JP3056301U - トラクション方式エレベーター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【解決手段】 釣合重りには、ケージの一部分の重量を
支えるに足るワイヤロープと滑車を含み、牽引駆動装置
２ｂ一トラクション・ローラ３０と一対のカウンター・
ローラを第一軌道の向い合った二側面に配置し、各ロー
ラは一水平軸心を備え、トラクション・ローラの軸心は
カウンター・ローラ軸心間の垂直の高度箇所に位置し、
カウンター・ローラは軌道の水平方向内に移動すること
が出来、牽引駆動装置は、カウンター・ローラを駆使さ
せて軌道に向かわせるメカニズムと、選択的にトラクシ
ョン・ローラを回転させながら、乗場１２間のケージ１
０を移動させる駆動メカニズム、及び牽引駆動装置から
ケージまで連結して統合するメカニズムすべてを含む。 【効果】 小さい昇降路でも使用出来、ベースプレート
上で支えることが出来て、壁面は大きな力を受けない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は昇降機に関するもので、例えば二階またはそれ以上の多階層または乗 場間を操作して乗客や貨物を運ぶ昇降機である。

【０００２】

【従来の技術】

現在二種の新式の昇降機がある。トラクション方式エレベーターと水圧式エレ ベーターである。トラクション方式エレベーターにおいては、エレベーターのケ ージはワイヤロープでもって垂直の通路の中に吊り下げ、該ワイヤロープは上に 向って該エレベーターの昇降路の頂点まで延び、並びに上方に位置する駆動滑車 に巻きついて、案内滑車の上を通過し、更にその後下に延びた釣合重りへ導く。 モーターは該駆動滑車に連結され、直接連結（いわゆる”歯車なし式昇降機”） もしくは仲介歯車（いわゆる”歯車式昇降機”）であれ、概して選択的に該モー ターを動かして、ケージで各階層を上り下りさせる。

【０００３】 水圧式エレベーターの内、一個または多数個の水圧起重機を利用し該ケージの 重量を支え、該ケージを上昇させるため、モーターで貯水槽から吸入した水圧用 液体を、制御バルブを通して該起重機に注入する。該ケージを下降させるには、 該起重機を放すまでに該バルブの口を開く。且つ該ケージの重量が液体の流出に より該起重機の作用で、流れが戻って該貯水槽に進入する。こうして該ケージが 下降をする。

【０００４】 トラクション方式エレベーターは応用する範囲に従って、思いどおりにその速 度の操作と設計が行われる。且つ二階以上の建築物に利用される。トラクション 方式エレベーターの主要なる欠点はそのコストが相当に高く、且つ屋上に大抵機 械室を設けて、モーターや滑車や駆動システムを中に据えつけなければならない 。水圧エレベーターは比較的安価ではあるが、トラクション方式エレベーターほ ど昇降速度が迅速ではないから、適用する階層数には限りがある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

出願者当人はかつてアメリカ特許第５，５７２，５３０号にて、一種のエレベ ーターシステムを公開した。その中で牽引駆動装置を使用し、もって上記のモー ターと滑車、及び水圧シリンダーでもってケージを上下に移動させる方法に取っ て代わった。回転板上に取付けた一対のローラを、ガイドレールの任意の一側面 上に配置して、該軌道に向って圧し、もって摩擦を引き起こす。該昇降機ケージ 上に位置するモーターが該二ローラの内少なくとも一つを駆動して、該昇降機ケ ージを上または下に向かって移動させる。その高速機能といい、高層建築に適用 出来る潜在力といい、この昇降機はトラクション方式エレベーターの特長を有し ている他、従来のトラクション方式エレベーターシステムが、その上にサポート として必要なモーターと駆動設備を上方屋上室に設けなくとも済む。Ｅ

