JP3054882B2 - 輝き面を有するシート材及びその製造方法 - Google Patents

輝き面を有するシート材及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも入射光の一
部が、その不定形粒状合成樹脂のある面により、拡散す
ることなく各種方向へ反射されてなる、輝き面を有する
シート材であって、特に壁装材として好適に用いられる
輝きのあるシート材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】装飾用のシート材として、その表面に色
々と工夫を凝らしたものが種々提供されている。一般的
には、凹凸模様を有するものがあり、これらは発泡ある
いはエンボスなどの方法によって製造されている。又表
面に反射性物質を付着して輝きのあるものがあり、これ
は、例えばガラスビーズを混合してなる合成樹脂塗料を
基体上に塗布してなるもの(特公昭57−20969
号)、或いは基体上に合成樹脂塗料を塗布し、これが未
乾燥の間にこの塗布層の上に透明微細球を散布したもの
(特公昭46−5893号)がある。
【0003】これらの輝き面を有するシート材は、この
輝き付与材として、従来一般にガラスビーズが使用され
ているが、このガラスビーズは、略完全球形である為、
その輝きは、再帰反射性であって、光の入射方向からの
みしか、その輝きが見られず、シート材前面のいずれの
角度からでも輝きが見られるものでは無く、装飾性の点
では不十分である。又、ガラスビーズは、その取り扱い
に相当の注意を要すると共に、コスト的にも問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、例えば壁面
装飾材として使用した場合、正面、斜め正面等いずれの
角度からでも、その輝き面が見られ、装飾効果の優れた
シート材の提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は基体上に、不定
形粒状合成樹脂(以下単に粒状物質と言う)を一面に固
着した構成とし、少なくとも入射光の一部が、この不定
形粒状合成樹脂に入射した光を、拡散することなく、各
種方向へ反射させるようにしたシート材であって、これ
を例えば壁紙として施工したときは、優れた装飾効果の
輝き壁面を提供するものである。
【0006】そして今一つの発明は、基体上に熱可塑性
合成樹脂パウダー(以下単にパウダーと言う)を付着し
て、次いで加熱してこの熱可塑性合成樹脂パウダーを溶
融、冷却して粒状化することにより、少なくとも入射光
の一部が、その不定形粒状合成樹脂のある面により拡散
することなく、各種方向へ反射されるような不定形粒状
合成樹脂を基体上に固着させることを特徴とする輝き面
を有するシート材の製造方法である。
【0007】本発明の粒状物質は、丸みを帯びた透明不
定形であって、大小様々なものが比較的数多く基体面に
ランダムに固着されているものである。このように丸み
を帯びた透明不定形の大小様々な粒状物質は、入射する
光を拡散することなく、各種方向へ反射する為、この
状合成樹脂の多数が、主に散布状に(ランダムに)固着
されて、シート面は非常に美しく輝くものである。
【0008】本発明においては、熱可塑性合成樹脂パウ
ダー(パウダー)を基体面に付着し、これを加熱溶融、
次いで冷却することによって、不定形粒状合成樹脂の形
成と、固着を完成するものである。
【0009】このパウダーの付着に先立っては、基体面
に接着剤を付与しておくことが好ましく、この場合接着
剤を模様状に付与するか、或いは着色された接着剤を用
いるならば、より一層装飾性を高めることになる。さら
にまた、エンボス加工などの施されたシートを基体とし
て用いることも装飾性の向上に有効である
【0010】特に上記接着剤に代えて、発泡性塗料を模
様状に付与して、熱可塑性合成樹脂パウダーを付着さ
せ、次いで加熱し、発泡と同時に熱可塑性合成樹脂パウ
ダーを溶融することによって、発泡凹凸模様と粒状樹脂
組み合わせによる優れた装飾面の発現が可能である。
【0011】本発明では、粒状物質によって、少なくと
も入射光の一部が、この不定形粒状合成樹脂に入射した
光を、拡散することなく、各種方向へ反射させることが
必須の機能であるため、すでに述べたように、粒状物質
は透明でなければならない。従って当然に、本発明で用
いる熱可塑性合成樹脂パウダーは、これが溶融、冷却し
た場合、透明な状態になるものでなければならない。し
かし、この透明な状態が損なわれない範囲内であれば、
その他の添加剤の混入も可能である。本発明で用いる熱
可塑性合成樹脂パウダーは、例えばアクリル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等
がある。
【0012】パウダーの付着、例えば散布に先立って基
体上に接着剤或いは発泡性塗料を模様状に付与した場合
には、パウダーを散布後振動等を与えて、接着剤或いは
発泡性塗料が付与されていない部分に散布されたパウダ
ーを除去することによって、模様部分のみに輝きを発現
させることができる。本発明で言う接着剤としては、酢
酸ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂等が挙げられ
る。又、発泡性塗料としては、ポリ塩化ビニル樹脂に発
泡剤(例えばアゾ−ジ−カルボンアミド)を配合調整し
てなるものを通常使用するが、特に限定するものでは無
い。
【0013】又この透明不定形粒状物質を模様状に施さ
れた発泡層の面に固着させたものは、発泡層による立体
感と、透明不定形粒状物質の持つ特異な反射性との相乗
作用によって、装飾性の向上が実現されている。
【0014】
【実施例1】基体(200g/mのビニルシート)上
に、接着剤(酢酸ビニル樹脂)をロータリースクリーン
印刷方式で市松模様状に付与し、直ちに熱可塑性合成樹
脂パウダー(200メッシュ、アクリル樹脂)を散布
し、次いで接着剤の無い部分の熱可塑性合成樹脂パウダ
ーを叩き落として後、170°C90秒間加熱した。こ
の加熱処理によって、熱可塑性合成樹脂パウダーは溶融
され、冷却後、透明不定形粒状合成樹脂となって、市松
模様部分にランダムに固着したシート材が得られた。こ
のシートは、入射した光を、拡散することなく、各種方
向へ反射して、非常に美麗な輝きを示すものであった。
【0015】
【実施例2】基体(ポリエステル繊維平織布)上に、下
記配合の発泡性塗料を、ロータリースクリーン印刷方式
で、格子模様状に付与し、直ちに熱可塑性合成樹脂パウ
ダー(300メッシュ、ポリアミド樹脂)を散布し、次
いで発泡性塗料の無い部分の熱可塑性合成樹脂パウダー
を叩き落として後、200°Cで90秒間加熱処理し
て、発泡性塗料の発泡と同時に熱可塑性合成樹脂パウダ
ーを溶融して、模様状発泡層に透明不定形粒状合成樹脂
が固着した構成のシートを得た。このシート材は発泡層
による模様状の凹凸による立体間と、透明不定形粒状合
成樹脂による光の反射による輝きとの相乗効果によっ
て、非常に美麗な輝きを示すものであった。 ポリ塩化ビニル(日本ゼオン株製 ゼオン131)10
0重量部 可塑剤(DOP) 60〃 発泡材(大塚化学株製、AZH−25) 3〃 着色剤(シアニンブルー) 2〃 安定剤(Zn系金属複合体) 2〃 充填剤(CaCl) 30〃
【0016】
【実施例3】基体(200g/mのビニルシート)上
に、接着剤(酢酸ビニル樹脂)をロータリースクリーン
印刷方式で市松模様状に付与し、直ちに熱可塑性合成樹
脂パウダー(200メッシュ、アクリル樹脂)とガラス
パウダー(200メッシュ)を重量比で5対1の割合で
混合したものを散布し、次いで接着剤の無い部分のパウ
ダーを叩き落として後、170°C90秒間加熱した。
この加熱処理によって、熱可塑性合成樹脂パウダーは溶
融され、冷却後、透明不定形粒状合成樹脂となって、市
松模様部分にランダムに固着したシート材が得られた。
このシートは、入射した光を、拡散することなく、各種
方向へ反射して、非常に美麗な輝きを示すものであっ
た。
【0017】
【発明の効果】本発明の輝き面を有するシート材の輝き
は、シート面に多数固着されている透明不定形粒状物質
が、入射した光を、拡散することなく、各種方向へ反射
することに起因するものであるため、どの方向からも美
麗な輝きが認められ、壁装材などとして有効なものであ
る。また、模様状発泡層と透明不定形粒状樹脂とを組み
合わせたものでは、輝きが一層複雑化されていて、より
一層装飾効果の大きいものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 33/00 B32B 33/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に不定形粒状合成樹脂が付着されて
    なる輝き面を有するシート材であって、少なくとも入射
    光の一部が、その不定形粒状合成樹脂のある面により拡
    散することなく、各種方向へ反射されてなる、輝き面を
    有するシート材。
  2. 【請求項2】基体上に合成樹脂が模様状に設けられてい
    ると共に、さらにその面に不定形粒状合成樹脂が付着さ
    れてなる輝き面を有するシート材であって、少なくとも
    入射光の一部が、その不定形粒状合成樹脂のある面によ
    り拡散することなく、各種方向へ反射されてなる、輝き
    面を有するシート材。
  3. 【請求項3】合成樹脂層が発泡層である特許請求の範囲
    第2項記載の輝き面を有するシート材。
  4. 【請求項4】基体上に熱可塑性樹脂パウダーを付着し、
    次いで加熱してこの熱可塑性樹脂パウダーを溶融、冷却
    して粒状化することにより、少なくとも入射光の一部
    が、その不定形粒状合成樹脂のある面により拡散するこ
    となく、各種方向へ反射されてなる、輝き面を有するシ
    ート材の製造方法。
  5. 【請求項5】合成樹脂塗料を模様状に設けた基体上に熱
    可塑性樹脂パウダーを付着し乾燥して後、これを加熱処
    理することにより、少なくとも入射光の一部が、その
    定形粒状合成樹脂のある面により拡散することなく、各
    種方向へ反射されるような不定形粒状合成樹脂を基体上
    に固着させることを特徴とする、輝き面を有するシート
    材の製造方法。
  6. 【請求項6】合成樹脂塗料が発泡性である特許請求の範
    囲第5項記載の輝き面を有するシート材。
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