JP3055848B2 - 固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニング装置及びクリーニング方法 - Google Patents

固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニング装置及びクリーニング方法

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JP3055848B2
JP3055848B2 JP5240808A JP24080893A JP3055848B2 JP 3055848 B2 JP3055848 B2 JP 3055848B2 JP 5240808 A JP5240808 A JP 5240808A JP 24080893 A JP24080893 A JP 24080893A JP 3055848 B2 JP3055848 B2 JP 3055848B2
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泰三 山本
宏和 小西
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シオノギクオリカプス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は錠剤やカプセル剤等の固
形製剤の表面に所定の文字や記号等を印刷する固形製剤
印刷装置における、転写ローラーに付着した余分なイン
クや汚れ等を清掃するためのクリーニング装置及びその
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、固形製剤印刷装置では、固形製
剤の印刷は以下の手順によって行われる。まず、デザイ
ンローラーの表面に設けられた固形製剤の表面に印刷す
べき文字や記号等に対応する凹部にインクを供給し、デ
ザインローラーの表面に付着したインクを一旦転写ロー
ラーの表面に転写する。転写ローラーの表面には印刷さ
れるべき文字や記号等を裏から見た形状にインクが転写
されている。次に、転写ローラーの表面に転写されたイ
ンクを供給ドラム又はコンベア等によって一定方向に搬
送されている固形製剤の表面に再転写する。その結果、
固形製剤の表面に所定の文字や記号等が印刷される。固
形製剤の表面に転写されるインクの材料としては、転写
後比較的短時間に乾燥すること及び乾燥後は容易にはが
れ落ちないことが要求される。固形製剤印刷装置により
連続的に印刷を行うと、しだいに転写ローラーの表面に
余分なインクが残留する。転写ローラーの表面に残留し
たインクは固形製剤の表面に付着して汚れを発生させた
り、固形製剤の表面に印刷された文字等がにじむ原因と
なる。従って、固形製剤印刷装置において連続的に印刷
を行う場合、所定の運転時間を経過する毎に転写ローラ
ーをクリーニングする必要がある。
【0003】固形製剤印刷装置の転写ローラーをクリー
ニングする装置として、例えば特公平5−3384号公
報に記載されたものが知られている。従来の固形製剤印
刷装置の転写ローラークリーニング装置を図8を用いて
説明する。図8において、転写ローラー100は実線で
示すクリーニング位置と2点鎖線で示す印刷位置の2つ
の位置を選択的にとることができる。転写ローラー10
0クリーナーとしては、環状の布ベルト101が設けら
れており、布ベルト101全体は図中矢印で示す方向に
往復運動可能である。布ベルト101の内側には布ベル
ト101に溶剤を供給するためのノズル102が設けら
れている。転写ローラー100の表面をクリーニングす
る場合、転写ローラー100を実線で示す位置に移動さ
せ、その位置で回転させながら静止した布ベルト101
に押しつけることにより行う。布ベルト101に浸透し
た溶剤が転写ローラー100の表面に付着したインクを
溶解させ、溶解したインクは布ベルト101に吸収され
る。その結果、転写ローラー100の表面はクリーニン
グされる。転写ローラー100のクリーニングが完了す
ると、布ベルト101を図中矢印で示す方向に1往復移
動させる。この動作に連動して布ベルト101が所定量
回転される。それにより、布ベルト101の汚れた部分
は所定量送られ、転写ローラー100と接触する位置に
は新たに清浄な部分が現れる。この清浄な部分を用い
て、次回の転写ローラー100のクリーニングが行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
固形製剤印刷装置の転写ローラークリーニング装置で
は、転写ローラー100のクリーニング中、布ベルト1
01は静止しているため、クリーニング開始直後はとも
かく、クリーニング終了間近になると、布ベルト101
自体が溶剤に溶けたインクで汚染される。そのため、布
ベルト101に浸透した溶解したインクが転写ローラー
100の表面に再付着する場合があり、転写ローラー1
00の表面を完全にクリーニングすることは困難であっ
た。また、布ベルト101は転写ローラー100のクリ
ーニングの度に汚染されていない清浄な部分を使用し、
布ベルト101自体のクリーニング機構は設けられてい
ないため、転写ローラー100のクリーニングを所定の
回数だけ行うと、布ベルト101を新しいものに交換し
なければならず、布ベルト101の交換に要する時間だ
け固形製剤の印刷工程が停止するという問題点を有して
いた。本発明は以上のような問題点を解決するためにな
されたものであり、一旦拭き取ったインクを転写ローラ