【０００６】

【課題を解決するための手段】

トラクション方式エレベーターシステムは、主として一対の垂直軌道、一ケー ジ、及び少なくとも該ケージの一部分の重量をサポートする用に供する釣合重り を含むのがベストである。該ケージより分離したフレームを包括する牽引駆動装 置は、二組の駆動装置より構成されるのがベストである。各組の駆動装置は一大 トラクション・ローラと一対の直径のより小さいカウンター・ローラを含み、該 ローラは軌道の内の一の向い合った側面上に配置する。該トラクション・ローラ の軸心は水平になって、該カウンター・ローラの軸心に平行する。該トラクショ ン・ローラは該カウンター・ローラの垂直中点箇所、カウンター・ローラ間にお いて垂直に分けるのがベストで、そして該カウンター・ローラは該軌道に沿った 所定の方向に向って移動することが出来る。ガス・スプリング偏心部品のメカニ ズムを結合して、該カウンター・ローラを駆使して該軌道に向わせるのが最良で ある。こうすれば該トラクション・ローラと該軌道間に摩擦が発生する。なお、 ウォームと平歯車を結合した装置のモーター及びギアボックスを取入れて、選択 的に該トラクション・ローラを回転させることにより、ケージを上下に移動させ て各乗場間を往復させる。最後に、万一該ガス・スプリングが機能を失った場合 、安全棒が各ローラと該軌道間の牽引を維持することが出来る。

【０００７】 なお最良として、該軌道はＵ字形を呈する横断面ガイドレールの、内に向って 突出した二軌道の内の一軌道を構成する。該カウンター・ローラは該Ｕ字形溝の 中に位置し、そして該トラクション・ローラは該ガイドレールの外側に位置し、 これにより実質上比較的大きい直径を作ることが出来る。別の軌道は該釣合重り を案内する役目をする。

【０００８】

【実施態様】

以下図面を参照して本考案の実施態様を説明し、もって本考案の技術内容とそ の目的及び効果を明らかにする。 第１図は昇降機システムで、多数乗場１２間の昇降路１１の中に移動するケー ジ１０、各乗場に乗降口１４などを含んでいる。図中からも分かるように一対の 垂直のガイドレールの内、該対のガイドレールの内一１６ａはベースプレートに よって支えられ、且つそれと向い合せの該昇降路周囲壁面（明瞭に表すため、該 ガイドレール１６ａを取付けた昇降路周囲壁面を省略した）に取付けたＬ型ブラ ケット１８によって、該壁面に固定されてある。一対のワイヤロープは図中で示 したように該対のワイヤロープの内一２０がそれで、各ワイヤロープの末端は該 ケージ１０に接続され、且つ上方へ延びて滑車２２を廻って一対の釣合重り２４ に達し、もって該ケージ１０の重量を支えている。最後に図中に示した二牽引駆 動装置２６の内一つである。各牽引駆動装置にはモーター２８とトラクション・ ローラ３０が含まれている。

【０００９】 ついで第２〜４図について説明する。各ガイドレール１６ａ，１６ｂは内側に 向き合ったＵ字形輪郭の形状を呈し、第４図が示すように一対の平行で、内面指 向の軌道３６、３７を構成する。該Ｕ字形輪郭は、例えばＬ型ブラケット３４を 使って二直角断片３２を接続させることによって形成することも出来る。別の選 択は単一Ｕ字形ガイドレールを使うことであるが、ベストとしては機械加工を施 すか、もしくは該ガイドレール１６ａ、１６ｂを冷間引抜するか、もって従来の 安全装置（図中未表示）を使用することが出来る。該牽引駆動装置２６は設備の 完全なセットのものが最適で、各種の横向き部材５２と鏡板５４より構成された フレーム５０が含まれる。この方法では、該牽引駆動装置２６は、該ケージ１０ と別々に製作すべきである。該フレーム５０より支えられたモー ター２８は 、ギアボックス５６に連結される。伝動軸５８は該ギアボックス５６より任意の 一方向に向って延び、各鏡板５４の中に支えられたベアリング６０を経て、任意 の一末端で該トラクション・ローラ３０と連結する。

