JP3055081B2 - 緊張材の定着方法 - Google Patents
緊張材の定着方法Info
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- JP3055081B2 JP3055081B2 JP4250189A JP25018992A JP3055081B2 JP 3055081 B2 JP3055081 B2 JP 3055081B2 JP 4250189 A JP4250189 A JP 4250189A JP 25018992 A JP25018992 A JP 25018992A JP 3055081 B2 JP3055081 B2 JP 3055081B2
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- Japan
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- fixing
- sheath
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレストレスを導入し
た橋梁、タンク等の構造物の架替、部分補修工事等の際
に工事区域外の緊張材の緊張状態を好適に保持するため
の緊張材の定着方法に関する。
た橋梁、タンク等の構造物の架替、部分補修工事等の際
に工事区域外の緊張材の緊張状態を好適に保持するため
の緊張材の定着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、構造物の躯体にプレスト
レスを導入する方法の一つにポストテンションによる方
法がある。この方法は、施工段階においてプレストレス
を導入できる点などから橋梁、ガスタンク等の構造物に
多く適用されている。一例として、その床板にプレスト
レスを導入した橋梁を図8に示す。図中符号1は橋梁、
2は橋脚である。前記橋梁1は、床板3内にシース4が
埋設されており、該シース4内にプレストレスを付与す
る緊張材(図示せず)がその両端を定着具5、5に固定
されて緊張状態に張架されている。また床板3を支持す
る第1ないし第4の橋桁6、7、8、9は、前記橋脚1
の上面に設置されている。
レスを導入する方法の一つにポストテンションによる方
法がある。この方法は、施工段階においてプレストレス
を導入できる点などから橋梁、ガスタンク等の構造物に
多く適用されている。一例として、その床板にプレスト
レスを導入した橋梁を図8に示す。図中符号1は橋梁、
2は橋脚である。前記橋梁1は、床板3内にシース4が
埋設されており、該シース4内にプレストレスを付与す
る緊張材(図示せず)がその両端を定着具5、5に固定
されて緊張状態に張架されている。また床板3を支持す
る第1ないし第4の橋桁6、7、8、9は、前記橋脚1
の上面に設置されている。
【0003】このように構成された橋梁1において、例
えば第1の橋桁6または第2の橋桁7の架替工事を行う
場合、前記定着具5、5による緊張材の固定を解除し、
緊張材の緊張状態を緩和した後に工事が行われる。しか
し、この場合には、当然第3および第4の橋桁8、9上
の床板3に付与されたプレストレスも緩和されるので、
工事のために橋梁1が全面的に使用できなくなる問題が
ある。
えば第1の橋桁6または第2の橋桁7の架替工事を行う
場合、前記定着具5、5による緊張材の固定を解除し、
緊張材の緊張状態を緩和した後に工事が行われる。しか
し、この場合には、当然第3および第4の橋桁8、9上
の床板3に付与されたプレストレスも緩和されるので、
工事のために橋梁1が全面的に使用できなくなる問題が
ある。
【0004】この問題を解消する方法として、第2の橋
桁7と第3の橋桁8間の位置Aにおいて緊張材を切断
し、この位置Aにおいて再び緊張材にプレストレスを導
入することが考えられる。
桁7と第3の橋桁8間の位置Aにおいて緊張材を切断
し、この位置Aにおいて再び緊張材にプレストレスを導
入することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法には次のような課題が存在する。すわなち、緊張材に
緊張状態を付与するジャッキ等の設置スペースの確保あ
るいは定着具の装着に要する緊張材の長さの確保のため
に、前記床板3を広い範囲ではつらなければならない。
さらに、緊張材の曲げ上げ、曲げ下げなどがある場合に
は、既存の定着具(例えば、くさび型定着具)を装着す
るに際しては、シース内面に片寄った状態にある緊張材
を均等に押し広げなければならないといった問題があ
る。さらに、従来の緊張材の定着具は、緊張材の定着時
にセットロス(定着具装着時の緊張材の戻りによる緊張
緩和)が生じる問題がある。
法には次のような課題が存在する。すわなち、緊張材に
緊張状態を付与するジャッキ等の設置スペースの確保あ
るいは定着具の装着に要する緊張材の長さの確保のため
に、前記床板3を広い範囲ではつらなければならない。
さらに、緊張材の曲げ上げ、曲げ下げなどがある場合に
は、既存の定着具(例えば、くさび型定着具)を装着す
