JPH09309166A - スエード調化粧シート - Google Patents
スエード調化粧シートInfo
- Publication number
- JPH09309166A JPH09309166A JP8127085A JP12708596A JPH09309166A JP H09309166 A JPH09309166 A JP H09309166A JP 8127085 A JP8127085 A JP 8127085A JP 12708596 A JP12708596 A JP 12708596A JP H09309166 A JPH09309166 A JP H09309166A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- chloride resin
- polyvinyl chloride
- suede
- decorative sheet
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- Pending
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観および手触りの点で良好であり、かつ、
磨耗し難いスエード調化粧シートを提供することであ
る。 【解決手段】 ポリ塩化ビニル樹脂の中に球状の微粒子
２がほぼ均一に分散され、表面近傍に球状微粒子２のあ
る部分の表面のポリ塩化ビニル樹脂被覆層が凸状１２に
盛り上がり、表面全体に微細な凹凸１１が設けられてい
るスエード調化粧シート１。
磨耗し難いスエード調化粧シートを提供することであ
る。 【解決手段】 ポリ塩化ビニル樹脂の中に球状の微粒子
２がほぼ均一に分散され、表面近傍に球状微粒子２のあ
る部分の表面のポリ塩化ビニル樹脂被覆層が凸状１２に
盛り上がり、表面全体に微細な凹凸１１が設けられてい
るスエード調化粧シート１。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスエード調化粧シー
トに関する。
トに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のスエード調化粧シートは、特開平
３−１９９８１号公報に記載があるように、表面に微細
な凹凸を有するもので、表面が艶消しとなるために目に
優しく美麗に見えることから、家具、建材、弱電製品等
の各種分野で多く使用されている。このスエード調化粧
シートには、特開平４−４３０３４号公報に記載がある
ように、プラスチックの基材シートの表面に、プラスチ
ックビーズを含む塗料を塗布して無反射層を形成し、更
に、この上に模様状にプラスチック皮膜からなる光反射
層を形成し、この光反射層の表面に凹凸模様を設けたも
のが知られている。
３−１９９８１号公報に記載があるように、表面に微細
な凹凸を有するもので、表面が艶消しとなるために目に
優しく美麗に見えることから、家具、建材、弱電製品等
の各種分野で多く使用されている。このスエード調化粧
シートには、特開平４−４３０３４号公報に記載がある
ように、プラスチックの基材シートの表面に、プラスチ
ックビーズを含む塗料を塗布して無反射層を形成し、更
に、この上に模様状にプラスチック皮膜からなる光反射
層を形成し、この光反射層の表面に凹凸模様を設けたも
のが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単に表面に微
細な凹凸を有するだけのスエード調化粧シートは単調で
手触りが好ましくないし、又、使用中に表面が磨耗し
て、微細な凹凸がなくなるという問題がある。又、特開
平４−４３０３４号公報記載のスエード調化粧シート
は、プラスチックビーズを含む塗料を塗布し、この上に
模様状にプラスチック被膜を形成し、更に、この上に凹
凸模様を設けるというように極めて複雑な工程で製造す
るために高価になるし、又、このスエード調化粧シート
は表面が塗膜であるから磨耗し易く使用中に凹凸模様が
なくなるという問題がある。そこで、本発明の目的は、
外観及び手触りの点で良好であり、かつ、磨耗し難いス
エード調化粧シートを提供することである。
細な凹凸を有するだけのスエード調化粧シートは単調で
手触りが好ましくないし、又、使用中に表面が磨耗し
て、微細な凹凸がなくなるという問題がある。又、特開
平４−４３０３４号公報記載のスエード調化粧シート
は、プラスチックビーズを含む塗料を塗布し、この上に
模様状にプラスチック被膜を形成し、更に、この上に凹
凸模様を設けるというように極めて複雑な工程で製造す
るために高価になるし、又、このスエード調化粧シート
は表面が塗膜であるから磨耗し易く使用中に凹凸模様が
なくなるという問題がある。そこで、本発明の目的は、
外観及び手触りの点で良好であり、かつ、磨耗し難いス
エード調化粧シートを提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明のスエード調化粧
シートは、ポリ塩化ビニル樹脂シートに球状もしくは球
