JP3054213B2 - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP3054213B2 JP3055841A JP5584191A JP3054213B2 JP 3054213 B2 JP3054213 B2 JP 3054213B2 JP 3055841 A JP3055841 A JP 3055841A JP 5584191 A JP5584191 A JP 5584191A JP 3054213 B2 JP3054213 B2 JP 3054213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然石やセラミック砕
片等を使用した化粧シートに関し、特に、立体感(深度
感)及び自然感に富み、かつ軽量な化粧シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、天井材,壁材,床材等の表面材と
して、合成樹脂製の化粧シートが広く使用されている。
【0003】このような化粧シートとして、最近のデザ
インの多様化の要請や天然物指向の高まり等に応えるべ
く、天然石を砕いた細石を、熱可塑性合成樹脂からなる
透明又は半透明のシートに埋設して構成した細石シート
(例えば、特開平1−154941号公報参照)、ある
いは多色合成樹脂粒を基材上に載置し、熱プレスして該
粒を溶融シート化し流れ模様を形成したマーブル調の合
成樹脂シート(例えば、特公平1−59093号,特公
昭38−4684号,特開昭51−50965号,同5
1−50968号公報等参照)等が開発されている。
【0004】
【発明が解決するための課題】ところで、上記の天然石
を使用する細石シートにおいては、マーブル調の外観を
表現するため、天然細石を大量に埋設する必要がある。
しかし、大量の天然細石を使用すると、シートの重量増
を招き、該シートを床材等として敷設する場合には、建
造物自体をも高強度構造としなければならない等の大掛
かりな対策を図る必要が生じる。また、天然細石の使用
量が多くなると、材料コストが増加するばかりでなく、
合成樹脂シートに対する天然細石の接着強度が低下する
ため、例えば、長尺の細石シートを製造する場合、巻取
りロールに巻取られる製品シートに亀裂を発生させるこ
とがあり、製品歩留りを低下させるか、実質的に長尺物
の製造を不可能とし、生産性を大幅に低下させ、製品コ
ストを高騰させている。加えて、この接着強度の低下
は、細石シートの使用箇所を制限し、例えば、直角に曲
がっている箇所や、曲率半径の小さい箇所等への使用
は、実質的に不可能となる。その上、天然細石を大量に
埋設しても、マーブル調の外観を充分に表現することが
できないという問題もある。
【0005】また、上記の多色合成樹脂粒を使用するマ
ーブル調の合成樹脂シートの場合には、自然感に欠け、
しかも立体的な(深度感の有る)模様を表現することが
困難であり、最近の天然物指向の高まりに充分に応えた
ものとはなっていない。
【0006】本発明は、これらの点を考慮し、天然石を
使用するにも拘らず、軽量で、かつ充分な接着強度を有
し、しかも立体感(深度感)及び自然感に富む化粧シー
トを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧シートは、
上記目的を達成するために、合成樹脂製のマーブル模様
現出シートと、該シート上に設けられた細石層と、該細
石層が埋没するように設けられた透明合成樹脂層とを有
してなり、該細石層を通して下層の合成樹脂製マーブル
模様現出シートが目視され、立体感及び自然感に富む
とを特徴とする。
【0008】本発明シートにおける合成樹脂製のマーブ
ル模様現出シートとは、表面に天然のマーブルに似せた
模様が現出している合成樹脂製のシートをいい、例え
ば、通常の合成樹脂シートの表面にマーブル模様を印刷
したシートは勿論、前述の特公平1−59093号公報
