JP3056473U - 高架橋裏面化粧吸音装置 - Google Patents

高架橋裏面化粧吸音装置

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JP3056473U
JP3056473U JP1998006329U JP632998U JP3056473U JP 3056473 U JP3056473 U JP 3056473U JP 1998006329 U JP1998006329 U JP 1998006329U JP 632998 U JP632998 U JP 632998U JP 3056473 U JP3056473 U JP 3056473U
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功作 松林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高架橋の裏面に化粧機能を有した化粧吸音体
を取付け、車両から生じる騒音や、高架橋裏面で反射し
た騒音を吸収除去する。 【解決手段】 高架橋梁12の下部に取付けた梁桁18
の型鋼空間内に、内部に吸音素材20aを収容し、一面
にアルミ金属薄板21を取付けて外側を音の透過性を有
した樹脂膜で覆ってなる吸音部材20を配置し、該横梁
17の下面に、化粧吸音体30を一定間隔ごとに並列に
配して連続して取付けてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、高架橋梁の裏面に化粧機能を有する吸音部材を取付け、車両から発 生する騒音や、高架橋梁裏面からの反射音を吸収除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、道路沿いの地域は走行車両の発する騒音公害が激しく、特に、高架橋梁 を有する道路沿いの地域は、走行車両から生じる騒音と共に、高架橋梁裏面から の反射騒音が加わるため騒音公害が一段と激しい。ここで図16に示す如く、高 架橋梁1の裏面に取付けた支持脚2の下部両側に設けてある横板材3の両端に夫 々支持板4、4を上下方向に取付けてある。この支持板4の下端に、縦梁及び横 梁からなる梁桁5を取付けてある。この梁桁5には高架橋梁1の裏面を保守点検 する作業員の足場となる足場板材を必要に応じて設置してある。
【0003】 足場板材を装着する梁桁5の下側に、一定間隔ごとに平行に設置した金属製の ル−バ−6、6を互いに隣接させながら連続して取付けて高架橋梁の裏面に美観 のための化粧処理を施している。該梁桁に取付ける足場板材とル−バ−6との間 には、車両騒音および高架橋梁裏面による反射騒音を吸収除去するため吸音材7 を設置してある。しかし、走行中の車両が発生する騒音は、各ル−バ−間の間隙 部8、8を通って上方に位置する吸音材7により吸音されるが、該ル−バ−は騒 音を吸収除去する効果が低いため道路近辺の住民は、常に騒音公害にさらされて いるという欠点を有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来、この種のル−バ−は高架橋梁裏面の汚れを覆うため、高架橋梁の裏面に 取付けることにより斜め上方を見上げても高架橋梁の裏面が直接見えないように して外観を綺麗に装う化粧機能を有している。しかし、従来のル−バ−は騒音を 吸収除去することについてはほとんど考慮されていなかった。そのため、本考案 は、梁桁に吸音部材と吸音機能を有すると共に化粧機能を有した改良型ル−バ− からなる化粧吸音体を取付けることにより、高架橋梁における車輛騒音及び裏面 反射騒音を吸音除去することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、高架橋梁の下部に吊下材を用いて対をなして水平に取付けたH型鋼 からなる梁桁の互いの型鋼空間内に、吸音機能を有するガラス繊維等からなる吸 音素材の一面にアルミ金属薄板を取付け、外側をグラスウ−ル等の音の透過性機 能を有するガラス繊維で包み込んで厚板状に形成し、該アルミ金属薄板を上方に 位置させた該吸音部材を夫々取付け、前記対をなす梁桁の下部に化粧吸音体を互 いに隣接させて連続して取付けることを特徴とする。