JP3552868B2 - Oa機器用部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、レーザープリンタ等の電子写真装置、あるいは、インクジェットプリンタ、トナージェットプリンタ、熱転写プリンタ、熱昇華プリンタ、インパクトプリンタ等の所謂OA機器に使用されるベルト、ローラ、ドラム、ブレード等の部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複写機、プリンタ等のOA機器用部材には、帯電、現像、転写、中間転写、トナー層形成、トナー搬送、トナー攪拌、クリーニング、定着、紙搬送等を行うためのベルト、ローラ、ドラム、ブレード等の部材が使用されている。
【0003】
これら部材は、多くの場合、軟らかさが要求され、ゴム状弾性体やフォーム体が金属、繊維状物或いは樹脂成形体と積層或いは複合して用いられている。更に、これらのゴム状弾性体やフォーム体の表面に、感光体等の相手部材に対する汚染防止、トナー付着防止、トナーの帯電制御、抵抗調整、摩擦係数の制御等、種々の目的で樹脂からなる表皮層を形成する場合も多い。この場合、表皮層としては、上記目的を効果的に達成し得ることからフッ素樹脂が多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フッ素樹脂はゴム等と比較して遙かに硬く、ゴム等の変形に追随しにくいため、ベルトやドラム,ローラ等とした場合に表皮層に割れが生じやすい。その結果、生じた割れ目からゴム配合剤が滲み出たり、割れ目にトナーが付着したり、摩擦係数が変化したりして、早期に所期の目的を達せなくなってしまう場合が多い。
【0005】
一方、ゴム等への追随性を持たせるために、軟質のフッ素樹脂やフッ素ゴムを使用することもあるが、この場合は、感光体等の汚染防止、トナー付着防止、トナーの帯電制御、抵抗調整、摩擦係数の制御等の性能が不十分となり、初期の目的を十分に達成し得ない。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、複写機、プリンタ等のOA機器に用いられるゴム等を基材とした弾性を有する部材で、感光体等の汚染防止、トナー付着防止、トナーの帯電制御、抵抗調整、摩擦係数の制御等の性能に優れ、かつ基材の弾性変形に十分追随し得る高寿命の表皮層を持つ部材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、表皮層を、イソシアネート基と反応可能な官能基を有する含フッ素樹脂と、ポリオール化合物と、ポリイソシアネート化合物との反応生成物を含有する樹脂で形成することにより、フッ素樹脂が有する感光体等の相手部材の汚染防止、トナーの付着防止、トナーの帯電制御、抵抗調整、摩擦係数の制御等の優れた特性を維持しつつ、良好な柔軟性を得ることができ、割れ等の不都合を生じることなくゴムやフォーム体などの弾性変形に良好に追随して高寿命化を達成することができ、その結果、表皮層の割れ目からゴム配合剤が滲み出たり、割れ目にトナーが付着したり、摩擦係数が変化したりして、早期に所期の目的を達し得なくなるようなことがなく、長期耐久性に優れたOA機器用部材が得られることを見出し、本発明を完成したものである。
【0008】
従って、本発明は、イソシアネート基と反応可能な官能基を有する含フッ素樹脂と、ポリオール化合物と、ポリイソシアネート化合物との反応生成物を含有してなる表皮層を表面に有することを特徴とするOA機器用部材を提供する。
【0009】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のOA機器用部材は、上述のように、含フッ素樹脂と、ポリオール化合物と、ポリイソシアネートとの反応生成物を含有してなる表皮層を表面に形成したものである。
【0010】
上記含フッ素樹脂としては、イソシアネート基と反応可能な官能基を有するものであればいずれのものでもよく、具体的には、フルオロオレフィンとビニルエーテルとの共重合体、フルオロオレフィンとビニルエステルとの共重合体、フルオロオレフィンとアクリル酸エステルとの共重合体、フルオロオレフィンとメタクリル酸エステルとの共重合体、又はフルオロオレフィンとビニルシランとの共重合体など、或いは上記フルオロオレフィンに更にエチレンやプロピレン等のオレフィンを共重合したものなどで、ビニルエーテル、ビニルエステル、アクリル酸エステル、或いはメタクリル酸エステルの一部又は全部にイソシアネート基と反応可能な官能基を有するものが好ましく用いられる。なお、上記フルオロオレフィンとしては、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン等が例示される。また、これら含フッ素樹脂の性状は樹脂状でもゴム状でもよいが、特に溶剤に溶解可能なものが好ましく用いられる。
【0011】
上記イソシアネート基と反応可能な官能基としては、特に制限されるものではないが、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、スルホン酸基等の活性水素を有する官能基を例示することができ、これらの中では、水酸基が特に好ましい。