【００１０】 各牽引駆動装置２６には、同時に二対のカウンター・ローラ３８、４０を含む 。各カウンター・ローラ３８、４０は回転しながら軸棒４２の上に取付けること が出来る、後ほど述べるように該軸棒４２は、偏心部品４４の中に支えられてあ る。各対のカウンター・ローラ３８、４０間において操作されたガス・スプリン グ機構４６は、該偏心部品に作用して、該カウンター・ローラ３８、４０を駆使 して該トラクション・ローラ３０に向わせる。

【００１１】 該カウンター・ローラ３８、４０の軸心は、それぞれ該駆動ローラ３０の旋轉 軸の上方及び下方に位置する。該駆動ローラ３０の軸心は、垂直に該二カウンタ ー・ローラ３８、４０の二軸心間の中間に位置するのが一番よい。この方法でも って、該カウンター・ローラ３８、４０を駆使して該軌道３６に向わせた場合（ 次の行で記すように）、該ローラは該軌道３６を押えつけているがため、従って その水平軸心の周囲にはトルクが発生しない。

【００１２】 該トラクション・ローラ３０と各カウンター・ローラ３８、４０は、該軌道３ ６の相対する二側面上に配置して、該トラクション・ローラ３０を押えつけてそ れと対応するカウンター・ローラ３８、４０のガス・スプリング４６に向わせ、 その弾力の働きでもって該ローラ３０、３８、４０を支えながら該軌道３６に抵 抗し、そして該トラクション・ローラ３０と該軌道３６の間に摩擦を発生させる 。

【００１３】 第４図に示すのは、各トラクション・ローラ３０には金属ハブ３１を含んでい て、該ハブ３１の外部表面は、ポリウレタンなどのプラスティック材料でもって 被覆して製造された環状円環３３で、該円環はハブ３１の金属表面に接合されて 、該ローラ３０が該軌道３６表面と接触する摩擦係数を増加させる役割をする。 もし欲するならば、該軌道３６の噛み合った表面を荒くさせれば、やはり同様に その摩擦値を増加させることが出来る。

【００１４】 該二釣合重り滑車２２は、それぞれ該二ガイドレール１６ａ、１６ｂの先端で 支えられている。各釣合重りのワイヤロープ２０は、該滑車２２の一上方と下方 に延びて、それぞれの釣合重り２４（第３、第４図参照）まで延びて連結してい る。各釣合重りは、該Ｕ字形ガイドレール１６ａ、１６ｂと噛み合った、別軌道 ３７の案内部品６２（第３、第４図参照）をそれぞれ含む。

【００１５】 第５図は、更に詳細にわたって該モーター／駆動組合せ部品を示した。該モー ター２８は一体式ブレーキ７０に接続され、手動ハンドル７２を備え付けて、緊 急の場合に手を使って、該ケージ１０を上下に移動させることが出来る。該モー ター２８の出力軸はウォーム８０を取付けたギアボックス軸棒７６に連結してい る。該ウォーム８０は歯車でもって別のウォーム８２に連結している。該ウォー ム８２は遊星型歯車８６と共に共用軸８４に取付け、同時回転する役目を務める 。

【００１６】 該遊星型歯車８６の直径は、なるたけ該ウォーム８４の直径よりも小さい方が よい。該遊星型歯車は順序に従って、実質上比較的大きい直径を有する平歯車８ ８と噛み合い、該平歯車８８は、該トラクション・ローラ３０に連結した軸棒５ ８を駆動する。ウォームと平歯車の組合せ部品の結合は、該モーター出力軸が歯 車でもって連結することにより、速度を所要の速度まで減速することが出来、効 率の高い、安静な方法で該トラクション・ローラ３０を駆動するのに役立つ。

