JP3054138B1 - 中間転写用シームレスベルト - Google Patents

中間転写用シームレスベルト

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Abstract

【要約】 【課題】所要の耐久性を備えると共に、二次転写に際
し、トナーの飛散や色ズレを生じず、また中抜けの原因
となる厚さのムラの発生が少なく、また汎用ゴム材等の
ように尺取り状態に変性するおそれが少なく、また導電
剤を均一分散状態とし得え、しかも、フッ素樹脂やシリ
コン樹脂等の表層との整合性も良好な物性を備える中間
転写用シームレスベルトを提供することである。 【解決手段】中間転写用シームレスベルトにつき、静電
作用による画像担持体上の担持画像に基づくトナー像を
担持して、これを記録媒体に二次的に転写する中間転写
用シームレスベルトが、導電剤分散のポリエーテルウレ
ア系エラストマー材を主材とする材料であって、かつ、
硬度がショアA60°以上ショアD90°以下である場
合において、引張弾性率が10N/mm2 以上200N
/mm2 以下の基材と、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂
及びウレタン系樹脂から選択される1又は2以上の混合
樹脂材料による表面層とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファックス等電子写真方式を利用した画像形成装置
における中間転写用シームレスベルトの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置
は、無機又は有機の光導性材料による感光体からなる像
担持体上に画像情報に対応した静電潜像をレーザー光等
で形成した後、この静電潜像を帯電したトナーによりト
ナー像とする。このトナー像は、中間転写シームレスベ
ルトを介して用紙等の記録媒体に二次的に転写すること
により、再生画像を得る方式が、現在、汎用化されてい
る。これは、中間転写ベルト等の中間転写体を用いる場
合、複数の成分色画像を順次積層転写してカラー画像を
作成する際に、色ズレを少なくすることが可能であると
共に、記録媒体を多種多様に選択できるため、有効性が
高いからである。また、中間転写用シームレスベルト
は、ドラム状のものと比較して、画像転写体等の配置設
計の自由度が高く、また低コストで構成できる点から優
れている。
【0003】また、中間転写用シームレスベルトは、そ
の内部や表面の物性を適当に制御できる容易性から、多
層構造とされることが多い。従来、ステンレス鋼板等の
耐熱性基体と、シリコーン系やフッ素ゴム等の耐熱性転
写層を有するベルト材料(特開昭58−85469号公
報)、ポリアミド繊維織布を基体とし、その上にシリコ
ーンゴムをコーティングした転写層を有するもの(特開
昭62−263270号公報)、プラスチック材料の基
体表面にフッ素樹脂等をコーティングしたもの(特開平
5−204255号公報)、熱可塑性樹脂又は熱硬化性
樹脂の基体と、シリコンゴム等の表層とからなるもの
(特公平1−34375号公報)等の中間転写シームレ
スベルトを挙げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中間転写用シ
ームレスベルトは、軸間に張装され、一定範囲の応力が
付加された状態で回動される。従って、ステンレス鋼板
等は長期間に亘るこの使用に耐える耐久性を備える点で
好ましいが、柔軟性を欠くことから、画像の輪郭部以外
が転写されない、いわゆる中抜けが生じたり、また長期
間に亘る使用において、フッ素樹脂やシリコン樹脂等の
表面層との整合性の点から、ベルトの表面にクラック等
の劣化が起ったりすることがあった。
【0005】また、特に、プラスチック材を基体とする
中間転写用シームレスベルトについては、基体の厚さに
ムラが生じたり、カーボンブラック等の導電剤の分散不
良により、導電性が均一に得られない等の欠点があっ
た。特に、ベルトの基体が、シリコンゴムやフッ素ゴム
等のゴム材料である場合には、機械特性に劣るために、
駆動時のベルトにかかる応力に対するベルトの変形が大
きいため、ベルトの周長が変化して尺取り状態の回動動
