JP3056060B2 - 移動棚の免震機構 - Google Patents

移動棚の免震機構

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JP3056060B2 JP7334199A JP33419995A JP3056060B2 JP 3056060 B2 JP3056060 B2 JP 3056060B2 JP 7334199 A JP7334199 A JP 7334199A JP 33419995 A JP33419995 A JP 33419995A JP 3056060 B2 JP3056060 B2 JP 3056060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は棚に設けたハンドル
やモータの回転により移動できるようにした移動棚に設
けられたロック機構の作用を無効化する免震機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】移動棚においては、各棚がハンドルやモ
ータの回転により自由に移動可能であるため、安全上の
観点からロック機構が設けられている。例えば、収納物
品の出入れのため棚の間に作業者が入っている場合など
に、その棚や他の棚が他の作業者の操作で勝手に動かさ
れたりすると危険だからである。また、このロック機構
は、夜間等における棚の不使用時にも、安全等のために
施錠される。
【0003】このためのロック機構として従来より種々
のものが提案され、又、実用にも供されているが、原理
的には、ハンドルやモータの回転を棚の走行輪に伝達す
るための伝動機構を形成する回転部材、例えば、ハンド
ル軸のスプロケット、中間スプロケット、車輪軸スプロ
ケット等にロックロッドを噛ませたり、或は、上記の各
スプロケット等と同軸上に別設した回転部材のロック穴
等にロックロッドを嵌入させる方式が殆んどである。
【0004】上記ロック機構は、どのようなロック方式
であれ、棚の間に人が居るときの誤操作等による棚の移
動を未然に防止できる点で、所期の目的を達成する有用
なものであるが、ロック状態が、人手による操作を経な
ければ解除できないため、次のような問題がある。
【0005】即ち、移動棚がロック状態下にあるとき、
例えば地震が発生しその震動が当該各棚の移動方向に作
用すると、各棚が移動不能にロックされていることによ
り棚の収納物がその慣性によって棚から滑落してしまう
おそれが高いということである。
【0006】このような点に鑑み、本発明者らは、ロッ
ク状態の移動棚に、その棚の収納物が転落するような地
震等による震動による力が加わると、自動的に前記ロッ
ク状態を解除できるようにした機構を提案した。
【0007】先に提案した機構は、移動棚の側面に平行
な面内に震動を受けて自由に揺動する部材を設け、この
部材がロックロッドをロック側に保持しているロック伝
動機構を、震動を受けて生じる自由揺動によって非ロッ
ク方向にのみ作動させるようにしたので、レール上でロ
ック状態にある移動棚を、地震等による震動が発生する
と自動的にロック解除することができる点で、優れたも
のである。
【0008】上記機構は、その機能において優れたもの
であるが、既設のロック機構自体の改造を伴うこと、並
びに、改造した上に付加すべき部品点数が少なくないこ
となど、未だ改善の余地もある。即ち、上記機構では、
カム板を90度起立させてロックロッドをロック側に保持
したロック状態は、カム板の回転軸であるカム軸を反時
計方向へ90度回転させることにより解除されるが、その
ための構成として、カム軸に揺動部材を回転自在に遊挿
すると共に、この揺動部材の上端側をカム板への関連当
接部に、下端側を逆L字状をなす重錘の支持部に形成
し、かつ、この重錘支持部の水平片には、下端側に重錘
を螺装したネジ杆の上部側を螺入するナット部材を設け
る必要があるなど、部品点数が多くなってしまうという
問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を、既設のロック機構にそのロック状態を解除するため
の機構を加える改造をするのではなく、移動棚がロック
機構によりロック状態に保持されている時、各棚の移動
方向に加わる地震の振動等による力を合理的に利用して
