JP3056419U - 樋支持具 - Google Patents

樋支持具

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JP3056419U
JP3056419U JP1998005835U JP583598U JP3056419U JP 3056419 U JP3056419 U JP 3056419U JP 1998005835 U JP1998005835 U JP 1998005835U JP 583598 U JP583598 U JP 583598U JP 3056419 U JP3056419 U JP 3056419U
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正義 高山
富彦 玉岡
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タカヤマ金属工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】誰でも簡単に、しかも瞬時且つ確実に樋支持具
本体を取付杆の所望位置に確実且つ強固に位置決め固定
することができる樋支持具の提供。 【解決手段】ロックレバー17と樋支持具本体1との間、
又はロックレバー17と取付杆11との間に、ロック状態に
至るべく回動するロックレバー17の一部位が摺動するロ
ックレバー摺動部位30a を有したロックレバー摺動プレ
ート24が介装され、且つ該ロックレバー摺動プレート24
又はロックレバー17の少なくとも何れか一方には、前記
樋支持具本体1と取付杆11の双方をロック状態に至らし
めるべく所定の回転角で回動するロックレバー17の回動
方向を一方向のみに規制するための回動方向規制部が設
けられてなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は樋支持具、さらに詳しくは建造物等の軒先樋を支持するための樋支持 具であって、軒うら等に固定される取付杆に樋受本体がスライド自在に設けられ た樋支持具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種樋支持具としては、例えば、図10に示すように、下端部に受座 32を有する連結体33を樋支持具本体1aの長孔及び取付杆11a の孔に挿通し、連結 体33の上端に鉛直方向へと回動自在に設けたレバー17a の回動操作により、その カム部34で前記受座32と樋支持具本体1aとの間隔を広狭し得るようにしたものが ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものは、単に受座32による樋支持具本体1aと取付杆 11a との圧接力のみをもって、この両部材の固定手段とするものであるため、例 えば樋35や樋支持具本体1aに何らかの振動や外力等が加わった場合、樋支持具本 体1aが不用意に移動してしまうという問題点を有していた。
【0004】 更に、上記構成からなる樋支持具は、軒先樋を支持するためのものであり、よ って比較的高所に取付けられることから樋支持具本体1aと取付杆11a の圧接固定 作業は樋支持具の下方から作業者が手を伸ばして行う場合が大半である。
【0005】 尚、上記構成からなる樋支持具は、樋支持具本体1aと取付杆11a を圧接固定す るためのレバー17a が連結体33の上端に設けられてなる。 よって、圧接固定作業時において、作業者は樋支持具の下方から手を伸ばして レバー17a を鉛直方向に回動操作しなければならず、よってその作業が極めて煩 雑であるばかりか、特に上記構造の樋支持具は、回動するレバー17a のカム部34 及び連結体33の受座32を介して樋支持具本体1aと取付杆11a の双方を互いに接近 させて圧接固定するものである。