等で提案されている多色合成樹脂粒を溶融シート化した
マーブル調の合成樹脂シート等を使用することができ
る。
【0009】具体的に説明するならば、前者の印刷シー
トの場合は、発泡又は非発泡性のポリ塩化ビニル、塩化
ビニルとエチレン,酢酸ビニル,ビニルエーテル,マレ
イン酸エステル,(メタ)アクリル酸,(メタ)アクリ
ル酸エステル,アクリロニトリル,ウレタン等との共重
合樹脂等の塩化ビニル系樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂等に、可塑剤、及び
必要に応じて着色剤,充填剤,安定剤,防黴剤,難燃剤
等の添加剤を添加して樹脂組成物を調製する。
【0010】この可塑剤としては、例えば、フタル酸ジ
−2−エチルヘキシルエステル(DOP)、フタル酸ジ
イソノニルエステル(DINP)、フタル酸ブチルベン
ジルエステル(BBP)、フタル酸ジイソデシルエステ
ル(DIDP)、フタル酸ジウンデシルエステル(DU
P)等に代表される一般のフタル酸エステル系可塑剤、
アジピン酸ジオクチルエステル(DOA)、セバシン酸
ジオクチルエステル(DOS)、アゼライン酸ジオクチ
ルエステル(DOZ)に代表される一般の脂肪酸エステ
ル系可塑剤、トリメリット酸トリオクチルエステル(T
OTM)に代表されるトリメリット酸エステル系可塑
剤、トリクレジルフォスフェート(TCP)等に代表さ
れるリン酸エステル系可塑剤、ポリプロピレンアジペー
ト等に代表されるポリエステル系可塑剤等の高分子系可
塑剤、エポキシ系可塑剤、塩素化パラフィン等の一般の
可塑剤が使用でき、これらは単独で又は複数を混合して
使用することができる。上記の合成樹脂と可塑剤との混
合割合は、樹脂や可塑剤の種類等に応じて適宜最適な割
合が選定されるが、一般には、合成樹脂100重量部に
対して可塑剤10〜100重量部程度とすることが好ま
しい。
【0011】また、充填剤としては、例えば増量のため
の炭酸カルシウム,クレー,シリカ,シラスバルーン,
ガラスバルーン,木粉,コルク粉等、耐摩耗性や防滑性
を与える目的で珪砂粒,ケイ酸化合物粒,ガラス粉末,
陶磁器粉砕粒,カーボランダム,アランダム等の硬質粉
粒体、寸法安定性を与える目的でガラス繊維,チタン酸
カルシウム短繊維,MOS(カルシウムメタシリケー
ト)短繊維等の無機物短繊維、帯電防止性を与える目的
でカーボンブラック粉末,炭素繊維,金属繊維(チタン
繊維等),ガラス繊維その他の無機繊維や有機繊維の表
面に金属や金属酸化物又は他の導電性物質を被覆したも
の,導電性酸化チタン(酸化チタン表面をSn−Sb系
化合物で処理したもの)粉末,金属(銀,銅,ニッケ
ル,アルミニウム,ステンレス,鉄等)の粉末や箔細片
等の導電性材料が使用できる。これらの充填剤、あるい
は安定剤,着色剤,滑剤,発泡剤,防黴剤,難燃剤等の
他の添加剤は、使用目的に応じて適当量が添加される。
【0012】上記のような材料からなる樹脂組成物をシ
ート化し、このシート上に、例えばプラスチゾル等から
なる印刷インクによりロータリースクリーン法や他の通
常の印刷手法によりマーブル模様を印刷し、マーブル模
様現出シートを形成する。
【0013】なお、上記の樹脂組成物のシート化に際し
ては、例えば、ガラス繊維,有機繊維,パルプ等の1種
以上を使用した不織布,織布,編布、これらに合成樹脂
を塗布,含浸したもの、カーボン粉末や金属粉末を含有
する合成樹脂シートをラミネートした導電性基材、導電
性繊維を使用した導電性の不織布,織布,編布等からな
る基材上に、上記の樹脂組成物を適宜の手段により塗工
し、加熱ゲル化する等の方法が採用され、この場合に
は、上記のマーブル模様を印刷した後に、発泡のための
加熱処理がなされる。
【0014】更に、これらの基材を使用せずに、上記の
樹脂組成物によりシートを調製することもでき、この場
合は、本発明シートの補強や保形のために、マーブル模
様現出シートの下層に上記の基材と同様の材料による基
材を設けることもできる。