ーの表面に再付着させることがなく、クリーニング部材
を繰返し使用可能な固形製剤印刷装置の転写ローラー・
クリーニング装置及びクリーニング方法を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の固形製剤の転写ローラー・クリーニング装
置は、転写ローラーの回転軸と平行な軸に設けられ、転
写ローラーの表面に所定の圧力で接触可能なクリーニン
グ部材と、1回のクリーニング操作において、前記クリ
ーニング部材を前記軸方向に、前記転写ローラーとは接
触していない退避位置から前記転写ローラーの前記退避
位置に面する側とは異なる側の端部までを1往復運動さ
せる往復運動機構と、1回のクリーニング操作におい
て、前記1往復運動と同時に、前記クリーニング部材を
前記軸を中心として1回転させる回転機構と、前記クリ
ーニング部材に溶剤を供給する溶剤供給機構とを具備す
るように構成されている。上記構成において、さらに、
前記クリーニング部材の洗浄機構を具備することが好ま
しい。また、前記洗浄機構は前記退避位置近傍に設けら
れ、前記クリーニング部材が前記退避位置に退避した状
態で、前記クリーニング部材の一部が溶剤に浸るように
溶剤を満たした洗浄容器と、前記クリーニング部材に浸
透した溶剤を絞り出すための絞り部材と、前記溶剤が前
記転写ローラー等に付着しないように保護するためのハ
ウジングとを具備することが好ましい。また、前記洗浄
装置は前記溶剤供給装置を兼用し、前記クリーニング部
材の洗浄完了後、前記クリーニング部材を前記軸を中心
として高速回転させ、前記クリーニング部材に浸透した
余分な溶剤を除去することが好ましい。また、前記洗浄
容器は、前記クリーニング部材の回転軸に対して垂直方
向に上下動可能であり、前記クリーニング部材の洗浄時
以外は前記クリーニング部材が溶剤に浸らないように下
降していることが好ましい。また、前記ハウジングは前
記クリーニング部材が前記軸方向に往復運動可能なよう
に開口部と、前記クリーニング部材の洗浄中に前記開口
部から溶剤が外部に洩れないようにするためのシャッタ
ーとを具備することが好ましい。また、前記洗浄装置は
前記洗浄容器に清浄な溶剤を供給する機構と、前記洗浄
容器から汚染された溶剤を排出する機構と、前記洗浄容
器内の溶剤の汚染度を検出するセンサーを具備すること
が好ましい。また、前記転写ローラーのクリーニング
中、前記転写ローラーを固形製剤の印刷時の回転数より
も高速で回転させることが好ましい。
【0006】一方、本発明の固形製剤の転写ローラー・
クリーニング方法は、固形製剤印刷装置の転写ローラー
を所定速度で回転させ、所定量の溶剤を含んだクリーニ
ング部材を前記転写ローラーの表面に所定の圧力で押し
つけながら、前記クリーニング部材を前記転写ローラー
の軸に平行な方向に1往復させつつその間に1回転さ
せ、常時前記クリーニング部材の清浄な面を前記転写ロ
ーラーの表面に接触させてクリーニングを行うように構
成されている。上記構成において、前記クリーニング完
了後、前記クリーニング部材を洗浄することが好まし
い。
【0007】また、本発明の別の固形製剤印刷装置の転
写ローラー・クリーニング方法は、洗浄容器に清浄な溶
剤を供給する行程と、前記洗浄容器を垂直方向に上昇さ
せ、第1の所定速度で回転するクリーニング部材に溶剤
を浸透させると共に、前記クリーニング部材に絞り部材
を押しつけ前記クリーニング部材に浸透した溶剤を絞り
出す行程と、前記洗浄容器中の溶剤の汚染度を検出し、
所定の汚染度に達した時点で前記洗浄容器を下降させ前
記クリーニング部材を洗浄容器から相対的に引き上げる
と共に、前記洗浄容器中の汚染された溶剤を排出する行
程と、前記クリーニング部材を前記第1の所定速度より
も高速の第2の所定速度で回転させ、前記クリーニング
部材に浸透していた余分な溶剤を振り飛ばし、所定量の
溶剤を前記クリーニング部材に含ませる行程と、固形製
剤印刷装置の転写ローラーを所定の速度で回転させた状
態で、前記所定量の溶剤を含んだクリーニング部材を前
記転写ローラーの軸に平行な方向に1往復運動させる行
程と、前記1往復運動中に、前記クリーニング部材を前
記転写ローラーの表面に所定の圧力で押しつけた状態
で、前記クリーニング部材を前記転写ローラーの軸と平
行な前記クリーニング部材の軸を中心として1回転させ
る行程を具備するように構成されている。
【0008】また、本発明のさらに別の固形製剤の転写
ローラー・クリーニング方法は、洗浄容器に清浄な溶剤
を供給する行程と、前記洗浄容器を垂直方向に上昇さ
せ、第1の所定速度で回転するクリーニング部材に溶剤
を浸透させると同時に、前記クリーニング部材に絞り部
材を押しつけ前記クリーニング部材に浸透した溶剤を絞
り出す行程と、前記洗浄容器中の溶剤の汚染度を検出
し、所定の汚染度に達した時点で前記洗浄容器を下降さ
せ前記クリーニング部材を洗浄容器から相対的に引き上
げると共に、前記洗浄容器中の汚染された溶剤を排出す
る行程と、前記クリーニング部材を前記第1の所定速度
よりも高速の第2の所定速度で回転させ、前記クリーニ
ング部材に浸透していた汚染された溶剤を振り飛ばす行
程と、前記洗浄容器に再度清浄な溶剤を供給し、前記ク
リーニング部材に清浄な溶剤を浸透させ、前記クリーニ
ング部材を前記第2の所定速度で回転させ、前記クリー
ニング部材に浸透していた余分な溶剤を振り飛ばし、所
定量の清浄な溶剤を前記クリーニング部材に含ませる行
程と、固形製剤印刷装置の転写ローラーを所定の速度で