また本考案は、前記水平に 位置して対をなす梁桁の上部にグレ−チング又はデッキプレ−トなどの足場板材 を設置し、互いに隣接する足場板材の端部に一端にU字状金具を有したボルトで 係合し、隣接する該足場板材の端部上面に掛止部片を掛止して前記ボルトにナッ トを螺合して取付けることを特徴とする。さらに本考案にかかる前記化粧吸音体 は、金属板材を折り曲げて略U字型に形成した長尺な外ケ−スの上部に長手方向 に開口溝を有した係止凹部を設けると共に、複数の小孔や開口窓部からなる連通 窓部を形成し、該外ケ−スの内部にガラス繊維等からなる吸音素材を充填し、該 外ケ−スの上部に着脱可能に取付けた上部体の係止凹部内に回動しないように略 方形の頭部を係止して長手方向に移動可能に係止させたボルトを前記横梁に設け た小孔に取付けて固定することを特徴とする。さらにまた本考案にかかる前記化 粧吸音体は、アルミ押出材で略方形に形成して下端に曲面部を有して内部に空間 室を設けた外ケ−スの上部に長手方向に開口溝を有した係止凹部を設け、該係止 凹部内に回動しないように角形の頭部を係止して長手方向に移動可能に係止させ たボルトを前記横梁に設けた小孔に取付けて固定することを特徴とする。また本 考案にかかる前記化粧吸音体は、アルミ押出材で略方形に形成し、下端に設けた 平坦面の両側端に曲面部を形成して内部に空間室を設けた外ケ−スの上部に長手 方向に開口溝を有した係止凹部を設け、該係止凹部内に回動しないように角形の 頭部を係止して長手方向に移動可能に係止させたボルトを前記梁桁に設けた小孔 に取付けることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
高架橋梁の裏面に吊下材を用いて水平に取付ける対をなす梁桁の下面に化粧を 施すと共に騒音を吸音する化粧吸音体を取付け、且つ、該梁桁の型鋼空間内に吸 音部材を配して裏面反射騒音を吸収除去する。この化粧吸音体は騒音を吸収する 機能を有するため、従来の化粧機能の他に車両騒音や高架橋梁の裏面反射騒音を 高いレベルで吸収除去することができる。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案に係る実施の形態を図面に基づいて説明すると、図1〜3において、上 面に路面11、11を有した高架橋梁12の裏面に適宜間隔毎に夫々取付けた複 数の吊下材13、13の下部両側に、夫々横板14、14を介して連結板15、 15を垂設してある。連結板15、15の下端に夫々H型鋼からなる縦梁16、 16を高架橋梁12と同じ方向に配して取付け、該縦梁16、16と交差するよ うに同じくH型鋼からなる横梁17、17を適宜間隔毎にボルト19、19等を 用いて井桁状に組立てて梁桁18を形成してある(図2)。
【0008】 なお、本実施の形態では、夫々H型鋼からなる縦梁16および横梁17を交差 して梁桁18を形成してあるが、該梁桁は縦梁だけで構成することもあり、また 横梁のみで構成することもある。そして、該梁桁に直接または間接的に多数の改 良ル−バ−を取付ける。
【0009】 図3、5に示すように、梁桁18を構成する下方に位置した横梁17、17の 上方に足場板材23であるグレ−チング23aを配置する。即ち、各グレ−チン グ23a、23aの端部は夫々横梁17、17の上面に載置し、一端にU字金具 を有したボルト24を夫々上向きにして該横梁17の上部に取付ける。ついで、 両グレ−チングの端部を上方から押さえるように掛止部片25を下向きに取付け 、前記ボルト24にナット24aを螺合して高架橋梁の裏面点検用の足場板材で あるグレ−チング23aを必要に応じて設けてある。
【0010】 この場合、足場板材23はグレ−チング材23aに限らず、図4に示す如く、 適宜凸部を設けて強度を高めたデッキプレ−ト(折板材)23bでもよいし、そ の他の公知の作業用の足場板材でもよいことは勿論である。
【0011】 図5〜8において、各横梁17、17の間に位置させて、夫々型鋼空間17c 内に略方形をした吸音部材20、20を配設し、該横梁の型鋼空間17c内に収 容できる厚さ(高さ)に形成してある。即ち、横梁17の上下両端に夫々左右に 突出して設けた掛止片17a、17bを設け、隣接して夫々向かい合わせに位置 させて該掛止片17aまたは17bに掛止させて取付金具(図示せず)を用いて 取付ける。
【0012】 この吸音部材20は、建設省の合格基準である斜入射吸音率が平均0.9以上 の吸音効果を有する構造とし、該吸音部材の内部には高性能の吸音機能を有する ガラス繊維、その他公知の素材からなる吸音素材20aを充填してある。この吸 音部材の外側は音が良好に透過する素材、例えば、グラスウ−ル等の音の透過性 機能を有するガラス繊維で覆って形成してある。このガラス繊維20bは必要に 応じてその端部を接着剤を用いたり縫着して接着することにより袋状に形成して ある(図8)。
【0013】 該吸音部材20は、袋状に形成したガラス繊維20bで前記吸音素材20aを 覆って形成してあるため、該吸音部材を運搬している間にガラス繊維等が他の物 体と衝突しても該繊維がほぐれることは少ない。また、ガラス繊維がほぐれたま ま梁桁の型鋼空間17c内に配された状態で、長年風雨等にさらされることによ り後発的にガラス繊維がほぐれ、後記する化粧吸音体の間から垂れ下がるのを防 止している。
【0014】 図8において、内部に収容した前記吸音素材20aの外側を前記外皮材20b で覆った吸音部材20に、矢印EまたはF方向に進んだ騒音は該吸音素材20a で吸音されるが、吸音しきれない騒音はそのままガラス繊維20bを通過して外 部に漏れ出る。このように吸音素材20aの外面を、通音性の良好なガラス繊維 20bで覆ってあるので、あらゆる方向からの騒音は該繊維20bを通過して内 部の吸音素材20aに吸収されるが、吸収しきれない騒音は外部に漏出する。そ のため、該吸音部材の片面、例えば上方に接近して遮音性を有する歩廊材などを 構成する作業用の足場板材を設置することが望ましい。例えばグレ−チングから なる足場板材を設置した場合には遮音性を有しないので、該クレ−チングの下面 または上面に遮音性を有する金属薄板21a等を設置したり、該高架橋梁の下面 に設置させて取付けることがが望ましい。
【0015】 図9において、内部に前記吸音素材20aを収容した第2の吸音部材26の外 側を前記ガラス繊維20bで覆い、且つ、該吸音部材の上面に遮音性を有したア ルミ金属薄板21を取付けて該ガラス繊維20bで包み込んで一体に形成してあ る。そのため、矢印G、H方向に向かって吸音素材20aの中を騒音が進むと、 該アルミ金属薄板22によって該騒音は反射され、吸音部材20aの外部に漏出 しないで該吸音素材中を折り返して進む。このように吸音素材20a中を比較的 長い時間進むため効果的に騒音を吸収除去することができる。
【0016】 第2の吸音部材26は吸音素材の片面に遮音性を有したアルミ金属薄板21を 取付けてあるため、片側に遮音板や遮音面を有していない個所に第2の吸音部材 21を使用することもできる。さらに、該アルミ金属薄板21は補強機能を有し ているため、第2の吸音部材26を運搬する際や取扱の際に該吸音部材の変形や 破損を防止することができる利点がある。
【0017】 図10、11において、第1の化粧吸音体30は、金属板材を略U字型に折り 曲げて形成した長尺な外ケ−ス31の中央上部に長手方向に開口凹部32を設け 、該外ケ−スの全面に任意形状をした多数の小孔等からなる連通窓部33を形成 する。35は該開口凹部32に端部から着脱可能に係合させる上部体で、中央に 設けた係止凹部36内に、ボルト45の一端に設けて回動しないように角形をし た頭部46を長手方向に移動可能に係止する。前記横梁17の下部に設けた小孔 17aに下側から挿通させた該ボルトにナット47を締付けて固定する。
【0018】 図5、11において、横梁17の下面に外ケ−ス31で構成した第1の化粧吸 音体30を一定または任意間隔ごとに並列に配置させ、高架橋梁12の長手方向 に沿って連続して取付けてある(図3)。40は化粧吸音体30を長手方向に連 結するための中継体で、外ケ−ス31の内部に挿入できるよう一回り小さく形成 してある。
【0019】 この中継体40の両側上部内面に、前記上部体35の両側下部に設けた掛止部 37、37に掛止する掛止鍔部を設けてある。また、該中継体40には前記外ケ −ス31の全面に設けた連通窓部33と同様に多数の小孔等からなる連通窓部を 形成してある。この場合、吸音機能を有した板材、例えば、アルミ板材等を用い て該中継体を形成した場合には、該連通窓部を設ける必要はない。