るに際しては、シース内面に片寄った状態にある緊張材
を均等に押し広げなければならないといった問題があ
る。さらに、従来の緊張材の定着具は、緊張材の定着時
にセットロス(定着具装着時の緊張材の戻りによる緊張
緩和)が生じる問題がある。
【0006】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、構造物の全域にわたって導入されたプレストレス
を緩和することなく作業を行うことができ、構造物全体
として構造的な支障を来たさない緊張材の定着方法を提
供することを目的としている。
ので、構造物の全域にわたって導入されたプレストレス
を緩和することなく作業を行うことができ、構造物全体
として構造的な支障を来たさない緊張材の定着方法を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
緊張材の定着方法は、プレストレスの導入された構造物
のプレストレス導入区間の中間において、前記構造物の
躯体をはつり、シースを除去するとともに、該シース内
のグラウト層を除去して前記緊張材を露出させ、前記躯
体端面の前記緊張材の突出する部分に支圧層を形成する
とともに、前記緊張材をその内部の軸方向に貫通させた
状態で配置して該緊張材の周囲に半筒状部材を互いに結
合し、該二つの半筒状部材からなる定着具の端面を前記
支圧層に当接させて配置し、前記定着具内に膨張性グラ
ウトを充填・硬化させて前記緊張材を固着させて、その
後前記緊張材を前記定着具の他の端面側位置で切断する
ことを特徴としている。
緊張材の定着方法は、プレストレスの導入された構造物
のプレストレス導入区間の中間において、前記構造物の
躯体をはつり、シースを除去するとともに、該シース内
のグラウト層を除去して前記緊張材を露出させ、前記躯
体端面の前記緊張材の突出する部分に支圧層を形成する
とともに、前記緊張材をその内部の軸方向に貫通させた
状態で配置して該緊張材の周囲に半筒状部材を互いに結
合し、該二つの半筒状部材からなる定着具の端面を前記
支圧層に当接させて配置し、前記定着具内に膨張性グラ
ウトを充填・硬化させて前記緊張材を固着させて、その
後前記緊張材を前記定着具の他の端面側位置で切断する
ことを特徴としている。
【0008】
【0009】
【作用】前記請求項1の発明によれば、プレストレスの
導入された構造物のプレストレス導入区間の中間で前記
緊張材が前記定着具内で定着され、前記支圧層に前記定
着具の端面が当接し前記定着具が支持されるので、前記
定着具の他の端面側で前記緊張材を切断した場合にも、
前記支圧層側のプレストレス導入区間のプレストレス導
入状態が保持される。
導入された構造物のプレストレス導入区間の中間で前記
緊張材が前記定着具内で定着され、前記支圧層に前記定
着具の端面が当接し前記定着具が支持されるので、前記
定着具の他の端面側で前記緊張材を切断した場合にも、
前記支圧層側のプレストレス導入区間のプレストレス導
入状態が保持される。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、本発明の緊張材の定着構造およびその
定着方法を添付図面を参照して詳細に説明する。図1な
いし図3は本発明の緊張材の定着構造の一実施例を示し
たものである。図中符号10は緊張材の定着構造、11
は構造物、12は構造物11の躯体である。図3に示し
たように、構造物11の躯体12のプレストレス導入区
間Bには緊張材を内包したシース14…が埋設されてい
る。このプレストレス導入区間Bの位置(中間)Cには
平面視略方形状に躯体12のコンクリートがはつられた
凹部13が形成されている。この凹部13のシース14
に直交する端面13aには、その表面15aがシース1
4に略直交するように平面に仕上げられた支圧層15が
形成されている(図1)。この支圧層15の表面15a
には、後述する定着具16がその端面のフランジ16a
を表面15aに当接させて、かつシース14内に内包さ
れた緊張材17…をその内部の軸方向に貫通させた状態
で配置されている。さらに、定着具16内部には、膨張
性のグラウト18aが充填され硬化されたグラウト層1
8が形成されている(図2)。
定着方法を添付図面を参照して詳細に説明する。図1な
いし図3は本発明の緊張材の定着構造の一実施例を示し
たものである。図中符号10は緊張材の定着構造、11
は構造物、12は構造物11の躯体である。図3に示し
たように、構造物11の躯体12のプレストレス導入区
間Bには緊張材を内包したシース14…が埋設されてい
る。このプレストレス導入区間Bの位置(中間)Cには
平面視略方形状に躯体12のコンクリートがはつられた
凹部13が形成されている。この凹部13のシース14
に直交する端面13aには、その表面15aがシース1
4に略直交するように平面に仕上げられた支圧層15が
形成されている(図1)。この支圧層15の表面15a
には、後述する定着具16がその端面のフランジ16a
を表面15aに当接させて、かつシース14内に内包さ