【0012】
次に、上記ポリオール化合物としては、1分子中に2個以上の水酸基を持つ化合物であり、一般にポリウレタンの原料として用いられるポリオールが好適に用いられる。例示すれば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオール、水添ポリオレフィンポリオール、ポリマーポリオール、シリコーンポリオール等が挙げられる。これらの中でもポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオールは、高伸張率の反応生成物が得られる点で好ましく、またポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオールは、高張力の反応生成物が得られる点で好ましく、更にポリエーテルポリオールの中ではポリテトラメチレンエーテルポリオールが高張力の反応生成物が得られる点で好ましい。
【0013】
また、上記ポリイソシアネート化合物としては、一般にポリウレタンの原料として用いられるポリイソシアネートが好適に用いられ、例えば芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネートなどが好ましく使用される。これらの中でも特に脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネートは、高伸張率の反応生成物が得られる点で好ましく、好ましい脂肪族ポリイソシアネートとしてより具体的にはヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、及びその変性体などが挙げられ、好ましい脂環族ポリイソシアネートとしてより具体的にはイソホロンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)などが挙げられる。
【0014】
本発明の部材表面に形成される表皮層は、上記含フッ素樹脂と、ポリオール化合物と、上記ポリイソシアネート化合物との反応生成物を含有するものであるが、この場合、各成分の使用割合は、特に制限されるものではないが、通常は、上記フッ素樹脂と上記ポリオール化合物とが重量比で90:10〜10:90、特に80:20〜20:80であることが好ましく、また上記ポリイソシアネート化合物は上記フッ素樹脂と上記ポリオール化合物との重量和100重量部に対して100〜10重量部、特に80〜20重量部であることが好ましい。
【0015】
これら3成分の反応は3成分を同時に反応させる方法が好ましく採用される。これにより、含フッ素化合物の上記官能基がイソシアネート基と反応すると共に、含フッ素樹脂とポリオール化合物とがウレタン結合、ウレア結合、アロハネート結合、ビュレット結合等によって結合し、単なるブレンド物とは異なる優れた強度、伸張度等の力学物性を有する反応生成物が得られるものである。この場合、この反応により結果的に含フッ素樹脂が結合したウレタン樹脂が生成するものであるが、ウレタン樹脂の存在下に上記官能基を有する含フッ素樹脂をポリイソシアネート化合物と反応させた場合には、上述の優れた力学物性を有する反応生成物を得ることはできない。その理由は必ずしも明らかではないが、上記3成分を同時に反応させた場合と、ウレタン樹脂の存在下に上記官能基を有する含フッ素樹脂をポリイソシアネート化合物と反応させた場合とでは、得られる生成物の架橋構造が異なることによると思われる。
【0016】
なお、上記3成分を反応させる方法は、これら3成分を同時に反応させることができる方法であればいずれの方法であってもよく、特に制限されるものではないが、通常は上記3成分及び必要に応じて添加されるその他の成分を適宜な溶剤に溶解し、この溶液を部材表面に塗布して常温或いは加熱下に反応硬化させることにより、表皮層の形成と同時に3成分の反応を行う方法が好ましく採用される。
【0017】
本発明の部材表面に形成される表皮層には、上記反応生成物と共に目的に応じて、他のフッ素樹脂やポリウレタン、フッ素ゴム、ポリアミド、ポリエステル、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルウレタン樹脂、シリコーン樹脂、アミノ樹脂、尿素樹脂、塩素化ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル樹脂、エチレンエチルアクリレート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等の1種又は2種以上を配合することもできる。また、カーボン、金属粉、金属酸化物粉、イオン性物質等の導電材や、摩擦係数を下げるためにポリテトラフルオロエチレン,ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂の微粒子、硫化モリブデン,グラファイト等の無機物質の微粉体等を添加することもできる。更に、本発明の効果を損なわない範囲であれば、その他の添加剤を添加しても差し支えない。
【0018】