【００１７】 第６〜７図は該ガス・スプリングの組合せ部品４６を更に詳細に説明した。軸 頚９０はキー・ピンで各軸棒４２に止め、該カウンター・ローラ３８、４０は該 軸棒４２に取付けて回転させることが出来るようにし、並びに放射状に延びたト ルク・アーム９２を含む。ガス・スプリング９４の相対する両端はコッタピン９ ６で、反対側のトルク・アーム９２ａ、９２ｂに接続されてある。こうして該ガ ス・スプリングは所定の力を駆使して該二トルク・アームを分離させる。

【００１８】 ガス・スプリングを除く他、安全棒９７の末端９８をトルク・アーム９２ａに 接続して固定させる。相対する該両端９９は延びて該トルク・アーム９２ｂの中 に形成したホール１００を通る。相対する該両端９９はボルト１０２と一対のナ ット１０４が含まれる。

【００１９】 操作に際し、該ガス・スプリング９４が該二トルク・アーム９２ａ、９２ｂを 押し開く。すると該軸棒４２がその作用で偏心部品の中で回転する。これによっ て該カウンター・ローラ３８と４０が駆使されて、該トラクション・ローラ３０ に向う。ナット１０４を調整し、もって該ナット１０４と該トルク・アーム９２ ｂの間に約５ミリの小さい隙間を残すようにする。このような方法で、正常操作 期間中、該ガス・スプリング９４は、該カウンター・ローラ３８、４０及び３０ の間に一定した不変の力を維持し、もって自動的にその摩損を調整する。万一該 ガス・スプリング９４が利かない場合、該トルク・アーム９２ａ、９２ｂはほん のちょっと動かすだけで分かれる。というのは、最初に移動した後、該ナット１ ０４は該トルク・アーム９２ｂと噛み合って、該トルク・アームが一層移動して 分かれるのを防ぐ。従って該ナット１０４とトルク・アーム９２ｂ間の隙間を調 整して、仮にガス・スプリング９４が利かなかった場合、修理するのを待つまで の間、該安全棒９７が該ローラと該軌道の間を、充分な牽引力を維持して該ケー ジ１０を移動させることが出来る。

【００２０】 上述の実施態様は当考案の代表的なものであり、従ってここで公開された方 法と材料の変化及び改訂は、業界ですでに熟知のものであり、いかなる変化と改 訂も当考案が公開した概念より離れるものではない。例えば、Ｕ字形ガイドレー ルの使用はすでに実施態様中で叙述したが、該Ｕ字形ガイドレールを使用するこ とでもって、該トラクション・ローラと該釣合重り案内部品二者の軌道表面の用 に供するもので、それに対して該釣合重りを使ってガイドレールを分離させる可 能性があり、また該実施態様中における該牽引駆動装置に対して、その他の横断 面形状のガイドレール、例えばＴ字形ガイドレールもしくは中空のガイドレール を使用する可能性がある。該釣合重りのワイヤロープが該ケージに連結されてい ることはすでに説明したが、それと同時にそれは牽引駆動装置に連結することに より、取って代わることが出来ることは言うまでもない。更に一歩進んで、二個 より少なくまたは二個を越える、もしくは異なった配置の釣合重りシステムを使 用する可能性もある。なお当考案がすでに叙述した対のカウンター・ローラは偏 心になって取付けられ、もって該軌道に向って移動出来るが、一個だけでもカウ ンター・ローラを移動させることが出来、また該偏心装置と異なったメカニズム この種の移動に供することが出来る。従ってこの種の改訂や変化は等しく当考案 の範囲内に属することは明らかである。

【００２１】

【考案の効果】

以上の実施態様から証明するように、一対の釣合重りを使用しているがため、 該ガイドレールとゲートは該昇降路の中心に位置するから、比較的小さい昇降路 でも使用することが出来る。同時に該Ｕ字形ガイドレールは極めて堅固であるか ら、該ベースプレート上で支えることが出来て、該壁面は大きな力を受けない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に基づいた昇降機システムの側面図であ
る。

