JP3054132U - 縫製手袋 - Google Patents
縫製手袋Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の縫製手袋において、親指袋と人差指袋
間の指股部分を補強材で補強したものでは、該指股部分
に補強材の縫い目が位置し、又補強材として親指平面被
覆部と人差指平面被覆部と指股面被覆部とに跨がる1枚
ものの生地を使用しょうとすると、その縫着作業が極め
て困難である。 【解決手段】 平側主体材1、甲側主体材2、補強材6
などの手袋生地を縫合してなる縫製手袋において、平側
主体材1に、親指平面被覆部11aと人差指平面被覆部
12と該親指平面被覆部11a及び人差指平面被覆部1
2間の指股面被覆部16とを連続状態で一体裁断し、親
指平面被覆部11aと人差指平面被覆部12と指股面被
覆部16とに跨がって1枚ものの指平・指股面補強材6
を縫着している。それによって、親指袋と人差指袋間の
指股部分に縫い目を無くすとともに、指平・指股面補強
材6を平側主体材1に対してパーツの段階で縫着でき
る。
間の指股部分を補強材で補強したものでは、該指股部分
に補強材の縫い目が位置し、又補強材として親指平面被
覆部と人差指平面被覆部と指股面被覆部とに跨がる1枚
ものの生地を使用しょうとすると、その縫着作業が極め
て困難である。 【解決手段】 平側主体材1、甲側主体材2、補強材6
などの手袋生地を縫合してなる縫製手袋において、平側
主体材1に、親指平面被覆部11aと人差指平面被覆部
12と該親指平面被覆部11a及び人差指平面被覆部1
2間の指股面被覆部16とを連続状態で一体裁断し、親
指平面被覆部11aと人差指平面被覆部12と指股面被
覆部16とに跨がって1枚ものの指平・指股面補強材6
を縫着している。それによって、親指袋と人差指袋間の
指股部分に縫い目を無くすとともに、指平・指股面補強
材6を平側主体材1に対してパーツの段階で縫着でき
る。
Description
【0001】
本願考案は、例えば各種作業用やゴルフ・野球・テニス等のスポーツ用に使用 される縫製手袋に関し、特に物品を頻繁に握持するような用途に適した縫製手袋 に関するものである。
【0002】
図7及び図8には、この種の一般的な縫製手袋が示されているが、この手袋は 、皮革や合成皮革のような手袋生地を各パーツに裁断し、それらのパーツを縫合 して製作されている。即ち、図7に示す縫製手袋は、図8に示すように、手袋平 側材101と手袋甲側材102を連続させた手袋主体材と、中指平材103と、 薬指平材104と、親指袋材105とからなる各パーツを使用している。手袋平 側材101は、掌平面被覆部110と人差指平面被覆部112と小指平面被覆部 115とを有し、手袋甲側材102は、掌甲面被覆部120と人差指から小指に 至る4つの指甲面被覆部122〜125を有している。又、手袋平側材101に は、親指袋材105を取付けるための取付穴106が形成されている。そして、 これらの各パーツは、常法により縫合して図7の手袋に縫製される。尚、図7に おいて、符号A〜Eは親指袋から小指袋に至る各指袋であり、符号108は手首 部分に取付けた締付バンドである。又、図8において、一点鎖線部分は縫製時に 折り曲げられる部分である。
【0003】 ところで、このような縫製手袋を使用して物品を頻繁に握持すると、手袋平側 の生地が擦り減り、比較的短期間で平側生地が傷んでしまう(延いては穴が空い てしまう)という問題があった。特に、物品を握ったときには、人差指平面被覆 部112、親指平面被覆部105a、親指袋Aと人差指袋B間の指股面被覆部1 16等に大きな摩擦力が発生し、それらの部分が早期に傷み易い。
【0004】 又、この種の縫製手袋の中には、傷み易い手袋平側部分に別の生地を被覆して 補強したものが見受けられる。この場合、補強材は、掌平面被覆部110や人差 指平面被覆部112や親指平面被覆部105a等に縫い付けられる。尚、手袋を 装着して物品を握るときには、親指袋Aと人差指袋B間の指股面被覆部116に も大きな摩擦力が発生し、該指股面被覆部116にも補強材を縫い付けることが 好ましい。