【0006】 従って、レバー17a をある一定量回動させた時点からロック状態に至るまで回 動させる間に、必ずレバー17a 自体に必ず反力が生じることとなり、よって、例 えば、不慣れな作業者、腕力等が極端に乏しい作業者が上記作業を行う場合に限 らず、例えば、樋の配設箇所の条件等から作業者が背伸び等して全身を伸ばした 状態で樋支持具の下方から作業を行う場合もあり、よって、作業者自身の身体的 問題のみならず樋の配設箇所の条件等によっては、反力が生じたレバー17a を鉛 直方向に回動操作する作業が煩雑なものになる恐れがあり、何れにしても強い力 や慣れ等を一切必要とすることなく、又樋の配設箇所の条件等により背伸びした 状態で作業する場合であっても、誰でも簡単に、しかも瞬時且つ確実に樋支持具 本体1aと取付杆11a とを強固に位置決め固定することができる樋支持具の開発が 急務であった。
【0007】 而して、本考案は上記従来の問題点を全て解決するためになされたものであり 、不慣れな作業者、腕力等が極端に乏しい作業者に限らず、例えば、樋の配設箇 所の条件等から作業者が背伸び等して全身を伸ばした状態で樋支持具の下方から 作業を行う場合であっても、ロックレバーを鉛直方向に回動操作するといった煩 雑さもなく、しかも所定の回転角を有しての回動操作を一方向又は他方向に回転 させたりして迷うことなく一方向へ所定の回転角を有して回動させるという1ア クションのみで、誰でも簡単に、しかも瞬時且つ確実に樋支持具本体を取付杆の 所望位置に確実且つ強固に位置決め固定することができる樋支持具を提供するこ とを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記課題を解決するために本考案が採った手段は、樋支持具本体1と取 付杆11とが連結体13を介してスライド自在に連結され、且つ該連結体13には所定 の回転角を有しての回動操作によって樋支持具本体1と取付杆11の双方を互いに 接近させて固定するためのロックレバー17が設けられた樋支持具において、該ロ ックレバー17と樋支持具本体1との間、又はロックレバー17と取付杆11との間に 、ロック状態に至るべく回動するロックレバー17の一部位が摺動するロックレバ ー摺動部位30a を有したロックレバー摺動プレート24が介装され、且つ該ロック レバー摺動プレート24又はロックレバー17の少なくとも何れか一方には、前記樋 支持具本体1と取付杆11の双方をロック状態に至らしめるべく所定の回転角で回 動するロックレバー17の回動方向を一方向のみに規制するための回動方向規制部 が設けられた点にある。
【0009】 よって、上記構成からなる樋支持具においては、先ず樋支持具本体1を所望位 置にスライドさせ、且つ次に連結体13に設けられたロックレバー17を所定の回転 角を有して回動操作すると、プレート24のロックレバー摺動傾斜部30a をロック レバー17が摺動することにより取付杆11と樋支持具本体1の夫々を互いに接近さ せることになるが、この時、ロックレバー摺動プレート24又はロックレバー17の 少なくとも何れか一方には、前記樋支持具本体1と取付杆11の双方をロック状態 に至らしめるべく所定の回転角で回動するロックレバー17の回動方向を一方向の みに規制するための回動方向規制部が設けられてなることから、所定の回転角を 有しての回動操作を一方向又は他方向と迷うことなく一方向へ所定の回転角を有 して回動させるという1アクションのみで、誰でも簡単に、且つ確実に行うこと が出来るという利点がある。
【0010】 更に、本考案の樋支持具において、ロックレバー摺動プレート24又はロックレ バー17の少なくとも何れか一方に、該ロックレバー17を回動操作することにより 樋支持具本体1と取付杆11の双方をロック状態に至らしめた際、ロックレバー17 の一方向への回動を阻止するストッパー部が設けられた場合には、一方向へ所定 の回転角を有して回動させる1アクション時のロック確認をストッパー部を介し て回動が阻止されるロックレバー17から容易に、しかも確実に知ることが出来、 よって、回動操作時におけるロック状態をロックレバー17を一方向又は他方向の 何れかの方向に回転させて再確認するような無駄な作業を確実に省くことが出来 る利点がある。
