JP3054533U - 発泡樹脂成形品及びすのこ - Google Patents

発泡樹脂成形品及びすのこ

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JP3054533U
JP3054533U JP1998001399U JP139998U JP3054533U JP 3054533 U JP3054533 U JP 3054533U JP 1998001399 U JP1998001399 U JP 1998001399U JP 139998 U JP139998 U JP 139998U JP 3054533 U JP3054533 U JP 3054533U
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foamed resin
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侃 石田
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ワコー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分により模様や絵柄が剥がれ落ちることの
ない発泡樹脂成形品及びすのこを提供する。 【解決手段】 すのこなどの発泡樹脂成形品1の本体2
の表面に、その発泡樹脂成形品と同じ樹脂でできたシー
ト6を含むものを加熱し発泡樹脂成形品の表面に融着す
ることにより水分で容易に剥離しないようにしている。
このシート6にあらかじめ、所望の絵柄や商標、マーク
などをあしらうことにより、単色で殺風景となりがちな
発泡樹脂成形品にデザイン上の多様なバリエーションを
与え、商品価値を向上させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、発泡樹脂成形品に関し、特に浴室、流し台などで使用されるすのこ (簣子)などに応用できる発泡樹脂成形品の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
様々な発泡樹脂成形品が家庭や工場などで使用されているが、浴室、流し台な ど使用されるすのことしての発泡樹脂成形品がある。本考案者は、ポリプロピレ ン系樹脂発泡粒子型内成形体により構成されるすのこを以前に開発し、実用新案 登録を受けている(実開昭58−154751号公報:実公平2−17541号 公報)。このすのこは、所定の間隔をもって並列に設けられた上板と、所定の間 隔をもって並列に設けられた下板とを、交叉状に一体成形してなり、かつポリプ ロピレン系樹脂発泡粒子型内成形体により構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
かかる従来の発泡樹脂成形品とりわけ、発泡PP(ポリプロピレン)成形品・ 発泡PE(ポリエチレン)成形品への印刷は困難である。したがって発泡樹脂成 形品に絵柄を付けることが困難であり、カラーは素材色に限定されてしまうとい う欠点があった。このように従来の発泡樹脂成形品では、その表面への印刷が困 難であったため、模様を付ける必要があるときは、成形型による柄を付けていた 。しかし、発泡樹脂成形品のカラーは単色製品なので、製品のバリエーションは 限定されてしまう。なお、印刷によらず、あらかじめ絵柄を印刷したシート状の ものを発泡樹脂成形品の表面に接着することは可能であるが、印刷することが困 難であったため、成形型による柄を付けていた。発泡樹脂成形品を使用するとき に、水分により接着したシートが剥がれてしまい実用的ではない。 したがって、本考案は表面に印刷を施したり、シート状物を接着することに適 しない発泡樹脂成形品に模様や絵柄が付され、かつ水分により模様や絵柄が剥が れ落ちることのない発泡樹脂成形品及びすのこを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、発泡樹脂成形品の本体の表面に、その 発泡樹脂成形品と同じ樹脂でできたシートを含むものを加熱し発泡樹脂成形品の 表面に融着することにより水分で容易に剥離しないようにしている。
【0005】 すなわち、本考案によれば発泡樹脂成形品本体と、 前記発泡樹脂成形品本体の表面の一部又は全部に融着され、前記発泡樹脂成形 品本体を構成する樹脂と同一種類の樹脂を含むシートとを、 有する発泡樹脂成形品が提供される。
【0006】 また、本考案によれば発泡樹脂により一体成形されたすのこにおいて、すのこ の表面の一部又は全部に前記樹脂と同一種類の樹脂を含むシートが融着されてい ることを特徴とするすのこが提供される。
【0007】 なお、上記シートとして樹脂製の2枚のシートと、その間に挟み込まれた合成 紙の3層構造のものを用いることは好ましい態様であり、発泡樹脂成形品本体及 びシートの樹脂材料としてPPフィルムあるいはPEフィルムを用いることも好 ましい態様である。
【0008】 本考案の発泡樹脂成形品は上記構成を有しているので、付着させるシートにあ らかじめ模様や色柄を印刷しておくことにより、色々なポイント柄などを使用し て1つの発泡樹脂成形品で、いろいろな製品を作ることができる。また、非常に 簡単に絵柄付発泡樹脂成形品が製造でき、水にも強く、よって、水に浸したり、 蒸気があたるなどしても融着したシートがはがれることがない。したがって本考 案の発泡樹脂成形品及びすのこにより、提供される商品のグレードアップを図る ことができる。なお、本考案では、シート状物を発泡樹脂成形品に付着させるの に、接着剤や溶剤などを使用しないので、低コストであり製造工程、製造時の安 全管理の面においても優れている。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下図面と共に本考案の発泡樹脂成形品及びすのこの好ましい実施形態につい て説明する。図1は、本考案による発泡樹脂成形品の1つの形態であるすのこ1 の好ましい実施形態の平面図である。図2は図1のすのこ1を線A−A’で切断 した断面図である。図中1は、すのこの本体2の全体を示している。このすのこ 1の本体2は発泡PP(ポリプロピレン)でできていて、上面を構成する表面が 比較的粗面であり、摩擦係数が大きいため滑りにくい。また下面にある下板7も 、比較的粗面で摩擦係数が大きく滑りにくい。このすのこ1の上面には長手方向 に平行に設けられた複数の溝3があり、その中に貫通孔4が設けられている。し たがって、使用時に溝3に溜まった水は貫通孔4へと流れていくので、すのこ1 の表面上に水が溜まらないようになっている。また貫通孔4から水が下方に流れ 出るので、すのこ本体2自体の腐蝕、雑菌の繁殖などを防ぎ、乾燥を早めること が可能である。
【0010】 すのこ本体2の表面中央部には、凹み部5が設けられている。この凹み部5は 、この実施形態では楕円形である。凹み部5には、この凹み部5の形状にあった シート6が付着されている。このシート6は図3の断面図に示すように、2枚の 樹脂フィルム8A、8Bの間には合成紙9が挟み込まれた3層構造である。樹脂 としては、すのこ本体2がPPでできているときは、PPが用いられ、一方、す のこ本体2がPEでできているときは、PEが用いられる。このシート6にはあ らかじめ所望の絵柄を印刷により付着させておくことにより、好みの模様、マー ク、商標などをあしらうことができる。本実施の形態では、合成紙9の表面にあ らかじめ印刷しておき、その後2枚の樹脂フィルム8A、8Bの間に合成紙9を 挟むことにより、インクの発色効果を高めることができる。なお、図4は図1、 図2に示した実施形態の斜視図代用写真であり、すのこ表面の細かい凹凸や、中 央の凹み部が示されている。図5は図2に示した実施形態で用いられた絵柄のつ いたシートを拡大して示す平面図代用写真であり、絵柄の詳細が示されている。 また、図6は図1中の中央の凹み部と、そこに融着されたシートの一部を拡大し て両者の関係並びに凹みとこれに連通する溝の関係を示す斜視図代用写真である 。
【0011】 かかる構造のシート6は、すのこ1の表面の凹み部5の上に置かれ、シート6 の上面から熱プレスが行われて融着される。すなわち、すのこ1の樹脂とシート 6の樹脂が同一樹脂であるので、同一温度で表面が溶融して相互に合体するので ある。熱プレスする際の好ましい温度と時間は、140〜170℃で、2〜5秒 である。 本考案のすのこを構成するポリプロピレン系樹脂としては例えば、ポリプロピ レン単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体と低密度ポリエチレン及び/又 はエチレン/酢酸ビニル共重合体の混合物などが挙げられる。上記ポリプロピレ ン系樹脂は架橋したものでも無架橋のものでもよいが、特に無架橋のものが好ま しい。なお、図6に示すように、凹み部5は溝3に連通していて、使用状態で凹 み部5上に水が落下したとき、その水を溝3に容易に導くことができる。