作となってしまい、これにより画像の転写に位置ズレが
生じるという欠点があった。
【0006】また、プラスチック材をベルトの基体とす
るものについては、弾性力不足のためにトナーの飛散や
中抜けの原因となることが多く、また基体の厚さに比較
的大きなムラが生じて中抜けの原因となったり、またこ
れが原因して回動動作時に蛇行が生じたり、またカーボ
ンブラックや金属塩等の導電剤の分散不良により、導電
性が均一に得られない等の欠点があった。
【0007】そこで、本発明は、上記した従来例におけ
る欠点を解消し、所要の耐久性を備えると共に、二次転
写に際し、トナーの飛散や色ズレを生じず、また中抜け
の原因となる厚さのムラの発生が少なく、また汎用ゴム
材等のように尺取り状態に変性するおそれが少なく、ま
た導電剤を均一分散状態とし得、しかも、フッ素樹脂や
シリコン樹脂等の表層との整合性も良好な物性を備える
中間転写用シームレスベルトを提供することを目的とし
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明は、中間転写用シームレスベルトは、静電
作用による画像担持体上の担持画像に基づくトナー像を
担持して、これを記録媒体に二次的に転写する中間転写
用シームレスベルトが、
【化5】 (式中、R1 は、
【化6】 のMDI系特性基、R2 は、
【化7】 のアミノベンゾート基、あるいは、
【化8】 のジアミノジフェニルメタン系の芳香族アミン基であ
る。)を化学構造単位とするポリマーを主材(以下、
「主材ポリマー」という。)とし、この主材に導電剤が
分散され、硬度がショアA60°以上ショアD90°以
下であって、引張弾性率が10N/mm2 以上200N
/mm2 以下に調整されたエラストマー材を基材とし、
この基材の表面にフッ素系樹脂、エポキシ系樹脂及びウ
レタン系樹脂から選択される1又は2以上の混合樹脂材
料が積層されてなることを特徴とする。
【0009】上記した本発明の中間転写用シームレスベ
ルトの主材ポリマーは、イソシアネート成分とアミン成
分との重合反応によって得られるものであり、尿素結合
のみからなる鎖状分子についてその鎖状分子の尿素結
合間で水素結合を生じて高分子化した化学構造を有して
いる。
【0010】この主材ポリマーは、化学構造についてポ
リウレタンエラストマーとは異なっている。即ち、ポリ
ウレタンエラストマーでは、イソシアネート成分とポリ
オール成分との重合反応により得られるプレポリマーを
経た、ウレタン結合部と尿素結合部とを併せもつ、次の
ような化学構造からなるからである。
【0011】即ち、
【化9】 (式中、R3 は、
【化10】 あるいは、
【化11】 の特性基であり、R4 は、
【化12】 の特性基であり、R5 は、
【化13】 あるいは、
【化14】 の特性基である。)で示される化学構造を単位とする鎖
状ポリマーである。
【0012】このため、本発明の主材ポリマーによれ
、ポリウレタンエラストマーと比較して、分解温度が
より高く、耐熱性、難燃性、耐水性、耐衝撃性により
れると共に、導電剤分散で、硬度がショアA60°以上
ショアD90°以下である場合において、引張弾性率が
10N/mm2 以上200N/mm2 以下の高強度(硬
度)、高弾性の素材を得ることが可能となる。このよう
本発明の主材ポリマーの素材における性能は、長期間
に亘る使用に耐える耐久性と共に、一般のゴム材料と比
較して伸び難く、また、一般の樹脂材料と比較して変形
し難く、またクラックが発生し難く、またゴム弾性も備
えてるから、回動動作時の蛇行制御が容易であるという
性状として現れる。このような性状から、二次転写の際
に、トナーの飛散や色ズレが少なく、また、白抜けが発
生し難いというベルト材料の特性のものが得られる利点
がある。
【0013】また、上記の場合において、引張弾性率が
10N/mm2 未満であると、ベルトに尺取り動作が生
じたり、また転写画像にトナーの飛散や色ズレが生じた
りすることがあり、200N/mm2 を超えると、ベル
トの蛇行制御が困難になったり、転移画像に中抜けが生
じたりすることがある。
【0014】また、本発明の主材ポリマーは、前記した
ような分子水素結合を生じた高分子化された立体的な化
学構造から、導電剤を均一に分散させることができる。
