JP3054327B2 - 紙葉類結束装置 - Google Patents

紙葉類結束装置

Info

Publication number
JP3054327B2
JP3054327B2 JP6313831A JP31383194A JP3054327B2 JP 3054327 B2 JP3054327 B2 JP 3054327B2 JP 6313831 A JP6313831 A JP 6313831A JP 31383194 A JP31383194 A JP 31383194A JP 3054327 B2 JP3054327 B2 JP 3054327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding member
binding
arm
binding tape
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6313831A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08164916A (ja
Inventor
正志 大場
明男 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Laurel Bank Machine Co Ltd
Original Assignee
Laurel Bank Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Laurel Bank Machine Co Ltd filed Critical Laurel Bank Machine Co Ltd
Priority to JP6313831A priority Critical patent/JP3054327B2/ja
Publication of JPH08164916A publication Critical patent/JPH08164916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3054327B2 publication Critical patent/JP3054327B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙幣、証券等の紙葉類を
集積状態でその周囲に結束テープを巻回し結束させる紙
葉類結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙幣、証券等の紙葉類を集積状態でその
周囲に結束テープを巻回させ、該結束テープの終端を既
に巻回された部分に熱接着させて紙葉類を結束させる紙
葉類結束装置として、実開昭52−27486号公報に
開示されたものがある。この紙葉類結束装置は、集積状
態の紙葉類を一対の挟持部材によって集積方向における
両側(すなわち表裏側)から挟持した後、該集積紙葉類
の挟持されていない部分の紙葉類間に結束テープの一部
を挿入し、この状態で、挟持部材を回転させて結束テー
プを集積状態の紙葉類に巻回させ、巻回したテープの終
端を熱接着させるものである。また、上記挟持部材は、
結束した後に巻回した結束テープが緩んでしまうことを
防止するため、挟持面が相互に沿うV字形状とされてお
り、これにより、集積紙葉類を若干屈曲させた状態で挟
持して結束テープを巻回させ、結束後の紙葉類の屈曲解
除で巻回された結束テープを緊張させるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように結束テープを紙葉類間に一部挿入した状態で巻回
させる際に、結束テープを紙葉類間で挟持する力が不足
すると結束テープが紙葉類間から抜け出てしまい、良好
に結束させることができないという問題があった。この
ため、挟持部材に付与する挟持力を増大させることが考
えられるが、装置の大型化および高コスト化を伴うため
好ましくないという問題があった。したがって、本発明
の目的は、挟持部材に付与する挟持力を増大させること
なく、結束テープの抜け出しを防止できる紙葉類結束装
置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の紙葉類結束装置は、集積状
態の紙葉類を一対の挟持部材によって集積方向における
両側から、間に結束テープの一部を挿入した状態で挟持
状態とし、前記挟持部材を回転させて結束テープを集積
状態の紙葉類に巻回させて結束を行なうものであって、
前記一対の挟持部材には、紙葉類挟持時における間隔が
他の部分より小さい小間隔部が前記結束テープの挿入側
に設けられていることを特徴としている。
【0005】本発明の請求項2記載の紙葉類結束装置
は、請求項1記載の装置に関し、前記一対の挟持部材の
うち一方の挟持部材の他方の挟持部材側には、中央部が
前記他方の挟持部材側に凸で両側部が前記他方の挟持部
材側から離間する方向に傾斜するV字状の挟持面が設け
られており、前記他方の挟持部材の前記一方の挟持部材
側には、該一方の挟持部材の挟持面に沿うよう中央部が
前記一方の挟持部材に対し凹で両側部が前記一方の挟持
部材に近接する方向に傾斜するV字状の挟持面が設けら
れていて、さらに、前記側部の前記中央部に対し反対側
から前記結束テープが挿入されるものとされ、前記小間
隔部は、前記一対の挟持部材の少なくとも前記結束テー
プが挿入される側の側部同士を中央部に対し反対側の端
部側が相互に近接するよう傾斜させることにより該端部
に設けられてなることを特徴としている。
【0006】本発明の請求項3記載の紙葉類結束装置
は、請求項1又は2に記載の装置に関し、前記小間隔部
は、前記一対の挟持部材の少なくともいずれか一方の、
前記結束テープの挿入側に、他方側に突出する突部を形
成してなることを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の請求項1記載の紙葉類結束装置によれ
ば、一対の挟持部材に、紙葉類挟持時における間隔が他
の部分より小さい小間隔部が結束テープの挿入側に設け
られているため、挟持部材に付与する挟持力を増大させ
ることなくとも、この小間隔部における挟持力を部分的
に増大させることができる。
【0008】本発明の請求項2記載の紙葉類結束装置に
よれば、一対の挟持部材の少なくとも結束テープが挿入
される側の側部同士を中央部に対し反対側の端部が相互
に近接するよう傾斜させることにより該端部側に小間隔
部が設けられているため、挟持部材に付与する挟持力を
増大させることなくとも、この小間隔部における挟持力
を部分的に増大させることができる。
【0009】本発明の請求項3記載の紙葉類結束装置に
よれば、小間隔部として、一対の挟持部材の少なくとも
いずれか一方の結束テープの挿入側に、他方側に突出す
る突部を形成しているため、挟持部材に付与する挟持力
を増大させることなくとも、この小間隔部における挟持
力を部分的に増大させることができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を図
面を参照して以下に説明する。本実施例の紙葉類結束装
置は、紙葉類として紙幣を取り扱うもので、図1に示す
ように、図示せぬ集積部により搬送されてきた集積紙幣
(紙葉類)10を受け、これを水平な移送方向(図1に
おける左右方向)に移送して結束処理を行なう位置に至
らせる受渡機構(移送手段)11と、該受渡機構11の
移送方向前方側に設けられ該受渡機構11で移送された
集積紙幣10に結束処理を行なう結束部13とを有する
ものである。
【0011】まず、受渡機構11について図1および図
2を主に参照して説明する。受渡機構11は、図示せぬ
集積部の下方に設けられるもので、該集積部により所定
枚数が水平状態で上下方向に集積され上下から挟持され
た状態で搬送される集積紙幣10を、その長手方向を前
記移送方向に直交する方向に沿わせ、短手方向を前記移
送方向に沿わせて略水平状態で上面に載置させる載置台
15と、該載置台15の結束部13に対し反対側の端部
に複数鉛直立設された押出部材16と、集積紙幣10の
長手方向における載置台15の一端部に設けられた支持
高さ調整手段17とを主に具備している。
【0012】載置台15は、載置される集積紙幣10の
長手方向に並列される二つの分割体19a,19b(図
1においては結束部13方向に向って右側の分割体19
a、図2においては結束部13方向に向って左側の分割
体19b(図2では右側となる)をそれぞれ図示してい
る)で構成されており、これら分割体19a,19b
は、前記移送方向に沿って往復移動自在に設けられてい
て、各分割体19a,19bの上面は共に同高さの水平
面とされている。ここで、結束部13方向に向って左側
の分割体19bは、その移送に干渉する範囲に結束部1
3が配置されておらず、他方、結束部13に向って右側
の分割体19aは、その移送に干渉する範囲に結束部1
3が配置されている。
【0013】結束部13に向って左側の分割体19b
は、その下方に位置し、2本のガイド軸21に沿って前
記移送方向にスライド自在に設けられたスライドブロッ
