JP3056010B2 - 道床作業機 - Google Patents

道床作業機

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JP3056010B2
JP3056010B2 JP4235759A JP23575992A JP3056010B2 JP 3056010 B2 JP3056010 B2 JP 3056010B2 JP 4235759 A JP4235759 A JP 4235759A JP 23575992 A JP23575992 A JP 23575992A JP 3056010 B2 JP3056010 B2 JP 3056010B2
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    • E01BPERMANENT WAY; PERMANENT-WAY TOOLS; MACHINES FOR MAKING RAILWAYS OF ALL KINDS
    • E01B27/00Placing, renewing, working, cleaning, or taking-up the ballast, with or without concurrent work on the track; Devices therefor; Packing sleepers
    • E01B27/02Placing the ballast; Making ballastway; Redistributing ballasting material; Machines or devices therefor; Levelling means
    • E01B27/023Spreading, levelling or redistributing ballast already placed

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  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ブラシ等で構成し
たバラスト拾い上げ機構と、該バラスト拾い上げ機構と
協働するように構成し機体フレームの一端から突出させ
たバラスト搬送機構と、道床作業機の前後方向即ち軌道
の長手方向に延在するコンベヤベルトを備え前記バラス
ト搬送機構に連なるバラスト貯留部と、垂直方向に調節
移動可能に構成したバラスト掻き均し部材とを備えた、
軌道のバラストを拾い上げ、貯留し、且つ撒布し得るよ
うにした道床作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヨーロッパ特許公開公報第005208
9−A1号により、軌道のバラストを拾い上げ、貯留
し、且つ撒布し得るようにした道床作業機が公知となっ
ており、この公報の道床作業機は、回転ブラシで構成し
たバラスト拾い上げ機構を備えている。このバラスト拾
い上げ機構は、作業進行方向前方側の、第1機体フレー
ムに取り付けてあり、しかも、この第1機体フレームか
ら突出させてこの第1機体フレームに取り付けた、垂直
方向に移動可能なバラスト掻き均し部材と、このバラス
ト掻き均し部材の後方に設けたバラスト搬送機構との間
に、そのバラスト拾い上げ機構を配設している。バラス
ト搬送機構は3本のコンベヤベルトで構成してある。そ
れらコンベヤベルトは、互いに並行に延在しており、作
業進行方向とは逆の方向(後方)へ向かって上昇して行
くように傾斜させてあり、それらの先端部は、第1機体
フレームの後端から後方へ突出させてある。第1機体フ
レームの後方には第2機体フレームを連結してあり、こ
の第2機体フレームは、ばら荷積載車両として構成して
ある。このばら荷積載車両は、その上部に、このばら荷
積載車両の前後方向に延在するコンベヤベルトを備えて
おり、このコンベヤベルトには、このコンベヤベルトの
長手方向に移動可能なバラスト掻き落とし部材を付設し
てある。
【0003】この道床作業機を使用して道床作業を行な
う際には、この道床作業機の前端部に取り付けてあるバ
ラスト掻き均し部材によって、道床の断面の全体へバラ
ストを分配して平らに均すようにする。また、このバラ
スト掻き均し部材のすぐ後方に配設してある回転ブラシ
によって、枕木の上面に載っているバラストや枕木と枕
木との間に存在している過剰のバラストを、その更に後
