JP3054640B2 - 植栽樹木の自立装置とその施工方法 - Google Patents

植栽樹木の自立装置とその施工方法

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JP3054640B2
JP3054640B2 JP7333789A JP33378995A JP3054640B2 JP 3054640 B2 JP3054640 B2 JP 3054640B2 JP 7333789 A JP7333789 A JP 7333789A JP 33378995 A JP33378995 A JP 33378995A JP 3054640 B2 JP3054640 B2 JP 3054640B2
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嗣彦 渡辺
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嗣彦 渡辺
渡辺 彦逸
玄間 燦治
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木の根鉢を掘削
穴に定置した基盤に固定する際、基盤の地盤に対する固
定強度を上げるために、基盤に強化手段を取り付けるよ
うにした植栽樹木の自立装置とその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹木を植栽するには、地面に掘削穴を掘
り、この掘削穴に根鉢を載置して土壌を埋め戻すことに
より樹木を自立させるようにする。ところが、この植栽
の初期においては土壌に根が張っていないため、強風等
の外力によって植栽した樹木が倒伏するという不都合が
生じる。
【0003】これを防止するために、土壌に打ち込んだ
支柱に対して樹木を縛りつけるようにした簡易な方法が
知られているが、支柱のために景観を損なうことや、大
型樹木の場合には支柱が大型化して通行の邪魔になる等
の問題から、近年になって、支柱を地上に露出せず、根
鉢を土壌中で固定することによって樹木を自立させる装
置が開発されている。
【0004】このような植栽樹木の自立装置には、掘削
穴の底面に基盤を設置し、この基盤に対して根鉢を固定
するようにしたものがある。
【0005】このような基盤を用いる装置においては、
基盤を地盤に対して堅固に固定する必要があり、通常
は、地盤に垂直に打ち込んだ基礎杭を基盤に結合するこ
とが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、建
築物の屋上に植栽する場合や、掘削穴の下方に岩盤など
の障害物がある場合には、基礎杭を十分の深度で打ち込
むことができないという不都合が生じる。
【0007】このような場合、垂直に打設する基礎杭の
深度を、地盤の状況に応じて自在にしたり、あるいは基
礎杭を掘削穴の下方にまったく用いることなく、掘削穴
の側壁に対して基礎杭に代わる強化手段を設ける必要が
ある等、臨機応変に対処し得る施工手段を準備しておく
必要がある。
【0008】本発明は、このような要求に応えるために
成されたもので、掘削穴の底面に定置する基盤の地盤に
対する固定強化手段を、地盤の周辺状況に応じて自在に
施工し得るようにした植栽樹木の自立装置とその施工方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の植栽樹木の自立装置とその施工方法は、
複数のC形鋼から成る基礎部材を結合することによって
基盤を構成し、この基礎部材に取り付ける基盤固定手段
として、垂直打設を可能とした基礎杭と水平にスライド
し得る水平抵抗板とを用意し、それらを別個に用いた
り、兼用したりできるように構成したものである。
【0010】また、これらの基礎杭と水平抵抗板とは、
いずれも打設の深度を自在にすることができ、これによ
って掘削穴の下方及び周囲の地盤の状況に対処し得るよ
うにしてある。
【0011】また、本発明は、根鉢を基盤に固定する施
工を容易かつ堅固にすると共に、根鉢の大きさに自在に
対処し得るように、基盤を成す基礎部材に対して支持ポ
ールを移動自在に設け、さらに変形多孔板を用いて、こ
れを支持ポールに固定するようにしてある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の植栽樹木の自立装置は、
複数のC形鋼から成る基礎部材の長手方向に沿う開口を