従って、トナー画像をそのままの状態でこの中間転写シ
ームレスベルトに担持させることができる。これによ
り、ベルトの全域に渡り電気抵抗が均一でかつ環境変動
も小さい半導電性を得ることができる。
【0015】また、この本発明の主材ポリマー材料に
散できる導電剤としては、カーボンブラック、グラファ
イト等のカーボン系導電剤や、酸化スズ、酸化亜鉛、酸
化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸
化アンチモン−酸化スズ複合酸化物、酸化インジウム−
酸化スズ複合酸化物等の金属酸化物系導電剤などの一般
的なものを用いることができる。
【0016】この導電剤の分散量は、体積抵抗率が、1
4 〜1012Ωcmの範囲であって、しかも、上記した
引張弾性率の要件を満足する範囲内であることが条件で
ある。この体積抵抗率が104 Ωcm未満の場合には、
過大な転写電流が流れたり、またチャージリークとな
り、また1012Ωcmを超えると、十分な電流が得られ
ないため、良好な転写が行なわれない。
【0017】この基材は、導電剤を分散させた本発明の
主材ポリマー材料を、遠心成形、注入成形、射出成形、
押出成形あるいは圧縮成形等の方法によりフィルム状に
成形して製造できる。この基材の厚さとしては、機械的
強度の点から、0.1〜1.0mmの範囲であることが
好ましい。また、良好な表面平滑性を得るために、外径
研削を表面粗度5μm以下で施すことができる。
【0018】また、本発明の主材ポリマー材料を基材と
する場合、表面層をなすフッ素系樹脂、エポキシ系樹脂
及びウレタン系樹脂とは良好な接着性を保持し、剥離が
起き難い。ここで、フッ素系樹脂としては、テトラフル
オロエチレン(TFE)、フッ化ビニリデン(VDF)
等の重合体、エチレン−TFE共重合体(ETFE)、
TFE−ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、TFE
−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)などが挙げられる。また、エポキシ系樹脂として
は、ビスフェノールA形エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ
樹脂などを挙げることができる。
【0019】この表面層の厚さは、5〜300μmの範
囲であることが好ましく、特に好ましくは、15〜15
0μmの範囲である。この厚さが、15μm未満である
と、転写層としての強度が不十分となり、また300μ
mを超えると、体積抵抗が過大となって、中間転写ベル
ト全体の導電性の調整が困難となる。また、この表面層
についても、前記同様の導電剤を分散させることによ
り、体積抵抗値を調整することができる。この場合、表
面層単独の体積抵抗値は、107 〜1016Ωcmの範囲
であることが好ましく、109 〜1012Ωcmの範囲が
特に好ましい。この体積抵抗値が、107 Ωcm未満で
あると、過大な電流が流れ、また1016Ωcmを超える
と、十分な電流が得られないため、良好な転写が行なわ
れない。
【0020】この表面層の形成方法は、原料を塗料化
し、成形後硬化させるものである。これには、基材表面
にスプレーあるいはディッピング等により層形成する方
法、原料をフィルム状に形成し、これを基材表面に接着
剤等により貼り合わせる方法などによることができる。
【0021】
【実施例】(実施例1)次の各工程により本発明に係る
中間転写シームレスベルトを製造した。先ず、化学構造
式H2 N− 6 −NH2 (式中、R6 は、
【化15】 のアミノベンゾエート基あるいは、
【化16】 のジアミノジフェニルメタン系の芳香族ジアミン基)の
アミン成分液(ポリウレアS−100、イハラケミカル
工業株式会社製)12.5重量部にリチウム塩のイオン
導電剤(SU−600、三建加工株式会社製)を混入
し、さらに導電剤としてグラファイト(BF−150
0、株式会社中越黒鉛工業所製)18.75重量部を加
え、これを真空混合機により脱泡混合した。
【0022】次いで、これを70℃に温度調整し、化学
構造式OCN− 7 −NCO(式中、R7 は、
【化17】 のMDI系基である。)のイソシアネート成分液(ポリ
ウレアS100B、イハラケミカル工業株式会社製)2
5重量部を加え、攪拌機により混合して後、注型機によ
り金型に注入し、これを100℃の温度下で加熱硬化さ
せた。
【0023】次いで、これを冷却して後、金型より取り
出して、100℃の温度条件で二次加流を行い、内径1
20cm、幅250cm、厚さ0.5mmの筒形状のベ
ルト基材を得た。
【0024】次いで、このベルト基材の外表面を表面粗
度5μm(Rz)以下の外径研削加工を施し、厚さ50
0μmに整形した。その後、このベルト基材の研削表面
に、フッ素系ウレタン(商品名:エムラロンJLY60
1/ESD、日本アジソン株式会社製)の半導電性コー
トを20μm厚さでスプレー法によりコーティングし、
さらに、120℃、20分間加温し、2層導電性の中間
転写シームレスベルトを得た。
【0025】この得られた中間転写シームレスベルトの
機械的及び電気的特性を表1に示した。
【表1】
【0026】なお、硬さは、AD785に準拠した。ま
た、引張強さは、JISK6251に準拠した。この場
合、試験片は、ダンベル状3号形(試験片数:3枚)。
但し、引張弾性率は、JISK7113に準拠した。こ
の場合、試験速度は、10mm/min、試験片は、た
んざく状試験片(幅6mm、長さ130mm)、つかみ
間距離は、80mmであった。
【0027】また、引裂試験は、JISK6252に準
拠した。この場合、試験片は、切込み無しのアングル形
であった。また、表面抵抗率は、抵抗率計(ハイレスタ
ーUPのURSプローブ:三菱化学(株)製)を用い、
500Vの電圧を印加してから10秒後の電流値を読み
取ることによって求めた。
【0028】また、体積抵抗率は、抵抗率計(ハイレス
ターUPのURSプローブ:三菱化学(株)製)を用
い、100Vの電圧を引加してから10秒後の電流値を
読み取ることによって求めた。また、各試験は、それぞ
れ室温23℃下で行った。
【0029】(比較例)次に、比較例として、基材部分
を除き、表面層の形成条件を含む所持要件を上記した実
施例の場合と同じとし、基材として表2に掲げたETF
E及びPVDFのプラスチック材料とした場合に、前記
した実施例と同一条件下での機械的及び電気的特性を表
2に示した。
【表2】
【0030】表1に示した本発明に係る実施例での中間
転写シームレスベルトについての諸物性と、表2及び3
に示した比較例における諸特性とを比較すると、比較例
として示したプラスチック材料によるベルトに対して、
機械的特性について、より高い引張強さ、より大きな伸
び及び引張弾性率を備えていることが分かる。
【0031】(実施例2)次に、前記した実施例1の中
間転写シームレスベルトを図1に示した画像形成装置の
転写機能部に応用した。図1中、1は像担持体、2は帯
電器、3は現像ユニット、4は一次転写器、5はクリー
ニング装置である。また、中間転写シームレスベルト6
は、4本の搬送ロール7a〜7c及びバックアップロー
ル8間に渡された状態で張装され、その一定の部位が像
担持部1と一次転写器4との間に挟持された状態で配さ
れている。また、バックアップロール8に対面して二次
転写ローラ9が設けられ、これらの間に記録媒体として
の用紙Pが送り込まれる。なお。10はベルトクリーナ
ーである。
【0032】この装置の転写機能部では、回転動作する
像担持体1に帯電器2によって形成された画像を現像ユ
ニット3でトナー画像とし、このトナー画像を一次転写
器4にて中間転写シームレスベルト6面に一次転写す
る。中間転写シームレスベルト6では、その一次転写画
像をその導電性能により保持して二次転写ローラ9で用
紙P面に二次転写し、これによって用紙Pへの転写が完
了する。
【0033】このような転写機能部からなる画像形成装
置により得られた用紙Pへの二次転写画像を図2(混合
色系)に、また、この混合系画像を形成する青色系トナ
ーによる拡大図を図3に、、赤色系トナーによる拡大図
を図4に、黄色系トナーによる拡大図を図5に、また、
これらの混合色系トナーによる拡大図を図6に、それぞ
れ示した。なお、図7〜図11には、比較例として、上
記した図2〜図6にそれぞれ対応する同色系トナーによ
り同一条件下で用いた、ETFE基材の中間転写シーム
