JP3054469U - ボール弁用治具 - Google Patents
ボール弁用治具Info
- Publication number
- JP3054469U JP3054469U JP1998003742U JP374298U JP3054469U JP 3054469 U JP3054469 U JP 3054469U JP 1998003742 U JP1998003742 U JP 1998003742U JP 374298 U JP374298 U JP 374298U JP 3054469 U JP3054469 U JP 3054469U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 球状弁体や環状弁座を誰もがスムーズに簡単
に取り出せるようにしたボール弁用治具を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 ボール弁の球状弁体と環状弁座の間に差
し込む差し込み板と、弁箱に固定する基板と、基板を挿
通し差し込み板に螺着する締付けボルトと、環状皿バネ
の付勢力に抗するように差し込み板の先端を傾斜させる
基板に当接し差し込み板に螺着した調整ネジとよりなる
ボール弁用治具とした。
に取り出せるようにしたボール弁用治具を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 ボール弁の球状弁体と環状弁座の間に差
し込む差し込み板と、弁箱に固定する基板と、基板を挿
通し差し込み板に螺着する締付けボルトと、環状皿バネ
の付勢力に抗するように差し込み板の先端を傾斜させる
基板に当接し差し込み板に螺着した調整ネジとよりなる
ボール弁用治具とした。
Description
【0001】
本考案は、ボール弁用治具に関するものである。
【0002】
従来のボール弁として図6に示すものがある。このボール弁は、中心に貫通孔 101を穿設した球状弁体102と、流路103を形成し前記球状弁体102を 流路103中に配置させる弁箱104と、前記球状弁体102を着座させる環状 弁座105を支持する調節管106とよりなる。
【0003】 弁箱104内に装着した球状弁体102や環状弁座105を弁箱104の開口 107より取り出す方法には種々な方式が考えられている。例えば、弁箱104 に雌ネジ108を刻設し、環状弁座105を保持している調節管106にも前記 雌ネジ108と螺合する雄ネジ109を刻設しておき、引っ掛けスパナ110を 図6および図7に示す調節管106の外周面に刻設した溝111に引っ掛けて弁 箱104内にねじ込み、環状弁座105を球状弁体102の圧接より開放し、球 状弁体102を弁箱104の開口107から取り出すことを可能にしている。符 号112は球状弁体102を調整管106との間に介在させて対向する位置に配 置した調整管である。
【0004】 なお、上記の外、弁箱より球状弁体および環状弁座を取り出すものとして、実 公平1−41574号公報および実公平2−14936号公報に記載されたもの がある。
【0005】
実公平1−41574号公報および実公平2−14936号公報記載のボール 弁用治具では、誰でも安定して容易に球状弁体や環状弁座を取り出しできるもの ではなかった。 また、上記のボール弁では弁箱104、調節管106にねじ加工をする必要が あり、加工費用がかかり、構成部品が増え、その上ねじ部の腐食、異物の混入に よる分解工数の増加がある。
【0006】
そこで、本考案は、上記の事情に鑑み、球状弁体や環状弁座を誰もがスムーズ に取り出せるようにすべく、ボール弁の球状弁体と環状弁座の間に差し込む差し 込み板と、弁箱に固定する基板と、基板を挿通し差し込み板に螺着する締付けボ ルトと、環状皿バネの付勢力に抗するように差し込み板の先端を傾斜させる基板 に当接し差し込み板に螺着した調整ネジとよりなるボール弁用治具とした。
【0007】 また、本考案は、ねじ加工の必要がなく、加工費用を低減させ、構成部品の点 数を削減し、ねじ部の腐食、異物混入による分解工数増加を軽減させることがで きるボール弁とすべく、球体の中心を対称に平行な平面を形成し、中心に貫通孔 を穿設した球状弁体と、流路を形成し前記球状弁体を流路中に配置させる弁箱と 、前記球状弁体に当接し、流路中に配置し、環状皿バネにより付勢された環状弁 座とよりなるボール弁に用いるボール弁用治具とした。
【0008】
本考案を添付する図面に示す具体的な一実施例に基づいて以下詳細に説明する 。 まず、本考案の治具を使用するボール弁について述べる。 ボール弁は、図1に示すように、球体の中心を対称に平行な平面1・1を形成 し、中心に貫通孔2を穿設した球状弁体3と、流路4を形成し、前記球状弁体3 を流路4中に配置させる弁箱5と、前記球状弁体3に当接し、流路4中に配置し 、環状皿バネ6により付勢された環状弁座7とよりなる。弁箱5には球状弁体3 および環状弁座7を取り出しあるいは装着する開口8が設けられている。また、 符号10は球状弁体3との間に介在させて対向する位置に配置した調整管である 。さらに、図1の弁箱5の両側にはその流路4に配管9が接続されている。
【0009】 弁箱5の開口8はボンネット21により覆われ、ボルト22に弁箱5に螺締し てある。ボンネット21の中央をステム23を貫通させてその下端は前記球状弁 体3と嵌合させ、このステム23を回転アクチュエータ(図示せず)あるいは手 動により所要の時に、回転させて流路4の開閉を行わせている。なお、符号24 はアダプター、符号25はパッキン、符号26はグランド、符号27はグランド をボンネット21に螺締するボルトである。
【0010】 一方、本考案のボール弁用治具は、図2に示すように、ボール弁の球状弁体3 と環状弁座7の間に差し込む差し込み板11と、弁箱5にボルト12により螺締 する基板13と、基板13を挿通し差し込み板に螺着する締付けボルト14と、 環状皿バネ6の付勢力に抗するように差し込み板11の先端を傾斜させる基板1 3に当接し、差し込み板11に螺着した調整ネジ15とよりなる。
【0011】 図3に本治具の斜視図と分解図が示されている。基板13に挿通したボルト1 2は弁箱5の開口8を覆うボンネット21を螺締するねじ孔(図示せず)にねじ 込む。差し込み板11の先端は、環状弁座7の端面を押圧できるように、半円形 の孔31が穿設されると共に、押圧部に段部32が形成されている。締付けボル ト14を締め付けると、基板13に対し差し込み板11は基板13と差し込み板 11との隙間を矢印A方向で変化させる。締付けボルト14の調整により隙間K が大であるものを図4に示し、隙間Kが小のものを図5に示す。
【0012】 調整ねじ15は前記締付けボルト14より差し込み板11の外側に位置させて 螺着させ、差し込み板11先端をX方向あるいはY方向に傾けることができる。 この治具で球状弁体3を取り出すためには、まず差し込み板11を球状弁体3 と環状弁座7の間に差し込み、基板13を弁箱5にボルト12により螺締して固 定して安定したものとする。基板13をボルト12により螺締してしっかり固定 したことは、球状弁体3あるいは環状弁座7を容易に誰もが取り出せるようにす るために極めて重要である。次に、締め付け間隔(A方向)を締付けボルト14 により締め込んで調整する。
【0013】 さらに、調整ネジ15をねじ込んで、隙間Kを増減させて差し込み板11の傾 きを補正することにより、環状弁座7を弁箱5内へ十分押し込み、環状弁座7の 圧接により開放された球状弁体3を図2に示すように矢印B方向に90°回転さ せ、球状弁体3の平面1・1を流路4に直交させ、球状弁体3の狭幅の部分が環 状弁座7と調整管10との間に位置するようにさせ、破線で示すように容易に取 り出せる。
【0014】
本考案は、上述のように、ボール弁の球状弁体と環状弁座の間に差し込む差し 込み板と、弁箱に固定する基板と、基板を挿通し差し込み板に螺着する締付けボ ルトと、環状皿バネの付勢力に抗するように差し込み板の先端を傾斜させる基板 に当接し差し込み板に螺着した調整ネジとよりなるボール弁用治具であるので、 球状弁体や環状弁座を誰でもがスムーズに取り出すことができる。
【0015】 また、本考案は、球体の中心を対称に平行な平面を形成し、中心に貫通孔を穿 設した球状弁体と、流路を形成し前記球状弁体を流路中に配置させる弁箱と、前 記球状弁体に当接し、流路中に配置し、環状皿バネにより付勢された環状弁座と よりなるボール弁に用いるボール弁用治具であるので、ネジ加工の必要がなく、 加工費用を低減させ、構成部品の点数を削減し、ネジ部の腐食異物混入による分 解工数の増加を低減させることができるボール弁用治具とすることができる。
【図1】本考案のボール弁用治具を使用するボール弁の
具体的一実施例の縦断面図である。
具体的一実施例の縦断面図である。
【図2】図1のボンネットを外し、本考案の治具を装着
した状態を示す縦断面図である。
した状態を示す縦断面図である。
【図3】本考案のボール弁用治具の斜視図と、その分解
図の2面図である。
図の2面図である。
【図4】本考案のボール弁用治具の差し込み板と基板の
隙間が大なる状態を示す縦断面図である。
隙間が大なる状態を示す縦断面図である。
【図5】本考案のボール弁用治具の差し込み板と基板の
隙間が小なる状態を示す縦断面図である。
隙間が小なる状態を示す縦断面図である。
【図6】従来のボール弁の縦断面図(A)と、ボール弁
の調整管の斜視図(B)の2面図である。
の調整管の斜視図(B)の2面図である。
【図7】調整管に引っ掛けスパナを引っ掛けた状態を示
す図である。
す図である。
3…球状弁体 4…流路 5…弁箱 6…環状皿ばね 7…環状弁座 8…開口 9…配管 21…ボンネット 23…ステム
Claims (2)
- 【請求項1】 ボール弁の球状弁体と環状弁座の間に差
し込む差し込み板と、弁箱に固定する基板と、基板を挿
通し差し込み板に螺着する締付けボルトと、環状皿バネ
の付勢力に抗するように差し込み板の先端を傾斜させる
基板に当接し差し込み板に螺着した調整ネジとよりなる
ボール弁用治具。 - 【請求項2】 球体の中心を対称に平行な平面を形成
し、中心に貫通孔を穿設した球状弁体と、流路を形成し
前記球状弁体を流路中に配置させる弁箱と、前記球状弁
体に当接し、流路中に配置し、環状皿バネにより付勢さ
れた環状弁座とよりなるボール弁に用いる請求項1記載
のボール弁用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998003742U JP3054469U (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | ボール弁用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998003742U JP3054469U (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | ボール弁用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3054469U true JP3054469U (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=43188514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998003742U Expired - Lifetime JP3054469U (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | ボール弁用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3054469U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107932429A (zh) * | 2016-10-12 | 2018-04-20 | 中核苏阀科技实业股份有限公司 | 上装式球阀阀座在线安装装置 |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP1998003742U patent/JP3054469U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107932429A (zh) * | 2016-10-12 | 2018-04-20 | 中核苏阀科技实业股份有限公司 | 上装式球阀阀座在线安装装置 |
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Legal Events
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EXPY | Cancellation because of completion of term |