【図２】図１の昇降機システムの正面図である。

【図３】図１の昇降機システムの俯瞰図である。

【図４】図３の矢印４−４−方向の側面図である。

【図５】モーターとギアボックスの正面図である。

【図６】図１の昇降機システムの中に使用される偏心、
偏心圧力システムの正面図である。

【図７】図６の偏心、偏心圧力システムの俯瞰図であ
る。

【符号の説明】

１０ ケージ １１ 昇降路 １２ 乗場 １４ 乗降口 １６ａ、ｂ ガイドレール １８ Ｌ型ブラケット ２０ ワイヤロープ ２２ 滑車 ２４ 釣合重り ２６ 牽引駆動装置 ２８ モーター ３０ トラクション・ローラ ３１ ハブ ３３ 環状円環 ３４ Ｌ型ブラケット ３６ 軌道 ３７ 軌道 ３８ カウンター・ローラ ４０ カウンター・ローラ ４４ 偏心部品 ４６ ガス・スプリング機構 ５０ フレーム ５２ 横向き部材 ５４ 鏡板 ５６ ギアボックス ５８ 伝動軸 ６２ 案内部品 ７０ 一体式ブレーキ ７２ 手動ハンドル ７６ ギアボックス軸棒 ８０ ウォーム ８２ ウォーム ８４ 共用軸 ８６ 遊星型歯車 ８８ 平歯車 ９０ 軸頚 ９２ トルクアーム ９４ ガス・スプリング ９６ コッタピン ９７ 安全棒 ９８ 末端 ９９ 相対する両端 １００ ホール １０２ ボルト １０４ ナット

