JP2004081642A - グリップ握持用手袋 - Google Patents

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中川 武雄
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Abstract

【課題】ゴルフクラブのグリップのように、手袋装着状態で中指袋と薬指袋と小指袋の3つの指袋部分で強く握持する場合は、該3つの指袋における平側及び甲側の両方が離間不能に連続していることが好ましいが、従来の手袋では該3つの指袋における平側及び甲側の両方が離間不能に連続しているものはない。
【解決手段】親指袋から小指袋までの5本の指袋2〜6をそれぞれ袋状に区画し、中指袋4と薬指袋5と小指袋6とを近接状態で配置し、且つ該3つの指袋の平側と甲側における何れか一方を一枚ものの材料片で連続させるとともに、他方の側縁部同士を縫合し、該3つの指袋における平側と甲側の両方を離間不能に連続させている。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、5本の指袋がそれぞれ袋状に区画されている手袋に関し、さらに詳しくはゴルフクラブや野球バットあるいはテニスラケット等のグリップを握持するのに適したグリップ握持用手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば図9に示すように、手袋を装着してゴルフクラブのグリップGを握持する際には、特に中指(中指袋4)と薬指(薬指袋5)と小指(小指袋6)との3本の指で強く握り、親指(親指袋2)と人差指(人差指袋3)は、グリップGに対して添える程度で比較的軽く握ることが多い。そのとき、中指と薬指と小指の3本の指(指袋)は相互に近接(特に密着)させた方が、グリップGに対する握持力を強くできるとともに、グリップGを安定よく握持できる。尚、この種のグリップ握持用手袋としては、ゴルフ用手袋のほかに、野球バットを握るバッティング用手袋やテニスラケットのグリップを握るテニス用手袋等がある。
【0003】
この種のグリップ握持用手袋としては、親指袋から小指袋までの5本の指袋(図9の符号2〜6)をそれぞれ袋状に区画したものの方が、それぞれの指に対してフイット感が強く、且つ各指に対して各指袋の生地が位置ずれしにくくなる。又、このように、各指にそれぞれ指袋がフイットしていると、手袋を装着してグリップGを握持したときに該グリップGをしっかりと握れる。
【0004】
ところで、手袋を装着してゴルフクラブ等のグリップGを握持するときには、上記のように中指(中指袋4)と薬指(薬指袋5)と小指(小指袋6)との3本の指(指袋)を相互に近接(特に密着)させる方が握持力や安定性の点で好ましいが、従来のグリップ握持用手袋(例えば図9のゴルフ用手袋)では、各指袋(2〜6)をそれぞれ独立して自由に動かせるようになっている。
【0005】
ところが、このように中指袋4と薬指袋5と小指袋6とをそれぞれ独立して動かせるグリップ握持用手袋では、該手袋を装着してグリップを握るときに、中指と薬指と小指とが左右に離間したり、あるいは該3つの指のグリップ握持状態が毎回一定しなかったりすることがある。又、この手袋を装着してグリップGを適正状態で握持した場合でも、ゴルフクラブ(又は野球バット、テニスラケット)をスイングしたときに、3つの指(中指、薬指、小指)の握持状態が各指ごとに変化(例えば各指が離間又は位置ずれ)し易くなる。従って、このように、中指袋4と薬指袋5と小指袋6とがそれぞれ独立している手袋を装着してグリップを握った場合は、該3つの指袋が離間して、グリップに対する握持力が弱くなったり、スイングが微妙に狂ったりすることがあり、プレーに悪影響を及ぼすおそれがあった。特に、ゴルフ競技ではグリップの握り方によってゴルフボールの飛距離に差が出たり飛行方向が狂うことがあるが、グリップの正しい握り方を十分に習得していないゴルフ初心者にとっては、上記3つの指(中指、薬指、小指)を常に適正状態に揃えてグリップを握ることはかなり難しい。又、図9に示す従来のグリップ握持用手袋では、中指袋4と薬指袋5と小指袋6がそれぞれ独立しているので、グリップの握持状態あるいはスイング時において、該各指袋がそこに差し込んでいる指に対して捩れ易くなるという問題もある。