上方に向けた状態で各基礎部材相互の内端と内端近傍の
側面とを結合して成る基盤と、前記夫々の基礎部材に固
設して地盤に挿設するようにした基盤固定手段と、前記
基礎部材の中空に沿って移動自在な支持ベースに前記基
礎部材の開口を経て立設するように固定した支持ポール
と、前記支持ポールの外周を環状に包囲して両片をボル
ト締結した締結環と、樹木の根本外周のワイヤに連結し
て根鉢の外周上縁に当てる変形多孔板とから成り、該変
形多孔板の下端外側面には、前記支持ポールに挿着する
と共に前記締結環の下端に係止される係止板が固設され
たものである。
【0013】また、前記基盤は、四本またはそれ以上の
基礎部材を結合して成るようにしてもよい。
【0014】また、前記基盤は、各基礎部材の内端底面
にアングル状の連結部材がその一辺を下方に突出した状
態で固設されると共に、該連結部材の内端から突出させ
た突出片を連結すべき基礎部材の底面に対してボルト締
結して成るのが好ましい。
【0015】また、前記基盤固定手段は、前記夫々の基
礎部材の外端から中空に挿通して開口の両縁に沿って摺
動自在に係合する係合板を備えた杭アタッチメントに固
設した案内枠に基礎杭を垂直に挿通して地盤に打設し、
該基礎杭を任意深さで前記案内枠にボルト締結するのが
好ましい。
【0016】また、前記基盤固定手段は、前記基礎部材
の外端から該基礎部材の開口の両側縁に沿って係止する
係止片を下面に固設した両翼板と該両翼板の上面から長
手方向の内端に突設された受け部材とから成る水平抵抗
板から成り、前記基礎部材の底面の長手方向に間隔を開
けて設けられた係止孔に梃子棒の先端を係止すると共
に、前記受け部材に前記梃子棒の側面を当てて該梃子棒
を外方へ倒すことによって前記水平抵抗板を外方に移動
して掘削穴の側壁に挿入するようにするのが好ましい。
【0017】また、前記基礎部材の内端上面に切欠孔を
設け、前記支持ポールの支持ベースを前記切欠孔から挿
入して前記基礎部材の中空に沿って移動するようにする
のが好ましい。
【0018】さらに、前記支持ポールは、前記支持ベー
スに立設固定された支持棒をパイプに挿通して成り、前
記支持棒の長手方向に沿って間隔を開けて設けられた貫
通孔に前記パイプに挿通されたボルトを選択的に貫通す
ることにより該支持ポールの高さ調節を行うようにする
のが好ましい。
【0019】また、植栽樹木の自立装置の施工方法は、
地盤に掘った掘削穴の底面に、複数のC形鋼から成る基
礎部材の長手方向に沿う開口を上方に向けた状態で各基
礎部材相互の内端と内端近傍の側面とを結合して成る基
盤を敷設すると共に、前記夫々の基礎部材に固設した基
盤固定手段を地盤に挿設し、各基礎部材の中空に沿って
支持ポールの下端に固設した支持ベースを挿通して根鉢
の外周近傍に移動させた後、各支持ポールの内側に植栽
樹木の根鉢を挿入して前記基盤上に載置し、樹木の根本
外周にワイヤを環状に形成して該ワイヤに変形多孔板を
連結すると共に、各変形多孔板の下端外側面に固設され
た係止板を支持ポールに挿通した後、前記支持ポールに
締結環を所定高さに嵌入して該締結環の下端に前記係止
板を係止することにより根鉢を緊締するようにしたもの
である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0021】(実施例1)図1はこの実施例の基盤2を
示すもので、この基盤2を成す基礎部材3は所定長さに
切断したC形鋼を四本用いてある。そして、各基礎部材
3の長手方向に沿う開口4を上方に向けた状態で、一本
の基礎部材3の内端を他の基礎部材3の内端の近傍の側
面に当てるという手順で四本の基礎部材3、3…をそれ
ぞれ配置し下記の方法で結合する。
【0022】各基礎部材3の内端の底面には、図3に示
すように、アングル状の連結部材5を溶着してあり、そ
の先端を基礎部材3の幅だけ突出させてある。この連結
部材5の突出片5aを結合すべき他の基礎部材3の底面
に対してボルト5bで締結する。この連結によって、ア
ングル状の連結部材5の一辺5cが基礎部材3の長手方
向に沿って底面から下方に垂下する。
【0023】そして、図2に示すように、このような基
盤2を、掘削穴20の底面に載置すると、各基礎部材3
の底面に垂下した連結部材5の一辺5aが土壌に食い込
んで、基盤2を水平方向に移動する外力の抵抗板として
作用する。
【0024】なお、基礎部材3の底面の長手方向には間
隔を開けて複数の係止孔3cが設けられている。この掛
止孔3cは、実施例2において、水平抵抗板25を基礎