【0011】 尚、上記の如く樋支持具本体1を取付杆11の所望位置に位置決め固定してなる 状態で、前記ロックレバー17を他方向に所定の回転角を有して回動操作すること によって、簡単に樋支持具本体1と取付杆11の双方のロック状態を解除すること が出来る。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案における樋支持具の一実施形態を図面に従って説明する。
【0013】 図1及び2において、1は両側縁に上向きの折曲側片2,2を対面形成した樋 支持具本体を示し、その一端には支持すべき樋3の凹状部3aに係入可能な係入片 4が上向きに形成されると共に、他端には樋3の耳部3bに嵌合可能な耳保持部5 が略コの字状に折曲形成されてなり、該耳保持部5の先端には斜め下向きの延設 片6が設けられている。
【0014】 7は前記係入片4の折曲部に傾斜状に設けられた補強リブを示し、8は支持具 本体1の他端側裏面に前記耳保持部5に対向して設けられ、且つ該耳保持部5か らの樋3の耳部3bの離脱を阻止するためのバネ板からなる弾性片であり、その先 端は上向きに折曲されている。
【0015】 9は樋支持具本体1の中央に長手方向に沿って穿設された長孔で、その内周側 面には複数の凸部10a と凹部10b とを対向形成する凹凸部10が設けられている。
【0016】 11は一端部に板状の取付部材12が取付けられた帯状の取付杆を示し、13は樋支 持具本体1の長孔9と取付杆11の他端部に穿設した孔14に抜け止め状態で挿通さ れた棒状の連結体で、その一端側には、図3に示すように、前記長孔9及び孔14 より大径の鍔状の頭部15が組み立て時にヘッダー加工等を介して形成され、且つ 他端側には前記長孔9及び孔14より大径に形成された丸皿状の頭部16が設けられ てなる。
【0017】 17は前記連結体13の一端側にヘッダー加工等を介して形成される頭部15によっ て該連結体13に抜け止め係止されるロックレバーを示し、図4に示すように、内 部上方側に開口部21を有すると共に内部下方側には前記連結体13が挿通される挿 通孔23が穿設された閉塞部22を有した円筒状本体18と、該円筒状本体18の外周面 に設けられた一対の指かかり用の側片19とから形成されてなり、しかも円筒状本 体18側に位置する両側片19の上部には、後述するロックレバー摺動プレートの円 筒壁部30の開口周端部に摺動する一部位である凹状部20が夫々形成されてなる。
【0018】 24は前記ロックレバー17と樋支持具本体1との間に介装されるロックレバー摺 動プレートを示し、図5に示すように、略中央部には、前記連結体13が挿通され る貫通孔27が穿設され、且つ該貫通孔27が穿設された樋支持具本体1側に位置す る上面部25の該貫通孔27の両側位置には、前記樋支持具本体1の長孔9の凹部10 bに係入可能な一対の突起28が突設されてなり、しかもロックレバー17側に位置 する下面部26の該貫通孔27の周部には、前記ロックレバー17の円筒状本体18に外 嵌可能な円筒壁部30が設けられると共に該円筒壁部30の開口側周端部には、前記 連結体13の下方(一端側)に設けられたロックレバー17を左右何れかの方向に所 定の回転角で回転させての回動操作時に、該ロックレバー17の側片19に形成され た凹状部20が摺動することにより連結体13を介して前記取付杆11と樋支持具本体 1の夫々を互いに接近させるべく対峙する一対の傾斜端縁で構成されたロックレ バー摺動部位30a が前記貫通孔27を中心として互いに90度交差した状態で放射 状に2箇所設けられてなる。
【0019】 尚、上記開口側周端部に放射状で2箇所設けられた一対のロックレバー摺動部 位30a 間に位置する開口側周端部には、図6に示すように、ロック解除状態から の回動操作を介して該ロックレバー17を、図1及び2のように、一方向に90度 回転させた際に、ロックレバー摺動プレート24のロックレバー摺動部位30a を摺 動してきたロックレバー17の側片19の凹状部20を位置決め保持可能とすべく水平 端縁から構成された保持部30b が対峙すべく一対設けられ、しかも前記円筒壁部 30の外周には前記樋支持具本体1と取付杆11の双方をロック状態に至らしめるべ く回動するロックレバー17の他方向への回動を阻止して常に一方向のみに回動す るよう規制すべくロックレバー17の両側片19の他方向側の夫々の面部に当接可能 に突出した一対の回動方向規制部30c が対峙して設けられてなる。