ク22に支持部材23を介して固定されている。このス
ライドブロック22の一部は、プーリ24,25,26
の間に張架されたタイミングベルト27の一部に連結さ
れており、図示せぬ制御部により作動制御される図示せ
ぬ移送駆動部によってプーリ26が正逆方向に回転駆動
され、これにより結束部13方向に向って左側の分割体
19bが前記移送方向に沿ってスライドブロック22と
一体に往復移動するようになっている。
【0014】ここで、結束部13方向に向って右側の分
割体19aは、スライドブロック22に前記移送方向に
沿って往復移動自在となるよう支持されており、スライ
ドブロック22の移動時に、結束部13に向って左側の
分割体19bと移送方向の位置を合わせて移動するとと
もに、結束部13に接触する直前の位置より先には移動
できないようになされている(図6参照)。
【0015】なお、支持高さ調整手段17は、結束部1
3方向に向って左側の分割体19bの左端部に設けられ
ており、ガイド軸29により鉛直方向に上下移動可能に
設けられ且つ図示せぬ付勢部材で上方に向けて付勢され
た昇降部材30を備えている。この昇降部材30は、付
勢部材で付勢されて上方への移動限界位置あるとき分割
体19bの上面より所定量上方へ突出され、分割体19
a,19bに載置された集積紙幣10の、結束部13方
向に向って左側の一端部分を他端部分に対し上昇した状
態とするものであり、この突出量は、結束部13の後述
する上挟持部材(挟持部材)32および下挟持部材(挟
持部材)33で集積紙幣10の前記他端部分を挟持する
際の挟持高さまで前記一端部分の位置を上げることがで
きる量となっている。
【0016】次に、結束部13について説明する。図1
に示すように、結束部13は、受渡機構11の移送方向
前方側に設けられ該受渡機構11で移送された集積紙幣
10を挟持して回転させさらには結束された集積紙幣1
0を図示せぬ収納部へ投入等させる結束主部35と、結
束テープ36を繰り出し切断するフィード部(繰出手
段)37と、集積紙幣10を集積方向の中間位置から分
割する割込部(分割手段)38と、該割込部38で分割
された集積紙幣10の隙間に結束テープ36を挿入させ
る挿入部(挿入手段)39と、結束テープ36を熱接着
等させるアーム機構部(繰出手段)40とを主に具備し
ている。
【0017】まず、結束部13の結束主部35について
説明する。結束主部35は、円筒部42とその内周側に
軸線に直交して配置された円板部43とからなるととも
に円板部43の中心に嵌合された主軸44(図3参照)
により回転自在に支持された回転部材45を有してお
り、この回転部材45は、円筒部42の外周部に当接さ
れた複数のローラ46が図示せぬ制御部で作動制御され
る図示せぬ回転駆動部で駆動されることにより回転す
る。
【0018】回転部材45は、受渡機構11により移送
された集積紙幣10の長手方向における一端側を円板部
43の一側に対向させる位置に配置されており、該円板
部43の一側には、受渡機構11により移送された集積
紙幣10の前記一端側をその集積方向に沿って両側から
挟持する上挟持部材(挟持部材)32および下挟持部材
(挟持部材)33が、回転部材45からの離間距離を略
一致させた状態で、後述するリンク機構48(図3参
照)により相互に近接離間可能に支持されて設けられて
いる。なお、回転部材45は、回転時以外すなわち非作
動状態では、図1に示すように、上挟持部材32を水平
状態で上側に下挟持部材33を水平状態で下側にした定
位置で停止されるようになっている。
【0019】以下、上記停止状態をもって説明すると、
上挟持部材32は、幅方向(図1における左右方向)に
おける中央部が下挟持部材33方向に突出するよう略台
形状をなす部材本体50を有しており、部材本体50
は、略水平方向に延在されるとともに下挟持部材33側
に配置される長方形状の中央平面部(中央部)52と、
該中央平面部52の両端から同じ角度をなして下挟持部
材33から離れる上方向に傾斜延在する傾斜平面部(側
部)53と、中央平面部52に平行をなすとともに中央
平面部52に対し反対側に配置される背面部54とを有
している。なお、図4に示すように、上挟持部材32の
回転部材45側であって幅方向における両外端部には切
欠部55が形成されている。
【0020】本実施例において、上挟持部材32は、部
材本体50の幅方向における中央に固定された円柱状の
押さえ棒(棒状部材)57を具備している。この押さえ
棒57は、部材本体50の、中央平面部52、両傾斜平
面部53および背面部54に直交しかつ回転部材45に
対し反対側に配置される端面部58に、該端面部58に
垂直をなして突出するよう固定されており、中央平面部
52の幅方向における中央位置と押さえ棒57の外周部
の下挟持部材33側の端部とは略同一直線上に配置され
ている。この押さえ棒57は、図3に示すように上挟持
部材32および下挟持部材33で集積紙幣10を挟持し
た状態において、その先端部が集積紙幣10の長手方向
における略中央部まで延出し紙幣の折り目による盛り上
がりを押さえてこれを矯正することができる長さとされ
ている。
【0021】下挟持部材33は、幅方向における中央部
が上挟持部材32に対し離間するようV字状をなして屈
曲された板状の部材であり、上挟持部材32の中央平面
部52に平行をなす中央平面部(中央部)60と、該中
央平面部60から同じ角度をなして上挟持部材32に近
接する方向に傾斜延在する傾斜平面部(側部)61とを
有している。なお、中央平面部60の幅方向における中
央所定範囲には、上挟持部材32から離間する方向に凹
む凹部62が形成されており、また、図2に示すよう
に、下挟持部材33の、後述するフィード部37からの
結束テープ36の挿入位置より回転部材45側であって
幅方向における両外端部には切欠部63が形成されてい
る。
【0022】これら切欠部63のうちフィード部37側
に位置するものは、図1に示すように下挟持部材33が
最も上挟持部材32から離間した位置にあるとき、回転
部材45の円板部43に上挟持部材32側が凸となるよ
う屈曲されて固定された山形のガイド部材65を、下挟
持部材33より上挟持部材32方向に突出させるための
ものである。このガイド部材65は、図2に示すよう
に、下挟持部材33から突出することで、受渡機構11
で移送された集積紙幣10の移送先端側を下挟持部材3
3より浮かせ、集積紙幣10と下挟持部材33との間に
結束テープ36が挟まれてしまうのを防止する目的で設
けられている。
【0023】ここで、上挟持部材32の部材本体50と
下挟持部材33とは、回転部材45の回転軸線に沿う方
向における長さが一致されており、同方向において、回
転部材45に対し反対端面が、結束テープ36の回転部
材45に対し反対端縁と略一致する位置に配置されるこ
とになる。そして、部材本体50と下挟持部材33と
は、後述するリンク機構48で、上挟持部材32の中央
平面部52の幅方向における中央位置と下挟持部材33
の中央平面部60の幅方向における中央位置との同方向
における位置を合わせるとともに前記両中央位置同士を
結んだ線が回転部材45の回転中心を常に通過する状態
を維持しつつ相互に略平行状態を維持して近接離間させ
られる。
【0024】上挟持部材32および下挟持部材33は、
図1に示す最も離間した状態において、受渡機構11に
よりその載置台15に載置されて移送される集積紙幣1
0がそのまま相互間に挿入可能となる位置に位置され、
図9に示す集積紙幣10を挟持し最も近接した状態にお
いて、集積紙幣10を受渡機構11の載置台15から上
方に離間させるとともに上挟持部材32の中央平面部5
2および傾斜平面部53の形状に沿わせて屈曲させる。
なお、上挟持部材32の中央平面部52の幅は、下挟持
部材33の中央平面部60の幅より所定量小さくされて
いる。
【0025】本実施例では、図9に示すように最も近接
された状態において、下挟持部材33の傾斜平面部61
の外端部と、この位置から略垂直方向にある上挟持部材
32の両傾斜平面部53の外端側部分との間隔が、これ
より内側部分同士の間隔より小さくされて小間隔部64
が形成されており、これにより、この位置で挟持される
集積紙幣10の外端近傍部分は中央側より大きな挟持力
で挟持されるようになっている。具体的には、上挟持部
材32における中央平面部52と各傾斜平面部53との
なす角度が、下挟持部材33における中央平面部60と
各傾斜平面部61とのなす角度より所定角度大きくされ
ている。
【0026】なお、上記挟持力増大のための小間隔部6
4は、後述するフィード部37により外端部側から集積
紙幣10に挿入される結束テープ36の結束時の抜け防
止を目的としたものであるため、少なくとも結束テープ
36が挿入される一側についてのみ、下挟持部材33の
傾斜平面部61の外端部と、この位置から略垂直方向に
ある上挟持部材32の両傾斜平面部53の外端側部分と
の間隔をこれより内側の部分より小さくすればよい。
【0027】また、上記のように角度を調節する以外に
も、小間隔部として、例えば、上挟持部材32および下
挟持部材33の少なくともいずれか一方の、少なくとも
結束テープ36が挿入される一側の外端部側に、他方側