部材3に沿って移動する際に、梃子棒30の先端を挿入
するためのものである。
【0025】図1に示すように、各基礎部材3の外端付
近には杭アタッチメント6が設けられている。この杭ア
タッチメント6は、図4(a) 及び(b) に示すように、C
形鋼から成る基礎部材3の開口4の両片3a、3aに沿
って摺動自在に係合する係合溝6aを有する係合板6b
を設け、この係合板6bの上部を基礎部材3の側方に突
出して、この突出部に案内枠7を溶着してある。
【0026】この案内枠7は、後述する基礎杭8を挿入
するものであり、基礎杭8がアングル材によって形成さ
れているため、案内枠7はその形状に対応して三角形の
中空を有するように形成してある。また、係合板6bに
は案内枠7の内側に向くボルト7aを螺合してあり、基
礎杭8の側面をボルト締結することによって定位置で固
定するようにしてある。
【0027】なお、上記の杭アタッチメント6は、基礎
部材3の外端から係合板6bを挿入すると共に、基礎部
材3の開口4に沿って自在位置に移動することができ
る。このとき、杭アタッチメント6の係合板6bを反対
方向に返して、図1の二点鎖線6’で示すように基礎部
材3に挿着すると、案内枠7の位置が基礎部材3の反対
側部に位置することとなる。従って、必要に応じて、杭
アタッチメント6を一本の基礎部材3の自由位置に複数
取り付けることが可能であり、また案内枠7の取り付け
方向を変化させることもできる。
【0028】このような杭アタッチメント6は、基盤2
を地盤に打設したとき、地盤中に障害物があって打設が
思うように進まないとき、その打設位置を変える必要が
あるときに有効である。また、土壌が柔らかい場合、一
本の基礎部材3に複数の杭アタッチメント6を挿着して
打設する基礎杭8の数を増やすことにより、基盤2を堅
固に定置することが可能となる。
【0029】基礎杭8は、図5(a) 及び(b) に示すよう
に、長尺のアングル鋼の先端をテーパ状に形成し、後端
の隅部には鋼棒から成る打込棒8aが突出状に溶着して
ある。この基礎杭8を案内枠7の中空に沿って垂直に挿
入し、図10に示すように、打込棒8aに打撃を与える
ことによって土壌に打設することができる。
【0030】図6において、支持ポール9は、支持ベー
ス10と支持棒11と支持パイプ12から構成されてい
る。支持ベース10は角パイプを基礎部材3の中空幅の
長さよりやや短く切断して成り、この支持ベース10の
上面中央に支持棒11を固設して立設すると共に、支持
棒11の長手方向に間隔を開けて貫通孔13を設け、さ
らにこの支持棒11に支持パイプ12を挿着してある。
【0031】そして、支持パイプ12のボルト孔12a
に挿通されたボルト14aを支持棒11の複数の貫通孔
13、13…のいずれかに選択的に貫通させナット14
bで締結することにより、支持ポール9の高さ調節を行
うようにしてある。
【0032】また、支持ポール9を基礎部材3に挿着す
るため、基礎部材3の内端側の上面には支持ベース10
を挿入し得るだけの切欠3bが設けられ、この切欠3b
から支持ベース10を落とし込んで基礎部材3の中空を
移動すると、支持棒11が基礎部材3の開口4に沿って
移動することにより、支持ポール9を基礎部材3の長手
方向に沿って自在位置にとることができる。
【0033】さらに、この支持ポール9の支持パイプ1
2の外周には、締結環15を挿着するようにしてある。
この締結環15は、帯状板を環状に屈曲して支持パイプ
12の外周を包囲すると共に、両片をボルト孔に挿通し
たボルト15aに対してナット15bで締結するように
したものである。
【0034】図7において、屈曲可能な薄板に牽引金具
17のフックを掛止し得る幅で多数の掛止孔16aが穿
設され、ワイヤ18に連結した牽引金具17をこれらの
掛止孔16aのいずれかに選択的に掛止することができ
る。この変形多孔板16の下端面には、上記の支持ポー
ル9の支持パイプ12を挿着し得る三角形状の中空を成
して係止板19の両端を固着してある。
【0035】図8及び図9には、変形多孔板16の係止
板19を支持ポール6に固定した状況が示してあるが、
これについては後述する。
【0036】以下に、本実施例装置の施工法と上記装置
の他の作用について説明する。
【0037】まず、基盤2を載置し得る面積の掘削穴2
0を、樹木を植栽すべき地面に、樹木の根鉢21の高さ
よりもやや深く掘り、この掘削穴20の底面に、図1の
ように結合した基盤2を載置する。
【0038】そして、基盤2の各基礎部材3の先端付近