類似形状の微粒子がほぼ均一に分散しており、かつ該微
粒子が表面に露出、もしくはポリ塩化ビニル樹脂に覆わ
れた状態で表面近傍に突出しており、更にその表面がエ
ンボス加工されているものである。
シートは、ポリ塩化ビニル樹脂シートに球状もしくは球
類似形状の微粒子がほぼ均一に分散しており、かつ該微
粒子が表面に露出、もしくはポリ塩化ビニル樹脂に覆わ
れた状態で表面近傍に突出しており、更にその表面がエ
ンボス加工されているものである。
【０００５】本発明のスエード調化粧シートの厚みは、
薄くなると化粧シートとして充分な装飾性が得られない
上に取扱いにくくなり、また厚くなると施工後の端面か
ら剥離が起こりやすくなるため、２０μｍ〜５ｍｍであ
る。
薄くなると化粧シートとして充分な装飾性が得られない
上に取扱いにくくなり、また厚くなると施工後の端面か
ら剥離が起こりやすくなるため、２０μｍ〜５ｍｍであ
る。
【０００６】上記微粒子は、ポリ塩化ビニル樹脂シート
表面で乱反射を起こさせ、艶消しを行うために添加さ
れ、球状もしくは球類似形状のものであり、例えば、ウ
レタンビーズ、アクリルビーズ、ポリエチレンビーズ、
ポリプロピレンビーズ、ポリメタクリル酸メチルビー
ズ、ポリスチレンビーズ、ナイロンビーズ、スチレンア
クリルビーズ、ＥＶＡビーズ等の有機系（中空）微粒
子、シリカゲル等の無機系微粒子、無機系中空微粒子等
が挙げられる。
表面で乱反射を起こさせ、艶消しを行うために添加さ
れ、球状もしくは球類似形状のものであり、例えば、ウ
レタンビーズ、アクリルビーズ、ポリエチレンビーズ、
ポリプロピレンビーズ、ポリメタクリル酸メチルビー
ズ、ポリスチレンビーズ、ナイロンビーズ、スチレンア
クリルビーズ、ＥＶＡビーズ等の有機系（中空）微粒
子、シリカゲル等の無機系微粒子、無機系中空微粒子等
が挙げられる。
【０００７】また上記微粒子の形状は、小さくなるとス
エード調の手触りや外観が薄れ、また大きくなっても外
観上スエード調に見えにくくなるため、５〜５０μｍが
好ましく、より好ましくは５〜３０μｍである。
エード調の手触りや外観が薄れ、また大きくなっても外
観上スエード調に見えにくくなるため、５〜５０μｍが
好ましく、より好ましくは５〜３０μｍである。
【０００８】また上記微粒子の添加量は、少なくなると
表面に分散する微粒子量が充分に得られず外観上スエー
ド調に見えにくくなり、また多くなると表面に存在する
微粒子が脱落し易くなるため、上記ポリ塩化ビニル樹脂
１００重量部に対して、１０〜４０重量部が好ましく、
より好ましくは２０〜３０重量部である。
表面に分散する微粒子量が充分に得られず外観上スエー
ド調に見えにくくなり、また多くなると表面に存在する
微粒子が脱落し易くなるため、上記ポリ塩化ビニル樹脂
１００重量部に対して、１０〜４０重量部が好ましく、
より好ましくは２０〜３０重量部である。
【０００９】上記ポリ塩化ビニル樹脂ゾル中には必要に
応じて可塑剤およびその他の添加物が添加されてもよ
い。
応じて可塑剤およびその他の添加物が添加されてもよ
い。
【００１０】上記可塑剤としては、例えば、リン酸トリ
ブチル、リン酸トリ−２−エチルヘキシル、フタル酸ジ
ヘプチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ−２−エチ
ルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチル
デシル、フタル酸ジイソデシル、アジピン酸ジイソノニ
ル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ−２−エ
チルヘキシル、セバシン酸ジ−２−エチルヘキシル、塩
素化パラフィン等が挙げられる。
ブチル、リン酸トリ−２−エチルヘキシル、フタル酸ジ
ヘプチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ−２−エチ
ルヘキシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸オクチル
デシル、フタル酸ジイソデシル、アジピン酸ジイソノニ
ル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ−２−エ
チルヘキシル、セバシン酸ジ−２−エチルヘキシル、塩
素化パラフィン等が挙げられる。
【００１１】上記その他の添加剤として、例えば、有機
スズ系安定剤、鉛系安定剤、金属石鹸系安定剤等の安定
剤、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤等の酸
化防止剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン
系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、
シアノアクリレート系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤、
帯電防止剤、難燃剤、着色剤等が挙げられる。
スズ系安定剤、鉛系安定剤、金属石鹸系安定剤等の安定
剤、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤等の酸
化防止剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン
系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、
シアノアクリレート系紫外線吸収剤等の紫外線吸収剤、
帯電防止剤、難燃剤、着色剤等が挙げられる。
【００１２】本発明のスエード調化粧シートは、球状も
しくは球類似形状の微粒子を含有するポリ塩化ビニル樹
脂からなり、その製造方法として、通常はポリ塩化ビニ
ル樹脂、上記微粒子、可塑剤およびその他の添加剤から
なるポリ塩化ビニル樹脂ゾルを、基材に塗布もしくは型
に導入しシート状に拡げて加熱硬化することにより形成
する方法が挙げられるが、これに限定されるものでな
い。
しくは球類似形状の微粒子を含有するポリ塩化ビニル樹
脂からなり、その製造方法として、通常はポリ塩化ビニ
ル樹脂、上記微粒子、可塑剤およびその他の添加剤から
なるポリ塩化ビニル樹脂ゾルを、基材に塗布もしくは型
に導入しシート状に拡げて加熱硬化することにより形成
する方法が挙げられるが、これに限定されるものでな
い。
【００１３】また、上記ポリ塩化ビニル樹脂シートを形
成する際に、エンボス加工を施すことにより表面で乱反
射を起こさせ、更に艶消し効果を付与している。エンボ
ス加工は、予め表面にエンボス形状を有する基材に塗布
もしくはエンボス形状を有する型に導入しシート状に拡
げて加熱硬化することにより簡単に行うことができる。
但し、この際使用されるエンボス形状としては、その表
面光沢度が１〜１０％のものが好ましい。
成する際に、エンボス加工を施すことにより表面で乱反
射を起こさせ、更に艶消し効果を付与している。エンボ
ス加工は、予め表面にエンボス形状を有する基材に塗布
もしくはエンボス形状を有する型に導入しシート状に拡
げて加熱硬化することにより簡単に行うことができる。
但し、この際使用されるエンボス形状としては、その表
面光沢度が１〜１０％のものが好ましい。
【００１４】上記ポリ塩化ビニル樹脂シートが略透明の
場合は、裏面に着色された他のポリ塩化ビニル樹脂シー
トを積層することにより、本発明のスエード調化粧シー
トを着色することができ、また、同様に裏面に機械的強
度の高い他のポリ塩化ビニル樹脂シートを積層すること
により、本発明のスエード調化粧シートの機械的強度を
高いものにすることができる。
場合は、裏面に着色された他のポリ塩化ビニル樹脂シー
トを積層することにより、本発明のスエード調化粧シー
トを着色することができ、また、同様に裏面に機械的強
度の高い他のポリ塩化ビニル樹脂シートを積層すること
により、本発明のスエード調化粧シートの機械的強度を
高いものにすることができる。
【００１５】（作用）本発明のスエード調化粧シートは
上記のように、表面近傍に微粒子が存在することにより
乱反射を起こさせる上に、表面に微細なエンボス加工が
施されているため、この両者が相まって複雑な光線反射
をすることで模様を形成し、極めて美麗で外観のよいス
エード調を示す。また、微粒子を塩化ビニル樹脂が被覆
しているため機械的強度が高く、磨耗しにくいものとな
っている。
上記のように、表面近傍に微粒子が存在することにより
乱反射を起こさせる上に、表面に微細なエンボス加工が
施されているため、この両者が相まって複雑な光線反射
をすることで模様を形成し、極めて美麗で外観のよいス
エード調を示す。また、微粒子を塩化ビニル樹脂が被覆
しているため機械的強度が高く、磨耗しにくいものとな
っている。
【００１６】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。図１は本発明スエード調化粧シートの一実施例を示
すもので、スエード調化粧シートの一部切欠断面図であ
る。
る。図１は本発明スエード調化粧シートの一実施例を示
すもので、スエード調化粧シートの一部切欠断面図であ
る。
【００１７】１はスエード調化粧シートである。スエー
ド調化粧シート１はポリ塩化ビニル樹脂の中に粒径５〜
３０μｍのウレタンビーズ２がほぼ均一に分散されてい
るもので、表面近傍にウレタンビーズ２の存在する部分
の表面のポリ塩化ビニル樹脂被覆層が凸状１２に盛り上
がっていることと、表面の微細な凹凸１１とで、表面が
複雑な凹凸模様となっていて、良好なスエード調の模様
が形成されている。
ド調化粧シート１はポリ塩化ビニル樹脂の中に粒径５〜
３０μｍのウレタンビーズ２がほぼ均一に分散されてい
るもので、表面近傍にウレタンビーズ２の存在する部分
の表面のポリ塩化ビニル樹脂被覆層が凸状１２に盛り上
がっていることと、表面の微細な凹凸１１とで、表面が
複雑な凹凸模様となっていて、良好なスエード調の模様
が形成されている。
【００１８】次に、本発明スエード調化粧シートの実施