【0020】 ここで、ロックレバー17を、前記図6の状態から図1及び2のように、樋支持 具本体1と取付杆11の双方をロック状態に至らしめるべく一方向に回転させて該 ロックレバー17の両側片19の凹状部20を円筒壁部30の保持部30b にさせた際、前 記回動方向規制部30c の夫々は、ロックレバー17の両側片19の一方向側の夫々の 面部に当接することで、ロックレバー17の一方向への回動を阻止するストッパー 部としての機能をも有する。
【0021】 29,29は樋支持具本体1の長手方向に沿ってロックレバー摺動プレート24を位 置決め状態でスライド案内可能とすべく該プレート24の両端に設けられたガイド 体を示し、係るガイド体29,29を介してロックレバー摺動プレート24の上面部25 に突設された突起28は、ロックレバー摺動プレート24がスライドした場合あって も常に樋支持具本体1の長孔9と対面して位置決めされた状態となる。
【0022】 本考案における樋支持具は以上のような構成からなり、よって係る樋支持具を 組み立てる場合には、図6に示すように、先ず、樋支持具本体1と取付杆11とを 重合し、その後取付杆11の孔14から樋支持具本体1の長孔9へと連結体13を挿通 する。
【0023】 次に、樋支持具本体1の長孔9から突出した連結体13の一端側から、ロックレ バー摺動プレート24及びロックレバー17の双方を夫々の貫通孔27、挿通孔23を介 して順次挿通した後、前記長孔9及び孔14より大径の鍔状の頭部15を連結体13の 一端側に形成すべく該一端側にヘッダー加工等を施すことで夫々の部材を一体的 に組み上げることが出来、よって組立作業を極めて簡易に行うことが出来るとい う作業上の利点がある。
【0024】 よって、かかる樋支持具を使用する場合には、先ず、樋支持具本体1の長孔9 の凹部10bにロックレバー摺動プレート24の突起28が係入しないように、該プレ ート24を上方へと若干持ち上げ(矢印B)ながら該樋支持具本体1の長手方向に 沿った前後何れかの方向にスライド移動(矢印C)させて所望位置で停止させる 。
【0025】 次に、連結体13の下方に設けられたロックレバー17を一方向に90度回転(矢 印D)させるべく回動操作を行うと、ロックレバー摺動プレート24のロックレバ ー摺動部位30a をロックレバー17の側片19の凹状部20が摺動しながら連結体13を 介して前記取付杆11と樋支持具本体1の夫々を互いに接近させつつ、図7に示す ように、ロックレバー摺動プレート24に設けられた突起28を樋支持具本体1の長 孔9の凹部10b に係入することとなり、これによって樋支持具本体1を取付杆11 の所望位置に確実且つ強固に位置決め固定することができるのである。
【0026】 又、かかる樋支持具本体1の固定時において、ロックレバー摺動プレート24の 円筒壁部30の開口側周端部には、回動操作を介して該ロックレバー17を一方向に 90度回転させた際に、ロックレバー摺動プレート24のロックレバー摺動部位30 a を摺動してきたロックレバー17の側片19の凹状部20を位置決め保持可能とする 保持部30b が対峙すべく一対設けられてなることから、該保持部30b を介してロ ックレバー17の側片19の凹状部20が位置決め保時されることとなり、よって、一 旦保持部30b に側片19を保時されたロックレバー17を介して樋支持具本体1の取 付杆11への固定状態は確実に維持されることになる。
【0027】 よって、本考案の樋支持具によれば、ロックレバー17と樋支持具本体1との間 に、ロック状態に至るべく回動するロックレバー17の一部位(凹状部20)が摺動 するロックレバー摺動部位30a を有したロックレバー摺動プレート24が介装され 、且つ該ロックレバー摺動プレート24には、前記樋支持具本体1と取付杆11の双 方をロック状態に至らしめるべく所定の回転角で回動するロックレバー17の回動 方向を一方向のみに規制するための回動方向規制部30c が設けられてなることか ら、ロックレバー17を所定の回転角を有して一方向に回動操作すると、プレート 24のロックレバー摺動傾斜部30a をロックレバー17が摺動することにより取付杆 11と樋支持具本体1の夫々を互いに接近させることとなる。