方に配設してある3本のコンベヤベルトの上へ掃き上
げ、そしてそれらコンベヤベルトが、そのバラストを上
方へ運び上げて、バラスト貯留部のコンベヤベルトの上
へ移送する。このコンベヤベルトの上へ移送されたバラ
ストは、道床作業機の前後方向に移動可能なバラスト掻
き落とし部材によって、そのコンベヤベルト上の様々な
位置から落下させることができ、それによって、バラス
ト貯留部にバラストを満載することができるようにして
いる。しかしながら、この種の公知の道床作業機では、
バラスト不足の状態の軌道区間において、必要に応じて
バラストを軌道上へ撒布することはできない。
【0004】スイス特許公報第652428−A5号に
より、バラストを平らに均すための更に別の種類の道床
作業機が公知となっている。この公報の道床作業機は2
台の台車によって支持されており、それら台車の間に、
垂直方向に移動可能なバラスト掻き均し部材を配設して
ある。この道床作業機は、その作業進行方向における後
端部に、回転ブラシで構成したバラスト拾い上げ機構を
備えており、このバラスト拾い上げ機構によって、過剰
なバラストや枕木の上面に載っているバラストを、この
道床作業機の直前の道床上へ移動させるか、或いは、バ
ラスト運搬車両に積載できるようにしてあり、この運搬
車両に積載されたバラストは、後に再使用される。
【0005】道床用のバラストを拾い上げ、且つ撒布す
ることができるようにした、新しい種類の道床作業機
が、ヨーロッパ特許公開公報第0426004−A1号
に記載されている。この公報の道床作業機は、バラスト
拾い上げ機構が軌道から運び上げたバラストを、投入し
て貯留しておくための、特別な構造のバラスト貯留部を
備えている。このバラスト貯留部はコンベヤベルトを備
えており、このコンベヤベルトは、バラスト貯留部の底
部に設けられ、道床作業機の前後方向に延在している。
バラスト貯留部のバラスト排出領域には、必要に応じて
バラストを排出するための、複数のバラスト排出用開口
が形成されている。それらバラスト排出用開口の、作業
進行方向におけるすぐ後方の、機体フレームの下面に
は、垂直方向に移動可能なバラスト掻き均し部材が配設
されており、このバラスト掻き均し部材によって、バラ
スト貯留部から軌道上へ投下されたバラストを、均一に
押しひろげることができるようにしてある。この道床作
業機は、軌道のバラストの過不足の状態が様々に変化す
る軌道区間において道床作業を行なうのに、特に適した
ものである。
【0006】更に、米国特許公報第4576538号に
より、特別な構成のばら荷積載車両が公知となってい
る。この公報のばら荷積載車両は、その積載容器の底部
に、このばら荷積載車両の前後方向に延在するコンベヤ
ベルトを備えており、更に、そのコンベヤベルトの一端
に、次第に上昇して行くように傾斜させた別のコンベヤ
ベルトを接続してあり、この別のコンベヤベルトの先端
部を、このばら荷積載車両の端部を超えて突出させてい
る。このばら荷積載車両は、任意の台数を連結して列車
として編成することによって、積載容量を増大させるこ
とができるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、回転
ブラシ等で構成したバラスト拾い上げ機構と、該バラス
ト拾い上げ機構と協働するように構成し機体フレームの
一端から突出させたバラスト搬送機構と、道床作業機の
前後方向即ち軌道の長手方向に延在するコンベヤベルト
を備え前記バラスト搬送機構に連なるバラスト貯留部
と、垂直方向に調節移動可能に構成したバラスト掻き均
し部材とを備えた、軌道のバラストを拾い上げ、貯留
し、且つ撒布し得るようにした道床作業機であって、よ
り多くの過剰バラストを貯留することができるように
し、また、バラスト不足の状態にある軌道区間では、必
要に応じて、貯留しておいたバラストを再び軌道に戻す
ことができるようにした、道床作業機を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明においては、回転ブラシ等で構成したバラス
ト拾い上げ機構と、該バラスト拾い上げ機構と協働する
ように構成し機体フレームの一端から突出させたバラス
ト搬送機構と、道床作業機の前後方向即ち軌道の長手方
向に延在するコンベヤベルトを備え前記バラスト搬送機
構に連なるバラスト貯留部と、垂直方向に調節移動可能