に向け突出する突部を形成して間隔を小さくすることも
可能であり、この場合は、上挟持部材32および下挟持
部材33の上記角度を同じにすることも可能である。さ
らに上記角度と突部とを組み合わせてもよい。なお、こ
の突部は、上挟持部材32あるいは下挟持部材33に、
回転部材45の回転軸線に沿う方向の全長にわたって連
続的に形成したり、この方向に所定のピッチで断続的に
形成したり、さらには、所定長さのものを一つ形成した
りすること等が可能である。
【0028】リンク機構48は、図3に示すように、上
挟持部材32と下挟持部材33とを、上述のように相互
に平行状態を維持しつつ近接離間させるよう支持するも
のである。リンク機構48は、上挟持部材32の背面部
54に固定されるとともに背面部54に垂直をなして延
出する延出部67を有する固定部材68と、背面部54
と平行をなしかつ回転部材45の円板部43と平行をな
す軸線を中心に回転自在となるよう一端側の支持部70
で延出部67の背面部54側に支持されるとともに、他
端側が円板部43に設けられた穴部71を貫通して延在
する内側アーム72と、前記軸線と平行をなす軸線を中
心に回転自在となるよう一端支持部74で延出部67の
内側アーム72より延出先端側に支持されるとともに、
他端側が円板部43に設けられた穴部71を貫通して延
在する外側アーム76と、内側アーム72の他端側に前
記軸線と平行をなす軸線を中心に回転自在となるよう支
持されたローラ77とを有している。
【0029】外側アーム76は内側アーム72より所定
長さ短くされており、外側アーム76の他端側は、前記
軸線と平行をなす軸線を中心に回転自在となるよう支持
部78において回転部材45に図示せぬ支持部材を介し
て支持されている。内側アーム72には、外側アーム7
6の両端支持部74,78間の距離に等しい距離分、一
端支持部70より離間した中間部分に支持部80が設け
られ該支持部80において前記軸線と平行をなす軸線を
中心に回転自在となるよう回転部材45に図示せぬ支持
部材を介して支持されている。ここで、支持部70,7
4間の距離と支持部80,78間の距離は略等しくされ
ている。
【0030】さらに、内側アーム72の支持部80とロ
ーラ77との間の位置には、スプリング81の一端が係
止されており、該スプリング81の他端は回転部材45
に設けられた図示せぬ支持部材に係止されている。該ス
プリング81は、内側アーム72を、そのローラ77が
回転部材45の回転軸線に近接する方向に付勢してい
る。
【0031】また、下挟持部材33にも、上記固定部材
68、内側アーム72、外側アーム76、ローラ77お
よびスプリング81に対し、回転部材45の回転軸線を
中心に線対称をなして、同様の、固定部材68、内側ア
ーム72、外側アーム76、ローラ77およびスプリン
グ81が設けられており、下挟持部材33側の固定部材
68は、下挟持部材33の中央平面部60に対し反対側
の面部に固定されている。
【0032】上挟持部材32側のローラ77と下挟持部
材33のローラ77との間には、回転部材45を回転自
在に支持する主軸44を中央に摺動自在に挿通させた状
態で押圧部材82が配置されている。この押圧部材82
は、内周側に主軸44が挿通される略円筒状をなすもの
で、図4に示すように、回転部材45側の端部に半径方
向外方にテーパ状をなすよう突出するカム部83が形成
され、回転部材45に対し反対側の端部に半径方向外方
に環状をなすよう突出する二つのフランジ部84,85
が軸線方向に位置をずらして形成されている。カム部8
3は、回転部材45側が軸線に対しなす角度が大きいテ
ーパ面86とされ回転部材45に対し反対側が前記より
角度が小さいテーパ面87とされた形状をなしている。
【0033】そして、図14および図15に示すよう
に、押圧部材82が回転部材45から最も離間し、両ロ
ーラ77が、押圧部材82のテーパ部83に乗り上げ
ず、スプリング81の付勢力で主軸44に接触した状態
すなわち相互に最も近接した状態においては、両内側ア
ーム72および両外側アーム76が、ローラ77に対し
反対側にある上挟持部材32と下挟持部材33とを最も
離間させることになり、押圧部材82が回転部材45側
に移動し、両ローラ77がテーパ面86に乗り上げるこ
とでローラ77同士は離間する方向に同様に移動して上
挟持部材32と下挟持部材33とを近接させ、さらに、
図3に示すように、押圧部材82が回転部材45側に最
も移動し、両ローラ77がテーパ面87に乗り上げると
ローラ77同士は最も離間する位置に移動して上挟持部
材32と下挟持部材33とを最も近接させることにな
る。
【0034】この押圧部材82は、図4に示す押圧部材
駆動機構部89によって上記のように移動されることに
なる。この押圧部材駆動機構部89は、非回転部分であ
るフレーム90に押圧部材82の側方に延在するよう固
定された支持部材91と、該支持部材91のフレーム9
0に対し反対側に支持部93において回転自在に支持さ
れた押圧アーム94と、該押圧アーム94を揺動させる
図示せぬ押圧用カムとを有している。
【0035】押圧アーム94は、支持部材91に前記支
持部93において回転自在に支持されたブロック95
と、押圧部材82に対し反対方向に延出するようブロッ
ク95に固定されたアーム96と、押圧部材82方向に
延出するようブロック95に固定されたアーム97a
と、該アーム97aの先端にさらに押圧部材82方向に
延出するよう固定されるとともにフランジ部84,85
間に延出先端部が位置されたアーム97bとを有してい
る。
【0036】そして、このアーム97bの先端部には、
フランジ部84,85間に位置してローラ98が回転自
在に支持されており、また、他側のアーム96の先端部
には、カムローラ99が回転自在に支持されている。ア
ーム96とフレーム90との間にはアーム96をフレー
ム90方向に付勢するスプリング101が設けられてお
り、カムローラ99のフレーム90側には、スプリング
101の付勢力でカムローラ99が常時接触される上記
した図示せぬ押圧用カムが位置固定で回転自在に設けら
れている。これにより、カムローラ99は、押圧用カム
が図示せぬ制御部で作動制御される図示せぬ共用駆動部
で回転されることで該押圧用カムの形状により移動させ
られる。
【0037】ここで、カムローラ99は、押圧用カムに
よりフレーム90に対し反対方向に移動させられると、
押圧アーム94を支持部93を中心に揺動させてローラ
98を押圧部材82の移動方向に沿って回転部材45方
向に移動させ、これにより該押圧部材82を主軸44上
で回転部材45方向に移動させることになる。また、こ
の状態からカムローラ99が押圧用カムによりフレーム
90方向に移動させられると、押圧アーム94を支持部
93を中心に揺動させてローラ98を押圧部材82の移
動方向に沿って回転部材45から離間する方向に移動さ
せ、これにより該押圧部材82を主軸44上で回転部材
45から離間する方向に移動させることになる。
【0038】回転部材45には、図4に示すように、そ
の円板部43の上挟持部材32および下挟持部材33の
幅方向における両側位置に回転軸線に沿って摺動自在と
なるよう支持された一対の摺動軸部103と、該摺動軸
部103の上挟持部材32および下挟持部材33側の端
部に垂直をなして固定された平板状の押出部104と、
両摺動軸部103の他端側が共に固定されるとともに押
圧部材82に干渉せぬよう円環状をなした環状板部10
5とを有する押出部材106が支持されている。環状板
部105と回転部材45の円板部43との間には、これ
らを離間する方向に付勢する一対のスプリング108が
それぞれ摺動軸部103を内側に挿通させた状態で設け
られている。
【0039】上記押出部材106は、図4に示す押出部
104を最も回転部材45の円板部43に近接させた状
態においては、受渡機構11で搬送された集積紙幣1
0、挟持動作を行なう上挟持部材32および下挟持部材
33のいずれにも干渉することがない位置に位置され、
また、押出部104を円板部43から離間させるように
摺動すると、上挟持部材32の切欠部55および下挟持
部材33の切欠部63を通ることで、これら上挟持部材
32および下挟持部材33に干渉せずに集積紙幣10を
その回転部材45側の端部の両側部を押圧して移動させ
るようになっている。
【0040】なお、押出部104の、集積紙幣10に当
接した位置からの切欠部55,63内での移動可能な最
大ストローク量は、上挟持部材32の部材本体50およ
び下挟持部材33の回転部材45に対し反対側の端面と
集積紙幣10に後述するよう巻回された結束テープ36
の回転部材68側の端縁部位置との距離より大きくされ
ている。これにより、押出部104が切欠部55,63
内で円板部43から最も離間する位置まで摺動する前の
時点で、集積紙幣10に巻回された結束テープ36を上
挟持部材32の部材本体50および下挟持部材33の先
端部より外側に位置させるようになっている。
【0041】また、押出部104が集積紙幣10に当接
した位置から円板部43に対し最も離間する位置までの
ストローク量は、押さえ棒57の先端部位置から、挟持
された集積紙幣10に巻回された結束テープ36の回転
部材45側の端縁部位置との距離より大きくされてい
る。これにより、押出部104が円板部43から最も離
間する位置まで摺動する前の時点で、集積紙幣10に巻
回された結束テープ36を上挟持部材32の押さえ棒5
7の先端部より外側に位置させることが可能となってい
る。
【0042】この押出部材106は、図3に示す押出部
材駆動機構部110によって上記のように移動されるこ
とになる。押出部材駆動機構部110は、非回転部分で
あるフレーム90に押出部材106の側方に延在するよ
う固定された支持部材111と、該支持部材111のフ
レーム90に対し反対側に回動自在に支持された第一押
出アーム112と、該第一押出アーム112により揺動
される第二押出アーム113と、第一押出アーム112
を揺動させることで第二押出アーム113を揺動させる
図示せぬ押出用カムとを有している。
【0043】第一押出アーム112は、中間部分の支持
部115において支持部材111に回転自在に支持され
るとともに押出部材106の移動方向に略平行して延在
されており、その一側の端部に、図示せぬ押出用カムに
当接されるカムローラ116が回転自在に支持されてい
る。
【0044】第二押出アーム113は、一端側が第一押
出アーム112の他側の端部に支持部118において回
転自在に支持されるとともに第一押出アーム112に沿
って支持部115の手前まで延在され屈曲されて押出部
材106方向に延在され、さらに屈曲部分の支持部11
9において支持部材111に回転自在に支持されたL字
状のアーム121と、該アーム121の押出部材106
側に押出部材106方向に延出して固定されるとともに
延出先端部が押出部材106の環状板部105の回転部
材45に対し反対側に当接されたアーム122とからな
っている。カムローラ116の押出部材106側には、
押出部材106のスプリング108の付勢力で該カムロ
ーラ116が常時接触される図示せぬ押出用カムが位置
固定で回転自在に設けられている。
【0045】カムローラ116は、押出用カムが図示せ
ぬ共用駆動部で回転されることで該押出用カムの形状に
より移動させられるもので、押出部材106から離間す
る方向に移動させられると第一押出アーム112を支持
部118を押出部材106側に移動させるよう揺動さ
せ、これに連結された第二押出アーム113を、その押
出部材106側の端部が回転部材45に近接する方向に
移動するよう揺動させ、押出部材106の環状板部10
5を回転部材45方向に移動させることになる。
【0046】また、この状態から、押出用カムおよびス
プリング108により、カムローラ116が押出部材1
06方向に移動させられると、第一押出アーム112を
その支持部118を押出部材106から離間する方向に
移動させるよう揺動させ、これに連結された第二押出ア
ーム113を、その押出部材106側の端部が回転部材
45から離間する方向に移動するよう揺動させ、押出部
材106の環状板部105をスプリング108の付勢力
で回転部材45から離間する方向に移動させることにな
る。
【0047】次に、結束部13の上記フィード部37に
ついて説明する。図1に示すように、フィード部37
は、回転部材45の受渡機構11に対し反対側の上方位
置に配置され、回転部材45の回転軸線と平行な回転軸
線を有する一対のフィードローラ124と、該フィード
ローラ124を回転駆動させる図示せぬフィード駆動部
と、該フィード駆動部を作動制御する図示せぬ制御部と
を有しており、フィードローラ124は、上方に設けら
れた図示せぬテープ供給部から供給される結束テープ3
6を相互間に挟持した状態で回転することにより、該結
束テープ36を回転部材45の回転軸線方向における位
置を一定として下方に繰り出すようになっている。
【0048】これらフィードローラ124の下方には、
回転部材45の回転軸線方向における位置を結束テープ
36に合わせて、回転部材45側に位置固定の固定カッ
タ125が配置され、回転部材45に対し反対側に水平
移動可能な移動カッタ126が配置されている。移動カ
ッタ126は、水平配置された図示せぬガイドレールに
案内されつつ図示せぬ共用駆動部で駆動される図示せぬ
カッタカムにより移動されるようになっている。これら
固定カッタ125および移動カッタ126は、移動カッ
タ126が固定カッタ125から離間した状態において
これらの間に結束テープ36を通過させ、移動カッタ1
26が固定カッタ125方向に移動してこれと重なる際
に、これらの間にある結束テープ36を切断するように
なっている。
【0049】次に、結束部13の上記アーム機構部40
について説明する。アーム機構部40は、回転部材45
の受渡機構11に対し反対側であってフィード部37よ
り下方に設けられるもので、位置固定で回転自在なカム
132と、下端の支持部127が位置固定で回転自在に
支持されるとともに、上方に向けて回転部材45から離
間する方向に傾斜して延出され、さらに中間部分に回転
自在に支持されたカムローラ128が、回転部材45に
対し反対側に設けられたカム132に当接される第一ア
ーム129と、該第一アーム129の上端部に支持部1
30において一端側が回転自在に支持されるとともに他
端側が回転部材45方向に延出する第二アーム131
と、第一アーム129をカム132方向に付勢する図示
せぬスプリングと、第一アーム129と第二アーム13
1とを相互のなす角度を小さくする方向に付勢するスプ
リング133とを有している。
【0050】第二アーム131は、該第二アーム131
に第一アーム方向129に向けて設けられたストッパネ
ジ134が第一アーム129の第二アーム131側に設
けられたストッパ板135に当接されることで、第一ア
ーム129との角度を小さくする方向への揺動限界位置
が決められている。
【0051】第二アーム131には、回転部材45の回
転軸線方向における位置を結束テープ36に合わされ、
かつ該第二アーム131より若干第一アーム129との
なす角度が小さくされてヒータ137が固定されてい
る。このヒータ137は、回転部材45側の先端部の下
部側が発熱されるもので、上面には熱を伝えにくい材質
のテープ押圧部材138が回転部材45の回転軸線方向
における位置を結束テープ36に合わせて固定されてい
る。
【0052】このテープ押圧部材138は、図1に示す
第一アーム129が回転部材45から最も離間した状態
にあるときに、フィード部37による結束テープ36の
繰り出し位置の鉛直下方近傍まで回転部材45方向に水
平に延出する第一腕部140と、該第一腕部140の延
出先端に設けられた円弧状の湾曲部141と、該湾曲部
141の第一腕部140に対し反対側に設けられ回転部
材45から離間する方向に傾斜して斜め上方に延出され
る第二腕部142とを有する形状をなしている。なお、
このときのテープ押圧部材138の回転部材45側の端
部位置が、フィード部37による結束テープ36の繰り
出し位置の鉛直下方位置に略一致されている。
【0053】カム132には、二つのカム山部144,
145が形成されており、図5に示すように、低い山の
カム山部144がカムローラ128に当接して第一アー
ム129を揺動させると、テープ押圧部材138の湾曲
部141が、フィード部37による結束テープ36の繰
り出し位置の鉛直下方より上挟持部材32および下挟持
部材33側に位置することになり(但し第二腕部142
は、上記傾斜状態を略維持したまま繰り出し位置の鉛直
下方より回転部材45に対し反対側まで延在してい
る)、これにより、フィード部37で繰り出された結束
テープ36が上挟持部材32および下挟持部材33方向
に繰り出し方向が変えられ、その先端が最も下方に位置
した下挟持部材33上に案内されることになる。
【0054】また、図11および図12に示すように、
高い山のカム山部145がカムローラ128に当接して
第一アーム129を揺動させると、後述するようにこの
とき集積紙幣10を挟持することになる上挟持部材32
の押さえ棒57上をテープ押圧部材138が近接して移
動し、続いてヒータ137の下部が押さえ棒57上を近
接して移動する。これにより、結束テープ36はテープ
押圧部材138で集積紙幣10方向へ移動されヒータ1
37でさらに集積紙幣10方向へ移動されて、該ヒータ
137によりすでに集積紙幣10に巻回されている結束
テープ36に熱接着させられることになる。
【0055】なお、ヒータ137は結束テープ36がな
いと仮定した場合に集積紙幣10に巻回された結束テー
プ36の位置よりさらに下方に位置できるよう設定され
ており、よって、結束テープ36に当接してヒータ13
7の移動が略止められた状態でさらに第一アーム129
は揺動することになる。このため、第一アーム129と
第二アーム131とのなす角度は、ストッパネジ134
がストッパ板135に当接した状態より大きくされる。
これにより、スプリング133が伸長されてその付勢力
をヒータ137の下方へ移動しようとする力すなわち結
束テープ36への押圧力として作用させることになる。
【0056】次に、結束部13の上記割込部38につい
て説明する。割込部38は、図1に示すように、回転部