【0028】 尚、上記ロックレバー摺動プレート24には、前記樋支持具本体1と取付杆11の 双方をロック状態に至らしめるべく所定の回転角で回動するロックレバー17の回 動方向を一方向のみに規制するための回動方向規制部30c が設けられてなること から、所定の回転角を有しての回動操作を左回転又は右回転と迷うことなく一方 向へ所定の回転角を有して回動させるという1アクションのみで、誰でも簡単に 、且つ確実に行うことが出来るという利点がある。
【0029】 更に、本考案の樋支持具は、ロックレバー摺動プレート24に、該ロックレバー 17を回動操作することにより樋支持具本体1と取付杆11の双方をロック状態に至 らしめた際、回動方向規制部30c の夫々が、ロックレバー17の両側片19の一方向 側の夫々の面部に当接することで、ロックレバー17の一方向への回動を阻止する ストッパー部として機能することから、ロックレバー17を一方向へ所定の回転角 を有して回動させる1アクション時のロック確認をストッパー部を介して回動が 阻止されるロックレバー17から容易に、しかも確実に知ることが出来、よって、 回動操作時におけるロック状態をロックレバー17を一方向又は他方向の何れかの 方向に回転させて再確認するような無駄な作業を確実に省くことが出来る利点が ある。
【0030】 従って、軒先等に所定の間隔で取付けられた樋支持具に樋を取付ける場合にお いて、不慣れな作業者、腕力等が極端に乏しい作業者に限らず、例えば、樋の配 設箇所の条件等から作業者が背伸び等して全身を伸ばした状態で樋支持具の下方 から作業を行う場合であっても、ロックレバーを鉛直方向に回動操作するといっ た煩雑さもなく、しかも所定の回転角を有しての回動操作を一方向又は他方向に 回転させたりして迷うことなく一方向へ所定の回転角を有して回動させるという 1アクションのみで、誰でも簡単に、しかも瞬時且つ確実に樋支持具本体を取付 杆の所望位置に確実且つ強固に位置決め固定することができる利点がある。
【0031】 更に、樋支持具本体1と取付杆11を固定すべくロックレバー17を90度回転さ せるだけの簡易な回動操作を樋支持具の下方側で簡単に行うことが出来、よって 高所での作業を安全且つ効率的に行える利点があるだけでなく、例え樋支持具に 取付けた樋や樋支持具本体1aに何らかの振動や外力等が加わった場合であっても ロックレバー摺動プレート24に設けられた突起28が樋支持具本体1の長孔9の凹 部10b に係入することとなり、これによって樋支持具本体1を取付杆11の所望位 置に確実且つ強固に位置決め固定することが出来るという利点がある。
【0032】 尚、上記の如く樋支持具本体1を取付杆11の所望位置に位置決め固定してなる 状態で、前記ロックレバー17を他方向に90度回転させるべく回動操作を行うこ とによってロックレバー摺動プレート24に設けられた突起28と長孔9の凹部10b との係入状態を解除することが可能となり、これにより樋支持具本体1をスライ ドさせてその位置調整を簡単に行うことができる。
【0033】 尚、上記実施形態において、ロックレバー摺動プレート24の上面部25の該貫通 孔27の両側位置には、前記樋支持具本体1の長孔9の凹部10bに係入可能な一対 の突起28が突設されてなるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、図8 (イ)に示すように、取付杆11の先端部等に突起28が下向きに設けられていても よく、この場合であっても、ロックレバー17の一方向への回動操作(矢印E)を 介して取付杆11と樋支持具本体1の夫々を、同図(ロ)のように、互いに接近さ せて樋支持具本体1の長孔9の凹部10b に取付杆11の突起28を係入することで樋 支持具本体1と取付杆11を所望位置で確実に位置決め固定することが出来る利点 がある。