伝動機構の伝動のための機械的結合状態を解除すること
によりロック状態にある棚を移動可能状態にすることに
よって解決した免震作用機構を提供することを課題とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明免震機構の構成の一つは、
回転駆動力がスプロケット,プーリ,チェーン,ベルト
等による伝動機構を介して走行輪に伝達されて移動可能
であり、かつ、前記伝動機構をロック機構によりロック
状態にして走行不能にできるようにした移動棚におい
て、移動棚がその走行方向に振動を受けたとき慣性によ
って運動する重錘をその棚に設けると共に、該重錘の運
動により、前記伝動機構におけるスプロケット又はプー
リに掛回されたチェーン又はベルトを、テンショナーの
姿勢を変えて前記スプロケット又はプーリから離脱させ
ることにより機械的結合状態を解除するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0011】また、本発明免震機構の別の構成は、回転
駆動力がスプロケット,プーリ,チェーン,ベルト等に
よる伝動機構を介して走行輪に伝達されて移動可能であ
り、かつ、前記伝動機構をロック機構によりロック状態
にして走行不能にできるようにした移動棚において、該
移動棚にその走行方向に沿った振動を受けてスライドす
る重錘を設けると共に該重錘のスライド運動を、前記走
行輪又は伝動機構の回転する軸に設けられたキー部材を
抜去する方向に変換し、これによって前記回転軸のキー
部材をキー溝から抜去して当該回転軸に前記キー部材を
介して取付けられている回転体をフリー回転可能の状態
にするようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明免震機構の実施形態の
一例を図に拠り説明する。図1は本発明機構の一例を適
用したハンドル式移動棚の要部の斜視図、図2は図1に
示した本発明機構の要部の拡大斜視図、図3は図2の本
発明機構のA方向矢視からの斜視図、図4は本発明機構
の別例の要部の平面図、図5は本発明機構の他の例の正
面図、図6は図5の要部の平面図である。
【0013】図1において、1は移動棚の下部フレー
ム、2,3はこのフレーム1に設けられた棚の片側の走
行輪で、ここでは走行輪2に棚の側壁(図示せず)に設
けたハンドル4の回転が伝達され、この棚がレールRに
沿って前,後に自由に走行できるように形成されてい
る。
【0014】ここで、ハンドル4の回転は、その軸5と
一体のドライブスプロケット6から、前記フレーム1の
側端に設けた中継スプロケット7にチェーンC1を介して
伝達され、これが中継軸8の後端に設けた出力スプロケ
ット9からチェーンC2を介して走行輪2と共軸一体の入
力スプロケット10に伝達されるようになっており、以上
の各部材6〜10、C1,C2が、この実施例ではハンドル4
から走行輪2までの伝動機構を形成する。本発明におい
て、伝動機構の構造は図示したものに限られず、他の構
造のものであっても適用可能であることは勿論であり、
また、モータ等の回転力が走行輪に伝達される型式の移
動棚も同様に適用可能である。
【0015】上記の伝動機構において、ハンドル4等の
回転部材とそれを取付けた回転軸5との間は、両部材が
一体に回転するのを確保するため、回転部材と回転軸の
嵌合面にキー溝を設け、この溝にキー部材を嵌入して、
両部材の一体化が図られている。本発明はこの回転部材
と回転軸とを結合しているキー部材を、地震等により移
動棚の移動方向に加わる震動を利用して抜去し、回転部
材と回転軸の間を相対的にフリー回転可能の状態にする
ことにより、走行輪2の回転を不能にした移動棚のロッ
ク状態を断ち、自由な走行を可能にして免震作用を得よ
うとするものである。以下、この点について説明する。
【0016】図2,図3において、11は中継軸8に遊挿
した円板状のキー脱着金具であって、軸8とスプロケッ
ト9を結合するためのキー12を側面に一体に設け、該キ
ーと一体に軸8の上においてそのキー溝13に沿って進退
スライド可能に設けられている。ここで、キー溝13は、
キー12が脱着金具11とともに後退するため、通常より長
く、例えば、2倍程度の長さに形成されている。14は中
継軸8において前記脱着金具11の後面に配設し、その金
