JP3054024B2 - 薬物含有中空繊維 - Google Patents
薬物含有中空繊維Info
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Description
出されるようにした薬物含有中空繊維に関する。
防黴剤、忌避剤、殺虫剤、殺鼠剤、誘虫剤等に使用でき
る。
含有量が高くできることから織編物、不織布等の形状と
して、持続時間の長い、形状自在の材料として使用でき
る。
剤、殺鼠剤、誘虫剤等としては維持状のものは多く商品
化されている。その最も代表的なものは、薬剤をマイク
ロカプセル中に封じ込め、かかる薬剤を封じ込めたマイ
クロカプセルを繊維の表面に付着させる方法である。こ
の方法は、多くの薬物に応用が可能であるが、マイクロ
カプセルが破壊されることにより中の薬物が放出される
ので、使用開始後は比較的短時間に効果が少なくなりや
すく、5回以上の洗濯に耐えるような耐久性も得難く、
また同じ理由からマイクロカプセルを付着させるのも最
終製品の形態としてから処理するのが一般的であり、製
造上の制約も多い。
を計り、薬物を経皮吸収させようという考えは、特公平
3−71406や特公昭62−50447に示されてい
る。
方向の中空周壁に微多孔の孔を有することが必須とされ
ている。即ち、かかる微多孔中空糸を使う目的は、中空
繊維中の薬物をヒトに経皮吸収させるときに単純に粘着
層中に薬物を分散させたときよりも薬物が徐放化させう
るという考えに基づいたものである。
時間、例えば数日以上に渡って徐々に放出させることは
難しい。特に、液体のような揮発性の薬物は容易にこの
微多孔の孔を通して揮散する。また固体のもの液体のも
のを問わず、その薬物の良溶媒にかかる薬物含有中空糸
を浸漬すれば、薬物は容易に溶出してしまう。特に、か
かる薬物含有中空糸に薬物の放出をある程度抑える作用
のある粘着剤層や、フイルム等の膜状物からなる支持体
で被膜していない場合には、容易に薬物は溶出してしま
うので、安定して持続性のあるものを作るのは難しい。
例は、J. Clin. Periodontology 1970,6,83−
92にも示してあるが、この場合に使用されている中空
繊維の材質も酢酸セルロースであり、このものが中空糸
の周壁に無数の微多孔を持つことはよく知られており、
この性状を利用して人工透析にも応用されている。
例のように、中空繊維の径が200μmと大きい場合、
中空繊維に薬物を含有させることは困難ではない。即
ち、径の大きな中空糸の場合、繊維の1つの断面から例
えばポンプ圧力等により液を通すことが可能となるから
である。中空繊維の径が小さくなると、このような方法
で液を通すのは理論的にも極端に困難になる。配管中を
液を流すときの圧力損失は単純にはFanningの式
(1)
の式でlは配管の長さであり、lは配管の径である。こ
の式から圧力損失△pはl/Dに比例することが分か
る。通常の配管に液を流す場合、例えば内径が2.5c
mで長さが10mの場合、l/D=400である。とこ
ろが、J. Clin. Periodontology では、l=1mであ
り、D=200μ(=0.02cm)である。したがっ
て、l/D=50000である。即ち、通常の場合の1
20倍の困難さがある。当然、そのような高圧のポンプ
は通常入手できないので、Fanningの式のユー・
バー(平均流出速度)、即ち流出速度を1/10以下と
して対応させたものであろう。
となり、繊維が長繊維で長さが10mになると、l/D
=5×106 となるのであり、その困難さははるかに大
きくなることが分かる。
くなってもそれに応じて流出速度を小さくすれば、現在
の通常のポンプを用いて中空繊維の中に液を封入できる
ことになる。
うな方法を採用するのは困難であることが分かった。即
ち、 液がほとんど流れていないのに、圧力のみを高くする
とポンプが故障する危険性が大きくなる。 液の量を少しでも多くするために、ポンプの先に複数
個の中空繊維を並列に並べて、複数個に同時に液を流出
させようとした場合、その全ての中空繊維に管壁の破れ
等があってはならないが、通常入手できる細い中空繊維
では、それは期待しにくい。 非常に長時間かけて、長い中空繊維に一方の端から液
を送った場合、中空繊維の管壁から溶媒が徐々に蒸発す
る結果、溶液の組成が変化し、結晶の析出等が起こり、
結局、中空繊維に薬物を含浸できない。 非常に細い合成繊維の中空繊維は、2〜5個に分割
したスリット口より吐出された溶融ポリマーを再融着さ
せて作るのが一般的方法であるが、このようなものは長
い繊維のある部分に中空部の欠陥があり、ここから液が
洩れるので全体に液を含浸できない。
薬液を充填することは、送液のための圧力の面からも、
またほとんど欠陥のない中空繊維を作るという面からも
可能である。
ある場合、圧力の面からも中空繊維を作る面からも極め
て困難となり、即ち、J. Clin. Periodontology の方法
は困難であり、特別の工夫が必要となる。しかも、J. C
lin. Periodontology の方法で得られた繊維は酢酸セル
ロース繊維であり、太さも大きく、本発明が必要とする
柔軟性、強さ、徐放性を満足できるものではない。
断面方向に中空繊維の中空部から外に抜ける貫通孔を有
するため、中空繊維の中に中空部に薬物を入れるのは、
端面から入れる必要がないので簡単である。しかし、同
時にこのようなものは中空繊維中の薬物も溶出しやす
く、かかる中空繊維に薬物を入れたものは、薬物の良溶
媒中に浸漬すると容易に大部分の薬物は溶媒中に溶出
し、これと同じ傾向で薬物は洗濯等によっても容易に流
出されるため、本発明が目的とする持続性のある薬物含
有中空繊維は得られない。
を有しない中空繊維の中空部に薬物を含有させたもの
は、かかる中空繊維の製造時に共押出するいわゆるシー
ス・コア構造のコンジュゲート繊維として製造されたも
のがほとんどである。
においては、当然中空繊維の内部に充填する薬物にも、
中空繊維を構成する素材とほぼ同じような耐熱性を要求
されるのであるから、その応用範囲は極めて限定される
ことになる。しかも、中空部に含有される薬物は、いわ
ゆる洩糸性を有する高分子でない場合がほとんどであ
り、中空部の容積が大きくなると、かかるコンジュゲー
ト紡糸法でも製造が困難になるのである。むしろ、コン
ジュゲート紡糸で得られるものは、極く限られたものの
みであると言える。
周方向に貫通孔を有しない中空繊維であり、その中空率
が比較的大きいものであり、その中空部に後処理によ
り、即ち、一旦薬物を十分には含有しない中空繊維を製
造し、しかるのちに薬物で処理することにより様々な薬
物を該中空繊維の中空部に含有させた繊維については、
ほとんど商品化されていないのが現状であり、その性能
についても、又かかる薬物含有中空繊維が持続的な効果
を保つために持つべき性能についても、ほとんど知られ
ていない。
さが7〜150μm、強度が1〜7g/デニール、中空
率が3〜60%の中空繊維であり 中空部には該中空繊維の後処理により液状又は/及び
固体状の薬物を含有せしめてあり 該薬物は、該薬物含有中空繊維を室温にて、該薬物の
良溶媒中に24時間浸漬しても、その大部分が中空繊維
の中空部に残存するように耐溶媒性を有することを特徴
とする薬物含有中空繊維である。
れ、芳香剤、抗菌・防黴剤、忌避剤、殺虫剤、殺鼠剤、
誘虫剤等に使用でき、しかも取扱性がよく、安全性の高
い産業用の繊維材料を開発するために鋭意検討した。そ
の結果、薬物の繊維製品中における安定性、即ち耐洗濯
性、耐磨耗性、耐候性等の安定性、薬物に皮膚刺激等の
安全性、持続性と有効な放出量に関係する薬物の保有
量、製品形状の多様性、美観等の面から薬物を中空繊維
の内部、即ち中空部に含有させるのが最も良いという結
論に達した。
状の薬物から、高沸点の無機物までの多種多様の薬物
を、特に、特別な薬効を有する複雑な化合物が多い薬物
を用いて繊維製品の用途におけるニーズに迅速に、確実
に応えるためには大がかりな装置と厳密な条件制御を要
する中空繊維の紡糸工程で実施するようなコンジュゲー
ト紡糸法のようなものは問題が多く、一旦中空繊維を製
造し、この中空繊維に薬物を含有させる方法が良いこと
が分かった。ここで必要とする中空繊維は単糸の太さが
7〜150μmであることが好ましい。繊維の太さが1
50μm以上では繊維の柔軟性が欠けるために繊維とし
ての用途が著しく制限される。さらに含有させるべき薬
物の含量が必要以上に大きくなる。この含量を少なくす
るために、繊維の中空率を小さくすると、中空糸の管壁
の厚みが大きくなり、このことは結果として薬物の放出
を好ましくない程度に遅くする。即ち、この場合の薬物
の放出とは中空糸の素材中を薬物が拡散移動し、管壁を
通過して放出するものである。
中空率を大きくしたままで、中空部に入れるべき薬物の
量を少なくすると、結果として薬物は中空糸の中にほぼ
均一には分散させることが難しくなり、したがって得ら
れた薬物含有中空繊維の性質も好ましいものでなくな
る。
十分な量含有させる中空率がとりにくくなる。
すくなり、結果として薬物の放出が不安定となるなど問
題がでてくる。即ち、単糸が切断すると、その切断面か
らは薬物が洩れ出すため放出性が大きくなる等による。
薬物保持性、薬物の放出性を考慮した場合、好ましい繊
維の太さは7〜150μmであり、より好ましい太さは
10〜100μmである。更に薬物含有であり、しかも
成型性に優れた素材として特に好ましくは10〜60μ
mである。
ち、繊維として強度1〜7g/デニール、伸度が10〜
300%が好ましい。中空繊維の場合、通常の繊維に比
較して強度は小さくなる傾向がある。例えば、人工腎臓
用に使用されている中空のセルロース繊維の場合、強度
はしばしば1g/デニール未満である。
用途が著しく制限される。また、薬物を含有させる操作
上不都合がでてくる。本発明の薬物含有中空繊維の場
合、使用中に繊維が切断されたりすると、薬物の保持や
放出性に著しい支障をきたすことがあるのであり、その
強度が弱くなりすぎることによる問題の重要性は大き
い。伸度についても同じであり、10%未満の低伸度と
なると糸の取扱中に糸が切断しやすくなる。
ニールであり、伸度は10〜300%である。
さと関係して、薬物の保有量及び薬物の放出性及び糸の
切断等に対する安定性や、中空繊維製造時の中空形状の
安定性に関係もする。好ましい中空率は3〜60%であ
る。
あり、且つ必要な薬物保有性と、徐放性を有するために
は、かかる中空繊維の平均中空率(Rh)、及び管壁の
平均厚み(t)は、以下の式(2)、式(3)、及び式
(4)を同時に満足することが好ましい。
m) tは中空繊維の管壁の平均の厚み(μm) Rhは%表示 ここで、中空繊維の管壁とは、中空繊維の断面が円形で
ある場合、外半径と内半径の差であるが、断面が三角
形、星形等異形であるときは、その平均的な管壁の厚み
を示す。管壁の厚みは含有させた薬物の放出性に関係
し、薄くなると徐放の効果が少なくなるので、その厚み
は1.5μm以上が好ましい。
徐放性を有するためには、かかる薬物含有中空繊維を該
薬物の良溶媒中に浸漬しても容易に流出するものであっ
てはならない。良溶媒中に24時間浸漬しても、その大
部分の薬物は中空部に残るようにしなければならない。
そのためにはtは1.5μm以上であり、中空繊維は断
面方向に多孔であってはならないのである。
の徐放性が悪くなるので、その最大値は30μmであ
る。
の繊維用素材を用いることができるが、本発明において
は、後処理により薬物を液状のまま、又は溶媒に溶かし
て液状として含浸させるので、耐溶媒性、安定性を有す
るものが必要であり、ポリエチレン、ポリプロピレンの
ようなポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエチレンテ
レフタレートのようなポリエステル、ナイロン6、ナイ
ロン6.6のようなポリアミド、ポリアクリロニトリル
のようなポリアクリル等が特に好ましい。
物、不織布等の布帛の形状としたのちに、薬物を中空繊
維の中空部に含浸させると、特に安定した、均一な、徐
放性に優れた製品を安価に作ることができる。かかる布
帛の目付は5〜300g/m2 まで、薬物放出必要量と
用途に応じて変更できる。 また、かかる中空繊維を10m以上の長繊維としてホ
ビン状(紙管等)に巻いた状態、又は糸を輪状に巻い
た、いわゆるカセ取りにした状態で薬物を含浸させたも
のは、薬物含有の中空長繊維となり、このものを他の繊
維と又は単独で織物、編物、不織布等の布帛とすること
により、布帛に対する該中空繊維の使用量を加減するこ
とにより薬物の使用量も薬物の放出量も自由に調整で
き、しかも、従来の織機や、編機で、従来通りの方法
で、新しい機能を持った製品を作ることができ、特に好
ましいのである。
る繊維材料を容易に作ることを目的の1つとしている
が、本発明においては第1に、1つの中空繊維に1つの
特定の薬物を含有させた薬物含有中空繊維を用いること
により、本目的を達成できる。
の中空繊維を用いる時は得られる繊維製品の性能も制限
されるが、1つの薬物を1つの及び/又は異なる2つ以
上の中空繊維に異なる薬物含量で含浸させたものを併用
することにより、1つのもので得たものよりもより幅広
い性能を得ることができる。この場合薬物含有中空繊維
と薬物を含有しない繊維を併用することも可能であり、
薬物含有中空繊維の比率は2〜60%であることが好ま
しく、さらに好ましくは2〜33%である。
として、1つ及び/又は異なる2つ以上の中空繊維に含
浸させたものを併用すると、2つ以上の機能をもった繊
維製品であり、しかも異なる薬物が必要に応じて1つの
中空繊維中に混在したり、又は/及び分離して存在させ
ることができるので、薬物の安定性や放出の制限等にお
いて著しく自由度が高めることができるのである。
る場合も溶媒の選択に始まって含浸条件、洗浄条件、乾
燥条件等に工夫を要するし、特に2つ以上の薬物を併用
するときは、お互いの薬物の共通点を探すことが困難を
伴うし、更に2つ以上の薬物の長期的な反応等の交絡も
考える必要があるが、本発明の方法では1つ1つの薬物
を単独に、それに最適な条件で製造しておき、繊維製品
化のときにそれらを必要に応じて混合して用いればよい
わけであり、その機能の多様化は著しく高まるからであ
る。単に異なる糸を交編するのではなく、異なる特別な
機能を付与した薬物含有中空繊維を複数用いることによ
り、従来の技術がもっていた多くの欠点を一挙に解決で
きるのであり、これにより産業上の利用範囲も著しく大
きくできる。
ン、ローズ、ジョンキル、ラベンダー、ムスコン、シベ
トン、バルサム、ベルガモットシンナミックアルデヒ