【0020】 この外ケ−ス31内には高性能の吸音効果を有するガラス繊維等からなる吸音 素材20aを充填させてある(図10、11)が、図8に示すように、ガラス繊 維の外側を必ずしもグラスウ−ル等からなる音の透過性を有するガラス繊維20 bで覆う必要はない。この第1の化粧吸音体30の平均斜入射吸音率は0.96 〜0.98であった。
【0021】 外ケ−ス31がアルミ繊維を編成してヒ−ト圧着して一体に形成された場合、 騒音は外ケ−ス31の壁面を通過できるので、板材全面に小孔等の連通窓部を設 ける必要はない。この場合、小孔は均等な間隔に設けてもよいし、不均等な間隔 に形成してもよく、さらに連通窓部の大きさは同一又は異なっても良い。
【0022】 図12は第2の化粧吸音体30aを示し、金属製の板材で断面略U字状に折り 曲げて外ケ−ス31aを形成し、上部中央には長手方向に係止凹部36aを設け た上部体35aを一体に設けてある。この外ケ−ス31aの下面には任意形状に 大きく切欠いた連通窓部33aを複数形成し、さらに、該外ケ−ス31の内部に 吸音素材20a等を収容してある。外ケ−ス31aに設ける連通窓部の数が少な いので、外ケ−スを製造する作業能率を向上させる利点がある。この第2の化粧 吸音体の平均斜入射吸音率は0.95〜0.97であった。
【0023】 図13において、30bは第3の化粧吸音体を示すもので、アルミ金属材を押 出成型により縦長の略方形をした長尺な外ケ−ス31bに形成してある。この外 ケ−ス31bの下面に設けた平坦面34aの両側端に夫々曲面状の面取部29a 、29aを設けると共に、内部に空間室38を形成してある。この外ケ−スの上 面には長手方向に開口させた開口溝37bを設けた係止凹部36bを形成してあ る。この係止凹部内に角形をした頭部を有するボルト45を挿入して所定位置ま で移動して該ボルトを該梁桁に設けた小孔17aに挿通し、ナット47を螺合し て取付けてある。この第3の化粧吸音体30bの平均斜入射吸音率は0.91〜 0.93であった。
【0024】 図14は第4の化粧吸音体30cを示すもので、アルミ金属薄板を押出成形に より形成し、下端に円筒状の曲面部34bに形成した外ケ−スの内部に空間部3 8aを設けてある。また外ケ−スの上部には長手方向に開口した開口部を有する 係止凹部36cを形成し、該係止凹部36c内には頭部が略角形をして回動しな いで長手方向に移動できるようにボルトを取付け、横桁に設けた小孔に該ボルト を下側から挿通してナットで締付けて取付ける。この第4の化粧吸音体の平均斜 入射吸音率は0.92〜0.93であった。
【0025】 図15において、30dは第5の化粧吸音体を示すもので、アルミ金属材を押 出成形したもので、下部に平坦部34cを設けて内部に空間部38bを有した外 ケ−スを形成してある。この外ケ−スの上部には長手方向に開口させた開口溝を 有した係止凹部36dを設け、該係止凹部36d内に回動しないように角形をし た頭部を収容し、該頭部が回動しないで長手方向に移動可能に取付け、横桁に設 けた小孔にボルトを下側から挿通してナット47で締付けて固定する。この第5 の化粧吸音体の平均斜入射吸音率は0.91〜0.92である。
【0026】 なお、本実施の形態における梁桁18は、上方に縦桁16が位置し、下方に横 梁17が位置しているが、逆に、上方に横梁17が位置し、下方に縦梁16が位 置してもよいことは勿論である。
【0027】 本考案に係る実施の形態の作用について説明すると、吊下材13、13の下端 に夫々取付けた梁板18の上方に夫々グレ−チング23aやデッキプレ−ト23 a等の足場板材23を取付け、高架橋梁裏面の保守点検用の作業員の足場板材を 形成する。横梁17、17の下部両側には夫々一定間隔毎にボルト挿通用の小孔 17aを設け、該小孔17aに下側から化粧吸音体30の上部に取付けたボルト 45を挿通してナット47を締着固定してある。
【0028】 横梁17の下面に取付ける第1の化粧吸音体30は、図10、11に示す如く 、アルミやステンレス等の金属製で全面に多数の小孔等からなる連通窓部33を 形成し、略U字型に形成した外ケ−ス31内に、車両等から発生する騒音を吸収 除去する機能を有したガラス繊維などからなる吸音素材20aを充填させてある が、該化粧吸音体の内部に吸音素材を必ずしも充填しなくても良い。外ケ−ス3 1の上部に設けた開口凹部32に着脱可能に嵌合させた上部体35の係止凹部3 6に頭部46を係止させたボルト45を、横梁17に設けた小孔17aに下方か らナット47を挿通して順に締付けて固定してある(図3、11)。