【0034】 要は、ロックレバー摺動プレート24又は取付杆11の少なくとも何れか一方に、 ロックレバー17の回動操作を介して取付杆11と樋支持具本体1の夫々が互いに接 近した際に前記長孔9の凹部10b に係入可能な突起28が設けられていれば、該突 起28の数量、形状、形成箇所のみならず別個に形成された所定形状の部材を溶接 、圧着、接着、螺着等の取付手段を介してロックレバー摺動プレート24又は取付 杆11の少なくとも何れか一方に取付けることにより突起28を形成する構成であっ てもよいのは言うまでもない。
【0035】 更に、上記実施形態において、突起28は長孔9の対面する凹部10b の夫々に係 入することで、より強固に、且つ確実に樋支持具本体1と取付杆11を固定するこ とが可能となるが、必ずしも対面する凹部10b の夫々に突起28が係入する必要は なく、要は長孔9内で対面する凹部10b の何れか一方に係入可能な突起28であっ てもよく、この場合であっても樋支持具本体1と取付杆11を所望の位置で固定す ることが出来る利点がある。
【0036】 更に、上記実施形態において、ロックレバー摺動プレート24には、ロックレバ ー17の円筒状本体18に外嵌可能な円筒壁部30が設けられ、しかも該円筒壁部30の 開口側周端部には、該開口側周端部のロックレバー摺動部位30a を摺動するロッ クレバー17を一方向へ90度回転させた際に、ロックレバー摺動プレート24のロ ックレバー摺動部位30a を摺動してきたロックレバー17の側片19の凹状部20を位 置決め保持可能とする保持部30b が対峙すべく一対設けられてなるが、必ずしも 保持部30b が水平端縁である必要はなく、例えば、ロックレバー摺動部位30a に 形成された凹部や凸部からなる保持部を介してロックレバー17の側片19の凹状部 20を保持する構成であってもよく、要はロックレバー摺動プレート24又はロック レバー17の少なくとも何れか一方に、ロックレバー摺動部位30a を摺動するロッ クレバー17の回動を停止可能に該ロックレバー17を保持する保持部が設けられて いれば、保持部の具体的な構造、形成箇所等も決して限定されるものではない。
【0037】 更に、上記実施形態において、連結体は、樋支持具本体1の長孔9と取付杆11 の他端部に穿設した孔14に抜け止め状態で挿通された棒状からなり、しかもその 一端側には組み立て時にヘッダー加工等を介して長孔9及び孔14より大径の鍔状 の頭部15が形成され、且つ他端側には前記長孔9及び孔14より大径に形成された 丸皿状の頭部16が設けられてなるが、例えば、図9(イ)に示すように、一端側 の頭部15とロックレバー17の間、即ち、前記連結体13が挿通される挿通孔23が穿 設された閉塞部22と頭部15との間にスプリングワッシャ等の弾性体31が介装され た構成であってもよく、又、同図(ロ)に示すように、連結体13の他端側の頭部 16と連結体13を挿通するための孔14を穿設した取付杆11との間にスプリングワッ シャ等の弾性体31が介装された構成であってもよい。
【0038】 よって、上記の如く弾性体31を介装させた場合には、ロックレバー17を回動操 作して樋支持具本体1と取付杆11を所望位置で固定した際に、該樋支持具本体1 と取付杆11を常時押圧付勢することが出来るだけでなくロックレバー摺動プレー ト24をも上方付勢されるロックレバー17を介して樋支持具本体1の下面に押圧す ることとなり、しいてはロック状態を極めて強固に維持することが可能となり、 よって樋や樋支持具本体1のみならずロックレバー17に何らかの振動や外力等が 加わった場合でもロックレバー17が容易にゆるむのを防止して樋支持具本体1の 取付杆11からの不用意な移動を確実に防止することが出来る利点がある。
【0039】 更に、上記実施形態において、ロックレバー摺動プレート24はロックレバー17 と樋支持具本体1との間に介装されてなるが、例えば、ロックレバー摺動プレー ト24がロックレバー17と取付杆11との間、即ち、樋支持具の上方(図示せず)に 設けられていてもよく、よってこの場合であっても、ロックレバー摺動プレート 24又はロックレバー17の少なくとも何れか一方に、前記樋支持具本体1と取付杆 11の双方をロック状態に至らしめるべく所定の回転角で回動するロックレバー17 の回動方向を一方向のみに規制するための回動方向規制部が設けられていた場合 には、所定の回転角を有しての回動操作を一方向又は他方向と迷うことなく一方 向へ所定の回転角を有して回動させるという1アクションのみで、誰でも簡単に 、且つ確実に行うことが出来るという利点がある。