に構成したバラスト掻き均し部材とを備えた、軌道のバ
ラストを拾い上げ、貯留し、且つ撒布し得るようにした
道床作業機において、前記バラスト掻き均し部材と前記
バラスト貯留部とを、該道床作業機の作業進行方向前方
側に位置する、第1機体フレーム上に配設し、前記バラ
スト貯留部にバラスト排出用開口を設け、該バラスト排
出用開口を設ける位置を、前記バラスト掻き均し部材よ
り前方の、前記コンベヤベルトの前端部の下方の位置と
し、該コンベヤベルトの配設位置を前記バラスト貯留部
の底部近傍とし、且つ、前記バラスト拾い上げ機構を、
該バラスト拾い上げ機構の前方に設けた前記バラスト搬
送機構と共に、前記第1機体フレームの後方の第2機体
フレーム上に配設するようにしている。道床作業機をこ
のように構成することによって得られる、特に優れた利
点としては、先ず第1に、バラストの過不足の状態が大
きく変化する軌道区間であっても、この作業機を使用す
れば、非常に長い軌道区間に亙って道床作業を続行でき
るということがある。また更に、一度の道床作業によっ
て、バラスト量を指定された量に調節すると共にバラス
ト掻き均し部材でバラストを均一に配分することも併せ
て行ない、軌道のバラスト状態を完全に一様な状態に仕
上げることができるため、効率的な道床作業を行なえる
という利点も得られる。この後者の、バラストの均一な
配分を特に効率的に行なえるという利点からは更に、多
額の費用を要する新バラストの調達と、段取りと実行の
いずれも面倒な作業現場までのバラストの運搬との、い
ずれをも、経済的な方式で完全に不要化できるという利
点が得られる。また、上で述べたバラストの貯留容量の
増大を達成する方法としては、例えば、垂直方向に調節
移動可能な前記バラスト掻き均し部材を備えた前記第1
機体フレームと、前記バラスト拾い上げ機構を備えた前
記第2機体フレームとの間に、少なくとも1台のばら荷
積載車両を連結するという方法を採用することができ
る。この場合の、ばら荷積載車両の有利な構成例として
は、そのばら荷積載車両を、そのばら荷積載車両の前後
方向に延在するコンベヤベルトと、該コンベヤベルトの
前方に配設した移送用コンベヤベルトとを備えたものと
し、更に、該移送用コンベヤベルトを、垂直方向に延伸
する揺動軸心を中心として揺動自在とし、該ばら荷積載
車両の機体フレームの前端から前方へ突出させ、しかも
前方へ向かって上昇するように傾斜させたコンベヤベル
トとする構成がある。また、更に別の、ばら荷積載車両
の有利な構成例としては、そのばら荷積載車両を、その
ばら荷積載車両の後端からその前端を超えた位置まで延
在する底部コンベヤベルトを備えたものとし、該底部コ
ンベヤベルトを、該ばら荷積載車両の前端を超えて前方
へ突出させ、しかも前方へ向かって上昇するように傾斜
させたコンベヤベルトとする構成がある。ばら荷積載車
両をこのように構成すれば、バラストを一時的に貯留す
ることと、バラスト拾い上げ機構から、バラスト掻き均
し部材と協働しているバラスト排出用開口までの搬送経
路を、常時維持することとの、両方が可能になる。更に
は、これによってバラストの貯留容量を増大させること
ができることから、バラスト不足の軌道区間が非常に長
い場合にも、ばら荷積載車両に貯留して運搬しているバ
ラストを供給しながら、その軌道区間のバラストの掻き
均し作業を続行することができるようになる。
【0009】本発明の具体的な構成例として、前記バラ
スト貯留部の前記底部近傍に配設した前記コンベヤベル
トを、該コンベヤベルトの搬送方向における後端から、
該コンベヤベルトの前端部の近傍に設けた前記バラスト
排出両開口へ向かって上昇して行くように、傾斜させて
設けるという構成があり、この有利な構成とすれば、車
両限界を逸脱することなく、バラスト排出用開口の下方
にバラスト撒布のための機構を備えることができ、しか
もそれと同時に、バラスト貯留容量を増大させることが
できる。
【0010】本発明に係る道床作業機の更なる具体的な
構成例として、前記バラスト拾い上げ機構の前方に配設
した前記バラスト搬送機構を、駆動機構によって、該バ
ラスト搬送機構の搬送方向に対して直角方向の水平方向
に移動可能にするという構成があり、この構成とすれ
ば、軌道が半径の小さな曲線を成している場所であって
も、傾斜させてあるバラスト搬送機構から、その前方に
あるバラスト貯留部へ、バラストを何ら支障なく投入す
ることができる。