れた緊張材17…をその内部の軸方向に貫通させた状態
で配置されている。さらに、定着具16内部には、膨張
性のグラウト18aが充填され硬化されたグラウト層1
8が形成されている(図2)。
【0012】上記緊張材の定着構造10によれば、緊張
状態にある緊張材17…が定着具16内のグラウト層1
8によって定着されるとともに、支圧層15に定着具1
6のフランジ16aが当接するので、緊張材17…が位
置(定着具の他の端面側位置)Dで切断されても、躯体
12内の緊張材の緊張状態が保持される。
状態にある緊張材17…が定着具16内のグラウト層1
8によって定着されるとともに、支圧層15に定着具1
6のフランジ16aが当接するので、緊張材17…が位
置(定着具の他の端面側位置)Dで切断されても、躯体
12内の緊張材の緊張状態が保持される。
【0013】図4および図5は、本発明の定着構造10
において用いられる定着具16の一例を示したものであ
る。この場合、定着具16は、鋼製またはFRP製の半
円筒状の部材16b、16bが内空間を有し互いにボル
ト16c…締結されて構成されている。定着具16の端
面および側面には、半円筒状部材16b、16bが互い
に嵌合したときにフランジ16a、16aおよびカラー
16d…がそれぞれ形成されるようになっている。
において用いられる定着具16の一例を示したものであ
る。この場合、定着具16は、鋼製またはFRP製の半
円筒状の部材16b、16bが内空間を有し互いにボル
ト16c…締結されて構成されている。定着具16の端
面および側面には、半円筒状部材16b、16bが互い
に嵌合したときにフランジ16a、16aおよびカラー
16d…がそれぞれ形成されるようになっている。
【0014】この構成において、定着具16は、緊張状
態にある前記緊張材17…を内包するように円筒状の部
材16b、16bをボルト16c…締結することによ
り、容易に緊張材17…をその軸方向に貫通させること
ができ、膨張性グラウトの膨張圧をボルト16c…の締
結によって保持することができる。また、前記支圧層1
5にフランジ16aが当接し緊張材の緊張状態を保持で
きる。さらに、定着具16を埋設する場合に、前記カラ
ー16d…により躯体との付着性を向上させることがで
きる。
態にある前記緊張材17…を内包するように円筒状の部
材16b、16bをボルト16c…締結することによ
り、容易に緊張材17…をその軸方向に貫通させること
ができ、膨張性グラウトの膨張圧をボルト16c…の締
結によって保持することができる。また、前記支圧層1
5にフランジ16aが当接し緊張材の緊張状態を保持で
きる。さらに、定着具16を埋設する場合に、前記カラ
ー16d…により躯体との付着性を向上させることがで
きる。
【0015】図6および図7は、定着具16の別の例を
示したものである。この場合、鋼製またはFRP製の半
円筒状の部材16b、16bが内空間を有して嵌合さ
れ、その側面に鋼線16eが巻回され固定具16f、1
6fで固定され、円筒の定着具16が形成される。定着
具16の端面は、第1実施例同様に半円筒状部材16
b、16bが互いに嵌合したときにフランジ16a、1
6aが形成されるようになっている。ここで、鋼線16
eの代わりに有機・無機系の強化繊維を巻回して定着具
16を形成してもよい。
示したものである。この場合、鋼製またはFRP製の半
円筒状の部材16b、16bが内空間を有して嵌合さ
れ、その側面に鋼線16eが巻回され固定具16f、1
6fで固定され、円筒の定着具16が形成される。定着
具16の端面は、第1実施例同様に半円筒状部材16
b、16bが互いに嵌合したときにフランジ16a、1
6aが形成されるようになっている。ここで、鋼線16
eの代わりに有機・無機系の強化繊維を巻回して定着具
16を形成してもよい。
【0016】この構成において、第1実施例同様、緊張
状態にある前記緊張材17…を内包するように円筒状の
部材16b、16b嵌合し鋼線16eで巻回すことによ
り、容易に緊張材17…をその軸方向に貫通させること
ができる。また、鋼線16eにより全面的に膨張性グラ
ウトの膨張圧を受けるるとともにその圧力を保持するこ
とができる。さらに、前記支圧層15にフランジ16a
が当接し緊張材の緊張状態を保持できる。
状態にある前記緊張材17…を内包するように円筒状の
部材16b、16b嵌合し鋼線16eで巻回すことによ
り、容易に緊張材17…をその軸方向に貫通させること
ができる。また、鋼線16eにより全面的に膨張性グラ
ウトの膨張圧を受けるるとともにその圧力を保持するこ
とができる。さらに、前記支圧層15にフランジ16a
が当接し緊張材の緊張状態を保持できる。
【0017】次に、本発明の緊張材の定着方法について
説明する。まず、構造物11のプレストレス導入区間B
の位置Cでコンクリートをはつり、凹部13を形成し、
シース4を露出させる。次に、このシース4を除去し、
該シース4内に充填されたグラウト層18を露出させる
ととも、このグラウト層18を除去し、緊張材17…を
露出させる。次に、前記凹部13の緊張材17…が突出
する端面13aに支圧層15を形成し、その表面15a
