーディオ
ン式に伸縮自在としたネットを、上下の横枠部材及び左
右の縦枠部材からなる矩形状の網戸枠内に一方向から横
開き式に開閉自在なるように取り付け、該ネットの開閉
側の側端部に開閉操作用の操作框を取り付けてなる折り
畳み式網戸において、上下の横枠部材にそれぞれレール
を設けると共に、上下対称形とした操作框の上下両端部
にそれぞれ上記レールにガイドされる走行子を設け、上
記操作框の走行子が横枠部材のレールによってガイドさ
れる側とは反対側の走行子の接地部とレールの走行面と
の間に小間隔を介在させることにより、操作框の上下の
位置関係の反転にかかわらず、該操作框の一方の走行子
が横枠部材のレール上に当接して該操作框が横枠部材に
移動自在に支持される構成としたことを特徴とするもの
である。
【0007】本発明の好適な構成態様としては、操作框
の上下両端部における走行子を転輪で構成し、上下の転
輪の接地部間距離を、上下のレールの網戸枠内側に面す
る走行面間距離よりも僅かに小さく設定することによ
り、操作框の上下の位置関係の反転にかかわらず、操作
框の下端の転輪が下方の横枠部材のレール上に当接し
て、該操作框が下方の横枠部材に移動自在に支持される
構成とすることができる。また、網戸枠の裏面を平面状
の取付面として、該裏面を建物開口部のサッシに螺子止
め又は接着等の取付手段で固定可能とすることができ
る。
の上下両端部における走行子を転輪で構成し、上下の転
輪の接地部間距離を、上下のレールの網戸枠内側に面す
る走行面間距離よりも僅かに小さく設定することによ
り、操作框の上下の位置関係の反転にかかわらず、操作
框の下端の転輪が下方の横枠部材のレール上に当接し
て、該操作框が下方の横枠部材に移動自在に支持される
構成とすることができる。また、網戸枠の裏面を平面状
の取付面として、該裏面を建物開口部のサッシに螺子止
め又は接着等の取付手段で固定可能とすることができ
る。
【0008】上記構成を有する折り畳み式網戸は、上下
を反転して建物開口部に取り付けることができ、操作框
のいずれの側を上にするかによってネットが右開きとな
るか又は左開きとなるかが決まる。従って、該網戸を取
り付ける出入口や窓等の建物開口部の状況に応じてネッ
トの開閉方向を任意に設定することができる。
を反転して建物開口部に取り付けることができ、操作框
のいずれの側を上にするかによってネットが右開きとな
るか又は左開きとなるかが決まる。従って、該網戸を取
り付ける出入口や窓等の建物開口部の状況に応じてネッ
トの開閉方向を任意に設定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は本発明の折り畳み
式網戸の一実施例を示すもので、該網戸は、矩形状をな
す網戸枠1と、該網戸枠1内に横開き式に開閉自在なる
ように取り付けられたネット2と、該ネット2の開放側
の端部に取り付けられた開閉操作用の操作框3とからな
り、これらの網戸枠1とネット2及び操作框3を上下対
称形に形成することにより、該網戸が全体として実質的
に上下対称形をなすように構成し、該網戸を建物開口部
に上下を反転して取り付けることにより、ネット2の開
閉方向を左右何れの方向にも設定し得るようにしたもの
である。
式網戸の一実施例を示すもので、該網戸は、矩形状をな
す網戸枠1と、該網戸枠1内に横開き式に開閉自在なる
ように取り付けられたネット2と、該ネット2の開放側
の端部に取り付けられた開閉操作用の操作框3とからな
り、これらの網戸枠1とネット2及び操作框3を上下対
称形に形成することにより、該網戸が全体として実質的
に上下対称形をなすように構成し、該網戸を建物開口部
に上下を反転して取り付けることにより、ネット2の開
閉方向を左右何れの方向にも設定し得るようにしたもの
である。
【0010】上記網戸枠1は、合成樹脂又はアルミニウ
ム等の金属からなる溝形断面を持った上下の横枠部材1
a,1bと左右の縦枠部材1c,1dとを、ねじで相互
に連結することにより形成されており、これらの横枠部
材1a,1b及び縦枠部材1c,1dの裏面は、同一平
面上に位置するように揃えられ、建物開口部におけるサ
ッシ4に取り付けるための取付面5を構成しており、該
取付面5をサッシ4に当接させて、少なくとも一部の枠
部材を該サッシ4に螺子止めや接着等の適宜手段で固定
することにより、建物開口部に取り付け得るようになっ