【0011】本発明に係る道床作業機の更なる具体的な
構成例として、前記バラスト搬送機構を、該バラスト搬
送機構の長さ方向の略々中央部において、横方向に延伸
する揺動軸心を中心として揺動可能であるように前記第
2機体フレームに取り付け、更に、該バラスト搬送機構
を、該第2機体フレームの前端に配設した機構によっ
て、支持し、且つその揺動の限界を規定し得るようにす
るという構成がある。この構成とすれば、道床作業の実
行時には、バラスト搬送機構を、常時支持しつつしかも
何の規制もなく揺動させることができることから、軌道
の曲線部分においても、バラストの搬送を支障なく行な
うことができる。また一方、この道床作業機の移動走行
時には、バラスト搬送機構の揺動範囲に限界を規定する
ことができることから、このバラスト搬送機構が揺動し
て車両限界の外にまではみ出すという事態を確実に防止
することができる。
【0012】本発明に係る道床作業機の更なる具体的な
構成例として、ばら荷積載車両を増結した作業機とし、
しかも、そのばら荷積載車両を、該ばら荷積載車両の前
後方向に延在するコンベヤベルトと、該コンベヤベルト
の前方に配設した移送用コンベヤベルトとを備えたもの
とし、該移送用コンベヤベルトを、垂直方向に延伸する
揺動軸心を中心として揺動自在とし、該ばら荷積載車両
の機体フレームの前端から前方へ突出させ、且つ、前方
へ向かって上昇するように傾斜させたコンベヤベルトと
し、該ばら荷積載車両の前後方向に延在する前記コンベ
ヤベルトを、上方が開放した貯留容器の底部に配設する
ようにするという構成がある。この構成とすれば、バラ
スト貯留容量を非常に大きなものとしつつ、貯留したバ
ラストの前方への搬送を、軌道の曲線部分においても、
確実に何ら支障なく行なうことができる。更には、この
構成とすれば、ばら荷積載車両を適当な台数連続して連
結するだけで、車両の改造等を全く行なうことなく、極
めて容易に、バラスト貯留容量を更に増大することがで
きる。
【0013】本発明の更なる具体的な構成例として、前
記移送用コンベヤベルトの先端部の高さと、前記バラス
ト搬送機構の先端部の高さとを、略々同一の高さにする
という構成がある。この構成とすれば、この道床作業機
を、ばら荷積載車両を連結して長編成にすることも、ま
た、バラスト掻き均し部材を備えた車両とバラスト拾い
上げ機構を備えた車両とからだけから成る編成とするこ
ともでき、即ち、道床作業機の編成の変更を容易に行な
うことができる。
【0014】更に、ばら荷積載車両の採用可能な別構成
例として、そのばら荷積載車両を、該ばら荷積載車両の
後端から前端まで延在する底部コンベヤベルトを備えた
ものとし、該底部コンベヤベルトを、該ばら荷積載車両
の前端を超えて前方へ突出させ、且つ、前方へ向かって
上昇するように傾斜させたコンベヤベルトとするという
構成がある。このばら荷積載車両の構成は、本発明に係
る道床作業機の編成に組み込むのに適しており、また、
以上に説明した本発明の利点を達成するのにも適した構
成である。
【0015】
【実施例】これより図面に示した3つの実施例に即し
て、本発明を更に詳細に説明して行く。図1に示したの
は、軌道2のバラストを拾い上げ、貯留し、且つ撒布し
得るようにした道床作業機1であり、この道床作業機1
は、先頭車両(この「先頭」とは、図中に矢印3で示し
た作業進行方向における先頭のことである)と、この先
頭車両の後方に連結された車両とから成るものである。
先頭車両は、バラスト掻き均し機4であり、また、その
後方に連結された車両は、バラスト拾い上げ機5であ
る。
【0016】バラスト掻き均し機4は機体フレーム7を
備えている。この機体フレーム7はその両端が夫々に台
車6で支持されており、また、この機体フレーム7に
は、バラスト貯留部8が結合されている。バラスト貯留
部8は、上部を開放し底板の代わりにコンベヤベルト1
0を備えた貯留容器として構成してある。このコンベヤ
ベルト10は、道床作業機1の前後方向に延在してお
り、また、このコンベヤベルト10には駆動機構9が結
合されている。このコンベヤベルト10は、その前端部
が後端部よりも高くなるように傾斜させて設けてあり、
更に、このコンベヤベルト10の前端部は、バラスト貯
留部8に形成した2つのバラスト排出用開口11の上方
に位置するようにしてある。これら2つのバラスト排出
用開口11は夫々がレール12の上に位置するように形