【0005】 又、該指股面被覆部116は、手袋を装着して物品を握ったときに手の当該指 股部分に強く接触するために、該指股面被覆部116部分にはできるだけ縫い目 を無くすることが好ましい。即ち、該指股面被覆部116に縫い目があると、物 品を握ったときにその縫い目が手の指股部分に当たり、装着感覚が悪くなる。
【0006】
ところで、この種の縫製手袋においては、親指袋Aと人差指袋B間の指股面被 覆部116が屈曲しているので、手袋本体を縫製した後に該指股面被覆部116 に補強材を縫着させることは極めて困難である。又、図8に示す各パーツの段階 で、指股面被覆部116(及び人差指平面被覆部112、親指平面被覆部105 a)に補強材を縫着することは容易であるが、この従来の縫製手袋では、別裁断 された親指袋材105を手袋平側材101の親指袋取付穴106に縫着させる構 造となっているので、該親指袋材105の付け根部分に指股面被覆部116を補 強する補強材の縫い目ができてしまい、該縫い目によって手袋装着感覚が悪くな るという問題がある。
【0007】 このように、補強材は、親指平面被覆部105aと人差指平面被覆部112と 指股面被覆部116とに連続した1枚ものの生地を使用したものが好ましいが、 従来の縫製手袋では、親指袋材105が別裁断されている関係上、各パーツ段階 で上記1枚ものの補強材を縫着させることができなかった。
【0008】 本願考案は、上記した従来の問題点に鑑み、親指平面被覆部と人差指平面被覆 部と該両被覆部間の指股面被覆部とに跨がった1枚ものの補強材を使用して当該 部分を補強し得るようにした縫製手袋を提供することを目的としている。
【0009】
本願考案は、上記課題を解決するための手段として、次の構成を有している。
【0010】 本願考案は、平側主体材、甲側主体材、補強材などの手袋生地を縫合してなる 縫製手袋を対象にしている。そして、本願の縫製手袋では、平側主体材に、親指 平面被覆部と、人差指平面被覆部と、該親指平面被覆部及び人差指平面被覆部間 の指股面被覆部とを連続状態で一体裁断しているとともに、該親指平面被覆部と 人差指平面被覆部と指股面被覆部に跨がって一枚ものの指平・指股面補強材を縫 着して構成している。
【0011】 本願考案の縫製手袋は、次のようにして製作される。即ち、パーツ段階におい て、予め平側主体材に上記親指平面被覆部と人差指平面被覆部と該両指平面被覆 部間の指股面被覆部とを連続状態で一体裁断しておく一方、該親指平面被覆部と 人差指平面被覆部と指股面被覆部に跨がる面積を有する一枚ものの指平・指股面 補強材を別裁断しておく。そして、まず該指平・指股面補強材を平面状態の平側 主体材における対応部分に重ね、該指平・指股面補強材と平側主体材とを縫着す る。その後、該指平・指股面補強材を縫着した平側主体材と他のパーツを常法に より縫合して、手袋形状に縫製する。
【0012】 このように、本願考案の縫製手袋では、親指平面被覆部と人差指平面被覆部と 指股面被覆部に跨がる一枚ものの指平・指股面補強材を使用しているので、親指 袋と人差指袋間の指股部分に補強材の縫い目を無くすることができる。又、指平 ・指股面補強材が1枚ものの生地であっても、該指平・指股面補強材を平側主体 材の対応部分にパーツ段階(平面状態)で縫着することができる。
【0013】
以下、図1〜図6を参照して本願実施形態を説明すると、図1及び図2には、 例えば各種作業用やスポーツ(ゴルフ・野球・テニス等)用に適した縫製手袋が 示されている。尚、図1は本願実施形態の縫製手袋を手甲側から見た平面図、図 2はその裏面図である。
【0014】 図1及び図2の縫製手袋は、図6に示す各パーツ(生地)を縫合して製作され る。即ち、この実施形態では、手袋主体部の生地として、平側主体材1と、甲側 主体材2と、中指平材3と、薬指平材4と、親指付根材5と、指平・指股面補強 材6と、掌平面補強材7が使用されている。これらの手袋生地としては、一般に 皮革や合成皮革が使用される。