【0040】 更に、上記実施形態において、回動方向規制部30c の夫々は、ロックレバー17 の両側片19の一方向側の夫々の面部に当接することで、ロックレバー17の一方向 への回動を阻止するストッパー部としての機能を有してなるが、必ずしも、回動 方向規制部30c がストッパー部として用いられる必要はなく、要は、ロックレバ ー摺動プレート24又はロックレバー17の少なくとも何れか一方に、該ロックレバ ー17を一方向へ所定の回転角を有して回動操作することにより樋支持具本体1と 取付杆11の双方をロック状態に至らしめた際、ロックレバー17の一方向への回動 を阻止するストッパー部が設けられていれば該ストッパー部の具体的な構造、形 状、配設箇所等も決して限定されないのは言うまでもない。
【0041】 更に、本考案における樋支持具を構成する樋支持具本体1、取付杆11、ロック レバー摺動プレート24、ロックレバー17及び連結体13の具体的な形状等も上記実 施形態に限定されるものではなく、その他、突起28や樋支持具本体1の長孔9に 設けた凹部10bの具体的な形状、数量及び配設箇所等も必要に応じて任意に変更 可能であるのは言うまでもない。
【0042】
【考案の効果】
叙上のように、本考案はロックレバーと樋支持具本体との間、又はロックレバ ーと取付杆との間に、ロック状態に至るべく回動するロックレバーの一部位が摺 動するロックレバー摺動部位を有したロックレバー摺動プレートが介装され、且 つ該ロックレバー摺動プレート又はロックレバーの少なくとも何れか一方に、樋 支持具本体と取付杆の双方をロック状態に至らしめるべく所定の回転角で回動す るロックレバーの回動方向を一方向のみに規制するための回動方向規制部が設け られてなることから、不慣れな作業者、腕力等が極端に乏しい作業者に限らず、 例えば、樋の配設箇所の条件等から作業者が背伸び等して全身を伸ばした状態で 樋支持具の下方から作業を行う場合であっても、ロックレバーを鉛直方向に回動 操作するといった煩雑さもなく、しかも所定の回転角を有しての回動操作を一方 向又は他方向に回転させたりして迷うことなく一方向へ所定の回転角を有して回 動させるという1アクションのみで、誰でも簡単に、しかも瞬時且つ確実に樋支 持具本体を取付杆の所望位置に確実且つ強固に位置決め固定することができる極 めて優れた樋支持具を提供することが出来るという格別な効果を有する。
【0043】 よって、極めて簡単に樋支持具本体を取付杆の所望位置に固定することができ るために、特に高所での一連の樋取付作業を効率的に且つ安全に行えるという格 別の効果をも有する。
【0044】 更に、取付杆と樋支持具本体の夫々を互いに接近させてプレート又は取付杆の 少なくとも何れか一方に設けられた突起を樋支持具本体の長孔の凹部に係入して 樋支持具本体を取付杆の所望位置に確実且つ強固に位置決め固定することができ 、よって、単に取付杆と樋支持具本体とを圧接のみによって位置決め固定すると いう従来の樋支持具に比して、確実且つ強固に樋支持具本体を固定できるという 効果を有する。
【0045】 更に、本考案に係る樋支持具は全体の構成が極めて簡易であるため、その製作 も容易に且つ安価に行えるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案における樋支持具の一実施形態を示し、
(イ)は正面図、(ロ)は底面図、(ハ)は側面図。
【図2】本考案における樋支持具の一実施形態を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のA−A線断面図。
【図3】本考案の一実施形態おける樋支持具に用いられ
る連結体を示し、(イ)は平面図、(ロ)は正面図、
(ハ)は底面図。
【図4】本考案の一実施形態おける樋支持具に用いられ
るロックレバーを示し、(イ)は側面図、(ロ)は正面
図、(ハ)は平面図、(ニ)は底面図。
【図5】本考案の一実施形態おける樋支持具に用いられ
るロックレバー摺動プレートを示し、(イ)は平面図、
(ロ)は正面図、(ハ)は底面図、(ニ)は側面図。
【図6】本考案の一実施形態における樋支持具の使用状
態を示す断面図。
【図7】樋支持具本体の長孔の凹部にロックレバー摺動
プレートの突起が係入した状態を示す要部拡大平面図。
【図8】本考案に係る樋支持具の他の実施形態を示し、
(イ)はロックレバー回動操作前の要部拡大断面図、
(ロ)はロックレバー回動操作後の要部拡大断面図。
【図9】本考案に係る樋支持具の他の実施形態を示し、
(イ),(ロ)は要部拡大断面図。
【図10】従来例を示す樋支持具の正面図。
【符号の説明】
1…樋支持具本体 9…長孔 10…凹凸部 10a …凸部 10b …凹部 11…取付杆 13…連結体 17…ロックレバー 24…ロックレバー摺動プレート

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樋支持具本体(1) と取付杆(11)とが連結
    体(13)を介してスライド自在に連結され、且つ該連結体
    (13)には所定の回転角を有しての回動操作によって樋支
    持具本体(1) と取付杆(11)の双方を互いに接近させて固
    定するためのロックレバー(17)が設けられた樋支持具に
    おいて、該ロックレバー(17)と樋支持具本体(1) との間
    には、ロック状態に至るべく回動するロックレバー(17)
    の一部位が摺動するロックレバー摺動部位(30a) を有し
    たロックレバー摺動プレート(24)が介装され、且つ該ロ
    ックレバー摺動プレート(24)又はロックレバー(17)の少
    なくとも何れか一方には、前記樋支持具本体(1) と取付
    杆(11)の双方をロック状態に至らしめるべく所定の回転
    角で回動するロックレバー(17)の回動方向を一方向のみ
    に規制するための回動方向規制部が設けられてなること
    を特徴とする樋支持具。
  2. 【請求項2】 樋支持具本体(1) と取付杆(11)とが連結
    体(13)を介してスライド自在に連結され、且つ該連結体
    (13)には所定の回転角を有しての回動操作によって樋支
    持具本体(1) と取付杆(11)の双方を互いに接近させて固
    定するためのロックレバー(17)が設けられた樋支持具に
    おいて、該ロックレバー(17)と取付杆(11)との間には、
    ロック状態に至るべく回動するロックレバー(17)の一部
    位が摺動するロックレバー摺動部位(30a) を有したロッ
    クレバー摺動プレート(24)が介装され、且つ該ロックレ
    バー摺動プレート(24)又はロックレバー(17)の少なくと
    も何れか一方には、前記樋支持具本体(1) と取付杆(11)
    の双方をロック状態に至らしめるべく所定の回転角で回
    動するロックレバー(17)の回動方向を一方向のみに規制
    するための回動方向規制部が設けられてなることを特徴
    とする樋支持具。
  3. 【請求項3】 前記ロックレバー摺動プレート(24)又は
    ロックレバー(17)の少なくとも何れか一方には、該ロッ
    クレバー(17)を回動操作することにより樋支持具本体
    (1) と取付杆(11)の双方をロック状態に至らしめた際、
    ロックレバー(17)の一方向への回動を阻止するストッパ
    ー部が設けられてなることを特徴とする請求項1又は2
    記載の樋支持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3406874B2 (ja) 1999-12-27 2003-05-19 株式会社オーティス 雨樋支持具

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