成してあり、また、これらバラスト排出用開口11の各
々には、夫々、垂直な軸心を中心として揺動可能に構成
した、比較的長さの短いバラスト撒布用コンベヤベルト
13を組み合わせてある。各々のバラスト撒布用コンベ
ヤベルト13の前端部の近傍には、駆動機構によって垂
直方向に移動可能に構成したバラスト投下用シュート1
4を設けてあり、各々のバラスト投下用シュート14
は、投下するバラストを2箇所の突きかため領域へ撒布
し得るようにしてある。バラスト排出用開口11のすぐ
後方には、肩部バラスト掻き均し部材16と、中央部バ
ラスト掻き均し部材17とを備えている。肩部バラスト
掻き均し部材16は、道床作業機の各側面に1つずつ、
合計2つ設けてあり、その各々を、2組の駆動機構15
によって、垂直方向と道床作業機の幅方向との2方向に
調節移動可能にしてある。また、中央部バラスト掻き均
し部材17は、道床作業機の幅方向に2つ並べて設けて
あり、その各々を、2組の駆動機構によって、垂直方向
と道床作業機の前後方向との2方向に調節移動可能にし
てある。このバラスト掻き均し機4は、更に、主制御装
置18を装備した運転室19と、主動力発生機構20
と、走行駆動機構21とを備えている。
【0017】バラスト掻き均し機4の後方に連結したバ
ラスト拾い上げ機5は、その主要構成要素として、両端
部を夫々に台車22で支持した機体フレーム23と、垂
直方向に調節移動可能としたバラスト拾い上げ機構24
と、このバラスト拾い上げ機構24の前方に配設したバ
ラスト搬送機構25とを含んでいる。このうちバラスト
拾い上げ機構24は、駆動機構26によって垂直方向に
調節移動可能にしてある。また、このバラスト拾い上げ
機構24は、バラスト掃き上げ用の回転ブラシ27を含
んでおり、この回転ブラシ27は、駆動機構によって、
道床作業機の幅方向に延伸する回転軸心を中心として回
転させ得るようにしてある。バラスト搬送機構25は、
駆動機構28によって搬送駆動可能にしたコンベヤベル
ト29を含んでいる。このコンベヤベルト29は、道床
作業機の幅方向に延伸する揺動軸心31を中心として揺
動可能な状態で機体フレーム23に取り付けてあり、駆
動機構30によって、このコンベヤベルト29を揺動さ
せ得るようにしている。更にこのコンベヤベルト29
は、また別の駆動機構32によって、道床作業機の幅方
向(即ち、このコンベヤベルト29の搬送方向に対して
直角方向の水平方向)へも移動可能にしてある。機体フ
レーム23の前端部には、このバラスト搬送機構25を
支持し、且つ、その揺動ないし移動の限界を規定するた
めの機構33を備えている。バラスト搬送機構25は、
機体フレーム23の前端から前方へ突出させてあり、こ
れによって、前方にバラスト掻き均し機4を連結したと
きに、このバラスト搬送機構25と、そのバラスト掻き
均し機4のバラスト貯留部8の底部に設けたコンベヤベ
ルト10との間に、重なりが生じるようにしてある。こ
のバラスト拾い上げ機5は、主動力発生機構34と走行
駆動機構35とを備えており、またその後端部に、主制
御装置37を装備した運転室36を備えている。
【0018】図2に示した道床作業機1は、以上に説明
したバラスト掻き均し機4とバラスト拾い上げ機5との
間に、ばら荷積載車両38を増結して、このばら荷積載
車両38を含めて一編成の自走式の列車を構成するよう
にしたものである。このばら荷積載車両38は、上部が
開放した貯留容器39と、この貯留容器39の中に設け
た、駆動機構40を連結したコンベヤベルト41とを備
えている。コンベヤベルト41は、ばら荷積載車両38
の前後方向に延在しており、貯留容器39の底部に、こ
の貯留容器39の底板としての機能を果たすように設け
たものである。コンベヤベルト41の前方には移送用コ
ンベヤベルト44を配設してあり、この移送用コンベヤ
ベルト44は、垂直方向に延伸する揺動軸心42を中心
として揺動可能にしてあり、機体フレーム43の前端を
超えて前方へ突出させてあり、そして、駆動機構45に
よって搬送駆動可能にしてある。更にこの移送用コンベ
ヤベルト44は、その支持と揺動限界の規定とを行なう
ための機構46によって、支持し得るようにしてある。
また、このばら荷積載車両38に備えられている、上述
の様々な駆動機構のための動力は、動力発生機構47か
ら供給するようにしている。
【0019】道床作業をしようとしている作業対象の軌
道区間に、過剰バラストが非常に大量に存在しているの