【0015】 平側主体材1は、1枚ものの生地で掌平面被覆部10と指股面被覆部16と人 差指平面被覆部12と小指平面被覆部15と親指被覆部11とを連続状態で一体 裁断している。親指被覆部11は、指股面被覆部16を挟んで人差指平面被覆部 12とは反対側に向いた状態で形成されている。又、親指被覆部11には、親指 平面被覆部11aと親指甲面被覆部11bとを有し、縫製時に折曲線L1で2つ 折りされるとともに、折曲線L2で上側に折り返される。人差指平面被覆部12 には、人差指側面被覆部12aが一体に連続しており、縫製時において該人差指 側面被覆部12aが折曲線L3で折り曲げられる。又、小指平面被覆部15にも 同様に小指側面被覆部15aが一体に連続しており、縫製時において小指側面被 覆部15aが折曲線L4で折り曲げられる。
【0016】 甲側主体材2は、掌甲面被覆部20と人差指から小指に至る4つの指甲面被覆 部22〜25とを一体裁断して形成している。
【0017】 中指平材3及び薬指平材4は、それぞれ指平面被覆部31(又は41)の左右 両側に指側面被覆部31a,31a(又は41a,41a)を一体裁断して形成 している。又、これらの中指側面被覆部31a,41aは、縫製時において折曲 線L5,L6で折り曲げられる。
【0018】 尚、上記のように、各指側面被覆部12a,15a,31a,41aを各指平 面被覆部12,15,31,41と連続して裁断すると、中指平材3及び薬指平 材4のパーツが必要になるものの、指平材と指甲材間にマチ材が不要となり、全 体としてパーツ数を削減できる。
【0019】 親指付根材5は、図2に示すように、親指袋Aの付根部分を構成するものであ る。
【0020】 指平・指股面補強材6は、親指平面被覆部11aにあてがわれる親指平面補強 部61と、中指平面被覆部31にあてがわれる人差指平面補強部62と、指股面 被覆部16にあてがわれる指股面補強部63とを連続状態で一体裁断して形成さ れている。
【0021】 掌平面補強材7は、図2に示すように、掌平面被覆部10にあてがわれるもの である。尚、この実施形態では、掌平面補強材7の一部が親指袋Aと人差指袋B 間の指股部分も被覆し得るようになっている。
【0022】 そして、これらのパーツ(符号1〜7)は、次のようにして縫合される。まず 、図6の各パーツのうち、指平・指股面補強材6を鎖線図示(符号6′)するよ うに、平側主体材1における親指平面被覆部11a・人差指平面被覆部12・指 股面被覆部16に跨がって重合させ、その指平・指股面補強材6の外周縁部を平 側主体材1に縫着させる。このとき、指平・指股面補強材6と平側主体材1との 縫合作業は、両材を平面状態に重合させた状態で行えるので、容易である。その 後、指平・指股面補強材6を縫着した平側主体材1と他のパーツ(甲側主体材2 、中指平材3、薬指平材4、親指付根材5、掌平面補強材7)を常法により縫合 して、手袋形状に縫製する。尚、これらの各パーツを縫着させた後、手首部分に 締付バンド8を取付ければ、図1及び図2に示す縫製手袋が完成する。
【0023】 この実施形態の縫製手袋では、図3に示すように人差指袋Bの指平面被覆部1 2の外側に指平・指股面補強材6の人差指平面補強部62が縫着され、又図5に 示すように親指袋Aの指平面被覆部11aの外側に該指平・指股面補強材6の親 指平面補強部61が縫着されていて、それぞれ2枚重ねとなっており、さらに図 4に示すように親指袋Aと人差指袋B間の指股面被覆部16の外側には指平・指 股面補強材6の指股面補強部63と掌平面補強材7が3枚重ね状態で縫着されて いる。従って、手袋を装着して物品を握ったときに大きな摩擦力が発生する部分 (人差指平面被覆部、指股面被覆部、親指平面被覆部)が2枚重ね又は3枚重ね となっているので、それらの部分の生地が補強されて耐久期間が長くなる。
【0024】 又、指平・指股面補強材6は、親指平面補強部61と人差指平面補強部62と 指股面補強部63とが連続する1枚ものの生地で形成されているので、親指袋A と人差指袋B間の指股部分に補強材の縫い目を無くすることができ、該指股部分 に補強材を取付けたものでも装着感覚が悪くならない。さらに、この実施形態で は、図3及び図5に示すように、各指袋A〜Eの指平面側に極力縫い目ができな いように工夫している。例えば各指平面被覆部12,15,31,41に各指側 面被覆部12a,15a,31a,41aを連続して一体裁断している。従って 、この縫製手袋を装着して物品を握ったときに、各指袋部分において物品と手指 間に縫い目が無くなり、装着感覚が良好となる。
【0025】