【0029】 外ケ−ス31は、図5に示した中継体40を用いて高架橋梁12の連続する方 向に連続して取付ける。この場合、図5では省略してあるが、外ケ−ス31と中 継体40の全面に設けた小孔は夫々同じピッチで形成してあるから、各連通窓部 33は全面模様を構成しているのでなんら違和感はない。このように車両から生 じる騒音や高架橋梁で反射した裏面反射音は、連通窓部33から外ケ−ス31内 に侵入し、吸音素材20aにより吸音されて騒音が吸収除去される。
【0030】 外ケ−スを構成する板材は、アルミ繊維を編成させたものを圧着して板状に形 成したものを略U字型に折り曲げて形成してもよいし、又、材質自体が吸音機能 を有しているため全体に連通窓部を形成したり、内部に吸音素材を充填せず単な る板状でもよい。しかし、連通窓部33を複数設けて内部に吸音素材20aを収 容させた化粧吸音体の方が騒音を効果的に吸収除去することができる。この場合 、板材の下部に大きく切欠いて連通窓部33aを設けた第2の化粧吸音体30a は、作業時間を短縮して作業能率を向上させるが、連通窓部33aが大きいため 作業中に内部の吸音素材20aを破損させやすいので注意する必要がある。
【0031】 縦梁16と横梁17を交差させた梁桁18または縦梁あるいは横梁のみからな る梁桁18に、下方に位置する横梁17の上面にグレ−チクングを取付けて作業 足場を形成する。ついで、横梁の上面に位置する上面板の両側に、中央にU字状 金具を有したボルト45を下方から取付け、隣接する互いのグレ−チングの端部 を上方から押付けて保持させてからナットを螺合して取付ける構造であり、該横 梁には小孔等を設けることがなく、着脱が容易である。
【0032】
【考案の効果】
請求項1の考案は、吸音素材の片面に遮音性を有するアルミ金属薄板を装着し て外側を音の透過性を有するガラス繊維で覆ってあるため、吸音素材が解けたり せず、且つ、補強性を有するので運搬中に吸音部材が変形したり破損することが ない。また、吸音部材の一方から進入した騒音はアルミ金属薄板により遮断され 、進入方向に騒音が漏出しないので騒音遮断効果が高いという利点を有する。そ の上、該吸音部材の上方にアルミ金属薄板を設置すれば、該吸音部材の上方に遮 音機能を有しないグレ−チングを設置しても騒音をまき散らすことがない。また 、梁桁に取付けた吸音部材の下方に吸音機能および化粧機能を有する化粧吸音体 を取付けたことにより車両騒音を該化粧吸音体と吸音部材とで多段に吸音できる 。さらに、対をなす梁桁のH型鋼の型鋼空間を利用して吸音部材を設置すること により余計なスペ−スを必要としないという利点を有している。 請求項2の考案は、吸音部材の外側を音の透過性を有するガラス繊維で覆って いるので、あらゆる方向からの騒音を吸収除去することができるという利点はあ るが、大きい騒音は騒音の進む方向に漏出しないように該吸音部材の片面に遮音 性を有する足場板材等を接近して設ければより騒音機能を高めることができる。 請求項、3、4、5の考案は夫々化粧機能を有すると共に騒音機能を有した化 粧吸音体で、これらの化粧吸音体と前記吸音部材とがあいまって騒音を効率的に 吸収除去する利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】高架橋梁の下方に梁桁を取付けた状態を示す断
面図である。
【図2】縦梁および横梁を格子状に組み合わせた梁桁の
一部を示す平面図である。
【図3】高架橋梁の下方に吊下材用いて取付ける縦梁及
び横梁からなる梁桁の型鋼空間内に吸音部材を取付け、
さらに梁桁の下面に化粧吸音体を取付けた状態を示す一
部破断した要部の斜視図である。
【図4】作業員用の他の足場板材であるデッキプレ−ト
の一部を示す斜視図である。
【図5】横梁の上部に足場板材であるグレ−チングを互
いに連結して取付け、このクレチ−ングの下部には型鋼
空間内に吸音部材を装着し、該横梁の下面に化粧吸音体
を取付けた状態を示す一部破断した側面図である。
【図6】グレ−チングを省略した図5のA−A線方向断
面図である。
【図7】グレ−チングを省略して各横梁の型鋼空間内に
吸音部材を装着させた状態を示す一部の平面図である。
【図8】吸音部材の一部省略した断面図である。
【図9】第2の吸音部材を示した断面図である。