でなければ、図1に示した方の道床作業機1を使用する
ことができる。この場合、過剰バラストは、下方位置へ
降下させた掃き上げ用の回転ブラシ27によって、コン
ベヤベルト29上へ連続的に掃き上げられ、そしてこの
コンベヤベルト29によって上方へ運び上げられて、前
方のバラスト貯留部8の中へ投入される。こうしてバラ
スト貯留部8のコンベヤベルト10の上へ投下されたバ
ラストは、そのバラストの山の高さがバラスト貯留部8
の側壁の高さと略々等しくなったならば、駆動機構9に
よって短時間だけ移動させられ、それによってバラスト
排出用開口11の方へ少しだけ搬送される。そして、こ
の短距離の搬送の後に、新たに形成された次のバラスト
の山の高さが、同じようにバラスト貯留部8の側壁の高
さと略々等しくなったならば、この貯留部8の中のバラ
ストは、再びコンベヤベルト10によって前方へ少しだ
け搬送される。一方、この道床作業機が、バラスト不足
の状態にある軌道区間にさしかかったならば、コンベヤ
ベルト10上のバラストを、前方へ高速で搬送し、バラ
スト排出用開口11を介してバラスト撒布用コンベヤベ
ルト13上へ落下させ、そしてこのバラスト撒布用コン
ベヤベルト13から更に、バラスト投下用シュート14
を介して軌道2上へ撒布し始める。尚、バラスト撒布用
コンベヤベルト13は、駆動機構48によって搬送駆動
するようにしてあり、駆動機構48の動作を停止させた
ときには、このバラスト撒布用コンベヤベルト13が、
バラスト排出用開口11を閉塞する閉塞部材として機能
するようにしてある。以上のようにして軌道2上へ撒布
したバラストを、更に周囲へ均等にひろげたり平坦に均
す必要がある場合には、バラストの撒布位置のすぐ後方
に位置している、肩部バラスト掻き均し部材16ないし
中央部バラスト掻き均し部材17によって、撒布したバ
ラストをひろげたり平坦に均すようにすれば良い。ま
た、このとき、それらバラスト掻き均し部材16、17
の更に後方に位置しているバラスト拾い上げ機構24
を、バラスト過剰の軌道においてバラストの拾い上げを
行なった時と同様に、その下方位置へ降下させておき、
このバラスト拾い上げ機構24を使用して、枕木の上面
に載ったバラストを、その前方の枕木と枕木との間の空
間へ掃き込んだり、或いは、コンベヤベルト29上へ掃
き上げたりするようにしても良い。この後、再びバラス
ト過剰の軌道区間にさしかかったならば、バラスト撒布
用コンベヤベルト13を停止させると共に、コンベヤベ
ルト10を上で説明したようにして少しずつ前方へ移動
させることによって、再びバラストの貯留を開始する。
【0020】非常に大量の過剰のバラストが存在するこ
とが予測される状況では、道床作業機を作業に使用する
前に、そのバラスト掻き均し機4とバラスト拾い上げ機
5との間に、必要なバラスト貯留容量に対応した台数の
ばら荷積載車両38を連結しておくようにする。このよ
うに道床作業機を編成した場合には、バラスト拾い上げ
機5のバラスト搬送機構25が運び上げたバラストは、
ばら荷積載車両38の底部に備えたコンベヤベルト41
上に投下される。そして、必要とあらば、この投下され
たバラストを、このばら荷積載車両38の貯留容器39
の中に貯留しておくことができる。この場合のバラスト
の貯留も、先に説明した、バラスト掻き均し機4におけ
るバラストの貯留の方式と同じ方式で行なわれ、即ち、
貯留容器39の底部のコンベヤベルト41が少しずつ前
方へ移動することによって、そのバラストの貯留が行な
われる。ある1台のばら荷積載車両38の中に貯留した
バラストを、そのばら荷積載車両38の前方に連結され
ている、更に別のばら荷積載車両の貯留容器の中へ、或
いはバラスト掻き均し機4のバラスト貯留部8の中へ移
送する必要があるときには、そのばら荷積載車両38の
前端から前方へ突出している移送用コンベヤベルト44
によって、その移送を行なうことができる。従って、こ
の図2に実施例として示した、ばら荷積載車両を増結し
た構成の道床作業機1では、道床作業機の後端部にある
バラスト拾い上げ機構24と、道床作業機の前端部にあ
るバラスト貯留部8のバラスト排出用開口11との間を
つないでいる、コンベヤベルト・システム即ち搬送シス
テムを、必要に応じて任意に延長して、バラスト貯留容
量を増大させることができるのである。道床作業をしよ
うとしている作業対象の軌道区間が、非常に長い範囲に