【0012】 上記実施の形態では、シート6としては合成紙を樹脂フィルムで挟む形のもの を用いたが、合成紙を用いず、1枚の樹脂フィルムの裏側にインクを与える形で 印刷し、そこにもう1枚の同一材質の樹脂フィルムを貼りつけた形の2層構造の ものを用いてもよい。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の発泡樹脂成形品及びすのこは上記構造なので、 融着されたシートが水分などの影響で発泡樹脂成形品又はすのこ本体から剥がれ ることがなく、かつ色々なポイント柄を使用して1つの発泡樹脂製品用型を用い て色々な製品を作ることができ、商品に種々のバリエーションを与えることが可 能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のすのこの好ましい実施形態を示す平面
図である。
【図2】図1中、線A−A’で切断された同実施形態の
断面図である。
【図3】図1、図2に示したシートの断面図である。
【図4】図1、図2に示した実施形態の斜視図代用写真
であり、すのこ表面の細かい凹凸や、中央の凹み部が示
されている。
【図5】図2に示した実施形態で用いられた絵柄のつい
たシートを拡大して示す平面図代用写真であり、絵柄の
詳細が示されている。
【図6】図1中の中央の凹み部と、そこに融着されたシ
ートの一部を拡大して両者の関係並びに凹みとこれに連
通する溝の関係を示す斜視図代用写真である。
【符号の説明】
1 すのこ 2 すのこ本体 3 溝 4 貫通孔 5 凹み部 6 シート 7 下板 8A、8B 樹脂フィルム 9 合成紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡樹脂成形品本体と、 前記発泡樹脂成形品本体の表面の一部又は全部に融着さ
    れ、前記発泡樹脂成形品本体を構成する樹脂と同一種類
    の樹脂を含むシートとを、 有する発泡樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 前記シートが前記樹脂製の2枚のシート
    と、その間に挟み込まれた合成紙の3層構造を有する
    か、又は前記樹脂製の2枚のシートの2層構造を有する
    請求項1記載の発泡樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 前記シートの表面に絵柄又は模様が施さ
    れている請求項1又は2記載の発泡樹脂成形品。
  4. 【請求項4】 発泡樹脂により一体成形されたすのこに
    おいて、すのこの表面の一部又は全部に前記樹脂と同一
    種類の樹脂を含むシートが融着されていることを特徴と
    するすのこ。
  5. 【請求項5】 前記シートが前記樹脂製の2枚のシート
    と、その間に挟み込まれた合成紙の3層構造を有する
    か、又は前記樹脂製の2枚のシートの2層構造を有する
    ことを特徴とする請求項4記載のすのこ。
  6. 【請求項6】 前記シートの表面に絵柄又は模様が施さ
    れていることを特徴とする請求項4又は5記載のすの
    こ。
  7. 【請求項7】 前記一体成形された部分が所定の間隔を
    もって並列に設けられた複数の上板と、所定の間隔をも
    って並列に設けられた複数の下板とが交差状に設けられ
    ていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1
    つに記載のすのこ。
  8. 【請求項8】 すのこの表面部の一部に前記シートが融
    着され、前記シートが融着される表面部の一部が前記表
    面部の他の部分より凹んでいることを特徴とする請求項
    4ないし7のいずれか1つに記載のすのこ。
  9. 【請求項9】 前記凹んでいる部分が、前記すのこの表
    面に設けられた溝に連通していることを特徴とする請求
    項8記載のすのこ。
  10. 【請求項10】 前記樹脂としてポリプロピレン系樹脂
    又はポリエチレン系樹脂を用いたことを特徴とする請求
    項4ないし9のいずれか1つに記載のすのこ。
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