これらその他の成分の添加量は、本発明の効果を損なわない範囲であればよく、特に制限されるものではないが、通常は樹脂については表皮層の10〜70重量%、特に20〜50重量%程度とすることが好ましく、導電材やその他の微粉体については表皮層の1〜200重量%、特に3〜100重量%程度とすることが好ましい。
【0019】
本発明のOA機器用部材は、その基体となる金属、繊維状物或いは樹脂成形体等と積層又は複合化されたゴム状弾性体やフォーム体の表面に上記表皮層を形成したものである。この場合、上記ゴム状弾性体やフォーム体の表面に上記表皮層を形成する方法としては、上記表皮層を均一かつ薄膜状に形成することができる方法であればいずれの方法であってもよく、特に制限されるものではないが、通常は上記含フッ素樹脂、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物及び必要に応じて添加されるその他の成分を適当な溶媒に溶解又は分散し、これをディップ法、ロールコーター法、ドクターブレード法或いはスプレー法等により上記ゴム状弾性体やフォーム体の表面に塗布した後、常温或いは50〜150℃程度の加熱下に反応硬化させて表皮層を形成する方法が好ましく採用され、これにより上記反応生成物を含有する表皮層を容易に得ることができる。なお、上記溶媒としては、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、N−メチルピロリドン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド等が好適に用いられる。
【0020】
この表皮層の厚みは、目的とする部材によって種々選定され、特に制限されるものではないが、通常は1〜500μm、特に5〜150μmとすることが好ましく、薄すぎると力学的耐久性が不十分となる場合があり、一方厚すぎると本来の目的である柔軟性が損なわれる場合がある。
【0021】
本発明のOA機器用部材は、その表面に上記表皮層が形成されたものであればよく、その形態は用途に応じて適宜選定され、用途に応じてベルト状、ローラ状、ドラム状、ブレード状など、適宜な形態とすることができる。この場合、その用途として具体的には、複写機やプリンタなどのOA機器において、帯電、現像、転写、中間転写、トナー層形成、トナー搬送、トナー攪拌、クリーニング、トナー定着、紙搬送等の用途が挙げられる。
【0022】
本発明のOA機器用部材は、上記のように種々の形態で種々の用途に用いられるものであるが、優れた柔軟性が要求されることから、ベルト状、ドラム状或いはロール状とする場合に好ましく用いられ、中でも中間転写に用いられるベルトやドラムとする場合に好ましく用いられ、特に高度な柔軟性が要求される中間転写用のベルトとする場合に、その効果が顕著に現れるものである。
【0023】
中間転写ベルトの一例を示せば、図1に参照符号1で示したように、4つの感光ドラム(画像形成体)2a〜2dと紙等の記録媒体3との間に配設し、上記感光ドラム2a〜2dの表面に形成されたトナー像を一旦転写保持し、これを記録媒体3へと転写する無端ベルト状に形成した中間転写ベルトを挙げることができる。
【0024】
この場合、図1に示した装置は、中間転写方式によりカラー印刷を行うものであり、感光ドラム2a上の静電潜像をイエローにより現像する第1現像装置4aと、感光ドラム2b上の静電潜像をマゼンタにより現像する第2現像装置4bと、感光ドラム2c上の静電潜像をシアンにより現像する第3現像装置4cと、感光ドラム2d上の静電潜像をブラックにより現像する第4現像装置4dとを、上記中間転写ベルト1に沿って配置し、中間転写ベルト1を図中矢印方向に循環駆動させて各現像装置4a〜4dの感光ドラム2a〜2d上に形成された4色のトナー像を中間転写ベルト1上に順次転写することにより、この中間転写ベルト1上にカラー画像を形成し、このカラー画像を紙等の記録媒体3上に転写してプリントするものである。なお、図中5は、中間転写ベルト1を循環駆動するための駆動ローラ、6は記録媒体送りローラ、7は記録媒体供給装置、8は定着装置である。また、図中9は中間転写ベルト1に電圧を印加する電源装置(電圧印加手段)であり、この電源装置9は感光ドラム2a〜2dからトナー像を上記中間転写ベルト1に転写する際と、中間転写ベルト1から記録媒体3にトナー像を転写する際とで、印加する電圧の正負を反転させることができるようになっている。
【0025】
上記中間転写ベルト1は、通常図2に示したように、綿、人絹、ナイロン、ポリエステル等からなる織布を心材11とし、この心材11の片面又は両面(図では両面)に各種ゴムやフォーム体からなる弾性層12,12を形成したものであり、本発明では、この弾性層12の表面に上記表皮層13を形成したものである。この場合、表皮層13はベルト1の両面に形成しても片面のみに形成してもよいが、図2に示されているように、少なくとも上記感光ドラム2a〜2dと接触する側の面に形成されるものである。
【0026】
【発明の効果】
本発明のOA機器用部材は、表皮層を、イソシアネート基と反応可能な官能基を有する含フッ素樹脂と、ポリオール化合物と、ポリイソシアネート化合物との反応生成物を含む樹脂で形成したことにより、フッ素樹脂本来の好ましい特性である汚染防止、トナーの付着防止、トナーの帯電制御、抵抗調整、摩擦係数の制御等の特性を維持しつつ、良好な柔軟性を有する表皮層を有するものであり、この表皮層はOA機器用部材のゴムやフォーム体に良好に追随し、割れ等の不都合を生じることなく、長期耐久性に優れる部材が得られるものである。