レスベルトによる場合を示した。
【0034】図2と図7、図3と図8、図4と図9、図
5と図10及び図6と図11とを比較すると、実施例1
の中間転写シームレスベルトによる場合には、トナーの
飛散が極端に少なく、また中抜けも極めて少ない鮮明な
二次転写画像が得られること、また、図8〜11で見ら
れるような画像の色ムラの発生もないことが分かる。
【0035】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されるか
ら、次のような効果が発揮される。先ず、本発明によれ
ば、静電作用による画像担持体上の担持画像に基づくト
ナー像を担持して、これを記録媒体に二次的に転写する
中間転写用シームレスベルトが、所定の化学構造単位か
らなるポリマー主材に導電剤が分散され、硬度がショア
A60°以上ショアD90°以下であって、引張弾性率
が10N/mm2 以上200N/mm2 以下に調整され
たエラストマー材を基材とし、この基材の表面にフッ素
系樹脂、エポキシ系樹脂及びウレタン系樹脂から選択さ
れる1又は2以上の樹脂材料が積層されてなるようにし
たことから、既存のゴム材料と比較して引張強さ(耐久
性)が大きく、長期間に亘る使用においても、永久歪み
による尺取り動作をきたすことがない。また高い耐久性
から、クラック等の変質化が生じ難い中間転写用シーム
レスベルトを得ることができる。
【0036】また、プスチック材料より高い弾性体を備
えるから、蛇行制御が容易であり、またトナーの飛散や
色ズレ、また中抜けの発生が極めて少ない鮮明な二次転
写画像を記録媒体に得ることができる。また、電気的特
性についても優れているから、定した転写機能が発揮
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中間転写用シームレスベルトを用
いる画像形成装置における転写機能部の概略図である。
【図2】本発明の中間転写用シームレスベルトを用いた
場合の二次転写画像を示す図である。
【図3】同上の二次転写画像を示す図である。
【図4】同上の二次転写画像を示す図である。
【図5】同上の二次転写画像を示す図である。
【図6】同上の二次転写画像を示す図である。
【図7】比較例での中間転写用シームレスベルトによる
二次転写画像を示す図である。
【図8】同上の二次転写画像を示す図である。
【図9】同上の二次転写画像を示す図である。
【図10】同上の二次転写画像を示す図である。
【図11】同上の二次転写画像を示す図である。
【符号の説明】
1 像担持体 4 一次転写器 6 中間転写シームレスベルト 9 熱ロール P 用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−319727(JP,A) 特開 平10−39645(JP,A) 特開 平9−269675(JP,A) 特開 平10−186875(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電作用による画像担持体上の担持画像に
    基づくトナー像を担持して、これを記録媒体に二次的に
    転写する中間転写用シームレスベルトが、 【化1】 (式中、R 1 は、 【化2】 のMDI系特性基、R 2 は、 【化3】 のアミノベンゾート基、あるいは、 【化4】 のジアミノジフェニルメタン系の芳香族アミン基であ
    る。)を化学構造単位とするポリマーを主材とし、この
    主材に導電剤が分散され、硬度がショアA60°以上シ
    ョアD90°以下であって、引張弾性率が10N/mm
    2 以上200N/mm2 以下に調整されたエラストマー
    材を基材とし、この基材の表面にフッ素系樹脂、エポキ
    シ系樹脂及びウレタン系樹脂から選択される1又は2以
    の樹脂材料が積層されてなることを特徴とする中間転
    写用シームレスベルト。
  2. 【請求項2】表面層の樹脂材料中に導電剤が分散されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の中間転写用シー
    ムレスベルト。
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