例について説明する。ポリ塩化ビニル樹脂粉末１００重
量部に可塑剤（ジブチルフタレート）１８重量部、安定
剤５重量部、有機溶剤５０重量部を均一に混合し、更
に、この中に粒径５〜３０μｍのウレタンビーズを加え
てほぼ均一に混合してウレタンビーズが添加されたポリ
塩化ビニル樹脂ゾルを製造する。
例について説明する。ポリ塩化ビニル樹脂粉末１００重
量部に可塑剤（ジブチルフタレート）１８重量部、安定
剤５重量部、有機溶剤５０重量部を均一に混合し、更
に、この中に粒径５〜３０μｍのウレタンビーズを加え
てほぼ均一に混合してウレタンビーズが添加されたポリ
塩化ビニル樹脂ゾルを製造する。
【００１９】このポリ塩化ビニル樹脂ゾルを、表面にマ
ット加工を施した微細な凹凸を有する工程紙（光沢度３
％）の上にコンマコーターで乾燥したときの厚みが７０
μｍになるように塗工した後、乾燥し、加熱硬化させて
スエード調シート２を製造する。すると、ポリ塩化ビニ
ル樹脂ゾルが硬化して表面に、型の凹凸模様が転写され
た凹凸模様が形成されたポリ塩化ビニル樹脂シートとな
る。そして、この硬化の際に、ポリ塩化ビニル樹脂ゾル
の体積が減少するが、球状もしくは球類似形状の微細な
粒子は体積が減少しない。従って、表面近傍に球状もし
くは球類似形状の微細な粒子があると、この部分の体積
減少が少なく、表面近傍に球状もしくは球類似形状の微
粒子の存在する部分の表面のポリ塩化ビニル樹脂被覆層
が凸状に盛り上がる。その結果、型の凹凸模様の転写に
よって生じる凹凸模様と、ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの硬
化の際に生ずる凸状の盛り上がった模様とが重なった外
観のよいスエード調シート２となる。
ット加工を施した微細な凹凸を有する工程紙（光沢度３
％）の上にコンマコーターで乾燥したときの厚みが７０
μｍになるように塗工した後、乾燥し、加熱硬化させて
スエード調シート２を製造する。すると、ポリ塩化ビニ
ル樹脂ゾルが硬化して表面に、型の凹凸模様が転写され
た凹凸模様が形成されたポリ塩化ビニル樹脂シートとな
る。そして、この硬化の際に、ポリ塩化ビニル樹脂ゾル
の体積が減少するが、球状もしくは球類似形状の微細な
粒子は体積が減少しない。従って、表面近傍に球状もし
くは球類似形状の微細な粒子があると、この部分の体積
減少が少なく、表面近傍に球状もしくは球類似形状の微
粒子の存在する部分の表面のポリ塩化ビニル樹脂被覆層
が凸状に盛り上がる。その結果、型の凹凸模様の転写に
よって生じる凹凸模様と、ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの硬
化の際に生ずる凸状の盛り上がった模様とが重なった外
観のよいスエード調シート２となる。
【００２０】このスエード調化粧シート（実施例）と、
比較のための市販のスエード調化粧シート（比較例１、
２）との外観、手触り、耐磨耗性を評価した結果、表１
の結果が得られた。尚、比較例１はポリ塩化ビニル樹脂
シートの表面にプラスチックビーズを含む塗料を塗布し
て製造したスエード調化粧シート（パロア社製、商品名
「ＰＳＵ−２４１」）であり、比較例２はポリ塩化ビニ
ル樹脂シートの表面に微細な凹凸（マット加工）を施し
たスエード調化粧シート（３Ｍ社製、商品名「ＶＳ−７
３３」）である。
比較のための市販のスエード調化粧シート（比較例１、
２）との外観、手触り、耐磨耗性を評価した結果、表１
の結果が得られた。尚、比較例１はポリ塩化ビニル樹脂
シートの表面にプラスチックビーズを含む塗料を塗布し
て製造したスエード調化粧シート（パロア社製、商品名
「ＰＳＵ−２４１」）であり、比較例２はポリ塩化ビニ
ル樹脂シートの表面に微細な凹凸（マット加工）を施し
たスエード調化粧シート（３Ｍ社製、商品名「ＶＳ−７
３３」）である。
【００２１】
【表１】
【００２２】この表１の結果から判明するように、ポリ
塩化ビニル樹脂シートの表面に微細な凹凸を設けた比較
例２は凹凸面が単調で手触りが悪く、しかも、耐磨耗性
に劣る。又、プラスチックビーズを含む塗料を塗布して
製造した比較例１のスエード調化粧シートは、表面が塗
料面であるため耐磨耗に劣る。一方、本発明スエード調
化粧シートである実施例はすべての点で良好でよいスエ
ード調化粧シートである。
塩化ビニル樹脂シートの表面に微細な凹凸を設けた比較
例２は凹凸面が単調で手触りが悪く、しかも、耐磨耗性
に劣る。又、プラスチックビーズを含む塗料を塗布して
製造した比較例１のスエード調化粧シートは、表面が塗
料面であるため耐磨耗に劣る。一方、本発明スエード調
化粧シートである実施例はすべての点で良好でよいスエ
ード調化粧シートである。
【００２３】
【発明の効果】本発明のスエード調化粧シートはポリ塩
化ビニル樹脂の中に球状もしくは球類似形状の微粒子が
ほぼ均一に分散され、表面近傍に球状もしくは球類似形
状の微粒子が存在する部分の表面のポリ塩化ビニル樹脂
被覆層が凸状に盛り上がり、更に、表面全体に微細な凹
凸が設けられているから、表面に磨耗し難い複雑なスエ
ード調模様が形成されており、更に、機械的強度の高い
ポリ塩化ビニル樹脂を用いている為、耐磨耗性も良好な
スエード調化粧シートとなっている。
化ビニル樹脂の中に球状もしくは球類似形状の微粒子が
ほぼ均一に分散され、表面近傍に球状もしくは球類似形
状の微粒子が存在する部分の表面のポリ塩化ビニル樹脂
被覆層が凸状に盛り上がり、更に、表面全体に微細な凹
凸が設けられているから、表面に磨耗し難い複雑なスエ
ード調模様が形成されており、更に、機械的強度の高い
ポリ塩化ビニル樹脂を用いている為、耐磨耗性も良好な
スエード調化粧シートとなっている。
【図１】本発明スエード調化粧シートの一実施例を示す
もので、スエード調化粧シートの一部切欠断面図であ
る。
もので、スエード調化粧シートの一部切欠断面図であ
る。
１ スエード調化粧シート １１ 表面の凹凸模様 １２ 盛り上がった凸状 ２ 球状微粒子（ウレタンビーズ）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０５Ｄ 7/24 ３０３ Ｂ０５Ｄ 7/24 ３０３Ｅ Ｂ２９Ｃ 59/02 Ｂ２９Ｃ 59/02 Ｂ Ｂ３２Ｂ 7/02 １０３ Ｂ３２Ｂ 7/02 １０３ 27/04 27/04 Ａ 27/30 １０１ 27/30 １０１ 33/00 33/00 Ｄ０６Ｎ 3/06 Ｄ０６Ｎ 3/06
Claims (1)
- 【請求項１】 ポリ塩化ビニル樹脂シートに球状もしく
は球類似形状の微粒子がほぼ均一に分散しており、かつ
該微粒子が表面に露出、もしくはポリ塩化ビニル樹脂に
覆われた状態で表面近傍に突出しており、更にその表面
がエンボス加工されていることを特徴とするスエード調
化粧シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8127085A JPH09309166A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | スエード調化粧シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8127085A JPH09309166A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | スエード調化粧シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09309166A true JPH09309166A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14951216
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8127085A Pending JPH09309166A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | スエード調化粧シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09309166A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002283510A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 加飾シート |
| US9085121B2 (en) | 1999-05-13 | 2015-07-21 | 3M Innovative Properties Company | Adhesive-backed articles |
| US11787217B2 (en) | 2019-04-16 | 2023-10-17 | 3M Innovative Properties Company | Over-laminate film and graphic laminate |
-
1996
- 1996-05-22 JP JP8127085A patent/JPH09309166A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9085121B2 (en) | 1999-05-13 | 2015-07-21 | 3M Innovative Properties Company | Adhesive-backed articles |
| JP2002283510A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 加飾シート |
| US11787217B2 (en) | 2019-04-16 | 2023-10-17 | 3M Innovative Properties Company | Over-laminate film and graphic laminate |
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