材45の受渡機構11に対し反対側に設けられた割込部
材147と、図示せぬ共用駆動部で駆動されて該割込部
材147を揺動させる、位置固定で回転自在の図示せぬ
割込用カムと、該割込用カムに割込部材147を当接さ
せる図示せぬスプリングとを有している。
【0057】割込部材147は、回転部材45の回転軸
線方向における位置を結束テープ36に対しずらしてお
り、下端の支持部148において位置固定で回転自在に
支持されるとともに、上方に延在した状態で中間部分に
設けられた図示せぬカムローラを、回転部材45の中心
側に配置された図示せぬ割込用カムに当接させて設けら
れている。さらに上側の端部には、図示せぬ共用駆動部
に駆動された割込用カムにより最も受渡機構11側に揺
動された状態において、受渡機構11方向に傾斜して下
方に延出する延出板部149が設けられ、該延出板部1
49の先端には、水平に対しなす鋭角側の角度が延出板
部149に比して極めて小さくされた先端鋭利なピン1
50が固定されている。
【0058】なお、前記状態におけるピン150の位置
は受渡機構11で移送されてきた集積紙幣10の集積方
向における中間部分に位置し、しかも該ピン150およ
び延出板部149は、集積紙幣10の短手方向における
位置が該集積紙幣10の範囲に入り込む位置に位置可能
となっている。ここで、割込用カムに割込部材147を
当接させるスプリングの付勢力は小さいものとされてお
り、ピン150が集積紙幣10の間に入り込むことがで
きない状態が生じた場合には、集積紙幣10を傷める前
に、割込部材147が、集積紙幣10の移送による押圧
力で割込用カムから容易に離間し揺動することができる
ようになっている。
【0059】次に、結束部13の上記挿入部39につい
て説明する。挿入部39は、回転部材45の受渡機構1
1に対し反対側に水平移動自在に設けられた挿入部材1
52と、図示せぬ共用駆動部で回転駆動されて該挿入部
材152を水平移動させる、位置固定で回転自在の図示
せぬ挿入用カムと、該挿入用カムに挿入部材152を当
接させる図示せぬスプリングとを有している。挿入部材
152は、水平配置された図示せぬガイドレール等で水
平移動が案内されており、図示せぬカムローラを、回転
部材45側に配置された図示せぬ割込用カムに当接させ
て設けられている。挿入部材152は、水平に回転部材
45方向に延出するとともに、先端側の中央が結束テー
プ36の幅より大きく除去された先割形状をなしかつ若
干下方に傾斜するよう屈曲された形状の挿入板部153
を有している。
【0060】該挿入板部153は、その先割の除去部分
の回転部材45の軸線方向における位置を結束テープ3
6にこれを挿入可能となるよう合わせており、またその
高さおよび受渡機構11方向への移動限界位置が、上記
割込部38で正常に分割された集積紙幣10の間に侵入
して該集積紙幣10の分割された上側のものの短手方向
における略中央部に屈曲部分を近接させるように設定さ
れている。ここで、挿入用カムに挿入部材152を当接
させるスプリングの付勢力は小さいものとされており、
集積紙幣10の間に入り込むことができない状態が生じ
た場合に、挿入部材152が集積紙幣10を傷める前に
集積紙幣10による押圧力で挿入用カムから容易に離間
して移動することができるようになっている。
【0061】なお、上述した押圧部材駆動機構部89の
押圧用カム、押出部材駆動機構部110の押出用カム、
割込部38の割込用カム、挿入部39の挿入用カム、ア
ーム機構部40のカム132、移動カッタ126のカッ
タカムは、図示せぬ制御部で作動制御される同一の共用
駆動部により駆動されるようになっており、各作動のタ
イミングは各カムの形状で制御されている。
【0062】また、フィードローラ124は、図示せぬ
制御部で駆動が制御されるフィード駆動部で回転される
ようになっており、制御部では、結束作動にあたって結
束テープ36の繰り出しを行ない所定長さ繰り出された
後は、結束テープ36の繰り出しは停止するよう制御す
る。なお、その後は、主にフィードローラ124で繰り
出すことなく集積紙幣10に巻回されることで結束テー
プ36がフィード部37から引き出されることになる。
【0063】加えて、本実施例において、制御部は、挿
入部材152が集積紙幣10の隙間の奥側限界位置まで
先進した時点においてフィードローラ124で所定長さ
結束テープ36をさらに繰り出すようになっている(こ
のとき挿入部39は連続的に後退する)。なお、この作
動は、例えば挿入部39の挿入用カムの回転角度が共用
駆動部の駆動時間から割出されるものであるため、該挿
入用カムが挿入部39を集積紙幣10の隙間の奥側限界
位置まで先進させる角度回転するのに必要な時間の経過
を検出し、該検出時点で制御部がフィード駆動部を駆動
してフィードローラ124を予め決められた角度回転さ
せること等により実行される。
【0064】上記構成の本実施例の紙葉類結束装置の作
動を説明する。まず、結束処理を行なう前の待機状態
(図1に示す状態)における待機位置について説明す
る。受渡機構11は、載置台15が結束部13から最も
離間した位置に位置されている。結束部13は、結束主
部35の回転部材45が上挟持部材32を上側に下挟持
部材33を下側にした定位置で停止されており、押圧部
材82が回転部材45から最も離間して上挟持部材32
および下挟持部材33を最も離間させていて、さらに、
押出部材106が環状板部105を回転部材45から最
も離間させて押出部104を受渡機構11による集積紙
幣10の移送範囲から引込ませている。また、フィード
部37はフィードローラ124を停止状態とし移動カッ
タ126を固定カッタ125から最も離間させている。
このとき前回の結束処理で移動カッタ126および固定
カッタ125で切断された結束テープ36は、それ以上
繰り出されることなく切断されたまま垂れ下げられた状
態となっている。さらに、割込部38は、割込部材14
7を回転部材45の中心から最も離間させており、挿入
部39は、挿入部材152を、アーム機構部40は、第
一アーム129および第二アーム131を、それぞれ回
転部材45から最も離間させている。なお、上記待機状
態において、図示せぬ集積部は、所定枚数の紙幣を集積
し挟持した状態で鉛直下方に降下し、載置台15の上部
に集積紙幣10を載置させている。
【0065】そして、結束処理を開始する旨の指示があ
たえられると、図5に示すように、図示せぬ制御部が図
示せぬフィード駆動部の駆動を開始させフィード部37
のフィードローラ124を回転させて、結束テープ36
の下方への繰り出しを開始させる。このフィードローラ
124の回転開始の直後に、制御部が図示せぬ共用駆動
部の駆動を開始させて、アーム機構部40のカム132
を回転させ、その低いカム山部144でカムローラ12
8を移動させ第一アーム129を揺動させる。これによ
り、第二アーム131のテープ押圧部材138が、フィ
ードローラ124で繰り出される結束テープ36を下挟
持部材33の中央平面部60に案内する。
【0066】そして、制御部は、結束テープ36の先端
部が下挟持部材33の傾斜平面部61の傾斜により形成
された凹部内に至って下挟持部材33の直上に位置する
長さの繰り出しが完了するタイミングで、フィード駆動
部によるフィードローラ124の回転駆動を停止させ
る。なお、このフィードローラ124の回転駆動停止の
タイミングに合わせて、回転中のカム132はカム山部
144のカムローラ128への当接が終了することにな
り、よって、第一アーム129および第二アーム131
が図示せぬスプリングの付勢力で上記待機位置に戻る。
【0067】続いて、制御部は、移送駆動部の駆動を開
始させる。すると、受渡機構11のプーリ26が回転
し、載置台15が、押出部材16とともに移送方向の前
方に所定速度で漸次、移動させられる。これにより、図
示せぬ集積部が移動しないことから、集積紙幣10の後
端面に当接する押出部材16によって該集積紙幣10
は、集積部から漸次、押し出されることになる。また、
この移送駆動部の駆動が開始された直後のタイミング
で、駆動中の共用駆動部により回転中の割込用カムが割
込部材147を回転部材45の中心方向に揺動させる。
【0068】載置台15は、結束部13に接触する直前
の位置まで移動した時点で、図6に示すように、移送方
向における右側の分割体19aは移動を抑止され、移送
方向における左側の分割体19bはそのまま移動を続
け、集積紙幣10はその移送方向における右側部分を支
持されない状態で前方へ移送され、上下に離間した状態
にある上挟持部材32および下挟持部材33間に漸次、
移送される。そして、最も回転部材45の中心側に揺動
された割込部材147のピン150および延在板部14
9により、集積紙幣10は、その移送にともなって移送
方向先端側が中央から上下に分割されることになる。
【0069】さらに、移送方向における左側の分割体1
9bが前進を続け、分割された集積紙幣10の下側のも
のの移送方向における右側部分の短手の中央部が上挟持
部材32および下挟持部材33の幅方向における中央部
に位置するタイミングで制御部は移送駆動部の駆動を停
止させプーリ26を停止させる。このとき、集積紙幣1
0は、図2に示すように、上方の移動限界位置にある昇
降部材30により、移送方向における左側部分が上昇さ
れ、さらに移送方向における右側の移送先端側部分がガ
イド部材65に乗り上げて下挟持部材33との間に隙間
を設け、結束テープ36の集積紙幣10および下挟持部
材33間での挟まれを防止することになる。
【0070】そして、集積紙幣10の短手の中央部が上
挟持部材32および下挟持部材33の幅方向における中
央部に位置するタイミングで、駆動中の共用駆動部によ
り回転中の図示せぬ挿入用カムが、図7に示すように、
挿入部材152を回転部材45方向へ水平移動させる。
これにより、挿入部材152の挿入板部153が、先割
の隙間部分に結束テープ36を挿入させつつ前進する。
そして、フィードローラ124から延びる結束テープ3
6を集積紙幣10の分割上側のものの分割開口側の端部
に接触させ分割上側のものの下面に沿わせて、さらに挿
入先端位置で下方かつ分割開口部方向に屈曲させるよう
V字形としつつ、前記屈曲部分を集積紙幣10の上側部
分の短手方向における中央部近傍まで前進させ、その後
に挿入用カムにより連続的に後退させられて待機位置に
戻る。なお、上記したガイド部材65により結束テープ
36は集積紙幣10と下挟持部材33とで挟まれること
が防止されているため、上記結束テープ36の挿入部材
152による挿入時に抵抗が発生せず挿入が良好に行な
われることになる。
【0071】挿入部材152の前後進の切換時のタイミ
ングで、制御部はフィード駆動部を所定時間駆動し、図
8に示すように、フィードローラ124から結束テープ
36を所定長さ追加で繰り出させる。すると、この繰り
出し前の時点で、上記形状に屈曲されていた結束テープ
にたるみが生じ、フィードローラ124から集積紙幣1
0の分割上側のものの端部に接触することなく集積紙幣
の分割開口部の高さ方向における略中央位置まで延在
し、大きな曲率半径で湾曲しつつ上方向かつ紙幣奥方向
に延出し分割上側のものの短手方向における中央部近傍
に、前記と逆方向に前記より小さな曲率半径で湾曲して
接触し、下方向かつ分割開口部方向に延在して分割下側
のものに先端部が接触する略S字形状をなすことにな
る。
【0072】フィードローラ124による結束テープ3
6の所定量の追加繰り出しが終了しかつ挿入部材152
が集積紙幣10から離れるタイミングで、駆動中の共用
駆動部で回転される割込用カムが、割込部材147を回
転部材45の中心に対し離間する方向すなわち待機位置
に戻る方向に揺動させ集積紙幣10の分割を解除させ
る。このとき、結束テープ36には、集積紙幣10の分
割された上側のものから力がかかり、また自身の復元力
も作用することになるが、追加繰り出しにより生じたた
るみでこれらの力を吸収して集積紙幣10からの抜けが
防止される。
【0073】そして、挿入部材152および割込部材1
47が上記待機位置に戻るタイミングで、駆動中の共用
駆動部により回転中の図示せぬ押圧用カムが、押圧アー
ム94をそのローラ98が回転部材45に近接する方向
に揺動させる。すると、図3に示すように、押圧部材8
2のカム部83が、リンク機構48の両ローラ77を乗
り上げさせることでこれらを相互に離間する方向に移動
させる。これにより、上挟持部材32と下挟持部材33
とが、相互に近接し、下挟持部材33で集積紙幣10の
一端を所定量持ち上げた後に(このとき集積紙幣10は
ガイド部材65から離間する)、該集積紙幣10を、図
9に示すように、集積紙幣10の間に結束テープ36を
介在させた状態で、しかも上挟持部材32の押さえ棒5
7で集積紙幣10の長手方向における中央部の折り目に
よる盛り上がりを押さえこれを矯正し全体を良好にV字
形状に屈曲させた状態で挟持することになる。なお、こ
のとき、上挟持部材32および下挟持部材33の挟持位
置の高さに合わせて集積紙幣10の挟持側に対し反対側
の部分は昇降部材30により高さが予め高められている
ため、集積紙幣10は挟持される時点で略水平となり、
よって、集積状態が崩されることなく良好に挟持が行な
われる。
【0074】上挟持部材32および下挟持部材33によ
る集積紙幣10の挟持が完了するタイミングで、制御部
は、移送駆動部を上記と逆方向に駆動させてプーリ26
を回転させ、載置台15を回転部材45から離間する方
向に移動させ、待機位置に戻るタイミングで移送駆動部
の駆動を停止させプーリ26を停止させる。
【0075】受渡機構11の載置台15が待機状態に戻
ると、制御部は図示せぬ回転駆動部を駆動しローラ46
の回転を開始させて、図10に示すように、回転部材4
5を、上挟持部材32、下挟持部材33および集積紙幣
10とともに、集積紙幣10の結束テープ36が挿入挟
持された側がフィードローラ124から離間する下方向
に移動するよう回転を開始させる。そして、回転を持続
させ一回転が終了するタイミングで回転駆動部の駆動を
停止させる。この回転により集積紙幣10は上挟持部材
32および下挟持部材33と共に、駆動状態にないフィ
ードローラ124から引き出すことで結束テープ36を
緊張させながら周囲に巻回させることになる。
【0076】回転部材45の一回転が終了するタイミン
グで、駆動中の共用駆動部により回転中のカム132が
カム山部145でカムローラ128を移動させ第一アー
ム129を揺動させる。これにより、第一アーム129
および第二アーム131が回転部材45方向に揺動し、
初めにテープ押圧部材138が、フィードローラ124
と集積紙幣10との間にある結束テープ36に当接す
る。この当接のタイミングで、駆動中の共用駆動部によ
り回転中の図示せぬカッタカムが移動カッタ126を固
定カッタ125方向に移動させテープ押圧部材138よ
り上方で結束テープ36を切断させる(移動カッタ12
は切断後即座に待機位置へ戻る)。
【0077】さらに、図11に示すように、揺動が持続
されている第一アーム129および第二アーム131の
テープ押圧部材138が、切断された結束テープ36の
終端側を集積紙幣10方向に移動させ、続いてテープ押
圧部材138からヒータ137が結束テープ36を受け
その下部でさらに集積紙幣10方向に移動させる。そし
て、図12に示すように、ヒータ137が、結束テープ
36の終端側を、集積紙幣10にすでに巻回された部分
の上側に当接させ、さらにその後も第一アーム129が
揺動することでスプリング133の付勢力を押圧力とし
て加えてこれらを熱接着させる。
【0078】そして、ヒータ137による結束テープ3
6の接着に十分な時間が経過した後のタイミングで、回
転中のカム132は、カム山部145のカムローラ12
8との当接を解除させ、第一アーム129および第二ア
ーム131を回転部材45から離間する方向に図示せぬ
スプリングの付勢力により揺動させて、図13に示すよ
うに、待機位置へ戻す。
【0079】第一アーム129および第二アーム131
が待機位置に戻るタイミングで、駆動中の共用駆動部に
より回転中の図示せぬ押圧用カムが、押圧アーム94を
スプリング101の付勢力で、押圧部材82側のローラ
98が回転部材45から離間する方向に揺動させる。す
ると、押圧部材82が、回転部材45から離間する方向
に移動し、カム部83とリンク機構48のローラ77と
の接触を解除させることになる。ここで、このとき、上
挟持部材32および下挟持部材33は周囲に結束テープ
36が巻回されていることからスプリング81の付勢力
がかかっているにもかかわらず相互に離間する方向に移
動できない状態となっている。
【0080】押圧部材82が待機位置に戻るタイミング
で、駆動中の共用駆動部により回転中の図示せぬ押出用
カムが、第一押出アーム112を介して第二押出アーム
113を、その押出部材106側の端部が回転部材45
に近接する方向に揺動させ、これにより、押出部材10
6が、押出部104を回転部材45から離間する方向に
前進させる。そして、押出部104が、集積紙幣10に
当接し上挟持部材32の切欠部55および下挟持部材3
3の切欠部63を前進することで、集積紙幣10をその
回転部材45側の端部の両側部を押圧して、長手方向に
沿って回転部材45から離間する方向に前進させる。す
ると、押出部104が切欠部55,63を前進する最中
に、集積紙幣10と一体に前進する結束テープ36が、
上挟持部材32の部材本体50および下挟持部材33か
ら外れる。これにより、上挟持部材32および下挟持部
材33は結束テープ36による拘束が解除されスプリン
グ81の付勢力で相互に離間する方向に移動して最も離
間する状態となり、他方、集積紙幣10は結束テープ3
6が押さえ棒57で支持され上挟持部材32とともに下
挟持部材33から離間する。
【0081】続いて、前進を続ける押圧部104が集積
紙幣10を押し続け、図14および図15に示すよう
に、集積紙幣10と一体に前進する結束テープ36が、
押さえ棒57から外れると、結束された集積紙幣10が
下方の図示せぬ収納部に向け落下されることになる。そ
して、押出部104が最も回転部材45から離間する位
置に達すると、駆動中の共用駆動部により回転中の図示
せぬ押出用カムが、第一押出アーム112および第二押