【0027】
【実施例】
以下、実施例,比較例を示し本発明の効果をより具体的に示すが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
[実施例]
マンドレル上に織布を巻き付け、その上にエピクロルヒドリンゴムを積層、加硫成型してゴムベルトを作成した。ゴム硬度は、JIS−A硬度で40゜であった。また、ベルト幅が240mm,周長が450mm,厚さが1mmであった。
【0028】
水酸基を有する含フッ素樹脂としてセフラルコート(セントラル硝子社製、60%溶液)48重量部、ポリオール化合物としてサンプレンIB465(三洋化成社製、30%溶液)238重量部、ポリイソシアネート化合物としてデュラネートE405−80T(旭化成社製、HDI系弾性ポリイソシアネート80%溶液)28.5重量部をメチルエチルケトン476重量部に溶解して樹脂溶液を調製した。この樹脂溶液をスプレー法により上記ベルトのエピクロルヒドリンゴム上に塗布し、120℃で1時間硬化反応を行って、約50μm厚の表皮層を形成し、中間転写ベルトを作成した。
【0029】
[比較例1]
セフラルコート48重量部、サンプレンIB465 238重量部をメチルエチルケトン476重量部に溶解した樹脂溶液を用いて表皮層を形成したこと以外は、実施例と同様にして中間転写ベルトを作成した。
【0030】
[比較例2]
セフラルコート167重量部のみをメチルエチルケトン150重量部に溶解した樹脂溶液を用いて表皮層を形成したこと以外は、実施例と同様にして中間転写ベルトを作成した。
【0031】
[比較例3]
サンプレンIB465 333重量部のみをメチルエチルケトン350重量部に溶解した樹脂溶液を用いて表皮層を形成したこと以外は、実施例と同様にして中間転写ベルトを作成した。
【0032】
[比較例4]
セフラルコート48重量部、サンプレンLQ390(三洋化成社製、ウレタン樹脂42%溶液)170重量部をメチルエチルケトン476重量部に溶解した樹脂溶液を用いて表皮層を形成したこと以外は、実施例と同様にして中間転写ベルトを作成した。
【0033】
上記実施例及び比較例1〜4の各中間転写ベルトについて、以下の性能試験を行った。結果を表1に示す。
感光体汚染試験
各ベルトに感光ドラムを両端500gで押し付けて3週間放置した後、感光ドラムから引き離し、感光ドラム上の汚染を観察した。
トナー付着試験
トナーをベルトに振りかけた後に、コットンペーパーで拭き取り、ベルト上へのトナーの残り具合を観察した。
摩擦係数
ヘイドン表面試験機にて、荷重200gでのポリエステルフィルムに対する最大静止摩擦係数を測定した。
ベルト屈曲試験
各ベルトから幅20mm,長さ350mmの試験片を切り出し、これを径16mmのプーリーに掛け、張力が1kg/1mmとなるように試験片両端の荷重を調製して30rpmの速度で交互に上下動を行い、所定回数上下動を繰り返した後に試験片表面を観察した。
【0034】
【表1】
【0035】
表1に示されているように、本発明の中間転写ベルトは、感光体汚染、トナー付着、摩擦特性に優れている上、ベルト屈曲に対する耐久性が著しく優れていることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる中間転写ベルトを用いたOA機器における現像,転写機構部の一例を示す概略図である。
【図2】本発明にかかる中間転写ベルトの一例を示す図1のA−A線に沿った概略断面図である。
【符号の説明】
1 中間転写ベルト(OA機器用部材)
11 芯材
12 弾性層
13 表皮層
2a〜2d 感光ドラム(画像形成体)
3 記録媒体
4a〜4d 現像装置
5 駆動ローラ
6 紙送りローラ
7 記録媒体供給装置
8 定着装置
9 電源装置
Claims (4)
- イソシアネート基と反応可能な官能基を有する含フッ素樹脂と、ポリオール化合物と、ポリイソシアネート化合物との反応生成物を含有してなる表皮層を有することを特徴とするOA機器用部材。
- 上記含フッ素樹脂が官能基として水酸基を有するものである請求項1記載のOA機器用部材。
- ベルト状、ドラム状或いはローラ状の部材である請求項1又は2記載のOA機器用部材。
- 画像形成体からトナー像を一旦自己の表面に転写保持し、このトナー像を各種記録媒体へと転写する中間転写部材である請求項1〜3のいずれか1項に記載のOA機器用部材。
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JPH10211681A JPH10211681A (ja) | 1998-08-11 |
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- 1997-01-30 JP JP03132697A patent/JP3552868B2/ja not_active Expired - Lifetime
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