【0015】また、多色合成樹脂粒を溶融シート化した
マーブル調の合成樹脂シートの場合は、上記の印刷シー
トと同様の合成樹脂,可塑剤,着色剤,充填剤,発泡
剤,安定剤,防黴剤,難燃剤等の添加剤を添加した合成
樹脂組成物からなる粒径1〜20mm程度の粒状体を、
上記の印刷シートと同様の基材上に散布し、次いで熱プ
レスして上記の多色合成樹脂粒を溶融シート化すること
により形成される。この粒状体は、単色に着色された粒
状体を多数色混合して使用してもよいし、あるいは予め
単色の粒状体を多数色混合し再造粒して流れ模様を有す
る粒状体としておいたものを使用することもできる。
【0016】以上の合成樹脂製マーブル模様現出シート
上に設けられる細石層は、天然石の他、陶磁製のタイ
ル,食器等の砕片,着色又は無着色の透明,半透明,不
透明のガラスの砕片,その他のセラミックの砕片,硬質
プラスチックの砕片,コンクリートの砕片,貝殻の砕片
等の単独又は2種以上を併用して構成される。
【0017】この細石層は、例えば、上記の合成樹脂製
マーブル模様現出シート上に、上記のような材料からな
る細石を散布したり、あるいは細石を埋設した着色又は
無着色の透明ないしは半透明の合成樹脂シート(以下、
細石シート)を積層する等により調製される。
【0018】細石を散布する場合は、上記の合成樹脂製
マーブル模様現出シートを加熱して溶融軟化しておく
か、該マーブル模様現出シートに接着剤を塗布しておく
か、あるいは該マーブル模様現出シートそのままの上
に、細石を散布する。細石シートを積層する場合は、合
成樹脂製マーブル模様現出シートに接着剤を塗布してお
くか、あるいは該マーブル模様現出シートそのままの上
に、該細石シートを載置する。
【0019】なお、細石層には、上記の細石と共に、上
記の合成樹脂製マーブル模様現出シートの調製に使用さ
れるような多色合成樹脂粒を混在させることもできる。
例えば、細石に所望量の多色合成樹脂粒を混合して散布
したり、あるいは細石と所望量の多色合成樹脂粒を混合
して細石シートを調製する等の手段を採用することもで
きる。
【0020】このようにして調製される細石層の細石
量、言い換えれば、細石の散布量あるいは細石の埋設量
は、該細石層から下層の合成樹脂製マーブル模様現出シ
ートが透視できる程度の量とする必要があり、この量は
細石の粒径や細石の種類により異なるが、一般には、粒
径0.5〜5mm程度の天然石において400〜130
0g/m2程度を目安とすることが好ましい。
【0021】上記の細石層を埋没させるように設ける透
明合成樹脂層は、着色,無着色の透明ないしは半透明層
の何れであってもよく、上記したマーブル模様現出シー
トを構成する合成樹脂と同様の合成樹脂と可塑剤、及び
必要に応じて安定剤,防汚剤,防黴剤,難燃剤等が添加
された樹脂組成物により構成される。該樹脂組成物のペ
ーストを上記の細石層の上から塗布したり、あるいは該
樹脂組成物を予めシート化したものを積層する。
【0022】この塗布や積層の後に、熱、必要に応じて
圧力をも加えて、細石層を該樹脂層及び上記した合成樹
脂製マーブル模様現出シートに埋没固着させると共に、
該樹脂層と該マーブル模様現出シートとを融着させる。
【0023】なお、上記の透明合成樹脂層は、単層でも
よいし、複数層でもよく、厚さは上記の細石層を構成す
る細石の粒径により異なり一概には決められないが、余
り薄過ぎると細石層の細石がシートの表面に露出してし
まい、細石層の保護効果やシートの表面強度の向上効果
が発現せず、また余り厚過ぎてもこれらの効果は飽和し
てしまい不経済となるため、上記の粒径の細石におい
て、全体として200〜800μm程度を目安とするこ
とが好ましい。複数層の場合は、例えば、上記の樹脂組
成物のペーストの塗布と加熱ゲル化を所望回数だけ繰り
返すか、あるいは該樹脂組成物を予めシート化したもの
を所望枚数だけ積層する等により設けられる。そして、
複数層の場合は、何れかの1層又は全ての層を着色透明