【図10】吸音素材を内部に充填させた外ケ−スの開口
凹部に係止凹部を有した上部体を取付けた第1の化粧吸
音体の一部破断した斜視図である。
【図11】第1の化粧吸音体を横梁の下図に設けた小孔
にボルト等で取付けた状態の要部断面図である。
【図12】吸音素材を内部に充填して任意形状の切欠な
どからなる開口窓部を有した第2の外ケ−スの上部に係
止凹部を設けた第2の化粧吸音体の一部破断した斜視図
である。
【図13】第3の化粧吸音体を横梁の下面に設けた小孔
にボルトで取付けた状態の要部断面図である。
【図14】第4の化粧吸音体の断面図である。
【図15】第5の化粧吸音体の断面図である。
【図16】従来の高架橋梁の下部に取付ける縦梁及び横
梁からなる梁桁に足場用板材と吸音部材と金属製ル−バ
−を取付けた状態の要部断面図である。
【符号の説明】
12 高架橋梁 13 支持脚 16 縦梁 17 横梁 17a 小孔 18 梁桁 20 吸音部材 20a 吸音素材 20b ガラス繊維 21 アルミ金属薄板 23 足場板材 23a グレ−チング 23b デッキプレ−ト 26 第2の吸音部材 27 吸音パネル 29 平坦面 30 第1の化粧吸音体 30a 第2の化粧吸音体 30b 第3の化粧吸音体 30c 第4の化粧吸音体 30d 第5の化粧吸音体 31 外ケ−ス 33 連通窓部 35 上部体 36 係止凹部 38 空間室 40 中継体 45 ボルト 47 ナット

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高架橋梁の下部に吊下材を用いて対をな
    して水平に取付けたH型鋼からなる梁桁の互いの型鋼空
    間内に、 吸音機能を有するガラス繊維等からなる吸音素材の一面
    にアルミ金属薄板を取付け、外側をグラスウ−ル等から
    なる音の透過性機能を有したガラス繊維で包み込んで厚
    板状に形成し、該アルミ金属薄板を上方に位置させた該
    吸音部材を夫々取付け、 前記対をなす梁桁の下部に化粧吸音体を互いに隣接させ
    て連続して取付けることを特徴とする高架橋裏面化粧吸
    音装置。
  2. 【請求項2】 前記水平に位置して対をなす梁桁の上部
    にグレ−チング又はデッキプレ−トなどの足場板材を設
    置し、互いに隣接する足場板材の端部に一端にU字状金
    具を有したボルトで係合し、隣接する該足場板材の端部
    上面に掛止部片を掛止して前記ボルトにナットを螺合し
    て取付けることを特徴とする請求項1記載の高架橋裏面
    化粧吸音装置。
  3. 【請求項3】 前記化粧吸音体は、金属板材を折り曲げ
    て略U字型に形成した長尺な外ケ−スの上部に長手方向
    に開口溝を有した係止凹部を設けると共に、複数の小孔
    や開口窓部からなる連通窓部を形成し、該外ケ−スの内
    部にガラス繊維等からなる吸音素材を充填し、該外ケ−
    スの上部に着脱可能に取付けた上部体の係止凹部内に回
    動しないように略方形の頭部を係止して長手方向に移動
    可能に係止させたボルトを前記横梁に設けた小孔に取付
    けて固定することを特徴とする請求項1または2記載の
    高架橋裏面化粧吸音装置。
  4. 【請求項4】 前記化粧吸音体は、アルミ押出材で略方
    形に形成して下端に曲面部を有して内部に空間室を設け
    た外ケ−スの上部に長手方向に開口溝を有した係止凹部
    を設け、該係止凹部内に回動しないように角形の頭部を
    係止して長手方向に移動可能に係止させたボルトを前記
    横梁に設けた小孔に取付けて固定することを特徴とする
    請求項1または2記載の高架橋裏面化粧吸音装置。
  5. 【請求項5】 前記化粧吸音体は、アルミ押出材で略方
    形に形成し、下端に設けた平坦面の両側端に曲面部を形
    成して内部に空間室を設けた外ケ−スの上部に長手方向
    に開口溝を有した係止凹部を設け、該係止凹部内に回動
    しないように角形の頭部を係止して長手方向に移動可能
    に係止させたボルトを前記梁桁に設けた小孔に取付ける
    ことを特徴とする請求項1または2記載の高架橋裏面化
    粧吸音装置。
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