ている。上下の横枠部材1a,1bの内部には、それぞ
れ、スリット7を挟んで対向する一対のレール8,8が
軸線方向に形成されている。
ム等の金属からなる溝形断面を持った上下の横枠部材1
a,1bと左右の縦枠部材1c,1dとを、ねじで相互
に連結することにより形成されており、これらの横枠部
材1a,1b及び縦枠部材1c,1dの裏面は、同一平
面上に位置するように揃えられ、建物開口部におけるサ
ッシ4に取り付けるための取付面5を構成しており、該
取付面5をサッシ4に当接させて、少なくとも一部の枠
部材を該サッシ4に螺子止めや接着等の適宜手段で固定
することにより、建物開口部に取り付け得るようになっ
ている。上下の横枠部材1a,1bの内部には、それぞ
れ、スリット7を挟んで対向する一対のレール8,8が
軸線方向に形成されている。
【0011】上記ネット2は、多数のプリーツをジグザ
グ状に施すことによりアコーディオン式に伸縮自在なる
ように構成されたもので、プリーツを縦向きにすること
により横方向に開閉自在なるように配設され、その一方
の側端部が、上記網戸枠1における一方の縦枠部材1d
の凹部内にセットテープ10により固定され、他方の側
端部に、上記操作框3がセットテープ11により固定さ
れており、該ネット2の上下端は、網戸枠1の上下の横
枠部材1a,1bの凹部内にそれぞれ嵌入している。
グ状に施すことによりアコーディオン式に伸縮自在なる
ように構成されたもので、プリーツを縦向きにすること
により横方向に開閉自在なるように配設され、その一方
の側端部が、上記網戸枠1における一方の縦枠部材1d
の凹部内にセットテープ10により固定され、他方の側
端部に、上記操作框3がセットテープ11により固定さ
れており、該ネット2の上下端は、網戸枠1の上下の横
枠部材1a,1bの凹部内にそれぞれ嵌入している。
【0012】上記操作框3は、合成樹脂又はアルミニウ
ム等の金属からなる溝形断面をなすもので、ネット2を
固定した部分が凹溝状のネット収容部3aとなってい
て、網戸を最大限開放したとき、折り畳まれたネット2
が該ネット収容部3aと縦枠部材1dとの間にほぼ完全
に収容され得るようになっている。また、該操作框3の
両外側面には、開閉操作の際に手を掛けるための凹溝1
2が上下方向に形成されている。
ム等の金属からなる溝形断面をなすもので、ネット2を
固定した部分が凹溝状のネット収容部3aとなってい
て、網戸を最大限開放したとき、折り畳まれたネット2
が該ネット収容部3aと縦枠部材1dとの間にほぼ完全
に収容され得るようになっている。また、該操作框3の
両外側面には、開閉操作の際に手を掛けるための凹溝1
2が上下方向に形成されている。
【0013】該操作框3の上端及び下端には、それぞ
れ、走行子として左右一対の転輪14,14が設けら
れ、上端の転輪14,14と下端の転輪14,14との
接地部間距離(外端部間距離)Xを、上下の横枠部材1
a,1bにおけるレール8,8の網戸枠の内側に面する
走行面間距離Yよりも僅かに小さく設定することによ
り、網戸を上下反転させた場合でも必ず操作框3の下端
の転輪14,14が下方の横枠部材のレール8,8上に
載置されて、該操作框3が下方の横枠部材により移動自
在に支持されるようになっている。このとき、操作框3
の上端に位置する転輪14,14は、上方の横枠部材の
レール8,8から僅かに離間している。従って、図示の
例では横枠部材1bが下方にあって、この横枠部材1b
のレール8,8上に操作框3の下端の転輪14,14が
乗っているが、操作框3の上下の位置関係が反転する
と、操作框の下端の転輪14,14が該横枠部材1aの
レール8,8上に乗り、上端の転輪14,14は上方の
横枠部材1bのレール8,8から僅かに離間することに
なる。
れ、走行子として左右一対の転輪14,14が設けら
れ、上端の転輪14,14と下端の転輪14,14との
接地部間距離(外端部間距離)Xを、上下の横枠部材1
a,1bにおけるレール8,8の網戸枠の内側に面する
走行面間距離Yよりも僅かに小さく設定することによ
り、網戸を上下反転させた場合でも必ず操作框3の下端
の転輪14,14が下方の横枠部材のレール8,8上に
載置されて、該操作框3が下方の横枠部材により移動自
在に支持されるようになっている。このとき、操作框3
の上端に位置する転輪14,14は、上方の横枠部材の
レール8,8から僅かに離間している。従って、図示の
例では横枠部材1bが下方にあって、この横枠部材1b
のレール8,8上に操作框3の下端の転輪14,14が
乗っているが、操作框3の上下の位置関係が反転する
と、操作框の下端の転輪14,14が該横枠部材1aの
レール8,8上に乗り、上端の転輪14,14は上方の
横枠部材1bのレール8,8から僅かに離間することに
なる。
【0014】上記操作框3の上下端にはまた、ネット2
の開閉操作時における該操作框3の横方向(網戸の表裏
面方向)の振れや軸線回りの回転等を防いでその移動を
安定させるため、プレート状のガイド部材15がそれぞ
れ取り付けられ、これらのガイド部材15が、網戸枠1
における上下の横枠部材1a,1bに形成されたスリッ
ト7内に移動自在に嵌合している。これらのガイド部材
15には、後述の張紐20a,20bを挿通するための
挿通孔15aが穿設されている。
の開閉操作時における該操作框3の横方向(網戸の表裏
面方向)の振れや軸線回りの回転等を防いでその移動を
安定させるため、プレート状のガイド部材15がそれぞ
れ取り付けられ、これらのガイド部材15が、網戸枠1
における上下の横枠部材1a,1bに形成されたスリッ
ト7内に移動自在に嵌合している。これらのガイド部材
15には、後述の張紐20a,20bを挿通するための
挿通孔15aが穿設されている。
【0015】操作框3の上記ネット2を取り付けた側と
は反対側の端面(前端面)と、該前端面側に位置する縦
枠部材1c,1dとには、特に図示はしていないが、フ
ックやマグネット等の相互に止着可能な係止手段が設け
られ、ネット2の閉鎖時に操作框3をその閉鎖位置にロ
ックしておくことができるようになっている。
は反対側の端面(前端面)と、該前端面側に位置する縦
枠部材1c,1dとには、特に図示はしていないが、フ
ックやマグネット等の相互に止着可能な係止手段が設け
られ、ネット2の閉鎖時に操作框3をその閉鎖位置にロ
ックしておくことができるようになっている。
【0016】上記操作框3によるネット2の開閉操作時
に、該操作框3が移動方向に傾くことによって開閉操作
が不円滑になるのを防止し、該操作框3の姿勢を鉛直に
保って円滑な開閉操作を行い得るようにするため、平行
移動機構が設けられている。この平行移動機構は、2本
の張紐20a,20bの両端をそれぞれ操作框3の上半
部と下半部とに互いに逆方向から接続し、これらの張紐
の中間部分を、網戸枠1に設けたプーリや固定ガイド等
の転向子に適宜巻き掛けることにより、操作框3の上半
部又は下半部を持って動かした場合でも、上記張紐を通
じて操作框3の下半部又は上半部にも同じ大きさの力が
移動方向に加わるように構成し、これにより、該操作框
3の姿勢を鉛直に保持してその上下両端部を平行移動さ
せ得るようにしたものである。
に、該操作框3が移動方向に傾くことによって開閉操作
が不円滑になるのを防止し、該操作框3の姿勢を鉛直に
保って円滑な開閉操作を行い得るようにするため、平行
移動機構が設けられている。この平行移動機構は、2本
の張紐20a,20bの両端をそれぞれ操作框3の上半
部と下半部とに互いに逆方向から接続し、これらの張紐
の中間部分を、網戸枠1に設けたプーリや固定ガイド等
の転向子に適宜巻き掛けることにより、操作框3の上半
部又は下半部を持って動かした場合でも、上記張紐を通
じて操作框3の下半部又は上半部にも同じ大きさの力が
移動方向に加わるように構成し、これにより、該操作框
3の姿勢を鉛直に保持してその上下両端部を平行移動さ
せ得るようにしたものである。
【0017】上記平行移動機構における張紐の張り方に
は色々あって、何れの張り方を選択しても良いが、図示
の実施例においては次のように構成されている。即ち、
操作框3の上半部には2本の張紐20a,20bの一端
が固定されており、このうち一方の張紐20aは、一旦
上方に延びたあと上部のガイド部材15の挿通孔15a
内に挿通されて横方向に向きを変え、上方の横枠部材1
a内を通って一方の縦枠部材1cに導かれ、上部の転向
子21に巻き掛けられて折り返されることにより反対側
の縦枠部材1dに達し、上部の転向子22に巻き掛けら
れて下向きに変向したあと、下部の転向子23に巻き掛
けられて横向きに変向し、ネット2の下部を水平に貫通