が、シース4直交するように表面仕上を行う。
説明する。まず、構造物11のプレストレス導入区間B
の位置Cでコンクリートをはつり、凹部13を形成し、
シース4を露出させる。次に、このシース4を除去し、
該シース4内に充填されたグラウト層18を露出させる
ととも、このグラウト層18を除去し、緊張材17…を
露出させる。次に、前記凹部13の緊張材17…が突出
する端面13aに支圧層15を形成し、その表面15a
が、シース4直交するように表面仕上を行う。
【0018】次に、前記緊張材17…をその内部の軸方
向に貫通させた状態で配置して、緊張材17…の周囲に
前記半円筒状部材16b、16bを互いに嵌合させて、
円筒状の定着具16とし、この定着具16のフランジ1
6aを支圧層15に当接させて配置し、定着具16内に
膨張性グラウトを充填・硬化させて緊張材17…を固着
させる。そして、緊張材17…を位置Dで切断し、躯体
12側の緊張材17…の定着を行う。
向に貫通させた状態で配置して、緊張材17…の周囲に
前記半円筒状部材16b、16bを互いに嵌合させて、
円筒状の定着具16とし、この定着具16のフランジ1
6aを支圧層15に当接させて配置し、定着具16内に
膨張性グラウトを充填・硬化させて緊張材17…を固着
させる。そして、緊張材17…を位置Dで切断し、躯体
12側の緊張材17…の定着を行う。
【0019】なお、構造物11における躯体12のはつ
りは、シース14…を一度に露出させずに、構造物11
の構造上の支障を来たさないように少なくとも1本おき
に行うことが望ましい。また、はつりにより形成される
凹部13は、長さ50〜60cm、幅30cm程度とす
ると好適である。
りは、シース14…を一度に露出させずに、構造物11
の構造上の支障を来たさないように少なくとも1本おき
に行うことが望ましい。また、はつりにより形成される
凹部13は、長さ50〜60cm、幅30cm程度とす
ると好適である。
【0020】以上説明したように、本発明の緊張材の定
着方法によれば、構造物11の躯体12のプレストレス
導入区間Bの位置Cでコンクリートをはつり、緊張材1
7…を露出させて、この緊張材17…を定着具16の内
部の軸方向に貫通させ、定着具16の端面のフランジ1
6aを支圧層15に当接させて配置し、定着具16内部
に膨張性のグラウトを充填・硬化させ、緊張材17を定
着させ、その後、緊張材17を位置Dで切断するように
したので、ジャッキ等を必要とせず、しかも定着具16
の装着に要する緊張材の長さが短くてすむので躯体12
をはつる面積を抑えることができる。また、シース14
内に内包されたの緊張材17…の片寄り状況によらず定
着具16を装着できるので、緊張材17…を均等に押し
広げる必要がない。さらに、プレストレス導入区間B全
域にわたって導入されたプレストレスを緩和することが
ないので、構造物11の構造上の支障を来たさない。
着方法によれば、構造物11の躯体12のプレストレス
導入区間Bの位置Cでコンクリートをはつり、緊張材1
7…を露出させて、この緊張材17…を定着具16の内
部の軸方向に貫通させ、定着具16の端面のフランジ1
6aを支圧層15に当接させて配置し、定着具16内部
に膨張性のグラウトを充填・硬化させ、緊張材17を定
着させ、その後、緊張材17を位置Dで切断するように
したので、ジャッキ等を必要とせず、しかも定着具16
の装着に要する緊張材の長さが短くてすむので躯体12
をはつる面積を抑えることができる。また、シース14
内に内包されたの緊張材17…の片寄り状況によらず定
着具16を装着できるので、緊張材17…を均等に押し
広げる必要がない。さらに、プレストレス導入区間B全
域にわたって導入されたプレストレスを緩和することが
ないので、構造物11の構造上の支障を来たさない。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る緊張材の定着方法によれ
ば、以下の効果を奏することができる。すなわち、請求
項1記載の緊張材の定着方法によれば、プレストレスの
導入された構造物のプレストレス導入区間の中間で前記
緊張材が前記定着具内で定着され、前記支圧層に前記定
着具の端面が当接し前記定着具が支持されるので、前記
定着具の他の端面側で前記緊張材を切断した場合にも、
前記支圧層側のプレストレス導入区間のプレストレス導
入状態が保持される。したがって、上構造物の全域にわ
たって導入されたプレストレスを緩和することなく、構
造物全体として構造的な支障を来たさない。
ば、以下の効果を奏することができる。すなわち、請求
項1記載の緊張材の定着方法によれば、プレストレスの
導入された構造物のプレストレス導入区間の中間で前記
緊張材が前記定着具内で定着され、前記支圧層に前記定
着具の端面が当接し前記定着具が支持されるので、前記
定着具の他の端面側で前記緊張材を切断した場合にも、
前記支圧層側のプレストレス導入区間のプレストレス導
入状態が保持される。したがって、上構造物の全域にわ
たって導入されたプレストレスを緩和することなく、構