【0006】
本件出願人は、上記のような問題点を改善するために、図10〜図12に示すグリップ握持用手袋を既に提案している(特開2002−159611号公報)。この公知の手袋1では、図10及び図12に示すように、中指袋4と薬指袋5と小指袋6との3つの指袋における各指平材(41,51,61)を1枚ものの材料片11Aで連続させている。尚、この材料片11Aは、手平材11に一体裁断されている。
【0007】
ところで、図10〜図12に示す公知例の手袋1では、中指袋4と薬指袋5と小指袋6とが各指平側において離間不能であるが、各指甲側は若干ではあるが左右に開くことができるようになっている。そのため、この公知例の手袋1では、中指袋4と薬指袋5と小指袋6の各甲側を連結するための連結バンド19(面ファスナー式)を取付けている。そして、この手袋1は、装着時には連結バンド19を外側に開いた状態で手を挿入し、装着後に連結バンド19を甲面側に被せて中指袋4、薬指袋5、小指袋6の各甲面を連結して使用する。
【0008】
ところが、図10〜図12に示す公知例の手袋1では、連結バンド19により上記3つの指袋(4〜6)の各甲面を連結することができるが、手袋1を着脱するたびに連結バンド19を開閉操作しなければならないので、その開閉操作が面倒であり、且つ装着して指を曲げるときに連結バンド19が曲げ抵抗になり(曲げにくい)、さらに外観面(意匠面)でスッキリしない、という改善すべき点があった。尚、この公知例((特開2002−159611号公報)のものには、別の実施形態として中指袋と薬指袋と小指袋における各指甲材を1枚ものの材料片で連続させたものも開示されているが、その場合には該3つの指袋における各指平側が分離している。
【0009】
本願発明は、上記した各問題点に鑑み、中指袋と薬指袋と小指袋における平部及び甲部の両方を強力に連結し得るようにしたグリップ握持用手袋を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、例えばゴルフクラブや野球のバットあるいはテニスラケット等のグリップを握持する際に適したグリップ握持用手袋を対象にしている。
【0011】
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明のグリップ握持用手袋では、親指袋から小指袋までの5本の指袋がそれぞれ袋状に区画されている。尚、ゴルフ用やバッティング用あるいはテニス用の手袋では、皮革や合成皮革のような柔軟で比較的薄手の生地が使用される。
【0012】
そして、本願のグリップ握持用手袋では、それぞれの指が1本ごとに袋状に区画された各指袋に差し込まれるので、その装着状態では各指袋がそれぞれの指にフィットするようになる。
【0013】
又、本願請求項1の手袋では、親指袋と人差指袋とをそれぞれ他の指袋と独立させている一方、中指袋と薬指袋と小指袋とを近接状態で配置し、且つ該3つの指袋の各指平部に1枚ものの材料片を使用して、該3つの指袋(中指袋と薬指袋と小指袋)を平側において離間不能に連続させている。
【0014】
さらに、本願請求項1の手袋では、中指袋甲部の小指側側縁部と薬指袋甲部の親指側側縁部、及び薬指袋甲部の小指側側縁部と小指袋甲部の親指側側縁部をそれぞれ離間不能に縫合している。この縫合は、縫合すべき各指袋の側縁部をそれぞれ微小幅づつ外面側に摘まみ出して、その摘まみ出し部分同士をミシン縫いするとよい。
【0015】
このように、中指袋と薬指袋と小指袋とを指平側と指甲側の両方でそれぞれ離間不能に連続させていると、該3つの指袋が相互に離間したり捩れたりすることがない。従って、この手袋を装着したときに、中指と薬指と小指とがガッチリと位置決めされ、この手袋を装着してグリップを握るときに、グリップを自然に適正状態で握持することができ、且つ毎回同じ状態で握持できる。
【0016】
又、このように中指袋と薬指袋と小指袋の各指平部を1枚ものの材料片で連続させていると、該3つの指袋における各平側が一連の平面状態になり、この手袋を装着してグリップを握ったときに違和感(縫い目によるゴツゴツ感)が軽減される。
【0017】
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明では、上記請求項1のグリップ握持用手袋において、中指甲材に中指袋小指側側面材を継目なしに連続させ、薬指甲材に薬指袋親指側側面材と薬指袋小指側側面材とをそれぞれ継目なしに連続させ、小指甲材に小指袋親指側側面材を継目なしに連続させている。尚、上記各側面材は、各指甲材と1枚ものの材料片で一体裁断されている。
【0018】
このようにすると、中指袋と薬指袋との間、及び薬指袋と小指袋の間には、別部材からなるマチ材が不要になる。又、このように中指甲材、薬指甲材、小指甲材にそれぞれ上記の各側面材を継目なしに連続させると、上記請求項1のように中指袋甲部の小指側側縁部と薬指袋甲部の親指側側縁部、及び薬指袋甲部の小指側側縁部と小指袋甲部の親指側側縁部をそれぞれ縫合する際に、それぞれ継目なしの生地同士を縫合すればよく、各指袋の甲部同士の縫合部(ミシン目)が1本づつしか形成されない。
【0019】
本願請求項3の発明
本願請求項3の発明は、上記請求項1のグリップ握持用手袋と同様に、親指袋から小指袋までの5本の指袋がそれぞれ袋状に区画され、且つ親指袋と人差指袋はそれぞれ他の指袋と独立させた手袋を対象にしている。
【0020】
そして、この請求項3のグリップ握持用手袋では、中指袋と薬指袋と小指袋とを近接状態で配置し、該3つの指袋の各指甲部に1枚ものの材料片を使用して、該3つの指袋を甲側において離間不能に連続させているとともに、中指袋平部の小指側側縁部と薬指袋平部の親指側側縁部、及び薬指袋平部の小指側側縁部と小指袋平部の親指側側縁部をそれぞれ離間不能に縫合している。
【0021】
尚、この請求項3の手袋は、中指袋と薬指袋と小指袋とを離間不能に連続させるのに、上記請求項1の場合とは逆に、該3つの指袋の各指甲部を1枚ものの材料片で連続させ、各指平部側において各側縁部同士を縫合したものである。
【0022】
そして、この請求項3の手袋でも、中指袋と薬指袋と小指袋とが指平側及び指甲側の両方でそれぞれ離間不能に連続しており、該3つの指袋が相互に離間したり捩れたりすることがない。従って、この手袋を装着したときに、中指と薬指と小指とがガッチリと位置決めされ、この手袋を装着してグリップを握るときに、グリップを自然に適正状態で握持することができ、且つ毎回同じ状態で握持できる。
【0023】
本願請求項4の発明
本願請求項4の発明では、上記請求項3のグリップ握持用手袋において、中指平材に中指袋小指側側面材を継目なしに連続させ、薬指平材に薬指袋親指側側面材と薬指袋小指側側面材とをそれぞれ継目なしに連続させ、小指平材に小指袋親指側側面材を継目なしに連続させている。尚、上記各側面材は、各指平材と1枚ものの材料片で一体裁断されている。
【0024】
このようにすると、上記請求項2の手袋と同様に、中指袋と薬指袋との間、及び薬指袋と小指袋の間には、別部材からなるマチ材が不要になる。又、中指平材、薬指平材、小指平材にそれぞれ上記の各側面材を継目なしに連続させると、上記請求項3のように中指袋平部の小指側側縁部と薬指袋平部の親指側側縁部、及び薬指袋平部の小指側側縁部と小指袋平部の親指側側縁部をそれぞれ縫合する際に、それぞれ継目なしの生地同士を縫合すればよく、各指袋の平部同士の縫合部(ミシン目)が1本づつしか形成されない。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1〜図8を参照して本願実施形態のグリップ握持用手袋を説明すると、図1〜図4には第1実施形態(本願請求項1および2に対応する)が示され、図5〜図8には第2実施形態(本願請求項3及び4に対応する)が示されている。尚、これらの実施形態では、グリップ握持用手袋1としてゴルフ用手袋が採用されているが、本願ではグリップ握持用手袋として野球のバッティング用手袋やテニス用手袋にも適用できる。
【0026】
第1実施形態
図1〜図4に示す第1実施形態のグリップ握持用手袋(ゴルフ用手袋)1は、皮革や合成皮革等の柔軟な材料からなる複数枚のパーツを縫合して成形されている。即ち、第1実施形態の手袋1では、手平材11と、手甲材12と、親指袋材13と、中指袋4用の側面連続甲材14と、薬指袋5用の側面連続甲材15と、1枚のマチ材17と、手首締付バンド18とを基本部材として縫製されている。尚、図4には、親指袋材13と手首締付バンド18は、図示省略している。
【0027】
手平材11には、図1、図3及び図4に示すように、中指平材41と薬指平材51と小指平材61とがそれらの各側縁部同士を連続させた状態で一体裁断されている。即ち、この手平材11には、人差指平材31は隣接する指平材(中指平材41)とは分離して裁断されているが、中指平材41と薬指平材51と小指平材61とは一枚ものの材料片11Aで連続させている。
【0028】
手甲材12には、図1及び図4に示すように、人差指甲材32と小指甲材62とが一体裁断されている。小指甲材62には、小指袋6における親指側側面材63が継目なしに一体裁断されている。尚、中指甲材42と薬指甲材52は、それぞれ手甲材12とは別体に裁断されている。
【0029】
中指袋4の甲材42は、図3及び図4に示すように側面連続甲材14として別体に裁断されている。即ち、この中指袋4用の側面連続甲材14は、中指甲材42に中指袋小指側側面材44を継目なしに(1枚ものの材料片で)一体裁断している。
【0030】
薬指袋5の甲材52は、図3及び図4に示すように側面連続甲材15として別体に裁断されている。即ち、この薬指袋5用の側面連続甲材15は、薬指甲材52に薬指袋親指側側面材53と薬指袋小指側側面材54とを継目なしに(1枚ものの材料片で)一体裁断している。
【0031】
尚、図4において、中指袋小指側側面材44、薬指袋親指側側面材53、薬指袋小指側側面材54、小指袋親指側側面材63は、縫製時にそれぞれ2点鎖線部分(符号K)で下側に折り曲げられる(山折りされる)。
【0032】
マチ材17は、人差指袋3における小指側側面材と中指袋4における親指側側面材になるものである。尚、親指袋材13及び手首締付バンド18は、従来から一般に使用されている形状のものが採用されている。
【0033】
そして、この第1実施形態では、図1〜図3に示すように、手平材11、手甲材12、親指袋材13、中指袋4用の側面連続甲材14、薬指袋5用の側面連続甲材15、マチ材17、手首締付バンド18等の各材料を所定の方法で縫合して、5本の指袋2〜6をそれぞれ袋状に区画し、且つ中指袋4と薬指袋5と小指袋6とを順次近接させた状態で手袋1に縫製している。このとき、図3に示すように、中指袋4用の側面連続甲材14の中指袋小指側側面材44、薬指袋5用の側面連続甲材15の薬指袋親指側側面材53及び薬指袋小指側側面材54、小指袋6用の小指袋親指側側面材63は、それぞれ各指甲材42,52,62(1枚ものの材料片11A)に対して山折りして、それらの側面材44,53,54,63の端縁をそれぞれ中指平材41、薬指平材51、小指平材61にミシン糸で縫合している(図1、図3の縫合部M)。尚、中指甲材42の基端部42a及び薬指甲材52の基端部52aも、手甲材12の適所に縫合される(図2の縫合部P)。
【0034】
又、この第1実施形態の手袋1では、図2及び図3に示すように、中指袋4の甲部4Bの小指側側縁部4Bbと薬指袋5の甲部5Bの親指側側縁部5Ba、及び薬指袋5の甲部5Bの小指側側縁部5Bbと小指袋6の甲部6Bの親指側側縁部6Baをそれぞれミシン糸で離間不能に縫合している(縫合部N)。
【0035】
この各指袋甲部(4B,5B,6B)の側縁部同士の縫合は、図4における符号K部分をそれぞれ微小幅づつ外面側に摘まみ出して、その摘まみ出し部分同士(図3の4Bbと5Ba、5Bbと6Ba)をミシン縫いしている。
【0036】
ところで、図9に示すようにゴルフクラブのグリップG(野球バットやテニスラケットのグリップでも同様)を握る際には、一般に、中指と薬指と小指の3つの指で強く握り、親指と人差指は添える程度で軽く握ることが多いが、図1〜図4に示す第1実施形態の手袋1では、次のような機能を有する。
【0037】
まず、この手袋1では、親指袋2から小指袋6までの5本の指袋がそれぞれ袋状に区画されているので、手袋装着状態において、各指袋2〜6に差し込んだ各指の周囲全体に指袋の内面が密着し、手袋全体のフィット感が良好となる。
【0038】
又、この手袋1では、中指平材41と薬指平材51と小指平材61とが1枚ものの材料片11Aで連続されており、且つ中指袋4と薬指袋5と小指袋6の各甲部4B,5B,6Bが順次縫合(縫合部N)されているので、該3つの指袋4,5,6が指平側と指甲側の両方でそれぞれ連続している。従って、該3つの指袋4,5,6が強固に一体化されており、この手袋1を装着した状態では、該3つの指袋4,5,6に差し込んだ各指(中指と薬指と小指)が近接状態のままでガッチリと位置決めされる。そして、この手袋1を装着してグリップを握ると、例えばゴルフの初心者であってもグリップを自然に適正状態で握持することができ、しかも毎回同じ状態でグリップを握持できる。尚、このように、中指と薬指と小指の3つの指が近接状態のままでグリップを握ると、その握持力を強くでき、ゴルフボールの飛距離を延ばすことができるとともにスイングが安定する。
【0039】
又、この第1実施形態のように、中指袋4と薬指袋5と小指袋6の各指平材同士を1枚ものの材料片11Aで連続させていると、該3つの指袋4〜6における各平側が一連の平面状態になり、この手袋1を装着してグリップを握ったときに違和感(縫い目によるゴツゴツ感)が少なくなる。
【0040】
又、グリップを握持するときには、通常、グリップを絞り込むようにして握持するが、このように中指袋4と薬指袋5と小指袋6とが平側と甲側の両方で連続していると、グリップを握持したときでも、該各指袋4〜6が捩れることがなく、常に良好な状態で握持できる。
【0041】
又、この第1実施形態のように、中指甲材42、薬指甲材52、小指甲材62にそれぞれ上記の各側面材(44,53,54,63)を継目なしに連続させると、中指袋4と薬指袋5との間、及び薬指袋5と小指袋6の間には、別部材からなるマチ材が不要になる。又、中指袋甲部4Bの小指側側縁部4Bbと薬指袋甲部5Bの親指側側縁部5Ba、及び薬指袋甲部5Bの小指側側縁部5Bbと小指袋甲部6Bの親指側側縁部6Baをそれぞれ縫合する際に、それぞれ継目なしの生地同士を縫合すればよいので、各指袋の甲部同士の縫合部Nにミシン目が1本づつしか形成されない。従って、該3つの指袋(4〜6)の甲部側縁同士を縫合したものであっても、違和感(縫い目によるゴツゴツ感)が少なくなる。
【0042】
第2実施形態
図5〜図8に示す第2実施形態のグリップ握持用手袋1では、第1実施形態とは逆に、中指袋4と薬指袋5と小指袋6における各指甲材42,52,62に1枚ものの材料片12Aを使用して、該3つの指袋4,5,6の各甲側を離間不能に連続させているとともに、該3つの指袋4,5,6の各指平部4A,5A,6Aの側縁部同士(4Abと5Aa、5Abと6Aa)をそれぞれ縫合して、該3つの指袋4,5,6の各平側を離間不能に連続させている。
【0043】
この第2実施形態では、図8に示す各パーツ(図8には親指袋材13と手首締付バンド18とを省略している)を使用して、各指袋2〜6がそれぞれ袋状に区画された手袋1に縫製されている。
【0044】