して、該張紐20aの操作框上半部に固定された反対側
の端部とは逆の方向から該操作框3に導かれ、下部の転
向子24に巻き掛けられて上向きに変向したあと、該操
作框3の下半部に固定されている。また、他方の張紐2
0bは、操作框3の上半部から上記張紐20aとは逆方
向に延びてネット2を貫通したあと、縦枠部材1dに達
し、ここで転向子25及び22に巻き掛けられて上方の
横枠部材1a内を反対側の縦枠部材1cまで導かれ、転
向子21により該縦枠部材1cの下端に導かれたあと、
下端の転向子26により下方の横枠部材1b内を水平に
送られて、操作框3の上半部に固定された該張紐20b
の反対側の端部とは逆の方向から該操作框3に導かれ、
該操作框3の下部のガイド部材15の挿通孔15a内に
挿通されて上方に向きを変えて、該操作框3の下半部に
固定されている。
は色々あって、何れの張り方を選択しても良いが、図示
の実施例においては次のように構成されている。即ち、
操作框3の上半部には2本の張紐20a,20bの一端
が固定されており、このうち一方の張紐20aは、一旦
上方に延びたあと上部のガイド部材15の挿通孔15a
内に挿通されて横方向に向きを変え、上方の横枠部材1
a内を通って一方の縦枠部材1cに導かれ、上部の転向
子21に巻き掛けられて折り返されることにより反対側
の縦枠部材1dに達し、上部の転向子22に巻き掛けら
れて下向きに変向したあと、下部の転向子23に巻き掛
けられて横向きに変向し、ネット2の下部を水平に貫通
して、該張紐20aの操作框上半部に固定された反対側
の端部とは逆の方向から該操作框3に導かれ、下部の転
向子24に巻き掛けられて上向きに変向したあと、該操
作框3の下半部に固定されている。また、他方の張紐2
0bは、操作框3の上半部から上記張紐20aとは逆方
向に延びてネット2を貫通したあと、縦枠部材1dに達
し、ここで転向子25及び22に巻き掛けられて上方の
横枠部材1a内を反対側の縦枠部材1cまで導かれ、転
向子21により該縦枠部材1cの下端に導かれたあと、
下端の転向子26により下方の横枠部材1b内を水平に
送られて、操作框3の上半部に固定された該張紐20b
の反対側の端部とは逆の方向から該操作框3に導かれ、
該操作框3の下部のガイド部材15の挿通孔15a内に
挿通されて上方に向きを変えて、該操作框3の下半部に
固定されている。
【0018】これにより、上記操作框3を開閉操作する
場合において、その上半部側又は下半部側を持って動か
したとしても、各張紐20a,20bを通じて該操作框
3の下半部又は上半部にも同じ大きさの力が移動方向に
加わるため、該操作框3は確実に鉛直を保持したまま上
下両端部が平行移動することになり、これにより、ネッ
ト2を安定的に開閉操作することができる。
場合において、その上半部側又は下半部側を持って動か
したとしても、各張紐20a,20bを通じて該操作框
3の下半部又は上半部にも同じ大きさの力が移動方向に
加わるため、該操作框3は確実に鉛直を保持したまま上
下両端部が平行移動することになり、これにより、ネッ
ト2を安定的に開閉操作することができる。
【0019】ここで、2本の張紐20a,20bを同じ
位置において共通の転向子に巻き掛ける場合、操作框3
の操作と共にそれらの張紐が必ず同じ方向に移動するよ
うに各張紐20a,20bの張り渡し経路等を考慮し、
それによって張紐同士の擦れ合いによる摩耗を防ぐよう
にすることが望ましい。各張紐20a,20bを個別の
転向子に巻き掛ける場合は、このような点を特に考慮す
る必要はない。
位置において共通の転向子に巻き掛ける場合、操作框3
の操作と共にそれらの張紐が必ず同じ方向に移動するよ
うに各張紐20a,20bの張り渡し経路等を考慮し、
それによって張紐同士の擦れ合いによる摩耗を防ぐよう
にすることが望ましい。各張紐20a,20bを個別の
転向子に巻き掛ける場合は、このような点を特に考慮す
る必要はない。
【0020】上記張紐20a,20bの両端は全て操作
框3に集中して固定されているが、その固定を容易にす
るため該操作框3には、図2に示すように、その軸線方
向に延びる取付溝16と、該取付溝16に沿って移動可
能なナット17と、該ナット17に螺着された螺子18
とが設けられ、各張紐20a,20bの端部に取り付け
られたコネクタ28が、上記螺子18により操作框3の
所要の位置に固定されている。上記コネクタ28を固定
する位置は、螺子18を弛めた状態で上記ナット17を
取付溝16に沿って移動させることにより調整すること
ができ、これにより、各張紐20a,20bの端部を操
作框3に集中して固定していることと相俟って、これら
の張紐の張力を簡単且つ迅速に調整することができる。
また、上記螺子18の頭が外部に露出するのを防いで外
観を良くするため、上記操作框3には、その前端面にカ
バー19が着脱自在に取り付けられている。なお、上記
張紐20a,20bは上下対称形に張設する必要はな
い。
框3に集中して固定されているが、その固定を容易にす
るため該操作框3には、図2に示すように、その軸線方
向に延びる取付溝16と、該取付溝16に沿って移動可
能なナット17と、該ナット17に螺着された螺子18
とが設けられ、各張紐20a,20bの端部に取り付け
られたコネクタ28が、上記螺子18により操作框3の
所要の位置に固定されている。上記コネクタ28を固定
する位置は、螺子18を弛めた状態で上記ナット17を
取付溝16に沿って移動させることにより調整すること
ができ、これにより、各張紐20a,20bの端部を操
作框3に集中して固定していることと相俟って、これら
の張紐の張力を簡単且つ迅速に調整することができる。
また、上記螺子18の頭が外部に露出するのを防いで外
観を良くするため、上記操作框3には、その前端面にカ
バー19が着脱自在に取り付けられている。なお、上記
張紐20a,20bは上下対称形に張設する必要はな
い。
【0021】網戸の使用時に風圧等の作用によってネッ
ト2が撓み、その上下両端部が上下の横枠部材1a,1
bから外れて隙間が形成されるのを防止するため、該ネ
ット2の上下両端部には、それぞれ、該ネット2に直接
止着されるか又は張線に係止された支持部材29が少な
くとも1つ設けられ、これらの支持部材29が、上下の
横枠部材1a,1bのレール8,8にネット2の開閉と
共に移動自在なるように係合せしめられている。
ト2が撓み、その上下両端部が上下の横枠部材1a,1
bから外れて隙間が形成されるのを防止するため、該ネ
ット2の上下両端部には、それぞれ、該ネット2に直接
止着されるか又は張線に係止された支持部材29が少な
くとも1つ設けられ、これらの支持部材29が、上下の
横枠部材1a,1bのレール8,8にネット2の開閉と
共に移動自在なるように係合せしめられている。
【0022】上記構成を有する網戸は、網戸枠1におけ
る各枠部材1a〜1dの裏面の取付面5を建物開口部の
サッシ4に当接し、螺子止めや接着等の適宜手段で該サ
ッシ4に固定することにより、建物開口部に取り付けら
れる。この場合、操作框3を上下対称形としているの
で、該操作框3の上下の位置関係が反転することによ
り、ネット2の開閉方向が右開きか又は左開きとなる。
従って、該網戸を取り付ける出入口や窓等の建物開口部
の状況に応じて、ネット2の開閉方向を任意に設定する
ことができる。
る各枠部材1a〜1dの裏面の取付面5を建物開口部の
サッシ4に当接し、螺子止めや接着等の適宜手段で該サ
ッシ4に固定することにより、建物開口部に取り付けら
れる。この場合、操作框3を上下対称形としているの
で、該操作框3の上下の位置関係が反転することによ
り、ネット2の開閉方向が右開きか又は左開きとなる。
従って、該網戸を取り付ける出入口や窓等の建物開口部
の状況に応じて、ネット2の開閉方向を任意に設定する
ことができる。
【0023】なお、上記折り畳み式網戸は、既設のサッ
シ4に取り付ける場合だけでなく、建物開口部に直接的
に取り付けるなど、任意の態様で設置することができる
ことはいうまでもない。
シ4に取り付ける場合だけでなく、建物開口部に直接的
に取り付けるなど、任意の態様で設置することができる
ことはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明の折り畳み
式網戸によれば、アコーディオン式に伸縮自在としたネ
ットを横開き式に開閉自在とした折り畳み式網戸におい
て、ネットの開閉方向を右開き又は左開きに任意に設定
することができる。
式網戸によれば、アコーディオン式に伸縮自在としたネ
ットを横開き式に開閉自在とした折り畳み式網戸におい
て、ネットの開閉方向を右開き又は左開きに任意に設定
することができる。
【図1】本発明に係る折り畳み式網戸の一実施例を示す
部分破断正面図である。
部分破断正面図である。
【図2】図1におけるA−A線での部分省略拡大断面図
である。
である。
【図3】図1におけるB−B線での部分省略拡大断面図
である。
である。
1 網戸枠 1a,1b 横枠部材 1c,1d 縦枠部材 2 ネット 3 操作框 4 サッシ 5 取付面 8 レール 14 転輪
Claims (3)
- 【請求項1】プリーツを施すことによりアコーディオン
式に伸縮自在としたネットを、上下の横枠部材及び左右
の縦枠部材からなる矩形状の網戸枠内に一方向から横開
き式に開閉自在なるように取り付け、該ネットの開閉側
の側端部に開閉操作用の操作框を取り付けてなる折り畳
み式網戸において、 上下の横枠部材にそれぞれレールを設けると共に、上下
対称形とした操作框の上下両端部にそれぞれ上記レール
にガイドされる走行子を設け、 上記操作框の走行子が横枠部材のレールによってガイド
される側とは反対側の走行子の接地部とレールの走行面
との間に小間隔を介在させることにより、操作框の上下
の位置関係の反転にかかわらず、該操作框の一方の走行
子が横枠部材のレール上に当接して該操作框が横枠部材
に移動自在に支持される構成とした、ことを特徴とする
折り畳み式網戸。 - 【請求項2】操作框の上下両端部における走行子を、横
枠部材のレール上を転動する転輪で構成し、上下の転輪
の接地部間距離を、上下のレールの網戸枠内側に面する
走行面間距離よりも僅かに小さく設定することにより、
操作框の上下の位置関係の反転にかかわらず、操作框の
下端の転輪が下方の横枠部材のレール上に当接して、該
操作框が下方の横枠部材に移動自在に支持される構成と
した、ことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式網
戸。 - 【請求項3】網戸枠の裏面を平面状の取付面として、該
裏面を建物開口部のサッシに螺子止め又は接着等の取付
手段で固定可能とした、ことを特徴とする請求項1又は
2に記載の折り畳み式網戸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9218202A JP3057034B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 折り畳み式網戸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9218202A JP3057034B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 折り畳み式網戸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1068280A JPH1068280A (ja) | 1998-03-10 |
JP3057034B2 true JP3057034B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=16716229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9218202A Expired - Fee Related JP3057034B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 折り畳み式網戸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3057034B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5392771B2 (ja) * | 2009-12-18 | 2014-01-22 | Ykk Ap株式会社 | 折畳みスクリーン装置及びその折畳みスクリーン装置を備えた建具 |
-
1997
- 1997-07-29 JP JP9218202A patent/JP3057034B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1068280A (ja) | 1998-03-10 |
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