ド、バニリン、ゲラニオール、リナロール、シトロネロ
ール、ボルネオール、ラベンダー、β−フエニルエチル
アルコール、ハッカ、ユーカリ、レモン、N−ノニルア
ルデヒド、シトラール、シンナミックアルデヒド、ヘリ
オトロビン、リリアール、l−カルボン、ムスク、カン
ファ、ヨノン、エチレンブラシレート、ペパーミント
油、ガラクソリド、酢酸リナリルのような香料;ナトリ
ウムピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼト
ニウム、ポピドンヨード、α−ブロムシンナムアルデヒ
ド、アルキルジ(アミノエチル)グリシン塩酸塩、N,
N−ジメチル−N′−フエニル−N′−(フルオロジオ
メチルチオ)スルファミド、クロトリマゾール、サイア
ベンダゾール、2,2′−ジヒドロキシ5,5′−ジク
ロロフエニルメタン、ヒノキチオール、ヒバ油のような
抗菌・防黴剤;ジエチルトルアミドのような忌避剤;ダ
イアジノン、フエニトロチオン等の有機リン系、アレス
リン、ペルメトリン等のピレスロイド系、プロボクス
ル、バッサー等カーバメイト系のトリプロピルイソシア
ヌレート、モノクロールナフタリン、クレオソート、カ
プサイシン等の防ダニ剤、防虫剤、殺虫剤、殺鼠剤;ピ
レトリン、シクロヘキシミドパラチオン、ワルファリ
ン、メチルバラチオンのような農薬;フェロモンのよう
な誘虫剤;塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ナ
トリウムのような電解質無機物;ポリアセチレンのよう
な導電性材料;水銀のような金属;エタノール、メタノ
ール、酢酸、酢酸エチル、酢酸アミル、グリセリン、ポ
リエチレングリコール、油、界面活性剤等の有機物、
水、染顔料等を挙げることができる。これらのなかでも
例えばバニリン、ジャスミン、ゲラニオール、l−メン
トール等の香料;ナトリウムピリチオン、塩化ベンザル
コニウム、α−ブロムシンナムアルデヒド、ヒノキチオ
ール等のような抗菌・防黴剤;ジエチルトルアミド等の
忌避剤を好ましいものとして挙げることができる。
が液状の場合はそのまま、又は液状でない固体状の薬物
の場合と同様に、該薬物の溶媒に溶解して含浸させる。
溶媒中の濃度が高い程、1回当りの含浸量を高くできる
ので、5〜80%位で、薬物の溶媒の溶解度に近い高い
濃度を用いることが好ましい。通常その値は、20〜6
0%である。
(この溶液を原液とする)で使用される薬物、例えば香
料の場合、該原液を他の粘度を低下させる溶媒中での含
量を5〜80%とする。好ましくは20〜60%とす
る。
せるには該薬物溶液の粘度が大切であり、通常5センチ
ポイズ以下の溶液となるように溶媒、温度、濃度を選択
する。好ましくは2センチポイズ以下である。特に好ま
しくは1センチポイズ以下である。粘度が高い場合、超
高圧、熱、振動、真空等の補助手段がより高度に必要と
なってくる。
が、中空繊維に少なくとも中空容積の10%以上含浸さ
せるのが必要であるが、含浸後は中空繊維を引き上げ該
中空繊維を薬物の良溶媒で洗浄したのち、薬物を定量す
ることにより薬物の含浸量を調べることができる。
粒子状不純物が存在すると著しく含浸に支障となるの
で、200メッシュの金網で溶液を濾過するか、若しく
は、十分に濾過できる程度に不溶物の少ない溶液を用い
る。
ンプ等の機械を保護する目的で50メッシュ程度の金網
等からなるフィルターを用いることはあるが、溶液を特
に糸屑等が当然発生すると考えられる繊維に使うのに濾
過することは少ないが、本発明の場合これは重要であ
り、しかも200メッシュ以上の細かいフィルターでの
濾過が好ましい。