手平材11には、図5及び図8に示すように、人差指平材31と小指平材61とが一体裁断されている。小指平材61には、小指袋6における親指側側面材63が継目なしに一体裁断されている。尚、中指平材41と薬指平材51は、それぞれ手平材11とは別体に裁断されている。
【0045】
手甲材12には、図6〜図8に示すように、中指甲材42と薬指甲材52と小指甲材62とがそれらの各側縁部同士を連続させた状態で一体裁断されている。即ち、この手甲材12には、人差指甲材32は隣接する指甲材(中指甲材42)とは分離して裁断されているが、中指甲材42と薬指甲材52と小指甲材62とは1枚ものの材料片12Aで連続させている。
【0046】
中指袋4の平材41は、図8に示すように側面連続平材24として別体に裁断されている。即ち、この中指袋4用の側面連続平材24は、中指平材41に中指袋小指側側面材44を継目なしに(1枚ものの材料片で)一体裁断している。
【0047】
薬指袋5の平材51は、図8に示すように側面連続甲材25として別体に裁断されている。即ち、この薬指袋5用の側面連続甲材25は、薬指平材51に薬指袋親指側側面材53と薬指袋小指側側面材54とを継目なしに(1枚ものの材料片で)一体裁断している。
【0048】
尚、図8において、中指袋小指側側面材44、薬指袋親指側側面材53、薬指袋小指側側面材54、小指袋親指側側面材63は、縫製時にそれぞれ2点鎖線部分(符号L)で上側に折り曲げられる(谷折りされる)。
【0049】
マチ材17は、人差指袋3における小指側側面材と中指袋4における親指側側面材になるものである。
【0050】
そして、この第2実施形態では、図5〜図7に示すように、手平材11、手甲材12、親指袋材13、中指袋4用の側面連続平材24、薬指袋5用の側面連続平材25、マチ材17、手首締付バンド18等の各材料を所定の方法で縫合して、5本の指袋2〜6をそれぞれ袋状に区画し、且つ中指袋4と薬指袋5と小指袋6とを順次近接させた状態で手袋1に縫製している。このとき、図7に示すように、中指袋4用の側面連続平材24の中指袋小指側側面材44、薬指袋5用の側面連続平材25の薬指袋親指側側面材53及び薬指袋小指側側面材54、小指袋6用の小指袋親指側側面材63は、それぞれ各指平材41,52,61に対して谷折りして、それらの側面材44,53,54,63の端縁をそれぞれ中指甲材41、薬指甲材52、小指甲材62にミシン糸で縫合している(図6、図7の縫合部M)。尚、中指平材41の基端部41a及び薬指平材51の基端部51aも、手平材11の適所に縫合される(図5の縫合部Q)。
【0051】
又、この第2実施形態の手袋1では、図5及び図7に示すように、中指袋4の平部4Aの小指側側縁部4Abと薬指袋5の平部5Aの親指側側縁部5Aa、及び薬指袋5の平部5Aの小指側側縁部5Abと小指袋6の平部6Aの親指側側縁部6Aaをそれぞれミシン糸で離間不能に縫合している(縫合部N)。
【0052】
この各指袋平部(4A,5A,6A)の側縁部同士の縫合は、図8における符号L部分をそれぞれ微小幅づつ外面側に摘まみ出して、その摘まみ出し部分同士(図7の4Abと5Aa、5Abと6Aa)をミシン縫いしている。
【0053】
この第2実施形態の手袋1でも、中指袋4と薬指袋5と小指袋6とが、平側と甲側の両方でそれぞれ離間不能に連続しているので、該3つの指袋4〜6内に差し込まれる各指(中指と薬指と小指)も近接した状態のままでガッチリと位置決めされる。従って、この手袋1を装着してグリップを握持したときに、該3つの指(中指と薬指と小指)が近接状態のままで離間することがなく、適正な状態でグリップを握持できる。
【0054】
又、この第2実施形態のものでは、中指平材41、薬指平材51、小指平材61にそれぞれ上記の各側面材(44,53,54,63)を継目なしに連続させているので、中指袋4と薬指袋5との間、及び薬指袋5と小指袋6の間には、別部材からなるマチ材が不要になる。又、中指袋平部4Aの小指側側縁部4Abと薬指袋平部5Aの親指側側縁部5Aa、及び薬指袋平部5Aの小指側側縁部5Abと小指袋平部6Aの親指側側縁部6Aaをそれぞれ縫合する際に、それぞれ継目なしの生地同士を縫合すればよいので、各指袋の平部同士の縫合部Nにミシン目が1本づつしか形成されない。従って、該3つの指袋(4〜6)の平部側縁同士を縫合したものであっても、違和感(縫い目によるゴツゴツ感)が少なくなる。