層としたり、あるいは各層毎に色を変えたり、更には単
層,複数層何れの場合にも着色部を斑に設けたマーブル
調の着色透明層とする等により、より天然のマーブルに
近いものとすることもできるし、またデザインをより多
様化することもできる。
【0024】
【作用】本発明シートでは、透明合成樹脂層を通して細
石層が目視され、更に該細石層を通して下層の合成樹脂
製マーブル模様現出シートが目視される。このため、視
覚的な錯覚作用が効果的に働き、立体感に富む(深度感
の有る)外観を発現し、無数の天然細石や動植物の化石
等が凝集している天然のマーブルのような感覚を、本発
明シートを見る人に覚えさせる。言い換えれば、合成樹
脂製マーブル模様現出シートの上に細石層が位置するた
め、本発明シートを見る人は、先ず細石を認識し、次い
で合成樹脂製のマーブル模様現出シートを認識する。従
って、合成樹脂製のマーブル模様現出シートを認識する
際には、細石層を認識した際の印象が強く残っており、
該マーブル模様現出シートに対する印象は合成樹脂製と
いう印象が減殺されると推測される理由により、本発明
シートを見る人に、あたかも天然のマーブル板という印
象を強く与える。
【0025】以上のような合成樹脂製のマーブル模様現
出シート,細石層及び透明合成樹脂層との相乗作用によ
り、本発明シートでは、細石を大量に使用することな
く、自然感に富む(深度感の有る)化粧シートとなる。
この結果、本発明シートでは、天然の細石を使用してい
るにも拘らず、重量増を招くことがなく、本発明シート
を床材等として敷設する建造物の構造を高強度のものと
する等の大掛かりな対策をも必要としない。また、接着
強度の低下もないため、長尺シートの製造も容易とな
り、かつ本発明シートの使用箇所の制限を緩くし、直角
に曲がっている箇所や、曲率半径の小さい箇所等への使
用を可能とする。
【0026】なお、透明合成樹脂層は、本発明シートの
表面補強層や保護層として作用し、本発明シートの表面
強度,防汚性,除汚性等を向上させる。
【0027】
【実施例】実施例1 表1の配合1〜配合3に示す樹脂組成物からなる粒径1
〜10mmの3色の合成樹脂粒(以下、配合1の樹脂組
成物からなる茶色の粒を“粒1”、配合2樹脂組成物か
らなる白色の粒を“粒2”、配合3の樹脂組成物からな
る薄茶色の粒を“粒3”という)を、粒1:粒2:粒3
=4:4:2(重量部)の割合で、ガラス繊維の不織布
からなる基材上に2950g/m2となるように均一に
散布し、220℃で2分間加熱した後、約2mmにクリ
アランスを設定した水冷したフラットなエンボスロール
間を通し、樹脂粒を圧潰してシート化し、表面の平滑な
マーブル模様現出シートを調製した。
【0028】このマーブル模様現出シート上に、粒径
0.5〜2mmの天然の細石を850g/m2となるよ
うに不均一に散布した後、表2に示す透明な樹脂組成物
を400g/m2の塗布量で塗布し、220℃に加熱ゲ
ル化するという操作を2回繰り返して透明合成樹脂層を
形成した。この後、150℃,12Kg/cm2で、3
分間の加熱加圧処理を施して、本発明シートを得た。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】上記のようにして得られた本発明シート
は、図1に模式的に示すように、ガラス繊維の不織布か
らなる基材1上に、合成樹脂製のマーブル模様現出シー
ト2が形成され、該シート2に下部を埋没させた天然細
石層3が設けられており、更に該細石層3を覆って2層
の透明な合成樹脂層4が形成されている。
【0032】このように構成される本発明シートを、透
明な合成樹脂層4の上方から目視したところ、該透明合
成樹脂層4を通して、天然細石層3及び合成樹脂製マー
ブル模様現出シート2を見ることができた。そして、マ
ーブル模様現出シートを構成している白色,茶色,薄茶
色の合成樹脂粒は、天然の細石と誤認でき、この上の天
然細石層3と渾然一体となって、あたかも天然の岩石よ
り切り出された板のような外観を呈した。