に杭アタッチメント6を挿着し、それぞれの杭アタッチ
メント6の案内枠7内に基礎杭8を挿入して打込棒8a
を殴打することにより、基礎杭8を地盤に垂直に打設す
る。このとき、地盤の状況によって基礎杭8が進入する
かぎり基礎杭8の深度を深くとることができるが、また
地盤中に岩盤等の障害物が存在して基礎杭8がそれ以上
進入しない場合は、そこで基礎杭8の打設を止め、案内
枠7のボルト7aを締結して基礎杭8を定位置で固定す
る。
【0039】なお、杭アタッチメント6は基礎部材3の
長手方向に沿って自在に移動するが、地盤に打設された
基礎杭8に杭アタッチメント6がボルト締結されたこと
によって、この杭アタッチメント6は定位置で固定され
た状況にされる。
【0040】次いで、各基礎部材3の切欠3bから挿入
した四本の支持ポール9を外周方向に移動しておき、こ
れらの支持ポール9の間に樹木の根鉢21を挿入して基
盤2の上に載置してから各支持ポール9を根鉢21の外
周近傍まで移動する。
【0041】次に、四本の牽引金具17を連結したワイ
ヤ18を樹木の根本22の外周に輪状に周回して両端を
結合した後、各牽引金具17のフックをそれぞれの変形
多孔板16の掛止孔16aに引っかける。
【0042】そして、図8、9に示すように、各変形多
孔板16の係止板19の中空部を支持ポール9の支持パ
イプ12に挿通してから、各支持パイプ12の外周に締
結環15を挿着し、ボルト15aとナット15bで堅固
に締結する。
【0043】さらに、図9に示すように、支持ポール9
の外周に、殴打用のパイプ24を挿着してから、このパ
イプ24を介して締結環15を殴打すると、締結環15
が支持パイプ12の外周に沿って下方に滑り移動するに
従い、夫々の変形多孔板16が根鉢21の上縁外周を下
方に締付け、根鉢21を基盤2に対して堅固に締着す
る。
【0044】ところで、締結環15の下方への打設を止
めた後には、変形多孔板16の係止板19が締結環15
の偏心位置を上方に付勢するため、締結環15はこれに
抗して支持パイプ12から上方へ移動せずに停止状態を
保つことができる。
【0045】このような作業によって、図11、12に
示すように、根鉢21を基盤2上に固定することがで
き、次に、掘削穴20に掘削土を埋め戻して、植栽作業
を終える。
【0046】(実施例2)実施例1と実施例2の相違
は、基盤2を地盤に固定する基盤固定手段が、実施例1
においては、掘削穴20の底面に対して垂直状に打設す
る基礎杭8から成るのに対して、実施例2においては、
掘削穴20の壁面に対して平行に挿入する水平抵抗板2
5から成る点である。
【0047】この水平抵抗板25は、図14に示すよう
に、基礎部材3の外端から該基礎部材3の開口4の両側
縁に沿って係止する係止片26を下面に固設した両翼板
27と該両翼板27の上面から長手方向の内端に突設さ
れた受け部材28とから構成してある。
【0048】この水平抵抗板25を使用するには、図1
4(a) に示すように、基礎部材3の外端から水平抵抗板
25の係止片26を挿入し、この係止片26の両辺を基
礎部材3の開口4の両片3a、3aに係止した状態で水
平抵抗板25を基礎部材3の内方へ移動しておく。
【0049】そして、各基礎部材3に水平抵抗板25を
取り付けた基盤2を掘削穴20の底面に載置した後、図
15に示すように、基礎部材3の底面の長手方向に間隔
を開けて設けられた係止孔3cに梃子棒30の先端係止
片30aを挿着すると共に、受け部材28に梃子棒30
の側面を当てて該梃子棒30を矢印で示す外方へ倒すこ
とにより、水平抵抗板25を外方へ移動して掘削穴20
の壁面土壌に挿入する。この作業を、図13に示すよう
に、すべての水平抵抗板25に対して行う。
【0050】なお、この水平抵抗板25の移動作業中、
各基礎部材3の下方には、図3(b)に示すようにアング
ル状の連結部材5の一辺5cが垂下して土壌に食い込ん
でいるため、基盤2を梃子棒運動による水平移動力に抗
して定置状態に保っておくことができる。
【0051】このような水平抵抗板25は、基盤2の下
方に一切の部材を設けないため、建築物の屋上等に樹木
を植栽する場合、または掘削穴20の下方にコンクリー
トや大型の障害物が存在する場合等に有益であり、水平
抵抗板25は掘削穴20内の側壁に食い込んで基盤2を
堅固に固定することができる。
【0052】なお、図16に示すように、基盤2に対し
て基礎杭8と水平抵抗板25とを併用すれば、掘削穴2