回転させた状態で、前記所定量の溶剤を含んだクリーニ
ング部材を前記転写ローラーの軸に平行な方向に1往復
運動させる行程と、前記1往復運動中に、前記クリーニ
ング部材を前記転写ローラーの表面に所定の圧力で押し
つけた状態で、前記クリーニング部材を前記転写ローラ
ーの軸と平行な前記クリーニング部材の軸を中心として
1回転させる行程を具備するように構成されている。上
記構成において、最初に洗浄容器に供給される清浄な溶
剤は、前回の転写ローラーのクリーニングにおいて2度
目に供給された清浄な溶剤であることが好ましい。ま
た、前記洗浄容器中の溶剤の汚染度が所定時間内に、所
定の濃度を超えた場合、前記洗浄容器中の汚染された溶
剤を排出し、前記洗浄容器中に清浄な溶剤を注入するこ
とが好ましい。
【0009】
【作用】転写ローラーは、固形製剤の印刷行程の場合と
同様に、一定の速度(例えば15rpm)で所定の方向
に連続的に回転している。クリーニング部材は転写ロー
ラーの表面と接触しながら、1回のクリーニング操作に
おいて、転写ローラーとは接触していない退避位置から
転写ローラーの退避位置に面する側とは異なる側の端部
までを、転写ローラーの回転軸方向に1往復する。この
往復運動の間に、クリーニング部材はその軸を中心とし
て1回転する。すなわち、クリーニング部材の表面のう
ち転写ローラーの表面と接触している部分は常に移動
し、クリーニング部材の表面の清浄な部分により転写ロ
ーラーの表面がクリーニングされる。従って、一旦、ク
リーニング部材に拭き取られたインクが転写ローラーの
表面に再付着することはない。また、一般に固形製剤の
印刷に使用されるインクには、速乾性及び付着性を良く
するためにワックス成分が含まれているが、溶剤をクリ
ーニング部材に含ませることにより、転写ローラーの表
面に付着し固化したインクでも容易に拭き取られる。一
旦クリーニング部材に拭き取ったインクが転写ローラー
の表面に再付着することを防止するために、クリーニン
グ部材の回転数を1回転未満としてもよい。また、クリ
ーニング操作中、転写ローラーを通常の固形製剤の印刷
時よりも高速で回転させることにより、転写ローラーの
クリーニング効率が向上する。
【0010】1回のクリーニング操作が完了するごと
に、クリーニング部材を洗浄することにより、常に清浄
なクリーニング部材を用いて転写ローラーのクリーニン
グが行われる。クリーニング部材の洗浄機構をクリーニ
ング部材が退避した位置の近傍に設けることにより、転
写ローラーが固形製剤の印刷を行っている間に、次の転
写ローラーのクリーニングに供えてクリーニング部材の
洗浄を行うことが可能となる。クリーニング部材の材料
として、例えばポリウレタンやシリコン系ゴムの連続発
泡体や、不織布、木綿のガーゼを積層した布等、弾性及
び溶剤の含浸性を有するものを使用する。溶剤を満たし
た洗浄容器にクリーニング部材の一部を浸らせ、絞り部
材に当接させ、溶剤の浸透と絞りとを繰返しながらクリ
ーニング部材を第1の所定速度(例えば450rpm)
で回転させ、クリーニング部材の内部に滲みこんだイン
クを除去する。洗浄容器中の溶剤の汚染度をセンサーで
感知し、溶剤の汚染がそれ以上進まない状態、すなわ
ち、クリーニング部材に滲みこんだインクが全て除去さ
れ溶剤に溶けた状態になった時、クリーニング部材を洗
浄容器から相対的に引き上げ、クリーニング部材を第2
の所定速度(例えば3000rpm)で回転させ、クリ
ーニング部材に含まれている溶剤を遠心力により振り飛
ばす。その結果、クリーニング部材に含まれていた余分
な溶剤が除去され、クリーニング部材は溶剤により適度
に湿らされた状態になる。なお、溶剤の汚染度がひどい
場合は、洗浄容器中の溶剤を入れ替え、クリーニング部
材の洗浄行程を繰返す。それにより、クリーニング部材
に滲みこんだインクがより完全に近く除去され、転写ロ
ーラーに一旦拭き取ったインクが再付着することを防止
する。クリーニング部材の洗浄完了後に、清浄な溶剤を
洗浄容器に供給し、清浄な溶剤をクリーニング部材に含
ませることにより、より完全に近く転写ローラーをクリ
ーニングすることが可能になる。また、ここで洗浄容器
に供給した清浄な溶剤を次の転写ローラーのクリーニン
グ完了後のクリーニング部材の洗浄に用いることによ
り、溶剤を無駄なく有効に利用することが可能である。
【0011】
【実施例】
<第1の実施例>本発明の固形製剤印刷装置の転写ロー
ラー・クリーニング装置及びクリーニング方法の第1の
実施例を図1から図5までを用いて説明する。図1はこ
の第1の実施例に係る固形製剤印刷装置の転写ローラー
・クリーニング装置の転写ローラーのクリーニングを行
っていない退避状態を示す斜視図であり、図2は同じく
転写ローラーをクリーニング中の状態を示す斜視図であ
る。図3は第1の実施例に係る固形製剤印刷装置の転写
ローラー・クリーニング装置の構成を示す断面図であ
る。図4は第1の実施例におけるクリーニング部材の洗
浄動作を示す図であり、図5はそのフローチャートであ
る。
【0012】図1及び2において、錠剤やカプセル剤等
の固形製剤を印刷する場合、固形製剤(図示せず)は搬
送スラット10に設けられた規則的に配列されたポケッ
ト11に収容され、転写ローラー20の下方を搬送スラ
ット10の移動により所定の方向に搬送される。一方、
転写ローラー20の表面をクリーニングする場合、固形
製剤の供給を一時的に停止し、転写ローラー20の回転
軸を印刷位置からクリーニング位置に平行移動させる。
図1及び図2に示す状態では、転写ローラー20の表面
と搬送スラット10の表面とは直接接触せず、離れてい
る。本実施例の転写ローラー・クリーニング装置は、転
写ローラー20の表面と直接接触してクリーニングする
クリーニング部材35と、図3に示すクリーニング部材
35の駆動機構と、クリーニング部材35を洗浄する洗
浄装置30等で構成されている。洗浄装置30は、クリ
ーニング部材35が転写ローラー20のクリーニングを
していない退避位置の近傍に設けられており、ハウジン
グ31と、クリーニング部材35を収納し洗浄するため
の洗浄容器部37と、クリーニング部材35が出入りす
るための開口部32と、開口部32を開閉するためのシ
ャッター33等で構成されている。洗浄容器部37の底
部近傍には、絞り部材36が設けられている。絞り部材
36は、例えば金属又は樹脂の従動ローラーであり、ク
リーニング部材35と所定の圧力で接触し、クリーニン
グ部材35の回転により回転される。また、図3に示す
ように、洗浄容器部37の前記絞り部材36よりも上方
には、清浄な(未使用の)溶剤を供給するための溶剤供
給口38が設けられ、また絞り部材の下方(洗浄容器部
37の底部)には、汚染された(使用済みの)溶剤を排
出するための溶剤排出口39が設けられている。溶剤供
給口38は溶剤容器61に、また溶剤排出口39は廃液
容器60にそれぞれ接続されている。
【0013】図2に示すように、クリーニング部材35
の軸34は転写ローラー20の軸方向に、転写ローラー
20とは接触していない退避位置から、転写ローラー2
0の退避位置に面する側とは異なる側の端部までを往復
運動(伸縮)可能である。本実施例の場合、転写ローラ
ー20の軸方向の長さは例えば30cmであり、直径は
約10cmである。クリーニング部材35はその軸方向
の長さは約3cmであり、直径は約10cmである。ま
た、図1及び図2中に矢印で示すように、クリーニング
部材35は転写ローラー20とは逆の方向に回転可能で
ある。その機構を図3に示す。図3において、クリーニ
ング部材35の軸34はボール・スプライン軸であり、
回転力を伝達できると同時に、その軸方向に直線的に移
動可能である。軸34は、その中ほどをボール・スプラ
イン軸受42により軸支され、またクリーニング部材3
5とは反対側の端部を軸受54を介して移動フレーム5
3により支持されている。軸34と平行に送りねじ52
が設けられており、移動フレーム53に設けられためね
じ部(図示せず)と送りねじ52のおねじ部とが係合し
ている。軸34はギアユニット41を介してモーター4
0と係合し、送りねじ52はギアユニット51を介して
モーター50と係合している。モーター50により送り
ねじ52が駆動され、それにより、移動フレーム53が
軸34の方向に平行移動される。移動フレーム53の移
動に伴って、それに支持されている軸34がその軸方向
に直線運動される。モーター50の回転方向を正転又は
逆転することにより、軸34は往復運動する。この動作
とは無関係に、ギアユニット41を介して軸34はモー
ター40により所定の方向に回転される。モーター40
は、後に詳述するが、転写ローラー20のクリーニング
時における超低速回転(例えば3rpm)と、クリーニ
ング部材35を洗浄する際の低速回転(例えば450r
pm)と、クリーニング部材35に含まれた余分な溶剤
を振り飛ばす際の高速回転(例えば3000rpm)の
3段階に回転速度を切り換えることが可能である。一
方、ハウジング31にはエアシリンダー62が係合し、
エアシリンダー62の動作により、垂直方向に上下動可
能である。クリーニング部材35の材料として、例えば
ポリウレタンやシリコン系ゴムの連続発泡体や、不織
布、木綿のガーゼを積層した布等、弾性及び溶剤の含浸
性を有するものを使用する。また、溶剤としては例えば
アルコール等を使用する。
【0014】次に、上記転写ローラー・クリーニング装
置を用いた転写ローラーのクリーニング方法を図1及び
図2を用いて説明する。まず、固形製剤の印刷を所定時
間行い、転写ローラー20の表面にインク等が付着する
と、固形製剤の供給を停止する。次に、転写ローラー2
0の回転軸を平行移動させ、転写ローラー20をデザイ
ンローラー(図示せず)及び搬送スラット10等とは接
触しないようにする。ここまでは、従来の方法と同様で
ある。図1に示すクリーニング部材35が退避した状態
において、シャッター33を図中2点鎖線で示す位置に
移動させ、ハウジング31の開口部32を開く。モータ
ー40を駆動して、軸34を超低速回転(例えば3rp
m)させる。同時に、モーター50を所定の方向に回転
駆動し、図2に示すように軸34を転写ローラー20に
軸と平行に前進させ、ハウジング31からその外部へ突
出させる。このとき、クリーニング部材35の表面と転
写ローラー20の表面とが所定の圧力で接触するよう
に、転写ローラー20の位置を設定しておく。また、ク
リーニング部材35は所定量の溶剤で湿った状態であ
る。クリーニング部材35を転写ローラー20の退避位
置に面する側とは異なる側の端部に到達するまで前進さ
せ、到達後モーター50を逆転させてクリーニング部材
35を退避位置まで後退させる。すなわち、クリーニン
グ部材35を転写ローラー20の回転軸方向に1往復さ
せる。この間、モーター40の回転速度及び回転方向は
一定である。なお、モーター40の回転速度とモーター
50の回転速度(又はクリーニング部材35の往復速
度)との関係を、クリーニング部材35が転写ローラー
20の回転軸方向に1往復する間にクリーニング部材3
5が軸34を中心として丁度1回転(又は1回転弱)す
るように設定する。従って、クリーニング部材35の表
面のうち転写ローラー20と接触する部分はゆっくりと
した速度で常に移動し、クリーニング部材35の表面の
清浄な部分によって転写ローラー20の表面がクリーニ
ングされる。転写ローラー20のクリーニングが完了す
ると、クリーニング部材35は溶剤に溶けたインクが滲
みこんだ状態になる。なお、一般に固形製剤の印刷時に
おける転写ローラー20の回転数(例えば15rpm程
度)は、固形製剤の搬送速度に同期するように設定され
ている。また、固形製剤の搬送速度は、例えば印刷検査
装置やPTP包装装置等の他の装置の処理能力により制
限されている。しかし、転写ローラー20のクリーニン
グ時にはこのような制限はない。従って、クリーニング
時に転写ローラー20の回転速度を印刷時における回転
速度よりも高速にすることにより、転写ローラー20の
表面上の特定の部分がクリーニング部材35によりクリ
ーニングされる回数が増え、転写ローラー20のクリー
ニング効率が向上する。
【0015】次に、クリーニング部材35の洗浄動作を
図4及び図5を用いて説明する。図4の(a)に示すよ
うに、溶剤を溶剤容器61から溶剤供給口38を介して
洗浄容器部37に供給する(図5のステップ100
1)。このとき、クリーニング部材35は転写ローラー
20のクリーニングを完了し、溶剤に溶けたインクが滲
みこんでいる。次に、(b)に示すように、エアシリン
ダー62を駆動してハウジング31を垂直方向に上昇さ
せ、クリーニング部材35の一部が溶剤に浸るようにす
る(ステップ1002)。このとき、絞り部材36とク
リーニング部材35とが所定の圧力で接触するようにす
る。すなわち、クリーニング部材35は例えばスポンジ
等であるため、絞り部材36と接触することにより接触
部近傍の形状が変形し、変形した部分に含まれていた溶
剤が絞り出される。この状態で、クリーニング部材35
を第1の所定速度(例えば450rpm)で回転させる
(ステップ1003)。クリーニング部材35の回転に
従って絞り部材36も回転し、クリーニング部材35と
絞り部材36とが接触する部分も移動する。その結果、
それまで接触により変形していたクリーニング部材35
の部分はその弾性により復元し、その際新たに溶剤を吸
収する。それと同時に、接触により新たに変形した部分
に含まれていた溶剤が絞り出される。所定時間中この動
作を繰返すことにより、クリーニング部材35の内部に
滲みこんでいたインクの成分は洗浄容器部37中の大量
の溶剤中に溶出し、クリーニング部材35が洗浄される
(ステップ1004)。
【0016】クリーニング部材35の洗浄が完了する
と、(c)に示すようにハウジング31を下降させ、ク
リーニング部材35を溶剤から引き上げる(ステップ1
005)。そして、クリーニング部材35を第1の所定
速度よりも高速の第2の所定速度(例えば3000rp
m)で回転させる(ステップ1006)。クリーニング
部材35に含まれていた溶剤は遠心力により振り飛ばさ
れる。クリーニング部材35を第2の所定速度で回転さ
せる時間を制御し、クリーニング部材35を溶剤で若干
湿らせた状態にする。そして、(d)に示すように、ク
リーニング部材35の回転を停止し、汚染された溶剤を
溶剤排出口39から廃液容器60に排出する(ステップ
1007)。これにより、クリーニング部材35の洗浄
が完了する。この洗浄されたクリーニング部材を用いて
次の転写ローラー20のクリーニングを行う。なお、一
般に転写ローラー20をクリーニングする間隔を短くす
れば、転写ローラー20の表面はそれほど汚れない。そ
のため、クリーニング部材35の洗浄においても、溶剤
はそれほど汚染されず、溶剤を取り替える必要はない。
また、クリーニング部材35に滲みこんでいたインクの
量と比較して洗浄に使用される溶剤の量がはるかに多い
ため、洗浄後の溶剤自体はそれほど汚染されていない。
そのため、クリーニング部材35の洗浄に用いた溶剤で
クリーニング部材35を湿らせ、そのまま次の転写ロー
ラー20のクリーニングを行っても実用上問題はない。
なお、上記クリーニング部材35の洗浄を、転写ローラ
ー20を用いて固形製剤を印刷している行程と平行して
行うように構成してもよい。この場合、クリーニング部
材35の洗浄に用いた溶剤がハウジング31から洩れ
て、印刷中の転写ローラー20や固形製剤等に付着しな
いように、シャッター33を密閉構造にすることが好ま
しい。
【0017】<第2の実施例>次に、本発明の固形製剤
印刷装置の転写ローラー・クリーニング装置及びクリー
ニング方法の第2の実施例を図6及び図7を用いて説明
する。図6は第2の実施例に係るクリーニング装置の構
成を示す断面図であり、図7は第2の実施例に係るクリ
ーニング方法を示すフローチャートである。なお、図6
に示す第2の実施例に係るクリーニング装置は上記第1
の実施例に係るクリーニング装置の洗浄容器部37に溶
剤の汚染度を検出するセンサー43を追加したものであ
り、その他の点については同様であるためその説明を省
略する。
【0018】第2の実施例は、転写ローラー20の汚れ
がひどい場合に適するように構成したものである。すな
わち、一般に転写ローラー20の表面に付着したインク
の量が多い場合、転写ローラー20の表面をクリーニン
グしたクリーニング部材35にも大量のインクが滲みこ
んでいる。従って、このような大量のインクが滲みこん
だクリーニング部材35を溶剤で洗浄すると、短時間の
内に溶剤の汚染が進む。そこで、洗浄容器部37中の溶
剤の汚染の進み具合をセンサー43で検出し、所定の時
間内に溶剤が所定のレベルに汚染された場合、クリーニ
ング部材35に滲みこんでいるインクの量が多いと判断
し、溶剤を入れ替える。
【0019】次に、第1の実施例の説明に用いた図4を
参照しつつ、図7に示すフローチャートを用いて第2の
実施例のクリーニング方法を説明する。溶剤を溶剤容器
61から溶剤供給口38を介して洗浄容器部37に供給
する(ステップ2001)。このとき、クリーニング部
材35は転写ローラー20のクリーニングを完了し、溶
剤に溶けたインクが大量に滲みこんでいる。次に、ハウ
ジング31を垂直方向に上昇させ、クリーニング部材3
5の一部が溶剤に浸るようにする(ステップ200
2)。この状態で、クリーニング部材35を第1の所定
速度(例えば450rpm)で回転させる(ステップ2
003)。次にセンサー43を用いて、溶剤が所定の汚
染度に達したか否かを検出する。(ステップ200
4)。溶剤が所定の汚染度に達した場合、所定時間を経
過しているか否かを判断し(ステップ2005)、所定
時間を経過していない場合、汚染された溶剤を排出し
(ステップ2006)、清浄な溶剤を再注入し(ステッ
プ2007)クリーニング部材35の洗浄を続行する。
クリーニング部材35の洗浄が完了すると、ハウジング
31を下降させ、クリーニング部材35を溶剤から引き
上げる(ステップ2008)。そして、クリーニング部
材35を第1の所定速度よりも高速の第2の所定速度
(例えば3000rpm)で回転させ、クリーニング部
材35に含まれていた余分な溶剤を遠心力により振り飛
ばす(ステップ2009)。クリーニング部材35を第
2の所定速度で回転させる時間を制御し、クリーニング
部材35を溶剤で若干湿らせた状態にする。そして、ク
リーニング部材35の回転を停止し、汚染された溶剤を
溶剤排出口39から廃液容器60に排出する(ステップ
2010)。これにより、クリーニング部材35の洗浄
が完了する。なお、溶剤の使用量を必要最小限にするた
めに、洗浄容器部37中の溶剤の汚染度を検出する基準
としての所定のレベルは、溶剤を入れ替えるごとに順次
その基準を厳しくする(例えば透明度を上げる)ように
構成してもよい。
【0020】<第3の実施例>なお、上記第1及び第2
の実施例では、クリーニング部材35を完全には乾燥さ
せず、クリーニング部材35の洗浄に用いた最後の溶剤
でクリーニング部材35を湿らせ、そのクリーニング部
材35を用いて次の転写ローラー20のクリーニングに
使用するように構成したが、より完全に近く転写ローラ
ー20をクリーニングするために、クリーニング部材3
5の洗浄完了後に、清浄な溶剤を洗浄容器部37に供給
し、清浄な溶剤をクリーニング部材35に含ませるよう
に構成してもよい。また、溶剤を無駄なく有効に利用す
るために、ここで洗浄容器部37に供給した清浄な溶剤
を捨てずに、次の転写ローラー20のクリーニング完了
後のクリーニング部材35の洗浄に用いるように構成し
てもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、クリー
ニング部材を転写ローラーの表面と接触させながら、1
回のクリーニング操作において、転写ローラーとは接触
していない退避位置から転写ローラーの退避位置に面す
る側とは異なる側の端部までを、転写ローラーの回転軸
方向に1往復させ、その間にクリーニング部材をその軸
を中心として1回転させるように構成したので、クリー
ニング部材の転写ローラーと接触している部分は常に移
動し、クリーニング部材の清浄な部分により転写ローラ
ーの表面がクリーニングされる。その結果、一旦クリー
ニング部材に拭き取られたインクは転写ローラーの表面
に再付着することはない。また、溶剤をクリーニング部
材に含ませることにより、転写ローラーの表面に付着し
固化したインクでも容易に拭き取ることができる。さら
に、クリーニング操作中、転写ローラーを通常の固形製
剤の印刷時よりも高速で回転させることにより、転写ロ
ーラーのクリーニング効率を向上させることができる。
さらに、1回のクリーニング操作が完了するごとに、ク
リーニング部材を洗浄することにより、常に清浄なクリ
ーニング部材を用いて転写ローラーのクリーニングを行
うことができる。さらに、クリーニング部材の洗浄機構
をクリーニング部材が退避した位置の近傍に設けること
により、転写ローラーが固形製剤の印刷を行っている間
に、次の転写ローラーのクリーニングに備えてクリーニ
ング部材の洗浄を行うことができる。さらに、溶剤を満
たした洗浄容器にクリーニング部材の一部を浸らせ、絞
り部材に当接させ、溶剤の浸透と絞りとを繰返しながら
クリーニング部材を第1の所定速度で回転させ、クリー
ニング部材の内部に滲みこんだインクを除去し、洗浄容
器中の溶剤の汚染度をセンサーで感知し、溶剤の汚染が
それ以上進まない状態になった時にクリーニング部材を
洗浄容器から相対的に引き上げ、クリーニング部材を第
2の所定速度で回転させ、クリーニング部材に含まれて
いる溶剤を遠心力により振り飛ばすように構成したの
で、クリーニング部材に含まれていた余分な溶剤が除去
され、クリーニング部材を溶剤により適度に湿らされた
状態にすることができる。また、溶剤の汚染度がひどい
場合、洗浄容器中の溶剤を入れ替え、クリーニング部材
の洗浄行程を繰返すように構成したので、転写ローラー
に一旦拭き取ったインクが再付着することを防止するこ
とができる。さらに、クリーニング部材の洗浄完了後
に、清浄な溶剤を洗浄容器に供給し、清浄な溶剤をクリ
ーニング部材に含ませるように構成したので、より完全
に近く転写ローラーをクリーニングすることができる。
さらに、洗浄容器に供給した清浄な溶剤を次の転写ロー
ラーのクリーニング完了後のクリーニング部材の洗浄に
用いることにより、溶剤を無駄なく有効に利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る固形製剤印刷装置の転写ロ
ーラー・クリーニング装置の転写ローラーのクリーニン
グを行っていない退避状態を示す斜視図
【図2】本発明の固形製剤印刷装置の転写ローラー・ク
リーニング装置の第1の実施例における転写ローラーを
クリーニング中の状態を示す斜視図
【図3】本発明の固形製剤印刷装置の転写ローラー・ク
リーニング装置の第1の実施例の構成を示す断面図
【図4】第1の実施例におけるクリーニング部材の洗浄
動作を示す図
【図5】第1の実施例におけるクリーニング部材の洗浄
動作を示すフローチャート
【図6】本発明の固形製剤印刷装置の転写ローラー・ク
リーニング装置の第2の実施例の構成を示す断面図
【図7】第2の実施例におけるクリーニング部材の洗浄
動作を示すフローチャート
【図8】従来の固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリ
ーニング装置の構成を示す図
【符号の説明】
10:搬送スラット 11:ポケット 20:転写ローラー 30:洗浄装置 31:ハウジング 32:開口部 33:シャッター 34:(ボール・スプライン)軸 35:クリーニング部材 36:絞り部材 37:洗浄容器部 38:溶剤供給口 39:溶剤排出口 40:モーター 41:ギアユニット 42:ボール・スプライン軸受 43:センサー 50:モーター 51:ギアユニット 52:送りねじ 53:移動フレーム 54:軸受 60:廃液容器 61:溶剤容器 62:エアシリンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 35/06 B41F 17/00 - 17/36

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写ローラーの回転軸と平行な軸に設け
    られ、転写ローラーの表面に所定の圧力で接触可能なク
    リーニング部材と、 1回のクリーニング操作において、前記クリーニング部
    材を前記軸方向に、前記転写ローラーとは接触していな
    い退避位置から前記転写ローラーの前記退避位置に面す
    る側とは異なる側の端部までを1往復運動させる往復運
    動機構と、 1回のクリーニング操作において、前記1往復運動と同
    時に、前記クリーニング部材を前記軸を中心として1回
    転させる回転機構と、 前記クリーニング部材に溶剤を供給する溶剤供給機構と
    を具備する固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーニング部材の洗浄機構を具備
    することを特徴とする請求項1記載の固形製剤印刷装置
    の転写ローラー・クリーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記洗浄機構は前記退避位置近傍に設け
    られ、前記クリーニング部材が前記退避位置に退避した
    状態で、前記クリーニング部材の一部が溶剤に浸るよう
    に溶剤を満たした洗浄容器と、前記クリーニング部材に
    浸透した溶剤を絞り出すための絞り部材と、前記溶剤が
    前記転写ローラー等に付着しないように保護するための
    ハウジングとを具備することを特徴とする請求項2記載
    の固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄装置は前記溶剤供給装置を兼用
    し、前記クリーニング部材の洗浄完了後、前記クリーニ
    ング部材を前記軸を中心として高速回転させ、前記クリ
    ーニング部材に浸透した余分な溶剤を除去することを特
    徴とする請求項3記載の固形製剤印刷装置の転写ローラ
    ー・クリーニング装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄容器は、前記クリーニング部材
    の回転軸に対して垂直方向に上下動可能であり、前記ク
    リーニング部材の洗浄時以外は前記クリーニング部材が
    溶剤に浸らないように下降していることを特徴とする請
    求項3記載の固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリー
    ニング装置。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングは前記クリーニング部材
    が前記軸方向に往復運動可能なように開口部と、前記ク
    リーニング部材の洗浄中に前記開口部から溶剤が外部に
    洩れないようにするためのシャッターとを具備すること
    を特徴とする請求項3記載の固形製剤印刷装置の転写ロ
    ーラー・クリーニング装置。
  7. 【請求項7】 前記洗浄装置は前記洗浄容器に清浄な溶
    剤を供給する機構と、前記洗浄容器から汚染された溶剤
    を排出する機構と、前記洗浄容器内の溶剤の汚染度を検
    出するセンサーを具備することを特徴とする請求項3記
    載の固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニング装
    置。
  8. 【請求項8】 前記転写ローラーのクリーニング中、前
    記転写ローラーを固形製剤の印刷時の回転数よりも高速
    で回転させることを特徴とする請求項1から7のいずれ
    かに記載の固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニ
    ング装置。
  9. 【請求項9】 固形製剤印刷装置の転写ローラーを所定
    速度で回転させ、所定量の溶剤を含んだクリーニング部
    材を前記転写ローラーの表面に所定の圧力で押しつけな
    がら、前記クリーニング部材を前記転写ローラーの軸に
    平行な方向に1往復させつつその間に1回転させ、常時
    前記クリーニング部材の清浄な面を前記転写ローラーの
    表面に接触させてクリーニングを行う固形製剤印刷装置
    の転写ローラー・クリーニング方法。
  10. 【請求項10】 前記クリーニング完了後、前記クリー
    ニング部材を洗浄することを特徴とする請求項9記載の
    固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニング方法。
  11. 【請求項11】 洗浄容器に清浄な溶剤を供給する行程
    と、 前記洗浄容器を垂直方向に上昇させ、第1の所定速度で
    回転するクリーニング部材に溶剤を浸透させると共に、
    前記クリーニング部材に絞り部材を押しつけ前記クリー
    ニング部材に浸透した溶剤を絞り出す行程と、 前記洗浄容器中の溶剤の汚染度を検出し、所定の汚染度
    に達した時点で前記洗浄容器を下降させ前記クリーニン
    グ部材を洗浄容器から相対的に引き上げると共に、前記
    洗浄容器中の汚染された溶剤を排出する行程と、 前記クリーニング部材を前記第1の所定速度よりも高速
    の第2の所定速度で回転させ、前記クリーニング部材に
    浸透していた余分な溶剤を振り飛ばし、所定量の溶剤を
    前記クリーニング部材に含ませる行程と、 固形製剤印刷装置の転写ローラーを所定の速度で回転さ
    せた状態で、前記所定量の溶剤を含んだクリーニング部
    材を前記転写ローラーの軸に平行な方向に1往復運動さ
    せる行程と、 前記1往復運動中に、前記クリーニング部材を前記転写
    ローラーの表面に所定の圧力で押しつけた状態で、前記
    クリーニング部材を前記転写ローラーの軸と平行な前記
    クリーニング部材の軸を中心として1回転させる行程を
    具備する固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニン
    グ方法。
  12. 【請求項12】 洗浄容器に清浄な溶剤を供給する行程
    と、 前記洗浄容器を垂直方向に上昇させ、第1の所定速度で
    回転するクリーニング部材に溶剤を浸透させると同時
    に、前記クリーニング部材に絞り部材を押しつけ前記ク
    リーニング部材に浸透した溶剤を絞り出す行程と、 前記洗浄容器中の溶剤の汚染度を検出し、所定の汚染度
    に達した時点で前記洗浄容器を下降させ前記クリーニン
    グ部材を洗浄容器から相対的に引き上げると共に、前記
    洗浄容器中の汚染された溶剤を排出する行程と、 前記クリーニング部材を前記第1の所定速度よりも高速
    の第2の所定速度で回転させ、前記クリーニング部材に
    浸透していた汚染された溶剤を振り飛ばす行程と、 前記洗浄容器に再度清浄な溶剤を供給し、前記クリーニ
    ング部材に清浄な溶剤を浸透させ、前記クリーニング部
    材を前記第2の所定速度で回転させ、前記クリーニング
    部材に浸透していた余分な溶剤を振り飛ばし、所定量の
    清浄な溶剤を前記クリーニング部材に含ませる行程と、 固形製剤印刷装置の転写ローラーを所定の速度で回転さ
    せた状態で、前記所定量の溶剤を含んだクリーニング部
    材を前記転写ローラーの軸に平行な方向に1往復運動さ
    せる行程と、 前記1往復運動中に、前記クリーニング部材を前記転写
    ローラーの表面に所定の圧力で押しつけた状態で、前記
    クリーニング部材を前記転写ローラーの軸と平行な前記
    クリーニング部材の軸を中心として1回転させる行程を
    具備する固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニン
    グ方法。
  13. 【請求項13】 最初に洗浄容器に供給される清浄な溶
    剤は、前回の転写ローラーのクリーニングにおいて2度
    目に供給された清浄な溶剤であることを特徴とする請求
    項12記載の固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリー
    ニング方法。
  14. 【請求項14】 前記洗浄容器中の溶剤の汚染度が所定
    時間内に、所定の濃度を超えた場合、前記洗浄容器中の
    汚染された溶剤を排出し、前記洗浄容器中に清浄な溶剤
    を注入することを特徴とする請求項12又は13記載の
    固形製剤印刷装置の転写ローラー・クリーニング方法。
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