【0055】
【発明の効果】
本願発明のグリップ握持用手袋は、次のような効果がある。
【0056】
本願請求項1の発明の効果
本願請求項1の発明は、親指袋から小指袋までの5本の指袋(2〜6)をそれぞれ袋状に区画しているグリップ握持用手袋において、中指袋4と薬指袋5と小指袋6の各指平部に1枚ものの材料片11Aを使用し、該3つの指袋4〜6の各甲部の側縁部同士を縫合しているので、該3つの指袋4〜6が平側及び甲側の両方でそれぞれ離間不能に連続している。
【0057】
従って、中指袋4と薬指袋5と小指袋6が平側及び甲側の両方とも左右に開くことがなく、この手袋を装着した状態では、該3つの指袋4〜6にそれぞれ差し込まれた中指と薬指と小指が近接状態のままでガッチリと位置決めされるという効果がある。
【0058】
尚、このように中指と薬指と小指が近接状態のままでガッチリと位置決めされると、グリップを自然に適正状態(該3つの指を近接させた状態)で握持することができ、例えばゴルフクラブにおいては初心者であってもグリップを毎回同じ状態で正確に握持することができる。
【0059】
又、手袋装着状態において、中指と薬指と小指とが平側と甲側の両方で離間不能に維持されると、例えばゴルフクラブをスイングしたときでも該3つの指(中指と薬指と小指)が離間することがなく、強い握持力を維持した状態でスイングすることができる。尚、握持力の強い状態でスイングすると、ゴルフボールの飛距離を延ばすとともに飛行方向の安定性をよくすることが期待できる。
【0060】
又、本願請求項1の手袋1では、中指袋4と薬指袋5と小指袋6の各指平材(41,51,61)に1枚ものの材料片11Aを使用しているので、該3つの指袋4〜6における各平側が一連の平面状態になり且つ材料端縁同士の縫合部分のボリュームが小さくなって、該3つの指袋4〜6部分でグリップを握ったときに違和感(ゴツゴツ感)が軽減される。
【0061】
本願請求項2の発明の効果
本願請求項2の発明では、上記請求項1のグリップ握持用手袋において、中指袋4と薬指袋5と小指袋6における各甲材(42,52,62)に指袋の側面材(44,53,54,63)を継目なしに連続させているので、該3つの指袋4〜6の各甲部の側縁部同士を縫合させたときに、その縫合部Nにミシン目が1本づつしか形成されない。
【0062】
従って、この請求項2の手袋では、請求項1の効果に加えて、該3つの指袋(4〜6)の甲部側縁同士を縫合したものであっても、違和感(縫い目によるゴツゴツ感)が少なくなるという効果がある。
【0063】
本願請求項3の発明の効果
本願請求項3の発明は、上記請求項1の手袋とは逆に、中指袋4と薬指袋5と小指袋6の各指甲部に1枚ものの材料片12Aを使用し、該3つの指袋4〜6の各平部の側縁部同士を縫合しているが、この請求項3のものでも、該3つの指袋4〜6が平側及び甲側の両方でそれぞれ離間不能に連続している。
【0064】
従って、中指袋4と薬指袋5と小指袋6が平側及び甲側の両方とも左右に開くことがなく、この手袋を装着した状態では、該3つの指袋4〜6にそれぞれ差し込まれた中指と薬指と小指が近接状態のままでガッチリと位置決めされるという効果がある。
【0065】
本願請求項4の発明の効果
本願請求項4の発明では、上記請求項3のグリップ握持用手袋において、中指袋4と薬指袋5と小指袋6における各平材(41,51,61)に指袋の側面材(44,53,54,63)を継目なしに連続させているので、該3つの指袋4〜6の各平部の側縁部同士を縫合させたときに、その縫合部Nにミシン目が1本づつしか形成されない。
【0066】