0の下方の土壌と側壁の土壌に対して基盤2を固定する
ことができる。
【0053】上記においては、基礎部材3を四本用いて
基盤2を構成した実施例を説明したが、本発明はこれに
限定されるわけではなく、さらに多くの基礎部材3を用
いて互いに結合した基盤を構成することも可能である。
【0054】その例として、図17に基礎部材3を六本
用いた平面図を示してある。この基盤2’に用いた基礎
部材3の内端は上記実施例のように直角ではなく、斜傾
状に切断してあり、他の連結部材5等の構成及び結合は
上記実施例と同様である。また、この図17には、杭ア
タッチメント6を取り付けた状況が示してあるが、実施
例2のように水平抵抗板25を取り付けることも同様に
可能である。
【0055】なお、実施例1においては、四本の基礎部
材3によって基盤2を構成してあるため、支持ポール9
も変形多孔板16も夫々四個ずつの使用となるが、図1
7に示すように、それ以上の複数の基礎部材3を用いて
構成した基盤2’の場合、それに対応して支持ポール9
と変形多孔板16の使用数も増加して根鉢21を締めつ
ける結果、大型の根鉢21の固定力を増強するのに有益
となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
共通の基盤を使用し、土壌の状況に応じて基盤固定手段
を使い分けることができるもので、基礎杭を使用する場
合でも、水平抵抗板を使用する場合でも、基盤を掘削穴
に対して堅固に固定することが可能となる。
【0057】また、根鉢の締付け作業は、締結環の打設
によって同時に行われ、打設後に締結環は支持ポールに
対する固定位置保ち、変形多孔板が根鉢に対する締付け
状態を保つことができる。
【0058】さらに、支持ポールを各基礎部材に沿って
移動することによって、根鉢の大きさに応じた植栽の自
立補助が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による実施例1の基盤を示す平面
図である。
【図2】図2は図1の側面図である。
【図3】図3(a) 及び(b) は本発明の基盤を構成する基
礎部材の平面図と端面図である。
【図4】図4(a) 及び(b) は本発明の杭アタッチメント
の平面図と側面図である。
【図5】図5(a) 及び(b) は本発明の基礎杭の端面図と
側面図である。
【図6】図6(a) 乃至(c) は本発明の支持ポールの端面
図と異方向側面図である。
【図7】図7(a) 及び(b) は本発明の変形多孔板の平面
図と側面図である。
【図8】図8は本発明の支持ポールに変形多孔板を挿着
すると共に、締結環を固着した状況を示す上面図であ
る。
【図9】図9は図8の側面図である。
【図10】図10は本発明の実施例1の基盤に支持ポー
ルを取り付けた状況を示す側面図である。
【図11】図11は本発明の実施例1の自立装置に根鉢
を載置して固定した状況を示す側面図である。
【図12】図12は図11の上面図である。
【図13】図13は本発明による実施例2の基盤の平面
図である。
【図14】図14(a) 乃至(c) は本発明の実施例2の水
平抵抗板の端面図と平面図と側面図である。
【図15】図15は本発明の基礎部材に取り付けた水平
抵抗板を掘削穴の側壁に挿入している施工状況を示す側
面図である。
【図16】図16は本発明の基盤に基礎杭と水平抵抗板
の両方を取り付けた状況を示す概略図である。
【図17】図17は本発明の基盤を六本の基礎部材の結
合によって構成した状況を示す平面図である。
【符合の説明】
2…基盤 3…基礎部材 4…開口 5…連結部材 6…杭アタッチメント 7…案内枠 8…基礎杭 8a…打込棒 9…支持ポール 10…支持ベース 11…支持棒 12…支持パイプ 13…貫通孔 15…締結環 16…変形多孔板 16a…掛止孔 17…牽引金具 18…ワイヤ 19…係止板 20…掘削穴 21…根鉢 22…根本 25…水平抵抗板 26…係止片 28…受け部材 30…梃子棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−181649(JP,A) 特開 平7−87854(JP,A) 実開 平6−57145(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 23/04 A01G 17/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のC形鋼から成る基礎部材の長手方
    向に沿う開口を上方に向けた状態で各基礎部材相互の内
    端と内端近傍の側面とを結合して成る基盤と、前記夫々
    の基礎部材に固設して地盤に挿設するようにした基盤固
    定手段と、前記基礎部材の中空に沿って移動自在な支持
    ベースに前記基礎部材の開口を経て立設するように固定
    した支持ポールと、前記支持ポールの外周を環状に包囲
    して両片をボルト締結した締結環と、樹木の根本外周の
    ワイヤに連結して根鉢の外周上縁に当てる変形多孔板と
    から成り、該変形多孔板の下端外側面には、前記支持ポ
    ールに挿着すると共に前記締結環の下端に係止される係
    止板が固設されたことを特徴とする植栽樹木の自立装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基盤は、四本またはそれ以上の基礎
    部材を結合して成ることを特徴とする請求項1記載の植
    栽樹木の自立装置。
  3. 【請求項3】 前記基盤は、各基礎部材の内端底面にア
    ングル状の連結部材がその一辺を下方に突出した状態で
    固設されると共に、該連結部材の内端から突出させた突
    出片を連結すべき基礎部材の底面に対してボルト締結し
    て成ることを特徴とする請求項1記載の植栽樹木の自立
    装置。
  4. 【請求項4】 前記基盤固定手段は、前記夫々の基礎部
    材の外端から中空に挿通して開口の両縁に沿って摺動自
    在に係合する係合板を備えた杭アタッチメントに固設し
    た案内枠に基礎杭を垂直に挿通して地盤に打設し、該基
    礎杭を任意深さで前記案内枠にボルト締結するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の植栽樹木の自立装
    置。
  5. 【請求項5】 前記基盤固定手段は、前記基礎部材の外
    端から該基礎部材の開口の両側縁に沿って係止する係止
    片を下面に固設した両翼板と該両翼板の上面から長手方
    向の内端に突設された受け部材とから成る水平抵抗板か
    ら成り、前記基礎部材の底面の長手方向に間隔を開けて
    設けられた係止孔に梃子棒の先端を係止すると共に、前
    記受け部材に前記梃子棒の側面を当てて該梃子棒を外方
    へ倒すことによって前記水平抵抗板を外方に移動して掘
    削穴の側壁に挿入するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の植栽樹木の自立装置。
  6. 【請求項6】 前記基礎部材の内端上面に切欠孔を設
    け、前記支持ポールの支持ベースを前記切欠孔から挿入
    して前記基礎部材の中空に沿って移動するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の植栽樹木の自立装置。
  7. 【請求項7】 前記支持ポールは、前記支持ベースに立
    設固定された支持棒をパイプに挿通して成り、前記支持
    棒の長手方向に沿って間隔を開けて設けられた貫通孔に
    前記パイプに挿通されたボルトを選択的に貫通すること
    により該支持ポールの高さ調節を行うようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の植栽樹木の自立装置。
  8. 【請求項8】 地盤に掘った掘削穴の底面に、複数のC
    形鋼から成る基礎部材の長手方向に沿う開口を上方に向
    けた状態で各基礎部材相互の内端と内端近傍の側面とを
    結合して成る基盤を敷設すると共に、前記夫々の基礎部
    材に固設した基盤固定手段を地盤に挿設し、各基礎部材
    の中空に沿って支持ポールの下端に固設した支持ベース
    を挿通して根鉢の外周近傍に移動させた後、各支持ポー
    ルの内側に植栽樹木の根鉢を挿入して前記基盤上に載置
    し、樹木の根本外周にワイヤを環状に形成して該ワイヤ
    に変形多孔板を連結すると共に、各変形多孔板の下端外
    側面に固設された係止板を支持ポールに挿通した後、前
    記支持ポールに締結環を所定高さに嵌入して該締結環の
    下端に前記係止板を係止することにより根鉢を緊締する
    ようにしたことを特徴とする植栽樹木の自立装置の施工
    方法。
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