造物全体として構造的な支障を来たさない。
【図1】本発明の緊張材の定着構造を示す要部平面図で
ある。
ある。
【図2】同構造の要部正断面図である。
【図3】同構造の平面図である。
【図4】同構造において使用する定着具の一例を示す側
面図である。
面図である。
【図5】同正面図である。
【図6】同構造において使用する定着具の別の例を示す
側面図である。
側面図である。
【図7】同正面図である。
【図8】床板にプレストレスを導入した橋梁の要部正断
面図である。
面図である。
10 緊張材の定着構造 11 構造物 12 躯体 14 シース 15 支圧層 16 定着具 16b 半筒状部材 17… 緊張材 18 グラウト層 18a 膨張性グラウト B プレストレス導入区間 C 中間 D 定着具の他の端面側位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武川 芳広 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−99544(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 21/12 104 E04C 5/12 E04G 23/02
Claims (1)
- 【請求項1】 プレストレスの導入された構造物のプレ
ストレス導入区間の中間において緊張材を定着する方法
であって、前記構造物の躯体をはつり、シースを除去す
るとともに、該シース内のグラウト層を除去して前記緊
張材を露出させ、前記躯体端面の前記緊張材の突出する
部分に支圧層を形成するとともに、前記緊張材をその内
部の軸方向に貫通させた状態で配置して該緊張材の周囲
に半筒状部材を互いに結合し、該二つの半筒状部材から
なる定着具の端面を前記支圧層に当接させて配置し、前
記定着具内に膨張性グラウトを充填・硬化させて前記緊
張材を固着させて、その後前記緊張材を前記定着具の他
の端面側位置で切断することを特徴とする緊張材の定着
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4250189A JP3055081B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 緊張材の定着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4250189A JP3055081B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 緊張材の定着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06101344A JPH06101344A (ja) | 1994-04-12 |
JP3055081B2 true JP3055081B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=17204141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4250189A Expired - Fee Related JP3055081B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 緊張材の定着方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3055081B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP4849423B2 (ja) * | 1999-05-21 | 2012-01-11 | 日本スプライススリーブ株式会社 | 鉄筋補助具 |
JP4779093B2 (ja) * | 2006-04-03 | 2011-09-21 | オリエンタル白石株式会社 | Pc緊張材の中間定着具および定着方法 |
JP6193091B2 (ja) * | 2013-10-29 | 2017-09-06 | オリエンタル白石株式会社 | Pc構造物の補修方法 |
JP7239423B2 (ja) * | 2019-08-19 | 2023-03-14 | 株式会社高速道路総合技術研究所 | 横締めpc橋の床版補強工法 |
KR102331033B1 (ko) * | 2021-08-17 | 2021-12-01 | 한국건설기술연구원 | 긴장 링 보강재를 이용한 공용 중 액체저장탱크의 보강구조 및 보강방법 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP4250189A patent/JP3055081B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06101344A (ja) | 1994-04-12 |
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