従って、この請求項4の手袋では、上記請求項3の効果に加えて、該3つの指袋(4〜6)の平部側縁同士を縫合したものであっても、違和感(縫い目によるゴツゴツ感)が少なくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施形態のグリップ握持用手袋の平側から見た平面図である。
【図2】図1のグリップ握持用手袋の甲側から見た平面図である。
【図3】図2のIII−III拡大断面図である。
【図4】図1のグリップ握持用手袋における各パーツの形状図である。
【図5】本願第2実施形態のグリップ握持用手袋の平側から見た平面図である。
【図6】図5のグリップ握持用手袋の甲側から見た平面図である。
【図7】図6のVII−VII拡大断面図である。
【図8】図5のグリップ握持用手袋における各パーツの形状図である。
【図9】従来の手袋を装着してグリップを握持したときの斜視図である。
【図10】公知のグリップ握持用手袋の平側から見た平面図である。
【図11】図10のグリップ握持用手袋の甲側から見た平面図である。
【図12】図11のXII−XII拡大断面図である。
【符号の説明】
1は手袋、2は親指袋、3は人差指袋、4は中指袋、4Aは中指袋平部、4Bは中指袋甲部、5は薬指袋、5Aは薬指袋平部、5Bは薬指袋甲部、6は小指袋、6Aは小指袋平部、6Bは小指袋甲部、11は手平材、11Aは材料片、12は手甲材、12Aは材料片、41は中指平材、42は中指甲材、44は側面材、51は薬指平材、52は薬指甲材、53,54は側面材、61は小指平材、62は小指甲材、63は側面材である。

Claims (4)

  1. 親指袋から小指袋までの5本の指袋(2〜6)がそれぞれ袋状に区画されている手袋において、
    親指袋(2)と人差指袋(3)はそれぞれ他の指袋(4〜6)と独立している一方、
    中指袋(4)と薬指袋(5)と小指袋(6)とを近接状態で配置し、且つ該3つの指袋(4〜6)の各指平部(4A〜6A)に1枚ものの材料片(11A)を使用して、該3つの指袋(4〜6)を平側において離間不能に連続させているとともに、
    中指袋甲部(4B)の小指側側縁部(4Bb)と薬指袋甲部(5B)の親指側側縁部(5Ba)、及び薬指袋甲部(5B)の小指側側縁部(5Bb)と小指袋甲部(6B)の親指側側縁部(6Ba)をそれぞれ離間不能に縫合している、
    ことを特徴とするグリップ握持用手袋。
  2. 請求項1において、
    中指甲材(42)に中指袋小指側側面材(44)を継目なしに連続させ、薬指甲材(52)に薬指袋親指側側面材(53)と薬指袋小指側側面材(54)とをそれぞれ継目なしに連続させ、小指甲材(62)に小指袋親指側側面材(63)を継目なしに連続させている、
    ことを特徴とするグリップ握持用手袋。
  3. 親指袋から小指袋までの5本の指袋(2〜6)がそれぞれ袋状に区画されている手袋において、
    親指袋(2)と人差指袋(3)はそれぞれ他の指袋(4〜6)と独立している一方、
    中指袋(4)と薬指袋(5)と小指袋(6)とを近接状態で配置し、且つ該3つの指袋(4〜6)の各指甲部(4B〜6B)に1枚ものの材料片(12A)を使用して、該3つの指袋(4〜6)を甲側において離間不能に連続させているとともに、
    中指袋平部(4A)の小指側側縁部(4Ab)と薬指袋平部(5A)の親指側側縁部(5Aa)、及び薬指袋平部(5A)の小指側側縁部(5Ab)と小指袋平部(6A)の親指側側縁部(6Aa)をそれぞれ離間不能に縫合している、
    ことを特徴とするグリップ握持用手袋。
  4. 請求項3において、
    中指平材(41)に中指袋小指側側面材(44)を継目なしに連続させ、薬指平材(51)に薬指袋親指側側面材(53)と薬指袋小指側側面材(54)とをそれぞれ継目なしに連続させ、小指平材(61)に小指袋親指側側面材(63)を継目なしに連続させている、
    ことを特徴とするグリップ握持用手袋。
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