本願考案の縫製手袋によれば、次のような効果がある。 (1) 親指平面被覆部11aと人差指平面被覆部12と指股面被覆部16に跨がる 一枚ものの指平・指股面補強材6を使用しているので、親指袋Aと人差指袋B間 の指股部分に補強材の縫い目を無くすることができ、該指股部分に補強材を取付 けたものでも装着感覚が悪くならない。
【0026】 (2) 平側主体材1に、親指平面被覆部11aと人差指平面被覆部12と指股面被 覆部16とを連続状態で一体裁断しているので、上記指平・指股面補強材6が1 枚ものの生地であっても、該指平・指股面補強材6を平側主体材1の対応部分に パーツ段階(平面状態)で縫着することができ、従って該指平・指股面補強材6 の縫着作業が容易となる。
【図1】本願実施形態の縫製手袋を手甲側から見た場合
の平面図である。
の平面図である。
【図2】図1の縫製手袋における手平側から見た場合の
平面図である。
平面図である。
【図3】図1のIII−III拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV拡大断面図である。
【図5】図1のV−V拡大断面図である。
【図6】図1の縫製手袋の各パーツの展開図である。
【図7】従来の縫製手袋を手平側から見た場合の平面図
である。
である。
【図8】図7の縫製手袋の各パーツの展開図である。
1は平側主体材、2は甲側主体材、3は中指平材、4は
薬指平材、6は指平・指股面補強材、7は掌平面補強
材、10は掌平面被覆部、11は親指被覆部、11aは
親指平面被覆部、12は人差指平面被覆部、16は指股
面被覆部、61は親指平面補強部、62は人差指平面補
強部、63は指股面補強部である。
薬指平材、6は指平・指股面補強材、7は掌平面補強
材、10は掌平面被覆部、11は親指被覆部、11aは
親指平面被覆部、12は人差指平面被覆部、16は指股
面被覆部、61は親指平面補強部、62は人差指平面補
強部、63は指股面補強部である。
Claims (1)
- 【請求項1】 平側主体材(1)、甲側主体材(2)、
補強材(6)などの手袋生地を縫合してなる縫製手袋で
あって、 前記平側主体材(1)には、親指平面被覆部(11a)
と、人差指平面被覆部(12)と、該親指平面被覆部
(11a)及び人差指平面被覆部(12)間の指股面被
覆部(16)とが連続状態で一体裁断されているととも
に、 前記親指平面被覆部(11a)と人差指平面被覆部(1
2)と指股面被覆部(16)とに跨がって1枚ものの指
平・指股面補強材(6)が縫着されている、 ことを特徴とする縫製手袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998003378U JP3054132U (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 縫製手袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998003378U JP3054132U (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 縫製手袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3054132U true JP3054132U (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=43188184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998003378U Expired - Lifetime JP3054132U (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 縫製手袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3054132U (ja) |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP1998003378U patent/JP3054132U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |