JP3054937U - 商品ケースの取手構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】別部品を追加することなく、取手強度を確保す
る。 【解決手段】ケース上面構造を、左折曲板および右折曲
板、内頂面板および外頂面板の三層とし、外頂面板に取
手片を内側へ折曲自在とし、内頂面板３に取手片に対応
する位置に取手片とほぼ同一形状の取手窓１２を形成
し、左折曲板または右折曲板に、第三層用の第３層板を
内側へ折曲自在とし、第３層板に形成した第２取手窓１
３を、取手片に対応位置に位置させ且つ取手片および取
手窓とほぼ同一形状とする。第三層用の第３層板の形成
していない右折曲板または左折曲板に，内側へ折曲げた
第３層板の第２取手窓に対応する位置に第２取手窓の一
部と対向する切欠を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一枚のダンボール紙を折曲げた立方体形状の箱を形成し内部に商品 を収納することにより一般的に商品梱包用として使用されるところの商品ケース に関するものである。より詳しくは、この種の商品ケースにおける取手構造に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種の商品ケースにおける取手構造として、ケース上面の外頂面板１に取手 片１１を内側へ折曲自在とし、内頂面板３に取手窓１２を形成し、内側へ折曲げ た取手片１１で内頂面板３を挟込む構造が存在するが、重量物の商品梱包用とし て強度が不足する問題点がある。 この対策として、図１０に示す補強層２０を追加して内頂面板３と補強層２０ を挟込む二層構造（図１１）とするもの、図１２に示す取手２２付きの取手板２ １を追加する構造（図１３）により取手強度を確保することも考えられるが、別 部品を追加することで材料コスト高、組立て作業コストの増加となる問題点があ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、商品ケースの取手構造として、別部品を追加することなく、取手強 度を確保するを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本願考案は、ケース上面構造を、左折曲板および右折曲板、内頂面板および外 頂面板の三層とし、外頂面板に取手片を内側へ折曲自在とし、内頂面板に取手片 に対応する位置に取手片とほぼ同一形状の取手窓を形成し、左折曲板または右折 曲板に、第三層用の第３層板を内側へ折曲自在とし、第３層板に形成した第２取 手窓を、取手片に対応位置に位置させ且つ取手片および取手窓とほぼ同一形状と する。 本願請求項２の考案は、さらに、第三層用の第３層板の形成していない右折曲 板または左折曲板に，内側へ折曲げた第３層板の第２取手窓に対応する位置に第 ２取手窓の一部と対向する切欠を形成する。

【０００５】

【作用】

組立て状態で取手片を外頂面板、内頂面板および第三層用の第３層板を貫通し て第３層板の第２取手窓の近傍の第３層板に接当して、外頂面板、内頂面板およ び第三層用の第３層板の三層を取手片板が挟込むことで、取手構造を三層狭持構 造とする。 本願請求項２の考案は、更に、右折曲板または左折曲板の一部について、第３ 層板が挟込むことで、一部の取手構造を四層狭持構造とする。

【０００６】

【考案の実施の態様】

以下、図面を参照して説明する実施例にもとづいて、本考案の実施の態様を詳 細に説明する。 図１を参照して、一枚のダンボール紙に山折曲線Ａ、谷折曲線Ｂおよび切断線 Ｃにより、頂面板１、左折曲頂面板２Ｌ、右折曲頂面板２Ｒ、内頂面板３、正面 板４、左側面板５Ｌ、背面板６、右側面板５Ｒ、外底面板７、左折曲底面板８Ｌ 、右折曲底面板８Ｒ、内底面板９および糊付け片１０を形成し、立方体形状の箱 を組立てることにより、一般的に商品梱包用として使用されるところの商品ケー スを構成することは、公知の商品ケースと同様である。

【０００７】 本考案は、頂面板１に取手片１１を形成し、内頂面板３に取手片１１に対応す る位置に、取手片１１とほぼ同一形状の取手窓１２を、窓切断線Ｃ2により形成 する。 左折曲板２Ｌ（または右折曲板２Ｒ）に、第２取手窓１３を有する第三層板１ ４を形成する。 図２を参照して、頂面板１に、取手用切断線Ｃ1および山折曲げ線Ａ1、Ａ2、Ａ 3を形成して取手片１１を頂面板１の中央部に設け、取手片１１を右折曲頂面板 ２Ｒ（左折曲頂面板２Ｌ）より一部を残して分離しの下側へ回動自在とする。

【０００８】 図３を参照して、右折曲頂面板２Ｒ（左折曲頂面板２Ｌ）に、切断線Ｃ3およ び谷折曲げ線Ｂ1、Ｂ2、を形成して、第三層板１２を頂面板１の中央部下方に形 成自在とする。 さらに、第三層板１２に切断線Ｃ4を形成して、第２取手窓１３を設ける。

【０００９】 取手窓１２と第２取手窓１３とをほぼ同一とする。更に、頂面板１の中心に一 致させる。また、図４ないし図６を参照して、右折曲頂面板２Ｒ（左折曲頂面板 ２Ｌ）の第三層板１４の第２取手窓１３の位置を頂面板１の中心に一致させ、取 手窓１２と第２取手窓１３を頂面板１の取手片１１の位置と対応させる。 なお、切断線Ｃ3および谷折曲げ線Ｂ1、Ｂ2 による頂面板１の中央部下方に 第三層板１２を形成することにより、切断線Ｃ3の内方に窓Ｄが形成される。即 ち、右折曲頂面板２Ｒ（左折曲頂面板２Ｌ）の窓Ｄの範囲が第三層板１４として 利用される事となる。

【００１０】 第三層板１４に切断線Ｃ5により切欠１５を形成して、取手窓１２および第２ 取手窓１３に一致させて取手片１１の挿入を自在とする。 収納する商品が軽量の場合には、切断線Ｃ3を残し第三層板１４を右折曲頂面 板２Ｒ（左折曲頂面板２Ｌ）と一体として第三層板１４を使用しない状態とし、 取手片１１の両端部を、右折曲頂面板２Ｒおよび左折曲頂面板２Ｌに接当させる （図９参照）。

【００１１】 請求項２の考案においては、左折曲頂面板２Ｌ（右折曲頂面板２Ｒ）に切断線 Ｃ6により切欠１６を形成する（図１参照）。 取手窓１２と第２取手窓１３とをほぼ同一とする。更に、頂面板１の中心に一 致させる。また、図５を参照して、右折曲頂面板２Ｒ（左折曲頂面板２Ｌ）の第 三層板１４の第２取手窓１３の位置を頂面板１の中心に一致させ、取手窓１２と 第２取手窓１３を頂面板１の取手片１１の位置と対応させる。

【００１２】 図１のダンボール紙を、山折曲線Ａ、谷折曲線Ｂおよび切断線Ｃにより、切断 、山折、谷折曲を行い糊付け片１０を右側面板５Ｒに接着することで立方体形状 の箱を構成して商品ケースを完成する。 図４を参照して、内頂面板３の取手窓１２、および第三層板１４の第２取手窓 １３は同一位置および同一形状でケース平面視中央に位置している。

【００１３】 図５および図６を参照して、取手片１１は、外頂面板１との間で、内頂面板３ 、第三層板１４を挟込むことで、三層狭持構造とする。

【００１４】 本願請求項２の考案は、取手片１１の一部Ｐにおいて、左折曲頂面板２Ｌ（右 折曲頂面板２Ｒ）の下方に位置することで、取手片１１は、外頂面板１との間で 、内頂面板３、、左折曲頂面板２Ｌ（右折曲頂面板２Ｒ）および第三層板１４を 挟込むことで、四層狭持構造とする。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、取手片１１が、外頂面板１との間で、内頂面板３、、第三層板１４ を挟込むことで、三層狭持構造とし、かつ左折曲頂面板２Ｌ（右折曲頂面板２Ｒ ）により第三層板１４を形成することで、追加部材を必要とすることなく三層狭 持構造の商品ケースの取手構造を提供する。 従って、商品ケースの取手構造として、追加部材を必要とすることなく、取手 強度を確保し、重量物の商品を収納するケースの取手構造として実用的効果を有 するものである。 本願請求項２の考案は、さらに、取手片１１の一部Ｐにおいて、取手片１１は 、外頂面板１との間で、内頂面板３、左折曲頂面板２Ｌ（右折曲頂面板２Ｒ）お よび第三層板１４を挟込むことで、四層狭持構造として、取手強度をより増強す る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本願考案の商品ケースを構成するダンボール
紙の展開図。

【図２】 取手片を示す拡大図。

【図３】 右折曲頂面板（左折曲頂面板）および第三層
板を示す拡大図。

【図４】 本願考案の商品ケースの平面図。

【図５】 図４のＳ1−Ｓ1による断面図。

【図６】 図４のＳ2−Ｓ2による断面図。

【図７】 右折曲頂面板（左折曲頂面板）および第三層
板の平面図。

【図８】 右折曲頂面板（左折曲頂面板）および第三層
板の底面図。

【図９】 第三層板を作用しない場合を示す図５同様の
断面図。

【図１０】 公知例を示す補強層の斜視図。

【図１１】 上記補強層を使用した商品ケースにおける
取手構造を示す断面図

【図１０】 公知例を示す取手板の斜視図。

【図１１】 上記取手板を使用した商品ケースにおける
取手構造を示す断面図

【符号の説明】

１ 頂面板 ２Ｌ 左折曲頂面板 ２Ｒ 右折曲頂面板 ３ 内頂面板 １１ 取手片 １２ 取手窓 １３ 第２取手窓 １４ 第三層板

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１０年７月２８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本願考案の商品ケースを構成するダンボール
紙の展開図。

【図２】 取手片を示す拡大図。

【図３】 右折曲頂面板（左折曲頂面板）および第三層
板を示す拡大図。

【図４】 本願考案の商品ケースの平面図。

【図５】 図４のＳ１−Ｓ１による断面図。

【図６】 図４のＳ２−Ｓ２

【図７】 右折曲頂面板（左折曲頂面板）および第三層
板の平面図。

【図８】 右折曲頂面板（左折曲頂面板）および第三層
板の底面図。

【図９】 第三層板を作用しない場合を示す図５同様の
断面図。

【図１０】 公知例を示す補強層の斜視図。。

【図１１】 上記補強層を使用した商品ケースにおける
取手構造を示す断面図。

【図１２】 公知例を示す取っ手板の斜視図。。

【図１３】 上記取っ手板を使用した商品ケースにおけ
る取手構造を示す断面図。

【符号の説明】 １ 頂面板 ２Ｌ 左折曲頂面板 ２Ｒ 右折曲頂面板 ３ 内頂面板 １１ 取手片 １２ 取手窓 １３ 第２取手窓 １４ 第三層板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一枚のダンボール紙を折曲げて立方体形状
   の箱を形成し内部に商品を収納することにより一般的に
   商品梱包用として使用されるところの商品ケースにおい
   て、 ケース上面構造を、左折曲板および右折曲板、内頂面板
   および外頂面板の三層とし、 外頂面板に取手片を内側へ折曲自在とし、 内頂面板に取手片に対応する位置に取手片とほぼ同一形
   状の取手窓を形成し、左折曲板または右折曲板に、第３
   層板を内側へ折曲自在とし、第３層板に形成した第２取
   手窓を、取手片に対応位置に位置させ且つ取手片および
   取手窓とほぼ同一形状とし、 組立て状態で取手片を外頂面板、内頂面板および第３層
   板を貫通して第３層板の第２取手窓の近傍の第３層板に
   接当して、外頂面板、内頂面板および第３層板の三層を
   取手片が挟込むことを特徴とする商品ケースの取手構
   造。
2. 【請求項２】一枚のダンボール紙を折曲げて立方体形状
   の箱を形成し内部に商品を収納することにより一般的に
   商品梱包用として使用されるところの商品ケースにおい
   て、 ケース上面構造を、左折曲板および右折曲板、内頂面板
   および外頂面板の三層とし、 外頂面板に取手片を内側へ折曲自在とし、 内頂面板に取手片に対応する位置に取手片とほぼ同一形
   状の取手窓を形成し、左折曲板または右折曲板に、第３
   層板を内側へ折曲自在とし、第３層板に形成した第２取
   手窓を、取手片に対応位置に位置させ且つ取手片および
   取手窓とほぼ同一形状とし、 第３層板の形成していない右折曲板または左折曲板に，
   内側へ折曲げた第３層板の第２取手窓に対応する位置に
   第２取手窓の一部と対向する切欠を形成し、 組立て状態で取手片を外頂面板、内頂面板および第三層
   用の第３層板を貫通して第３層板の第２取手窓の近傍の
   第３層板に接当して、外頂面板、内頂面板および第３層
   板の三層を取手片が挟込むとともに、 取手片の一部は、外頂面板、内頂面板、第３層板の形成
   していない右折曲板または左折曲板および第３層板を貫
   通して第３層板の第２取手窓の近傍の第３層板に接当し
   て、外頂面板、内頂面板および第３層板の四層を取手片
   が挟込むことを特徴とする商品ケースの取手構造。