亙るバラスト不足の区間を含んでいる場合には、この道
床作業機1に連結しているばら荷積載車両38の中に貯
留してあるバラストを、必要に応じて、バラスト掻き均
し機4のコンベヤベルト10によってバラスト排出用開
口11へ供給するようにすれば良い。このバラスト供給
の結果、空になった貯留容器39には、その後に続く軌
道区間での道床作業の実行中に、過剰のバラストを積載
することによって、再びバラストを満載する機会が得ら
れる可能性もある。また、バラスト貯留容量を増大させ
ることによって、軌道2のバラストの過不足の状態が大
きく変化している軌道区間においても、より長い範囲に
亙って道床作業を継続することができるようになり、バ
ラストの貯留容量や、貯留しているバラストの量を、常
時、適当なものとしておくことができるようになる。
【0021】図3に示したのは、別構成のばら荷積載車
両49を増結した本発明の更に別の実施例の道床作業機
1である。このばら荷積載車両49は、その後端部か
ら、その前端部を超えた位置まで延在する底部コンベヤ
ベルト50を備えたものとしてある。底部コンベヤベル
ト50は、作業進行方向へ向かって上昇するように傾斜
させてあり、また、駆動機構51を備えている。この底
部コンベヤベルト50の前端は、前方に連結されている
バラスト掻き均し機4のバラスト貯留部8のコンベヤベ
ルト10との間に、少なくとも幾分かの重なりを生じ得
るように、機体フレーム52を超えて前方へ、充分な長
さをもって突出するように構成してある。この形式のば
ら荷積載車両49においても、バラスト拾い上げ機5が
運び上げたバラストは、必要に応じて、貯留すること
も、また、前方に連結されているバラスト掻き均し機4
へ搬送することも、いずれも可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】バラスト掻き均し部材とバラスト貯留部とを備
えた車両と、その車両の後方に連結した、バラスト拾い
上げ機構を備えた車両とから成る、本発明の一実施例の
道床作業機の側面図である。
【図2】ばら荷積載車両を増結した本発明の別実施例の
道床作業機の側面図である。
【図3】別構成のばら荷積載車両を増結した本発明の更
に別の実施例の道床作業機の側面図である。
【符号の説明】
1 道床作業機 2 軌道 4 バラスト掻き均し機 5 バラスト拾い上げ機 7 機体フレーム 8 バラスト貯留部 10 コンベヤベルト 11 バラスト排出用開口 16 肩部バラスト掻き均し部材 17 中央部バラスト掻き均し部材 23 機体フレーム 24 バラスト拾い上げ機構 25 バラスト搬送機構 27 回転ブラシ 31 揺動軸心 33 支持及び限界規定機構 38 ばら荷積載車両 39 貯留容器 41 コンベヤベルト 44 移送用コンベヤベルト 49 ばら荷積載車両 50 底部コンベヤベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨセフ・トイレル オーストリア共和国アー−1010 ウィー ン,ヨハネスガーゼ 3 (72)発明者 ヘルベルト・ヴェルゲッター オーストリア共和国アー−4210 ガール ノイキルヒェン,ガルスベルク 41 (56)参考文献 特開 平3−161601(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 27/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ブラシ等で構成したバラスト拾い上
    げ機構と、該バラスト拾い上げ機構と協働するように構
    成し機体フレームの一端から張り出したバラスト搬送機
    構と、該バラスト搬送機構に連なると共に道床作業機、
    即ち、軌道の長手方向に延在するコンベヤベルトを備え
    たバラスト貯留部と、垂直方向に調節移動可能なバラス
    ト掻き均し部材とを具備する、軌道のバラストを拾い上
    げ、貯留し、且つ撒布する道床作業機において、 前記バラスト掻き均し部材(16、17)と前記バラス
    ト貯留部(8)とを、道床作業機(1)の作業進行方向
    前方側に位置する、第1機体フレーム(7)に配設し、
    前記バラスト貯留部(8)における、前記バラスト掻き
    均し部材(16、17)より前方で且つ前記コンベヤベ
    ルト(10)の前端部の下方の位置にバラスト排出用開
    口(11)を設け、該コンベヤベルト(10)の配設位
    置を前記バラスト貯留部(8)の底部とし、前記バラス
    ト拾い上げ機構(24)と、その前方に設けた前記バラ
    スト搬送機構(25)とを、前記第1機体フレーム後方
    に位置する第2機体フレーム(23)に配設し、該第1
    機体フレーム及び第2機体フレームを夫々の台車によっ
    て支持(6,22)し、該第1機体フレームと第2機体
    フレームとを連結した時に前記バラスト搬送機構(2
    5)が前記コンベヤベルト(10)の一端上に張り出す
    ようにしたことを特徴とする道床作業機。
  2. 【請求項2】 前記バラスト貯留部(8)の前記底部に
    配設した前記コンベヤベルト(10)を、該コンベヤベ
    ルトの搬送方向における後端から、該コンベヤベルトの
    前端部に設けた前記バラスト排出開口(11)へ向かっ
    て上昇して行くように、傾斜させて設けたことを特徴と
    する請求項1記載の道床作業機。
  3. 【請求項3】 前記バラスト拾い上げ機構(24)の前
    方に配設した前記バラスト搬送機構(25)を、駆動機
    構(32)によって、該バラスト搬送機構の搬送方向に
    対して直角方向の水平方向に移動可能なように構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の道床作業機。
  4. 【請求項4】 前記バラスト搬送機構(25)を、該バ
    ラスト搬送機構の長さ方向の略々中央部において、横方
    向に延伸する揺動軸心(31)を中心として揺動可能で
    あるようにして前記第2機体フレーム(23)に取り付
    け、更に、該バラスト搬送機構(25)を、該第2機体
    フレーム(23)の前端に配設した機構(33)によっ
    て、支持し、且つその揺動の限界を規定し得るようにし
    たことを特徴とする請求項1、2、または3記載の道床
    作業機。
  5. 【請求項5】 垂直方向に調節移動可能な前記バラスト
    掻き均し部材(16、17)を備えた前記第1機体フレ
    ーム(7)と、前記バラスト拾い上げ機構(24)を備
    えた前記第2機体フレーム(23)との間に、少なくと
    も1台のばら荷積載車両(38)を連結し、該ばら荷積
    載車両(38)を、該ばら荷積載車両の前後方向に延在
    するコンベヤベルト(41)と、該コンベヤベルト(4
    1)の前方に配設した移送用コンベヤベルト(44)と
    を備えたものとし、該移送用コンベヤベルト(44)
    を、垂直方向に延伸する揺動軸心を中心として揺動自在
    とし、該ばら荷積載車両の機体フレームの前端から前方
    へ突出させ、しかも前方へ向かって上昇するように傾斜
    させたコンベヤベルトとしたことを特徴とする請求項1
    から4までのいずれかに記載の道床作業機。
  6. 【請求項6】 前記ばら荷積載車両(38)の前後方向
    に延在する前記コンベヤベルト(41)を、上方が開放
    した貯留容器(39)の底部に配設したことを特徴とす
    る請求項5記載の道床作業機。
  7. 【請求項7】 前記移送用コンベヤベルト(44)の先
    端部の高さと、前記バラスト搬送機構(25)の先端部
    の高さとを、略々同一の高さにしたことを特徴とする請
    求項5または6記載の道床作業機。
  8. 【請求項8】 垂直方向に調節移動可能な前記バラス
    ト掻き均し部材(16、17)を備えた前記第1機体フ
    レーム(7)と、前記バラスト拾い上げ機構(24)を
    備えた前記第2機体フレーム(23)との間に、少なく
    とも1台のばら荷積載車両(49)を連結し、該ばら荷
    積載車両(49)を、該ばら荷積載車両の後端からその
    前端を超えた位置まで延在する底部コンベヤベルト(5
    0)を備えたものとし、該底部コンベヤベルト(50)
    を、該ばら荷積載車両の前端を超えて前方へ突出させ、
    しかも前方へ向かって上昇するように傾斜させたコンベ
    ヤベルトとしたことを特徴とする請求項1から4までの
    いずれかに記載の道床作業機。
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