具11を常時進出方向に付勢するキー押しバネであり、こ
のバネ力によってキー12はスプロケット9と中継軸8と
の結合を保持するように形成されている。14aは前記バ
ネ14の後端を軸8により固定するCクリップ状の座金で
ある。
【0017】図2,図3において、15はフレーム1にこ
の棚の移動方向においてスライド可能に配置したブロッ
ク状の重錘で、この重錘15は、前記中継軸8の近傍であ
って下部フレーム1に設けた支持フレーム15aの上に配
設したスライドガイド15bの上に架装されて、棚の移動
方向にのみ前,後動自在に設けられている。前記重錘15
には、前記中継軸8に遊挿されたキー脱着金具11の前面
にスライドし乍ら当接することによってその金具11を軸
8上で後退(図2の左方向)させるように作用する傾斜
カム面16aを形成した作動板16を設けると共に、この重
錘15を前記脱着金具11とは反対側に常時引張る引張りバ
ネ17が取付けられている。
【0018】なお、18は重錘15の作動板16とは反対側に
設けたL字状の係止片、15cは、前記重錘15がキー脱着
金具11側にスライドしたとき、前記係止片18を係止して
重錘15をバネ17の引張力に抗してその位置に保持するた
めに支持フレーム15aに設けた自己復帰タイプの位置保
持ラッチ、15dはガイド15bの延長上に設けたストッパ
で、重錘15のスライドをこの位置で阻止する。15eは重
錘15のエンドリミッタである。
【0019】以上の各構成部材乃至は構成部分11〜18に
よって本発明免震機構の一例を構成するので、次にその
作用について述べる。
【0020】上記免震機構を具備した移動棚は、図1に
例示したものでは、ハンドル4の駆動スプロケット6、
又は、中継スプロケット7の歯間等にロック用のロッド
を噛ませる(図示せず)ことにより、その部材の回転を
不能に保持するロック機構が設けられており、不使用時
にはそのロック機構によって各棚の移動ができない。こ
のような状態の棚が主として地震による震動をその棚の
移動方向に受けると、棚がロックされている故にその棚
の収納物が慣性により飛出したり、滑落するおそれがあ
ることは先に述べた通りである。
【0021】しかるに、いま本発明免震機構を具備した
棚において、上記のような震動を棚の移動方向に受ける
と、スライドガイド15bに架装された重錘15は、バネ17
の引張力に抗してその慣性により前方へスライド進出す
る(なお、後方へのスライドはエンドリミッタ15eがあ
るのでできない)。重錘15がスライド前進すると、それ
に設けた作動板16の傾斜カム面16aがキー脱着金具11
を、中継軸8の上を出力スプロケット9から離れる方向
(これを後退という)に押す。キー脱着金具11が前記カ
ム16aの作用によってキー押しバネ14の力に抗して後退
すると、この金具11と一体に設けられているキー12が出
力スプロケット9と中継軸8のキー溝13,13aから抜去
されるので、この出力スプロケット9は軸8に対しフリ
ーとなる。
【0022】従って、このフリーのスプロケット9にチ
ェーンC2とスプロケット10を介して連結されている走行
輪2もフリーになるので、フリーになった走行輪2を具
備した棚は、前記重錘15を進出させた震動に逆らうこと
なくレールR上を前後回動する走行輪2の作用により、
前記震動を吸収してしまう。なお、震動で進出した重錘
15は、その係止片18が進出位置においてラッチ15cの爪
に係止されるので、このままでバネ17の引張りに拘らず
その位置に保持されるから、キー12がキー溝13,13aに
戻ることはできない。
【0023】上記の状態の重錘15は、ラッチ15cを図2
の反時計方向に回転させて係止片18がそこから離脱可能
状態にしてやると、バネ17が効いてその引張力により、
当初の位置に復帰する。重錘15が元の位置に戻ると、そ
れと一体の作動板16も元の位置に戻るので、キー脱着金
具11はカム面16aの拘束から解除され、キー押しバネ14
の作用によりキー12を軸8とスプロケット9のキー溝1
3,13aに戻す。なお、スプロケット9のフリー回転によ
りそのキー溝13aと軸8のキー溝13とに位相ズレを生じ
ている場合、軸8を少し回転させるか、又は、棚を少し
移動させて位相を整合させる。
【0024】上記例では、中継軸8に設けられた出力ス
プロケット9のキー12を抜去してそのスプロケット9を