液を用い、中空繊維を浸漬することにより中空繊維の中
空部に薬物を含浸させるのであるが、かかる薬物を中空
繊維に含浸させるのに、所定量含浸されるまで浸漬する
が、浸漬時に溶液より中空繊維を何度かとり出すこと
等、物理的刺激により含浸の効果が高まることがある。
さらに、加熱、加圧、減圧、超音波振動あるいはこれら
を組み合わせることを補助手段として用いると、含浸が
容易となる。加熱の場合は室温から200℃、加圧・減
圧の場合は1mmHgの低圧から2000kg/cm2
Gまでの超高圧までが適応できる。これらの補助手段は
組み合わせることや順番を変えることにより、特に効果
を上げることができる。
であるが、また使用する溶媒も重要である。かかる溶媒
は薬物の溶解性、粘度、繊維との濡れ性、揮発性、経済
性、安全性等を考慮して選択される。特に繊維との濡れ
性が重要である。好ましい溶媒はエーテル、メタノー
ル、水、二硫化炭素、アセトン、エタノール、イソプロ
ピルアルコール、酢酸、酢酸エチル、塩化メチレン、ヘ
キサン、ヘプタン、トルエン、ベンゼン、キシレン、ジ
メチルフォルムアミド、液化炭酸ガス等であるが、これ
らの混合物であってもよい。
エタノール、プロピレングリコール、水が好ましい。高
圧で用いるときは液化炭酸ガスも有機の薬物をよく溶解
するのでよい。更に、溶媒の濡れ性を改善する目的で、
界面活性剤をこれらの溶媒に対して0.1〜10%併用
すると、薬物の含浸が容易となる。また、PHや粘度を
変えるためにこれらの液体に酸、アルカリの他シヨ糖等
を加えてもよい。
取扱性がよく、多種多様の形状とすることのできる薬物
含有素材を得ることができる。
他の繊維や、フイルムや、樹脂等と複合して衣類、寝
具、装飾品、袋物、建築用材料、土木材料、電気部品、
農業用品、家庭用品、医療用品、健康・美容用品等とし
て用いることができる。
明する。
には細菌を用いたもの、抗黴性は真菌を用いたものを言
い、JIS1902−1990繊維製品の抗菌性試験に
準拠して行った。但し、真菌はアスペルギルス・ニガ−
IFO4414(黒コウジカビ:A.niger)、ペ
ニシリウム・シトリナムIFO6026(青カビ:P.
citrinum)を用い、細菌はスタフィロコッカス
・アウレウスIAM12082(黄色ブドウ状球菌:
S.aureus)を用いた。試験に用いる培地は、真
菌の場合はポテトデキストロース寒天培地を用い、細菌
では普通寒天培地を用いて行った。
なる平均外直径22μmであり、平均の内直径14μm
であり、平均の管壁の厚さが4μmであり、強度が3.
1g/デニールで伸度が33%であり、平均中空率は約
40%である長さが1000mの中空繊維を得た。
品)20部をエタノール80部に溶解したヒノキチオー
ル溶液を調整した。
00mの中空繊維を浸漬し、中空繊維の中空部にヒノキ
チオール溶液を7日間かけて十分に含浸させたのち中空
繊維を引き上げ、室温で一夜風乾した。この中空繊維中
のヒノキチオールをメタノールで抽出し、HPLC法で
定量したところ、中空繊維1gに対してヒノキチオール
が61mg含まれていた。
抗菌・抗黴試験を実施したところ、真菌に対しても細菌
に対しても有効であった。
の流水中に1日放置した後も抗菌・抗黴性を有してい
た。
はヒノキチオールが43mg残っており、本品は芳香性
の繊維としても有用なものであった。
に1日浸漬後もヒノキチオールが18mg残っていた。
てポリエチレンテレフタレートからなる繊維を用いて実
施例1と同じ試験を行って得た繊維は、全く抗菌・抗黴
性を有していなかった。
例に示された 中空糸試料の方法で得た平均外直径が約15μmであ
り、平均の内直径約6μmであり、管壁に多数の貫通孔
の開いた中空糸を用いて実施例1と同じ試験を行った。
ール溶液に瞬間的に浸漬するのみでヒノキチオール溶液
は中空部を満たした。このものは十分な抗菌性を有して
いたが、ヒノキチオールが急激に放出されるため、鼻を
つく強い臭いがするものであった。
ノール浸漬後はヒノキチオールの残存量はほとんどな
く、抗菌・抗黴性も示さなかった。
物を含まない中空繊維1000mをとった。
70部に溶解してl−メントール溶液を調整した。
mの中空繊維を浸漬し、中空繊維の中空部にl−メント
ール溶液を十分に含浸させた後、中空繊維を引き上げ、
室温で一夜風乾した。
ールで抽出し、HPLC法で定量したところ、中空繊維
1gに対しl−メントールが84mg含まれていた。
−メントールの放出量は3ケ月以上継続する徐放性であ
った。この傾向は、このl−メントール含有中空繊維を
流水中1日処理してもほとんど影響を受けなかった。
じ、薬物を含まない中空繊維からなる目付38g/m2
の編物40cm×40cm(約6g)をとった。
0部をエタノール70部に溶解してDEET溶液を得
た。DEET溶液300mlの中に中空繊維編物を浸漬
し、DEET溶液を中空繊維に十分に含浸させた後、編
物を溶液より引き上げ、該編物をDEETを含まないエ
タノール溶液中を通して、編物表面に付着するDEET
を除いた後、該布を風乾により一夜乾燥した。
で深さ3cmの皿に入れ、この砂糖水を大きさ幅60c
m×長さ60cm×高さ50cmの防虫ネットからでき
たネットの中に入れた。
カ)を約1000匹入れてなる蚊試験装置を作った。
たDEET含有布をかぶせて布への蚊のとまり具合を調
べた。また、比較のためDEETを処理する前の布を同
様に試験した。
温水で5分間ずつ10回繰り返して洗濯したDEET処
理布洗濯品も同様に試験した。
ET処理布、DEET処理布・洗濯品共に0匹であった
のに対し、未処理布では58匹であり、明らかな忌避効
果が認められた。
用いて実施例3と同じ試験を行った。
は、風乾後もDEETの臭いが強かった。しかし、防蚊
効果は十分にあった。
では未処理布と有意差はなかった。
レンテレフタレートからなる中空繊維の代わりにナイロ
ン6からなり、平均外直径20μmであり、平均内直径
8μmであり、平均の管壁の厚さが6μmであり、強度
が5.1g/デニール、伸度が58%であり、平均中空
率は約16%である長さが約1000mの中空繊維を得
た。
ノキチオールを含浸させたところ、洗濯前で中空繊維1
g当り、ヒノキチオールが23mg含まれていた。
は16mgあった。このヒノキチオール含有中空繊維は
洗濯前後共、いずれも抗菌・抗黴性を有していた。
あり、内直径が約60μmであり、平均中空率が約7%
のポリプロピレンからなる中空繊維に実施例1の方法で
ヒノキチオールを含浸させた。この方法で得た中空繊維
は、繊維中にヒノキチオールを約10mg/g含有して
いたにもかかわらず、抗菌・抗黴性を示さなかった。
軟性に欠けるものであった。
ニリンを用いた以外は、実施例1と同じ要領で中空繊維
1g当りバニリン59mg含有する薬物含有中空繊維を
得た。
本実施例のバニリン含有中空繊維(B)及び薬物を全く
含有しない中空繊維(C)を30:1:69の割合で編
み編地を得た。この編物は実施例1の布とは異なるバニ
リン臭のする好ましいものであった。同時にこの布は抗
菌性を有していた。
Claims (16)
- 【請求項1】 単糸の太さが10〜60μm、強度が1
〜7g/デニール、中空率が3〜60%、繊維の長さが
10m以上、外周方向に貫通した孔を有しない中空繊維
であり、 中空部には該中空繊維の後処理により液状又は/及び
固体状の薬物が含有せしめてあり該薬物含有中空繊維
は、室温にて、該薬物の良溶媒中に24時間浸潤しても
その大部分が中空繊維の中空部に残存するように耐溶媒
性を有し該薬物の含有量が中空部容積の20〜80%
であることを特徴とする薬物含有中空繊維。 - 【請求項2】 薬物が香料、抗菌・防黴剤、忌避剤、殺
虫剤、殺鼠剤、誘虫剤、誘引剤、電解質、金属等から選
ばれる1種または1種以上の薬物からなる請求項1記載
の薬物含有中空繊維。 - 【請求項3】 薬物がヒノキチオールである請求項1記
載の薬物含有中空繊維。 - 【請求項4】 単糸の太さ、強度、伸度、中空率の異な
る中空繊維を2種上組み合わせて用いる請求項1記載の
薬物含有中空繊維。 - 【請求項5】 薬物含有中空繊維と薬物を含有しない繊
維を併用する請求項1記載の薬物含有中空繊維。 - 【請求項6】 薬物含有中空繊維の比率が2〜60%で
ある請求項5記載の薬物含有中空繊維。 - 【請求項7】 薬物含有中空繊維の比率が2〜33%で
ある請求項5記載の薬物含有中空繊維。 - 【請求項8】 同一の薬物について、その薬物含有量の
異なる中空繊維を2種以上併用する請求項1記載の薬物
含有中空繊維。 - 【請求項9】 それぞれ異なる薬物を含有する薬物含有
中空繊維を2種以上併用する請求項1記載の薬物含有中
空繊維。 - 【請求項10】 少なくとも1つの薬物含有中空繊維は
芳香性を目的とする薬物含有中空繊維であり、他に芳香
以外の機能を目的とする薬物含有中空繊維を併用する請
求項9記載の薬物含有中空繊維。 - 【請求項11】 経皮吸収を目的としない薬物である請
求項1記載の薬物含有中空繊維。 - 【請求項12】 中空繊維が、その目付が5〜300g
/m2の布帛の全部又は一部となっている請求項1記載
の薬物含有中空繊維。 - 【請求項13】 以下の操作のうち、(イ)の操作と、
(ロ)〜(ニ)から選ばれる1つ以上の操作とを組み合
わせることを特徴とする請求項1記載の薬物含有中空繊
維の製造方法。 (イ)液状の薬物又は薬物溶液の粘度を5センチポイズ
以下とする。 (ロ)中空繊維を、液状の薬物又は薬物溶液中に30分
以上浸漬する。 (ハ)中空繊維を、液状の薬物又は薬物溶液の接触下で
減圧状態とする。 (ニ)液状の薬物又は薬物溶液中に中空繊維を浸漬させ
た状態で超音波振動又は/及び100kg/cm2G以
上という超高圧をかける。 - 【請求項14】 液状又は固体の薬物を、該薬物を相溶
するか、溶解する溶媒にて薬物の独活が50%以下とな
るように調整して得た薬物溶液を用いて、請求項13記
載の方法にて得た薬物含有中空繊維より、該溶媒の大半
を除去することを特徴とする請求項1記載の薬物含有中
空繊維の製造方法。 - 【請求項15】 薬物を溶解する溶媒がエーテル、アセ
トン、メタノール、エタノール、プロピレングリコール
のいずれか又はその混合物を主要成分とする請求項14
記載の薬物含有中空繊維の製造方法。 - 【請求項16】 薬物を含有する溶液中に中空繊維を浸
漬し、薬物溶液を該中空繊維の中空部に含浸させたの
ち、薬物含有溶液から該中空繊維を取り出し、しかるの
ち薬物をほとんど含有しない薬物を可溶させる溶媒で、
該中空繊維を洗浄する請求項15記載の薬物含有中空繊
維の製造方法。
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- 1994-03-25 JP JP6055474A patent/JP3054024B2/ja not_active Expired - Fee Related
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