Claims (11)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも二つの乗場と、該乗場間の垂
   直方向に延びた第一軌道と、一つのケージ、釣合重り、
   及び牽引駆動装置からなるエレベーターシステムで、該
   釣合重りには、該ケージの少なくとも一部分の重量を支
   えるに足るワイヤロープと滑車を含み、該牽引駆動装置
   は少なくとも一トラクション・ローラと一対のカウンタ
   ー・ローラを含み、該トラクション・ローラと該カウン
   ター・ローラは該第一軌道の向い合った二側面に配置
   し、各ローラは一水平軸心を備えていて、その中におけ
   る該トラクション・ローラの軸心は該カウンター・ロー
   ラ軸心間の垂直の高度箇所に位置し、その中における該
   カウンター・ローラの少なくとも内一つは、該軌道の水
   平方向内に向かって移動することが出来、そして該牽引
   駆動装置は、更に該カウンター・ローラを駆使させて該
   軌道に向かわせる用に供するメカニズムと、並びに選択
   的に該トラクション・ローラを回転させながら、該乗場
   間のケージを移動させる役目を務める駆動メカニズム、
   及び該牽引駆動装置から該ケージまで連結して統合する
   役割をするメカニズムすべてを含有することを特徴とす
   るトラクション方式エレベーター。
2. 【請求項２】 請求項１記載のエレベーターシステム
   で、その中における該カウンター・ローラを駆使して該
   軌道に向かわせるメカニズムには、ガス・スプリング
   （即ちネオンガス・スプリング）が含まれることを特徴
   とする請求項１記載のトラクション方式エレベーター。
3. 【請求項３】 請求項２記載のエレベーターシステム
   で、その中における該移動可能のカウンター・ローラの
   内、少なくとも一つのローラは偏心メカニズムの中にお
   いて支えるものであり、並びにその中における該ガス・
   スプリングは該偏心メカニズムに働き掛けて、該カウン
   ター・ローラを駆使して該軌道に向かわせる役目をする
   ことを特徴とする請求項２記載のトラクション方式エレ
   ベーター。
4. 【請求項４】 請求項３記載のエレベーターシステム
   で、その中における該偏心メカニズムは、少なくとも一
   つのトルク・アームが含まれ、その中の該ガス・スプリ
   ングは該トルク・アームまで連結していることを特徴と
   する請求項３記載のトラクション方式エレベーター。
5. 【請求項５】 請求項４記載のエレベーターシステム
   で、別に該トルク・アームの安全棒と連結す一連結器を
   含み、もって該トルク・アームが一定した所定の移動量
   を有することが許されることを特徴とする請求項４記載
   のトラクション方式エレベーター。
6. 【請求項６】 請求項５記載のエレベーターシステム
   で、その中における該カウンター・ローラの別の一つ
   は、偏心メカニズムの中において支え、もって水平方向
   の中に該軌道に向かって移動させることが出来ると共
   に、第二トルク・アームを含み、そしてその中の該ガス
   ・スプリングは該トルク・アームの間に連結され、且つ
   その中の該安全棒の先端は該第二トルク・アームに固定
   されることを特徴とする請求項５記載のトラクション方
   式エレベーター。
7. 【請求項７】 請求項１記載のエレベーターシステム
   で、その中における該牽引駆動装置には、該ケージより
   分かれた一牽引駆動フレームを含み、並びにその中の該
   ローラと駆動システムは、該牽引駆動フレームを利用す
   ることによってサポートされることを特徴とする請求項
   １記載のトラクション方式エレベーター。
8. 【請求項８】 請求項１記載のエレベーターシステム
   で、その中における該牽引駆動装置には、一モーターと
   モーターに連結されたウォーム歯車と、該ウォーム歯車
   と噛み合ったウォーム歯車、及び該ウォーム歯車と共に
   共用軸上に取付けて同時回転する遊星型歯車、そして該
   遊星型歯車と噛み合った平歯車、更に該平歯車と該トラ
   クション・ローラの出力軸棒までを連結する連結器が含
   まれることを特徴とする請求項１記載のトラクション方
   式エレベーター。
9. 【請求項９】 請求項１記載のエレベーターシステム
   で、該第一軌道に平行して延びた第二軌道を包括し、及
   びその中の該牽引駆動装置は第二トラクション・ローラ
   と第二対のカウンター・ローラを含み、該第二トラクシ
   ョン・ローラと該第二対のカウンター・ローラは、該第
   二軌道の向い合った二側面上に配置し、各ローラには一
   水平軸心が備えてあって、その中における該トラクショ
   ン・ローラの軸心は該カウンター・ローラ軸心間の垂直
   の高度箇所に位置し、そしてその中における該第二対の
   カウンター・ローラの少なくとも内一つのローラは、該
   軌道の水平方向内に向かって移動することが出来、その
   他、該第二対のカウンター・ローラを駆使させて該軌道
   に向かわせる用に供するメカニズム、並びに選択的に該
   第二トラクション・ローラを回転させながら、該乗場間
   のケージを移動させる役割をする駆動メカニズムを更に
   包括することを特徴とする請求項１記載のトラクション
   方式エレベーター。
10. 【請求項１０】 請求項９記載のエレベーターシステム
    で、その中の該釣合重りのメカニズムは、該第一及び第
    二軌道上の一上方末端をそれぞれ支える一対の滑車、一
    対の釣合重り及び一対のワイヤロープを含み、各ワイヤ
    ロープは該ケージと連結し、更に延びて該滑車の上方で
    該釣合重りの一つと連結することを特徴とする請求項９
    記載のトラクション方式エレベーター。
11. 【請求項１１】 請求項９記載のエレベーターシステム
    で、その中には該ケージの向い合った二側面上に配置し
    た第一と第二ガイドレールが含まれて、各レールは一対
    の平行軌道の内側で向い合った、一Ｕ字型横断面に区切
    られ、該第一ガイドレールの内一軌道が該第一軌道を形
    成し、該第二ガイドレールの内一軌道が第二軌道を形成
    する。そしてその中の各釣合重りは、該第一と第二ガイ
    ドレールの別の軌道の一つと噛み合わせる役目をする案
    内メカニズムを包含することを特徴とする請求項９記載
    のトラクション方式エレベーター。