フリーホイール化し、これによって走行輪2の回転を可
能として棚に加わる力をその棚の移動によって吸収する
免震機構としたが、本発明は移動棚のロック時に走行輪
2の回動を可能にすることを目的としているので、フリ
ーホイール化する部材は、走行輪2に回転力を伝動する
伝動機構の中の回転軸と回転部材の間に設けられたいず
れかのキー部材であれば足りる。この意味で本発明の対
象となる回転軸と回転部材は、スプロケット10とその軸
2a、中継スプロケット7とその軸8のように、キーを抜
けば取付けられた軸に対してフリーホイール化する回転
体であればよい。
【0025】また、上記例では、震動等を受けたとき重
錘15をその慣性によってスライドさせると共に、そのス
ライド運動を重錘15と一体の作動板16のカム面16aによ
りキー脱着金具11の軸8上での後退運動に変換したが、
この運動変換機構は、図4に略示したような機構に置換
えてもよい。即ち、図4において、19は先端19aをキー
脱着金具11の前面に当接させて、ピン19bにより取付フ
レーム15aに配置したL字状リンク、20は該リンク19の
後端に軸19cにより先端を枢着した重錘15と一体の作動
ロッドで、この機構では、重錘15が震動等を受けてその
慣性によりガイド15b上をスライドすると、ロッド20の
先端の前進によって前記リンク19が反時計方向に回転し
先端19aがキー脱着金具11を後方へ押進するようになっ
ている。
【0026】図4において、図1〜図3と同一符号は同
一部材を指すが、21は、前記重錘15の側面とフレーム15
aの対向面との間に設けた本発明免震機構の作動調節部
である。即ち、重錘15の側面に球面状の凹部15fを設け
る一方、対向したフレーム15aの側面に、先端部にボー
ル21aを設けたネジ杆21bを、ボール21aの進出側に作用
するバネ21cを介すると共に、バネの撥力を調整するナ
ット部材21dを介在させて設け、前記ボール21aを凹部15
fに嵌入させて成り、重錘15の慣性による進出動作の開
始条件を、重錘15に生じる慣性に対するバネ21cの撥力
を蝶ナット部材21dを回転することにより、調節するよ
うにした。
【0027】上記に述べた実施例は、移動棚の伝動機構
において回転体とその軸を結合するキーを震動を受けて
その慣性により相対運動する重錘15の動作によってキー
溝から抜去し、走行輪2のフリー走行可能状態を形成す
るものであったが、本発明では、図1に示すテンショナ
ーCTの姿勢を前記重錘15の運動によって垂直に変え、こ
れにより垂れ下るチェーンーC1をスプロケット7から外
すことによって、スプロケット7から走行輪2までの伝
動系をフリー状態にするようにしてもよい。図5,図6
はこの免震機構の概略構成を示したものである。
【0028】図5,図6に於て、テンショナーCTは、そ
の中心を軸Pにより回転可能に棚の内側壁Wに取付け、
ここでは左半側をバネTSにより上方へ引張る一方、右半
側の下面を可動ブラケットTBにより下から支えることに
より、水平姿勢に維持されている。
【0029】可動ブラケットTBは、垂直向きの軸Vpとこ
の軸Vpの左方に水平向きに配した引張バネSと、壁Wに
設けた動作穴hの右側のエッジeによって、常態にあっ
ては図6の姿勢、つまり、穴hから先端側がテンショナ
ーCTの下面を下から支える姿勢に保持されている。この
状態のとき、先に述べた重錘15の慣性による運動がこの
ブラケットTBのFの方向に伝達されると、この力Fがバ
ネSの引張力に打勝って可動ブラケットTBを図6の時計
方向に回転させ、このブラケットTBの先端側が穴hの内
側に入り、テンショナーCTの支えがなくなる。ここで、
重錘15の運動は、図示しないが、ワイヤ,チェーン,リ
ンクアームなどを介在させて前記ブラケットTBに伝達さ
れるものとする。
【0030】前記ブラケットTBが穴h内に没入すると、
このテンショナーCTはバネTSの力によって瞬ち符号TS′
で示す略垂直姿勢になる。テンショナーCTが垂直になる
と、それまで水平な向きのテンショナーCTによって外側
に張出していたチェーンC1は、その自重で垂れ下り、符
号C1′の位置に変位するので、スプロケット7から外れ
てしまう。
【0031】図5においてCGは、テンショナーCTとスプ
ロケット7の間において、スプロケット8の略真上にそ
のスプロケット7の直径の外側に配したチェーンガイド
で、垂れ下ったチェーンC1′がスプロケット7の両側に
おいて噛み合うのを防止するためのものである。
【0032】これによって、チェーンC1が外れたスプロ
ケット7から走行輪2までの伝動系は、フリー回転可能
の状態となるので、地震等の震動を棚の前後走行によっ
て吸収する免震機構として作用するのである。以上の実
施形態は、図1に例示した手動ハンドルの回転力を移動
駆動源とする移動棚についてのものであるが、本発明機
構は、モータを駆動源とする移動棚についても適用でき
ること勿論である。また、上記例の伝動機構におけるス
プロケットやチェーンは、プーリやベルトであっても、
本発明機構が適用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、ロック機
構がセットされて走行不能のロック状態にある移動棚に
おいて、棚の移動方向に受ける震動を重錘の慣性運動に
変換すると共に、その運動力によって回転の伝動機構の
中の回転体とその軸を結合しているキーをキー溝から抜
去するか、或は、掛回されているチェーンをスプロケッ
トから外すことにより、それ以降の伝動系をフリー回転
状態にできるから、地震によって移動棚にその移動方向
に往復する力が加わっても、この力を棚の前後動によっ
て吸収するので、移動棚の免震機構としてきわめて有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明機構の一例を適用したハンドル式移動棚
の要部の斜視図。
【図2】図1に示した本発明機構の要部の拡大斜視図。
【図3】図2の本発明機構のA方向矢視からの斜視図。
【図4】本発明機構の別例の要部の平面図。
【図5】本発明機構の他の正面図。
【図6】図5の機構の要部の平面図。
【符号の説明】
1 下部フレーム 2,3 走行輪 4 ハンドル 5 軸 6 ドライブスプロケット 7 中継スプロケット 8 中継軸 9 出力スプロケット 10 入力スプロケット 11 キー脱着金具 12 キー 13 キー溝 14 キー押しバネ 15 ブロック状重錘 15a 支持フレーム 15b スライドガイド 16 作動板 17 引張りバネ 18 係止片 C1,C2 チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−275829(JP,A) 実開 昭55−143742(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 53/02 - 53/02 501

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動力がスプロケット,プーリ,チ
    ェーン,ベルト等による伝動機構を介して走行輪に伝達
    されて移動可能であり、かつ、前記伝動機構をロック機
    構によりロック状態にして走行不能にできるようにした
    移動棚において、移動棚がその走行方向に振動を受けた
    とき慣性によって運動する重錘をその棚に設けると共
    に、該重錘の運動により、前記伝動機構におけるスプロ
    ケット又はプーリに掛回されたチェーン又はベルトを、
    テンショナーの姿勢を変えて前記スプロケット又はプー
    リから離脱させることにより機械的結合状態を解除する
    ようにしたことを特徴とする移動棚の免震機構。
  2. 【請求項2】 回転駆動力がスプロケット,プーリ,チ
    ェーン,ベルト等による伝動機構を介して走行輪に伝達
    されて移動可能であり、かつ、前記伝動機構をロック機
    構によりロック状態にして走行不能にできるようにした
    移動棚において、該移動棚にその走行方向に沿った振動
    を受けてスライドする重錘を設けると共に該重錘のスラ
    イド運動を、前記走行輪又は伝動機構の回転する軸に設
    けられたキー部材を抜去する方向に変換し、これによっ
    て前記回転軸のキー部材をキー溝から抜去して当該回転
    軸に前記キー部材を介して取付けられている回転体をフ
    リー回転可能の状態にするようにしたことを特徴とする
    移動棚の免震機構。
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