【0033】また、このシートの重量は、1m2当たり
4600gであった。更に、このシートの接着強度を確
認するために、1m×1mの寸法に裁断したものを、半
径5cmのロールに、基材1側を下面にして巻き付けた
ところ、亀裂は生じなかった。
【0034】実施例2 マーブル模様現出シートとして、実施例1と同様の基材
上に、表3に示す配合の樹脂組成物からなるペーストを
1200g/m2となるように塗布してゲル化した後、
表4に示す配合の樹脂組成物からなるペーストでマーブ
ル模様を印刷し、220℃で、3分間加熱してシート化
させたものを使用する以外は、実施例1と同様にして本
発明シートを調製した。
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】このようにして得られた本発明シートは、
実施例1と同様の外観を呈すると共に、1m2当たりの
重量及び1m×1mの寸法に裁断したものの半径5cm
のロールへの巻き付けテストによる接着強度は、実施例
1とほぼ同程度であった。
【0038】実施例3 実施例1で使用した天然細石の半量を、陶磁製のタイル
砕片、硬質プラスチックの砕片、ガラスの砕片、貝殻の
砕片、実施例1で使用した白色,茶色,薄茶色の合成樹
脂粒の混合物(1:1:1重量部)の等量づつを混合し
たものに置き換える以外は、実施例1と同様にして本発
明シートを調製した。
【0039】このようにして得られた本発明シートは、
実施例1のものより変化に富み、より自然感に近い外観
を呈した。また、1m2当たりの重量は実施例1のもの
より軽量であり、更に1m×1mの寸法に裁断したもの
の半径5cmのロールへの巻き付けテストによる接着強
度は実施例1のものとほぼ同程度であった。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明シートによ
れば、合成樹脂製のマーブル模様現出シートと細石層と
により、立体的で(深度感の有る)、かつ自然感に富
み、あたかも天然の岩石を切り出した板のような外観を
呈することができる。
【0041】また、本発明シートによれば、重量の大き
い細石層と、重量の小さい合成樹脂製マーブル模様現出
シートとにより、上記のような外観を呈しさせるため、
従来の細石シートに比して、細石の使用量を減少する
ことができる,シート全体の重量を減少することがで
きる,細石層の接着強度を大幅に向上することができ
る,長尺物を容易に製造することができるため、製造
コストを低減できる,使用箇所の制限が緩和される,
材料コストを低減できる,等の効果を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シートの一実施例の構成を模式的に示す
図である。
【符号の説明】
1 基材 2 合成樹脂製マーブル模様現出層 3 細石層 4 透明合成樹脂層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のマーブル模様現出シート
    と、該シート上に設けられた細石層と、該細石層が埋没
    するように設けられた透明合成樹脂層とを有してなり、
    該細石層を通して下層の合成樹脂製マーブル模様現出シ
    ートが目視され、立体感及び自然感に富むことを特徴と
    する化粧シート。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製マーブル模様現出シートが、
    多色合成樹脂粒を溶融シート化してマーブル模様を現出
    させたものであることを特徴とする請求項1又は2記載
    の化粧シート。
  3. 【請求項3】 透明合成樹脂層が、単層又は複数層から
    なり、着色部を斑に設けたマーブル調の着色透明層であ
    ることを特徴とする請求項1記載の化粧シート。
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