出アーム113を介して、押出部104を連続的に待機
位置にスプリング108の付勢力で戻るよう移動させ
る。以上により、正常時の結束処理が完了する。
【0082】ここで、上記受渡機構11による集積紙幣
10の移送時に、最も回転部材45の中心側に揺動され
た割込部材147のピン150が、集積紙幣10の間に
入り込むことができない状態が発生した場合には、図1
6に示すように、集積紙幣10を傷めることがないよう
に、該集積紙幣10とともに割込部材147を集積紙幣
10の移送力で待機位置方向に揺動させることになる。
このように集積紙幣10が分割されない状態が発生する
と、後に、結束テープ36を挿入するよう集積紙幣10
方向に前進する挿入部材152も集積紙幣10に当接
し、それ以上前進することなく停止し、その後に待機位
置に後退することになる。
【0083】そして、さらに結束処理が進むと、集積紙
幣10の間に結束テープ36の先端側が挿入されていな
い状態で、上述と同様に、上挟持部材32と下挟持部材
33とが、相互に近接し、下挟持部材33で集積紙幣1
0の一端を、ガイド部材65から離間させるよう所定量
持ち上げた後に該集積紙幣10を挟持することになる。
ここで、集積紙幣10の間に挿入がなされなくても、結
束テープ36は、その先端側が下挟持部材33と集積紙
幣10との間に挿入された状態となっているため、図1
7に示すように、下挟持部材33と集積紙幣10とで挟
持されることになり、よって、回転部材45の回転で上
挟持部材33、集積紙幣10および下挟持部材33の周
囲に良好に結束テープ36が巻回されることになり、そ
の後の処理も支障なく行なわれる。
【0084】以上、本実施例によれば、図9に示すよう
に、上挟持部材32および下挟持部材33に、集積紙幣
10の挟持時における間隔が他の部分より小さい小間隔
部64が設けられているため、上挟持部材32および下
挟持部材33に付与する挟持力を増大させることなくと
も、この小間隔部64における挟持力を部分的に増大さ
せることができる。これにより、上挟持部材32および
下挟持部材33に付与する挟持力を増大させることな
く、結束テープ36の集積紙幣10からの抜け出しを防
止することができる。
【0085】しかも、上挟持部材32の傾斜平面部53
と、下挟持部材33の傾斜平面部61とを、中央平面部
52および中央平面部60に対し反対側の端部が相互に
近接する角度に傾斜させることにより該端部側に小間隔
部64が設けられており、このように、角度を変えると
いう簡易な構成で小間隔部64を形成することができ
る。なお、小間隔部64は、両傾斜平面部53および両
傾斜平面部61のうち、少なくとも結束テープ36が挿
入される側のみに設ければよい。また、このような傾斜
平面部53および傾斜平面部61の角度変更によらず、
上挟持部材32および下挟持部材33の少なくともいず
れか一方の、結束テープ36の挿入側に、他方側に突出
する突部を形成して小間隔部としてもよく、この場合
も、突部を形成するという簡易な構成で小間隔部を形成
することができる。
【0086】さらに、本実施例によれば、上挟持部材3
2および下挟持部材33による挟持前に、割込部38に
よって受渡機構11で搬送された集積紙幣10を集積方
向における中間位置から分割し、該分割された集積紙幣
10の間に、挿入部39が結束テープ36を挿入する際
に、フィード部37が結束テープ36を所定量追加で繰
り出すことになる。よって、結束テープ36にたるみが
生じるため、集積紙幣10の分割された上側ものからか
かる力、あるいは結束テープ36自身の復元力を、この
たるみで吸収することができる。これにより一旦挿入し
た結束テープ36の集積紙幣10からの抜け出しを防止
できるため、結束不良の発生を防止することができる。
しかも、フィード部37は、受渡機構11から集積紙幣
10が搬送される前に結束テープ36の繰出先端部を下
挟持部材33上に位置させることになるため、挿入部3
9による結束テープ36の挿入ができないことがあって
も、結束テープ36は集積紙幣10と下挟持部材33と
で挟持されることになる。したがって、集積紙幣10の
周りに結束テープ36を必ず巻くことができ、結束不良
を生じることがなくなる。
【0087】さらに、本実施例によれば、上挟持部材3
2の中央部側に、挟持した集積紙幣10の長手方向にお
ける中央位置まで延出し該中央位置における集積紙幣1
0の折り目による盛り上がりを矯正する押さえ棒57を
設けているため、該押さえ棒57により折り目による盛
り上がりが矯正された状態で、集積紙幣10は上挟持部
材32および下挟持部材33により挟持されることにな
る。したがって、上挟持部材32に設けられた、結束テ
ープ36に対する接触面積が小さい押さえ棒57の長さ
を長くすることで、接触面積が大きい上挟持部材32お
よび下挟持部材33の長さを長くすることによる移動時
の結束テープ36の外れを防止した上で、集積紙幣10
の折れ癖による折れ曲りを防止することができる。な
お、この押さえ棒57は、4つ折れ紙幣に対応するべく
紙幣の4分の3の位置まで延出させることも可能であ
る。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の紙葉類結束装置によれば、一対の挟持部材に、紙
葉類挟持時における間隔が他の部分より小さい小間隔部
が結束テープの挿入側に設けられているため、挟持部材
に付与する挟持力を増大させることなくとも、この小間
隔部における挟持力を部分的に増大させることができ
る。これにより、挟持部材に付与する挟持力を増大させ
ることなく、結束テープの抜け出しを防止することがで
きる。
【0089】本発明の請求項2記載の紙葉類結束装置に
よれば、一対の挟持部材の少なくとも結束テープが挿入
される側の側部同士を中央部に対し反対側の端部が相互
に近接するよう傾斜させることにより該端部側に小間隔
部が設けられているため、挟持部材に付与する挟持力を
増大させることなくとも、この小間隔部における挟持力
を部分的に増大させることができる。これにより、挟持
部材に付与する挟持力を増大させることなくとも、側部
の中央部に対し反対側から挿入される結束テープの抜け
出しを防止することができる。しかも、角度を変えると
いう簡易な構成で小間隔部を形成することができる。
【0090】本発明の請求項3記載の紙葉類結束装置に
よれば、小間隔部として、一対の挟持部材の少なくとも
いずれか一方の結束テープの挿入側に、他方側に突出す
る突部を形成しているため、挟持部材に付与する挟持力
を増大させることなくとも、この小間隔部における挟持
力を部分的に増大させることができる。これにより、挟
持部材に付与する挟持力を増大させることなくとも、側
部の中央部に対し反対側から挿入される結束テープの抜
け出しを防止することができる。しかも、突部を形成す
るという簡易な構成で小間隔部を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示す
正面図であって、結束処理の待機状態を示すものであ
る。
【図2】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示す
図1における左方から見た側面図であって、結束部へ集
積紙幣が移送された状態を示すものである。
【図3】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示す
図1における右方から見た側面図であって、集積紙幣が
結束された状態を示すものである。
【図4】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示す
平面図であって、集積紙幣が結束された状態を示すもの
である。
【図5】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示す
正面図であって、図1に示す状態の後、結束テープが繰
り出された状態を示すものである。
【図6】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示す
正面図であって、図5に示す状態の後、結束部へ集積紙
幣が移送された状態を示すものである。
【図7】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示す
正面図であって、図6に示す状態の後、集積紙幣の間に
結束テープを挿入している状態を示すものである。
【図8】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示す
正面図であって、図7に示す状態の後、結束テープをさ
らに追加で繰り出した状態を示すものである。
【図9】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示す
正面図であって、図8に示す状態の後、集積紙幣が挟持
された状態を示すものである。
【図10】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示
す正面図であって、図9に示す状態の後、結束テープを
巻回させている状態を示すものである。
【図11】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示
す正面図であって、図10に示す状態の後、切断された
結束テープの終端側を集積紙幣方向に移動させている状
態を示すものである。
【図12】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示
す正面図であって、図11に示す状態の後、結束テープ
を熱接着させている状態を示すものである。
【図13】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示
す正面図であって、図12に示す状態の後、ヒータ等を
集積紙幣から離間させた状態を示すものである。
【図14】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示
す図1における右方から見た側面図であって、図13に
示す状態の後、集積紙幣を結束部から外した状態を示す
ものである。
【図15】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示
す平面図であって、図13に示す状態の後、集積紙幣を
結束部から外した状態を示すものである。
【図16】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示
す正面図であって、図5に示す状態の後、結束部へ集積
紙幣が移送された際に集積紙幣が分割されなかった状態
を示すものである。
【図17】本発明の一実施例による紙葉類結束装置を示
す正面図であって、図16に示す状態の後、集積紙幣が
挟持された状態を示すものである。
【符号の説明】
10 集積紙幣(紙葉類) 32 上挟持部材(挟持部材) 33 下挟持部材(挟持部材) 36 結束テープ 52 中央平面部(中央部) 53 傾斜平面部(側部) 60 中央平面部(中央部) 61 傾斜平面部(側部) 64 小間隔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−109721(JP,A) 実開 昭52−44192(JP,U) 実開 昭53−103484(JP,U) 実開 昭52−30385(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 13/00 - 13/34 B65B 27/00 - 27/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積状態の紙葉類を一対の挟持部材によ
    って集積方向における両側から、間に結束テープの一部
    を挿入した状態で挟持状態とし、前記挟持部材を回転さ
    せて結束テープを集積状態の紙葉類に巻回させて結束を
    行なう紙葉類結束装置であって、 前記一対の挟持部材には、紙葉類挟持時における間隔が
    他の部分より小さい小間隔部が前記結束テープの挿入側
    に設けられていることを特徴とする紙葉類結束装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の挟持部材のうち一方の挟持部
    材の他方の挟持部材側には、中央部が前記他方の挟持部
    材側に凸で両側部が前記他方の挟持部材側から離間する
    方向に傾斜するV字状の挟持面が設けられており、前記
    他方の挟持部材の前記一方の挟持部材側には、該一方の
    挟持部材の挟持面に沿うよう中央部が前記一方の挟持部
    材に対し凹で両側部が前記一方の挟持部材に近接する方
    向に傾斜するV字状の挟持面が設けられていて、さら
    に、前記側部の前記中央部に対し反対側から前記結束テ
    ープが挿入されるものとされ、 前記小間隔部は、前記一対の挟持部材の少なくとも前記
    結束テープが挿入される側の側部同士を、中央部に対し
    反対側の端部が相互に近接するよう傾斜させることによ
    り該端部側に設けられてなることを特徴とする請求項1
    記載の紙葉類結束装置。
  3. 【請求項3】 前記小間隔部は、前記一対の挟持部材の
    少なくともいずれか一方の前記結束テープの挿入側に、
    他方側に突出する突部を形成してなることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の紙葉類結束装置。
JP6313831A 1994-12-16 1994-12-16 紙葉類結束装置 Expired - Fee Related JP3054327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6313831A JP3054327B2 (ja) 1994-12-16 1994-12-16 紙葉類結束装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6313831A JP3054327B2 (ja) 1994-12-16 1994-12-16 紙葉類結束装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08164916A JPH08164916A (ja) 1996-06-25
JP3054327B2 true JP3054327B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=18046039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6313831A Expired - Fee Related JP3054327B2 (ja) 1994-12-16 1994-12-16 紙葉類結束装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3054327B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9528526B2 (en) 2010-07-13 2016-12-27 Tamturbo Oy Solution for controlling a turbo compressor

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5104629B2 (ja) * 2008-08-01 2012-12-19 沖電気工業株式会社 施封装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9528526B2 (en) 2010-07-13 2016-12-27 Tamturbo Oy Solution for controlling a turbo compressor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08164916A (ja) 1996-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4138893B2 (ja) シート材の自動束ね装置
US5996314A (en) Currency strapping machine
JP4651904B2 (ja) 紙葉類結束処理機
US7178799B2 (en) Post processing device with saddle support
JP3054327B2 (ja) 紙葉類結束装置
JP3054328B2 (ja) 紙葉類結束装置
JP3054329B2 (ja) 紙葉類結束装置
JP3670602B2 (ja) シ−ト後処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP4347104B2 (ja) 紙幣結束機
JP2597751Y2 (ja) 紙葉類結束装置におけるテープガイド機構
JP3170177B2 (ja) 紙葉類結束機
WO2000059785A1 (en) Banding apparatus and method
JP3181825B2 (ja) 紙葉類結束機
CN114670460B (zh) 送纸单元、裁切单元以及单张塑封装置
JPH0482793A (ja) シート分配収容装置
JPH088966Y2 (ja) 紙葉類結束装置
JP2553945Y2 (ja) 紙葉類結束装置
JP2538373Y2 (ja) 紙葉類結束装置
JPH10310320A (ja) 後処理装置
US20090165659A1 (en) Tape binding device
JP3307842B2 (ja) 紙葉類結束機
JPH0558536A (ja) 用紙集積搬出装置
JP2545068Y2 (ja) 紙葉類結束装置
JPH0651496B2 (ja) 紙束帯封装置の帯封テ−プ送り装置
JP3103996B2 (ja) ソータ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000229

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees